福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯磨きだけでは、虫歯は予防できない

2021-01-26 | むし歯予防の話

福岡県歯科医師会でも、このご時世で講演会のいくつかはWEB配信になっていて、最近虫歯予防関連のセミナーを診療の合間に視聴しました。
今日の朝のミーティングの時間に、そのエッセンスを説明しました。
帰宅してから確認のため、オンデマンドで再視聴しました。








説明したのは講演会内容の重要なポイントで、日頃の臨床で歯科医師も歯科衛生士も感じていること、知っていることです。
あらためて研究データを基にした説明を受けると、納得しますし、患者さんに自信を持って説明できます。

*子どもの虫歯の80%は奥歯の溝の部分か歯間から発生している。すなわち歯ブラシが届かない部位。
*歯磨きレベルを上げたら、前歯の虫歯は減ったが、奥歯虫歯は減らなかった。
*フッ素洗口で前歯奥歯とも虫歯は減少した。
*5歳時にプラークスコア(歯垢付着の評価値)が高かった人は32歳時でも高かった。
*社会経済格差が虫歯格差も生んでいる。

などなどです。
奥歯の溝部分の予防はシーラントが高い効果があるので、基本お勧めしています。
フッ素洗口はかなり効果的ですが、歯科医院でのフッ素塗布と家庭でのフッ素ジェルの使用も全ての歯に対して、虫歯予防効果は大きい手段です。
奥歯間のフロスは全世代にお勧めです。虫歯予防にも歯周病予防にも有効です。
歯磨きですが、定期検診時に繰り返し指導してもなかなかという患者さんも少なくありません。なかなか虫歯ループから抜け出せない患者さんもいます。
子どもの虫歯は自己責任ではありませんが、環境要因や習慣を大人まで引きずるということもあるようですね。

本日のBGMはABBAとあいみょん。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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