歯並びが気になるので矯正したいとか、必要でしょうか?とか相談に来院される患者さんは少なくありません。
歯並びデコボコの場合、顎が小さいのか歯が大きいのか?と言うことになりますが、過去の研究によると、上下ともデコボコの場合、歯が大きいのが主たる原因ということが分かっています。
また、反対咬合の場合は上の歯並びが小さめなので上だけデコボコ、上顎前突では噛み合わせが深いため下の前歯が内側傾斜して下のみデコボコという噛み合わせ要因もあります。
近々、永久歯部分の早期矯正治療を予定している患者さんです。
反対咬合の噛み合わせがベースにあって上の歯並びは小さめです。幅も狭いので下顎が左右にズレたかみ合わせにもなっています。
下の歯並びはデコボコではありませんが、永久歯4本出て来るのに乳歯6本抜けていますので、近未来的にはデコボコが発生するでしょう。
この患者さんは反対咬合のかみ合わせ、歯が大きく全体的にデコボコになる要素の両方があります。
この時期に重要なのは、噛み合わせのズレを改善することです。したがって、上の歯並びの幅の拡大と前歯部分の噛み合わせの改善を予定しています。
結果的に上の歯並びも、この時点で一旦改善されます。
ただし、この第1期治療の後、生え変わり、反対咬合傾向の変化などの観察が必要になります。いずれ全体的評価と第2期治療が必要と考えています。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam