歯学書の最新刊で、ちょっと期待したくなる本を見つけました。
虫歯予防の本ですが、編集者と分担執筆者の顔ぶれがなかなのもの。直接知り合いの先生、講演やシンポジウムを聴いたことがある先生方です。
私も小児歯科医で、まずは虫歯予防はプライオリティーですので、同分野の先生方を知っているのは当然かも知れませんが。
最前線というタイトルがありますが、カリオロジー(虫歯学)はほぼ完成していますので、今更最前線とか何? という感じもあります。
そう言わず、素直に読んで理解したいと思います。
裏表紙に4つのパートのタイトルが記載されています。細菌編、代用甘味料編、フッ化物編、実践編の4つです。
むし歯に関する要因には、歯磨きフロスなどの歯の清掃、甘味食品の種類や摂取頻度、フッ素塗布やフッ化物製品の使用の大きく3つあります。
過去の研究や論文などからは、フッ素の使用と言うのが最も予防効果が大きいと判断されますが、もちろん他の要因も考える必要はあります。
糖分の過剰摂取は肥満などの全身健康とも関連ありますし、歯の清掃は歯周病予防ではマストですので、虫歯予防の面のみで考えるのは不充分でしょう。
私たち歯科従事者は、さらにアップトゥーデイトな知識、そして臨床的応用を勉強して、虫歯予防を進化させる必要があるでしょう。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam