福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯のサイズが大きい場合、早期治療は待った方が良い

2017-10-25 | 歯並び、矯正の話

最近初診の患者さん。姉が、かつて当院で抜歯矯正で治療したという家族歴があります。













姉もそうでしたが、遺伝的にも歯のサイズが大きいというベースがあります。
論文的にもですが、歯並びデコボコな人のほとんどは顎が小さいというより、歯が大きいんです。
この患者さんもそう。
このような場合、通常抜歯矯正になるので、早期矯正で歯並びを拡大しても不充分です。
永久歯前歯が出揃う小学3年生ころで、将来のデコボコ量はほぼ予測できますので(研究に基づいた計算式があります)、不調和が大きいと判断されれば放置。軽度であっても放置。
中程度の時に拡大ができる範囲であればスタート。
ただし下の歯並びの拡大はあまりできませんし、やりすぎると歯が外側傾斜するのでかみ合わせが不安定になって、かつ後戻りします。
なので、このような患者さんですと、敢えて生え変わりが終了するまで経過を観て、それに応じた治療計画を立てる方が賢明です。

 

 

ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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永久歯反対咬合は早期治療が望ましい

2017-10-25 | 歯並び、矯正の話

乳歯の時期から反対咬合で、ムーシールドを使用してもらいましたが、かみ合わせが深いためスムーズな治癒が起こらず、生え変わりの時期に入りました。
暫く休憩してもらい、ある程度永久歯が出てきたところで、状況に合わせ次の治療時期、装置を考えていた患者さんです。





上下4本ずつ永久歯が出て来ています。そろそろ治療開始の時期が来ましたので、歯型をとって分析し、状況にあわせた装置をスタートか?というところです。









向かって右側の前歯が逆にはまり込んでいて、やはり早期治療が望ましいケースです。
上下の歯の傾斜の改善が望ましく、出て来る途中の横の前歯、すなわち側切歯も良い方向に誘導したいところです。
細かい歯並びのコントロールはできませんが、かみ合わせ改善を主に考えると、マウスピース(プレオルソ)が第1のチョイスかと考えます。






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