福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

噛み合わせのズレ

2017-10-02 | 歯並び、矯正の話

上と下の歯並びの幅や奥行きがアンバランスですと、歯並びに誘導されて下顎の噛み合わせがずれることが多々あります。
幅がアンバランスな場合、上顎の歯並びが小さい場合が多く、下顎が左右的にズレます。
小児の時期は骨格まで非対称になっていることは稀ですが、そのままで思春期の下顎成長が進むと骨格的に固まってしまいます。
言い換えると、早めに上下歯並びの大きさがバランスが取れるように矯正すると、顎のズレは改善することがほとんどです。





この患者さんは小学校なかほどの学年。前歯が永久歯に生え変わって来た時期です。
上下前歯が逆に噛んでいる反対咬合でもありますが、上の奥歯部分の幅も小さめな状況です。
この写真では奥歯はしっかり噛んでいませんが、噛もうとすると下顎は向かって左にズレて、逆に噛んでしまいます。
口を大き目に開けると上下中央はほぼ一致しますので、この年齢では下顎の骨格的非対称は発生していません。
乳歯の時期からズレはありましたが、この患者さんは反対咬合傾向も疑われました。そのため、あえてこの時期まで待って、上の歯並びの幅と前後径を一気に拡大することにしました。
前歯、奥歯とも噛み合わせを改善して、下顎の位置を改善することになります。
小児だから可能な噛み合わせのズレの治療です。
 





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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