この患者さんは、前歯の虫歯や外傷の歴はないのですが、以前時々前歯に痛みを訴えていました。
噛み合わせをみると、深めで下の前歯との噛み合わせで、上の前歯の内側に明らかにすり減りがみられましたので、知覚過敏に使うコーティング材を応用して経過をみました。
その後痛みはなくなったのですが、半年くらい経過して、今度は前歯の根の部分に相当する部位に歯ぐきの腫れが発生しました。
これは虫歯や外傷で神経血管が傷んで壊死してしまった場合の経過とほぼ同じです。
すり減りが多少あってもこのような症状は珍しいのですが、歯ぐきの症状から判断して、根の治療を始めました。
やはり神経は生きていない状況が確認できました。すり減りの刺激が神経血管に変性をもたらしたわけです。
上の真ん中、向かって右側の前歯の根の先が左側と比べて若干短くなり、周囲の骨に炎症像(X線透過線が増して黒っぽく見える)が見られます。
神経血管が入っている根管もやや狭くなって、神経血管が刺激および感染のダメージを受けた反応と思われます。
歯がすり減るような刺激を受けた場合、第2象牙質といってすり減った直下の象牙質が厚みを増して防御するという反応があります。乳歯はその反応が旺盛といわれていますが、この患者さんではそれが追いつかなかったのだろうと思われます。
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6歳臼歯(第1大臼歯)は5歳後半から6歳前半位の頃に、乳歯の歯並びのさらに奥に新たに生えてくる永久歯です。
出始めるくらいの時期になると、歯ぐきを破って出てくることもあって何だか奥歯付近が痛いということえを訴える場合があります。
この患者さんは奥歯が前方に傾いて出始めて、手前の乳歯の後ろ側に引っかかっているように見えました。上下左右ともX線を撮影してみますと、やはりしっかり乳歯の後ろ側に引っかかっている像がみられました。
これは永久歯の異所萌出(ectopic eruption)、乳歯根の早期吸収(premature rersorption)と専門用語で呼ばれています。
これは左上下の奥歯のX線で、向かって一番右側に見えるのが前傾した6歳臼歯、その左隣が乳歯の一番奥歯、第2乳臼歯です。
乳歯ではこのように永久歯に押されると、根の部分が早期に溶けてしまうという反応がみられます。
第2乳臼歯が生え換わるのは小学校終わりくらいですから、このまま押されて抜けてしまう、または永久歯が出にくいため抜歯することになれば、まずはその後の永久歯はすぐには出てきませんし、出るためのスペースも不足します。
ではどうするか? ひっかかりが軽度であれば、部分矯正で傾斜した第1大臼歯を起こします。多少根が溶けていてもその部分に骨が再生して、結構歯は保存できます。重症の場合は乳歯が自然に抜ける、または乳歯の抜歯が選択されますが、第1大臼歯は前傾して出てきますので、どこかの段階で押し戻すような歯の移動、すなわち部分矯正治療が望ましいでしょう。
%的には上の場合が圧倒的に多いのですが、上下左右とも発生している場合、歯の大きさと歯並びの大きさの不調和がバックにあるのではないかと思われます。そのような場合、部分矯正治療では不充分で、いずれ全体的治療が必要になるでしょう。
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クエン酸と重曹は我が家では食器洗いやふろの清掃、自家製入浴剤の作製など他用途に使って重宝しています。何しろいずれも口にしてよいものですので、環境的にも良い。
入浴剤として使用すると、残り水で洗濯すると汚れが落ちやすいし、ふろの掃除も半分できているようなもの。
クエン酸、重曹を混ぜると炭酸水ができるということで、昨日、飲んだ後の炭酸水のペットボトルに重曹、クエン酸を同量入れて試してみました。
確かに出来ますね~、クエン酸の酸味がある炭酸水が。
弱炭酸に出来上がったので、ハイボールをつくりましたがいまいちでした。
水を冷やしておく、ボトルの蓋をしてから振るなどするとシュワ~ッとしたものが出来るとのことですので、再挑戦したいと思います。
日常水やビールを飲むかわりに炭酸水を飲むことも多いので、これが成功すればエコノミーでやたらとペットボトルが増えませんので期待してます。
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