熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

新居訪問とマッサージチェア

2007年03月11日 | 日常
有機農家の帰りに友人の新居に寄ったことを以前書きました。
今度は女ばかり5人でお宅訪問。

初めてのお宅拝見では、家そのものの魅力もさることながら、
仕事に忙殺される傍ら、土地探しから始まって、
自邸を設計、完成させたことと、
彼女の今までのバラエティ豊な職歴を考えると、
ほんとうに感慨深いものがありました。

自由奔放に生きながら、学生時代から延々自分の方向が定まらない。
当時は気がつかなかったけど、遊びまくっているように見えて、
キャパが大きい分、様々な実地の勉強をしていたのですね。

30代後半から建築士を志し、40代で一級建築士の資格を取り、
福祉系に特化した設計事務所を起業。代取社長です。
(ちなみに、こちらでは夫が主夫。仕事は妻。)
建築科を出たわけでもなく、住宅会社のパートからスタートして、
記憶力低下も乗り越え、よく合格したものだと感心しました。

「誰でもできるよ。やる気がないだけ!」
すぐこう言うのですが、それはゼッタイ違うと答えるワタシでした。
でも、人間て超、超、強力な動機があれば底力が出るのかも知れませんね。

環境問題に鋭敏な彼女らしく、無垢の木と自然素材の家。
DIYの部分も苦労と楽しさが伝わってきます。
今時の便利機能のちょっとしたディティールも興味津々。
とにかく、モノが少なく、美しい空間を心がけているのでステキでした。

一緒になって広いキッチンで、我々お手製手前味噌できのこ汁を作ったり。
映画「かもめ食堂」のシーンみたいな~んて。
なごみ空間でよく食べ、よく喋り、あっという間の楽しい時間。

で、話は変わり、
今回のお宅訪問でワタシを虜にしたものは、マッサージチェア!
今までは「何でこんな無粋なモノを置くのか!年寄りくさっ!」と見向きもしませんでした。

それが、一人が座って大喜び。

ウソ~!
人間にマッサージしてもらって、痛くてアザだらけの苦い体験があるだけに、機械なんて信用できん!

でも次に座らせてもらったら、多々難アリの今のワタシの体になんと心地よいことか!
意外や意外。
これはチェロとペアで必需品では?と一瞬にして180度見る目が変わった。

即、買おうとネットで調べまくったら予想通り高価。
一晩冷静になって考えて、やっぱり買うのをやめることにしました。

30万出すなら、近所の乱立気味のマッサージ店を当たってみる。
体を動かすことを考える方が健康的。
場所を取りすぎる。美的ではない。
飽きたら粗大ゴミに出せない。

以上が理由ですが、ソフトタッチの揉み心地にまだ未練たっぷりです。