熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

歓びをチェロにのせて・・・初舞台

2007年03月25日 | チェロ
肘の痛みと腫れもほぼおさまって、無事発表会へ。
それだけは本当によかった~!

いらして下さった方々の慈悲深いお心に深く感謝です。
もちろん、ブログ上で励まして下さった皆様にも!

“安さん”のエンドピンが初めてステージに刺さった瞬間、展生さん、団十郎さん、陽子さん、のエンドピンの跡は?と思わず探しました。

ウソです。そんな余裕ありません。

地方都市の施設は、世界のトップも地元のド素人も使います。
大ホールでは、ヨーヨー・マの公演もありました。
こちらでは何かと話題の、まだ新しいホール(小)で音を出すのが、実は大きな楽しみだったのです。
ふふ、秋には同じステージでジャン(注)のバッハ無伴奏もあるのですよ。
思いっきりミーハーです。

それにしても同じ土俵に上がるにしては、いやはやなんとも。
厚顔無恥もいいところ。

結果は惨憺たる出来。
ベテランVc1様もがんばって下さったのですけど。。。

事前に音あわせもできないという、まさにぶっつけ本番。
全員で取り合えず弾いたという低次元。
練習では、初回は最初から最後まで通せたことがないので、その点は向上したのでしょうか。

弾き始め、音がどこかへ飛んで行ってしまったような感じで慌てました。
えーーーっ!いつもと違う!音程も変?他の人の音が遠くに感じる。
あせって両手がちょっと震えたりして。
でも、そろってないな、と感じながら弾く余裕は、すぐ出来てきました。
感じているだけで、思うように調子が出ないのですけど。

後で、陽子さんのブログを思い出しました。
“ステージ上で出した音がふわふわと漂ったり…”
そうだったのですかぁ。
終わって、教室のステージで弾く方が断然音が聞き取り易い、と皆同じ感想を話していました。
初めから練習不足なので、つべこべ言う資格なんてないのですけどね。

先生も、ご自分の責任を痛感されたのか、こんな恥はかきたくないと思われたのか、第一声が「(口ごもりながら)いいところもありました。次の曲、もう決めましたからね。(←早すぎ)レスピーギのほにゃらら。。。」
お気の毒に、生徒以上にショックが大きいと見えます。

痛恨の演奏もさることながら、早くこの場から去りたい一心で、客席に一礼を忘れそうになったことは猛反省です。
聞くに堪えないものをお聞かせしたにもかかわらず、大失敗。

最後の方、先生が出られた弦楽4重奏、ものすごく美しい調べに聞こえました。
先生のチェロもよく鳴って歌っていました。
ぎこちない生徒の後だと、先生方は伸び伸び良い演奏ができますね。

タイトルの“歓びをチェロにのせて”はずっと理想だったのですが…
映画のようなわけには行きません。
プログラム最後のコーラスの方々、その前のサックスの団体さんからは歓びが伝わってきました。
チェロ軍団も、しっかり歓べるようになりたい!

(注)ジャン=ギアン・ケラス