熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロリサイタル

2007年03月18日 | コンサート
ワタシにとっては2度目の長谷川陽子さん。
(いつ何を聴いた?なんて自分のブログ内で検索できて、なかなか便利と今ごろ気がつきました。)

今回のプログラムは、お馴染みの曲が含まれていたので京都まで。

「初恋」のCDのような日本の抒情歌は、なんたってチェロのはまり役。
楽譜は簡単でも、どうにも歌にならない経験をしました。
ワタシの「浜辺の歌」を聞いた友人の冴えない顔を思い出す。。。

最初にすごい衝撃!
3m以内の至近距離では、他の方でも何度か聴きましたが、彼女のバッハ無伴奏5番の音量はかなりのもの。

一転して、日本の抒情歌では「音の出し方、音程の取り方も違います。」と言われたように、しっとりと歌うようなやさしい音色に。

なるほど、奏法まで変わる様子が素人ながら見て取れました。
様々な曲のイメージに合わせて、チェロを自在に変身させているかのよう。
陽子さんの体全体とひとつになって音楽がつむぎ出されていきます。

特に今、プロの演奏を体験するとアチコチによく効きます。

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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番
成田為三/林光編曲:浜辺の歌
滝 廉太郎/寺嶋陸也編曲:荒城の月
武満 徹:小さな空
大島ミチル:NHK連続テレビ小説「純情きらり」主題曲
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ
ブラームス:スケルツォ
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番

アンコール
ショパン:ソナタ第3楽章(ラルゴ)
?:カルメンファンタジー(アメリカ人作曲家。ジャズ調の曲)
ルービンシュタイン:メロディ

Pf:仲道佑子さん