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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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インフルエンザ治療薬「イナビル」

2011-01-25 | 調剤薬
気候の乾燥が続いて、やっぱり流行ってきましたインフルエンザ。

処方箋薬はこれまで、主に
「タミフルカプセル」か吸入薬の「リレンザ」でしたが、
どちらも1日2回5日間続けるものでした。

抗生物質類は、通常4~5日服用を続けて
原因菌(またはウイルス)をやっつけるというものでしたが、
患者の飲み忘れや副作用を気にして途中でやめてしまうなどの現状から、
十分効かない、または耐性菌を作ってしまう、などの問題がでて、
昨年あたりから1回服用で高濃度の薬剤を体内に入れてしまうやり方が
主流になりつつあります。

そんな流れもあってか去年秋、新しく登場したインフルエンザ治療薬が、
「吸入粉末薬イナビル」です。
ごく微細な粉末薬剤を吸い込んで服用します。
しかもインフルエンザ陽性判定がでた当日に一回服用したら治療は終わりです。

特にインフルエンザウイルスは、口鼻から肺へと侵入するので、
吸入よって肺に薬剤を届けることで直接ウイルスをやっつけることができます。
もちろん、インフルエンザに感染したらできるだけ早く服用することが大切です。




タミフルのような異常行動という副作用があるかどうかは、
まだ不明ですが念のため、子供の場合は保護者が2日くらいは見守りましょう。

    

漢方家としてはもちろん、普段の養生や漢方対策もお勧めします。
抗生物質を服用したからと言ってすぐ治るかどうかは、
本人の体力にかかっているのですから。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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役に立ちました。 (mi-ha-)
2011-01-25 19:01:42
今年は年配者はインフルエンザにかかりにくい とか報道が出ていますが、予防注射をしていても 何処でもらってくるか分からない我が身「イナビル」の服用方法を興味深く拝見しました。

耐性菌と薬剤、進んでいるのか堂々巡りをしているのか?
漢方薬と新薬、両方の情報を提供して下さるやくさんに感謝です 
返信する
耐性菌問題 (やく)
2011-01-26 14:11:06
日本人はちゃんと最後まで抗生物質を服用しないから耐性菌ができてしまう、という理論を聞いた時、それはメーカー側の理論じゃないかとも思いました。
何かにつけ抗生物質を処方しすぎている日本の現状。だから耐性菌ができてんじゃないの?
ってね。
もっと自然な治癒方法のほうが結局は自然をいじめない方法ではないかと思ったりもします。
返信する

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