漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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妊活:35歳から陰血は半減するので補腎剤が必要

2024-10-10 | 子宝・妊娠体質つくり
「陰血」とは、体を潤いしてる栄養液体(血液を含む)というイメージ。

女性の生理で言えば、たっぷりの陰血が血管を通って卵巣に運ばれ卵子がぐんぐん育つ。子宮内膜もこれによって増殖しその中にも陰血があふれて、受精卵が着床した時にはすぐさま栄養を与えるのです。

女性の生殖能力がピークに達するのは20代で、その後徐々に下降線をたどるのですが、その一つの原因が陰血が不足してくるからともいえ、以下のような状態が見られるようになります。

・若い頃より生理周期が乱れやすい(周期が短くなったり長くなったりする)
・経血量が減ってきた、または、さらっと薄くなってきた
・排卵期のオリモノが少なくなってきた

生殖系の栄養不足が起こって卵巣や子宮が衰え、卵子が十分に育たず内膜も薄いのです。

ヤマコウバシ(山香ばし)という素敵な名前の実

この状態にがっつり栄養を補い生殖能力を元気づけるが「補腎剤」です。
補腎剤の分かりやすいイメージは「若返り」ですが、確かに補腎剤を服用していると、なんだか元気になります。
その理由は、胃腸の働きがよくなり新陳代謝が上がり、命の糧となる生薬をどんどん消化して取り込み体中に漲ってくるということでしょうか。

普段の食事でも胃腸の調子を整えることは重要で、そのうえで動物の皮や骨髄などを摂り、魚や野菜類も生きのいいものを食べるようにしてください。
アカアシシギ。干潟にはシギやチドリが来て賑やかです。
この時期たっぷり食べてエネルギー充電し新たな地へとまた飛んでいきます。

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