漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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鼻づまりを漢方対策(妊娠中で)

2017-01-26 | 子宝・妊娠体質つくり
皮膚や粘膜が敏感だと、膜のしまりが悪く、むくんで炎症を起こしやすいのです。
そんな状態には「黄耆(おうぎ)」を含む漢方をよく用い、
それはマメ科の植物の根で、膜を元気にする働きを持っています。
「元気にする」というと体質改善だから長々と服用しなければならないかというと
案外即効的にむくみがとれてすっきり感を感じられ、
(もちろん早めに対策を始めたほうが炎症が少ないのですが)
花粉症はこれさえあればOKという人も結構います。

子宝漢方対策時や薬剤にデリケートな妊娠中にも安心して使えるのがいいですね。



先日、カゼを引いたのがきっかけだがその後ずっと、
夜は鼻がつまって苦しいという30代半ばの第二子妊娠中の女性。
鼻水は、かむと透明な鼻水が出るというので、強い炎症はなさそう。
第一子妊娠中のときもずっと鼻づまりで苦しんだので、体にやさしい漢方でなんとかしたい
とのことで、玉屏風散+川キュウ茶調散を時間差で服用するメニューを一週間、
「久しぶりに朝までゆっくり眠れました」と喜ばれ、また数日分を補充していかれました。

風邪(フウジャ)は肝経に入り込みやすくそうなると症状がなかなかとれない。
この女性は第一子のときもずっと鼻づまりが続いたということなので、
もともと血虚であろうと思われ、婦宝当帰膠などを併用しているとより元気に妊娠期が過ごせると思います。
健康なご出産をお祈りします。

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