漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ミヤマシキミ・そういえばトウシキミの成分はインフルエンザ薬の原材料

2015-12-12 | 植物&動物
ミヤマシキミ(深山樒)の赤い実。毒あり。先日の高尾山で。

その隣には小さな蕾をつけた株も、花は春に開くそうです。

名前の通り山などで見られ、これらは30~40cmと低木です。

シキミ(樒)というと寺などによく植えられ、その枝を仏事に使われる。シキミの実も有毒。
どちらもミカン科だけど、ミヤマシキミはミヤマシキミ属、シキミはシキミ属
葉っぱのつるんとしたところは似ています。

で、久しぶりに思い出したのが、トウシキミ(唐樒)の話。
シキミ属でありながら、トウシキミの実は無毒、中華料理などでよくつかわれるスパイス「八角」のこと。
そして、これに含まれるシキミ酸はインフルエンザ薬タミフル(オセルタミビル)の原材料ということで、自然観察ファンの間でちょっと話題になった。
シキミ、悪しき実?

しかしインフルエンザウイルスも次々と変異を繰り返し、タミフル耐性型も現れているようで、ウイルスとの戦いに終わりは見えない。

だが、今年のノーベル医学・生理学賞を受賞した中国女性トゥー・ヨウヨウさんは漢方生薬からそして大村智さんはゴルフ場の土から薬となるものを発見したように、対策は必ず自然の中にあるにちがいない。
自然と仲良く暮らすことだなあ。


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