漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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冷え対策のツボ

2013-11-09 | 生理・生理不順・生理痛
寒さも本格的になってきたので、冷えによいツボの話を。


三陰交さんいんこう
(足の内側、くるぶしから指4本上あたりで押すとちょっと痛みを感じるところ)
三つの経絡が交わるので、一粒で3度おいしいツボ。
足少陰腎経、厥陰肝経、太陰脾経
養血活血、健脾和胃、調補肝腎
足の冷え、下腹部痛、婦人科疾患一切、泌尿器系疾患、男子生殖病、慢性胃腸炎、不眠

太谿たいけい
(足の内側、くるぶしの高いところとアキレス腱の間のくぼむところ。ここもけっこう押すと痛い)
少陰腎経
滋陰益精
足の冷え、足底痛、踵骨痛、腰痛、ひざ関節痛、のどの痛み、耳鳴り、腎臓病、喘息、咳

湧泉ゆうせん
(足裏足底中央よりやや指より、足趾を曲げると陥没するところ)
少陰腎経
冷えのぼせ、足底痛、足のむくみ、慢性腎炎、動悸、高血圧、精神不安

押し方
いきなりぎゅうぎゅう押さなくても結構です。
まずは両掌をこすって温まった手のひらでツボをさすりましょう。
親指でツボのあたりをほぐすようにぐるぐるぐるとします。

押すときは両親指を重ねてゆっくり4~5秒かけてぐーっと押し込み
さらに5秒くらい押し続けます。
ゆっくり力をぬいていきながら指を離します。

レッグウォーマーの間にカイロを挟んでおくのもいいですね。


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森見登美彦著「ペンギン・ハイウェイ」小学生のころ

2013-11-09 | 


新興住宅地に突如現れた愛らしいペンギン。
森見さんの作品なのに、タヌキやキツネではなく、
ペンギンにシロナガスクジラにジャバウォック。そしてここは京都じゃない(たぶん)
これまでの作品と雰囲気ががらっと違う。
だけど軽快に理屈をこねまわす感じはやっぱり森見さんかな。

この町で3人の小学4年生が「研究」のために川に沿って探検する。
その風景を想像するのがまた楽しい。
たぶん想像するその地形や景色は読む人皆違うだろうと思う。
できれば映像化しないでほしいなあ。

「一生、ゆるさないから」とスズキ君をひっぱたいたハマモトさんに心が熱くなり、
「死」について考察したウチダ君の解釈に、頭がつーんとし、
とうとう「研究」を解明したがゆえに「お姉さん」への初恋を失い、新たに抜けた乳歯で血の味が口の中に広がるヤマモト君に胸がキュンとした。

夏休み、朝は早くから起き、空は青く白い雲が湧きあがり、
そして赤い夕焼けに染まるまで、途方もなく一日が長く
知らない小路一本発見しただけでも、いろんなことに驚き想像した小学生のころ。
一日一日が盛りだくさんだったなあと、思い出して幸せな気持ちになった。

森見登美彦 1979年奈良県生まれ