60代男性のこと。
「夫がこの頃イライラすることが多くて・・・」
と、少し前から奥様が相談に来られていました。
まもなく職場の人から物忘れがひどくなってきたと言われ、医療機関で診察を受けたらピック病と言われたそうです。
認知症については最近は細分されるようになり、
老人性と言われる「アルツハイマー型」「脳血管性」のほか
若いうちからも発症することがある
「ピック病」「レビー小体病(LBD)」も知られてきました。
「ピック病」は前頭葉から脳障害が起こるので、性格の変化(たとえば怒りっぽいとか犯罪まがいのことでも平気でやってしまうとか)が現れ、物忘れはあとになってから出現することも多いので認知症と分からず周りの人がほとほと困り果ててしまうようです。
「レビー小体病」の場合は、リアルな幻覚を見ることが特徴。パーキンソン症状も伴う。
「仕事がない時は昔のようにおだやかでいい人なんだけど、仕事となるとすごく怒りっぽくて・・・・」
まるで自分のことを言われているようで、ドキッとしてしまう・・・
正常と認知症の境目ははっきりせず、早めの治療と言っても判断は難しい。
また認知症を細分して「このタイプ」と言われたとしてもそれが唯一の原因とは限らず、西洋医学的な治療法も現時点では決定的なものはない。
診察をうけた病院では、最近テレビで取り上げられ話題となった「抑肝散」を処方され、「これでちょっと様子をみてみようか」と言われたそう。
年齢的に見れば脳の老化対策も行った方が良いと思われ、補腎剤をいっしょに服用していただくことにしましたが、漢方対策の考え方としては、病名にかかわらず、体のかたよりを整えたり、弱っているところを強化する処方を選んでいくとよいと思います。
そして、季節が変化するごとに年を追うごとに、体質も変わっていくのでその時々で必要な処方も変化するでしょう。
予防医学が進んでいる中国漢方医学では、補腎剤は老化予防のための手段としてとてもよく利用されています。
⇒物忘れと老化と漢方
また脳と生殖系には「有情のもの」がよいとも言われています。
⇒精がつく生薬
⇒脳、髄、骨
肝心の、ご本人の心の中はとても不安でいっぱいでしょう。
自分で抑えられないい混乱症状がありながら、どうしてそうなるのか考えがまとまらないままひどく悩んでいると思います。
認知症と言われると、まわりの家人たちは隠したくなったり納得がいかず拒否したりすることがありますが、それでもご本人の心の中をまっすぐに見つめてあげてください。
家人だけでなく、経験豊富な介護者の手も借りて、皆で和気あいあいと生活する手段を手早く手配することも大切でしょう。
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若いうちからも発症することがある
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「ピック病」は前頭葉から脳障害が起こるので、性格の変化(たとえば怒りっぽいとか犯罪まがいのことでも平気でやってしまうとか)が現れ、物忘れはあとになってから出現することも多いので認知症と分からず周りの人がほとほと困り果ててしまうようです。
「レビー小体病」の場合は、リアルな幻覚を見ることが特徴。パーキンソン症状も伴う。
「仕事がない時は昔のようにおだやかでいい人なんだけど、仕事となるとすごく怒りっぽくて・・・・」
まるで自分のことを言われているようで、ドキッとしてしまう・・・
正常と認知症の境目ははっきりせず、早めの治療と言っても判断は難しい。
また認知症を細分して「このタイプ」と言われたとしてもそれが唯一の原因とは限らず、西洋医学的な治療法も現時点では決定的なものはない。
診察をうけた病院では、最近テレビで取り上げられ話題となった「抑肝散」を処方され、「これでちょっと様子をみてみようか」と言われたそう。
年齢的に見れば脳の老化対策も行った方が良いと思われ、補腎剤をいっしょに服用していただくことにしましたが、漢方対策の考え方としては、病名にかかわらず、体のかたよりを整えたり、弱っているところを強化する処方を選んでいくとよいと思います。
そして、季節が変化するごとに年を追うごとに、体質も変わっていくのでその時々で必要な処方も変化するでしょう。
予防医学が進んでいる中国漢方医学では、補腎剤は老化予防のための手段としてとてもよく利用されています。
⇒物忘れと老化と漢方
また脳と生殖系には「有情のもの」がよいとも言われています。
⇒精がつく生薬
⇒脳、髄、骨
肝心の、ご本人の心の中はとても不安でいっぱいでしょう。
自分で抑えられないい混乱症状がありながら、どうしてそうなるのか考えがまとまらないままひどく悩んでいると思います。
認知症と言われると、まわりの家人たちは隠したくなったり納得がいかず拒否したりすることがありますが、それでもご本人の心の中をまっすぐに見つめてあげてください。
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