漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ガンの養生法1

2008-03-27 | 漢方的話題
先日の漢方研修会でガンの知識と漢方的養生の考え方について学びました。

日本の医療現場での対策は
化学療法(抗がん剤)による治療および放射線、がん切除手術が主な方法です。

しかしこれらの治療を行うことによって
・体力を消耗する、治療に対して体を維持する力が低下する
・治療に随伴して正常な部分もダメージを受け炎症がおこる

そしてガン自体から受けるダメージとして
・ガンが血液を食う(ガンが新生血管をつくり、血液からの栄養をどんどん横取りする)ことによる陰血の消耗

中国では、
西洋医学的治療に漢方治療を併用することによってとても良い結果をもたらしているそうです。
その漢方治療の方向性は、陰血を補い体力消耗を防ぐこと、そして炎症を早く改善すること。
これによってガンと戦う力、ガンをはびこらせない力を養うことができます。

ガンになった人のお見舞いに
中国の人々は「西洋人参」をもっていくとのこと。その目的は「ガンにいい」というのではなく、気陰を補ってガンと戦う体力を養ってほしいということなのだそうです。そういう認識が備わっているところは素晴らしいです。

日本では、体力を消耗してでも「なにかガンをやっつけるものを」と考えてしまい、自分の健康維持は二の次になってしまいがちです。
それでは「ガンと私とどっちが先に力尽きるか?」という話になってしまいます。

それよりも、消耗した体力を充実させ免疫力を維持して毎日少しでもガン細胞を掃除できる(ガンと戦う)状態をキープすることの方がもっと大切でしょう。

ガンの養生法2へつづく

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