やまいだれの歌 2017-03-27 23:55:42 | 本 『やまいだれの歌』 西村賢太 ☆☆☆☆☆ またしても西村賢太の寛多もの。『蠕動で渉れ、汚泥の川を』がとても良かったのでこれはどうかと思ったが、個人的には更に上回る面白さだった。いやー西村賢太は侮れない。 今回は19歳の寛多、横浜の造園会社に勤めるの巻である。江戸っ子としての矜持に強いこだわりを持つ寛多だが、『苦役列車』の事件で自分の生活につくづく嫌気がさしたらしく、新天地を求めて横浜へ . . . 本文を読む