終わりの感覚 2013-05-20 21:41:42 | 本 『終わりの感覚』 ジュリアン・バーンズ ☆☆☆ ジュリアン・バーンズの2011年度ブッカー賞受賞作。私はこの人の『フロベールの鸚鵡』はかなり好きだが、他のは今ひとつツボに来ない。いつも知的な仕掛けが施されているのだけれども、変にあざとい感じがするせいだ。この『終わりの感覚』は仕掛けという点では控えめで、普通の小説に近いが、やはり物足りなかった。 すでに老年に入った男が語り手で、彼が自分 . . . 本文を読む