江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

さくら考

2011-04-17 00:35:24 | 日本の文化について
桜の花って、本当に沢山なのね。
花見をしていて、そんな声を聞く。

こんなに多くの花を付ける木は、他にはないかもしれない。
普通1つの蕾に一輪の花が咲く。
でも桜は1つの蕾に2輪か3輪の花を付ける。
そこで、そうかと納得する。
「さくら」とは、稲の神の坐る所という説があると先日書いたが、
桜の花の付け方は稲に似ているとかも知れないと思う。
稲は麦に比べ、一株に付ける実の量が格段に多いそうだ。
しかも人間に必要なアミノ酸は7種あるそうだが、お米には6種まで含まれている
そうで、主食としては理想的のものだと聞いた。
満開の桜と、たわわに実った稲穂、重なって見えるのも分かる気がする。

お米で摂れなかったアミノ酸を日本人は何で摂っているかというと、
それは大豆。味噌、豆腐、納豆、黄な粉・・・・・

京都の桜守は、ソメイヨシノの幹を刺して、
これは枝だ
という。
ソメイヨシノは実生が無い。
全て枝を差して増やす。どの木も同じDNA。
枝だから成長は早いし、寿命は短い。
その桜守は言う。
桜と人との結びつきは強い。
だから桜は必ず人に見てもらうようにと、下向きに花を付ける。
こんな花も桜ぐらいだろう。

ワシントンの桜は有名だ。
アメリカ人も酒を飲みながら花見をするのかと思いきや、
飲酒は禁止だそうである。
どうも基本的に桜に対する感覚が、日本人と違っている感じがする。
これは利子を認めない一神教だからであろうか。
その辺りを知る機会があれば良いなと思っている。
コメント
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