ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『2009年特別企画:無人島に15日。フォーンと行くならこの15本』

2009-12-29 20:16:12 | 映画
----2009年も、あと3日。
恒例の『無人島に行くなら~』
確か、昨年はお休みだったけど、
あらら、今回も少し違う感じだニャあ。
えっ、今回は『速報 シネマグランプリ』だって?
それってニャによ?
「うん。
これは、元『シティロード』の副編集長 “れがある”さんが主宰されているメルマガ。
その月に観たベストを、映画評論家や映画ライターの人たちが紹介しているんだ」

----それって少し前まであった『MovieWalker試写室ランキング』に似ているよね。
「おおっ。いいところに気づいたね。
あれは同じく“れがある”さんが始められた
『試写室だより 封切りはこれからだ!』を角川が引き継いだものなんだ。
その『MovieWalker試写室ランキング』も残念ながら終了。
でも、形を変えてでも続けていきたいという“れがある”さんの意志が
この『速報 シネマグランプリ』へと受け継がれたわけだ。
実はここに毎月、ぼくも執筆しているんだけど、
今回、“れがある”さんのご厚意で、
自分の分を、この『ラムの大通り』で再録、
ご紹介の運びとなったわけ」

----そうか。毎月のベストだったら、
この年間ベストに近くはなるよね。
「うん。
でも恒例の無人島企画、これも嬉しいことに評判いいし、
ふたつを織り交ぜながら、やってみようかと…。
かなり無茶な企画ではあるけどね」

----ふうむ。うまくいくのかニャあ

「さあ。どうだろう?
いきなり、変な出だしから始まっちゃうし…。


●1日目●『スラムドッグ$ミリオネア』

まずは大言壮語。「今年はこの一本があれば、とりあえず生きていける」―――。
かねてより、映画は夢を見せてくれるものであってほしいと願っている自分にとって、
これは最高のプレゼント。
あまりにも苛酷な主人公の人生に、
いったいどんなエンディングを迎えるのかとハラハラしたが、
脚本が『フル・モンティ』(1997)のサイモン・ボーフォイだけあって、
ここしかない最高の落としどころを見せてくれる。
そしてもう一つ。「それはネタバレじゃないか」とそしられようとも、
どうしてもダニー・ボイルに聞きたいことが…。
「監督、あれは『ジョアンナ』(1968)へのオマージュですよね?」


●2日目●『レイチェルの結婚』

姉の結婚祝いの席であるにも関わらず、
過去の過ちを詫びることで頭がいっぱいのキム。
他の人のスピーチには一切耳を傾けることなく、
少しでも早くマイクを手にしたくてうずうず落ち着かないその姿に、
観ているこちらもハラハラ。
『妹の恋人』(1993)を始めとする従来の心を病んだヒロインとは違い、
ジェニー・ルメットが描くこのキムは一種のモンスター。
「この子は、自分の病気が世界の中心だと思っているのよ!」とは姉レイチェル。
ここまで言われてしまうヒロインって? 
アン・ハサウェイ、よくぞこんな役を引き受けたものだ。


●3日目●『グラン・トリノ』

まるでジョン・ウェインのように差別で凝り固まった偏屈オヤジが、
西部劇のヒーローよろしく不正に立ち向かっていく。
そしてその先に待ち受けるのは……。
そう、これはマカロニウエスタン以降のイーストウッド、その映画人生の総決算。
だからって、間違ってもこれが彼の『ラスト・シューティスト』にはなりませんように。


●4日目●『鴨川ホルモー』

古(いにしえ)の京都は吉田神社で『レナウン娘』を裸踊り。
それだけでもこの映画は一見の価値あり。
しかしそれにしても栗山千明がまたまたスゴい。
マッシュルームカットに黒縁メガネ、顔がほとんど拝めない“凡ちゃん”ルック。
あれで『ゲロンチョリ』をやれるのは、
根っからの役者バカの彼女くらいのもの……。
あれっ、ここって作品を選ぶところだった(汗)。


●5日目●『チョコレート・ファイター』

製氷工場の中、怪鳥音をあげ悪者一味と徒手空拳で戦う---。
なるほど、これはブルース・リー『ドラゴン危機一発』へのオマージュか。
そういえば、あの映画はタイにロケを敢行していたっけ。
おやおや、こんどは生傷必至のハイジャンプ、ハイキック。
そうか、これがトニー・ジャーの師匠パンナー・リットグライ直伝リアル・アクション、リアル・ペインってヤツだ。
あれあれ、お次は『キル・ビル』青葉屋か?
でも、ユマ・サーマンなんて目じゃない。なにせこちらは二刀流。
え~い、仕上げは悪者まとめて屋上から。
ジャッキー・チェン垂直落下で決まりだ。
ふむ。これだったら大丈夫。もう、この映画はハリウッド(CG)リメイクの恐れなし。
そんなことしたらアクションの神様たちが怒りますって…。


●6日目
『チェイサー』(ナ・ホンジン監督版)

この映画を観ることは悪路で自転車を漕ぐことに似ている。
右のハンドルは元刑事ジュンホが犯人の尻尾をつかむこと。
左のハンドルはジュンホがヒロインを救出すること。
ナ・ホンジン監督がしつらえた勾配やぬかるみの中、
右が前に出たり、左が前に出たり…。
観ているぼくらは、少しでも早くその先を知ろうと、
悪路にハンドルを取られながらも心のペダルを踏み続ける。
いつしかその心臓は、自分の求める答がどこにあるかも分からぬまま、
ただ走り続けずにはいられないジュンホのそれと同調。早鐘を打ち始める。
それにしても韓国映画はどうしてこんなにもクライム・サスペンスがうまいのだろう。
『殺人の追憶』『オールド・ボーイ』、そしてこの『チェイサー』。
次々と現れる異能に嫉妬心さえ抱いてしまうほどだ。


●7日目●妻の貌

広島在住・82歳の川本昭人。
彼こそはアレクサンドル・アストリュックが提唱した
「カメラ=万年筆」を体現した数少ない映像作家とは言えまいか。
1958年の長男誕生を機に8ミリカメラの撮影を始めて半世紀。
彼はカメラを日常の一環として家族の肖像を撮り貯める。
その気の遠くなるほど莫大なショットの中から選りすぐって編集されたのが、
本作品『妻の貌』だ。
1997年、42歳の長男から歯の治療を受ける「妻の貌」に、
長男の中学合格発表を喜ぶ30年前の「妻の貌」をカットインする。
そんな<奇跡>を現出させうるのも、
川本監督が半世紀カメラを回し続けたゆえだ。
広島での被爆者である妻を撮りつつも、
そのテーマの重さに引きずられることなく、
いかにもアマチュアっぽい自らのナレーションや、
ユーモラスなしぐさのアメショーを前面に配置することで、
映画は独自の空気を醸しだす。
川本監督の妻は言う。
「あなたは私を素材にして…仕事の肥やしにしているだけ…」。
もしかしたら、きわめて自然に思えた彼女の立ち居振る舞いの中に多少は演技もあったのだろうか。
そして、猫の中でもとりわけひょうきんなアメショーを飼ったのも、
生活よりも映画製作上の理由からだったとしたら…。
観終わって、そんな不埒なことまでが心に浮かび、軽いめまいを覚えた。


●8日目●『私は猫ストーカー』

35年以上にもなるキャリアの中、
『砂の影』で初めて8ミリ撮影を体験した、たむらまさき。
その飽くことなきチャレンジ精神は、
俊英・鈴木卓爾と組むことで地上10センチの高さという新たなキャメラ・アイを獲得する――。
と、こう書けば「なんだ猫の目線か?」と言われておしまいになりそうなところだが、いやいやこれはその逆。
「猫を“観る”目線」。本作『私は猫ストーカー』の中、
ヒロインのハルは“猫に取り入るテクニック”の一つとして
“自分の目線は猫の目よりできるだけ低くすること”を実践。
同じく鈴木卓爾も原作に書かれたそのポジションを遵守する。
結果、たむらまさきは(外)猫の警戒を解き、
その息づかいさえ聞こえくるしなやかな映像を手中にできた。
そう、これは言わば羽仁進『教室の子供たち』の外猫バージョン。
小津安二郎、そして加藤泰。
もとよりローアングルは日本映画のお家芸であるが、
これが長編デビューとなる鈴木卓爾にもそのDNAが流れていると言ったら、
少々褒めすぎであろうか?


●9日目●『3時10分、決断のとき』

誇れるものが何もなかった男の真意が、恐れるものなど何もない男の心を動かす。
「分かった」。その瞬間、映画は密室での緊迫した心理劇から解き放たれ、
銃弾が飛び交う中での脱出劇へと様相を一変する。
この転調の醍醐味こそ映画の魅力だ。
このときとばかりに流れ出すマルコ・ベルトラミの主旋律。
それは、死と隣り合わせの激しいアクションの中、
ほんの数分前までは敵であったふたりを、あたかも長年の恋人であるかのように甘美に映し出す。
聞けば、これはエルマー・デイヴィス監督の『決断の3時10分』のリメイク。
そしてそれはジェームズ・マンゴールド監督が
10代の頃から強く抱き続けていた想いだったとか。
彼を酔わせた一本の西部劇は、長年の熟成ののち、
貴腐ワインのごとき逸品として今またこのぼくを酔わせる。


●10日目●『女の子ものがたり』

『祭りの準備』の楯男(江藤純)は
利広(原田芳雄)の「バンザイ!バンザイ!」の歓声に送られ、
閉塞感漂う海辺の町を旅立っていった。
だが、菜都美(大後寿々花)の離郷を後押ししたのは…。
そう、これは昭和のある時期を山と海に囲まれた田舎町で過ごした女の子たちの物語。
『問題のない私たち』で女子高生たちとそのイジメの構造を、
『子猫の涙』では昭和そのものを描くことに成功した森岡利行監督の筆致が、
格好の題材を得て冴えわたる。
清潔な白服お嬢さま軍団の誘いをはねのけ、
傷だらけ泥だらけのカラフルな青春を選びとる菜都美。
だが彼女もその仲間たちも、
いつかはみんながバラバラになることを知っている。
思えば、あの『がんばっていきまっしょい』の女の子たちにもその自覚はあった。
それにしても、いったい“女々しい”などという言葉は、
どこのだれが作りだしたのだろうか? 
女の子たちの『帰らざる日々』は切なくも強い。


●11日目●『パイレーツ・ロック』

フィリップ・シーモア・ホフマンVS.リス・エヴァンス。
米英“2大怪優”が空高く繰り広げる“マスト上の決闘”。
いずれがジャン・マリア・ヴォロンテで、いずれがリー・ヴァン・クリーフか? 
ガンマン対決ならぬパイレーツ対決を盛り上げる
エンニオ・モリコーネ(『夕陽のガンマン』)が時代の記憶を呼び覚ます。
映画の舞台は1966年。リチャード・レスターが2本のビートルズ映画に続いて
『ナック』でカンヌのパルム・ドールを受賞した直後。
一方、本作のリチャード、リチャード・カーティスはブリティッシュ・ロックを中心に50曲以上ものヒット曲を散りばめつつも、
ビートルズは一曲も使用していない。
権利の問題という大人の事情があったのか? 
いやいやこちらも一種の米英対決。
英連邦王国ニュージーランド生まれ、オックスフォードで学生生活を送ったカーティスのささやかな意地。
アメリカからイギリスに渡り60年代のスウィンギング・ロンドンを活写したレスターへの、これはアンサー・ムービーと見たい。


●12日目●『アバンチュールはパリで』

ここまで同性に嫌われるヒロインというのは、これまであまり観た記憶がない。
ふたりの女から「彼女はどケチ」と陰口を叩かれ、
ついには正面切って激怒させてしまうユジュン(パク・ウネ)。
だが、金なんてどうせ自分が出すものと思っている男ソンナム(キム・ヨンホ)にとっては、
そんなことはどうでもいいのだ。
それよりとにかく早くベッドへ。
目的を遂げるためにはなりふりかまわぬ哀れで悲しい男…。
がさつで図々しく、みっともないことこの上ない。
なのに、いや、だからこそこの映画はオモシロい。理性では抗えない女の魔力――。
これほど映画館の暗闇にふさわしいものはない。
ソンナム目線に徹した日記体の語り口も心地よく、
がっしりとした体躯ながらどこか頼りないキム・ヨンホに、
ヌーヴェル・ヴァーグの細身で華奢な男たちの姿を重ねてしまった。


●13日目●『エスター』

「この娘、どこかが変だ。」――巧い。直球勝負のキャッチコピー。
そう、この映画のキーワードはまさしく「変」。
この娘、どうしてこんなにピアノが上手いんだ? 
それにしてもこの娘、いくらなんでも医学の知識がありすぎはしないか? 
しかし、この娘のゾッとする色気はなんだ? 
エスターなる娘がスクリーンに初めて姿を見せたときから、
どんどん膨らんでいく胸の中の「変」なしこり。
それがほぐれたときの気持ちよさときたら…。
惜しむらくは、延々と続くハリウッド定番デス・バトル。
くどい。くどすぎる。ああ、これさえなければ。


●14日目●『イングロリアス・バスターズ』

『アラモ』と『荒野の一ドル銀貨』。
それぞれのサントラを一本の映画に投げ込むなんてマネは、
おそらくこのタランティーノにしかできない芸当だろう。
無茶と言えば無茶な話なのだが、
米伊問わず60年代の西部劇に血沸き肉踊らせた身としては、
それがまた琴線に触れるのだからしょうがない。
いや、西部劇ばかりではない。
同時期に同じくスクリーンを賑わせた(特殊部隊)戦争アクションをも取り混ぜながら、
最後はフィルムから俳優、映画館まで「映画」のありとあらゆる構成要素を使って、
ナチ幹部の殲滅という壮大なイリュージョンを繰り広げる。
うん。ほら話は大きければ大きいほどいい。


●15日目●『きみに微笑む雨』

アメリカ留学中に知り合った中国人女性メイ(カオ・ユアンユアン)と
10年ぶりの再会を果たした韓国人男性ドンハ(チョン・ウソン)。
英語で交わされる言葉のキャッチボール。
相手の微妙な表情の変化に、思いの丈を読みとろうと、ただでさえ大きいふたりの眼はさらに大きく見開かれる。
心をたぐり寄せようと焦るふたりの距離はなかなか縮まらず、高まる感情に、そぼ降る雨はいまにも蒸気を立てそうだ。
これだけでもう十分。美男美女による“愛の始まりと行方”をたっぷり堪能、のはずだった。だが……。
メイがドンハに見せる、ぎこちない笑み。そのワケを、ホ・ジノは一瞬の自転車のカットバックで見せきる。
なるほど、だから四川か…。その瞬間、10月のグランプリはこの映画に微笑んだ。」



----あらら。『鴨川ホルモー』だって(笑)。
ちょっと、これでいいの?

「確かに(笑)。
ということであわてて補足。
ここに入りきれなかった作品のお気に入りは、
『チェンジリング』
『フロスト×ニクソン』
『愛を読むひと』
『子供の情景』
『ザ・バンク 堕ちた巨像』
『九月に降る風』
『コネクテッド』
『あの日、欲望の大地で』
『スペル』

日本映画では
『20世紀少年<第2章>最後の希望』
『フィッシュストーリー』
『不灯港』
『色即ぜねれいしょん』

あたりかなあ。あとでこっそり付け加えるかも」


---分かった分かった、もういいよ(笑)

フォーンの一言「しかし、この15本って、ほんとにフォーンにもオモシロいのかニャあ」
身を乗り出す

※2009年の五つ星だ度
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『アバター』

2009-12-26 10:53:55 | 映画
(原題:AVATAR)


----世界中が首を長くして待っていた映画だニャ。
『タイタニック』以来、12年ぶりとなる
ジェームズ・キャメロン監督作だよね。
究極の3Dということで注目度は高かったよね。
「うん。3Dは目が疲れるし、
スクリーンも暗く見えるということで
あまり好きではなかったぼくも、これだけは楽しみに。
でも、思っていたのとは違ったなあ」

----そう、内覧試写での評判も良かったみたいだけど…?
「うん。2Dで3回ほどあったみたい。
友人の一人は大感激。
それによると、これはもうイベントで、
その昔、『スター・ウォーズ』
テアトル東京に観に行ったことに匹敵するのだとか…。
これは、とても分かりやすい譬えで、
ぼくの期待も高まる一方。
たとえば、これは現代アートだけど直島の地中美術館
ジェームズ・タレル『オープン・フィールド』を観たときのように、
その空間の中に放り出されたような感覚が味わえるのかと…。
ところが座った場所が悪かったのかなあ。
よくできている立体映画という感じ。
あっ、飛び出す映画じゃないよ」

----でも、ジェームズ・タレルのような抽象的なものと違って、
いろんな世界が体験できるんでしょ?
「そうだね。始まっているから
ストーリーは、喋らなくていいよね。
『ポカホンタス』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のように、
異文化の中に入っていった男のお話。
まあ、今の時代を象徴していて、
環境の要素が大きくクローズアップされてくる。
と、ちょっと斜に構えているぼくだけど、
それでもホームツリーが倒れるシーンでは涙が込み上げてきたもの。
あと、サナターやバンシーなど、惑星パンドラの動物たちが
エイリアンに向かって戦うところかな」

----エイリアン?
「うん。惑星パンドラから見たら、
地球人たちこそがエイリアン(異星人)。
つまり、これはアメリカのイラク侵攻が背景にあるとも言えるだろうね。
ただ、その結末を見ると、
『そう、うまくいくかな。また攻めてくるんじゃないの?』と、
心配してしまうけども…」

----う~ん。それって楽観的すぎるということなのかニャ。
でも、そこに希望を見ようとしているのかもよ。
「どうやら三部作になるようだから、
結果的には、その布石とも言えるわけだけど…。
それはさておき、
個人的に好きなのは、ケサランパサランみたいな浮遊物が飛び交う
幻想的な夜のパンドラの森。
その昔、小説で『真夏の世の夢』を読んで想像したような感じ。
あと、自分にとって意外だったのは、
クライマックスのマイルズ大佐(スティーブン・ラング)と、
主人公ジェイク(サム・ワーシントン)が戦うシーンかなあ。
マイルズ大佐『エイリアン2』パワーローダーを思わせるスーツをまとうわけだけど、
とにかく、しつこい。
しかしそれでいて飽きない。
ジェイクにしても翼竜レオノプテリクスから
飛行体に飛び乗り、墜落しながらも追い詰めていく。
いやあ、改めてキャメロンはアクション監督だということを再認識したね。
フィルモグラフィを振り返っても『タイタニック』は異色だ。
そうそう、闘う女が魅力的なのも彼の作品の特徴の一つ。
今回、ぼくのおススメはシガーニー・ウィーバーゾーイ・サルダナよりも
ミシェル・ロドリゲスだね」

----へぇ~っ。彼女は次回も出るのかニャ。
「mmmmm……」

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「続編の3Dはもっとスゴくなってるのかニャ」ぼくも観たい

※なにごとも期待しすぎは禁物だ度


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『Dr. パルナサスの鏡』

2009-12-23 18:23:45 | 新作映画
(原題:The Imaginarium of dr. Parnassus)

----おおおっ。これは噂の映画だニャ。
テリー・ギリアム監督の新作と言うよりも。
ヒース・レジャーの遺作ということで話題に。
確か、撮影途中でヒース・レジャーは亡くなったんだよね。
よく完成したよね。
「そうだね。
一時期は、『The Man Killede Don Quihote』の悪夢再びかと…。
ところが、それを救ったのが
監督、主演の関係で、その悪夢を共にしたジョニー・デップ
最初は制作を中止にしようと思ったギリアムだったが、
プロデューサーで娘エイミーの『この映画を終わりにするなんてありえない』や
撮影監督のニコラ・ペリーニ
『ヒースはもういないが、死亡者を二人、
つまり、彼と映画の二つを亡くすのは食い止めよう』の言葉に押され、
ジョニー・デップに電話。
彼は協力を約束するものの、スケジュールの関係上、
ひとりで代役をこなすことは不可能なことが発覚。
そこで、ヒースの友人であるジュード・ロウ
コリン・ファレルを使うことに。
その参加によって、映画の大筋は変わらないものの
この映画にふさわしい発展を遂げたってわけだ」

----この映画にふさわしいって?
「じゃあ、その前に簡単にストーリーを…。
この映画は、1000歳になるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)の物語。
ロンドンで旅芸人の一座を率いている彼は、かつて、
娘ヴァレンティナ(リリー・コール)が16歳になったときに悪魔に差し出すという約束をしていた。
タイムリミットは3日後。
そんな中、一座に記憶喪失の青年トニー(ヒース・レジャー)が加わる。
彼の協力を得て、博士は最後の賭けに出るというもの。
さて、このパルナス博士の出しものというのが、
人が密かに隠し持つ欲望の世界を、
鏡の向こうに映し出して見せる『イマジナリウム』。
実はヒースは、こちらの世界の撮影は撮り終えていたものの、
特撮を使う、鏡の向こうのパートを撮り残していた。
そこで、ギリアムはここに新たな発想を加えたわけだ。
それは、鏡の向こうでは、
中に入った人の想いによって
トニーの顔までも変わってしまうというもの」

----ニャるほど。それはスゴいアイデアだ。
映像的にもオモシロくなるよね。
でも、この映画、思ったよりもストーリーがシンプルだね。
2時間超えるはずでしょ?
「いや。それはこうして端折っているから。
実は、この映画、
テリー・ギリアム自身のことを言おうとしているらしく、
それをパルナス博士に投影している。
博士は悪魔との賭けで永遠の命を得ているんだけど、
長く生きているうちに、それがかえってつらくなる。
そこで、次に彼はその命を終えようと、
悪魔とまた新たな賭けをする。
その代償となったのが娘というわけ。
ところが、そこにトニーという男が加わり、
さらには、アンドリュー・ガーフィールド扮する
曲芸師のアントンのヴァレンティナへの想いまで加わり、
話があちこちに拡散していく。
そのため、せっかくのイマジナリウムの映像が
さあ出てきたぞというときには、
『待たされすぎで、もう疲れてしまったよ』という感じになってくる。
まあ、これはぼくだけの感想だけどね」

----でも、その映像は見ごたえあるんでしょ?
「うん。これまでのギリアムの集大成と
いってもいいかも。
思うにCGというのは
彼のような作家のためにあるのではないかという気にさえなってくる。
これまでのハンドメイドなSFXでは、
あの壮大なイマジネーションを生み出すのには限界があったのではないかと…。
あっとえばリリー・コールが空を舞う映像は、
あの『バロン』をはるかにしのぐ。
なんて、それらを一つひとつ、言っているときりがないけど…」

----じゃあ、その中で一つを取りあげるとしたら?
「そうだね。
ゴンドラかな。
今回は、このゴンドラがなぜか多く出てくるんだ。
で、そのゴンドラが行く川が黒くなって蛇と化した悪魔の胴体に。
そこから悪魔を演じるトム・ウェイツの顔がニュッと盛り上がってくる。
あるいは、あたり一面、金平糖のようなきらびやかな世界。
その川をいくゴンドラの前に死んだ牛が流れてきて、
あたり一面、黒死病の世界に変わるとか…。
まあ、これはほんの一例だけどね。
いずれにしろ、ここまでの映像を生み出す監督は
いまの時代、そうはいない。
ぼくはこれを3Dで観てみたいなあ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも、これはヒット間違いなしだニャ」ぼくも観たい

※う~ん。あれもこれも言おうとしているから、
観ていて少し集中力がそがれてしまう度



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『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

2009-12-22 10:26:01 | 新作映画
----あれっ。この人、モヒカン刈りでまるで
『テクシー・ドライバー』のデ・ニーロみたい。
でも、銀杏BOYSのだよね。
ぶっ。似あわない。
「うん。その直感で間違いなし。
これは、無様に生きる男・田西敏行の醜態エンタテインメント」

----ニャに、その「醜態エンタテインメント」って?
しかも西田敏行じゃなくて田西敏行。
間違ってない?
「いやいや。それでいいの。
ぼくも最初、このプレスを読んだときには、
イメージがつきにくかったけど、
そこに書かれている、この“醜態エンタテインメン”トというのは、
まさにこの作品の核心を突いた言葉。
ということで、簡単にストーリーを説明しよう。
ガチャポンのメーカーで働くサラリーマン、田西敏行。
彼女いない歴29年、いまも実家暮らしの彼は、
誕生日をテレクラで過ごすような
冴えない日々を送っている。
ところが、そんな彼が会社の飲み会で同僚のちはる(黒川芽衣)と急接近。
ちはるも、田西を気に入り、ついに恋が成就。
と、思いきや、運命のいたずらで、あれよあれよと地獄へ向ってしまう」

----ニャにがあったの?
「いやあ。それはここでは喋りにくいなあ。
この映画、けっこう露骨だからね。
YOU演じる、ちはるのお隣の、夜の商売の女性がらみとだけ言っておこう。
そこに、松田龍平演じる、ライバル会社の青山が絡んでくる。
この青山ってヤツが、全男性の敵と言いたくなるほどほんと嫌なヤツ。
そしてまた、この松田龍平がそれを見事に演じきっている。
彼は、この路線を続けていくと、あるポジションを獲得できるんじゃないかな。
そう、いま思い起こしてみると、
この映画は、なによりもそのキャスティングがいいね。
ぼくの大好きな黒川芽衣には、あまりこういう役やってほしくなかったけど…」

----どんな役ニャの?
「初めは、それこそ純情そのもの。
プレスを読んだときは、その純情も千春の演技かなとも思ったけど、
そうではなく男との関係がこれまでにまったくなし。
その世間ずれしていない純情な女性が、
青山という遊びなれた男によって、
とんでもない女に作りかえられていくんだ。
いったん、男に惚れた女が、どんどん変わっていく。
あるたった一度の過ちで
ちはるに嫌われてしまった田西は、
『ちはるはそんな女でないはず。
すべて青山が悪いんだ』と、
“あの素晴らしい愛”を取り返すべく突っ走るわけだけど、
最後の最後まで彼は彼女に裏切られてしまう。
さあ、そこで田西はどういう態度に出るか?
ここは固唾をのんで見守ったね。
相手は一度、自分が惚れた女。
それでも自分を責めるのか、
いや、意を決して相手をぶんなぐるか?」

----それはドキドキしそうだニャあ。
でも、これって原作ものだよね。
花沢健吾と言う人のコミック。
それを、舞台「愛の渦」で岸田國士戯曲賞を受賞した
劇団「ポツドール」の三浦大輔
が初メガホンで映画化。
この人のお芝居は見たことないけど、この演出力は見事だね。
さっきのキャスティングの効果もあるけど、
田西の会社の社長を演じるリリー・フランキー
青山の上司を演じる岩松了
それぞれに味がある。
あ~、こういう人いるなって感じ。
他にも小林薫、でんでん、渋川清彦
見ごたえは抜群の映画。
ただ、ほんと観ていてつらくなるけどね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「峯田和伸って、こういう汚い(?)役、多いニャ」複雑だニャ




※峯田和伸が歌う某アイドル(?)の歌にも注目だ度


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『カールじいさんの空飛ぶ家』

2009-12-20 22:13:04 | 映画
「いやあ、やはり映画は観てみないと分からないね」
----えっ。どういうこと?
この映画、気に入らなかったの?
「いや、そうじゃなくて、思っていたのと、少し、いやかなりかな、
自分の受けた印象が違ったってこと」

----そうニャの?
これって、おばあさんを先に亡くしてしまった
カールじいさんが、
おばあさんとの約束の地に、
風船を付けた家で旅立つって話でしょ。
確か、冒頭の追憶シーンだけで満足みたいなことを
宮崎駿が語っていなかったっけ。
「うん。おそらく彼をオピニオン・リーダーにしようと決めたときに、
宣伝におけるその感動路線が決まったんだろうね。
予告編のナレーションもそれにのっとっていて、
観ているだけでじ~ん。
ところが、実際は…」

----違ったワケだニャ。
「もちろん、その想い出がベースになってはいるんだけども、
ここには、その追憶を上回る
ハラハラドキドキの冒険譚がある。
喋る犬や古代のカラフルな鳥なんかが出てくる。
しかも悪役がいかにも悪役って感じで、
危機また危機の連続。
カールじいさんや観る方が追憶に浸っている余裕はあまりない。
あららっ、いま気づいたけど、
このかつてのカールじいさんたちの憧れだったヒーローを
悪役に変えてしまうということは、
おばあさんの立場からすると、どうなんだろう。
ふたりのいい思い出が、塗り替えられてしまうことにもなりそうな…」

----それはそうだよね。
でも、映画としては楽しめたわけでしょ。
「うん。さっきも話したように、
現在進行形の物語が、
アクション・アドベンチャー(冒険活劇)として
まったく申し分なかったからね。
ただ、ぼくが今日、主に話したいのは、
この内容よりも技術的な面の方について。
実は、前回、劇場で『Disney's クリスマス・キャロル』を観たとき、
『3Dの方が遥かにいい』という声が多く聞かれた。
今回はピクサー初の3D。
これは、ちょっと観ておくべきと思ったわけ」

----あっ。だから、フォーンを連れて行ってくれなかったわけだニャ。
メガネをかけることになるし…。
「そういうこと。
しかし、ビックリしたね。
3Dは『戦慄迷宮3D』で、もうこりごりと思ったけど、
この映画では、メガネをかけている不自由さをほとんど感じさせない。
明るいシーンが多いというのも、その理由のひとつかもしれないけど、
まず、目が疲れない。
そして何よりも驚いたのは、
この映画は、これまでの3Dのように、
たとえば何かがこちらに迫るというようなピンポイント的効果のために
3Dを採用しているのではないということ。
映像全体が、あたりまえのように3D。
立体とか何とか言う前に、
もう、現実に見ているそのままが目の前にあるって感じ。
アニメだから、“見ているそのまま”という言い方も少しおかしいんだけどね(汗)。
どう言ったらいいんだろう。
2Dをくっきりくっきり描いていったら、
いつしか3Dのように見えていたって感じかなあ。
う~ん。巧い表現が見つからない」

----フォーンもよくわからニャい(笑)。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「いよいよ『アバター』が気になるニャ」ぱっちり


※アメリカのオフィシャルの予告はかなり違う度


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『THE 4TH KIND フォース・カインド』

2009-12-18 22:01:01 | 新作映画
※ネタバレに加えて、ちょっと辛口な部分もあります。
※もうしわけありませんが、ご覧になってからお読みいただくことをお勧めします。



(原題:The 4th Kind)

----あれれ、この映画、
最初12月23日公開だったのに早まったんだね。
「そうなんだよ。
ということで、ついに喋ることができる!
でも ネタバレがあるので、
ここ、後から覗いてもらった方がいいかも…」

----ネタバレって…。
これって、超常現象か何かを扱った映画でしょ。
アラスカ州の町ノームで実際に起こった事件を再現したとか…。
多くの住民が不眠に悩まされたうえに、
行方不明になっているんだよね。
「うん。そういうことになっているね。
でも、それはいわゆる宣伝の仕方というか、
日本での売り方の方で、
これは
まあ、モルダーとスカリーが担当するような事件。
それもその軸となっている宇宙人。
アメリカのオフィシャルを観ると、すぐ分かるけどね」

----あらら、言っちゃった。
「今日が初日で、いわゆる前宣伝は終わったということで、
そろそろ喋ってもいいんじゃないかな。
観た人も多いだろうし…。
この宇宙人が題材というのは、
実はすでにタイトルで明らかになっている」

----えっ、どういうこと?
「ヒントはスピルバーグが監督した宇宙人第一弾映画にある。
その映画『未知との遭遇』の原題はというと、
『Close Encounters of the Third Kind』
つまり、第三種接近遭遇これがContact。
この映画は、その宇宙人との遭遇をさらに次の段階、Abductionへと進めたもの、
そう考えると、内容もおのずと想像がつくというもの。
そう、テレビの『X-ファイル』でスカリーが体験したことだね」

----ニャるほど。そういうことか。
これは第四種接近遭遇
さて、それは分かったけど、
もうひとつの問題、
これが実話かどうかということだけど…?
「これは、実話じゃないね。
もし、製作者たちが実話と思わせたいんだとしたら、
これはいくつかのミスを犯している。
フォーンは、自分が人に存在を知られたくないとき、
素顔と名前とどっちを隠すと思う?」

----それは、やはり顔でしょ。
名前は、同じものがいくつもあるけど、
顔は基本的にその人だけ。
それが明らかになると、
その人だって、特定できちゃうもの。
「だよね。
ところがこの映画では、
それが逆になっている。
記録フィルムの形で顔を出しながら、
本人の身の安全のためだかなんだかの理由で名前は出さない…となっている」

----それ、おかしい(笑)。
顔を出したら、だれか絶対に分かっちゃうよ。
その人を知っている人が地球上に全くいないなら別だけど…。
「もうひとつのおかしな点は、
この事件に対して、現地の保安官(?)は、
まったくノーコメント。
ところが最後には、その保安官側から写した映像が出てくる。
非協力なんだから、その映像が手に入るはずはない。
という、これらいくつかの理由で、
この映画はぼくには
ノレなかった…と、こういうわけだ。
決して、アイデアはきらいな方じゃないし、
ツメが甘いのが残念だね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ミラジョヴォのこと話してないニャ」なにこれ?

※いま観たら、アメリカの予告はモザイクで顔を特定できなくしてあった度


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『板尾創路の脱獄王』

2009-12-16 19:35:07 | 新作映画
----板尾創路ってよく聞く名前だよね。
お笑いの人かと思っていたけど、
いろんなところで活躍しているんだね。
「そうだね。映画でもよく見かける。
最近で記憶に新しいのは『女の子ものがたり』
主人公に影響を与える義理の父親役として
出番は少ないながらも強い印象を残した。
あと、ここでは触れなかったけど、
『空気人形』にも出演。
『ナイン・ソウルズ』で共演した原田芳雄
『板尾創路はよすぎる』とまで言っているとか」

----ちょ、ちょっと待って。
いま、ニャんて言った?
確か“いたおいつじ”。
てっきり“いたおそうろ”と読むのかと…。
「まあ。ぼくらの知識はそんなものだものね。
さて、この映画。
ほんと分かりやすいというか、究極の“脱獄映画”。
最初から最後まで主人公の鈴木雅之(板尾創路)は
脱獄を繰り返している。
で、微罪だったにもかかわらず、
あまりにも繰り返すものだから、
どんどん刑が重くなっていく。
そして最後には“監獄島”送りに…。
このあたりはマックィーン&ダスティン・ホフマンの『パピヨン』を思い出したね」

----ふうん。ニャんでそんなに脱獄を繰り返すの?
「そこがこの映画のポイント。
実は別の映画を観たとき、
この作品の予告編を観て
『それってネタバレじゃん』と…。
ところが、これが(言っていいのかな)、まあ見事なミスリード。
本篇にないシーンが入っているし、
プレスにもそれが使われている。
まあ、物語についてはこれ以上言わない方がいいだろうね。
あと、驚くのが、このラスト。
まさか、こんなオチで締めくくるとは?
これはちょっと読めないね」

----ふうん。聞いていると見ごたえありそうだ。
「ただね。これは観客を選んじゃう。
というのも、あまりにも描写がグロテスク。
観たこともないような汚いシーン、
たとえば、拷問を受けた体に蛆が湧き、
それが蠅になっちゃうとかまで出てくる」

----あらら~。
「でも、俳優たちは、ある意味豪華だよ。
國村隼をはじめ、
木村祐一、宮迫博之、木下ほうかなど、
ここ10数年、日本映画を主に脇役として支えてきた人々が勢ぞろい。
しかもそれに加えて、吉本ならではの顔も。
ぼんちおさむ、オール巨人
そうそう、笑福亭松之助も出演。
最後を締めてくれるよ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そのオチって興味あるニャあ」身を乗り出す


※板尾のセリフはゼロ。なのに突然、ある歌を歌い出すシーンには驚いた度


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『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』

2009-12-14 19:25:08 | 新作映画
----これも人気テレビシリーズの映画版だよね。
スペシャルか何かを偶然観て、
よく分からないと言っていなかった?
「うん。あれはたまたま観たわけだけど、
不思議だったのがのだめなるヒロインの口調。
この人、どこか問題を抱えているのかと思った。
でも、これもいわゆる個性ということなんだね。
観る前は、のだめというネーミング自体に違和感感じて、
なにも知らないもんだから、肥溜め⇒ド田舎の話…と」

----おそらく主演が上野樹里
『スウィングガールズ』と、無茶な連想してたんニャ。
ところで、そんないい加減な予備知識でこの映画観て楽しめたの?
「うん。お話はとても分かりやすいしね。
のだめというのが野田恵のことというのも分かったし…」

----ニャにをいまさら言うでシュか…。
「あっ。その言い方、
のだめ風に喋るとピッタリ。
『センパイ。ニャにをいまさら言うでシュか』なんてね。
さて、この劇場版。
指揮コンクールで優勝したオレ様指揮者千秋(玉木宏)が、
フランスでヤル気のないル・マルレ・オーケストラの常任指揮者に。
彼は一生懸命、このオケを立て直そうとするが…というもの」

----あれっ。のだめは、どうなったのでシュか?
「今回は、この千秋にスポットを当てた展開。
観る人の楽しみを奪うことになるから
これ以上の詳述は避けるけど、
最後にある大きな出来事が待ち受け、
それを受ける形で映画は後篇へ。
で、後編は、のだめが中心になるんだろうな。
まあ、こういうお話は、
原作ファンやテレビでのファンを意識して作られているから、
あまりぼくが喋っても仕方ないんだけど、
前売を買ったという周りの人の話も聞くにつけ、
これは大ヒットするんだろうな。
ほんとうは、そういう人に
いろいろ聞きたいこともあったんだけど、
その機会がないまま。
公開も迫っているので
えいっと、ここで喋っちゃったってわけ」

----ニャにを聞きたかったのでシュか?
「まず聞いてみたいのは、その映像だね。
いきなり『メリー・ポピンズ』顔負けの
アニメが出てきて、実写の人間と共演。
ミュージカル風に街を楽しく染めていく。
とにかく“遊び”に徹しているんだ。
こういう遊び、テレビでもやっていたのかな?
その遊びの極とも言えるのが、
舞台となっているフランス人の言葉。
なんと、これ全部、日本語に吹き替え。
よく、アメリカの戦争映画で
ドイツ兵が英語を喋っているのが問題にされるけど、
そんなものじゃない。
この開き直りから生まれるおかしみ。
それがこの映画を特徴づけている。
ということで、
おそらく、だれもこれはツッコミはしないと思うよ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これ観たら、言葉、変になるのでシュのニャ」なにこれ?

※テレビシリーズも観たくなるのは間違いない度


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クリスマスまであと少し。
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『牛の鈴音』

2009-12-13 14:59:16 | 新作映画
(英題:Old Partner)

ときどき、フォーン相手には喋りにくい映画というものに出くわすことがある。
テーマが真摯すぎてという『ユナイテッド93』は、その代表的な例。
そしてもうひとつが『いぬのえいが』のように、動物との関係を描いた作品だ。
それが「命」を軸にした「別れ」の映画となると、なおさらのこと。
観ることさえも躊躇してしまう。
ところが、この『牛の鈴音』なる韓国の作品。
あまりにもその評判が高い。
「2009年1月15日にアート作品専門の7館で封切られると、
口コミによって観客が押しかけ、またたく間に全国150館に拡大。
公開7週目、8週目には大手メジャー作品を抑えて
2週連続興行成績ベスト1を獲得した」(プレスより)という。
普通は15年しか生きない牛が40年も生きた。
しかも農業を営むおじいさんと30年間も一緒に働いてきた。
映画は、その牛の最期の日々をおじいさんの視点から描いたドキュメンタリーだ。
そう、聞けば、やはり観るのがためらわれるところ。
ところがこの映画、
いわゆるヒューマンな感動ドキュメンタリーに終わらせてはいない。
おじいさんは、60年以上連れ添ってきた口うるさいおばあさんの
「耕作機械や農薬を使おう」という言葉にまったく耳を貸さない。
農薬を使うと、牛に「毒」の草を食べさせることになるからだ。
韓国では地方行政あげて有機農業(親環境農業)に取り組んでいると聞く。
だが、ここでは昔から、
無農薬を理屈ではなく自明の理として実行しているおじいさんの姿が描かれる。
「自分の大切なパートナーに毒を与えられるか…。」
その基本から、農業を、いや暮らしそのものを見直せば、
自然と、人はどう生きるべきか、その答が出てくる。
これは、その答を大上段にではなく
静かに教えてくれる、つつましくも力強い映画だ。
牛と一緒に歩くおじいさん。
ふたりの脚が揃うカットも泣ける。
首に付けた鈴の音は、生きているあかし。
それが止むとき、牛の命もとだえる。
牛と一緒に30年間聞き続けたおじいさんは、
その鈴の音をまだまだずっと聞いていたかったのだ。


                   (byえい)

※不平不満がつきないお婆さんなど、けっこうユーモアもある度

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『ゴールデンスランバー』

2009-12-10 19:58:21 | 新作映画
----これは超話題の映画だニャ。
「うん。人気の伊坂幸太郎原作。
小説は読んでいないけど、
発表されたとき、そのタイトルを聞いて
うわあ。やるな…と思った」

----タイトルで?
「そう。これは有名なビートルズの『アビーロード』のB面。
メドレーが始まっていく最初に位置する最も美しい曲」

----へぇ~っ。でもオリジナルは使用権が高そうだよね。
「うん。だれが歌うのかなと思ったら、やはりこの人。
いまや原作者の盟友となった斉藤和義

----あっ、『フィッシュストーリー』もそうだった。
ということは監督もきっと同じだね。
「うん。中村義洋
伊坂幸太郎自身は、
自分の作品が立て続けに映画化されることに慎重になっていた。
ところが『中村さんの映画なら観てみたい』という
一中村ファンとしての思いから映画化を快諾したらしい」

----主演は堺雅人だっけ。
ヒロイン役が竹内結子
これで中村監督と言ったら『ジェネラル・ルージュの凱旋』だ。
「うん。物語の概略はこう。
主人公の青柳は、
身に覚えのないまま見えない巨大な力によって
首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられる。
彼は、厳戒な警備を敷かれた仙台市内を2日間にわたって逃げ続ける…。
アメリカ映画、特にヒッチコック映画によく見受けられる
これは“濡れ衣を着せられた男の逃亡劇”」

----ニャるほど。共演も豪華だよね。
「うん。青柳の友人役に吉岡秀隆、劇団ひとり
なかでも吉岡秀隆は、これまでの彼からは想像もつかない役を演じている。
汗じっとりにじませて、
主人公を罠にかけながら、
そのことを告白するシーンは前半のハイライト。
あと、中村監督作品のレギュラー、
濱田岳もいい役をもらったといえるね。
そうそう、これは映画というよりも原作に関係するんだろうけど、
犯罪に整形が絡んでくる」

----えっ。整形?
「うん。最近、世間をにぎわせた事件を先取りしたかのよう。
ちょっと、これはビックリだったね。
映画全体としては、ぐいぐい引き込まれる。
ただ、後半少し失速。
ちょっと長すぎた感がないでもないね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これは大ヒット間違いなしなのニャ」身を乗り出す


※エキストラ・シーンも迫力だ度


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『フローズン・リバー』

2009-12-07 19:25:08 | 新作映画
(原題:Frozen River)


----「凍りついた川」?ニャんだか寒そうな映画だニャあ。
「その背景はね。
でも、映画はほんとアツい。
川の氷を溶かしてしまいそうなくらいだ」

----へぇ~っ。それはまた…。
どういうお話ニャの?
「新居購入のために貯めていた大金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされ、
ふたりの子供を抱えて途方に暮れている白人女性レイ(メリッサ・レオ)。
彼女は、ふとしたきっかけでとモホーク族のライラ(ミスティ・アップハム)という女性と出会う。
ライラは、愛する夫に先立たれ、
義理の母に奪われた赤ん坊をいつの日か引き取ることを夢見ながら生きていた。
それぞれの切羽つまった“ギリギリ”の状況を切り抜けるために、
ふたりは共犯関係に手を染めていく」

----女性ふたりのクライム・サスペンスってわけだね。
『テルマ&ルイーズ』を思い出すニャあ。
「なかなか、いいところに気がついたね。
でも、アクション主体のあの映画に対して、
こちらはもっとリアル。
新居購入、ギャンブル依存症、先住民、シングルマザー、
不法移民の密入国、テロへの恐怖…。
一本の中に現代アメリカが抱えるさまざまな社会問題を織り込んでいるんだ。
と言っても、それに気づくのは場内が明るくなって、
この映画を振り返ってからだけどね」

----それって、犯罪そのものに目が行っちゃうってこと?
「そう言うこと。
ふたりは、自分の置かれている悲惨な状況から抜け出そうと
一生懸命にもがいている。
つまり、この映画の根底には“生きることへの渇望”があるんだ」

----でも、結局は犯罪に手を染めちゃうわけだよね。
悪い人ってことじゃん。
「あらら。
それじゃあここで、ある故人のセリフを紹介しよう。
『泥棒を主人公にして警官が踏み込んだとき、
「逃げてっ!」と観客に思わせるのが映画の醍醐味』

----おおっ。ニャんだかカッコいいニャあ。
誰の言葉?
伊丹十三監督
この映画はその言葉を裏付けるような見事な仕上がり。
35歳のコートニー・ハント監督は、
新人ながらも、
“犯罪の善し悪しを語る以前に、まずは主人公に感情移入させる”。
その確かな力量を持っている」

----コートニー? 名前からすると、女性っぽいよね。
「おっ。鋭いね。
彼女は、大学の映画学部に通っていたころ、
『女性が主人公の映画にはアドベンチャーが欠けている』という批判をよく聞かされ、
そのたびに不満に思っていたらしい。
というのもコートニーの母はシングルマザーで、
学校に通いながら、学費を稼ぐために懸命に働いていた。
彼女は語る。
『そういった状況に置かれた女性にとっては、
ギリギリの生活で今月分の家賃を払うという行為だって、
立派なアドベンチャーなんです』」

----ニャるほど。
その信条に支えられているから、
映画そのものも揺るぎないものになっているわけだニャ。
これはフォーンも観たいニャあ。


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ラストがまたいいらしいのニャ」おっ、これは

※早くも来年のベスト10入り決定だ度


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『花のあと』

2009-12-05 23:57:50 | 新作映画
「いまさらあたりまえすぎることだけど、
やはり映画は監督次第だね」

----えっ。この映画って、そんな有名な監督ニャの?
「いや、まだそれほど有名ってわけじゃないけど…(汗)。
この映画は、ぼくのお気に入りの一本『青い鳥』を手掛けている中西健二が監督。
同じ藤沢周平の作品集『海坂藩大全』からの映画化でも、
先に作られた『山桜』よりも
遥かにこちらを買うね」

----そういえば、あれも江戸時代の女性像を描いていたよね。
「そう。
ただ、こちらのヒロイン・以登(北川景子)は、
男にも劣らぬ剣の使い手。
それが、物語の展開に大きく関わってくる」

----そういえば洋の東西を問わず、
えいは強い女性が好きだものね。
『ヴェニスの商人』のポーシャとか…(笑)。?
「笑わないでよ。
でも確かにそうだね。
北川景子が演じるその以登は、美剣士。
後にも先にも一回だけ、彼女は江口孫四郎(宮尾俊太郎)と剣を交える。
結局、その試合で彼女は負けるわけだけど、
相手に気遣われて肩を抱かれたときに、
ハッと見上げるそのまなざしにはゾクゾクってきたね」

----あれっ。宮尾俊太郎って人が主演ニャの?
印刷物では甲本雅裕が上にきているようだけど…。
「う~ん。どっちになるんだろう。
最初、この映画がどういう物語か全く知らない時点で、
プレスを見ると、二番目にその甲本雅裕の名が…。
脇役が多い彼にしては珍しいキャスティング。
でも、映画を観てなるほどと…。
以登は、その剣の一件で、
生涯ただ一度の恋心を孫四郎に抱いてしまう。
しかし、彼女には江戸に留学している片桐才助という男がいた。
一方、孫四郎はというと、
なかば政略結婚的に加世(伊藤歩)と結ばれてしまう。
ところが、加世は藤井勘解由(市井亀四郎)という男と密通を重ねていた。
勘解由は一計を案じ、孫四郎を罠にかけ、切腹へと追いやる。
その事実を知った以登は……」

----ニャるほど。仇打ちに出るわけか…。
でも、それじゃあ、才助の立場がない。
「だれしもそう思うよね。
この才助という男。
いつも腹いっぱい食うことばかり考えていて、
しかもちょっと助平。
一見、男としての魅力に欠けるように描かれながら、
以登が悩んでいるのを知ってからというもの、彼女に協力」

----協力?どういう風に…。
「いったい、孫四郎に何があったのかを、
あらゆる伝手を使って調べるんだ。
でも、最後に彼は気になる。
いったい、自分の許嫁と孫四郎の関係は?
それを恐る恐る以登に聞くときの不安げな表情。
そして仇打ちが終わった後の
あとは俺にまかせとけというさばけた態度。
才助という男、
一見、茫洋としていて実はほんとうの男らしさを秘めている。
観ていて、思わず目頭が熱くなった。
この映画は、それを演じる甲本雅裕あってのもの。
そう、言っても過言じゃないだろうね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「結局は泣ける映画なのニャ」もう寝る

※甲本雅裕、いい役に巡りあった度


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『インフォーマント!』(一部『キャピタリズム マネーは踊る』)

2009-12-04 22:35:45 | 新作映画
(原題:The Informant)


----ヤバい、ヤバい。
のんびり構えていたら、この映画『インフォーマント!』って、
もう明日から公開じゃない。
早く見どころを聞かなくては…。
あっ。『キャピタリズム マネーは踊る』も始まっちゃう。
『キャピタリズム マネーは踊る』はマイケル・ムーアの気概あふれる作品。
ここまで資本主義に真っ向から立ち向かった映画がハリウッドから出てくるとは…。
ただ、この映画の魅力を喋るのは、ここでは無理。
ただ一つ言えるのは、
いまの時代、これはとにかく観るべき映画ということ。
ホール試写で割れんばかりの拍手が起きたドキュメンタリーというのは、
ぼくの記憶にはちょっとない」

----う~ん。
『キャピタリズム マネーは踊る』の方はフォーンには難しいかもだけど、
『インフォーマント!』は聞いておきたいニャあ。
確か、これ監督がスティーブン・ソダーバーグ
主演がマット・デイモン
かなりの大物の組み合わせだよね。
でも、公開規模が少し小さいような…。
「そうだね。
同じ組み合わせでも『オーシャンズ』シリーズのような
派手なアクションがあるわけじゃないからね。
でも、ぼくとしてはなかなか楽しめた方だったね」

----そうニャんだ。
オフィシャルとか見ると、
「この男、史上最高ランクの告げ口屋」とあるけど?
「うん。ぼくも
『インサイダー』のような
内部告発の映画かと思っていた」

----えっ。違うの?
「いや、内部告発は告発に間違いない。
自分の身を守るためFBIに協力。
その証拠を彼らに与えるため、
会議をセッティングして録画までする」

----それって、ちょっと笑える…。
「そう。タッチとしては軽快でコミカル。
サスペンスはあるけども『インサイダー』のような
深刻へと傾きすぎるところはない。
でも、それ以上に本質的なところで違いがあるんだ。
あ~、ここ、どうしようかな。
正直言って、この映画は、何も知らないで観た方が楽しめると思う。
特にマット・デイモンの演技を楽しみつつね」

----でも、それだけじゃあ、
だれも観には行かないかもよ。
「じゃあ。こういう言い方に変えてみよう。
話はとにかくこみ入っている。
そして、観る立場、だれに思い入れを持つかによって、
いったい、どれが真実でどれが嘘なのかも違って見えてくる。
そして、ここが最重要ポイントで、
ソダーバーグという人は、こういうこみ入ったストーリーを
映画的に整理して作品として仕上げ、最後には観る側にカタルシスを与える。
そういう映画作りが心から好きで、
自分自身も楽しんでいるのではないか
ということ。
ぼくなんか、後半のとんでもない展開に
思わず『ええ~っ』って感じだったもの。
これ、実際に起こった事件を基にしているらしいけど、
こんなことって、ほんとうにあるのか?
いまもって不思議」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「世の中にはいろんな人がいるってことらしいのニャ」小首ニャ


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『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』

2009-12-02 22:47:52 | 新作映画
----あらら。また、ヒーローものだ。
しかもアニメ…。
「まあ、それだけ今年のお正月映画は、
この手の作品が多いということだろうね。
東宝、東映、松竹。
それにワーナーまで加わって
アニメorヒーローものばかり。
実は、これまで紹介した以外にもあと2本」

----それにしても『宇宙戦艦ヤマト』がいまごろ復活するとは?
今度のは今までのと違うの?
「うん。
炉心は6本。波動砲は6連射。
大幅にパワーアップしている」

----へぇ~っ。
でも、ヤマトって一回、自沈したはずだよね。
どうして復活させることになったの?
「じゃあ。簡単なストーリーを。
西暦2217年、未曾有の危機に地球は消滅する。
史上初めて観測された移動性のブラックホールが地球に接近。
地球が飲み込まれることが確実となったため、
移民計画が極秘裏に計画。
西暦2220年。3億人を乗せた第1次移民船団が
地球から2万7000光年の彼方にあるサイマル星系へ向う。
その責任者は古代雪。
ところが、謎の艦隊による襲撃を受け、
船団は消息を絶ってしまう。
続いて出発した第2次船団も同じ憂き目に。
そこで宇宙科学局本部長・真田は古代進を呼び、
宇宙戦艦ヤマト艦長に任命、
第3次移民船団の責任者とする」

----ニャるほど。
人類は二重の危機に襲われるわけだニャ。
「そうだね。
普通に考えたら、
ブラックホールを回避することはまず不可能。
地球は終わって新しい地球が生まれる。
こんな大胆なストーリー、よく考えたなと…。
あと、なぜ地球人が狙われるのか?
これがポイントだね」

----それって、
だれかの策略、罠って気がするけど…。
「まあ、
ここが原案の石原慎太郎っぽいところでもあるんだけど、
強国の庇護を甘んじて受けている小国アマールの苦悩を描きつつ、
彼らに真の独立を促す“装置”として、
地球からやってきた宇宙戦艦ヤマトを配置。
身を盾にした、その誇り高き戦いぶりの中に、
大切なものを守るためには血を流すことも必要という、
彼ならではの主張が展開される。
その悲壮な戦いの中に、あの『や~ま~と~』が流れたら、
これは、ある人々にとっては
確実に郷愁とロマンを掻き立てられるだろうね。
もっとも歌っているのは、ささきいさおじゃなくてアルフィーだけど…」

----アルフィー!?
mmmm。で、これって続くの?
「そう。ラストになって分かったには、
これは『復活篇 第1部』だということ。
ここでは、あえて詳しくは触れなかったけど、
別宇宙からやってきた
とんでもない強敵が生き残ったまま。
それに、古代雪が冒頭すぐに姿を消し、
行方不明になったまま、映画は終わってしまうからね。
これじゃ、続かざるを得ないよ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これってどうも松本零士の絵じゃないみたいなのニャ」ちょっと怒るニャ

※なんと、古代雪のヌードが出てくるのには驚いた度


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『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010』

2009-12-01 19:59:01 | 新作映画
---- 仮面ライダーって、
世代が違うとか言って、
テレビ放映は観ていなかったのでは?
大丈夫ニャの?
「うん。
それでも最近は、映画の方をときどきは観ていたんだけど、
これがまた、どうもひねくりまわしたようなお話ばかり。
確か前作『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』では
「仮面ライダーディケイド」というライダーが、
次々と平成仮面ライダーを倒して行っていた。
で、今回の作品に至っては、その物語と並んで
テレビで放映が始まったばかりの「仮面ライダーW(ダブル)」が同じ映画の中に登場。
どうやってそんなことが可能なのかと思ったら、
あらあら、やってくれるじゃないの。
とんでもないウルトラC(これまた古いか)を使ってくれた」

----へぇ~っ。そのウルトラCって?
「パラレルワールド。
実は前作でもディケイドは、
いろんな宇宙(?)を渡り歩いていたわけだけど、
この発想は、テレビシリーズごとに世界観が微妙に異なったまま
ここまできてしまったテレビシリーズにおいては
実に都合がいい。
ほら、ウルトラマンだってそれによって食い違いを解消しているし…」

----ニャるほど。
でも、最初からその両者が一緒に出てくるわけいかないよね。
「うん。そこでこの映画は3つのパートから成る構成を取っている。
第1ステージ『仮面ライダーディケイド 完結編』
第2ステージ『仮面ライダーW(ダブル)ビギンズナイト』
そしてその両者が交り合う
第3ステージ『MOVIE大戦2010』
で、何よりも楽しいのは、
第1、第2とも始まる前に、あの東映▲マーク
わざわざ出してみせること。
しかも、それが第3ステージの初めでは、
またまたとんでもない形で出てくる。
おそらく長い東映の歴史でこれをやったのは初めて。
観る人の楽しみを奪うことになるから、
どういう形で出てくるかは秘密

----ふうん。そう言われると観たくなるニャあ。
映画そのものとしての見どころはどっち?
「これは第2=Wの方かな。
仮面ライダースカルという髑髏みたいなライダーが出てくるんだけど、
なんと吉川晃司が演じていて、ハードボイルド・タッチ。
本人もダシール・ハメットを意識したセリフをやたらと吐く。
あと、ディケイド&Wがダブるヒーローで活躍する
第3ステージ『MOVIE大戦2010』も迫力ある。
なんと言っても空飛ぶ巨大要塞メカが目を奪う。
こういうのってアニメではよく出てきたけど、
日本映画の実写ではここまでのものはなかったんじゃなかったような。
それと、ナレーションも注目。
変身のたびに、
『サイクロン、ジョーカー』とか、
『サイクロン、メタル』といった掛け声みたいなのがかかるんだけど、
そのノリで『死神博士~』と、やっちゃうんだ。
この役は石橋蓮司
その彼が死神博士になる前。
屋台に座ると目の前に出てくるのがイカとビール。
『イカでビールか?イカデビル!』のセリフに
隣の人は大受けだったよ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンは昆虫も食べるのニャ」もう寝る

※こっちもいつの間にかワケの分かんないことになっている度


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