喋っているだけの映画なのに、なぜこんなにも胸に刺さるのだろう。
『セトウツミ』。池松壮亮、菅田将暉。他に代替のきかない見事なキャスティングが、
帰りこぬあの頃を暖色の中に甦らせる。
しかも猫のエピソード…。
これはズルい。つい泣かされてしまったじゃないか。(6月14日のTweetより)
----ニャに。
珍しく観てすぐ(と言っても翌日だけど)のお喋り。
よっぽど気に入ったのかニャ。
「最近の反省として、
ブログを長く放置し、結局そのままに。
たまに喋っても。
観た直後の感動を再現できていなかったからね」
---それはそうだけど、
確かこの映画の予告編を観たときは、
『こんな映画、オモシロくなるはずがない』とまで
言っていたような…。
「いやあ、浅はかだったね。
これはほんとうに
胸に刺さる映画。
なにがそんなにいいんだろうと思ったら、
Twitterでも呟いたように、
池松壮亮、菅田将暉。
この若手実力派ふたりが演じていることにある。
なにせ、ほぼ会話だけで話が進むのだから、
これは相当な演技力が要求される。
言葉のアクセント、会話の間はもちろんのこと、
微妙な、それこそ
細かい目線、口角の上げ下げによって作られる表情が
重要なファクターとなってくる。
それを観客に見せきるには
客席から遠いお芝居では無理。
アップという表現手段を持つ映画でなくてはね。
そういう意味でも、全8話からなるオムニバスの第一話に
“神妙な面持ち”を持ってきたのは正解だったと思う。
ここでまず池松壮亮の演技の幅を堪能できる」
----ニャるほど。
監督はだれだっけ?
「大森立嗣。
『まほろ駅前多田便利軒』がそうだったように、
彼は異なるふたつの個性をぶつけ合わせるのがほんとうにうまい」
----でもあれは、
ある程度の年齢に達した男たちの話だったよね。
これは高校生の話「うん。
逆に言えば『まほろ駅前・ビギニング』ともいえるかも。
この映画は、舞台となるのは放課後。
その中には、花火など“夜”のシーンもあるけど、
ほとんどは“夕景”。
オレンジががった暖色で画を染め上げるんだ。
だからそこにおのずと
“いつかこんなことあったな”という郷愁がにじんでくる。
それが、いまは大人になった大森立嗣監督の視座なんだろうな。
音楽も、普通、この手の映画には用いられないようなタンゴ。
また、彼らの会話を常に自動車が通っているのもリアル。
で、それがほとんど軽自動車であるところが
この地域の特性を際立たせている。
なんて、こんな細かいことを喋られるのも
観た直後だから」
----ニャるほど。
ところで“猫さん”が出てくるというのは?
「ああっ、
それは言えない…」
「猫さんが出てくるだけで点数が高くなっているのニャ」
※この時間にいつまでも浸っていたい度
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セトウツミの世界観ほんまに大好きです!!
大阪で撮影したってことは
やっぱり舞台挨拶は大阪でもして頂けるのでしょうか( ; ; )この映画の存在を知ってから、絶対舞台挨拶に行きたいと思っていました!しかしながら大学生でして、初日舞台挨拶など東京で行われるものは授業を休むわけにもいかないので応募すらできません。どうか、どうか大阪でもしてください( ; ; )