ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『BANDAGE バンデイジ』

2009-11-29 22:51:20 | 新作映画
----1990年代のバンドブームのころを描いた作品か…。
東宝映画に、昔もそういうのなかった?
確か本木雅弘、吉岡秀隆が出ていたような…。
「それは『ラストソング』のことだね。
あの映画が作られたのは1994年。
これは同じころを背景にしていながら、
そのテイストがあまりにも違う。
いま思うに『ラストソング』に描かれた青春像は
70年代のそれに近かったのかも…」

----どういうこと?
「この映画の監督は、音楽プロデューサーとして一時代を築いた小林武史
ある一つの<曲>が<音楽>として完成されていく過程を
キーボードのアルミ(柴本幸)の編曲を通して見せてくれる。
その一方で、天才的音楽センスを持つギタリスト、ユキヤ(高良健吾)というのも登場。
孤独をその体中ににじませ、一種近寄りがたい孤高の人。
でも、それがまた、結果的に女をモノにしてしまう(は言いすぎか…)。
もしかしたら、それさえも彼の戦略なのか、
そこは難しいところだけどね」

----あれれ。主人公は赤西仁北乃きいのカップルじゃなかったの?
「あっ。それはそれで間違いないよ。
物語は単純。
北乃きい扮するアサコは、
インディーズから人気が出たLANDSのファンとなり、
友だちと彼らのライブへ。
そこでバックステージに入り込み、
ボーカルのナツ(赤西仁)の目に留まる。
人気急上昇中のナツは、女に対しても自信満々。
どこまでが真面目なのか分からない態度でナツに言い寄り、
彼女を自分の部屋に誘い込む。
そんな彼らに厳しい目を向けるのがマネージャーのユカリ(伊藤歩)。
元ドラムス上がりの彼女は、アサコに熱をあげ、
練習もそこそこのナツに才能の限界を感じ取り、
グループの新しい軸にユキヤを据えようとするが…」

----う~ん。それってよくある話のような気もするけど…。
「確かにね。
ただ、この映画の巧さは、
さっきも話したように、
音楽業界の中心にいた人でしか出せないような
奇妙なリアリティを含んでいるところ。
そこが、
『ラストソング』のような感動友情を軸に置いた青春映画とは決定的に違う。
いわゆるメンバーそれぞれの野心や欲望、
あるいは音楽に対する姿勢の真摯さと私生活の距離など、
ダーティな部分も含めてすべて日の下にさらけ出しているんだ。
なんて、もちろん、ぼくがこに業界のことを知っているわけではないから、
それを断定できるわけじゃないけど、
少なくとも外部の人間が描き続けてきたミュージシャン像とはかなり違う。
つまり、従来の枠組みの普遍的青春映画ではなく
90年代以降の音楽人映画とでもいったものを描こうとしている。

そんな感じがしたわけだ。
おそらく、それぞれのメンバーにはモデルがいるんじゃないかな」

----ニャるほどね。
でも、LANDSだっけ。
それ長続きしない気がするニャあ。
ジョン・レノンとオノヨーコの例もあるし…。
「さあ、果たしてどうかな。
このエンディング、
ぼくが思っていたのとはかなり違ったのは確かだけどね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンには、いまの音楽はよく分からないのニャ」複雑だニャ

※そんな中、音楽事務所の社長役、財津和夫が懐かしかった度


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『かいじゅうたちのいるところ』

2009-11-28 23:22:22 | 新作映画
(原題:Where the Wild Things Are)


----これって、だいぶ前から観たがっていた映画だよね。
「うん。たまたまウェブで見つけた予告編がとても魅力的でね。
そこに流れていた音楽がまたよくて、
予告編だけで早くも涙腺が緩みそうに…。
で、気になって
ちょっと調べてみたら、
なんと監督が鬼才スパイク・ジョーンズ
これはもう絶対に観なくちゃと…」

----で、どうだったの?
「う~ん。申しわけないけど、
予告で味わったときほどのインパクトはなかったなあ。
これってもとより、世界的に有名なモーリス・センダックの絵本。
就任間もないオバマ大統領が
3万人の親子を集めたイースターのイベントで
子供たちに自ら朗読したのもこの絵本なのだとか…。
と言っても、
実は、ぼくはその絵本をまだ読んでいないんだけどね。
読んでたら、また違うのかなあ…」

----あらら。映画は映画…のはずでしょ。
で、どういうお話だったの?
「家族に分かってもらえない寂しさを抱え、
違う世界へ飛び出した男の子マックス。
彼は、たどり着いた
かいじゅうたちのいる島で王様を名乗り、
だれもが幸せになれる王国を作るとみんなに約束。
しかし、それは思ったよりも複雑で大変だったというお話」

----どういうところが大変ニャの?
「このかいじゅうたちが、とにかく超個性的。
それだけに、全員の意見を集約するのが難しいんだ。
群れの実質的なリーダーであるキャロルは、
みんなと仲良く暮らして一緒に眠れる場所を作りたがっている。
ところが独りになれる場所が欲しいKWはそこを出ていき、
怒ったキャロルは、自分の手で家を壊してしまう。
他にも皮肉屋で傲慢なジュディスとか、
そのパートナーで謙虚で忍耐強いアイラだとか、
小柄でヤギみたいなアレクサンダーだとかがいる。
そんな中、
マックスは自分が王様でないことがバレそうになったことから、
その身を守る隠れ家を作ろうとする。
ところがそれがキャロルの逆鱗に触れて……という流れ。
おそらく監督はこのかいじゅうたちのいる島を人間社会と重ね合わせて見ているんじゃないかな。
世の中は人それぞれ。
自分とは違う考えを持っている人が大勢いる。
その人たち一人ひとりの考え、個性を尊重することから、すべては始まる…」

----ニャるほどね。
でも、原作もほんとうにそんなお話なのかな。
「(汗)。さあ、どうだろう。
近々、原作を読んでみるよ。
さて、この映画の特徴、それは
昔懐かしのアニマトロニクスの流れをくんでいるところ。
そう。かいじゅうたちは
巨大なコスチュームで作られているんだ」

----えっ。CGじゃないの?
「CGは表情を豊かにするためにポストプロダクションで使用。
この映画のかいじゅうたちは口もとが大きいため、
音声と口の動きを一体化させるのが難しいんだ。
なんでも今回、そのセリフの収録に関しては、
俳優がスタジオに集まって全編を通して“演じる”という手法を取ったらしい」

----どういう意味?
サウンドブースで普通にアフレコするんじゃニャいの?
「うん。
アメリカでは
たとえば『バットマン』のようなTVアニメなんかでも、
声優が先に演じて、
その口元にあわせて絵を描き込むというような手法を取っている。
今回は、さらにその上を行き、
声優が声だけでなく体でも演じているんだ。
たとえば泥の塊の投げ合い。
このシーンを、
ロールパンに置き換えて俳優が演じるとかね」

----まるでゼメキスの演出みたいだ。
「パフォーマンス・キャプチャーだね。
あそこまでじゃないけども、
このやり方はけっこう効果をあげていたと思うよ。
特にキャロルとKWの表情は秀逸。
おそらく、これはクリエイターたちの想像だけじゃ
作りえなかったものじゃないかな」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そう言えば猫さんも出てきたらしいのニャ」気持ちいいニャ


※犬とは違って実物大だった度


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『(500)日のサマー』

2009-11-27 22:08:33 | 新作映画
(原題:(500)Days of Summer)



----変わったタイトルの映画だニャあ。
500に、()まで付いている。
「そうだね。
これはサマー(ズ―イー・デシャネル)という名前のキュートな女の子に
一目ぼれしてしまったトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)という男の子の目を通して、
ふたりの出会いから別れ、
その500日間を描いたロマンチック・ラブコメディ。
回想形式で、時制を行ったり来たり。
現在ではないという意味もあって()付きになっているのかも…」

----流行りのラブコメか…。
ということは、監督は女性ニャの?
「ぼくも観終わった後、
知り合いのイラストレーターの人に対して
思わず、その愚問を投げかけてしまったけど、
答は言わずもがな。
マーク・ウェッブ)という名の男性。
しかも脚本も(スコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェッバー)。
ふたりの男性の手によるものなんだ」

----愚問はひどいニャあ。
フォーンは観ていないんだから…。
でも、ニャんで愚問になるの?
「ごめんごめん。
観てみると、分かるけど、
これは男にしか作れない映画なんだ。
最初から最後まで男目線で描いているという
その“形式”ばかりでなく、
そこに描かれる“理想化された女性像”が、
なによりもそのことを雄弁に表している。
おそらく同性から見たら、
このサマーというのは問題をいっぱい抱えた女性。
でも、それが男にとっては
“ミステリアスなる女性”というものに姿を変えてしまう」

----ははあ~ん。
だけど、それって
サマーが美人だからだよね。
そうじゃなかったら、
彼女は単なる変人で終わっちゃう。
「おっ。鋭いね。
さて、それはさておき、
古今東西の映画のエッセンスが“遊び”として
いっぱいに詰まっているのもこの映画の魅力。
脚本家の一人、スコット・ノイスタッターは
『卒業』をこよなく愛しているらしい。
この映画は、その『卒業』を軸に、
さまざまな映像が出てくる。
トムの妄想が、ときにフェリーニ、
ときにベルイマンを思わせる映像で描かれたり、
『メリー・ポピンズ』よろしく、
2Dアニメの青い鳥が
街角で繰り広げられるミュージカル・シーンに入り込んだり、
あるいはマークの“期待”と“現実”を分割画面で同時に見せたりと、
楽しい趣向がいっぱい。
映画好きの監督、脚本家たちが
かつての名画を引き合いに出しながら、
ここはこうしよう、あそこはこうしようと
話し合っている姿が想像できて、
それだけで楽しかったよ」

----う~ん。そういうこと言っているうちは、
女性の現実にはまともに立ち向かえそうにないニャあ。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「男は永遠の子どもなのニャ」複雑だニャ

※11月に観た試写のベスト2だ度


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『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』

2009-11-26 23:27:35 | 新作映画
-----この映画、男の子ならだれもが一度は夢中になったウルトラマンの映画化。
でも、えいは『ウルトラQ』にショックを受けた世代。
ウルトラマンは科学で人類が立ち向かわないから
始まった時にはつまんなかったんだって。
それでも、『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンA』あたりまでは観ていたらしいよ。
ここしばらくは、松竹で映画化された作品を何本か観に行ったようだけど、
ニャんとも、ちんぷんかんぷんだったんだって。
だけど、前作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』を観たことで
『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』など、
いわゆる今風のイケメンたちが出演している平成シリーズは、
あの頃のシリーズ(光の国シリーズというらしい)とは、
「そもそも世界観が違ったんだ」と、ひとりうなずいていたっけ。
で、その『大決戦!超ウルトラ8兄弟』というのは、
パラレルワールドということで、
この昭和と平成のふたつのシリーズを結びつけたらしい。
……ふう~っ。ニャに言っているか、みんなに伝わっているかニャ?
さて、そんなえいにとっては苦手なウルトラマンでも
フォーンに代理で喋ってほしいと思ったのには、
あるワケがあるみたい。
今回の作品は、ワーナー・ブラザースの配給。
制作体制もこれまでとは一新されているようで、
宇宙船船内セットを除き、すべてグリーンバック撮影。
つまり基本はCG。
それ、確かにこれまでのウルトラマンとは違うよね。
ウルトラマンといえば着ぐるみ、そしてミニチュア。
フォーンだって、そう思っちゃうもの。
えいが言うには、今回の舞台は宇宙。
M78星雲・光の国はそれこそ光に満ちあふれていて、
その造形はなんとなく
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの逆襲』のコルサントを意識しているみたいだったって。
あと、ウルトラの「一般市民」ばかりかウルトラベビーまで登場。
そうそう。この「光の国」の秘密(=ウルトラ族誕生)も明らかになるらしい。
そして、ウルトラマンとしては初の悪の戦士ウルトラマンベリアルが登場。
それにニューヒーローのウルトラマンゼロというのも出てくるらしい。
で、最後にはこのゼロが、とあるウルトラ戦士の血をひくことも明らかに…。
そういえば、これにも驚いてたニャ。
レイブラッド星人の遺伝子を受け継ぐ怪獣使いレイオニクスのレイ。
彼はバトルナイザーというのを使って怪獣を呼び出すんだけど、
それがまるでポケモンのサトシを思わせるんだとか。
でも、これもテレビ『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』シリーズを観ている人には
みんなあたりまえニャんだろうな。
ニャんて、ニャんのこと言っているか
興味がない人には、オモシロくもなんともなかったかも…。
ところでフォーンが昔から不思議に思っていることを一つ。
どうして、怪獣墓場にいる怪獣はみんな一体ずつニャの?
宇宙中に、その種はそれ一体だけっておかしくニャい?
……まあ、『妖怪大戦争』もそうだから、それでいいのか…。

           (byフォーン)

「行方不明になったまま(ということらしい)のウルトラマンダイナも出てくるのニャ」ちょっと怒るニャ

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『彼岸島』

2009-11-25 23:16:29 | 新作映画
----この映画って、原作は日本のホラー・コミックみたいだけど、
確か、監督は韓国の人ニャんだよね。
「うん。キム・テジュン
これまでにも『火山高』『オオカミの誘惑』など、
学生アクションとでもいうべきジャンルの映画にその手腕を発揮。
そういう意味では、高校生の吸血鬼退治に、
友情や淡い恋を絡ませたこの作品は、この監督向き。
主人公の明(石黒英雄)が
不良グループに追いかけられるオープニングのシーンなど、
まさにそう。
韓国映画でよく観た軽快なタッチに仕上がっている」

----へぇ~っ。石黒英雄か…。
確か、彼は最近『携帯彼氏』に出ていたよね。
ところでその彼岸島っていうのは、ほんとうにあるの?
おどろおどろしい名前だけど…。
「いやいや。まったくの架空の島。
そこは、本土の警察の手も届かない、
彼岸花咲き乱れている不気味な島。
この彼岸花というのは毒性が強く、
古来から墓場にはよく植えられていたらしい」

----どうして?
「昔の日本人は土葬だったからね。
野生動物に死体が食い荒らされないようにということらしい。
それはともかく、この物語は、
消息不明だった明の兄、篤(渡辺大)が、
その彼岸島で吸血鬼を相手に戦っていると聞いて、
明とその仲間が島に向かうというお話。
彼らを島に導くのがレイという女性。
演じるのは水川あさみ
特にセクシーというわけでもなく、
でも、体の中に冷たい血が流れているという感じが
そのこわばったような(失礼)表情によく出ていたね。
そう、血が赤色ではなく青い!って感じかな。
あと、吸血鬼のトップに君臨する雅役の山本耕史
真っ白メイクで、まるで小劇場を観ているような楽しさが…。
彼は裸もいとわず、異様なエロチシズムを全身から醸し出していた」

----吸血鬼って、やはり牙とか剥いているの?
「そうだね。
あと、白眼が赤黒くなる。
そして何よりユニークなのは、
吸血鬼になった島民たちが、みな編み笠をかぶっていること…。
でも、今回思ったのは、
日本のコミックって、
ほんとうに次々とユニークなお話を考えだしているんだなってこと。
ちょっと前まではそれらを映像化しようにも
技術面でとても、その発想から生まれた世界観を描くことはできなかった。
でも、いまはCGがあるからなんでもできてしまう。
邪鬼(オニ)と呼ばれる大きなモンスターなんかもいい例。
これは、ぼくの間違った深読みかもしれないけど、
この邪鬼の動きは、わざとカクカクって少しぎこちなかった気がする。
で、もしかしてこの監督、
ここはレイ・ハリーハウゼン風にやろうとしたのではないかと…?」

----もし、CGにそういう余裕が出てきたのだとしたら、
これはスゴイことだよね。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「最初は、どこの国の映画かわからなかったのニャ」小首ニャ

※思ったより飽きなかった度


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『ビッグ・バグズ・パニック』

2009-11-23 20:16:30 | 新作映画
(原題:Infestation)


----あらら。こんな映画、いつ観ていたの?
「う~ん。いつだったかな。
そのうち話そうとは思っていたんだけど、
気づいたら、もう公開直前に…」

----「巨大昆虫VS人類」とあるからには、
これは昆虫パニック映画だよね?
「うん。それもコメディ要素たっぷりのね。
これは昔からよくあるB級(一部の人の)パニック映画」

----それって、どういう意味?
「この映画。
予算上、あまり多くの俳優を出すことはできない。
ということは、いわゆる地球が壊滅状態になって、
みんな逃げ惑うなんて、ロメリッヒ映画のようなシーンは作れない。
じゃあ、どうすればいいか?
で、出来上がったのがこの手法。
主人公が気づいたら、
周囲の人たちはほとんどが昆虫にやられてしまって
繭にすっぽり包まれている。
つまり町には人の姿が見えない」

----ニャるほど。それはいいアイデアだ(笑)。
「さて、
生き延びた彼らにしても、地球の未来を担うようなタマではない。
身内か、せいぜい好きになった人を助けることしか頭にない。
よく考えると、この点は『2012』も同じなんだけどね。
ただ、この映画はその点が徹底していて、
主人公のクーパーは、仕事はできない、惚れっぽい。
ヒロインのサラは、クーパーから思いを寄せられるものの、
まったく相手にしない。
もっと困ったチャンなのがTV局のお天気お姉さんシンディ。
彼女は、どんな緊急事態でもハイヒールは決して脱がない。
しかも男に求められること以外に自分の価値を見いだせず、
どんな時も化粧直しは忘れない。
愛犬を溺愛する武器マニアの元軍人。彼はクーパーの父。
知的障害を持つ心優しく力強いヒューゴなど、
とにかくユニークなキャラばかり。
そんな彼らが巨大な虫に襲われ、半分人間、半分昆虫に。
笑えるのがクーパーの次のセリフ。
『ぼくが、そんな体になっても撃たないでね』」

----ありえない。
「そう。これまでの映画だったらね。
で、こんな連中だから、
たいした活躍は、頭から望めない。
結局は小さなグループ内のお話に…」

----あらあら。
じゃあ、技術面は?
そう、SFXとかはどうだったの?
「ぼくは昔から、そっちには甘いから…。
こういう映画には、ちゃちなくらいのCGが似合う。
あまりリアルすぎないほうが、適度にキモくて適度に笑える。
ということで、これはこれでいいんじゃないかな。
そうそう。お約束で女性はボリュームたっぷりの体。
しかも肌の露出は多かった。
そういう意味でも満足かな」

----そういうところだけは、ちゃんと押さえてるんだから…(笑)。


フォーンの一言「フォーンは、小さな虫だったら食べちゃうかもニャ」
身を乗り出す

※いやいや。連れさらわれちゃう度


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『パーフェクト・ゲッタウェイ』

2009-11-22 17:32:57 | 新作映画
(原題:A PERFECT GETAWAY)


----あれっ。ミラ・ジョヴォヴィッチの新作というから、
最近、よく予告編で流れているあっちの方かと思っていた。
「フォーンが言っているのは『フォース・カインド』のことだね。
あちらは、触れてはならないという事柄、
規制があまりにも多すぎるので、公開してから。
実話を基にしたという、その映画とは違って
こちらは完全なフィクション」

----ふうん。どんなお話ニャの?
「これはね。
ハネムーンを楽しむためにハワイにやってきたカップルに襲いかかる
世にも恐ろしいお話」

----“世にも恐ろしい”?
それはまた大きく出たニャあ。
またまた「この映画の結末は誰にも喋らないでください」との
警告つきだよね。
で、どこまで喋ってくれるの?
「じゃあ。まずは簡単なストーリーを。
地上の楽園ハワイ。そこでひと組のカップルが殺された。
ハネムーンでその地を訪れていたクリフ(スティーヴン・ザーン)とシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、
現地で仲良くなった自分の周りにいるカップルたちに疑いを持ち始める。
軍隊にいた男ニック(ティモシ-・オリファント))と、その彼女ジーナ(キエレ・サンチェス)。
刺青をした男クレオ(マーリー・シェルトン)と、その彼女ケイル(クリス・ヘムズワース)…。
果たして犯人カップルは? そして彼らの目的とは?」

----ニャるほど。ミステリーの要素もあるわけだニャ。
「うん。このカップルが、
いずれもそれぞれに犯罪を起こしそうに見える。
たとえば、クレオたちは、それこそ、
これまでのヒッチハイク・クライム・ムービーによく出てきた感じ。
彼らに冷たくしてしまったばかりに…ってやつだ。
もうひと組のニックたちの方は、
徐々に、普通の連中とは違う部分を覗かせてくる。
たとえば、マッチョなクレオが狩りをして捕まえてきた鹿をその場で
ケイルが素手で、調理したりとかね…。
さあ、どっちが殺人犯の本命と、
観る者は推理を働かせながらスクリーンを見つめるってわけだ」

----それはオモシロそう。
監督は誰ニャの?
デイヴィッド・トゥーヒ―
『ピッチ・ブラック』『リディック』などの監督としても知られるけど、
実は、『逃亡者』『G.I.ジェーン』の脚本家でもある。
それだけに、語り口と映像が、なかなか巧くマッチしていて、
あれよあれよと言う間に
観ている者を驚愕のラストへといざなってくれる。
舞台を美しいハワイのビーチとしながら、
そこまで険しい道をトレッキングで向うというのも、
視覚に変化を与え、映画が平坦にならないようにしている。
しかも、女優達のヌード付きだから、
この監督、ほんとうに観客を楽しませる術を知っている」

----それって、めちゃくちゃ誉めてニャい?
「いやあ。でも、
あとで考えたら結論とは矛盾した描き方というか、
観客に対する情報の与え方が公平じゃないような、
そんな感じがしないでもない。
まあ、伏線の張り方とかは上手いんだけどね。
でも、そういうのをもう一度確認してみたくなる
不思議な魅力を持っているのは確か。
ぼくなんか、ほんと、やられたって感じだったからね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンも、えいの喋り方で罠にハメられたのニャ」ぼくも観たい

※タイトルの意味、最後まで観ると納得する度


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『パブリック・エネミーズ』

2009-11-20 23:39:11 | 新作映画
(原題:Public Enemies)



----『パブリック・エネミーズ』。
これって直訳すると“社会の敵”だよね。
ということは、主役のジョニー・デップは悪役ってこと?
「そうだね。
彼が演じているのは、FBI史上初の
“社会の敵ナンバーワン”に指名された犯罪者デリンジャー
彼は“汚れた金しか奪わない”というポリシーを持っていて
当時の大衆の心をつかんだ、いわば義賊。
そう、これは実話を基にしたピカレスク・ロマンってヤツかな」

----日本で言えば鼠小僧
「う~ん。カッコよさで言えば、まだ『GOEMON』の方が近いかな。
実は、かつてジョン・ミリアス監督が
その名もズバリ『デリンジャー』として
同じ人物を映画化。
デリンジャーを演じているのはウォーレン・オーツ
確か、彼を悩ませるベビー・フェイス・ネルソン
リチャード・ドレイファスが演じていた。
映像的にはノスタルジックな色調で、
でもクラシック・カーによるアクションも記憶に残っている」

----ウォーレン・オーツとはまた渋いニャあ。
「でしょ。それを先に観ているせいか、
ジョニー・デップはイメージがあまりにも違いすぎる。
しかも今回は、デリンジャーが愛した女性に
『エディット・ピアフ 愛の賛歌』オスカー女優マリオン・コティヤール
映画としてもふたりの愛を前面に押し出している。
『愛した女は最後まで守る』『愛したのは、たった一人の女』というようにね。
ただ……」

----ただ?
「監督が、ずっと男の世界を描き続けてきたマイケル・マン。
本来ならば、デリンジャーを執拗に追うメルヴィン捜査官(クリスチャン・べイル)との対決が
映画を牽引していくという描き方になるはず。
ところが今回は、それが分散してしまった。
そこが、今いちぼくがこの映画にノレなかった理由」

----ニャるほど。
だから、なかなか話をしてくれなかったわけか…。
今になって納得。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「最近のクリスチャン・ベイル、なんとなく損している気がするニャ」小首ニャ

※この手のノワールなジョニー・デップは『フェイク』がおススメだ度


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『Disney's クリスマス・キャロル』

2009-11-19 11:06:42 | 映画
-----さて、またまたフォーンが喋っちゃいます。
この映画、立川シネマシティのポイントがたまったとかで、
フォーンもこっそり観てきたのニャ。
監督は、フォーンも知っているロバート・ゼメキス
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや
『フォレスト・ガンプ/一期一会』の監督だよね?
って、こう聞いたら、
「うん。でも最近は
『ポーラー・エクスプレス』『ベオウルフー呪われし勇者ー』など、
CGによるユニークな世界を作っているんだ」だって。
そのユニークという意味がよく分からず、
フォーンはもう少し掘り下げて聞いてみたのニャ。
で、分かったのは、それって
パフォーマンス・キャプチャーという、
俳優の演技をデジタル的に採り込む手法のこと。
で、原作のチャールズ・ディケンズの描きだす古都ロンドンの世界が
それに向いていたのか、
今回がいちばん、うまくいっている気がするとも言っていた。
内容は、誰でも知っているから改めて言うまでもないよね。
映画にも何回もなっているし…。
最近ではビル・マーレイ主演『3人のゴースト』かな。
自分の金銭欲を満たすためだけに生きる、
街一番の嫌われ者スクルージ。
彼のもとに、あるクリスマス・イブの夜、
かつてのビジネス・パートナーの亡霊がやってくる。
続いて、3人の亡霊が現れ、
スクルージを彼自身の過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す。
今回は、3Dでも公開されているけど、
眼鏡が嫌いなのと、やはりオリジナルの声が聞きたいのとで、2D。
主人公を演じているのは顔面パフォーマンスが有名なジム・キャリー
後で知ったけど、彼はこの映画で一人七役。
まるでビル・マーレイみたいだよね。
なあんて、それはともかく、
クリスマスにピッタリの映画であることは間違いニャいよ。
ちょっと怖いかもしれないけど、
こどもたちにもお勧めだよ。

           (byフォーン)

「CGにはこういうこともできるのニャ」身を乗り出す


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※画像はドイツ版ポスターです。
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『戦場でワルツを』(@「シネマのすき間」)

2009-11-17 10:00:00 | 新作映画
-----今日は、ここでは珍しいアニメ。
フォーンは、ちょっといや~な予感。
だって、えいはアニメには詳しくないし、
これまでにもツッコまれて、困っているのを何度か観ているし…。
ところが、これは普通のアニメとは違うのだとか…。
いわゆるドキュ・アニメ(なんて言葉あったっけ?)。
ドキュメンタリー的な手法で作られたものらしい。
詳しく話し始めると、
「シネマのすき間」
ダブっちゃうから、それは止めておくけどね。
あらら、映画のタイトル、
まだ言ってなかったけ。
それは『戦場でワルツを』
えっ、どこかで聞いたことあるって?
それはそうだよ。
だってこの映画、
昨年度のアカデミー賞外国語映画賞の有力候補だった作品。
結果的には、 『おくりびと』が取って
日本中が湧いたわけだけど、
その出演者たちも
本命はそれはこっちと思っていたというくらいだから…。
なあんて、そこまで言われると、やはり気になるよね。


           (byフォーン)

「とにかく最後が驚きなのニャ」2009.4.7フォーン

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※画像はドイツ版ポスターです。
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『バッタ君 町に行く』

2009-11-14 21:18:25 | 映画
(原題:Mr.BUG GOES TO TOWN)


----このタイトルって、よく聞くよね。
「そうだね。
これはもはやクラシックとなっているアメリカのアニメだからね」

----でもアメリカと言ってもディズニーじゃないんだよね。
「うん。ディズニーに対抗意識を燃やしていたフライシャー兄弟の作品」
----えっ、兄弟ニャの?
「うん。コーエン兄弟みたく分業化。
兄のマックスが製作、弟のデイブが監督。
彼らは、それまでに『ベティ・ブーブ』『ポパイ』『スーパーマン』など、
短編分野で名をあげていた。
その彼らがディズニーの『白雪姫』(1937)に対抗すべく作ったのが『ガリバー旅行記』(1939)。
翌1940年、ディズニーは『ピノキオ』『ファンタジア』を公開。
そしてその翌年、フライシャー兄弟が発表したのが本作『バッタ君 町に行く』
ところがこの映画、評価は高かったものの興行的に失敗。
結果、彼らは自らが設立したスタジオを去ったという、
いわくつきの作品だ」

----へぇ~っ。どんな作品か興味があるニャあ。
「一言で言えば、この映画は“変”。
これまで観てきたアニメとかなり違う」

----どんなお話?
「都会の真ん中に、虫たちが暮らす草むらがあった。
しかし囲いが壊れたことで人間たちが侵入し、
虫たちは危険にさらされてしまう。
そんなある日、長旅に出ていたバッタのホピティが恋人ハニーの元に帰ってくる。
草むらの惨状に驚いた彼は、安全な土地への引っ越しを提案。
しかし、ホピティとハニーの仲を割こうとする
カブト虫のビートルと部下である蚊のスマック、ハエのスワットの悪巧みのせいで、
虫たちの引っ越しはなかなか進まず…」

----そんなに珍しい話にも見えないけど…?
「そう。話自体はね。
むしろ陳腐といってもいいかもしれない。
悪役のビートルはいかにもって存在だし…。
問題はむしろ、主人公ホピティ。
この人、いやバッタ、どこが主人公なのか?
男らしさはまったくない。
なぜ、ハニーが彼に惹かれているか皆目分からないし、その説明もない。
しかも、彼のやることなすこと裏目に出てばかり。
途中、彼はビートルたちにつかまり、封筒の中に閉じ込められてしまう。
かくしてビートルの姦計で、ハニーは自らが犠牲になり、
ビートルと結婚することに…」

----あらら。
「で、驚くのがその時に歌われる歌。
『お金と結婚するハニー
あなたのお式で踊るわ』。
それ以前にも、ナイトクラブのシーンでこういう歌が出てくる。
『銀行家の息子を射止めて 5万ポンドを手にしたのは誰?
命を賭けてもいい。ケイティに決まってる』」

----とんでもない歌だね。
ディズニーだったら、ありえない。
「とにかく、何よりもお金というのがこの映画のキーワード。
ここには映画が製作された1941年当時の
ユダヤ系移民の置かれている現状が反映されているということのようだ。
まあ、高層ビルの上へ上へと引っ越しするクライマックスの有無を言わせぬ迫力、
ナイトクラブでホピティが見せる感電=電気踊りのギャグ、
眼鏡を外したスワットの小さな目など、
ほかにもいろいろ見どころはあるけど、
この“お金がすべて”を前面に出したアニメというのが、なによりも驚きだったね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「バッタ君が都会に行かないのも驚きなのニャ」なにこれ?


※三鷹の森ジブリ美術館が配給するアニメは見ごたえある度


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『今度は愛妻家』

2009-11-13 22:28:41 | 新作映画
----確かこの映画、
観る前は「かなり、きつそう」って言っていたよね。
「うん。
白髪の豊川悦司 がカメラを構え、
横には寂しそうな顔をしている薬師丸ひろ子
そこにキャッチコピーが
『夫婦には「さよなら」の前に、やらなければならないことがある』。
このメインビジュアルを見てぼくが抱いたイメージは
“離婚”、そして“病死”」

----フォーンも、そういう映画と思ってた。
最近で言えば 『象の背中』みたいな…。
「だよね。
さて、映画の中身に入る前に、もっとも大きなぼくの勘違いを告白。
トヨエツのこの髪は白髪じゃなく、カラーリング。
ということで、年齢設定からして、思っていたのとまったく違っていた。
物語の方はこうだ。
かつては売れっ子カメラマンだった北見俊介。
仕事をしなくなって久しい彼は、妻・さくらと、どことなくぎくしゃく。
しかも、妻が友だちとの旅行に出かけた隙に
オーディション用の写真を撮ってもらうためにやってきた女優志願の蘭子(水川あさみ)と、
いいムードになる。
ところが電車を乗り過ごして戻ってきたさくらに
彼女の靴を見られたことからHは取りやめに。
写真も助手の誠(濱田岳)に任せてしまう。
あれやこれやあって、妻はようやく出かける。
最初のうちは、独身生活を楽しんでいた俊介だったが、
次第にさくらがいない生活に苛立ちを感じ始めて…」

----ニャるほど。身勝手な男の心理だね。
「そう言われると返す言葉もないけど…。
この映画を観た後の
ぼくの気持ちはプレスに書かれている解説の中の一文がうまく言い表している。
≪女性は共感、男性は反省≫。
この映画の宣伝に関わっている、ある男性が
『妻には見せたくない』と言ったとも聞くけど、
それもよく分かる。
ついでに、もう一言プレスから引用。
『失ってから初めて気づく、
いつも当たり前のものとして受け取っている日常のささやかな幸せ――。
観終わった後は、愛する人や愛してくれる人が隣にいることの幸せを、
しみじみとかみしめたくなる』」

----いやあ、いい言葉だニャあ(しみじみ)。
「でしょ。ぼくの言うことなんか何も必要なくなる。
映画案内じゃなくて、
プレス案内になってしまったけど…(笑)」

----でも、これだけで終わっちゃ、
さすがにまずいんでは?
「そうだね。
じゃあ、感想を交えながら解説を…。
最初はずっとコメディ・タッチ。
どことなくお芝居みたいと思ったら、
これは2002年に上演された同名の大ヒット舞台。
脚本家・中谷まゆみによるオリジナル脚本を、
伊藤ちひろが映画用に脚本化。
この女性目線というのが、映画を味わい深いものにしている。
もし、男性が書いていたら、
≪女性は共感、男性は反省≫の感覚はここまでは出せなかったんじゃないかな。
あと、注目したいのは俳優たちの演技。
夫を前にポーズをとる薬師丸ひろ子。
その可愛らしさは“ポーズ”繋がりで『Wの悲劇』を思い起こさせる。
対するトヨエツは、彼言うところの“表情そのものでキャラクターを表現していく”演技。
あとは濱田岳。彼も、パッと見にはモテナイ男という
独自のポジショニングを獲得。
『フィッシュストーリー』『鴨川ホルモー』と、今年は大活躍だね。
あとは、オカマ役が
これ以上はないほどに板についている石橋蓮司
これは一見の価値ある。
本人も演じることを、すこぶる楽しんだのではないかな。
ほかにも、井川遥の“あるセリフ”など、
伏線の張り方の巧さなどについても、いろいろ語りたいところだけど、
実はこれまた、かん口令がいくつも敷かれているんだ」

----監督は行定勲だよね?
「うん。彼は『遠くの空に消えた』 『クローズド・ノート』を手掛けた2007年以来、久しぶりの登板。
でも2010年はこの後、『パレード』も続くし、
その復活(?)は大いに喜びたいね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「かん口令なんて言われると、よけい気になるニャ」小首ニャ

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『新しい人生のはじめかた』

2009-11-12 21:05:33 | 新作映画
(原題:Last Chance Harvey)


----これって、どこかで聞いたタイトルだニャあ。
今年の春あたりに公開していなかったっけ?
「フォーン、もしかしてそれ『最高の人生の見つけ方』と勘違いしていない?
それを言うなら、タイトルが似ているのはむしろ『最後の恋のはじめ方』の方。
これはね、『主人公は僕だった』』で意気投合したダスティン・ホフマン
エマ・トンプソン が共演したラブストーリー」

----えっ、ラブストーリー?
ダスティン・ホフマンにしては珍しくニャい?
パッと思いつくのは『ジョンとメリー』くらいだけど…。
「そうだね。彼を有名にしたのは、
花嫁をさらうシーンが有名な、あの『卒業』
ところが以後、彼のフィルモグラフィには、
いわゆるラブストーリーというのは驚くほど少ない。
そんなホフマンのこれは“ボーイ・ミーツ・ガール”ムービー」

----そ、それはまた…(笑)。
「お歳は召しているけどね(笑)。
さて、この手の映画の基本としてストーリーはシンプル。
ニューヨークのCM作曲家ハーヴェイは、
離婚後別居していた娘の結婚式に出席するためロンドンに飛ぶ。
ところが、結婚式の前日に行われた身内のパーティで
彼は仕事のことばかりが気になって携帯、また携帯。
気づくと、のけもの扱いに。
翌日、結婚式にこそ出たものの、披露宴への出席は取りやめ空港へ。
しかし乗り遅れて、やけ酒を呑みに入ったバーで出会ったのが…」

----それがエマ・トンプソン演じる女性だね。
「そう。
ケイトという名の彼女は、
ちょっと病的な母親を抱えていて、独り暮らしの身。
若い男を紹介されても、ひとり会話についていけずさみしい思いをしている。
ここのトンプソンの演技は秀逸。
もちろん監督の演出に負うところも多いけどね」

----監督ってだれ?
「新鋭ジョエル・ホプキンス
おそらく彼はダスティン・ホフマンの大ファン。
これまでホフマンが演じた映画のシーンを思い起こさせる描写が
いたるところに、しかもさりげなく散りばめられている。
ハーヴェイの行動力は『卒業』のベン。
好きな女性を追って同じ乗り物へ。
さらに結婚式ならぬ披露宴に押し掛ける。
もっともこれは娘のためだけど…」

----ふうん。ほかにもニャにかある?
『アガサ・愛の失踪事件』
この映画のお相手は、エマ・トンプソンと同じく長躯のヴァネッサ・レッドグレイヴ
彼女よりかなり背が低いホフマンは、堂々と彼女からのキスを受ける。
このロマンチックなシーンを彷彿とさせるのがこの映画のラスト」

----へぇ~っ。ニャにが起こるんだろう?
「まあ、それは自分の目で観て確かめて。
これはハリウッドに残るひとりの名優に対するリスペクト・ムービー。
こういう映画、
これをきっかけに、もっと生まれてほしいなあ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ホフマンの笑顔も素敵なのニャ」気持ちいいニャ

※こういう歳の取り方は素敵だ度

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『イングロリアス・バスターズ』(@「シネマのすき間」)

2009-11-10 17:23:53 | 新作映画
-----今日の映画は
日本でも人気が高いクエンティン・タランティーノ監督の新作
『イングロリアス・バスターズ』
主演は、あのブラッド・ピット
で、第二次世界大戦を背景にしているんだって。
じゃあ、これって戦争映画?
思わず聞きたくなるところだけど、そう一言で言い切れるものじゃないらしい。
フォーンはよく知らないけど1960年代に流行った特攻アクションと、
タランティーノお得意の復讐ものが一緒になっているのだとか…。
しかも、そのタッチがまたしてもマカロニ・ウエスタン風。
音楽も『荒野の一ドル銀貨』をはじめマカロニのサントラがふんだん。
なのに、なぜかその中にジョン・ウェイン『アラモ』の哀愁を帯びたメロディが…。
どうやらこんなところが、
えいの琴線に触れたらしい。
でも、ニャんと言っても今回の最大の特徴は、
その復讐を“映画”を使ってやっちゃうところなのだとか…。
なあんて、そう言われても、ニャんのことかよく分からないよね。
気になる人は「シネマのすき間」を覗いてみてね。


           (byフォーン)

「それにしても舌を噛みそうなタイトルなのニャ」2009.4.7フォーン


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『マイマイ新子と千年の魔法』

2009-11-09 13:38:30 | 新作映画
----マイマイってカタツムリのことだよね?
「フォーンもそれを思い出したか。
ぼくも、どういう意味かなって思っていたんだけど、
これは“つむじ”のこと。
この映画=アニメの主人公、小学3年生の新子(福田麻由子)は、
ふつうのつむじとは別に、おでこにももうひとつつむじを持っている。
そのためか、いつも前髪が跳ね上がっていて…。
でもそれが風にそよぐのが、なんとも素敵なんだ」

----新子って、あまり最近では耳にしない名前。
時代はいつニャの?
「昭和30年代の初めの方かな。
舞台は、山口県防府市・国衙(こくが)。
平安の昔、この地は“周防の国”と呼ばれ、遺跡や当時の地名がいまだ残っている。
この新子は、おじいちゃんから千年前のこの地の話を聞かされ、
“想う力”を存分に働かせ、
平安時代の小さなお姫様のやんちゃな姿などを想像して楽しんでいる。
そんなある日、東京から転校生・貴伊子(水沢奈子 )がやってくる。
都会暮らしに慣れた彼女は、それこそ周囲から浮きまくり。
いじめと言うほどではないけども、からかわれたり…。」

----分かった。で、新子は彼女と仲良くなる。
ニャあんだ。たいしたお話じゃないニャあ。
「いやいや。ところがこの作品が不思議な魅力をたたえている。
その最たるものが、
この麦畑や青い空といった日本の原風景とは似ても似つかないスキャット…」

----スキャットって、♪ダバダバダみたいなヤツ?
「そうなんだ。
そして、その合間に
新子が思い描く平安時代のお話が挿入される。
このお姫様は、清少納言新子(森迫永依)がモデルらしいけど、
その思考、振る舞いがまた昭和30年代の女の子って感じ」

----ニャるほどね。でも肝心の物語が平坦じゃあ…。
「それだって、まんざら捨てたもんじゃないよ。
実は、新子たちは金魚を見つけて、
それを先輩のタツヨシや同級生たちと一緒に
川をせき止めて作った大きな池の中で飼う。
しかし、あるちょっとしたミスで金魚は死んでしまうんだ。
命というものを子供たちに考えさせるこの事件が、まず第一のポイント。
で、この金魚に似た金魚を仲間の一人が見つけたということで、
明日、探そうということに。
ところがその夜、思いもよらぬ事件が起こる。
この事件についてはあえてその中身はここでは話さないけど、
それがきっかけで新子は夜、家出を決意。
タツヨシとともに町に向かう。
ここは見どころだったね。
高倉健と藤純子の子ども版といった趣。
さて、その帰り道。
銀河が夜空いっぱいに広がって……。
このシーンだけでも、この映画は十分に観る価値がある」

----へぇ~っ。確か、これって原作があるんだよね。
「うん。芥川賞作家の(高樹のぶ子)。
監督は(『アリーテ姫』)の(片渕須直)。
あと、エンディングを(コトリンゴ)が歌っているのも注目かな。
劇中で使われている(「Sing」)もよかったけどね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「思っていたのと、かなり違うようだニャ」ぱっちり

※こういうアニメは貴重だ度


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