ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

「フォーンと無人島に行くならこの10、いや20本」(2010年、劇場公開映画を振り返って…)

2010-12-31 22:20:09 | 映画
----7年目を迎えた「フォーンとの映画おしゃべり」。
ニャんだか、今年は数が減っているような…。
『無人島に行くなら~』やれるの?
「う~ん。
よく、『忙しくってパソコンを開く暇がない』という人の話を聞いて、
それってこれまで想像つかなかったんだけど、
なるほどね……って感じ。
2010年は。映画以外のことに忙殺されたって感じ。
それでも、どうにか10本は選べると思うよ」

----でも、見逃しもあるんじゃないの?
「まあ、例年よりはね。
でも、1年を振り返るのは、やはり意味があることだし、
2010年のうちに(あと、1時間35分)やってしまっちゃおう。
そうだ。今年は忙しかったから
休みを長くとって20本!!
これでどう?」

----う~ん。分かったような分からないような…。

「それでは。えへん。

●1日目●『フローズン・リバー』
●2日目●『(500)日のサマー』
●3日目●『新しい人生のはじめ方』
●4日目●『17歳の肖像』
●5日目●『シャッター アイランド』
●6日目●『オーケストラ!』
●7日目●『川の底からこんにちは』
●8日目●『息もできない』
●9日目●『ヒックとドラゴン』
●10日目●『彼女が消えた浜辺』
●11日目●『カラフル』
●12日目●『キック・アス』
●13日目●『モンガに散る』
●14日目●『マチェーテ』
●15日目●『信さん 炭鉱町のセレナーデ』
●16日目●『セラフィーヌの庭』
●17日目●『さんかく』
●18日目●『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
●19日目●『悪人』
●20日目●『必死剣 鳥刺し』


----ニャンダか、例年以上にバラバラだニャあ。
それに話題の『告白』もなければ、
『十三人の刺客』もない。
それに
『インセプション』はどこへ行ったのよ。

「まあ、そういうのは
わざわざ、ぼくが力説しなくても
みんなが入れるだろうし…。
で、一作ごとの見どころについてはリンク先を見てもらうとして、



選択の基準は
(1)どこか変。
(2)でも、巧い嘘がつけている。
(3)結果、ここではないどこかに連れて行ってくれること。

逆に、こういう映画は苦手。
(1)物語にまったく破たんがない。
(2)誰から見ても、文句のない人間が主人公。
(3)映画を語るより、メッセージを語りたがる。


まあ、そういう意味じゃ、
“ありえない話”が好きかな。
『コララインとボタンの魔女 3D』とか
『ハリー・ポッターと死の秘宝PART!』などもね」


---ニャんだ。結局、ダークファンタジーが好きってことじゃニャい。(笑)

あっ、『ナイト&デイ』も」

---ほんと、わけ、分かんニャい。(汗)

フォーンの一言「10本に絞らないニャんて、ずるいニャあ」
もう寝る


※2010年の五つ星だ度


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『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』

2010-12-26 00:09:05 | 新作映画
----- あらら。ずいぶんとご無沙汰。
実は、えいは今めちゃめちゃ忙しくって、
映画について喋る機会もあまりないみたい。
そこで、
「ポイントを簡単に話すからフォーンが喋るように」とのこと。
でも、もう公開されているのに、なぜこの映画を?と聞いたら、
「だって、ストーリー喋らなくていいでしょ」だって。
そんなんでいいのかニャあ。
まあ、あまり気にせず喋るか…。
さて、ポイントの1.
※前作が東映配給映画の中では断トツの1位。
うん。確かにこれは大きい。
いままで、同じテレビシリーズの劇場版を作っても
当方ばかりが目立っていたしね。
ポイントの2
※監督が和泉聖治
これはちょっと補足が必要。
彼は映画『オン・ザ・ロード』で一般映画デビュー。
「一般映画?」と首をかしげるフォーンに、
えいは、こう説明。
和泉聖治の父親は、やはり監督。
それもピン抜く映画中心に活躍した木俣堯喬
継母はピンク映画の往年の人気女優、珠瑠美
という家柄(?)もあって、
彼は父に師事し、ピンク映画を数多く手掛けたらしい。
でも、そんなのなかなか観られないよね。
で、一般映画でのおススメは?と聞いたら
『この胸のときめきを』『さらば愛しのやくざ』だって。
話が横道に逸れて長くなっちゃったけど、
要するにえいが言いたいのは、
彼はいわゆる、現場で経験を積んできた監督ってこと。
だから、「魅せる」ということの意味を知っている。
新鮮味には欠けるかもしれないけど、
決して退屈はしないんだって。
う~ん。確かにこれって、エンターテイメント志向の映画では重要だよね。
さて、内容について…。
これは、警視庁本部内で起こった前代未聞の籠城事件に、
警視庁特命係の刑事コンビ、杉下右京と神戸尊が挑む――というもの。
これだけで、もう想像ついちゃうよね、
そう、これは一種の内部告発もの。
上層部の思惑の下、平気で切り捨てられる現場。
さらには警視庁と警察庁、それぞれのトップの思惑も絡み、
ドラマとしても見ごたえがある。
フォーンも観てみたけど、
何が驚いたかって、
今回、ある重要な人物が死んじゃうこと。
これ、おそらくファンは騒然としちゃうだろうな。
だって、シリーズの根本にかかわるもの。
えっ、なんでテレビを観ていないのにそれが分かるかって?
そこがこの映画、最大のポイント。
ポッと出の監督ではこうはいかない。
最近、とんと聞かなくなった“職人監督”という言葉を
フォーンも思い出したな。

(byフォーン)

フォーンの一言「しかし、このタイトルはないのニャ。えいはずる休みするし…」ぱっちり

※ご無沙汰してごめんなさい。来年は、もっと喋る度

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『エリックを探して』(ケン・ローチ監督作品)

2010-12-20 00:04:13 | 新作映画
(原題:Looking for Eric)


----今夜はイギリスのケン・ローチ監督の映画だね。
「うん。観たときから気になっていたことが
最近の市川海老蔵事件で
またまた強くなって…」

----えっ。どういうこと?
ケン・ローチって、どっちかというと
いつもワーキング・クラスを描いているイメージ。
その、なんとか海老…って
エグゼクティブな人ニャんでしょ?
「うん。歌舞伎界の大物。
自らを人間国宝と言ったとか言わないとか…。
じゃあ、その理由を説明する前に、
この映画の簡単なプロットを説明。
マンチェスターの郵便配達員エリック・ビショップは、×2。
30年も前に別れた最初の妻リリーへの愛を今なお胸に抱いている。
一方、彼には手が焼ける
2度目の妻が置いていった連れ子の少年ふたりがいて、日々の暮らしは大変。
ある夜、思わず自室の壁に貼ったポスターのエリック・カントナに愚痴をこぼすと、
暗がりから声がして、カントナ本人が現れた! 
この往年のスター選手は、以来、たびたびエリックの前に現れ、
ごくシンプルな言葉でアドバイス。
かくしてエリックは勇気を奮い立たせ、
郵便局の仲間たちの応援も得て、
問題から逃げずに立ち向かっていく…」

----だれ?そのカントナって…。
「だからさっきも言ったように
(と言いつつぼくも知らなかったけど)、
90年代前半、マンチェスター・ユナイテッドの復活に大貢献し、
今なお絶大な人気を誇るサッカー界のスーパースター。
彼自ら、ケン・ローチにこの映画の企画を持ち込んだらしい。
さて、映画は、このカントナの言葉に励まされて、
エリックが仲間たちと、
あるとんでもない行動に出るまでを描いていく。
実は、彼の息子のひとり
ライアンが、ギャングのザックから預かった拳銃を、
家の中に隠し持っていることから、
きわめて厄介なことになっていたということが発覚する。
さて、そこでエリックがとった決断とは?
と、実はここが問題。
その決断というか、ある“行動”はとても漫画チック。
ぼくがこの映画を観たときにまず思ったのは、
『こんなことで、イギリスの裏社会のボスは自分の負けを認めるの?』ってこと。
だって、さっきの海老蔵の例を見ても分かるように、
彼ら裏社会の人たちは
自分のメンツをとても大切にする。
日本だったら、こんなことで裏社会が妥協するなんて、まずありえない
実際、ぼく以外にもそう思った人はいるようで、
試写の後、『これでいいの?』と言っていた。
それに対するは宣伝サイドの答、
『ファンタジーですから…』だったかな。
そう、この映画の特徴は、
これまでのケン・ローチの映画と違ってファンタジー」


----確かに。そのニャんとかカントナが出てくるわけだし…。
「そういうこと。
この映画、『ボギー!俺も男だ』とアイデアは似ているけど、
ある意味、もっとファンタジー。
だって、ボギーとは違ってカントナはまだ生きているわけだからね。
カントナの最後の出演シーンも含めて、
これはファンタジーはファンタジーでも茶目っ気たっぷりの作品。
ケン・ローチの生真面目さが苦手という人にこそ、
観てほしい映画だね」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でもカントナっていう人、よく知らないのニャ」
ちょっと怒るニャ
※カントナのエピソードやゴール・シーンもいっぱいだ度



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『アンストッパブル』

2010-12-14 23:13:46 | 新作映画
(原題:Unstoppable)



----トニー・スコット監督で列車が暴走。
しかも、主演がデンゼル・ワシントン
これって、最近ほかにもなかった?
『サブウェイ123 激突』のことだね。
ただ、個人的にはあの映画よりも
こちらの方が格段に楽しめたね。
物語は、これ以上ないほどシンプル。
大量の有毒化学物質と19万リットルのディーゼル燃料を搭載した
無人の貨物列車777号が加速しながら暴走。
そのルート上、接触するありとあらゆる障害物を粉砕し、
ヘリコプターから列車に乗り移ろうとする人間も軽々と吹っ飛ばしてしまう。
行く手には人口密集地帯。
果たして、この悪夢を止めることができるのはだれなのか?
ちゃんちゃん」



----ニャに。そのふざけた言い方。
どうせ、“アンストッパブル=止めることができない”なんて言いながら、
最後は、ちゃんと止めるんでしょ?
それもデンゼル・ワシントンが…。

「さあ、どうでしょう(笑)。
これまで、この手の暴走映画で駅を木っ端みじんにしたのは、
ジーン・ワイルダー『大陸横断超特急』くらいだものなあ。
でも、助かると分かっていてもこの映画は、
なかなか見ごたえがあったね。
そのワケは簡単。
トニー・スコットが変な色気を出さなかったから」

----変な色気?
「うん。
一言で言えば、
人間心理を深く掘り下げようとは、
端から思っていなかったってこと。
ポイントを、
列車と人間との戦いに絞っているんだ。
もちろん、たとえば列車指令室と上層部という、
現場と経営サイドとの意見の食い違いなんかも出てくるけど、
それもこれも全て、
サスペンスを盛り上げるための1ファクター。
間違っても、それによって
硬直化した指揮系統や
経営者のもうけ第一主義を非難告発しようというような
色気は出していない。
これは、そういった意味では
純粋培養化されたサスペンス・アクション。
ちょっと70年代チックではあるけどね」

----ニャるほど。
無駄がそぎ落とされているってわけだニャ。
「そういうこと。
トニー・スコットはこれからもこの路線を突き進んでほしいな」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「クリス・パインのこと喋ってないのニャ」
ちょっと怒るニャ



※でも、きっとだれか喋ってくれる度


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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。


『きみがくれた未来』(ザック・エフロン)

2010-12-10 22:17:53 | 新作映画


(原題:Charlie St. Cloud)


----亡くなってしまった弟の想い出を大切にする兄か…。
ハートウォーミングでちょっとノスタルジック。
こういう感じの映画って、昔からよくあるよね。
「そうだね。
でも、これっておそらくフォーンが思っているのとは全然違う。
実はなんと、ゴースト・ファンタジーなんだ」

----えっ。弟がずっとお兄さんにまとわりついているってわけ?
あんまり趣味よくないなあ。
「そんな言い方はかわいそうだよ。
さて、簡単にお話を喋っちゃおう。
ヨットレースで目覚ましい成績を上げ、
名門大学へ進学するチャンスを手に入れたチャーリー。
そんな彼をヒーローとして慕う弟のサム。
夕暮れ時の野球の練習を日課にするふたりは、
固い絆で結ばれた中のよい兄弟だった。
ところが、交通事故でサムが死に、
チャーリーだけが生き残ったことから
ふたりは、生と死の世界に引き裂かれてしまう。
その哀しみの中で、チャーリーが目にしたのは、
墓地の裏手の森の中にたたずむサムの姿。
以来、サムとの神聖な約束(=夕暮れ時の野球)を護ることだけを胸に、
チャーリーは生き続ける…」

----いいお話のようだけど、なんだかゾクッとするね。
「うん。
さて、話を先に進めよう。
5年後、チャーリーは輝いていた未来を捨て、
墓地の管理人として静かに暮らしていた。
ときおり、死者と会話する彼は
周囲からは変人扱いされている。
なにせ、その死者は他の人には見えないからね。
ところが、そんなある日、彼の心をかき乱す女性が現れる。
かつてヨットレースを競ったテスがその人だ」

----ニャるほど。
でもそれってサムにはオモシロくないよね。
「そうなんだ。
『やっぱり、ぼくのことを忘れるんだ』のサムの言葉が胸に刺さる。
さあ、果たしてチャーリーは生=テスと
死=サムのどちらの世界を選びとるのか?
と、ここまでだとまだまだ普通のお話。
この映画のユニークなところは、
このテスの絡ませ方にある。
彼女は、単独世界一周ヨットレースに参加する直前、
チャーリーの家を訪ねるんだ。
だけど、その写し方が、これまたゾクッ。
もしや、テスまでもゴーストなのではないかと…
そう思わせるような現実感の希薄な映像。
このチャーリーをめぐるサムとテスの奇妙な三角関係(?)で、
映画は観る者を混乱へと陥れる。
実は、ぼくはこのままテスがゴーストだった方が
この話は、すんなりいくと思ったんだけどね…」

----そうじゃなかったんだ?
「うん。
映画は、思ってもいなかった別の展開を用意している。
ただ、その展開はかなり強引で、
細かいところでつじつまが合わなくなってくる。
それがこの映画の弱いところかな。
と、それはさておき、
この映画の素晴らしさは見どころはロケーションも含めた秀逸な撮影。
先ほど話に出た墓地裏の森でのキャッチボールのシーンは
時間帯としてはマジックアワーになるためスタジオ内に製作。
200本以上の樹木や、灌木、コケでつくったらしい。
ここはもとより幻想的なシーンだけに、
この判断はよかったんじゃないかな」

----へぇ~っ。監督は誰ニャの?
『セブンティーン・アゲイン』でもザック・エフロンと組んだバー・スティアーズ
ついでにキャスティングについて話せば
サムを演じるのは『アイ・アム・レジェンド』『最後の初恋』チャーリー・ターハン
テスには『エクトプラズム 怨霊の棲む家』アマンダ・クルー
そうそう、レイ・リオッタが映画の重要なキーとなる重要な役。
兄弟の母親にキム・ベイシンガーと、なかなか豪華な布陣。
これはツッコミさえしなければ、ちょっとした拾いものとなるかもだね」




           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「キャッチボール、相手が見えないのに、
ボールが戻ってくるのを周りが見たらどう思うのニャ」
身を乗り出す
※だから、それは言わない約束だ度



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『キック・アス』

2010-12-06 23:54:00 | 新作映画
(原題:Kick-Ass)



----この映画、ニャんだかスゴク話題になっているみたいだよね。
「うん。
最初は
第3回したまちコメディ映画祭in台東の『映画秘宝まつり』内で限定公開。
しかも、アメリカでは配給されないかもしれないという話さえあったしね。
日本人って、ぼくも含めて
こういった“限定”とか、
“配給されないかも”という言葉には弱いからね」

----おっ。問題発言。
じゃあ、そうでもなかったってこと?
「いやいや、
これは予想以上の収穫。
設定としては、
“ヒーローなりたがり少年”(アーロン・ジョンソン)が
ネットで買ったスーツで活動を開始。
でも、もちろんなんのスーパーパワーがあるでなし……という、
まあ、ここまでは誰もが考え付く展開。
でも、おかしいのがここから。
彼は車泥棒に刺された上に、車に轢かれ病院送りに…。
ところが背中に金属板を入れられたことから、
痛みに耐える能力が格段にアップ!
さて、そのときスーツを隠すため裸になったことからゲイ疑惑が起こり、
学校一の美女と接近。
これが物語のひとつの伏線となる。
一方彼は、懲りずにその後も活動、
あるとき、その活躍(?)を撮影され、
名前を聞かれ、『キック・アス』と名乗る。
それがYouTubeにアップされて…」

----ふうん。
でも、この映画って他にもヒーローが出ているよね。
「Mr.インクレディブル」みたいにファミリーものかと思っていたけど、
いま聞いていると、単独で活動しているみたい。
「ぼくもそう。
さて、ここもこの映画のユニークなところだけど、
他のふたり、
それは父ビッグ・ダディと、
彼に幼いころから訓練を受けた娘ヒット・ガールの自警団ペア」

----それがニコラス・ケイジ
噂のクロエ・グレース・モレッツというわけだね。
「よく知っているね」
----だって、みんな言っているよ。
ヒット・ガールがいいって…。
「確かに。
彼女はこれまでの子役イメージのさらに先をいっている。
侍の刀と忍者の手裏剣を使いこなし、
2丁拳銃をぶっ放す。
ジョン・ウーを思わせる
そのアクションのカッコよさもさることながら、
本来なら口にするのも恥ずかしいCワードを
堂々と言ってのける」

----それにしては彼女、あんまり…。
「あ~あ。
これは宣伝ウーマンのコスチューム。
(画像省略)。
それはさておき、
この映画の監督は『レイヤー・ケーキ』で監督デビューを果たしたマシュー・ヴォーン
彼はガイ・リッチー
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』では
プロデュースを担当しているけど、
正直、その2本よりぼくは『レイヤー・ケーキ』のほうがオモシロかった。
この映画でも、さっき話したジョン・ウースタイルをアメリカン・ポップに融合。
音楽でも『夕陽のガンマン』を対決シーンに使うなど、
ゾクゾクするかっこよさ。
次回作は『X-Men:First Class』とか。
これも期待できそうだ」




           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニコラス・ケイジの付き合いのよさもいいのニャ」
身を乗り出す

悪役もそれっぽい度


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画像はアメリカ・オフィ
シャル(壁紙ダウンロードサイト)
より。
です。

『しあわせの雨傘』

2010-12-02 12:23:39 | 新作映画
(原題:Potiche)

※ちょっと見どころを喋りすぎた感もあります。
この映画をご覧になる方のネタバレになるかも。
映画ご鑑賞後にお読みいただくことをおススメします。


----「そうよ、人生は美しい」。
いい言葉だニャあ。
「そうだね。
ちょっと、フランソワ・トリュフォーの名言を思い出す」

----でも、この映画、
どちらかというと、ジャック・ドゥミーっぽくも見えるよ。
タイトルも、『シェルブールの雨傘』に似ているし…。
第一、カトリーヌ・ドヌーヴが出演している。
「まあ、そのタイトルは日本の方で付けたんだろうけど、
映画そのもの、あの頃を思い出させてくれるのは確か。
ちょっとパステル調が入っているし…。
設定の方も、“傘屋”ならぬ“傘工場”でのお話。
じゃあ、簡単にお話を。
ドヌーヴ演じるヒロイン、スザンヌは優雅な毎日を過ごすブルジョア娘。
夫のロベール(ファブリス・ルキーニ)は徹底した亭主関白で、
傘工場の経営者。
ところが、ある日、夫が倒れ、
スザンヌが工場の経営を引き継ぐことに。
折しも工場では待遇改善を求める労働者たちによってストの真っ最中。
夫とは違って、彼らのことも考えた経営方法で工場は大発展。
ところが、そんな中、夫が舞い戻って来たものだから…」

----へぇ~っ。コメディっぽいニャあ。
「そうだね。
けっこうクスクス笑える。
というのも、ここに夫の愛人兼秘書や、
夫の過去の女遍歴が絡み、
それがきっかけで、スザンヌの若いころの秘密も暴露されていく」

----秘密って、やはり不倫か何か?
「そういうこと。
いったいスザンヌの息子は誰との間の子供か?
かつて、スザンヌを好きだった市長のパパン(ジェラール・ドパルデュー)もやきもき。
というわけで、
物語はお飾りの妻を返上して新たな人生を歩み出したスザンヌの
第二の人生が語られていく。
この映画、とにかく冒頭からしゃれていて、マルチスクリーンを多用。
しかもその角はアール。
そして、その後の家での展開はまるで舞台の室内劇。
アメリカのシット・コム風に語られていく。
調べてみたところ、これは
プールパール劇と呼ばれるジャンル。
軽くバカげた笑いを楽しむものらしい。
そうそう。
舞台設定は70年代で、
ブルジョワジーと共産主義が交流という、
その時代ではありえないことを背景にしているのもいい」

----ということは、その市長が共産主義者?
「そうだね。
で、スザンヌの息子もね。
しかし、その中心にいるのはあくまでドヌーヴ。
彼女は最近、
アルノー・デプレシャン
『クリスマスストーリー』も公開されたけど、
やはりこういう
<歌って踊って>のほうがお似合い。
しかも70年代が背景」なのに、
ファッションを50~60年代にしているのも斬新。
こういう小さな町では、まだファッションはサイケやベルボトムになってはいないという、
その考え方もオモシロい」

----ニャんだか、大絶賛だね。
「だって、こんな映画らしいエンディングは久しぶり。
ドヌーヴがキッチンで歌うミシェル・トールもいいけど、
とにかく、あのラストだね。
これ以上言うと、これから見る人の楽しみを奪うことになるから止めるけど、
あそこだけでも繰り返し観たいなあ」




           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ラストに何が起こるンかニャあ」
小首ニャ


※う~、ここまで出かかっている度



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