ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『MW -ムウ-』

2009-04-30 08:48:04 | 新作映画
----この映画って手塚治虫の原作だよね。
新しくなった新宿ミラノでの完成披露で観たんだって?
舞台挨拶が盛り上がっていたみたいじゃニャい?
「うん。ゲストが沢山。
ステージ前から吹きあがるドライアイスで一瞬あたりは真っ白に。
白い霧が晴れるとそこには出演者たちが
司会の坂上みきとともにいるって寸法」

----出演者って玉木宏山田孝之だっけ。
「そう。ファンも多かったようで黄色い歓声が上がっていた。
玉木宏はこの映画のため7kgも体を絞ったらしい。
しかし、彼の顔は小さいね。
同じく出演者の山下リオと、さして変わらないくらい。
一方の山田孝之は相変わらずワイルド。
今撮影中の映画のためかな、
もう、信じられないくらいのロングヘア。
あとは、『タイのくそ熱い中を走り回ってばかりいた』と発言。
坂上にあきれられていた石橋凌
もっとも『世界を変えることができるのは?』というお題に、
いちばんスマートな答を出していたのは彼」

----それって、どうせ“愛”とかいうんでしょ?。
「いや、それはひとりもいなかったね。
石橋凌は『イマジン』。
玉木宏は『他の映画の宣伝じゃないです』と断りつつ『相棒』。
笑えたのが、時間が余ったとかで裏に落書き(?)していた山田孝之。
答は『むり』で、
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャックの似顔絵付き。
あれ、欲しがる人多いんじゃないかなあ」

----あっ。ネットで見かけた画像ってそれのことだったのか。
「山田孝之はとぼけたりふざけたり。
坂上から『扱いにくいなあ』と言われ、
即座に『いい声だ』(笑)」

----それはそれは…。
ところで映画の方は?
「この原作は読んだ記憶がないんだけど、
いま映画で観てみると、
時代がすっかりその内容に追いついたって感じで
当時騒がれたほどの衝撃があまりない。
物語は、米軍の神経ガスが漏れて島民が次々と倒れ、
生き残った人々も皆殺しにあった中、
ふたりの少年だけがその島から脱出。
ひとりは神父・賀来(山田孝之)となり、
ひとりは復讐鬼・結城(玉木)となり世界を道連れにしようとする。
ざっと、こういうお話だね。
今回、最大の見どころとなっているのが
玉木宏演じる初の悪役。
まるで香港映画あたりに出てきそうな感じ。
いや、もっとシャープかな。
髭生やしてサングラスかけている姿は彼とは思えない。
冒頭、タイでのアクション・シーンがあって、
そこで『フレンチ・コネクション』を思わせるカーチェイス、
そして『フレンチ・コネクション2』『最も危険な遊戯』などを彷彿させる“走る”アクションがある。
このあたりは日本映画のロケではできない迫力で
なかなかオモシロかったんだけど、
島への潜入を経て、米軍基地に入ったあたりから緊迫感が薄れたのが残念。
やはりCGでアクションを描くと空気感までは描けないね。
あと思ったのは、
漫画で読むのと映画とはやはり違うということ。
たとえば、海に何度落とされても死なない賀来。
これは紙の上ではありえても映画ではちょっと…」

----あっ、だから『むり』ってことか。
ニャるほど。
「いや、それはちょっと違うだろうけど…」


  
         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「原作が書かれたころはみんな驚いたんだろうニャ」もう寝る

※うん。原作が読んでみたくなる度

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『60歳のラブレター』(@「シネマのすき間」)

2009-04-28 23:21:13 | 新作映画
-----ちょっとお知らせ。
来週はゴールデンウイーク中ということで、
いつもお邪魔しているカタログハウス「シネマのすき間」も一回お休み。
ということで、今日はお話にもリキが入っていた様子。
選んだ作品は『60歳のラブレター』
観る前は、
ちょっと言い方は悪いけど、想像つく映画と思っていたようだけど、
これがなかなか泣かせる映画に仕上がっているのだとか。
実は監督の深川栄洋って、
えいがこっそり応援していた監督。
これまでに作った中では『狼少女』 『真木栗ノ穴』がおススメ。
まだ、32歳というのに、
こんな上の世代の物語を
ベテランの俳優さんたちと一緒に
きちんと作り上げちゃうところが
やはり才能あるゆえんニャのかも。
そういえば脚本家の古沢良太も若い。
まだ35歳。
『ALWAYS 三丁目の夕日』
は彼が31歳の時の作品ニャんだって。

          (byフォーン)

「ハンカチがないとやばいらしいのニャ」


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『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~ 』

2009-04-26 23:52:02 | 新作映画
ネタばれ注:一部、映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



(原題:Duplicity)

-----この映画ってジュリア・ロバーツの復活作ニャんでしょ。
でも、全米であまり成績が芳しくなかったとか?
「うん。それも分からないでもないなあ。
ちょっと凝りすぎなんだ。
いわゆる男と女スパイの諜報合戦なんだけど、
それぞれがだまそうとしている相手が多すぎる上に、
映画そのものが観客までだまそうとしている。
そうとうに頭をフル回転にしなければ付いていけないから、
多くの人の納得を得るには難しかったんだと思うよ」

----ロバーツの相手役はクライヴ・オーウェンだっけ。
彼、最近よく出るよね。
「そうだね。
彼がジェームズ・ボンドをやらなかったのは、
少しでも多くの映画に出たかったからではないか、と思いたくなるほど。
いや、それとも出なかったから暇になったのか、
う~ん、どっちなんだろう

----ところで、具体的にはどういうお話ニャの?
「B&R社のハワード(トム・ウィルキンソン)とエクイクロム社のディック(ポール・ジアマッティ)は、
日頃から双方を敵対視しているライバル会社の社長。
B&R社は最高機密を守るために、
エクイクロム社は“新製品”の情報をつかむために、
ライバル会社に産業スパイを潜入させようと目論む。
ハワードが雇ったのは元CIAのクレア(ジュリア・ロバーツ)、
ディックが雇ったのは元MI6のレイ(クライヴ・オーウェン)。
ところがクレアはエクイクロム社の二重スパイ。
しかも、かつてクレアはレイを色香でだまし、
そのためレイはMI6を去ったという過去がある。
クレアにとって、レイはもっとも会いたくなかったい相手。
一方のレイにとっては、クレアはずっと探し求めていた相手。
さあ、はたしてふたりは
同じエクロイム社のスパイとして、
うまくやっていけるのか?
――――というのは、表向きの物語で、
このふたりが実は裏で組んでいて、
大金を横取りしようとしていたことが
時制を分解した過去のシーンの挿入により
次第に観客に分かってくるという仕組み」

----でも、そんな因縁があるんだったら
ふたりは仕事がやれないんじゃニャいの?
「そういうこと。
映画は、ふたりがほんとうにお互いを信用しているのか、
レイと同じく観客も
『はて、どっちだろう?』と考えてしまう」

----ニャるほど。だから“スパイはスパイに嘘をつく”か。
それじゃあ
観ていて、こんがらがるのも分からないでもないニャあ。
「そういう心理合戦をストレートに描いてくれればいいんだけど、
映画は、まだまだ二重にも三重にも仕掛けが作ってあるから、
観ていて次第に疲れてくるんだ。
『分かった分かった。もういいよ』って感じ。
そのため、あっと驚くはずのどんでん返しも、
『う~ん。ここまでくればそれもありかもね』になっちゃう。
でもこういう映画、好きな人は好きかも。
冒頭近く、
まったく同じセリフのやり取りが
異なる国、異なる時間の中で二回繰り返されて
『いったい何が起こったのだろう?』と思ってしまう。
そこで迷路にハマってしまうか、
『おっ、やるじゃない!』と思うかが、
この映画にノレるか否かの分かれ目かもね」



      (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「フォーンは分からなくなったら、すぐ寝ちゃうのニャ」もう寝る

※目を凝らしてしっかり観るのだ度


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『山形スクリーム』

2009-04-25 16:45:00 | 新作映画
----ちょ、ちょっと。
どうして『スクリーム』なんてホラー映画に
山形という前振りがついちゃうの?
「それはね。
『山形の神様が降りてきて、山形でホラーを撮れとおっしゃったから』」

----ニャ、ニャんだそれ(笑)。
「まあ、監督の竹中直人が言っていることだから当てにはならないけどね。
出会いは彼も出演している『スウィングガールズ』とも言うし、
ホラーを作ろうと思ったところ、
スタッフが山形を提案したとも。
真相はともかく、いまの日本映画作りに山形は欠かせない。
この『ラムの大通り』で紹介した中でも、
すでに『隠し剣 鬼の爪』『蝉しぐれ』『武士の一分』
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』 『山桜』
『おくりびと』『ICHI』
と、7本もの映画がここ山形で撮られている。
庄内映画村石倉オープンセット
一度行ってみたいよね。
お土産も売っているようだし…」

----で、映画の話はどうなったの?
これって、そのタイトルの付け方からして本格ホラーじゃニャいよね。
「うん。竹中直人って、
コメディアンとしてのイメージが強いけど、
映画はどっちかというと、単館系のドラマが多い。
ところがこれは『バカバカしい映画を作りたい!』との思いからスタート。
で、出来上がった作品は確かにバカバカしい。
これまで積み上げてきたものを壊してしまう勢い。
成海璃子扮する女子高生が
恨みを持ったまま死んでいった恐ろしい落ち武者に恋をされる。
そこで始まる壮絶なバトル!
と、こう言ってしまうと単純に聞こえるけど、
バラエティのノリに加えて、映画のパロディがいっぱい。
正直言うと、盛り込みすぎって感しないでもないけどね」

----ちょっと待って。その話どこか聞いたような?
あっ。『鎧 サムライゾンビ』だ。
「そう。困ったことにそれとかぶる。
ただ、あっちは<笑い>がなかったからね。
こちらは、竹中直人が、もうひとり何役もやっちゃって、
彼の<芸>をすべて出し切っちゃう。
『やめてとめてやめてとめてやめてとめて』
『すっげぇ~イテぇ~』
『……つって』
など
ファンおなじみのフレーズがいたるところに。
しかもそれだけじゃ、飽き足りないと見えて、
ほかのキャストにも同じようなギャグをやらせちゃう。
なかでももっとも頑張っていたのがマイコ
力を出すところで『よっしゃ~っ』ではなく
なぜか『チンスコウ』。
ただ、彼女が扮する女教師が男ができないで悩んでいるというのは、
美形だけに無理があったね(笑)」

----さっき映画のパロディって言ってたようだけど…。
「これはもう、それこそ盛りだくさん。
なかでもキューブリック李ドリー・スコットだね。
これから観る人の楽しみを奪わないように、
それが何かは伏せておくけども、
それぞれ一つだけ。
まず音楽はバリー・リンドン『サラバンド』
そしてセリフの極めつけ『二つで十分ですよ』

----あれっ。それニャんだっけ?
『ブレードランナー』
なぜ、誰もいままでこれやらなかったんだろう?」

----で、映画の評価は?
「上映前のあいさつで竹中直人が言っていた。
『人の価値観の数だけ、評価はあるから…』。
いやあ、まさにそうだと思うね。
好きな人は好き。苦手な人は苦手」

----挨拶もあったの?
彼って舞台慣れしているんでしょ。
「それが思ったより短く、
2~3分。
最初の試写だし緊張していたのかも。
上映5分前にトイレで見かけたけど、
わずか2~3分のあいさつでも
まずはすべきことを終えてから、
という感じで心を落ち着かせていたんだろうなあ」



  
         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャんとも濃い顔ぶれだニャ」身を乗り出す


温水洋一は自分の役で出演だ度

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『ラスト・ブラッド』

2009-04-23 09:59:16 | 新作映画
(原題=Blood The Last Vampire)

----これって、確か以前、日本でアニメーションになってたヤツだよね。
苦手の押井守関係の作品の中では、すんなり観られたとか言っていなかった?
「よく覚えているね。
それはフルデジタルアニメーション『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のこと。
押井守は企画協力。
あれっ。これって何をすることなんだろう?
まあ、いいか。
監督は当時大友克洋原作・脚本『老人Z』で話題となった大久保弘之が務めている。
あのアニメのオモシロさは、
舞台が1966年秋。しかも米空軍横田基地のアメリカンスクール。
そこで三つ網の黒髪、セーラー服の少女・小夜が
“翼手”と呼ばれるVampireと戦うというもの。
驚いたのは、今回もそれを踏襲。
1970年の米空軍関東基地としている。
セットこそアルゼンチンにしてはいるものの、
懐かしい空気が映画を観たして、
おっ、これはいけるかなと思ったんだけど、
次第に、どこかで観たような感じに収斂してきたのが残念」

----どういうこと?
時代が変わっちゃうの?
「いや。そうじゃないんだけど。
ラスボスであるオニゲン(小雪)がいる場所が
山奥の温泉ホテルという設定。
ところが、ここが
少し『ラストサムライ』に出てきたようなイメージ。
主人公サヤ(チョン・ジヒョン)の村も雲南省で撮影したということのようだけど、
西洋人の日本の田舎に対するイメージって、あんな感じなのかな」

----ちょ、ちょっと待って。
それってキャスティング、おかしくニャい?
なんで主人公を日本人がやらないの?
まるでだ。
「さあ、どうなんだろう。
世界的セールスをにらんでか、
それとも役に見合った俳優がいないからか。
ぼくは宮崎あおいの線もあったと思うけどね。
さて、お話は、400年にわたる人類とオニの戦いの中で、
父親をそのボス、オニゲンに殺されたサヤが
かたき討ちをするために、
日々、オニを叩き斬るというもの。
カウンシル(組織)の命を受けて基地内の高校に潜入した彼女は、
将軍の娘アリス(アリソン・ミラー)を助け出す。
ところが将軍は殺され、
アリスはサヤと行動を共に。
軍用トラックでオニゲンの元へ向かう途中、現れるオニ。
このシーンは『アンダーワールド:エボリューション』
そっくりなシーンがあったな。
そうそう、アリスということで『ミラーズ』じゃないけど、
鏡の裏の世界というのも出てくる」

----そういえば倉田保昭も出ているよね
「うん。アクション・シーンは、
いかにもワイヤーと映像の処理でカバーしたといういう感じのラスボスとの対決よりも、
倉田保昭がらみのシーンの方が見ごたえあった。
アクション監督はコーリー・ユン
彼は『レッドクリフ PartI』でもアクション監督を務めている。
あっ、監督はクリス・ナオン
ぼくはこの人の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』は好きだったけど、
今回の見どころはアクションよりも、
やはりさっき話した79年の東京の造型かなあ」



           (byえいwithフォーン)



フォーンの一言「チョン・ジヒョン好きだけど、日本人でも観たかったニャ」複雑だニャ

※丸ノ内線の終点が浅草というのはあれれだ度

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『グラン・トリノ』(@「シネマのすき間」)

2009-04-21 19:29:00 | 新作映画
-----今日は、朝からgooがメンテナンスとかで、
なかなかここにはこれなかったのニャ。
もう、ずっと前から話したくてたまらなかった
『グラン・トリノ』だけに、
えいもあせあせ。
でもフォーンは
カタログハウス「シネマのすき間」で一足お先に聞いてきたのニャ。
今年、『スラムドッグ$ミリオネア』を観た時には、
「もう、今年はこの一本あればOK」だったのに、
この映画の登場で変わったらしい。
でもこれはどちらかというと、
より感銘を受けるのは
クリント・イーストウッドのファンなのじゃないかな」だって。
それも役者としての……。
「イーストウッドの師であるドン・シーゲルにちなんで言えば、
イーストウッドの『ラスト・シューティスト』にならなければいいな…」とか言ってたけど、
これもフォーンにはよく意味が分からないのニャ。
そういえば『シネマのすき間』では、
セルジオ・レオーネ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のことも話してたのニャ。

          (byフォーン)



「これ、イーストウッドの役者最後の作品らしいのニャ」


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『ブッシュ』

2009-04-19 16:12:42 | 新作映画
----キャッチコピーが「世紀のKY【クツよけ】男。」
これって、なんだかニャあ。
「こういうのもあるよ。
『パパ、ボクだって世界を《チェンジ》したのに…』。
かと思うと、
『世界でいちばん有名な大統領は、
世界でいちばん寂しい人でした』」

----ブッシュ、完全におちょくられてるにゃあ。
「落ち目の人をそんな風に叩くのは、
あまり好ましいとは思えないけど、
この映画自体が、
確かにそう言う描き方をしているからなあ」

----監督がオリバー・ストーンだよね。
『JFK』『ニクソン』)に続いて3度目の大統領映画だ。
「もともとオリバー・ストーンと言えば政治的な監督だからね。
まあ、日本に来たときは、あっち方面で遊んでいるという噂だけど。
と、それはさておき、
この人の映画って、けっこう好き嫌いが出ちゃうのは、
映画を“メッセージ”のツールにしちゃうところにあるのかもね。
この作品も、その要素がかなり。
実際に彼がそうだったのかもしれないけど、
ここに描かれるブッシュときたら、
だれが見てもアメリカのトップに立つのがふさわしいとは思えないもの。
聖人君子が政治家の不可欠要素とは言わないけど、
あまりにもチャイルディッシュ。
その青年時代を見ても、そこらにいる普通の大学生と何ら変わりがない。
いや、その中でもちょっと周囲より劣るかのように描かれている」

----でも、なぜそんな男が政治家を目指したの?
「それが、大統領になったパパ・ブッシュの影響。
先ほどのキャッチコピーからも想像がつくように、
彼は父親に頭が上がらない。
その父親は、このジョージを頭から放蕩息子扱い。
なにかというと、弟の方に肩入れする。
そんな父親を乗り越えるには、
自分も政治家になるしかない。
いわゆるファザー・コンプレックスだね。
この映画は、終始、その観点からブッシュを描いている。
大統領という重職についているという違いこそあれ、
これはシニカルなファミリー映画」

----そんな理由で、大統領になられたんじゃたまらないね。
「うん。“映画の中での描き方”という留保付きだけどね。
で、監督オリバー・ストーンは
そういう男を大統領に選んでしまう自分たちアメリカ人というものへも批判の刃を向けている。
と、まあ、この映画はこう読み解くべきなんだろうなあ。
以前どこかで
クリントンはオープンでコーヒーなどを飲みながらブレーンと語らう。
一方、ブッシュは周囲をシャットアウトして
側近と秘密裏にことを進めるというような比較を読んだことがあるけど、
ここに描かれたブッシュは始終ニヤニヤ。
自分の考えを持っているようにはあまり見えない。
あるのは、父親が追い詰めるぉとがでなかったフセインに仇を取るという気持ちのみ。
ほんとにそうだとしたら、やりきれないね」

----ブッシュを演じているのはジョシュ・ブローリンだっけ。
似ていないような気もするけど?
「スティールで見ると、そうでもないよね。
ところがこれが映画のマジックで、
観ているうちに、
あれっ、こんな顔もするよな…という気になってくる。
他の“そっくりさん”にしてもそう。
いつも思うけど、こういう映画を観ていると、
いわゆる悪役を演じる人たちはかわいそう。
うまければうまいほど、
役と一体化して、そのイメージがついちゃう。
そう言う意味ではパウエルを演じたジェフリー・ライトは得した方だね」

  
         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ライスを演じたタンディ・ニュートンもそっくりだニャあ」いいねぇ

※人間は寂しいものだ度

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『ザ・スピリット』

2009-04-18 16:17:11 | 新作映画
(原題:The Spirit)

----このチラシの雰囲気、どこかで観たことがあるニャあ。
ほとんど色がなくってノスタルジックな感じ。
『スカイキャプテン - ワールド・オブ・トゥモロー』にも似ているけど、
赤だけが際立って、ちょっとハードボイルド。
あっ、思い出した。『シン・シティ』だ。
「そう。こういうことをやれるのは
その『シン・シティ』を手掛けたフランク・ミラー
彼をおいてほかにはいない。
プレスの表現がまたいい。
『闇が溶け出す!赤がうごめく』
『「赤」がバトルにはじけ、エロスになびき、バイオレンスに染まり、
ミステリーにからみつく』。
この映画の特徴は、ここにすべて言い尽くされている」

----へぇ~っ。でも他にも何かあるでしょ。
ほら、出ている女優が豪華だとか…。
「そうか。じゃあ、そこを説明するために
まずは簡単な設定から。
この映画の主人公スピリットは、街(セントラル・シティ)を守るヒーロー。
とはいえ、よくあるアメコミヒーローのように
特別な能力を持っているわけじゃない。
ただ、彼は決して死ぬことはないんだ」

----それって、最大の能力じゃニャい(笑)。
「確かに(笑)。
で、このスピリットは
自分が、なぜ墓の中から甦ったのかは分からない。
しかしいつも、このセントラル・シティを守るため、
マッドな犯罪者オクトパスと原始的な殴り合いから、
最新スペックの武器までを総動員したバトルを繰り広げている。
そんな彼の前にあらゆるタイプの女性が現れる。
スピリットの少年時代の初恋の相手で
いまは宝石泥棒の女サンド・サレフ(エヴァ・メンデス)、
オクトパスの右腕の冷血な副官シルケン・フロス(スカーレット・ヨハンソン)
生前の婚約者でスピリットの怪我を治す美しき外科医エレン・ドーラン(サラ・ポールソン)、
後輩の新米刑事モーゲンスターン(スタナ・カティック)、
ナイフを振り回す妖艶なダンサー、ブラスター・オブ・パリス(パス・ベガ
そして、水中の死の天使ローレライ(ジェイミー・キング)」

----そんなにたくさんいると、目移りしちゃうニャあ。
「そうでしょ。
しかもこのスピリットが女好きな上にジェントルマン(紳士)。
というわけで、次々と女性がまいっちゃう。
果たして誰が本命なのか、こっちも観ていて分からなくなってくる」

----ところで、男の方についてはまだ聞いてないんだけど?
「ごめんごめん。
ずっとマスクなので、
あまり気にしていなかったもので…(汗)。
主人公のスピリットを演じているのはガブリエル・マクト
『グッド・シェパード』とかにも出ていたらしいけど、どの役だろう?
それよりも注目はオクトパスを演じるこの人、
サミュエル・L・ジャクソン
部下のシルケンを演じるスカーレット・ヨハンソンとともに、
シーンごとに、
エキゾチック・ジャポンだったり、ナチスだったり。
なにせ切腹まで出てくるんだから驚いちゃう」

----えっ。サミュエルが切腹?
「いや、そうじゃなくて、
彼が作った“フォボス”と呼ばれるクローン集団のひとりが
切腹させられちゃう。
これが、あの『チャーリーとチョコレート工場』
を思い出すおかしさ。
頭が悪く、すぐ裏切り、すぐ殺される。
作る方も作る方で、
足のすぐ上に顔があったり。
これはルイス・ロンバルディが演じているけど、
ちょっとした見モノだよ。
そういえば、猫が薬で目玉だけになったりという
えぐい描写もあったなあ」

----そ、それはヒドすぎる。
て言うかそれ以前に、
えいって、こういう作り込んだ映画あまり好きじゃなくなかった?
もはや映画とは思えないって…。
「普通はそうなんだけどね。
この映画の場合、
監督のフランク・ミラーが映画上がりじゃないところが功を奏している気がする。
つまり映画という枠組みにとらわれず、
自分の表現したい手段でそれを映像化したって感じ。
それには、このCGIの手法があっていたってことだろうね。
本人も『このテクノロジーは未来を語るというものだけでなく、
過去に大切にされたものも蘇らせることができる。
奇妙な街の光景やド派手なネオンというコミック的なものだけでなく、
昔ながらのフィルム・ノワールの雰囲気というものも創りだせるんだ』と語っている。
『マックス・ペイン』
でも使われたハイスピード・デジタル・カメラ、
“ファントム”を使用しての冒頭の水中描写、
シルエットだけで表現した屋根の上を走るヒーローなど、
好き嫌いは別として、こういう映画もありかもと納得。
まあ、物語がヒーローの秘密を解き明かしてゆくという形だったことも
ポイントが高い部分かな。
今日から公開されている『パニッシャー:ウォーゾーン』
これもヒーローの誕生が描かれた前作の方が遥かにオモシロかったものなあ」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「映画も変わってきたニャあ」身を乗り出す

※こういう映画もたまにはいい度

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『映画 クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』

2009-04-16 22:20:25 | 新作映画
----しんちゃんって、
子供よりも大人向けに作られているって言われること多いよね。
こんども、ターゲットはそんな感じニャの?
「う~ん。おそらくね…」
----あらら、歯切れが悪いニャあ。
「今回は、最近の行きすぎたエコ・ブームを
少し批判的に描いている。
まあ、それ自体、もう手あかが付いている感もあるけど、
もっと気になるのはその構成の方」

----構成?
「うん。知ってのとおり、
ぼくは辛口じゃなく、
辛くなりそうなときはスルーしちゃう(ずるいけど)。
ただ、今回の『しんちゃん』は、
映画が傑作となりうるには何が必要なのかを考えさせてくれる
一種の教材的役割を果たしているんだ」

----いよいよもって、言っている意味がよく分からないニャあ。
「じゃあ。それを分かりやすくするために、
まずはそのストーリーから。
地域のごみ拾い運動でしんのすけが拾った謎のドリンクを
勝手に飲んだひろしとみさえ。
ふたりは、突然動物の姿に変わってしまう。
ひろしはニワトリに、みさえはヒョウに…。
そう、それは新町長に就任した四膳守がリーダーを務める
過激エコ組織が秘密裏に進める
『人類動物化計画』だったのだ!
動物化したひろしとみさえは組織の基地に連れ去られてしまう。
果たして、しんのすけとひまわりとシロ、
そして半動物化したカスカベ防衛隊は
彼ら似非エコ組織の野望を打ち砕くことができるのか?」

----あれっ。どこかで聞いたことがあるニャあ。
そうだ。『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』だ。
「やはり誰でも気づくよね。
あの映画では、ひろしが靴下の匂いで正気に戻るけど、
今回は、しんのすけのおしりで
動物化してしまったみさえの記憶が元に戻る。
家族の絆を前面に打ち出しているところも同じ」

----ほんとだ。でも監督は違うよね。
「しぎのあきら。彼は本作が初の劇場公開作となる。
彼は、映画が一方的なエコ批判に陥らないような工夫もしてはいるんだけど、
逆に、それが焦点をボケさせてしまった気もするんだ」

----どういう工夫がなされているの?
「この似非エコ組織と戦う、ビクトリアなる女性を配置。
ところがその女ビクトリアにも問題あり。
おしゃれが命で、全身ブランドに身を包み、
燃費の悪そうなアメ車に乗る。
しかも脱いだものはそのまま」

----ニャるほど。
それは『オトナ帝国の逆襲』にはなかった要素だ。
あの映画では、しんちゃんが独力で
家族を救いだそうと必死になる姿が感動を呼んだんだよね。
「そういうこと。
全体としてはこの二つの映画は相似形にありながらも、
こういう些細な違いで観た後の感動が大きく変わってくる。
一本の映画が傑作となるかどうかは、
ディテールと、そこに込められた作者の想いによっても左右されるという、
これは分かりやすい例だと思ったね」

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「シロも大活躍するらしいのニャ」もう寝る

※それでもよくできている度

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『子供の情景』(@「シネマのすき間」)

2009-04-14 10:54:03 | 新作映画
-----今日の映画は、ハナ・マフマルバフという
10代の女性が監督した映画
『子供の情景』
タイトルだけ聞くと、のどかな感じだけど、
思っていたのと全然違う。
いまの世界の縮図とも言うべき物語が
寓話的に描かれているんだって。
このマフルバフって
どこかで聞いたことがあると思ったら、
お父さんもお姉さんも映画監督なんだね。

詳しくは
カタログハウス「シネマのすき間」を見てね。
画像もたくさん載っているよ。

          (byフォーン)


「世の中には、ほんとにひどいことが多いのニャ」ご不満



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『マン・オン・ワイヤー』

2009-04-13 13:27:06 | 新作映画
(原題:MAN ON WIRE)

----これって、この前発表されたアカデミー賞
最優秀長編ドキュメンタリー賞に輝いた作品だよね。
「そうだよ。
これ観ると、いわゆるドキュメンタリーも
これまでとはずいぶん変わったということが分かるね」

----それってどういうこと?
「う~ん。どう説明したらいいんだろう。
ここに描かれているのは事実、つまりノンフィクションなんだけど、
どこまでが生な、いわゆるドキュメンタリーで、
どこからが作られた、つまりは再現フィルムなのかが
ちょっと見では分からないんだ」

----それって『アライブ-生還者-』もそうだったよね。
「うん。いわゆる過去のことを扱っているわけだから、
その頃のことを描くには、
フィルムや写真を含む当時のものが残っていない限り、
あとはインタビューや再現フィルムが必要となるからね。
ただ、この映画が素晴らしいのは、
そういう技術的なことを横に置いておいても、
この偉業を成し遂げたフィリップ・プティという人の人間的魅力と、
彼を描きながら、
あの時代とその空気を再現し、
結果的に現代への批評となっているところにある。
あとは、さっき技術的なことは横に置くと言ったけれども、
その構成が、まるで犯罪映画を観ているかのように
ドキドキさせられるところかな」

----う~ん。何言っているのか、よく分からないニャあ。
まず、これは何を描いた映画ニャの?
「ごめんごめん。
このフィリップ・プティというのはフランスの大道芸人。
なんと、今はなきニューヨークのワールド・トレード・センター、
そのツインタワーを綱渡りした人なんだ」

----そ、そんなことできるの?
高所恐怖症のえいがよく観られたね。
ていうか、どうやってそんなところに綱が張れたの?
セキュリティはどうなってたの?
「だから、それが時代なんだね。
今から考えると、なんておおらかで幸せだったんだろうって感じ。
彼らはビルが工事中ということをうまく利用して、
最上階に1トン以上もの機材を秘密裏に運び込む。
ここがまず、一種の犯罪だよね。
いまだったらなんと言われるか?
だから人はこれをこう呼ぶ。
『史上、最も美しい犯罪』と。
もとより彼は権力を軽蔑していた。
通っていた学校のすべてを辞めさせられ、
スリやストリートジャグリングの罪で500回以上の逮捕歴があったらしい。
で、行き着いたのがこの綱渡り。
パリにあるノートルダム大聖堂の二つの尖塔間、
また、シドニー・ハーバー・ブリッジの鉄塔などを経て
このツインタワーに行き着く。
実行に及んだのは1974年8月7日。23歳の時だ」

----そうか。その模様を写しただけじゃ
とてもオスカーには届かない。
そこで、その過程を再現したわけだ。
「そう。そこが実にスリリング。
警備員の目をかすめ、
じっと隠れながら、時を待つ。
これってまるで銀行強盗だ。
金を盗むのか、みんなの目を奪い、
魂を盗むのかの違いはあるけどね。
そこがこの映画のハラハラドキドキするところ。
なみの犯罪映画より、よっぽどスリリング」

----へぇ~っ。監督は誰ニャの?
ジェームズ・マーシュ
一般には『キング 罪の王』が知られている。
しかし、最近はこういうドキュメンタリーとドラマを
どちらもこなせる監督が増えてきたね。
『ラストキング・オブ・スコットランド』
ケヴィン・マクドナルドもそう。
『運命を分けたザイル』を始め、
たくさんの傑作ドキュメンタリーを生んでいる。
このジェームズ・マーシュは途中、
『時計じかけのオレンジ』を思わせる
セックス・シーンを入れるなど、遊び心満載。
これも、あの時代を意識しての表現法だろうね。
そう、時代の空気。
反権力な生き方がみんなに受け入れられたあの時代の…。
でも、最終的にはやはりこのフィリップ・プティという人の魅力に尽きるだろうね。
どんなことでも、それを極めたその道のトップの人がやることは
多くの人を感動させる何かをもっている。
それはおそらく言葉にはできない、
その<才能>だけが放つものだと、ぼくは思うね」


           (byえいwithフォーン)



フォーンの一言「しかしカッコいいことやる人がいるものだニャ」身を乗り出す

※まるで犯罪を覗き見しているみたいだった度

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『名探偵コナン・漆黒の追跡者<チェイサー>』

2009-04-11 13:00:49 | 新作映画
「いやあ。もう大興奮。
どうしてこのシリーズはこんなにも素晴らしいんだろう。
毎年、ゴールデンウイークの興行成績でトップを収めるのも納得」

----(笑)でも、それって毎年、同じこと言ってニャい?
「ところがね。
今回は、このコナンの物語の発端でもある
黒ずくめの組織そのものが中心になっているんだ」

----あ~あ。彼らから飲まされた毒薬で
工藤新一が小さくなったってヤツね。
えいの大好きなエピソードだ。
「うん。そのことを知られると、
自分の命や周りに危害が及ぶ。
そのため、
彼は恋人の毛利蘭に正体を明かせない。
それがこのシリーズの基底に流れるトーン。
ところが、どうやら黒ずくめの組織の中にも
コナンが工藤新一らしいということに気づいていた者がいるようなんだ」

----あれっ。それってこれまで映画じゃ出てきてないよね?
「うん。おそらく漫画やテレビの上では出てきているんじゃないかな。
今回はそのため
いつも以上に詳しい前説のナレーションが流れる。
それによると、
黒ずくめの組織で新一=コナンに気づいているのはベルモットという女性」

----そのベルモットって、
なぜ、他のメンバーにはそのことを明かさないの?
「それも今回の映画でその理由が明らかになる。
初登場のアイリッシュなる男によってね。
彼もまたコナンが新一と見破るんだ」

----スゴイいニャあ。
いつもと全然違う
スリリングな展開だ。だけど、それだったら
もうお話は続かないのでは?
「そこなんだよ。
今回の映画のオモシロさは。
お話としては、いつものように
もう一つ別の事件が起こり、
それをコナンたちが解いていく。
ただ、その過程で
黒ずくめの組織の影が見え隠れ。
そう、彼らのデータが犯人の手に渡っていたんだね。
それを知ったコナン、こと新一に流れる冷や汗」

----ということは?
灰原愛の言葉を借りればこうなる。
『事件を解こうとすればするほど、
コナンが新一であることを証明してしまうことになる。』

ここの脚本の作りが本当にうまく、
観ていて、こちらも怖くなる。
ジンやウォッカにいつかバレるのではないかと、
スリラーのようにゾクッ。
ここまで新一の気持ちに観客を
同化させる脚本演出はお見事としか言いようがない。
そして、いつものながらのクライマックスのアクション演出。
今回は東京タワーをモデルにした東都タワー上での戦い。
ヘリからのキャンティとコルンの銃撃で追い詰められていくコナン。
そのとき彼が取った行動、
そしてそれに対してアイリッシュが言う言葉
『なるほど、ベルモットが惚れるわけだ』。
もう、ゾクゾクだね」

----めちゃくちゃ、ほめちぎってニャい?
「はい。ほめてます。
今回は、大阪の服部平次たち、
さらには、
横溝刑事、山村警部(刑事から昇進)ら
静岡県警、群馬県警などのメンバーも大挙出演。
ファンは大満足だろうね。
まあ、難癖付けるとしたら、
お決まりのラストの実写映像。
今回はいつも以上にカラオケチックってところくらいかな。
あっ、主題歌は倉木麻衣


           (byえいwithフォーン)



フォーンの一言「アニメを敬遠している人にも観てほしいのニャ」身を乗り出す

※でも、ぼくはコナンについては素人。熱心なファンにとっては「まだまだ」かもだ度

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『ミーシャ ホロコーストと白い狼』

2009-04-09 22:47:55 | 新作映画
(原題:Survivre avec les loups)

----このタイトル、意味がよく分からないニャあ。
ホロコーストって、ナチスが行ったあの大量虐殺のことでしょ。
その残虐性を狼で比喩しているの?
「いやいや。そうじゃない。
これは、第二次大戦下のブリュッセルに住むミーシャという少女の物語。
両親をナチスに連行された彼女は、
彼らが東に連れて行かれたらしいという情報だけを頼りに、
もらったコンパスを手に、
たったひとりで
ドイツ~ポーランド~ウクライナへと
ナチス占領下のヨーロッパを旅するというもの。
原作は『少女ミーシャの旅』というベストセラーらしい」

----じゃあ、その“白い狼”というのは?
「途中で彼女が知りあう野生の動物。
ミーシャには動物と心を通わせることができる特別な才能があって、
これによってナチスが放った犬さえも手なづけてしまう」

----分かった。それで彼女は狼に育てられ
人間の言葉を忘れた“狼少女”になる。
「いやいや、そんな話じゃないよ。
実際にはありえるはずのない
超人的サバイバルが延々と続く。
途中、空腹のあまりミミズや、
オオカミが取ってきてくれたウサギやイノシシの生肉を食べたり。
これはミーシャに扮したマチルド・ゴファールが大変だったろうね。
実際に、厳寒の中での撮影が行われ、
『わがままゼロ』と言われた彼女も
このミミズのシーンでは、唯一、泣き叫んだらしい」

----でも、まさか本当に食べたわけじゃニャいよね。
「もちろん。
何を食べたかを言うと興をそぐからここまでにするけど、
劇中では本物にしか見えないところがスゴイ。
しかし、ぼくはこういうストレートな映画には弱いね。
とりすましたところ、とんがったところがない直球勝負。
この素直な感覚、あまり現代のフランス映画にはないよなあと思ったら、
監督はヴェラ・ベルモン
彼女の『女優マルキーズ』も、
当時、すんなり入ってきた記憶がある。
そうそう、ヴェラはロシアとポーランドの血を引いたユダヤ人なんだって」

----第二次世界大戦と少女を描いたフランス映画と言ったら、
『禁じられた遊び』が有名だよね。
「うん。ぼくもちょっとあの映画を思い出した。
でも、この映画のミーシャは、
後半に出てくる兵士の言葉を借りれば“勇敢な小さな兵隊”。
大人でも不可能な冒険の旅を続ける。
そのありえなさときたら、言い方は悪いけど一種のホラ話。
でも、それでも泣けるんだよなあ。
オオカミと寄り添って寝るところとか…。
こんな風に動物を使うのは反則技だとも思うけど。
しかしほんとに、いろんな動物が出てきなあね」

----猫も?
「あっ、それは少なかったね。
ミーシャが猫のまねをして
絞った牛の乳の入ったバケツに顔を突っ込むのと、
あとはごみ箱を開けてら、
餌をあさっている野良猫が飛び出すシーンくらい。
ミーシャが心通わせるのは、だいたいにおいてイヌ科の動物」

---あいかわらずだニャあ。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「猫もちゃんと扱ってほしいのニャ」ご不満


※音楽がいいと思ったら『皇帝ペンギン』 のエミリー・シモンだ度

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『非女子図鑑』

2009-04-08 22:39:14 | 新作映画
----『非女子図鑑』
『腐女子彼女』とかいう映画もあるみたいだけど、
よく分からないニャあ。
「ぼくも観るまでまったく知らなかったけど
“腐女子”というのはボーイズ・ラブのオタクなんだそうな。
それに対してこの“非女子”は
『私の個性と他人の個性は違うんだ!』
『私の快感と他人の快感は違うのよ』と主張し、
ひたすら自分に正直な生き方を貫いている女性のこととか。
一種の造語だろうけど、こちらの方が間口が広いね」

----でも、それだと漠然としすぎな感じが…。
あれもこれも“非女子”になってしまわニャい?
「鋭いなあ。
ということで、タイトルの後半部分を見てごらん。
『図鑑』とついている。
つまりこれはオムニバスなんだ。
それもニューシネマワークショップの一環として
知識も経験もまっさらな人たちが、
劇場公開映画のプロデュースを果たすべく取り組んだということらしい」

----へぇ~っ。じゃあ、監督よりも
プロデューサーを気にしながら観た方がいい映画ってこと?
「いや、それもちょっと違う。
ぼくの場合はだけどね…」

----?????
「実はこの映画、
最初のうちは、あまりノレなかったんだけど、
片桐はいり扮する女優が男に交じって、
『昭和残侠伝 男の証明』なる映画の主役オーディションを受ける
『男の証明』あたりから
俄然オモシロくなってきた。
続く江口のりこ主演の『混浴heaven』も、
彼女のキャラが生かされていて、
このオムニバスの中の一、二を争う傑作。
で、この二作に何か共通点があるのでは?と、
クレジットを調べてみたら、
なんと両方とも脚本が同じ、吉川菜美という女性。
彼女は、日本映画監督協会新人賞の映画『かぞくのひけつ』で脚本家デビュー。
この名前は記憶しておいたほうがいいだろうな。
そして、見逃してはならないのがラストのエピソード
『死ねない女』」

---それはどこが見どころニャの?
「ここに出てくる
“男に振られ、片づけはできず、化粧っ気ゼロ”の非女子を演じるのは『仲里依紗』
ジム・キャリーばりの顔面パフォーマンスもさることながら、
脚本、演技、演出のバランスがピカイチ。
それもそのはずこのエピソードは、
あの 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』を作った
監督:塚本連平&脚本:福田雄一のコンビ。
こういうオムニバスは、前知識を入れずに、
あとで自分の気に入った作品のクレジットを確認するのも楽しいというのが、
さっきのフォーンの質問に対するぼくの答だね」


           (byえいwithフォーン)


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※「『死ねない女』は思わず噴き出した度

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『ニセ札』(@「シネマのすき間」)

2009-04-07 22:55:05 | 新作映画
2009.4.7フォーン

-----今日の映画は、キム兄(にい)こと木村祐一が監督した、
ちょっとかわったお話。
ニャんでも戦後すぐに起こったニセ札作りの実話を基にしたのだとか。
タイトルは、ズバリ
『ニセ札』
そういえば、最近もどこかの大学生だったかが、
偽札を作ったってニュースが流れたよね。
やはり、人間ってお金がなくちゃ始まらないんだね。
う~ん。
今日は、加川良の「百円札」という歌も引用。
そういえば、加川良って、この前、
吉祥寺の「のろ」でライブやってて、
えいも聞きに行ったようだよ。
珍しく、高田渡のことをたくさんしゃべっていたんだって。
前の日に、同じ吉祥寺で
『高田渡生誕会60』があったからかなあ。
ニャに、映画のこと、まったく話してないって。
それはこっち。
カタログハウス「シネマのすき間」を見てね。

          (byフォーン)


「今日も顔出ししちゃったのニャ」もう寝る


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