ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『ジェネラル・ルージュの凱旋』

2009-02-26 22:09:44 | 新作映画
----大ヒットした 『チーム・バチスタの栄光』
の続編。
田口公子(竹内結子)
白鳥圭輔(阿部寛)コンビの復活か。
ニャんだか、それだけで観たくなるね。
「フォーンがそう言うくらいだから、
この映画のヒットも間違いないんだろうな」

----こんどもニャにか事件が起こるの?
「うん。舞台は同じ。
東城大学医学部付属病院。『救命救急の速水センター長は
医療メーカーと癒着している』という
差出人不明の二種類の内部告発文書が届くんだ。
一通は田口、一通は白鳥。
ところが、その二通。
片方はワープロで、片方は手書き。
しかも手書きのほうには、共犯者の名前が書き添えられている。
かくして、ふたりの凸凹コンビによる捜査が始まる…」

----ふうん。するとその速水というのを演じるのが堺雅人ってわけ?
「そうだね。
この映画は、その筋書きや、謎解きよりも、
昨年の顔とも言うべき、
今が旬のこの堺雅人の演技を観る映画。
主人公であるはずの田口や白鳥が
前回以上に後ろに回っている。
まあ、阿部寛はあのギョロ目。
目力と目力の勝負って感じもあったけど、
やはりこれは堺雅人。
いい役をもらったものだ。
中村義洋監督の演出は前回よりも平板に見えたけど、
クライマックスの『倫理委員会』のシーンからは、
この堺雅人の演技でぐいぐい牽引してゆく。
しかし、この原作者はうまいなあ。
怪文書が二通ある意味、二通がなぜか違う意味も
見事にオチがある。
『ジェネラル』→『凱旋』と、
順番にタイトルの意味がわかってゆき、
最後に『ルージュ』の意味がわかった時には、
目に熱いものがこみ上げてくる」

----えっ、泣ける映画ニャの?
「そう。いわゆる感動作だね。
テーマとしては救急医療、
それも最近社会問題化している『患者のタライ回し』や
あるいは『医師不足』『医師の倫理観』、
さらには『誰も守ってくれない』
にも出てきた『トリアージ』を扱いながら、
原作者・海堂尊は医師へのやさしいまなざしを忘れない。
前作でもそうだったけど、
決定的に悪い奴は個人の資質としている」

----俳優はどうニャの?
「個人的には大林信彦映画の顔だった
尾美としのり林泰文の2ショットが楽しかった。
あとは、そうだね。
前作と同じ病院ということで佐野史郎&玉山鉄二の再登板。
なかでも堺雅人が佐野史郎に対して見せる
微妙な反応の演技。
これは意味が深い。
ここは見逃しちゃダメだよ」


(byえいwithフォーン
フォーンの一言「でも、犯人は誰ニャのかニャ」="小首ニャ">


※泣ける映画とは思わなかった度

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『カフーを待ちわびて』(@「シネマのすき間」)

2009-02-24 23:43:02 | 新作映画
-----ほんとうは、
今日はとてもお話しする気分になれないニャ。
いや、映画のせいではなくて、
人が生きているうえで、一生あるかないかの大災難に
えいとフォーンは見舞われたニャ。
いま、こうしてしゃべっているのが不思議なほど。
でも今日は火曜日。
カタログハウスの「シネマのすき間」の日ニャ。
映画は『カフーを待ちわびて』
ごめん、今日はここまで言うのが精いっぱい。
なにがあったか知ったら、
みんな驚くだろうニャあ。
こんなときによくしゃべてるなって…。


          (byフォーン)


「実は●●にあったのニャ」身を乗り出す

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お遊び企画:はずしても笑わないで!アカデミー賞直前予想

2009-02-22 22:16:46 | 映画
-----「お遊び企画」?それってニャに?
「うん。今回は珍しく
アカデミー賞授賞式発表前に
作品賞にノミネートされている作品を5本とも観ているものだから、
ちょっと予想をたててみたくなって。
と言っても、半分は自分の希望なんだけど…」

----へぇ~っ。もう発表まで12時間を切っているのに、
だれも見向きもしないかもよ。
まあいいや。どこからいくの?
恒例だと助演男優賞から発表されるんだっけ。
「うん。しかし実はここが一番の激戦。
というのもアカデミー会員が好みそうなキャラクターばかり。
敗者であったり(ジョシュ・ブローリン『ミルク』)、
どこかしらハンディを抱えていたり
(マイケル・シャノン『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』)。
しかしすでに亡くなってしまったということもあり
ここはヒース・レジャー 『ダークナイト』に落ち着くだろうな。
(個人的にはフィリップ・シーモア・ホフマン『ダウトーあるカトリック学校でー』)が一押し」

----次は助演女優賞
「う~ん。ここっていつも意外な人がさらっていっちゃう。
あまりそれまで映画ではそんあに目立たなかった人が…。
その線で考えると タラジ・P・ヘンソン『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』かな。
(個人的にはビオラ・デイビス『ダウトーあるカトリック学校でー』)。
これはふたりのどちらか。
オバマ大統領誕生ということを考えても、
黒人俳優の無冠はないという気が…。
でもここ、間違ってたらいよいよ恥ずかしいなあ」

----さて主演男優賞
「これは観ていないんだけど、
ミッキー・ローク『レスラー』の評判が高いようだ。
彼ってここしばらくパッとしなかったし、
アカデミー会員は“復活”の2文字に弱いというか、
みんなで盛り上げていこうとする仲間意識が強いからね。
(個人的には ショーン・ペン『ミルク』に圧倒されたけど)」

----主演女優賞は、以前、
メリル・ストリープ『ダウトーあるカトリック学校でー』が本命と言っていたのに
昨日は違うこと言ってたよニャ。
「冷静に考えると、メリル・ストリープなんだろうけど、
おそらくケイト・ウィンスレット 『愛を読むひと』で決まり。
理由は、昨日話したとおりだね。
(個人的にはアン・ハサウェイ 『レイチェルの結婚』が忘れられません)」

----さて 監督賞
これは普通、 作品賞と一緒のことが多いよね。
「ここだけは期待を込めて
ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』
ところが、ちょっと小耳に挟んだんだけど、
ここにきて『愛を読むひと』の逆転がささやかれている。
自分なりにその理由を考えてみたんだけど、
これはハリウッドがユダヤ社会ということが関係しているのではないかと…」

----それって、どういうこと?
「いま、世界はイスラエルに対して非難が集中。
昨日も話したように、この映画はナチを扱っている。
ここでハリウッドが動かないわけはないと…」

----考えすぎじゃニャいの?(笑)
「かも知れないけどね。
あっ、そう言えば外国語映画賞は
『おくりびと』の可能性が強くなってきているらしいよ」 
 



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「明日が楽しみ。寝て待つのニャ」もう寝る


※いや、ハラハラだ度

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『愛を読むひと』

2009-02-21 19:17:03 | 新作映画
(原題:The Reader)

----これって、アカデミー賞で
作品賞を含む主要5部門にノミネートされている作品だよね。
「うん。日本での公開が6月19日だから、
もう少し後でもいいかなとも思ったんだけど、
発表がそこまで迫ってきているからね。
でも思うに、この作品が受賞するとしたらケイト・ウィンスレットの主演女優賞かな。
ぼくとしては『レイチェルの結婚』アン・ハサウェイに取ってほしいけど…」

----ウィンスレットって
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』も評判よかったよね。
「あっ、でもこっちでノミネートっての分かるなあ。
驚くことに、この映画の前半はほとんどヌードと言っていいくらい
あっけらかんと脱ぎっぱなし。
後半になると一転して、おばあちゃんの老けメイク。
もちろん脱げばいいってものでもないし、
老ければいいってものでもないけど、
その女優魂には脱帽だね」

----へぇ~っ。タイトルからだと想像つかなかったけど、
これってそんなに長い間の物語なんだ。
「うん。話を要約するとこうなる。
物語は1958年のドイツに始まる。
15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、
21歳年上のハンナと知り合う。
それは彼女から誘ったのか、少年の性への好奇心からか、
ふたりはほどなく肉体関係へと発展。
ベッドを共にするようになる。
やがてハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになる。
ゲーテ、チェーホフ、ヘミングウェイ……。
ところがある日、ハンナは突然彼の前から姿を消してしまう。
数年後、法学部の大学生になったマイケルは、
法廷でハンナが被告人として裁かれている姿を目の当たりにする。
さらに、彼女はある<秘密>を隠し続けたことから窮地に追いやられ、
無期懲役の判決を受けてしまう」

----うわあ。秘密があるの。
そういうミステリーってフォーンは好きだニャあ。
「うん。これはね。
その秘密がキーワードに。
なぜ、彼女は無実になりえたのに、
そうしなかったのか?
人間の矜持というものを考えさせられる、
実によく作りこまれた映画。
観る人すべての感情を揺さぶらずにはおかない
この数年、映画界に旋風を起こした“ナチス”を
ハリウッド側から描いた作品にもなっている。
時代色豊かなクリス・メンゲスの撮影も
さすがアカデミー賞にノミネートされるだけのことはある。
ただ、作品賞は難しいだろうな。
もっと“強烈”な作品がいくつかあるからね。
ただ、だれもが“名作”と認める映画。
いつまでも心に残ることは
間違いないと思うよ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャにニャに。レイフ・ファインズも出てるのかニャ」身を乗り出す

※監督は『めぐりあう時間たち』スティブン・ダルドリーだ度

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『太陽のかけら』

2009-02-19 10:39:05 | 新作映画
(原題:Defict)



----この映画、俳優のガエル・ガルシア・ベルナルが主演だけでなく
監督もしたんだって?
彼って『バッド・エデュケーション』 『ブラインドネス』など
世界的に有名になりながら、
ハリウッドに移住していないんだよね。
「そうなんだ。
故郷のメキシコで活動を続けている。
そんな彼の初監督作ってどんなのだろうって、
期待半分、不安半分」

----美形の彼だし、ナルシスティックなんじゃニャいの?
「いや。
これが意外と言っては失礼だけど、
ほんと拾いもの。
彼が扮する主人公クリストバルは、
メキシコの有力政治家の息子。
両親の不在中に
妹エリサと、それぞれの友人を別荘に招いて
パーティを始める。
クリストバルはその中で
アルゼンチン人のドロレスに目を奪われ、
遅れてくる恋人からの電話にも、
わざと嘘の道を教えてしまう」

----ニャんでそんなことを?
「ドロレスを口説くための時間稼ぎ。
一方で、小さい頃を共にした庭師アダンとの確執も
明らかになってくる。
子どもの頃一緒にサッカーをしたことを懐かしむアダン。
しかしメキシコの先住民族であるアダンを
クリストバルは内心、低く見ているんだ」

----イヤなヤツだね。
そのクリストバルって…。
「そう。映画はまるで
70年代のアメリカのヒッピーの若者のように、
ドラッグあり音楽あり、奔放な性あり。
そんな中で主人公のクリストバルは
ひときわ軽佻浮薄。
にやけていて、すぐムキになり、
いらつきやすく、差別主義で、
しかしその実、内面はモロいブルジョアの息子。
映画はそんな彼を批判的に捕える。
やがてパーティが進むにつれ、
クリストバルの両親がなぜいないか?、
ドロレスがなぜアルゼンチンからメキシコにきているかなど、
中南米の現実が浮き上がってくる」

----音楽はどういうのが使われているの?
「いまの若者らしく、
ラップが多いけど、
それも距離を置いた使われ方。
むしりオルタナティブの『ファナ・モリナ』というのが印象に残ったね。
ラストに流れる曲は
『労働者は学びたがり、学生は嫌々学ぶ』といった内容の歌詞。
あっ、音楽の担当はベルナルとの破局後、
ナタリー・ポートマンと交際し、
注目を集めた、エヴェンドラ・バンハート
プロデューサーのはベルナルの親友ディエゴ・ルナ
そそいて妹役を演じているのは、そのディエゴの私生活のパートナー、
カミラ・ソディ
と、スタッフ&キャストの話ばかりしたけど、
この映画のルーツはおそらく
ウィリアム・フリードキン監督で有名になった
『真夜中のパーティ』とぼくは睨んだね」

----それ、もう知っているひとあまりいニャいよ。(笑)

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「80分と言う短い上映時間もいいニャ」気持ちいいニャ

※あっという間に終わるし、あきない度

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『長江にいきる秉愛(ビンアイ)の物語』(@「シネマのすき間」)

2009-02-17 10:49:03 | 新作映画
-----今日は恒例、
カタログハウスの「シネマのすき間」ででおしゃべりする日。
でもまさかドキュメンタリーを選ぶとは思わなかったな。
タイトルは 『長江にいきる秉愛(ビンアイ)の物語』
ドキュメンタリーって、一見取っ付きにくい感じがするけど、
これは、下手なドラマよりもよっぽど見ごたえあるらしい。
ニャんと言っても、主人公(と言っていいのかな)、
ビンアイさんの生きざまがスゴいんだって。
叩かれ弱くてすぐにめげてしまう誰かさんとは大違いってこと。

                (byフォーン)


「ビンアイさんの生き方には学ぶことが多いのニャ」身を乗り出す

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『鈍獣』

2009-02-15 21:31:57 | 新作映画
----『どんじゅう~』、ニャにそれ?
「読んで字の通り。
世界一、鈍い男のお話。
なんと言っても、殺しても殺しても死なないんだから?」

----そんなこと、あるの?
「まあ、映画だからね。
ていうか、
もともとこれはクドカンこと宮藤官九郎の伝説の舞台。
2004年に、岸田國士戯曲賞を受賞しているんだ」

----へぇ~っ。どんなお話ニャの?
「すべてが相撲中心の田舎町(ここからしてすでにクドカン)。
そこに失踪した作家・凸川(浅野忠信)を探して、
担当編集者の静(真木ようこ)がやってくる。
たどり着いたホストクラブで彼女を待ち受けていたのは、
凸川の同級生、ホストの江田(北村一輝)、
警官の岡本(ユースケ・サンタマリア)、
そして江田の愛人・順子ママ(南野陽子)に、
ぶりっ子ホステスのノラ(佐津川愛美)。
そこで次第に分かってくるのは
凸川が書いた小説『鈍獣』の中身が
江田や岡本が絶対に知られたくない25年前の事件を
描いているということ」

----ニャるほど、それで江田や岡本は
彼を殺そうとするってワケか?
「うん。ただ、
凸川は『自分は書いていない』と主張。
あまりにも強く言い張るので
観ている方も、どっちが真実か分からなくなるという仕組み。
まあ、映像的にもいろいろなお遊びを駆使してはいるけど、
こういう作品の見どころはやはり、
演じるキャストの個性と個性のぶつかり合い。
まず、主演の浅野忠信が最高。
坊ちゃん刈りで、店に現れるやいつも『もう、おしまい?』
いつもの彼のキャラとはまったく違う。
これだけでも観る価値あり。
あと、南野陽子だね」

----ナンノちゃんか。久しぶりだニャあ。
「うん。クドカンは
TVの『木更津キャッツアイ』でも薬師丸ひろ子や森下愛子を
それまでのイメージを覆す役柄で起用していたけど、
ここでも、昔からのファンをドキッとさせるような
とてもアイドル上がりとは思えない言葉を口にさせる」

----たとえば?
「真木ようこ演じる静のセックスの数が週に2~3回と聞いて
『少ない!20代の頃はやりたくてやりたくて
たまらないはず』(笑)。
これを聞くだけでも一見の価値あり」

----それ、さっきも言った。
「あっ、そうか。
北村一輝のヤンキー・ヘアも一見の価値あり」

----しつこいって。


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも、一度ハマったら抜けられなそうだニャ」小首ニャ

※今度は、浅香唯を復活させてほしい度

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『オーストラリア』

2009-02-14 22:00:02 | 新作映画
(原題:Australia)


----これ観るの、いつもに比べてちょっと遅いよ。
もう公開まで2週間しかないじゃニャい。
「いやあ、3時間近い映画は
どうしても腰が引けてしまうんだよね」

----でも監督がバズ・ラーマンだし、
その凝った映像を観ているだけで楽しんじゃニャいの。
「うん。でも彼の作風がこの叙事詩に果たしてあうのか、
そこが恐れていたところでもあったんだけどね」

----観てみてどうだったの?
「前半は、
たとえばシルエットの主人公たちを
まばたく星空の大地に立たせた姿を大ロングで捕えたりと、
まるで絵画のように美しい映像が次々登場。
一瞬、どんなお話なのか分かりかねる導入部とも合わせて
『おおっ』と思ったんだけどね。
いかんせん、やはり長すぎる。
後半は要らなかったんじゃないかな」

----そう言われても分からないよ。
前半と後半ってどう違うの?
「簡単に言うと、
前半はロンドンからオーストラリアにやってきたサラ(ニコール・キッドマン)が、
そこで夫が殺されていることを知り、
彼の遺志を継いで
1500頭の牛を遠く離れたダーウィンの港まで運ぶというもの。
もちろん、そんなことが彼女一人でできるはずもなく、
カウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)の助けを借りる。
そんな彼らのじゃまをするのがニール(デヴィッド・ウェンハム)
彼は、火を放って牛を暴走させたり、川に毒を入れたり。
反発しあいながらも結ばれるサラとドローヴァー。
と、これはハリウッド映画の常道だね。
さて、後半は幸せな家庭を築いたふたりが、
ちょっとしたことから諍いを起こし、
離ればなれになってしまう。
そこに太平洋戦争が勃発。
日本軍の大空襲の前に炎上するダーウィンの街。
果たして彼らは生きてめぐり逢うことができるのか?」

----それは確かに一大叙事詩だ。
「タイトルが『オーストラリア』と言うくらいだから、
あれもこれも詰め込みたいのは分かるけど、
後半はもう物語を語るのに精一杯という感じ。
余裕が感じられなかったね。
なにせ、ここに
オーストラリアの先住民族アポリジニの話を絡ませているんだから。
というよりも、本当はそれが軸になっているんだけどね。
でも、そこについて喋り出すと、とりとめがなくなる。
というわけで、今回はあくまで
オーストラリア出身のこの2大スター中心に…」

----そういえば、えいは以前から
ヒュー・ジャックマンが若い頃の
クリント・イーストウッドみたいだと言っていたよね。
「そう。
今回はカウボーイのお話だし、
それを観ていると、
ぼくの言っていたことも
まんざら間違ってもいないかなと。
一方のヒロイン、サラの造型、鼻っ柱の強さも
まるであの頃の西部劇のヒロインみたい。
ただ、あそこまでツッパリきれていないところが、
現代の視点だからか、
それとも舞台がオーストラリアだからか…?
まあ、ニコール・キッドマンはイメージがピッタリだったけどね」

----でも、その牛の大暴走とかはスゴいんじゃニャいの?
「う~ん。でもこれが悲しいことに
『どうせCGなんでしょ』と…。
アポリジニの(血を引く)少年が崖に追い込まれたりするんだけど、
あまりハラハラしない。
高いところだと、ホンモノの観覧車の方がよっぽど怖いや」

----ニャに、それ(笑)。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「もし『ジャパン』だったら、どうなるのかニャ」気持ちいいニャ

※オーストラリア出身の俳優は、ほんと多い度

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『イエスマン“YESは人生のパスワード”』

2009-02-13 23:54:07 | 新作映画
(原題:Yes Man)

----『ヤッターマン』の次は『イエスマン』(笑)。
これって、なんでも「イエス」と答えちゃう人のお話だよね。
「おっ、よく分かったね」
----それくらいはタイトル聞けば分かるよ(笑)。
「それはそうか。
この映画の主人公は銀行の貸付係カール(ジム・キャリー)。
彼は、なんでも『NO』の否定的人間。
友人からの誘いには、まず行かない理由を考えるし、
仕事では、ローンの申し込みに連日『却下』のスタンプを押し続ける。
ところが、とうとう親友の婚約パーティーまで
すっぽかしてしまったことから、
長年の友情さえも危うくなり、
旧友のニックから、
なんにでも『YES』と言うことを提唱する
カリスマ主催者テレンス(テレンス・スタンプ)の
自己啓発セミナーへの参加を勧められる。
そこでカールは『YES』と言い続けると言う請託をさせられるというもの」

----ちょ、ちょっと待って。
そんなイヤな男なのに、なぜ友人がたくさんいるの?
「そこはぼくも引っかかったところ。
まあ、これはホラ話だからと割り切ることにしたけどね。
さて、映画は彼が『YES』を連発し始めたことから、
人生が好転していく様を描く。
でも、それがいつまでも続くわけはなく…」

----ニャにが起こるの?
「プレスの言葉を借りれば
『カールを待っていたのは“YES”の思わぬ落とし穴。
さあ、その“落とし穴”とは何かを考えながら観るのが
この映画の正しい(?)楽しみ方。
あとは。なんでも『YES』と答えてしまったことから、
その結果、
主人公が次々と体験するハメとなってしまうさまざまな“できごと”。
たとえば韓国語会話、たとえばギター。
ドゥカティに
ボディ・ブレーディング(これが何かは映画館で確かめてね)、
そしてバンジー・ジャンプ。
なんとこれらすべてをジム・キャリー自身が
実際に演じてみせるんだ」

----それはスゴいニャあ。命がけだ。
「うん。もし失敗したら---と考えると、ほんと怖いよね。
結局、最終日の撮影ということで周囲は了承。
ここで彼はバンジー・ジャンプだけでなく、
その後の携帯をかけるシーンまで演じているんだから、たいしたもの。
久々、ジム・キャリーならではの
顔面パフォーマンスも楽しめるし。
これは徹頭徹尾、
ジム・キャリーの映画だったね」

あっ、
共演ゾーイ・デシャネルもキュートでいいけど…」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ジム・キャリーの映画っていつも彼の独演会だニャあ」なにこれ?

※気楽に楽しむにはいい度

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『ヤッターマン』

2009-02-11 12:19:52 | 新作映画
「う~ん。
こういう映画はどう評したらいいんだろう。
だれもが知っているアニメの実写化なんて言われても、
その頃(今でもだけど)、ぼくはテレビを観ていなかったから、
なんとも言いようがない。
ただ、観ていて感心したのは
そんな『ヤッターマンなんて知らないよ』のぼくにも
この作品のアウトライン、
キャラクター、そして見どころがわかるようになっていたところ」

----じゃあ、そこを話してよ。
「うん。そうしてみよう。
この『ヤッターマン』
の世界では
高田玩具店のガンちゃん(櫻井翔)
巨大ロボット・ヤッターワンを完成させ、
ガールフレンドの愛ちゃん(福田沙紀)とともに、
愛と正義のヒーロー、ヤッターマン1号、2号として
ドロンボー一味と戦っている。
そのリーダーはお色気たっぷりのドロンジョ(深田恭子)
そして彼女に恋するボヤッキー(生瀬勝久)
トンズラー(ケンドーコバヤシ)の一味。
テレビでは彼らは毎週戦っている(らしい)。
どうやら、この映画を観る限りでは、
その戦いは、いつもドロンボーたちの負けとなり、
大きなどくろ雲が立ち上り、
命からがら三人乗りのおしおき自転車で敗走していく。
で、どうやらそんな中で、
このドロンジョはインチキ商売をやって金を稼ぎ、
新しいメカを開発しているようだ。
今回出てくるのは、ブライダルSARON『メリーDORO』と回転鮨『どくろ鮨』。
それぞれそこからバージンローダーとイカタゴサクなる
巨大メカが生み出される。
あっ、渋谷のハチ公ならぬ渋山ハッチ公前ではダイドコロンも出てきたなあ」

----ニャんだか、とりとめのない話だニャあ。
映画のストーリーはどうなっているのよ。
「これはドクロストーンなるものをめぐるお話。
4つ全部がそろうと願いがかなうということで、
結婚願望の強いドロンジョなんぞは、
そこに幸せな未来を夢見ている」

----えっ、ドロンジョってそんな女の人ニャんだ。
「うん。見てくれはセクシーで、
ボヤッキーたちにはキツく当たるけど、
かわいらしいところもある。
フカキョンにはピッタリ。
だけどファンは複雑だろうなあ。
何せ、今回、ヤッターマン1号に恋してしまい、
櫻井翔とのキスシーンがあるからなあ。
彼は福田沙紀とも。
もっともこちらははっきりと見せない写しし方けどね」

----あらあ~。子供向けにしては大胆な…。
「うん。セリフも含め、
かなりきわどいHなシーンも。
でもそれが『ヤッターマン』の世界なんだろうなあ。
そうそう、フカキョンの入浴シーンもあったな。
ただ、その恋が軸となり、
観た後は切なさも残るところが今回の特徴かな。
映像としては、よくぞここまでというほどに、
オモッチャマ、ヤッターキング、ファンファーレメカなど、
CG映像が次々と漫画の世界を立体再現。
しかしここまでくるとこれは『実写』といえるのか、
はなはだ疑問だね」

----ニャるほど。CG以外の見どころは?
「スケールの大きなセット、
そしてキャスティングだね。
生瀬勝久、そして今回のキーとなる海江田博士を演じた阿部サダヲのはじけっぷり。
オリジナルの声優陣、小原乃梨子、たてかべ和也
そしてアニメシリーズの総合監督・笹川ひろしらも特別出演している。
あとは、音楽。
ザ・クロマニョンズが参加。
でも全体的には、監督・三池崇史
昭和演歌的なエッセンスが散りばめられた世界だったね」


     (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ドロンジョたち、『ポケモン』のロケット団に似ているニャあ」もう寝る

※ある意味、ドロンジョは『ルパン三世/カリオストロの城』クラリスだ度

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『シリアの花嫁』(@「シネマのすき間」)

2009-02-10 11:07:08 | 新作映画
-----ここだけの話。
実を言うと、この映画
カタログハウスの「シネマのすき間」でフォーンにお話しするの
スゴく迷ったんだって。
そう、 『シリアの花嫁』
イスラエルの監督がゴラン高原に住むシリアの女性を描いた映画。
昨年、これを観た直後にイスラエルのガザ地区への侵攻が始まって、
いくらフィクションとはいえ、
これを取り上げるのは不適切な気がしたらしい。
ニャるほど、観ればわかるけど、
これは、一種の重喜劇のスタイルをとっていながら、
奥に抱える問題はあまりにも重い。
今日のお話は、どう語ったらいいかの
えいの悩みが出ていた気がしたニャあ。


          (byフォーン)


「世の中にはフォーンの知らないことがいっぱいなのニャ」身を乗り出す

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『フロスト×ニクソン』

2009-02-08 15:41:20 | 新作映画
(原題:Frost/Nixon)

----これもアカデミー賞作品賞ノミネートの一本だよね。
フロストニクソン
ふたりの名前が「×」になっているけど、
これって対立関係にあるということなのかニャ。
「対立と言えば言えるかなあ。
この映画はウォーターゲート事件で
現役でただひとり大統領職を辞したニクソン。
その後、沈黙を守り続けた彼に対して、
テレビ司会者のデビッド・フロストが
初めてインタビューを敢行。
その熾烈なトーク・バトルが
4500万人もの視聴者を釘付けにしたといわれる
伝説のテレビ番組の裏側を描いたものなんだ」

----へぇ~っ。
でもそのなんとかフロストという人、
ジャーナリストって感じでもないんでしょ。
どうしてそんなインタビューに成功したの?
「ニクソンとしては、
彼なら組みやすしと思ったんだね。
ニクソンにはいつか政界復帰してやるという思惑が。
そして一方のフロストはイギリス、オーストラリアでこそ
その名を知られているものの、
やはり全米進出を狙いたい。
野球でいえばメジャーとそうでない選手の違いかな。
ニクソンは辞任にあたって、
謝罪の言葉がまったくなかった。
フロストはそれを引き出すことで有名になろうと思ったんだ。
しかし、ニクソンはさすがにつわもの。
とんでもない高額のインタビュー料をフロストに吹きかけてくる。
もちろん、ここには彼の側近が入れ知恵を働かせてはいるんだけれど、
映画は、そればかりではなく、
ニクソンのあまりにもえげつない金銭感覚を
たっぷりと見せつける」

----でも、そんなお金、
工面が難しいんじゃニャいの?
「そうなんだ。
だからフロストとしては
その売り込みに躍起になる。
彼が雇ったブレインたちは、
戦略を練ることで一生懸命なのに、
当の本人は、金策に走り回っている。
しかも、肝心のインタビューではニクソンに子供扱いされてしまう。
すっかり彼のペースにハマってしまうんだね。
ところが、そんな彼が自分のプライドを賭けた
戦いに挑むことに本気になってしまう。
それはニクソンが夜中に彼にかけた一本の電話がきっかけ」

----えっ、ニャにを話したの?
「それはさすがに秘密。
ただ、この映画でわかったのは
テレビというメディアの特質だね。
『大統領がやるのなら非合法ではない』という
歴史に残るセリフをニクソンから引き出したフロスト。
その『言葉』もさることながら、
ある質問に対して見せたニクソンの表情。
それが電波で流れた影響が大きい。
映画はこれを『一瞬をとらえることに成功した』と言っている。
その表情を作って見せたニクソン役のフランク・ランジェラ
そして『クィーン』に続き、
実在の人物をひょうひょうと演じた
できることならふたりにダブルでオスカーをあげたいほどだ。
なんて、ぼくにはそんな権限はないけどね」


         (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ニャるほど。もとは舞台だったのだニャ」ぱっちり


※“投げる”のではなく、“あげる”靴のエピソードにも注目だ度

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『スラムドッグ$ミリオネア』

2009-02-07 12:33:47 | 新作映画
(原題:Slumdog Millionair)

※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。危険です。
でも言いたいです。鑑賞ご予定の方は、その後でお願いします。m(_ _)m




「某映画評論家氏の決めゼリフを借りれば
『これ、観なさい!』と、それだけ言って終わらせたいのがこの映画。
まるでメキシコ辺りの映画を観ているように
赤茶けたざらついた映像。
なんでこれがよりによってアカデミー賞候補と
思っていたら、怒濤の展開。
スリルあり、アクションあり、恋愛あり。
最後は涙、涙、また涙」

----ちょ、ちょっと待って。
フォーンがいるの忘れていニャい?
「ごめんごめん。興奮しすぎちゃった。
この映画は、ゴールデン・グローブ賞
最優秀作品賞ほか4部門を受賞。
きたる2008年度アカデミー賞授賞式において
『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』の対抗馬として、
いま、熱い視線を浴びているんだ。
ストーリーは、簡単に言えばこういうもの。
突然、警察に逮捕された少年ジャマールは。
その理由というのが、
世界最大のクイズショー『クイズ$ミリオネア』に出演し、
あと1問正解を出せば、番組史上最大の賞金を獲得できるところまできているから」

----えっ?それって、おかしくニャい。
逮捕の理由にはならないよ。
「『このクイズ番組では、
これまでどんな文化人も
ここまで勝ち抜いてはこれなかったのに、
スラム育ちのお前ができる分けない。
ズル、いかさまをしているに違いない』というのがその理由なんだ」

----う~ん。その決めつけは怖いニャあ…。
でも、だれが「いかさま」と思ったの?
「それは言えないな。
観ているうちに分かる仕組みになっているからね。
この映画の巧さは、
取り調べ、番組出演、そして少年のこれまでの人生。
この3つがモザイクとなって一つの映画世界を作っているんだ。
実は、問題の一つひとつが少年の生い立ちに関わってくる問題。
そういう意味では、彼が答えられたことが偶然でもあり、
また、ありえないことを描いたファンタジーでもある。
でもね、重ね重ね言うけど、
これはほんとうに映画的至福の体験。
観ないと一生損をする。
大言壮語すれば
『この一本あれば、今年は(とりあえあず)生きていける』」

----また、大きく出たニャあ(笑)。
最後はどうニャるんだろう。
監督はダニー・ボイルだっけ?
「そう。さてここからが※ネタバレ注次にあげる映画を知っている人はゴメンナサイ。
実はこのラストは1968年の映画『ジョアンナ』へのオマージュ。
その映画を観ていない人はビックリ仰天間違いないと思う。
あと、功績としてあげたいのは脚本。
『フル・モンティ』のサイモン・ボーフォイだけあって、
ここ意外にはありえない、最高のエンディングを用意してくれる。
あ~あ。喋っているうちにまた観たくなったな」


           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「それはフォーンも観に行かなくちゃなのニャ」もう寝る

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『レッドクリフ PartII』

2009-02-06 00:15:36 | 新作映画
(原題=Red Cliff II 赤壁:決戦天下)

「さて、今日は久しぶりの“驚速”をやっちゃうかな」
----あっ『レッドクリフ PartII』だね。
でも、原作読んでいないからよく分からないって言ってなかった?
「そのとおり。
ぼくは『レッドクリフ PartI』がけっこうオモシロかったんだけど、
どうもあの映画、
原作ファンにあまり評判がよろしくない。
そのほとんどが『三国志演義』とは違うというものだったみたい。
それを意識したのか、
今回のプレスにはこの映画は『正史三国志』を基にした、
ジョン・ウーのオリジナルということが強調。
確かにそうでなきゃ、
わざわざ映画として作る意味はないよね」

----オリジナルの部分って?
「『PartII』は、映画ならではのキャラクターがさらに増えてくる。
それと、女性に与えられた役割だね。
小喬にしろ尚香にしろ、
彼女らは自分の意志で行動するんだ」

----前作に比べて戦闘シーンが多くなったと聞いたけど、
その話だけ聞くと、
ドラマの方が強いみたい。
「前半は、そうだね。
簡単に言えば、今回のストーリー、
その出だしはこうなる。
慣れない土地での逗留のため、
曹操軍に疫病が発生。
ところが曹操は兵を葬るどころか死体を川に流して対岸へ。
自軍にも疫病が蔓延したことから、
劉備は兵を引き上げる。
そのため矢が少なくなったことを怒った周瑜は諸葛亮に
矢の調達を命じる。
今夜の舞台挨拶で金城武
『矢を取ってくるところ』を
その見どころにあげていたけど、
なるほどここかって感じだったね」

----えっ?舞台挨拶があったの?
「うん。今夜の試写会は
『レッドクリフ』フェスティバルと銘打って、
TOHOシネマズ六本木ヒルズの全スクリーンを使用。
リン・チーリンや主題歌を歌ったアランまで来ていて、
それを同時開催の大阪と福岡にも流していたんだ。
しかも羽根ペンやプレミアムIDカード(シリアル入り)と大盤振る舞い。
さらにはドリンクにポップコーンまで…」

----それは確かにスゴいけど、
話がそれていニャい?
アクションはどうだったのよ?
「ゴメンゴメン。
あまりにビックリしたから。
さて、今回のハイライトの
2000隻の船の大炎上シーンは
正直言って思ったほどでもなかった。
どこかで観た感じと思ったら、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスタッフがVFXを担当。
フォーンは知っていると思うけど、
あの第一作って、ぼくはそれほど買っていないんだ。
それよりもその後の地上戦の方が迫力だったね。
劉備軍も加わり、
最後に曹操を追いつめるところは、
諸葛亮を除いて全員が勢揃い。
お得意の三すくみどころか、
いくつもの睨み合いが出てくる」

---そうか。諸葛亮は直接戦いに加わらないものね。
他には?
「監督はラストは『七人の侍』というようなことを言っていた。
で、例のセリフが出てくるのかなと思ったら……」

----思ったら?
「まあ、これは言わない方がいいか。
それよりも夜の戦が多くて分かりにくいところがあったな。
『影武者』ほどではなかったけど。
後はラストの夢のように美しい長江の風景。
これはおそらくVFXだろうね。
ダムの建設で、あんな山水画みたいな風景は
もう望めないんじゃないかな。
そうそう、最後に『あの馬』も出てくるよ」

---ニャんだっけ、それ?
「う~ん。
そういう人は、
もう一回、前作を復習した方がいいかも」



           (byえいwithフォーン)


※ある必要性から、もう一度プレスを見直してみたのですが、
INTRODUCTIONには
「歴史書の『三国志』、小説の『三国志演義』を踏襲し、
勇気、友情、愛をテーマにしたまったく新しい物語として完成した
『レッドクリフ』二部作」
コラムの『レッドクリフに見る』三国志の項には
「ベースとなるのは中国における正当な歴史書、つまり正史の『三国志』。
同じくコラムの「これがジョン・ウー版『赤壁の戦い』」には
「『正史三国志』『三国志演義』とは違った解釈で魅せる勇気、
友情にこだわったジョン・ウー版『赤壁の戦い』を紐解く」
とありました。



フォーンの一言「ポップコーン・ムービーにしていいのかニャ?」複雑だニャ

※またまた賛否両論ありそうだ度

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『ワルキューレ』

2009-02-04 19:50:25 | 新作映画
(原題:Valkyrie)

----この映画、トム・クルーズがドイツ人に扮しているんだよね。
監督はブライアン・シンガー
ちょっと異色の顔合わせだよね。
ブライアン・シンガーって娯楽大作のイメージが強いし。
「そうだね。その前が『スーパーマン リターンズ』
だし、
でも、彼は『ユージュアル・サスペクツ』。で
メインストリームに出てきて以降、
『ゴールデンボーイ』『X-MEN』など、
そこには隠れテーマとしてそこにはナチスが横たわっている。
ブライアン・シンガー自身、ユダヤ人だし、
この映画には、これまでの彼の思いが一気に噴出している気がするな」

----でもハリウッド映画でナチス側を描くというのも珍しいよね?
「その昔は、サム・ペキンパー監督『戦争のはらわた』なんてのもあったけどね。
ただ戦場が舞台だったあの作品とは違って、
こちらはナチスの高官たち。
それもヒトラー政権転覆を狙う将校たちを描いていく。
さて、簡単にストーリーを説明するとこうなる。
国家に忠誠を誓ったシュタウフェンベルク大佐だったが、
ヒトラー独裁政権に絶望。
ヒトラー暗殺を企てるレジスタンス組織の秘密会議に参加する。
しかし彼の眼はもっと先に向いていた。
それはヒトラー暗殺後のドイツ社会。
たまたま『ワルキューレの騎行』を耳にした彼は、
ドイツ国内の有事の際に反乱勢力を鎮圧する
『ワルキューレ作戦』を利用した壮大な作戦を思いつく。
かくして、そのミッションは実行に移されることとなるが…」

----ミッション?どこかで聞いたような言葉だニャあ。
「(笑)。『ミッション:インポッシブル』ね。
でもそれって、当たらずとも遠からじ。
この映画の最大の見どころは、
シュタウフェンベルクが会議室の机の下に爆弾を仕掛けて
ヒトラー暗殺を企てるシーン。
ここがなかなかうまくいかずハラハラドキドキ。
というのも彼は戦地で片目と片腕を失っていて、
そのハンディゆえ、観ているこちらにも緊迫感をあおるんだ。
後は、本人たちがヒトラー暗殺に成功したと思い込んだ後の
電報、電話を使った情報戦かな。
実際とはだいぶ違うんだろうけど、
もし、タイミングさえうまくいっていれば
彼らレジスタンス側が政権を掌握していたこともあり得た」

----でもこの映画、遺族の評判があまり良くないんでしょ?
本人に比べて
トム・クルーズは小さすぎるとまで言われているようだけど…。
「そうみたいだね。
でも、これは史実に基づいたというよりも
戦争サスペンス活劇という気がするね。
『出世より信念を重んじる』など、
いくつかのメッセージは発せられるけど、
それはそう目新しいものでもない。
第一、全編を英語で通しているところからしてそう。
ここ数年、相次いで生まれた
ドイツ発のナチス告発映画とは一線を画していることは
認識しておいたほうがいいね。
あたりまえではあるけど…」


         (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「トム・クルーズもいろいろやるニャあ」ぱっちり


※けっこうサスペンス度は高い度

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