ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『イマジン』

2015-02-28 01:06:34 | 新作映画
(原題:Imagine)



----『イマジン』
ジョン・レノンと関係あるの?
で、世界平和を希求する映画だったりして…。
「普通、そう思うよね。
ところがこれが全く違う。
この映画は『イーダ』がアカデミー賞外国語映画賞を受賞したことで
今また注目を集めているポーランド映画。
しかも、舞台は他の国という変わり種なんだ」

----ふうん。
どんなお話?
「リスボンの視覚障害者施設。
そこにイアンという風変りな男がやってくる」

----風変り?
「そう、
彼は音の反響を使って
周囲にあるモノの位置や距離、性質、大きさを明確にする
反響定位”というテクニックによって
白い杖を使うことなく歩くことができるんだ」

----それはスゴい。
でも他の人には難しいよね。
「普通はね。
ところが彼は、
ここで教師として働き、
子供たちに自分の手法を教えることで、
外の世界に出ることの素晴らしさを説こうとするんだ」

----ええ~っ。
それ危ないんじゃニャい?
「そうなんだ。
周りは、施設に何か起こっては大変と、
そのトレーニングをやめさせようとする。
しかし、イアンは施設内に限ってということで
少々危険を伴う行為にも挑戦させる。
と、ここまでは想定内の物語。
静かで真摯な映画。
ところが、彼が外に出始めたところから
映画はスリリングに動き出す」

----ニャにが起こるの?
「実は、イアンの部屋の隣には
ドイツからやってきた成人女性エヴァが住んでいる。
それまで自室に閉じこもっていた彼女は、
イアンに興味を抱き、
彼と一緒にリスボンの街へ出る。
路面電車、バイク、車の通貨音、人々の足音、木々のざわめき…。
さまざまな音や匂いを楽しみながらたどり着いたテラスで
ふたりはワインを楽しむ」

----周りは
ふたりが視覚障碍者って気づかニャいの?
「うん。
サングラスをかけているしね。
エヴァに至っては見知らぬ男に声をかけられたりする。
そんなこと、
それまでの自分にはなかったこと。
エヴァは嬉しくてたまらない。
一方、施設内には
彼女の他にもイアンの行動を興味深く見つめている青年セラーノがいた。
彼は、イアンに憧れながらも
その話す内容は嘘ではないかと思っていた」

----嘘って…。
「う~ん。
それは観ているこちらも
心にどこか引っかかる部分。
他の生徒たちも、
自分と同じ盲目の男が杖なしで歩けるなんて思いもよらないものだから、
ほんとうは彼が見えているのではないかと疑ったりね。
そんなある日、イアンは
“反響定位”のデモンストレーションで失敗を犯してしまい、
解雇通告を言い渡されてしまう。
しかし、エヴァは一度覚えた” 杖なしで外へ” の快感が忘れられない。
セラーノに頼んで一緒に外へ出るが…」

----ゴクッ。ニャにが起こるの?
「まあ、
そこからは実際に観てもらうとして、
ポイントは
イアンの言っていることは真実か?嘘か?
まずはここだね。
実は、この結末が
実に不思議、
ある意味、シュールというか
“非現実的な奇跡”が起こる。
しかしそれさえも実際に起こったことなのか、
それこそ“イマジン”なのかが釈然としない」

----ニャるほど。
えいが好きそうな映画だ。
「でしょ。
そのシーンに限らず、
杖なしで外へ出たときのサスペンスともいえる緊張感など、
この映画は
観る前に思っていたのとは全く違う様相を呈してくる。
しかし、まあいずれにしろ
この“反響定位”を映画にしようとした発想が凄い。
日本だと
とてもじゃないけど、素材として誰も考え付かないもの」

----そうだよね。
キャッチコピーの
『あなたとなら見える。』からは
とても想像できない内容。
「まあ、それもまったく間違っているというわけじゃないけど…。
でもサブコピーの
『リスボンの街で出会った盲目の男女は恋に落ちた。』
逆に観客を狭めちゃう気がするな。
ぼくだったら
『彼は盲目の伝導師か?それともペテン師か?』にしちゃうけどね」

----ニャんて大胆な…。


フォーンの一言「彼は世界を広げようとしたのニャ」身を乗り出す

※「ちょっと『カッコーの巣の上で』を思いだした度


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『アメリカン・スナイパー』

2015-02-21 15:07:03 | 映画

※ご覧なった人専用。後の方で少しネタバレに触れています。

(原題:AMERICAN SNIPER)


----いよいよ始まったね、この映画。
話しにくいとか言っていなかったっけ?
「そうなんだよね。
どうしようか迷って、
でもどうしても言っておかなくては…
と思ったことがあって、
公開されるまで
我慢我慢で待っていたんだ」

----それって、
噂のラストのこと?
「うん。
でも、それについては後にするかな」

----じゃあ、
ニャにを話してくれるの?
この映画が、
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた人の自叙伝をということくらいは、
フォーンだってもう知っているよ。
もしかして戦闘描写のこと?
「う~ん。
確かに戦闘描写は凄まじい。
ありふれた表現になってしまうけど、
ここには、
戦争の真っただ中にに観客が放り出されてしまったような、
そんな戦慄と恐怖がある。
そして何よりも驚くのは
それを84歳にもなる男、
クリント・イーストウッドが監督しているということ。
84歳だよ。
ほぼ同年齢の監督に、
ゴダールウディ・アレンがいて
彼らもやはり最前線で映画を精力的に作り続けてはいるけれど、
これだけのスケールのものを作っているわけではない。
その精神力、そしてそれを支えている体力を考えると、
もうこれは驚異でしかない」

----確かに。
その原動力ってニャんだろう?
「ベースにあるのは、
やはり”映画への思い”だろうね。
少しでも多くの映画をこの世に残しておきたいという…。
そこにさらに
自分が伝えたいメッセージが加わる」

----そこのメッセージの話ニャんだけど、
これは、9.11後のお話ニャんでしょ。
主人公は国の人々を守るべく戦地へ行っているんだよね。
愛国主義的な映画ニャの?
「そこがこの映画で、
もっとも論議を交わされるところだろうね。
クリント・イーストウッドは共和党寄りだし、
国を守るということと、
戦争で人々の命が失われること、
そのどちらについて強く訴えたいのか? 」

----そうそう。
そこが最も興味があるところ。
「そこがこの映画で、
もっとも論議を交わされるところだろうね。
クリント・イーストウッドはもともと共和党寄りだし、
国を守るということと、
戦争では多くの人々の命が失われること、
そのどちらについて強く訴えたいのか?
そこでまず基本として押さえておきたいのが、
この映画で語られる
主人公クリス・カイル(クリス・クーパー)の少年時代。
彼と彼の弟に、
父親は、
世の中の人間には3種類いるということを教える。
それは”羊”と”狼”と”番犬”。
多くの人間が”羊”の中、
クリスは、他者を守ることに全力を尽くす人間になろうとする。
そんな彼が
海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員となり、
イラクへと向かったのは、
至極、自然なこと。
だが、そのクリスにもやがて綻びが出てくる」

----綻び?
「うん。
自分が戦地へ向かっている間、
家を守る人は誰もいないことになる。
自分は”番犬”の道を選びながら
最も弱い”羊”を守れない。
しかし、国という大きなくくりの中で見れば、
彼は立派な”番犬”となっている」

----ニャるほど。
「結局、
彼は4回もイラクへ向かうわけだけど、
目の前で多くの戦友を失う。
最後にアメリカへ戻った彼は、
国の中でも人の役に立とうと、
戦場で体の一部を損なったり、
心を病んでしまった人の手助けをしようとするが… 」

----ゴクッ。
「さて、ここまで。
ここからはご覧なった人専用。少しネタバレに触れます。
結局はその活動が原因である悲劇が起こる。
実は
これは史実で『フォックスキャッチャー』と同様、
アメリカの人たちなら知っていること。
だから、海外ならではのネタバレなんだけど、
問題はそのことよりも映画の表現法。
ラストは、葬儀のシーンがドキュメンタリーで流れ、
日本ではニニ・ロッソで有名な『夜空のトランペット』が流れる。
実はこの原題は『Funeral』なんだね。
そしてそこからがさらに問題。
エンドロールはまったくの無音。
これについては
試写会で宣伝部の人が初めに触れていることもあり、
ギリギリ許容範囲なのかもとは思うけど、
難しいところ。
彼ら宣伝サイドも映写事故に思われないようにという配慮だったんだろうし…。
しかし、ここがサイレントということは
後で考えてもとても重要な意味を持つ。
それはエンドロールの役割。
ここには映画に携わった人たちすべての名前がクレジットされる。
そこが無音であるということ。
そう、これは製作者全員による【黙祷】を意味している。
さあ、そこからイーストウッドの意図をどう読み取るか?
それは観た人次第だろうね」




フォーンの一言「エンドロールに日本で勝手な音楽を入れるというのは、ほんとによくない風潮ということが分かるのニャ」身を乗り出す

※「夜明けのトランペット」がエンニオ・モリコーネ作曲で『続荒野の一ドル銀貨』の挿入曲だったとは⁉




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兵士たちに捧げる葬送曲.....夜空のトランペットから
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『アナベル・死霊館の人形』

2015-02-15 22:59:17 | 新作映画


(原題:Annabelle)


----うわっ。
ニャに、この怖い人形?
「おっ。
やはりフォーンもそう思うか。
ところがなかには
これを可愛いという人もいるようで、
ちょっと信じられないなと…。
実はこの映画は『死霊館』 にも出てきた人形アナベルが
なぜ、このような呪われた人形となったか、
その誕生の秘密を描いたもの」

----ということは
監督はジェームズ・ワン?。
「いや、彼は今回は製作に回っている、
代わりにメガホンを取ったのは
その『死霊館』 『インシディアス』で撮影監督を務めたジョン・R・レオネッティ
映画の基本は
『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト』の系譜に連なる
悪魔に魅入られた人間を描いた、
いわゆる正統派オカルト映画。
そこに、レオネッティは
さすが撮影監督上りと唸りたくなるほどの
見事なキャメラワークを見せてくれる」

----たとえば?
「最初に起こる惨劇。
これは、この物語の主人公であるジョン(ウォード・ホートン)と
妊娠中の妻ミア(アナベル・ウォーリス)の寝室の窓の向こう、
隣家の窓に映る殺人事件のシルエットから始まる。
悲鳴で目が覚めたミアは夫にそのことを告げる。
警察を呼ぶ前にまずは確かめてからと、隣を訪ねるジョン。
しかし彼は血まみれになってそこを飛び出してくる。
隣の夫婦はふたりとも、
家出してカルト集団に入った娘と、
彼女と行動を共にする信者の男に殺されていたんだ。
パニックに陥るジョンとミアに、
カルト集団は凶刃で襲い掛かる。
この複雑なシークエンスをレオネッティ監督は、
なんと1台のカメラを使い、
“長廻し”によるワンテイクで取り上げているんだ。
室内撮影ということもあり
ぼくは、
ブライアン・デ・パルマ監督の『フューリー』の三角撮影を思いだしたね」

----ニャるほど。
でも、あれはオカルトって感じじゃなかったよね。
「そうだね。
ただ、この映画は
そういった華麗なテクニックの中に、
『リング』のような
ヒロインの目には映らないところを
白い服の女性が、す~っと歩いていくといった
ジャパニーズ・ホラー的な要素も持ち合わせているんだ」

----いわゆる、ただいるだけだから
返って怖いってヤツだニャ。
えいは、怖がりだから
かなり辛かったんじゃニャイい?
「そりゃもう。
そこでぼくは考えた。
こういうホラーでは
ヒロイン自体は最後の方まで生き延びるから、
何か起こっても死なない、まだまだ大丈夫と思うことにしようと…。
あと、『サスペリア』などにも使われた
恐怖の法則。
何かがありそうなときは、結果、何も起こらない。
しかし、そのあとにワッとくる。

これを頭に入れながら観ていったんだ。
でも敵もさるもの。
その法則をさらにずらしながら
結果、恐怖を畳みかけてくる。
そういう意味では、
この映画、昨今のホラー中ではなかなかよくできていたんだけどね…」

----ん。どこか問題が?
「結局は、”館系ホラー”に収斂してくいく。
つまり、どこかで観たような映画になっていくんだ。
ヒロインが一気には殺されない理由なんかも
きちんと説明してくれていて
その点でも納得がいっただけに、
そこが少し残念だったね」



フォーンの一言「う=む。ホラー映画の女性はなぜかみんなタフなのニャ」身を乗り出す

※ヒロインは妊婦。ただでさえ不安なはずなのにね。
でも、母親になってからは子供を守ろうという意思が勝っていた度{



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『きっと、星のせいじゃない。』

2015-02-10 00:37:35 | 新作映画
(原題:THE FAULT IN OUR STARS)


----『きっと、星のせいじゃない。』
これって、タイトルからしてロマンチック。
「うん。
この映画もやはり新宿カリテ新宿武蔵野館での予告で観ていたんだけど、
やはりヒットしそうな予感があるんだ」

----ふうん。
青春ラブロマンスの予感があるけど…。
「そうだね。
脚本が人気の『(500)日のサマー』のコンビだし…。
しかも今回は
そこに“難病”の要素が加わる。
物語はほんとうにシンプル。
ガン患者の集会で出会った若い男女ヘイゼルとガスの恋物語。
ヘイゼルは奇跡的に薬が効いているものの酸素ボンベが手放せない末期のガン患者。
学校にも行けず、友達もいない彼女は、
両親に言われていやいや参加したガン患者の集会で、
片脚を切断して骨肉腫を克服したガスと出会う。
独自の感性が光るヘイゼルに恋をしたガスは、
彼を傷つけまいと距離を置く彼女に素晴らしい贈りものをするが…」

----ふむ。
これは、その贈りものがポイントだニャ。
「うん。
その贈りものとは。
ヘイゼルの大好きな作家からのメールの返信。
それがきっかけでふたりは、
ヘイゼルが知りたいと切望する彼の小説の“その後”を教えてもらうために
オランダへ旅することになる…」

----うわあ。ふたりとも障害を抱えているのに
海外旅行なんて大変だ。
「そう。大変。
それがこの映画の持つ魅力。
一昔前だったら、
若いふたりが海外旅行…だなんて、
それだけでワクワクするドラマが生まれたものだけど、
今ではさして珍しくもなんともない。
時代の変遷とともに自立も早まり、
若い世代に立ちはだかる“障壁”は少なくなってきている。
ところがこの映画のふたりは
それぞれ明日をも知れぬ限られた時間を生きている。
周囲のサポートも必要だし、
心の中で死の恐怖と戦い続けている。
そんなふたりだからこそ、
観ている方もじっと見守らずにはいられない。
オランダの高級レストランで
おしゃれをして背伸びしてワインを注文するガスとヘイゼル。
そんなふたりがとてもキュートで微笑ましく見えてくる。
こんな気持ち、
かつては映画でよく味わったもの。
ところがいつしかスクリーンの中のふたりは、
会ったその日にベッドイン。
そこからドラマが始まっていく。
でも、この映画は、ふたりが結ばれるまでが長い。
て言うか、
まず結ばれるかどうかも分からない。
さっきも言ったように
ヘイゼルなんて、最初はその気がないからね…」

----ニャるほど。
確かに最近では珍しいかもだニャ。
でも、ラブストーリーだからキスシーンくらいあるんでしょ?
「うん。
このキスシーンは
ちょっと語り草になるかもね。
そこは、ある有名な場所。
しかしそこに行くには、
ヘイゼルは、
それこそかなりの苦労をしなくてはならない。
それをガスが手助けする。
そしてその達成とともに、至福の瞬間は訪れる。
しかも周囲の拍手の中で…」

----みんないい人ばかり。
幸せな映画だニャ。
「いやいや、ところが
肝心の作家というのがとんでもないクセ者。
非情で卑劣。
わざわざオランダにやってきたふたりにけんもほろろ。
彼らが難病であることに対しても冷酷な態度を取る。
で、このサイテー男をウィレム・デフォーが怪演。
というところで話をふたりの俳優に移そう。
ヘイゼルとガスには
『ダイバージェント』に出演したシャイリーン・ウッドリーアンセル・エルゴート
このアンセル・エルゴートというのが最初はいけ好かないヤツ。
ニヤニヤと目で誘って、
同じ男としてどうも気に入らなかったんだけど、
物語が進むにつれて次第に好感が持ててくる。
で、最後には完全に観る者の気持ちを持って行ってしまう。
これは久々のアイドルスターという感じがしたね。
個人的には、ヘイゼルの母親を
懐かしのローラ・ダーンが演じているのも嬉しかったけどね」




フォーンの一言「最近では珍しい純愛映画なのニャ」身を乗り出す

※邦題の付け方もうまい度

※スティーヴ・カレルの演技は『チャンス』のときのピーター・セラーズを思い起こさせました。

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『君が生きた証』

2015-02-05 20:03:56 | 新作映画
(原題:RUDDERLESS)

映画『君が生きた証』予告編



----この映画、俳優のウィリアム・H・メイシーが監督したんだって?
「そうだね。
どの予告がとにかくよくできている。
ぼくは新宿カリテで『ショート・ターム』『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』
新宿武蔵野館『あと1センチの恋』と、
都合、3回観たんだけど、
もう、心の奥まで入ってきて、
これは絶対観よう…と」

----へぇ~っ。
でも、ニャんだかタイトルがニャアあ…。
どういうところに惹かれたの?
「予告から想像したのはこんなお話。
愛する大学生の息子ジョシュを失ったサム(ビリー・クラダップ)。
彼は、その遺品から
生前に息子が歌ったテープとその歌詞が書かれたノートを見つける。
やがて
サムは、その楽曲を歌い継ぐことを決意。
それは、ロック青年クエンティン(アントン・イェルチン)の心に届き、
バンドを組まないかと誘われる。
初めは躊躇していた彼だったが…」

----でも、それってまずくニャイい。
自分の歌じゃないわけだから…。
「そうなんだ。
予告でもそこは出てくる。
その歌が、息子のものだと知ったクエンティンは彼を許さず…・
と、これだけでも興味津々のお話。
音楽もぼく好みだしね」

----“これだけでも…”ということは、
もっと他にあるんだニャ。
「そうなんだよ。
実は、この予告、
本篇の肝、コアになる部分を巧みに隠している。
だからと言って、
映画でそれが最初から明らかになるのかというと、
そういうわけでもない。
本篇でもそこは巧みに隠されている。
つまりはミスリードを誘うつくりとなっているんだ」

----う~ん。
奥歯にものの挟まったような言い方だニャ。
「まあ、これは仕方がないな。
今年は邦画は最初から傑作ぞろいだけど、
洋画に関しては、
まだそれほど見ていないこともあって、
いまのところは、この作品がベスト。
脚本の方も、最初は
ん?と思ったような疑問も
最後には、
なるほどそういうことだったか…と、
膝を打ちたくなるような見事なつくり。
もちろんキャスティングの良さもあるし、
なによりもそのミスリードを
大きな感動の中に包み込んだ監督
ウィリアム・H・メイシーの力は大きい。
今後が楽しみだ」



フォーンの一言「確かに、いい予告なのニャ」身を乗り出す

※まあ、好きな系統の音楽というのも大きかった度


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