ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『ヘッドハンター』

2005-08-31 01:12:21 | 新作映画
----ヘッドハンティングという言葉はよく聞くけど、
これってそれに関係あることなの?
「うん。能力ある人材を高収入の条件で引き抜く人のことだ。
もっとも原題は『PURSUED』、つきまとわれる。
この日米ふたつのタイトルで、もう内容まで想像ついちゃうよね。
主人公はヘッドハンターのビンセントに狙われたベン。
彼は破格の高収入を呈示されるが、
社長のフランクリンへの恩義もあり話を断る。
ところがビンセントは、目的のためなら殺人も辞さぬ男。
あらゆる罠を張り、ベンを追いつめていく…という話だ」

---一種のストーカーというわけだね。
「うん。ビンセントは精神安定のため薬を飲んでいて、
それがキレると感情の昂りが抑えられなくなる。
少しサイコ的なエッセンスを加えてあるところがミソだ。
とは言え、罠の張り方はきわめてオーソドックス。
まず、周囲から固めていく。
偽の情報をターゲットの周囲に流したり、
買収した人物をターゲットの元に送り込んだり、
はたまた、家族にやさしく近づいて自分に好意を持たせたり。
それでも、クリスチャン・スレイターの好演もあって
最後まで飽きずに観られたよ」

----クリスチャン・スレイターが出ているんだ?
「そう。しかも悪役ヘッドハンターとしてね。
彼は、最初は狙われる方、ベンのオファーを受けたにも拘らず、
脚本を読んでいくうちにヘッドハンター役に魅力を感じて、
直接プロデューサーに役柄の変更を熱望したらしい」

----彼の悪役は珍しいよね。どうだった?
「かつての美男俳優の面影が全くなくなっていたのにびっくり。
ハーヴェイ・カイテルをさらにチンピラっぽくした感じだった。
今後、この路線で行けるんじゃないかな?」

----そう言えば、監督のクリストファー・タボリって
ドン・シーゲルの息子なんだって?
「そう、それもあってアクション映画かなと予想していたんだけど、
意外なことにこちらは抑え気味。
むしろ、心理戦に中心を置いた描き方になっていた」

----それは嬉しかったんじゃニャい?
最近のアクションは、ただ見せるだけ。
派手な打ち合いとカーチェイスと爆発のオンパレード…って
ぼやいていたし。
「うん。ただ、盗聴などの仕掛けは
『カンバセーション…盗聴』『エネミー・オブ・アメリカ』で
やったことの二番煎じの感は否めない」

----そう言えば、狙われる方のベンに扮する役者は誰なの?
「テレビ『アリーmy Love』でアリーの恋人役を演じたギル・ベロース。
社長のフランクリンにマイケル・クラーク・ダンカン。
で、ベンの妻がエステラ・ウォーレン。
モデル上がりの美貌で話題になった彼女を久しぶりに観られるだけでも
ファンにとってはたまらないかもね」

(byえいwithフォーン)

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猫ニュー
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『アワーミュージック』

2005-08-29 22:37:06 | 新作映画
「今日の映画はやりにくいなあ」
-----えっ、ゴダールって昔好きだったじゃニャい?
「そう。昔はね。
このプレスに従って言うなら、
ゴダールには大別して3つの時代のファンがいる。
『アンナ・カリーナ時代』『政治の季節の時代』
そして『「パッション」以降の時代』。
ぼくがファンになったのは、最初の頃。
『パッション』以降は正直お手上げだ」

----昔はどういうところが好きだったの?
「それを語り出すと、ここではとても収まりきらない。
それこそ一つひとつの例を挙げて行かなくてはならないからね。
でも一言で言えば、当時のゴダール映画を観た後の
<打ちのめされ感>に及ぶ映画は以後ないね。
一言で言えば『あ~あ、遠くに来てしまった』」。

----(笑)なにその「遠くに来てしまった」ってのは?
「つまり、映画の次元がまったく違うんだね。
こんな世界があることを知ってしまった自分は、
以後どうすればいいんだろう....という気持ちにさせられたわけさ。
それだけに『パッション』が80年代お洒落カルチャーの波の中で
シネヴィヴァン六本木で公開されたときは、あららって感じ。
<復活>の期待が高かっただけに、どう反応していいか分からなかった。
以後<ゴダール復活!>という言葉は、何度も目にした気がする。
でも、そのつど観に行っては、なんとも言えない気になって帰ってきているんだ」

----そう言えば、今回も<ゴダール復活』>は使われているね。
「<復活>は、ぼくに限って言えば、
『10ミニッツ・オールダー』が公開されたとき、そう思った。
ゴダールの「時間の闇の中で」は他の監督の表現とはレベルが違っていた。
絶妙のコマのスピードと音楽の挿入による圧倒的な映像の洪水。
今回、それが継承されている予感がしたんだね。
この映画ではサラエヴォを舞台に、
「本の出会い」というイベントに招かれた
映画監督ゴダール(ゴダール自身が演じている)と、
その講義を聞きに来た女子学生オルガの魂の交感を描く
第2部『煉獄(浄罪界)編』を真ん中に、
激しい戦争の映像のモンタージュによる『地獄編』、
そしてオルガが、アメリカ兵に守られた小川のせせらぎを歩く
第3部『天国編』で構成されている。
『地獄編』は『時間の闇の中で』の手法を継承していて、ノレたんだけどね」

----『煉獄編』はどうなの?
「ゴダール自身が、映画講義をやっている映像なども出てきて、
彼の研究者やファンにとってはたまらないだろうね。
それよりも驚いたのは「天国編」。
草むらや川縁が出てくるんだけど、
でもちっともファンタジーっぽくなんかしてない。
どちらかと言うと『ウィークエンド』の後半、あるいは『東風』のイメージ。
ゴダールの中には、やはりあの頃の<政治の季節>への想いが
強いような気がした……なんて勝手なことを言ってみたりする」

-----ニャんだそれ?
             (byえいwithフォーン)

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猫ニュー
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『蝋人形の館』

2005-08-28 00:04:37 | 新作映画
----これって、ロバート・ゼメキスとジョエル・シルバーが作った
ダーク・キャッスル・エンターテイメントの作品だよね。
「うん。ホラーばかり。もうこれで5作目にはなるかな。
リメイクものも含まれていたりするけど、なかでも今回は評判が高い」

----出演者も魅力的だしね。
「そう。TV『24 -TWENTY FOUR-』のトラブルメイカー、
キムで人気急上昇のエリシャ・カスバート、
それにこちらは実生活でもお騒がせ娘のパリス・ヒルトン。
見るからに悩ましいボディを持った二人が、
それぞれの恋人とドライブ、キャンプ、そして……とくれば、
内容はともかくとして別の意味で期待を煽ってくれる」

----確かに、この手の映画は無軌道な若者たちが
キャンプ場で襲われるというのが定番となっているよね。
でも、今回は『蝋人形の館』。密室ホラーだ。
「いや、ところがこの<密室>が単なる館だけではないところがミソ。
(※ネタバレ注)
何者かに車のファンベルトを切られ、近くの町に駆け込んだ若者たち。
ところが、その町は死んだかのように静まりかえっている。
実は、町の住民たちは全て蝋人形。
蝋人形館にいたっては建物そのものが蝋でできているんだ」

----うわあ、それは保全が大変そうだ。
熱にやられたら一度にダメになっちゃう。
「そういうこと。
この映画は、この<蝋の町>からの脱出、
そしてクライマックスは
溶けゆく蝋館からの脱出ということになる。
足下がどろどろと溶け崩れゆくその映像は、
いくらSFXを使っているとは言え、なかなかの見モノ。
足が蝋にのめりこんで、なかなか抜け出せない...。
こういう形でスリルを盛り上げてくれるとは思いもよらなかったな」

----そんな気持ち悪い館を作ったのは、いったい誰なの?
「蝋職人(笑)。
と、冗談はともかくとして、この映画には
『体の一部がくっついて生まれた双生児』という、
物語上のある仕掛けがある」

----あ、それってブライアン・デ・パルマの『悪魔のシスター』だ。
「そうだね。ぼくもそれを思い出した。
でもこの映画では
サイコサスペンスの傑作『何がジェーンに起ったか?』の方を引用。
つまり、兄弟姉妹間の葛藤ということだね。
ただ、この『蝋人形の館』はサイコを通り越してモンスターの領域だけど」

-----話聞いてると、けっこうオモシロそうだね。
「絶叫ティーンムービーとしてはよくできていたね。
変にスタイリッシュな映像に傾くことなく、
怖がらせることを第一に置いたオーソドックスな恐怖演出だったのもGood。
ただ、ダリオ・アルジェントの映画のような
<痛い>映像が次々と出てくるのが困りもの。
気の弱い人には、あまりお勧めできないかも」

           (byえいwithフォーン)

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『理想の恋人.com』

2005-08-27 00:18:37 | 新作映画
----これまたヘンなタイトルだニャ…。
「うん。でも内容は、まったくこのタイトルそのまま」
----ということは恋人とネットで知り合うわけか。
それって『ユー・ガット・メイル』ですでにやってるのでは?
「ところが、この映画で主人公たちが出会うのは、なんと出会い系サイト」
----うわあ、時代は変わったね。でもあれってヤバいんでは?
「そういうイメージあるよね。
でも海の向こうアメリカではそうでもないらしい。
主人公は8ヶ月前に離婚したサラ(ダイアン・レイン)。
そんな彼女のため、家族は次々と新しいパートナーを紹介。
なかでも、やもめの父ビル(クリストファー・プラマー)は、
自分がハマっている出会い系サイトの活用を強く求める。
しかもサラの姉は勝手に彼女の名前で登録。
『グラマー、色っぽくてユーモア抜群、愛犬家に限るetc...』。
まもなく彼女は殺到する候補者とのデートに大忙し。
ミスマッチな相手が続く中、ついに出会ったのが
女性との別れで傷ついているジェイク(ジョン・キューザック)。
ところが一方で、ダンディな魅力を持つ
ボブ(ダーモット・マルロニー)がサラの前に現れる…」

----ニャるほど、『ユー・ガット・メイル』とは少し違うけど、
「ボーイ・ミーツ・ガール」ものだ。見どころはどこニャの?
「基本をラブコメに置いているところかな。
全編、洒落た言葉がぽんぽん出てくる。
あと、ジェイクがロマンスに対して『ドクトル・ジバゴ』的基準を持ち、
同じビデオを繰り返し観ているというのも、映画ファンにはたまらない。
ララのテーマが流れるだけでにんまり」

----映画の引用があると、えいはそれだけで甘くなるね。
「それはそうだ(笑)。
でもそういう意味じゃ、少し字幕に対して不満が...。
パートリッジ・ファミリーのヒット曲を家族で歌うシーンがあるんだけど、
『パートリッジ・ファミリー』と明らかに喋っているのに、字幕化されていない。
また、ビルのデート相手の一人ドーリーが自己紹介で
『ハロー・ドーリー!』と、バーブラ・ストライサンドのマネをした時も、
映画のタイトルが字幕に表されず、
彼女が一人でふざけているようにしか見えなかった。
こういう<引用>部分は、文字数の制限はあるにしても、
ちゃんと紹介してほしかったな」

-----でも、そういう細かい注文をするのは、
けっこうこの作品を、気に入ってるからでしょ?
「鋭いね。これはだれもが楽しめるハリウッドならではの
ラブ・アフェア・ムービー。
たとえばスーパーの肉売り場でのキス・シーン。
主人公ふたりの感情の流れからすれば、
ここでのキスなんて実際にはありえない。
でも観ている方は<映画>として納得してしまう」

-----なに言ってるのか、まったく分からないよ。
「(笑)まあ、観てみてよ。成熟したダイアン・レインもなかなかいいよ」
(byえいwithフォーン)

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『ヴェニスの商人』

2005-08-25 22:48:31 | 新作映画
----これってアル・パチーノがシャイロックを演じて話題になってるんだよね。
「うん。彼はシェイクスピアには造詣が深いからね。
自分で『リチャードを探して』という映画も監督しているくらいだ。
そうそう。実はぼくも子供の頃、シェイクスピアが好きで、
『尊敬する人はだれ?』と言う学校のアンケートで
シェイクスピアの名をあげてたということを、いま思い出したよ」

----また、ませた子だったんだニャ。
「でもその実、読んでいたのは子供向けのダイジェストばかり。
まともに読んだのは、この『ヴェニスの商人』と『真夏の夜の夢』くらい。
これじゃ、シェイクスピアを読んでいたとは、恥ずかしくてとても言えないね。
いま、この映画を観ても『そうだったんだ!?』と、改めて気づかされることばかり」

----たとえば?
「まず、最大の勘違いが『ヴェニスの商人』というのは、
高利貸しシャイロックのことかと思っていたら、
そうではなく貿易商アントーニオのこと。
これは裁判でベラーリオ博士(ポーシャ)が彼をそう呼ぶことで初めて分かった。
また、この戯曲の中に人種・宗教問題がこれまで内包されていることも、
読んだ当時はまったく気づいてなかった。
これは、強欲なシャイロックが
バッサーニオに貸したお金を期限までに払えないアントーニオから
担保として彼の肉1ポンドを取ろうとする。
それをバッサーニオと結婚したポーシャが男装して救うという話かと…」

----でも原作読んでオモシロいとは思ったんでしょ。
「尊敬」とまで言うくらいだから...。どこに惹かれたの?
「う~ん。やっぱりポーシャという女性の魅力かな。
シェイクスピアの戯曲に出てくる女性って、
薄いドレスをまとった妖精的なイメージがあるんだけど、
この物語では、男性に扮して夫を救う知的な女性。
読んだイメージはボーイッシュ。ん、ちょっと違うかな。
子供心ながらに、将来、こういう女性と出会いたいと思ったものだった(笑)」

----(笑)。で、映画としてはどうだったのかニャ?
「CG全盛のこの時代にあって、現地ロケに衣装にと、
往年の<映画の夢>をワイドスクリーンいっぱいに見せてくれる。
でも、もっとも印象に残ったのは、
バッサーニオが、金、銀、鉛の箱から正しい箱を選ぶシーン。
ここでは歌が流れて、映画が情感豊かに盛り上がってゆくんだけど、
フランコ・ゼフィレッリ版『ロミオとジュリエット』における
ふたりの出会いのシーンを彷彿させた。
この映画は、こういう過去の映画のイメージを巧く引きずっていて、
たとえばアントーニオにジェレミー・アイアンズを起用したのも
『Mバタフライ』があるからかなと…」

----う~ん。それはどうなんだ?
アントーニオがバッサーニオにゲイ的な友情を持っていると言うこと?
「そう。あと、『恋におちたシェイクスピア』で女性が男装するのも、
実はポーシャから来てるのかもなんて思ってしまったね。
これは、もうすでに誰か言ってることかも知れないけど」

(byえいwithフォーン)

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『シン・シティ』

2005-08-24 21:53:19 | 新作映画
----この映画、いつも試写室が超満員なんだって?
確か一度行ったらダメだったって、暑い中、ふうふう言ってたよね。
どこがそんなに人気があるの?
「まず出演者の顔ぶれがスゴい。
ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、
ジェシカ・アルパ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、
ジョシュ・ハートネット、ブリタニー・マーフィ。
渋いところでニック・スタール、マイケル・クラーク・ダンカン、
ルトガー・ハウアー、マイケル・マドセン…。
映画何本分かのキャスティングだ」

----スゴい!どうやったら、
そんなにたくさんのスターを集めることができたんだろう?
「原作がグラフィック・ノベル界の鬼才フランク・ミラーの金字塔的作品『シン・シティ』。
監督が常にアグレッシブな映画を世に送り出しているロバート・ロドリゲス。
その彼が、これまで映画化の話をことごとく断ってきた
フランク・ミラーを口説き落としたばかりか、
共同監督に迎えたと言うんだから、
これは多くの俳優の心を動かしたことは想像に難くない。
しかもおまけとして、クエンティン・タランティーノが
ワンシーンのゲスト監督をしたなどと言うエピソードまであるんだ」

----うわあ、それまたスゴいや。クレジットとしては超強力だ。
でも、そのコミック知らないニャ。どういうお話なの。
「舞台は、哀しみと裏切りが支配する“罪の街=シン・シティ”。
映画は、オープニング・エピソード
(これもロドリゲスがフランク・ミラーを口説き落とすために作ったらしい)の後、
3つのエピソードが語られていく。
EPISODE1:仮出所中のマーヴ(ミッキー・ローク)は
高級娼婦のゴールディと一夜を過ごし、
初めて愛を知るが、彼女は何者かに殺されてしまう。
殺人の罪を着せられたマーヴは必ず敵を討つと心に誓う。
EPISODE2:ドワイト(クライヴ・オーウェン)は
ストリップ・バー“ケイティ”でウェイトレスをしている
恋人のシェリー(ブリタニー・マーフィ)につきまとう男、
ジャッキー・ボーイを痛めつけ、その後を追うが、
娼婦たちの自治区オールド・タウンで思わぬ事態に遭遇してしまう。
EPISODE3:ハーティガン刑事は、
ロアーク上院議員の息子ジュニア(ニック・スタ-ル)の魔の手から
11歳のナンシーを救出。
しかし、相棒ボブ(マイケル・マドセン)の裏切りの銃弾に倒れ、
ロアーク議員に罪を着せられてしまう。
8年後、出所した彼は“ケイティ”でナンシー(ジェシカ・アルバ)と再会するが…」

----ニャんだか、登場人物が多くてややこしそう。観ていて頭が混乱しなかった?
「そこがロドリゲスの巧さだろうね。
各エピソードを横断するキャラもいるにも拘らず、
見事に交通整理されていている」

----この映画って、映像の方も話題になってるよね。
バックはほとんどCGなんでしょ?
「そういう意味では『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』と同じだね。
グリーンバックの前で演技。車に乗っているシーン一つとっても
実はグリーンの箱に座っているということらしい。
ただ、あの映画が全編セピア調だったのに対して、こちらは白黒。
ドレスの赤などところどころ色がついていているのが特徴。
原作コミックの味をそのまま生かそうとしているわけだ。
この『原作に忠実に』のスピリッツが一番生かされているのが特殊メイク」

----そう言えば、あのマーヴがミッキー・ロークなんて、
言われてみるまで分からなかった。
まるで『ファンタスティック・フォー』のシングみたいだ。
「たとえばブルース・ウィリス演じるハーティガン。
彼のトレードマークは傷なんだけど、
傷の上に蛍光を発するメイクを施して白く光らせている。
影を多用して白黒のコントラストを際立たせたその映像は一見の価値あり。
映画は何よりも視覚による芸術だということを改めて知らしめてくれる。
しかも、そこにコミックの大胆な構図を
<動画>として見せる技術を併せ持っている。
う~ん、ぼくとしては大満足だったね」

(byえいwithフォーン)

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猫ニュー
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『この胸いっぱいの愛を』

2005-08-23 19:21:04 | 新作映画
※ネタバレ注(映画をご覧になってから読まれることをお勧めします)

「この映画って、宣伝が難しいだろうな」
----ん?いきなりの展開だニャ。どういうこと?
「つまり配給側としては大ヒットした『黄泉がえり』という言葉を使いたい。
しかし、あまりそれをやるとネタバレに繋がってゆく。
まあ、原作ものであるし、そこまで気を使わなくていいのかも知れないけど。
ここで喋る場合、どこまで話していいのか…?」

----でもキャッチコピーとかには、しっかり
<それは未来からの“黄泉がえり”だった。>って使ってあるよね。
「映画の内容を一言で説明すれば、
『黄泉がえり』の原作者・梶尾真治が
“もしも過去にとんで、ひとつだけでも何かをやり直すことができたら・・・。
今は亡き愛する人を、過去に戻って救うことができたら・・・”
という構想をもとに描いた小説「鈴谷樹里の軌跡」に
他の小説のエッセンスを入れて、
監督・塩田明彦が大胆に脚色した映画(公式ブログ引用)...ということになる。
ところが『黄泉がえり』でもあまりノレなかったぼくは、
今回もうまく映画に入り込むことができなかった」

----えっ?だってこういうファンタジーって好きじゃなかった?
「一つにはキャスティングの問題もあるのかな。
伊藤英明のように、心身どこにも瑕疵がないような俳優は、
こういう<過去の傷の修復>ものには似合わない気がする。
たとえば『いま、会いにゆきます』の中村獅堂だと、
竹内結子を相手におどおどしているのがよく分かる。
でも、伊藤英明だと、何をやっても決まりすぎるんだね」

----それって少し中村獅堂に悪くニャい?(笑)
「まあ、あのふたりは実際にも結婚したわけだし。
いいんじゃないの、これくらい言われても(笑)」

----これって<未来からの旅人>と書かれているけど、
過去の自分に会うというのは問題じゃニャいのかなあ?
確かタイムトラベルもののSFには、
同じ<時>にふたりの同じ人間が出会ってはいけないとかいう
ルールがあったと記憶しているけど…。
「そこが実はネタバレにも繋がるところなんだけどね。
理由が分かれば、なるほど納得。
ただ、前提が過去に戻った人たちが未来を変えようとしている話だから、
タイムパラドックスの問題については、
最初からあえて触れないところから始まっていると言ってもいい。
でも、それにしても泣けない映画だったなあ」

----まったく?
「う~ん、泣けたのは意外かも知れないけど
宮藤官九郎のサブ・エピソードかな。彼はやはり巧い」

----彼も、いわゆるイケメンとは言えないよね。
分かった。だから共感してんでしょ?
「mmmmm………」
(byえいwithフォーン)

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『キャプテン・ウルフ』

2005-08-22 20:37:15 | 新作映画
----『キャプテン・ウルフ』ってSFか何かと思っていたら、全然違うんだね。
よく見たらアーミー服のヴィン・ディーゼルが体に哺乳瓶をたくさん装着している。
ということは、これコメディ?
「主人公はアメリカ海軍特殊部隊、
ネイビーシールが誇る超エリート軍人、キャプテン・ウルフ。
オープニング・エピソードは彼が率いる精鋭チームが、
誘拐されたプラマー教授の救出に向かうというもの。
『007』を思わせるスパイ・ミッションはアクションも冴え、見応え十分だ」

-----どうして、それがコメディになっちゃうの?
「ところがこのミッションは失敗。
博士は殺害され、彼が開発した機密プログラム“ゴースト”は姿を消し、
ウルフ自身も敵の銃弾に倒れてしまうんだ。
2ヶ月後、怪我から回復したウルフに新たに下された任務、
それはプラマー家で5人の子供を相手にした
ハウスキーパーになるというものだった!」

-----ガクッ。その流れってあまりに無理がない?
「いやいや。一応の理由付けはできている。
“ゴースト”を保管した可能性のあるスイスの銀行に
プラマー夫人が出向いている間、
ウルフは留守宅を警備し、“ゴースト”の捜索をするというわけだ」

-----「しかし、夫妻にはトラブルメイカーの子供が5人もいた!」(笑)
問題児をしつけながら、いつしか彼らの間には固い絆が芽生えるというわけだニャ。
「そう。ACCESS HOLLYWOODのクレイ・スミスの言葉を借りれば
『ジェームズ・ボンドとメリー・ポピンズが出会ったような映画』。
でもメリー・ポピンズは家庭教師。子供と接することのプロであるのに対して、
このウルフはまったく違う畑、軍隊から来た男だ。
子供をコードネームで呼んだり、罰として腕立て伏せを課したり、
日曜なのに早朝6時に起床させたり、緊急ボタン付きのベルトを装着させたり。
つまり、ミリタリー調の教育を彼らに施すわけだね。
これに対して、いままで甘やかされて育ってきた子供たちは猛反発。
前半は、このウルフVS子供たちのバトルが観る者の笑いを誘う」

----こういうときの子供たちって、けっこう学校で浮いていたりとか、
先生にニラまれていたりとかすることが多いよね。
「うん。その方が、彼らの内なる孤独や寂しさが強調され、
でも主人公にだけはそれが分かると言う<信頼の構図>を作りやすいからね。
今回は、主に長男のセスがその役割を担う。
鼻持ちならない教頭のマーニーが彼にレスリングを強要するものの、
彼はそれとは対極にあるミュージカル
『サウンド・オブ・ミュージック』に打ち込んでいる」

----よりによって、なんでまた『サウンド・オブ・ミュージック』ニャの?
「あの映画はトラップ・ファミリーのお話。
尼僧のマリアがやはり家政婦として赴任している」

----あ~あ、ニャるほど。その物語と重ねあわせてあるわけか。
でも、もう一つのお話。“ゴースト”探しは?
「“ゴースト”の隠し場所、それはひょんなんことから見つかるんだけど、
そこにたどり着くまでにはいくつものブービートラップが待ち構えている。
そう、まるでインディ・ジョーンズのようにね。
トラップをを解く鍵が何かは、ここでは明かせないけど、
ここはほんとうにうまい脚本だ。
いったいだれだろうと思って見てみると、トーマス・レノンとベン・ギャラント。
そう、『ハービー/機械じかけのキューピッド』のコンビなんだね。
2作続けて、ディズニーのファミリー・ムービーの伝統をいまに甦らせた点は
高く買ってもいいと思うな」

(byえいwithフォーン)

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猫ニュー

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『ノロイ』

2005-08-21 20:59:38 | 映画
-----実は、この映画、えいは約2ヶ月ほど前に観ていながら
あえて書くことを選ばなかったらしい。
その理由は、映画の宣伝展開が<事実>を強調しているからだという。

その内容とは
“一人の怪奇実話作家が<ノロイ>をテーマにした
ドキュメンタリーの最新作を完成させたものの、
その直後、作家の自宅は全焼し、妻が遺体として発見され本人は失踪。
そして<ノロイ>と名付けられたその作品は、
内容があまりにも衝撃的なため発売が見送られ、
映画という形でそれを再現した”というもの。

つまり、この映画はそれを<事実>とすることで観る者をあおっているわけだ。
えいはそれを<フィクション>と思ったものの、
<事実>か<創作>かについて書くこと自体、
すでにこの映画の宣伝戦略に乗ってしまうことになる....
そういう理由からだったようだ。

映画もようやく封切られた現在、
えいは、当時、同じくこの映画を観た映画ライターの人との
メールのやりとりを引用することで
この映画に対して、書くことを決意した(そんな大げさなものか!?)という。
さてその内容とは?   
                 (byフォーン)

フォーンありがとう。それではいきます(byえい)
まず7月1日、Aさんから次のようなメールが来ました。


「今日『ノロイ』観てきました。
えいさんはまだでしょうか?
信じるかどうかでその人の感じる怖さは違ってくるかと思うんですが・・。
後半は気味が悪くてどうしようもありませんでした。
あれ全部真実なんでしょうか・・・。
それ以前に、あれ公開していいんですかね?!問題ありすぎな気が。」


ん?これ、どういうことなんだろう?
それ以前に、この映画、とにかくヤバイ匂いがする。
試写状は不気味な殴り書きで実におぞましいし、
しかもスタッフもキャストも書いてない。
なんか、観るの怖いな。と、思いつつAさんに出したメール。


「まだ観てません。
どうしよう、耐えられるかな(怖がりです)。」


「恐いかどうかは微妙なんですが・・。
バカらしいと思う人も居るかもしれないですし・・。
ただ、私にとっては恐いというより意味不明で気味悪かったですね。
自殺者の死体を発見した瞬間や、失踪したという小林氏の家が火事になる
瞬間が全部カメラに映っているのですが、あれって公開していいんでしょうかね・・・。」


このメールを読んでいよいよ怖くなりました。
で、勇気を出して観た日。
帰ってきてからAさんに出したメールが以下のとおり。
これがその日のぼくの正直な気持ちです。


「『ノロイ』観ました。
いやあ、とんでもない映画ですね。
他の映画と同一線上で語っていいのかどうか?

観た直後は,さすがに怖かったです。
特に森の中の霊や,
最後に送られてきたビデオに霊が映ってるところ。

ただ、後で考えてみると
フェイク・ドキュメンタリーの可能性も捨てきれない。
「一部,新たに撮影した」と書いてありましたが,
どの映像も,故人の名誉や人権に引っかかってしまう。
もちろん肖像権も含めて,名誉侵害の恐れアリです。
それなのに、ここまで堂々と出して問題が起きないのだろうか?

でも、この映画については「ラムの大通り」で語ることを止めておきます。

と言うのも、どなたかが書いてられましたが
バイラルマーケティングの手法なのかもしれないからです。
それに乗っかってしまうのは、立場上,ちょっと問題のような気も。
プロデューサー、一瀬隆重はそれを計算して
ずいぶん前から仕掛けていたとも考えられますし,
こうやってぼくたちが「真偽」を話すことで,
すでに話題作りに加担してるとも言えます。

フェイクの疑問点は他にもあって,
(1)取材を受けた登場人物がみんな劇団員のような、
   ある程度整った顔と,しっかりした喋り方をしている。
   とちったり,くぐもったりということがない。
(2)もともとビデオ用に撮ったにしてはサイズがスタンダードでなくビスタ。
  (もちろんこれは最初からそう言う機材で撮った可能性もありますが)
(3)カメラが倒れたりしても対象をフレーム内にしっかり収めてる...。

なんとなく『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思い出してしまいました。

でも、監督が失踪して,実家が燃えて、奥さんが亡くなられて...というと、
こういう見方も弱くなるのですが....。
どちらにしろ,後味悪い映画でした」


というのが、観た直後のぼくの見解。
つまり、映画としてみた場合、これが「ドキュメンタリー」としては
あまりにも不自然ではないかと思ったわけです。

この後、さまざまな掲示板等でこの映画の真偽が騒がれ出しました。
その代表的なものが「2ちゃんねる」【かぐたば】ノロイ【真実?作り話?】


もちろん映画はその時点でまだ公開されてはいなかったため、
これら掲示板ではネットでの展開方法からの推理が主たるものとなっていました。
そこには、
奥さんの死の原因となった火事がなかったことなども、調査で明らかにされています。
このような宣伝の真偽面から、この映画の真偽を語ってもいいのですが、
やはり映画は内容勝負。
と言うことで、宣伝の裏側を詳説するのはやめておきます。

でも最初に書いたように、この映画をぼくが怖がったのは確か。
ま、不気味といった方が近いですが...。


※今回はAさんにご協力頂きました。ありがとうございました。
なお、コメント欄に追補を書いてありますので、
そちらもあわせて読んで頂けると幸いです。


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『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』

2005-08-20 17:38:16 | 新作映画
「実は、観る直前まで気づかなかったんだけど
この映画はアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の作品だったんだ」

-----だれ、その監督?
「彼を有名にしたのは『ビースト 獣の日』だったかな。
反キリストが生まれることを知った司祭の活躍を描いたブラックな作品。
このブラックと言うのは、その後、
どつき漫才コンビが殺しあいに至る『どつかれてアンダルシア(仮)』、
死んだ老人が隠し持っていた大金の争奪戦
『みんなのしあわせ』などにも継承される彼の特徴だろうね。
マカロニ・ウエスタンをモチーフとしたこの映画も
普通ならやらないようなバチアタリ映像を見せてくれる」

-----それにしても妙なタイトルだね。時代は今のようにも見えるけど?
「そう。舞台はスペインのアルメリアの撮影所『テキサス・ハリウッド』。
かつて、多くの映画のロケ地ともなったこの地も今はウエスタン村に。
昔からの夢が忘れられないスタントマンたちは、
そこのウエスタン・ショーでどうにか食いつないでいた」

-----おっ、これは映画ファンなら喜びそうな設定だね。
「もともとロケ地だけあって、空のヌケも大地の広がりも申し分なし。
しかもオープンセットまであるわけだからね。
そんなある日、主人公のフリアンを訪ねて孫のカルロスがやってくる。
実はカルロスの父親はやはりスタントマン。
ところが撮影中の事故で死んで、
妻のラウラはその理由がフリアンにあると、彼を恨んでいた。
息子と祖父が仲良くなるのをよく思わない彼女は、
アメリカ人向けテーマパークの建設用地として
テキサス・ハリウッドを買収しようとするという話だ」

-----分かった。そこで実際の銃撃戦が行われるわけだ。
「立て籠るフリアンたちスタントマンVS攻め破ろうとする警察、機動隊。
スタントマンたちの衣装はウエスタン用だし、
時空が入り乱れたような錯覚を起こさせるところがこの映画の肝かな」

----となると、見どころはその“夢を守る戦い”になるのかな?
「それもそうだけど、彼らスタントマンの日常も見モノ。
仕事が終わると、彼らスタントマンたちは飲んだくれて売春宿へ。
まるで西部劇の荒くれ者そのままの生活を送っている。
そんなところに少年が紛れ込むわけだから、
彼にとっては脱日常と冒険の楽しい日々となる」

-----さっき“バチアタリ”と言ってたけど、これと関係ありそう。
「たとえば、胸の大きな女性が自分のおっぱいを少年に触らせる。
愛撫の仕方を教えてるわけだけど、
そこに母親から携帯で電話がかかってくる。
かなりヤバメな表現のはずなのに、これがなんともおおらか。
まるで『デカメロン』か『カンタベリー物語』。
日本でこれやると、すぐジメ~っとした感じになりそうだけどね」

-----そういえば、このフリアン役のサンチョ・グラシアって
マカロニ・ウエスタンに数多く出ているんだって?
「それだけでなくハリウッド製ウエスタン『100挺のライフル』などにも出演。
映画の中でフリアンは、
『クリント・イーストウッドやジョージ・C・スコットのスタントをやり、
ラクエル・ウェルチとも共演した』と言っているけど、
このウェルチとの共演は本当だったってわけだ。
映画はマカロニ・ウエスタンを彷彿させる
スチールに赤いフィルターを被せた映像に始まり、
マカロニ・ウエスタンへの最大のオマージュ映像で終わる」

-----そのオマージュって?
「それは、観るまでのお楽しみ」
(byえいwithフォーン)

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「ムービーバトンなる企画に参加(回します)」

2005-08-19 20:51:19 | 映画
『コウの鑑賞人blog』さんから回ってきたムービーバトン。
参加させていただきます。

質問:1 「過去1年間で一番笑った映画」 
答え:1『ドッジボール』

笑った映画と言われて即座に思いついたのがこれでした。
最近の『釣りバカ日誌』なんかもバカバカしくて好きですけど。

質問:2 「過去1年間で一番泣いた映画」
答え:2『いぬのえいが』

ほんとうなら『マラソン』や『ミリオンダラー・ベイビー』、
日本映画なら『パッチギ!』をあげると格好がつくのですが、
涙が一番出たという意味では、この映画のラスト・エピソード『ねえ、マリモ』。
しかし、これはペットを飼ったことがある人にしか分からない反則技ですね。

質問:3 「心の中の5つの映画」 
答え:3『ラムの大通り』『映画に愛をこめて・アメリカの夜』『卒業』
    『シェルブールの雨傘』『八月の濡れた砂』

映画やヒロインへの<まなざし>を描いた映画が好きです。
そういう意味では『ロイ・ビーン』『ボギー!俺も男だ』なども入ります。

質問:4「観たい映画」
答え:4

もしフェデリコ・フェリーニがまだ生きていたら、CGを使ったのだろうか?
彼が現代のSFXを映画に取り入れた映画を観るのは、観てみたいような、
観ない方がいいような...。
あっ、ピーター・ジャクソンが『ホビットの冒険』を作るとのことで、
それは観てみたいです。


では、次にバトンをつなぐ方をご紹介致します。
『まつさんの映画伝道師』さん よろしいでしょうか?
ご迷惑でしたら無視してください。
(でも個人的にスゴく興味があります)
既にバトン(たすき)回されておられるようでしたら スルーして下さい。

・アンカーを走ります宣言もOKです
・次の方は何人でもOK
・ご面倒でしたらスルーして下さい
・記事をUPされた際にはトラックバックをお願いします

                  (byえい)

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『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』

2005-08-18 22:45:12 | 新作映画
-----ぷっ。なに、このタイトル?
まずタイトルで目を惹こうとしているわけだね。
しかしどうニャの。
ヴァネッサ・パラディなんて『橋の上の娘』から
5年ぶりの映画出演だし、インパクトあるのかな?
「言い方を変えれば、そのレベルの女優だから
このタイトルをつけることも許されたのかも」

-----でも、よく女優の名前を前に持ってくる映画ってあるよ。
「うん。でも、この映画の場合、内容に偽りありだからな」
----えっ?ヴァネッサとエイリアンとは戦わないの?
「そう。このタイトルだと『バーバレラ』あたりを想像してしまうけど、
ヴァネッサ・パラディ扮する美女コンチャは一方的にエイリアンにさらわれるだけ」

-----さらわれてしまうんだ?
『宇宙戦争』みたいな殺戮の映画かと思った。
「いいところを突いてきたね。
この映画の舞台は、薄汚れた田舎町。
そこで行われるフェスティバルを仕切っているのがボスの娘が美しい歌姫コンチャ。
たまたま彼女を見初めたプロデューサー、アランは
自分の立場を利用してコンチャをモノにしようとする。
一方、かつて彼女といい仲になったものの、
その仲を引き裂こうとするボスによって133年の禁固刑を言い渡された
スタントマンのジェームスが脱獄。
だが、そんな人間たちの欲望をあざ笑うかのようにエイリアンが地球に。
ヤツらは小さなフライングソーサーを凶器に、片っ端から人間の首を刎ねていく」

-----うわあ、残酷。でもそのエイリアンの造型が知りたいな。
「オモシロいことにスピルバーグの『宇宙戦争』のトライポッドに似ている。
まあ、あそこまで大きくもなく、SFXもチャチだけどね」

-----で、そんな中、ヴァネッサ・パラディだけさらわれるんだ?
「うん。このプロデューサー“だけ”が
なぜかエイリアンに寄生されて、彼女をさらっていく。
で、スタントマンの主人公はそれを追いかけて時空を超える。
行った先で、果たして何が待ち受けているかというのが見モノかな。
後はヴァネッサ・パラディが新曲6曲を披露すること。
リトル・ラビッツと言うフランスのバンドを従えての、
ライヴ/ミュージカルシーンもある。
監督はフランスで人気がある(らしい)ポワロー兄弟。
PV映像作家、初の長編デビューということらしいけど、
なぜ、ここまで土着的な映像にしたんだろう?
ポップな映画と予想していたのに、真反対の土臭くダーティな映像。
分かりやすく言えば、クストリッツァの世界にエイリアンを放り込んだという感じ。
多くの人には受け入れられなくとも、カルト化する可能性はあるけどね」

-----そういえば、モンド・ムービーなんて呼び名もあったよね。
「あっ、それいいかも。この映画にピッタシ」
         (byえいwithフォーン)

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『不良少年の夢』

2005-08-17 23:08:21 | 新作映画
「このタイトル、なんと読むか分かる?」
----えっ?“ふりょうしょうねんのゆめ”でしょ。
「カーン!残念でした。正解は“ヤンキーのゆめ”」
----?????
「そもそも、ヤンキーというのが曖昧でよく分からないよね。
で、ヤンキーをグーグルでサーチしてみたんだ。
すると、この映画の原作者でモデルにもなっている義家弘介氏がすぐ出てくる。
しかも、その前後には彼の実話をモデルにした
『ヤンキ-母校に帰る』という“感動スペシャルドラマ”も...。
つまり、ぼくが知らないだけで、これはかなり有名な実話らしい」

-----で、ヤンキーの意味は分かったの?
「うん、有名な『語源由来辞典』に載っていた。
それによると、70~80年代に大阪難波の「アメリカ村」で買った派手な服を着て
繁華街をうろうろする若者を呼んだのが始まりで、
やがて不良少年全般を呼ぶようになったという説と、
それだけではなく、彼らが語尾に「~やんけ」を連発し、
それが変化したという説があるようだ」

-----この映画、そういえば『パッチギ!』で観たことがある人が出てる?
「モトキ役を演った波岡一喜だね。
彼は、主人公と対立する役だ。
彼の上に君臨するのが、これまた『パッチギ!』では東校空手部役、
『69 sixty-nine』では北高軟派グループリーダー、城串裕ニを演じた桐谷健太
(彼はテレビ「タイガー&ドラゴン」のチビTで人気急上昇)と、
いまの日本映画をオモシロくしている若手が続々登場。
そういう意味では楽しめるかもね」

-----そう言う意味では.....って?えっ、もう終わり。
「あっ、試写会ではすすり泣いている年配の女性の方が結構いたよ。
文部科学省選定の良心的作品。
でも、ぼくが、ここで喋るタイプの映画ではないから。
そうそう、文化祭では「トレイントレイン」が熱唱。
昨夜の『リンダ リンダ リンダ』に続き、
これまたブルーハーツだ」

------ニャんか、納得いかないなあ。主演は誰よ?
「ヤバイ忘れていた。松山ケンイチ。彼もオーラがあったよ」
                (byえいwithフォーン)

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『リンダ リンダ リンダ』

2005-08-16 23:49:06 | 映画
-----やっと行けたみたいだね。
周囲の評判もよく、観る前から期待が高かったようだけどどうだった?
「これは間違いなく、今年を代表する一本。
観ている間中、息を呑んでスクリーンから目が離せなかった」

-----どこがそんなによかったの?
「物語そのものはシンプルなんだ。
文化祭でライブをやる予定だった女子高生バンドが、
ギタリストの負傷で分裂寸前になる。
そんな中、キーボード担当だった子がギターに回り、
韓国からの留学生をボーカルに迎え、練習を始めるというものなんだ」

----ボーカルはぺ・ドゥナだっけ。彼女の演技が評判だよね。
「うん。監督は『ほえる犬は噛まない』『子猫をお願い』など
これまでのぺ・ドゥナの主演映画をよく研究したんだと思う。
この映画は彼女自身のキャラクターが見事に生かされている。
でもぺ・ドゥナに限らず、他の女の子たち、
前田亜希、香椎由宇、関根史織も好演。
二度とは帰らない青春の一時期、その一瞬の輝きを、
フィルムの中に移し替えることに見事に成功している」

-----移し替えてるって、どういうこと?
「『映画は青春を描くもの』----
これは『パッチギ!』の井筒監督が言っていたことなんだけど、
ぼくはこの考え方に、ある意味で納得するところがあるんだ。
映画とは、俳優という<素材>の中から、
その人だけが持つ固有の<輝き>を掬いあげフィルムの中に封じ込めようと言う、
大胆な野心から始まっているという気がする。
演出だの、脚本だの、演技だのは、
その野心を満たすための補助的な手段にすぎないのではないかと...」

-----そ、それは言いすぎだ。ヤバイよ。
「ま、いいじゃない。これはぼくの感じ方。
なぜ、この映画がぼくをあそこまで感動させたかを考えると、
そこに行き当たらざるを得ないんだ。
つまりこの映画では、変に演技を付けていないからこそ、彼女らは輝いた。
近年では『がんばっていきまっしょい』がそうだった」

--------そう言えば、あの映画の田中麗奈はよかったよね。
「うん。あの田中麗奈の仏頂面----。
あそこには青春の理由なき不機嫌さがあった」

------そういえば、この二本には似たところがあるんだって?
「『がんばっていきまっしょい』では、
高校漕艇部の仲間たちが、
いつかこの日のことを思い出すときがくるんだろうか...と語り合う夜がある。
この『リンダ リンダ リンダ』でも、メンバーの一人が、
演奏そのものよりも、こういった練習や準備にかける時間の方が
将来、思い出として残るのではないかと語る。
ただ、他のみんながその話を軸に感傷を深めていった
『がんばっていきまっしょい』に対して、
『リンダ リンダ リンダ』では他のメンバーがそれを茶化したりする。
ま、ある意味、いま的ではあるけどね」

------映画自体もそうなのかニャ。
もしかして本番よりも練習のシーンの方が、より感動的とか?
「そうなんだ。もっとも印象に残っているのは、
だれもいない夜中の構内を、ヒロインのソン(ぺ・ドゥナ)が
日本語で文化祭の出し物の説明をしながら歩き、
ライブ会場の体育館へ向かうシーン。
壇上に上がった彼女はメンバー紹介の一人芝居を始める」

------それも日本語?
「いやいや。留学生の彼女はそれまで友達ができない中、
一人自分の中にこもっていた。
そんな彼女に初めて仲間ができたわけだ。
喜びの感情を爆発させるここは、当然に自国語だ」

------ニャルほど聞けば納得。
「メンバー4人が土手を歩く。それを長回しでカメラが捉える。
それだけで観る者の感情を揺さぶらせる監督の演出手腕も秀逸だけど、
古典的とも言える脚本の巧さも忘れてはならないと思う。
この手の映画というのは、途中、何かの障碍があって
最後はそれを乗り越えて至福のクライマックスへ向かう。
ここではその障碍をメンバー間の感情的な諍いには求めず、
<時間>と<雨>に、その役割を与える。
練習の疲れから寝すごしてライヴの時間に遅れてしまったメンバーを土砂降りの雨が襲う。
しかし、この雨によって人まばらだった体育館は
濡れるのを避けた生徒たちでふくれあがってゆく。
雨と言うひとつの自然現象に両義性を持たせる、これまた巧い」

-----聞いていると、大絶賛だね。音楽や演奏はどうだったの?
「そっちはぼくの専門外だから....。
でも、音楽、しかも歌をモチーフにするということは、
その映画では<声>が重要な意味を持ってくるわけだ。
ここでは、湯川子音の澄んだ声、山崎優子のハスキー・ボイスが、
もう一つのドラマを作っていた。
いやあ、つくづくよくできた映画だわ」

         (byえいwithフォーン)

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『誰がために』

2005-08-15 00:11:14 | 新作映画
-----これはいま社会で多発している少年犯罪を描いた映画だよね。
監督の日向寺太郎っていう人、初めて聞く名前だけど?
「彼は黒木和雄監督の下で助監督を務めていたんだ。
師譲りの社会に目を向けた真摯な作品となっている。
主人公は元報道カメラマンだった民郎民郎(浅野忠信)。
父の急死により写真館を継いで変わりのない日々を過ごしている彼の元へ、
幼なじみのマリ(池脇千鶴)が友人の亜弥子(エリカ)を連れてくる。
二人はほどなく恋に落ち結婚する。
しかし、彼女に目を付けた少年によって亜弥子は殺されてしまう」

----うわあ、酷い話だな。
「映画は、妻とその幸せを奪われた民郎の行き場のない気持ちを見つめていく。
というのも少年犯罪では、被害者の家族が加害者の個人情報を知ることができない。
相手の名前も顔も見ることができず、
通常の裁判と違って、審理にも立ち会えないんだ」

----そうか、事件の重さに対する処罰の軽さが問題になっているけど
被害者側から見れば、そのような問題もあるわけだ。
「そこへ雑誌記者(香川照之)が現れ、取材を申し込み、
拒否する民郎に加害者の写真を押し付けていく。
映画は、この後、加害者の実像が見えるようになった
民郎の心がどこへ向かうかを描いてゆく」

----なるほどきわめて社会的な映画だね。
でも描きようによっては単なる復讐譚に陥る可能性もあるよね。
「うん。でもこの映画はオープニングから映像の力を発揮する。
主人公が住む東京の下町、その風景を静かになめていくカメラ。
開発途上で置いてきぼりにされたようなその虫食い的情景は、
主人公の心象風景にも見える。
映像で何かを語ろうとするその姿勢は、ぼくの目をスクリーンに釘付けにしたね。
ただ、ここはバックに矢野顕子の美しい旋律を流すよりは
無音のままの方がよかったと思う」

------それはまたどうして?
「ある風景を見たとき、その人の頭の中を流れる旋律は人それぞれ。
まだ、ドラマが完全にスタートしてない段階では、
音による映像の意味づけは、あまりしない方がよかったと思うんだ。
この映画のように映像に力がある場合は、
視覚だけで、その世界が成り立ったと思うんだ」

----そういえば、冒頭にニケの彫像が出てくるんだって?
「うん。あの翼を広げた彫像には<顔>がない。
つまり<顔>は想像するしかないわけなんだけど、
ヒロインの亜弥子は子どもの頃に両親の離婚を経験している。
彼女が父親の<顔>を知らずに育ったこと、
そして現在の少年法の縛りの下では、
被害者家族は犯人の顔を見ることができないことなど、
いろんな意味を持たせてあるような気がした。
さらに言えば、この彫像は有翼。
亜弥子は幼い頃から、大人のトラブルを避けて
海に行っては両手を広げて風を感じていた。
そのイメージともダブらせてある」

----池脇千鶴の役割はどんな感じなの?
ここまでだと、あまり重要には見えないけど……。
「いや、池脇千鶴演じるマリの存在も
この映画をより深みあるものにしている。
実はマリは幼い頃から民郎に思いを寄せていたんだ。
ところが彼女は亜弥子に、いとも容易く彼を奪われてしまう。
その微妙な感情の演技に、池脇千鶴の成長を見た気がする。
映画は後半、亜弥子が「風」の写真を写していたことから、
民郎とマリふたりでその跡をたどる、いわば<心の旅>へと進んでいく。
つまり亜弥子が民郎に<喪失>をもたらすのに対し、
マリは彼に<再生>を促そうとする役割を果たすんだね。
その中で、カモメをめぐる突発的事故があるんだけど、
その扱いも巧いなと思った」

----それって、どういうこと?
「う~ん、さすがにこれはシークレットにしておこう」
            (byえいwithフォーン)

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