ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『のんちゃんのり弁』(@「シネマのすき間」)

2009-09-29 10:12:01 | 新作映画
-----お久しぶり。
先週は、シルバーウィークとやらで、
えいは福岡に行っちゃうし、
「シネマのすき間」もお休みだしで、
フォーンは、ひとりさみしい思い。
でも、今日はいいんだ。
だって食欲が出てくる映画。
そう『のんちゃんのり弁』
「のり弁は美味しいよね」ニャんて喜んでいたら、
「のりは猫にはダメ!」と言われちゃった。
えっ。そうニャの?
玉ねぎやチョコレートがダメなのは知っていたけど、
のりもそう?
そういえば、この映画、
実は、公開が危ぶまれていたんだって。
理由は、配給元の会社が破産宣告したから。
一時期は、連絡が取れずに困っていたみたい。
それを予見したかのように、この映画の内容もなかなかシビア。
「あなた、日本の経済なめてません?」なんてセリフも…。
いやあ、怖いニャあ。


           (byフォーン)

「でも、サバ味噌とか、他にもおいしそうなお惣菜がいっぱいなのニャ」2009.4.7フォーン



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『アンナと過ごした4日間』

2009-09-27 21:59:09 | 新作映画
(原題:4 noce z Anna)


----これって、あの『早春』を監督した
イェジー・スコリモフスキー監督の最新作だよね。
17年ぶりとかでとても話題になっているようだけど…。
「うん。あの映画は15歳の少年の報われぬ純愛を描き、
ラストのプールのシーンとともに大きな話題になった。
でも、正直に告白すると、
ぼくはこの伝説の名作を見逃しているんだ」

----じゃあ、あまりこの映画も語れないね。
「うん。
でも、その伝説から類推するに、
これは内容というよりも
主人公の<想い>を描いたという意味では似ているかも。
というのもこの作品も『早春』と同じく、
ある女性へのオブセッションに取りつかれた男のお話。
ポーランドの地方都市に暮らす独身の中年男レオン。
自宅の窓から双眼鏡で愛する女アンナを覗き見ていた彼は、
勤めていた病院をリストラされた後、
大胆な行動に出る。
彼女の部屋に忍び込んだレオンはアンナのボタンのほつれを直す。
翌日の晩は彼女の部屋の床を磨き、
3日目のアンナの誕生日には正装して花束を届け、
4日目には壊れた鳩時計を修理…。
しかし、直した時計を戻しに行ったことから…」

----へぇ~っ。究極のストーカーだね。
でも、どうやって忍び込むの?
「教えちゃっていいのかな。
それはね。猫ドアから手を伸ばし窓のかぎを開けちゃうんだ」

----あらあら…。
でも、そんな映画のどこがオモシロいの?
「だから、それは<想い>が描きこまれているから。
彼が、アンナを知るきっかけとなったのは、
数年前のある日、川に流れてきた牛の死体を観た直後のこと。
工場で聞こえる異様な悲鳴。
そこでは男に乱暴されているアンナが…。
そして、なんとレオンがその犯人として逮捕されてしまうんだ」

----牛の死体?いやだニャあ。
で、釈放されてから
彼女を覗き見るようになったわけだね?
「うん。この心理は言葉にしづらい。
さっきも話したオブセッション。
妄想に近い強迫観念に取りつかれたんじゃないかな。
それが、このポーランドのくすんだ映像の世界の中に不思議と収まる。
昔、『ピロスマニ』を観たとき以来、
静謐な絵画的世界に引きずり込まれそうな
不思議な時間を持つことができたね」


※この映画についてフォーンと話しているときに飛び込んできたニュース。
スコリモフスキーと同じくポーランド出身の監督ロマン・ポランスキー監督が拘束。
なんと、あの32年前の13歳の少女暴行の容疑が理由だとか。
彼は、そのためアカデミー賞授賞式にも出席せず、アメリカの地を踏まなかったはず。
どうやらスイスでとのことらしいのですが、なぜこの地で?


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「眠っている部屋に忍び込む。悪い奴ニャ」ご不満


スリルも味わえる映画だ度

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『スペル』

2009-09-25 22:13:03 | 新作映画
(原題:Drag me to Hell)


----2日続けてのホラー。
フォーンはちょっと苦手だニャあ。
「う~ん。
だけど、この作品は監督がサム・ライミ
他のホラーと一緒に語ったらバチがあたる。
謎めいた冒頭のエスニックな(?)エピソードから、
いきなり観る者を恐怖のどん底へと引きずり込む。
なんでも、世界映画評サイトとして有名なロッテン・トマトでは
鑑賞後の満足度が驚異の92%!(2009.8.20現在) 
配給・宣伝も当然のようにこれを売りにしている」

----へぇ~っ。そんなにみんなが満足するってスゴイね。
えいも、やはりそうだった?
「それはもう大満足。
こんなパワフルなホラーは、最近ちょっと観たことがない。
物語のきっかけは、
銀行の融資担当の女性(アリソン・ローマン)の
老婆へのほんの小さな不親切。
社内での出世競争が頭にチラついた彼女は、
まだ融資の枠があるのにそれを断ってしまう。
『こうして土下座までしているのに、私に恥をかかせた!』
さあ、ここから、世にも恐ろしい老婆の逆怨みが始まる。
そう、彼女の口から、言い渡されたある“呪文(スペル)”が
銀行員の平穏な日常を跡形もなく変えていくんだ」

----ふうん。お話としてはよくありそうだけど…。
「確かにね。
ところが、この映画史に残ること間違いないと思われる
怪婆の世にも恐ろしい形相と、その壊れぶりが、
ときに笑いを誘うほど大げさに描かれ、
ただ怖いというだけではなく、
別次元の領域へと本作をいざなっていくんだ」

----このお婆さんとの対決がずっと続くんじゃニャいの?
「いやいや。
う~ん。ここはしゃべってもいいかな。
この怪婆は、あっという間に死んでしまい、
後には“呪文(スペル)”だけが残り、ヒロインを苦しめていく。
しかもそれは、この世ならぬ地獄へと彼女を引きずり込もうとするもの。
かくして物語は、地獄からやってくる恐ろしい使者や、その除霊会(?)など、
ジェットコースター・ホラーとでも呼びたくなる恐怖のエピソードの畳みかけで、
驚愕のラストへなだれ込んでいく」

----でも、昨日もそれに似たこと言ってたような…。
「いやいや。
昨日の『エスター』では、
クライマックスで
襲う者VS.襲われる者という
相対峙する二者による息詰まるバトルを繰り広げさせる、
いわば王道的パターン。
それに対して、
こちらは、それまで多くのエピソードを詰め込みながら、
一瞬の(この言葉、使うの怖いけど)どんでん返しで、
観る者を唖然とさせて『はいエンド』。
これは、ある種、爽快でもあったね。
昔、テレビの『ヒッチコック劇場』あたりで観た感覚」

----サム・ライミと言えば、
『呪怨 パンデミック』などをプロデュース。
日本人監督・清水崇をハリウッド・デビューさせているよね?
「うん。これはよく知られたことだけど、
日本のホラーは、
ただ、“何かが”そこにじっとしているのが怖い。
しかし、サム・ライミは、
大音量によるこけおどしも使った、
ハリウッドならではの正攻法のホラーで勝負。
ただ、ヒロインが助かる方法等は、
ジャパニーズ・ホラーの代名詞とも言える『リング』の類似パターン。
さあ、果たしてここでは、なにが?
これがオチにもつながってくるから楽しみに観てね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これって、原題の方がいい気がするニャあ」小首ニャ


これは怖いというよりオモシロい度

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『エスター』

2009-09-24 22:30:56 | 新作映画
(原題:Orphan)



----この顔、ちょっと怖すぎる。
しかも、どこか変…。
「うん。日本でのキャッチコピーが
「この娘、どこかが変だ。」
このビジュアルといい、キャッチコピーといい、
観終わったら、すべて納得。
いやあ、今回、日本の宣伝サイドはいい仕事している。
ぼくはそう思うな」

----お話の方は、
この少女が何か危険なことをやって、
みんなを恐怖に陥れるということでいいのかニャあ。
昔、マコーレー・カルキン&イライジャ・ウッド
それに似たのなかった?
『危険な遊び』だね。
あれも、なかなか怖かったけど、
こっちの方が一枚上手かも。
この映画の原題『Orphan』は孤児を意味する。
かつて3番目の子を流産したケイト(ベラ・ファーミガ)
彼女は、その愛を他の子に注ぐべく、
夫ジョン(ピーター・サースガード)と相談の上、
養子をもらうことにする。
さて、彼らが訪れた孤児院。
そこには、あきらかに他の子とは違うひとりの女の子が…。
頭がよくて歌と画が上手なその子の名はエスター(イザベル・ファーマン)
ケイトはもちろんのこと、妻以上にジョンも彼女を気に入り、
家に連れて帰るものの、
息子のダニエルは、エスターがクールでないと拒否反応」

----そして、やがてエスターは、その本性をむき出しにしていくわけだね。
「そう。その流れはいわゆる定番で、
何ら特別な驚きもないんだけど、
この映画は、
恐怖の前提となるシチュエーションの作り込み方がとにかく巧い。
そのシチュエーションが、伏線となるいくつものエピソードと見事に絡み合い、
映画の終わりに近づくにつれて、
観ている間に湧いてきた疑問(たとえばここまでやるか!的な)も含めて
すべてが『なるほど』という納得の中に回収されていくんだ。
たとえば、2番目の子マックスは聾唖者という設定。
独身術にたけている。
エスターは、それを利用して夫婦の会話を盗み見る。
また、ケイトは元アルコール中毒。
マックスを池で、あわや溺れさせそうになったという過去を持つ。
このことはケイト本人の心理状況、
周囲の彼女を観る目、
そしてクライマックスの池でのバトルと、
いろんな形で映画をけん引してゆく」

----ニャるほど。
そういう映画だったら、えいが好きなのも分かるニャあ。
「でしょ。
そして、何よりも唸らせられるのが、
このエスター最大の秘密。
これには参ったね。
やられたって感じ。
製作に関わっているレオナルド・ディカプリオいわく、
『これは何度でも観たいと思うような映画。
1回だけじゃ、いろんなことを見落とすからだ』。
ぼくも同感だね」

----そんなによくできているんだ。
監督はだれニャの?
『蝋人形の館』「ハウメ・コジェ=セラ
ただ、冒頭はあまりにもショッキングな映像だし、
結末も、すべてめでたしめでたしというわけではない。
映画に完全なハッピーエンディングを求める人にはつらいかもね」

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「この子、顔からして怖いのニャ」もう寝る


スリラー好きにはたまらない度

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『なくもんか』

2009-09-23 21:44:05 | 新作映画
----ほんと、一週間は長かったニャあ。
いよいよ今日から本格再開。
でも最初に選んだ作品が、まさかこれとは…。
確かクドカンの脚本だよね。
「いやあ。シルバーウィーク直前に観た映画の中では、
これはなかなかのヒット作。
やはりクドカンはこうこなくっちゃ」

----ん?それってどういう意味?
「なんのかんの言っても、彼にはコメディが似合うってこと。
しかもこの映画は、主演に阿部サダヲを据えての“泣ける喜劇”。
フライヤーによると“笑える悲劇”でもあるんだけどね」

----そのフライヤーでは、
阿部サダヲが大きなハムカツをくわえて涙を流しているよね。
これってどういうお話?
まさか、食べ物の映画じゃニャいよね。
「(笑)。さすがにそれはないね。
あらすじを簡単に説明するとこうなる。
幼い頃、無茶苦茶な人生を送る父(伊原剛志)に捨てられ、
生き別れた兄弟。
阿部サダヲが演じるのは、この弟・祐太の方。
ハムカツ屋『デリカの山ちゃん』の初代夫婦(カンニング山口&いしだあゆみ)に、
実の息子のように優しく育てられ、
その恩返しとばかりに一生懸命に働く彼は、
いつも笑顔を絶やさず、しかし笑顔の裏で“堂々と(笑)”泣いている。
やがて祐太は二代目店主に。
そんなある日、家を飛び出していったまま行方知れずだった徹子(竹内結子)が
子供を連れて突然帰ってくる。
デブで不細工だった徹子は、まるで別人のような超美人に。
初代店主の『デブじゃなきゃ、嫁に貰ってほしいんだけどな』の遺言を思い出した祐太は、
数々の謎が残る徹子を問い詰めるでもなく受け入れ、
どさくさにまぎれてプロポーズ。
一方、弟の祐介(瑛太)は、
度重なる転校でもイジメられないために
身につけた生きる術“笑い”を武器に芸能界へ進出。
赤の他人の金城大介(塚本高史 )と組んで
兄弟漫才師・金城ブラザーズとして売り出す…。
あらら。自分で話しながら、いま気づいたけど、
これ、けっこう、話が入り組んでるなあ」

----フォーンも、そう思って聞いてた。
でも、あえて止めはしなかったのは、
ストーリーがオモシロかったから。
この後、どうニャるの?
「うん。金城ブラザーズは周囲の予想を裏切って大ブレイク。
だが、より人気があるのは、祐介の方。
ピンでドラマへの出演依頼がきたりもするようになる。
オモシロくない大介は、ニセの自伝を作って売り出すことに成功。
いわゆるタレント本だね。
一方、祐太のお店は、
徹子による『山ちゃん』エコ化宣言で大改革が行われる。
しかし、ラードの使用禁止や、自然食お惣菜の販売などが裏目に出て、
売り上げが落ち、さすがの祐太の顔も暗くなる。
しかし、謎の“お出かけ”から戻るといつもの笑顔に。
さあ、果たしてことの真相は?
そこに、突然、父親が名乗りをあげて…。
と、このくらいにしておこうかな」

----そうだよ。
いくらニャんでもさっきからストーリーばかり。
映画のタッチがよく見えニャい。
「ごめんごめん。
この映画、最初の方は、
まるでフランスの下町人情ドラマ風。
このままのスタイルで最後まで行くのかなと思ったら、
父親の出現で、一転して緊迫のすき焼きシーンへ。
子供たちに笑顔で牛肉を食べさせながら自分は決して箸をつけない祐太。
父親に対して怒り心頭の祐介。
一方、あくまでも笑顔を崩さない祐太だが…。
ぼくは、このシーンでのそれぞれの描き分け、
<表>と<裏>の見せ方に、
クドカンの人間観察の真髄を覗き見た気がしたね。
もともと、この映画はタイトルにも表れているように、
人前で泣き顔を見せないようにしている男のお話。
かつてのテレビドラマ『泣いてたまるか』のように、
“負けるもんか”という意志の強さを描いているものではない。
そう、主人公の祐太は、実はよく泣くんだ。
というか、涙もろい。
でも、みんなの前では無理して笑って…。
結果、いつの間にか笑いが顔に張り付いてしまっているんだね。
こういう役を演じさせたら、阿部サダヲは当代随一」

----ニャるほど。そういうお話か…。
ということは、最後はその仮面が剥がされるの?
「さあ、どうでしょう?
そこは知らずに観た方がいいかも。
あっ、この映画、ちょっと気をつけた方がいいのは、
主人公が阿部サダヲということも手伝って、
けっこう、きわどいシーンやセリフも散りばめられている。
特に後半、舞台が沖縄に移ってからは要注意。
でも、総じてパワフルな喜劇であるのは事実。
ぼくは好きだなあ」

----えいも、涙もろいからニャあ。


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「こういう映画は、男の方が好きだよニャあ」悲しい

隣の男の人はずっと泣いていた度

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ちょっとお知らせ (by留守番フォーン)

2009-09-22 15:43:19 | 
-----いやあ。やはりえいのお留守番はたいへん。
代りに喋る予定だったのに、
結局、一回だけ。
フォーンじゃ、トラックバックのお返しもできないし。
気がついたら、50TBもたまっている。
おまけに試写状も15枚ほどたまっている(汗)。

でも、もうすぐ帰ってくるからちょっと待ってね。
今日は、疲れていて
コメントのお返事と、
TBくらいしかできなさそうだって…。
明日からは、いままでどおりに始めるみたい。
おそらく、泣ける映画あたりからくるのではないかと、
フォーンは予想。
でも、またホラーだったりして…。



           (byフォーン)

「長い留守番で怒っているのニャ」2009.4.7フォーン



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『戦慄迷宮3D』

2009-09-18 17:31:56 | 新作映画
-----今日は、フォーンが担当。
ここをいつも読んでくれている人は知っていると思うけど、
いま、えいは同窓会とやらで飛行機に乗って九州へ。
で、出かける前に聞いておいたのを思い出しながら
フォーンが代わりにしゃべっちゃおうってわけ。

さて、そんなこんなで第一弾がこの映画。
実は、これタイトルどおり、
どの映画館でも3Dでかかるんだって。

フォーンは知らなかったけど、
「富士急ハイランド」
廃病院を模した、とっても怖い
人気お化け屋敷「戦慄迷宮」というのがあって
それを、清水崇監督&柳楽優弥主演
実写映画化したのがこの作品だとか…。

『呪怨』の清水崇監督だから、
そうとうに怖いはず。
最後まで観ていられるかなと、
かなり心配していたようだけど、
どうやら大丈夫だったみたい。
怖がりのえいがなぜ?って聞いてみたところ、
ひとつは、舞台が「お化け屋敷」ということが
あらかじめ分かっているからじゃないかって。
「お化け屋敷」って、その人が直に体験しているら怖いのであって
自分がそこにいないと、怖さは半減以下。
もうひとつは、眼鏡をかけた瞬間に目の前の照度が下がって、
目が疲れて、そっちにばかり気がとられてしまったとのこと。
やはり、3Dは明るい映画のほうがいいのじゃないかな、とも言っていた。

じゃあ、まったくダメだったかって言うと、そうでもなくて、
助かったと思ったら、まだ悪夢が続いていた…。
この清水監督お得意の恐怖ラビリンスと、
過去と現在の話がいつまでも際限なく結びついてくところも
ユニークな発想でオモシロいんだって。

でも、どういうお話か気になるよね。
で、フォーンは聞いてみました。
「昔、お化け屋敷で消えてしまった女の子が
ある雨の夜、突然戻ってくる。
で、あれやこれやの末に、病院に連れて行くことに。
で、気づくとそこは、昔のお化け屋敷だった」だって…。
分かったような分からないような…。

そうそう、あと、3Dと言っても
飛び出すよりも奥行きを作るほうを意識。
「ホラーというよりスリラーだから、
そっちのほうがいいかも」って。
でも、
それって何のことか、フォーンにはよく分からないんだけど…。

           (byフォーン)

「この眼鏡、フォーンがかけても効果あるのかニャ」2009.4.7フォーン



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『大菩薩峠』(「大雷蔵映画祭」)

2009-09-16 22:12:11 | 新作映画
「いやあ、この映画ってこういうお話だったのか。
これは観ててよかった」

----一ありゃりゃ、これってすごく古い映画だよね。
ニャにをいまさら…。
「うん。12月12日から
市川雷蔵没後40年企画として
「大雷蔵映画祭」というのが、
とんでもない数のフィルムを集めて行われるんだ。
彼が生前に遺した映画は159本。
そのうちのなんと一挙100本上映!
なんでもギネス申請中らしいよ。
その中には雷蔵がノンクレジットでカメオ出演の『おてもやん』まで
含まれているらしい」

----市川雷蔵の映画ってあまり観ていなかったよね?
「うん。子供の頃、
ぼくの住んでいた町には映画館が二つ。
一つは、東宝あり東映あり日活ありの三番館。
もうひとつは主に大映をやっていて、
でもこっちはちょっと遠かったんだよね。
いや、それだけじゃないな。
いま観て再確認したけど、雷蔵はあまり子供には向いてないね。
隠微なエロスのイメージってのは、
子供ながらにもその頃から感じていたけど、
これはちょっと驚き。
なるほど、親も連れて行かないはずだ」

----でも市川雷蔵って日本を代表する大スターだよね?
「うん。その映画館でも
彼の『眠狂四郎』とか『陸軍中野学校』とかをやっていた。
あっ、もちろん勝新太郎 『兵隊やくざ』『座頭市』もね。
で、その頃、子供なりに思ったのが
雷蔵というのがニヒルな人だってこと。
まだ虚無って言葉までは知らなかったからね」

----だけど『大菩薩峠』と聞いたら、
なんだか文芸大作のような気がするけど…。
「ところがところが、その内容たるやもう唖然。
市川雷蔵扮する主人公の剣士・机竜之助ときたら、
辻斬りはするわ、
奉納試合の相手の宇津木文之丞の
内縁の妻・お浜の帯をクルクルするわ。
もう悪行の限りをつくす」

----ニャに?その帯クルクルって?
「うん。着物を無理やり脱がせ、
女の操を奪ってしまうんだ。
この映画、後にもこの帯をクルクルが出てくる。
女性を脱がせるのが目的のかるた大会。
いまでいう野球拳だね」

----そりゃひどいや。
で、そのお浜は自害するって話?
「なんのなんの。自害どころか、
机竜之助に働きかけ、一緒に駆け落ち。
希代の悪女だね。
しかもその感じを中村玉緒がよく出している。
最後には、あわれ竜之助に斬られてしまうのに、
その後も幽霊になって出ているかのよう。
本人はそこに写ってもいないのに、ゾクッ…。
まあ、これは三隅研次監督の演出力。
そうそう、脚本は巨匠・衣笠貞之助
いまだったら、突っ込まれそうな偶然ばかりが続くのに、
この前、ちょっと話した“映画は虚構”って感じで、
強引に物語を進めていく。
その代わり見せるのが美術。
いやあ、この頃のフィルムの色合いはいいね。
まるで絵具で塗ったような感じ。
オープニングの大映マークからしてそそる」

----ちょちょっと、映画の話に戻ってよ。
「あっ、ごめんごめん。
まあ、たいしたお話じゃないんだけどね。
物語は、これと並行して
最初に辻斬りにあった老巡礼の孫娘・お松(山本富士子)の不幸な転落を描き、
やがて、それが兄・宇津木文之丞の仇を狙う弟・兵馬(本郷功次郎 )との淡い恋と絡み合う。
まあこれも、調子いいお話。
そこに新鮮組、青梅の義賊・裏宿の七兵衛まで出てきて…」

----オモシロそうじゃない。
どうニャるの?
最後は果たし合い?
「これが、
両者剣を構えて睨みあったところで『終』」

----ニャにそれ?
「観ていて、あっ、そうかと思ったね。
昔、確かあれは『弁天小僧』だったと思うけど、
池に追い詰められて『御用だ御用だ』。
さあ、どうなるってところで『終』ということがあった。
あれを思い出したね。
これはテレビが普及していない時代の方法だね。
流行れば続編。
だけど、ふと気付いたんだけど、
その『弁天小僧』って確か雷蔵主演。
気がつかないうちに観ていたんだなあ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「へぇ~っ。昔は、日本らしからぬスターがいたんだニャあ」身を乗り出す

これぞピカレスク・ロマンだ度

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『マーシャル博士の恐竜ランド』(@「シネマのすき間」)

2009-09-15 10:01:16 | 新作映画
-----おはよう(で、いいのかな)。
これ、読んでいてくれる人たちは夜中の方が多いかも…。
でもまあ、いいか。
フォーンがお喋りしているのは朝なんだし。
さて、今日の映画『マーシャル博士の恐竜ランド』
変なタイトルだよね
「恐竜」というから古代に行ったのかと思うと、
どうもそうとは決めつけきれない。
確かに、マーシャル博士が開発したのはタイムワープ装置。
でも、「たどり着いたらいつも雨降り~♪」じゃなかった、
たどり着いたらそこは、
古代~現代文明のあらゆる事物が存在するへんてこな場所だったというお話。
で、博士たちはそこで地球滅亡の危機に立ち向かうってお話。
変なヒューマノイドも出てくるよ。
で、なぜ、これが「シネマのすき間」に選ばれたか?
今回のポイントはそこ。
「買い物」「生活」「環境」「文化」「平和」…。
どのカテゴリーにも当てはまりそうにないよね。
でも、まあ見てみて!
ウィル・フェレルのお芝居も見モノだよ。

           (byフォーン)

ウィル・フェレルが出ているのだけで楽しいのニャ」2009.4.7フォーン



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『アバンチュールはパリで』

2009-09-13 18:01:55 | 新作映画
(英題:Night and Day)

-----あらら、これってフランス映画かと思ってた。
違うんだ!?
「うん。韓国映画。
監督はホン・サンス。
彼は“韓国のゴダール”とか“エリック・ロメールの師弟”とか言われているらしい」

----それってヌーヴェル・ヴァーグっぽいってことなのかニャあ。
「まあ、何を持ってヌーヴェル・ヴァーグというかは
人それぞれだと思うけど、
ぼくはフランソワ・トリュフォーの残り香は感じたな。
主人公は妻をソウルに残し、
単身パリを訪れた画家のソンナム(キム・ヨンホ)。
その理由というのが、
マリファナを吸ったことがバレ、
警察に摘発されることを恐れたから。
パリの日々を怠惰に過ごすソンナム。
そんなある日、彼は街かどでひとりの女性から挨拶される。
ところがソンナムにはその女性に見覚えがない。
このミステリアスな出だしがまずいい。
覚えてない!?冗談でしょ!と怒る女性。
でも、ほんとうに彼には彼女が誰か分からない」

----それは誰だったの?
「10年前に別れた恋人、ミンソン。
ようやくソンナムも彼女を思い出し、
ふたりはカフェでワインを飲みながら昔話に話を咲かせる。
そこに偶然通りかかり、ミンソンに挨拶するのが
この映画のヒロイン、ユンジュン(パク・ウネ)。
このユンジュンが
果たしてこれまでこんなヒロインがあった?と言いたくなるほどに、
同性に評判が悪い。
このミンソンといい、
後に出てくるユンジュンの同室のヒョンジュ(ソ・ミンジョン )といい、
いずれも口をそろえてユンジュンのことを『お金にケチ』と言う。
さて、そんなユンジュンだが、
男であるソンナムにとっては、女性で可愛くさえあれば、それでOK!
お金のことなど問題ではない」

----ニャるほど。
デートではお金を払うのは男というのが相場だし…。
そこでソンナムはユンジュンにアプローチしていくって話だね。
しかし、逃亡していながら、なんて男だ。
「でも、昔の恋人ミンソンの方から
ホテルにソンナムを誘ったときには、
『一瞬の欲望で、心の平和を失ってはいけない』と、
彼女を押しとどめてもいる。
なのに、ユンジュンに対してはそうなれない。
というのも、ユンジュンがあまりにも奔放。
気があるようでなさそうで、
自分を誘っているのか、そうでないのか、
正体をはっきり見せないから…。
このあたりが観ていてスリリングなんだね。
男から見ればお預けを喰らっている感じだけど、
それも男の身勝手な考えかもしれない。
男なんて、結局はその女の体が欲しいだけ。
この映画は、そう言っているようにも見える」

----う~ん。どっちかはっきり分からニャいの?
「うん。分からない。
ていうか、“男には女の気持ちは分かるはずはない”。
監督はそのことを前提に置いた作り方をしている。
というのも、この映画は最初から最後まで男目線で語られるんだ。
それも日記体という形でね」

----そうか。
恋した男は盲目。
そして、その女をどうにかして手に入れたい。
確かに、トリュフォーの映画にはそういうの多かったよね。
「でしょう。
キム・ヨンホのがっしりとした体つきとは真逆だけど、
ぼくの目にはジャン=ピエール・レオーがかぶさって見えたな」



フォーンの一言「それは、一種の駆け引きというヤツだニャ」ぱっちり


※でも、それが無意識なのか、計算した上でのことか、
ぼくにも分からない度


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『笑う警官』

2009-09-12 12:54:51 | 新作映画
----えっ?これって日本映画ニャの?
スウェーデンの小説家の作品に、似たのがなっかったっけ?
「マルティン・ベック」シリーズだね。
実は、本作の監督でもある角川春樹に誘われた佐々木譲
同作品へのオマージュともいうべきものを書いた小説『笑う警官』がこの映画の原作。
物語は、北海道警裏金事件を想起させる。
一言で言えば、こういうお話。
札幌のマンションで女性の変死体が発見。
管内の大通署から急行した町田(野村祐人)と岩井(伊藤明賢)は捜査の過程で、
被害者が道警本部の婦人警官であると気づく。
ところがそのことが判明したのは、ほんの今しがたのはずなのに、
本部から、おえら方が続々現れ、捜査は彼らに引き継がれてしまう。
しかもあっという間に容疑者は、被害者の元恋人・津久井(宮迫博之)と断定され、
なんと射殺許可が出てしまう。
津久井は覚醒剤の常習者で、拳銃を所持している可能性が濃いというわけだ。
しかしSATまでもが出動すRというから、これは射殺許可というより射殺命令に近い。
捜査権を奪われた町田、岩井の不満と不審が高まる中、
かつて津久井と共に潜入捜査に携わったことのある、
いわば戦友の佐伯(大森南朋)は、
小島(松雪泰子)、植村(蛍雪次朗)、町田、岩井、
そして新宮(忍成修吾)らと、極秘に捜査を進める。
その中で浮かび上がってきたのは、
翌朝、道警の不祥事について道議会の百条委員会に証人として出席する予定だった
津久井を消してしまおうという上層部の動きだった…」

----一言にしてはずいぶん長いニャあ(笑)?
話を聞いていると、一夜のお話みたいだけど…
「いやあ。ミステリーを読みなれていないぼくからすると、
これがなかなかオモシロい話でね。
内部にいると思われる裏切り者、いわゆる内通者はだれかということも含めて、
物語の行方が
自分が思ったのとは全く違う方向に行く。
よくぞこんな筋立てを考えたものだ。
ただ、ラスボスは余計だったな。
あそこで一気にマンガチックになった気がする」

----だけど、それはあくまで物語のことだよね。
映画は映画として観なくてはいけないんじゃなかったの?
「それはそう。
この映画の最大の特徴、
それは80年代映画の風雲児でもあった
角川春樹が1997年の『時をかける少女』以来、
実に12年ぶりの監督作であるということ。
彼の監督デビュー作は『汚れた英雄』
あの頃は、仙元誠三 のスタイリッシュな映像ばかりが目に付いたけど、
今回は、彼のいいところが随所に出ていた気がする。
角川春樹の世界を特徴づけるジャズも、
一夜の物語という設定には効果的だし…。
ただ、最初は物語が、彼らが隠れ家として会合を行うバーでの会話を中止に進み、
その後も、佐伯、小島がそこでパソコンと携帯を駆使して捜査。
指令もそこから出すため、
ちょっと舞台劇のような感じもして、先行き不安だったんだけどね。
空気が、どこか『いつかA列車に乗って』に似てなくもなかったんだね。
しかし後半、クライマックスにかけてはまるで『マルタイの女』
そして何よりも今回、再確認させられたのが
角川春樹は映画が虚構であるということをよく知っているということ

----それってどういう意味?
「それは大森南朋と松雪泰子演じる主人公たちの会話に象徴的に表れている。
ふたりの静かな言葉のやりとりは、どう考えても日常ではありえないカッコよさ。
極論すればキザっぽい。
でも、それが映画だとぼくは思う。
現実での会話そのものを見せられても
オモシロくもなんともない。
ただ、エンディングはもったいつけすぎ。
さすがに、ここはどうかな」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「角川春樹、これが目標の興行収入に達しなかったら映画界を去る決意らしいのニャ?」身を乗り出す

久しぶりに東映の色を感じた映画でもある度

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『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』

2009-09-09 21:43:50 | 新作映画
※注:ストーリーを全く書いていませんでしたので、
約6時間後に書きくわえました。


----今年って太宰治原作の映画化が多いよね。
ほかにも『斜陽』『パンドラの匣』だっけ?
「そうだね。今年は太宰生誕100年だし、
映画界も盛り上がっているみたいだ。
なかでもこの作品は監督の根岸吉太郎
モントリオール世界映画祭で監督賞受賞。
話題性も多い。
ただ映画祭前から、その創設者兼ディレクターの
セルジュ・ロジークが絶賛していたこともあり、
ぼく自身は、受賞と聞いてもそれほど驚かなかったけど…」

----でも、やはりその受賞は映画としての魅力があるってことだよね?
「そうだね。
これはベースとなる『ヴィヨンの妻』に
『思い出』『灯籠』『姥捨』『きりぎりす』『桜桃』『二十世紀旗手』など、
太宰作品のエッセンスを絶妙なバランスで配合。
主人公・大谷(浅野忠信)と佐知(松たか子 )を、
『桜桃』と『タンポポ』に譬えたということのようだ。
痛みやすいけど甘みがあって愛される“桜桃”が大谷、
どんな環境にも対応して成長し、
華やかではないけれど誠実な美しさを持った“タンポポ”が佐知ということらしい。
これらはフライヤーに載っていた文を転載させてもらっているわけだけど、
ついでにやっちゃえば『ヴィヨン』は
高い学識を持ちながら、
逃亡・入獄の生活を送ったフランスの中世末期の近代史の先駆者フランソワ・ヴィヨン。
無頼で放蕩な人の譬えとして使われるんだそうな」

----あらら、全部写しちゃった。
いいのかニャあ?
「どうだろう。
映画の悪口言っているわけじゃないし、いいんじゃないかな…。
しかし、こういう原作ものはいつも言うように、語るのが難しい。
ぼくが原作を読んだのはずいぶん昔だし、
細かい脚色がどうなっているかなんて分かりようもない。
だけど、ずばり言えばこの映画はオモシロい。
と言うよりも、ぐいぐい引き込まれたね。
これは多分に脚本の田中陽造が素晴らしいんだね。
まるで未読の小説のページをめくるように、
次のシーンへの期待が高まり、
カットからカットへの移行を息を飲んで見つめてしまう。
キャスティングも素晴らしく、
浅野忠信も、いつものアクが抑えられているし、
松たか子に至っては、
この女性に惚れない男はいないだろうというほど、
魅力的な妻を演じて見せる。
大谷の愛人を演じる広末涼子も、
そのはすっぱさが体全体から匂う感じ。
あと、大谷に金をだまし取られる飲み屋夫婦。
とりわけ伊武雅刀は秀逸。
あの人間臭さは、そうとうな人間洞察がないと出てこない」

----めちゃ褒めじゃニャい?
あんまり熱く喋っているとしらけちゃうよ。
「さらに時代考証。
当然、ぼくは当時を知っているわけじゃないから、
あまり偉そうなことは言えないけど、
昔の日本映画で観た世界が
そっくり再現されていた気がする。
いやあ、いまになって
これはオモシロい映画だったと再確認したな」

----あらあら。

         (byえいwithフォーン)

※追記箇所(ちょっと簡単なストーリー)

●戦後混乱期の東京。放蕩者の小説家・大谷は酒代を踏み倒し、
しかも、その飲み屋から大金を盗んで逃げだす。
それを知った妻・佐知は警察沙汰だけは許してもらおうと、
その店で働き、お金を返そうとする。
そんな彼女の前に、佐知を慕う工員・岡田(妻夫木聡)や
かつて幸が思いを寄せていた弁護士・辻(堤真一)が現れ、
佐知の心も揺れ始める。
そんな妻の心を知ってか知らずか、
大谷は親しくしていたバーの女・秋子(広末涼子)と姿を消してしまう…。



フォーンの一言「でも、太宰は苦手だったんじゃなかったのかニャ?」小首ニャ

だから、映画としてオモシロいんだ度

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『SING FOR DARFUR』(@「シネマのすき間」)

2009-09-08 14:30:48 | 新作映画
-----もしかしてタイトルが全部英語の映画って、
ここで話聞くの初めてじゃないかな。
それも「DARFUR」なんて、まず読み方からして分かんなかった。
これはアフリカ大陸にあるスーダンという国の一地域。
ずっと長い間、民族紛争が続いているんだ。
フォーンは、そんなことまったく知らなかった。
でも、えいもそうらしい。
で、ここに出てくる人たちも
ほんとうはそこのところを分かってはいない。
そう、この映画『SING FOR DARFUR』は、ダルフールについて語っていながら、
まったくその映像が出てこないというユニークな試みの映画ニャんだ。
えっ、よく意味が分からないって?
う~ん。ここで語り始めると、長くなっちゃうから、
またまた
「シネマのすき間」
を見てね。
ほんと、変わった映画だよ。

           (byフォーン)

「今回はジョン・レノンのカバー・アルバムの話もしているようなのニャ」2009.4.7フォーン


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『携帯彼氏』

2009-09-06 14:32:55 | 新作映画
----これって、タイトルからして想像ついちゃうな。
原作はケータイ小説でしょ?
「うん。これまでケータイ小説の映画化って、悲恋ものが多くって…。
しかもそこに、いろんな障壁がこれでもかこれでもかと詰め込まれている。
あまりにパターン化しすぎて、ちょっと食傷気味だったんだけど、
これは一種のホラー。
しかも、謎ときの要素も入れてあって、
物語としてもなかなかオモシロかったな」

----どんな物語ニャの?
「これは、簡単に話せる。
携帯電話を使った人気恋愛シミュレーションゲーム『携帯彼氏』を
ダウンロードした人が次々と怪死していく事件が発生。
それはラブゲージがゼロ、あるいは100になったとき。
つまりはゲームが終了したとき。
そうならないように必死で操作する女子高生たち。
だがなぜか途中から、
彼ら“携帯彼氏”が、まるで人格が変わったように凶暴になる。
『死ね!』と言って、気が狂ったように笑い出したりとかね。
その謎に迫る女子高生・里美(川島海荷)にも死の恐怖が降りかかり…」

----それって助かる方法はないの?
ていうか、そんなことしていたら、日本中の女子高生が死んじゃうじゃない?
「うん。その助かるには?だけど、
これは『リング』以来、よく使われる方法。
誰かに呪いを移しちゃう。
携帯だからダビングではなくて赤外線転送」

----あらあ、今っぽい…。
「でしょ。
で、もうひとつのミステリー的要素。
これはヒロインの過去に関係がある。
里美が好きだった上級生、直人(石黒英雄)
だが、彼はもう死んでこの世にはいない。
というのも、ふたりが会う約束をした日に彼は焼死してしまったんだ。
しかも直人は、あるレイプ・サークルに入っていた。
これが物語に大きく関係してくる。
彼女が旧友に騙されて無理やり転送させられた“携帯彼氏”。
なんと、その男の名は直人。
しかもその顔は、死んだ直人にそっくりだった!」

----ニャるほど。それはオモシロいや。
「うん。よく考えられたお話だと思うよ。
たとえば、里美の母親(大西結花)も携帯彼氏をやっている。
ところがラブゲージがゼロになっても彼女は死なない。
なんだ、今までの怪死は偶然だったんだ…と思わせながら、
実はその向こうにもうひとつの真相が見えてくる…とかね」

----でも、聞いていると物語のことばかり。
映画としてのオモシロさはどうだったのかニャ。
「これも意外な拾いもの。
この映画の監督、船曳真珠というのは女性。
彼女は中学の頃から映画を作る夢を抱いていたらしい。
アメリカ映画を浴びるように観ながら、
『映画芸術』にも寄稿しているとのこと。
その彼女が目指したのは“ジャパニーズ・ホラー”からの脱却」

----それってどういう意味?。
「アメリカのジェットコースター・ホラー・ムービーのように、
ドキドキ・ハラハラさせ続ける展開の映画にしたかったらしい。
とにかくカット割が多く、
1つのフレームの作り方でゾッとさせるJホラーとは正反対。
ぼくは、Jホラーの作りの方が怖がる方だから、
逆にこれは大歓迎。
あまり怖くなくて、その分、“恐怖”を楽しめる余裕が持てたよ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それって嫌味じゃないよニャ?」小首ニャ

いや、本気で言っている度

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『千年の祈り』

2009-09-05 14:14:07 | 新作映画
(原題:A Thousand Years of Good Prayers)


----この映画、監督がウェイン・ワン
確か『スモーク』なんかで人気の人だよね?
「そうだね。香港生まれでアメリカ育ち。
彼の両親は、
中国共産党による建国から逃れて中国から香港に渡っているんだ。
この映画は、そんな彼の生い立ちが作品中ににじみ出ていたね」

----どういうお話ニャの?
「これは、いたってシンプル。
アメリカで暮らす一人娘イーラン(フェイ・ユー)。
彼女が離婚したことから、
その身を案じて父親シー(ヘンリー・オー)が北京からやってくる。
だが、娘との間には会話がない。
『幸せな人は、そんなに無口じゃないはずだ』
『お父さんだって無口だったじゃない。
お父さんは幸せじゃなかったの』」

----この娘、性格悪い…。
「(笑)。
実はこの会話がクライマックスで生きてくる。
さて、娘は毎日帰りが遅い。
やることもなく父は買い物をしたり、家を片づけたり、近所を散歩したり。
映画は、そんな父親が
アメリカで出会う人々との日々を軸に進んでいく。
彼をモルモン教に勧誘しようとする若い青年たちに
マルクスを持ち出して共産主義を説いたり、
公園のベンチで出会う裕福なイラン人マダムと、
片言の英語で会話を楽しんだり。
皮肉なことに、彼女と喋る方が娘とよりも何倍も心が通じ、会話が弾む。
そんなある日、娘が外泊。
翌日も終バスが終わっても娘は戻らず、
父親は心配で居ても立っても居られない。
夜遅くなって、ようやく見知らぬ男の車で帰宅。
それを蔭から見ていた父は、
娘に男との関係を問い詰める」

----確かに分かりやすい話。
ということは、
この映画はドラマチックな物語よりも
日常の積み重ねの中に人生を探り出すタイプの映画だね。
「おおっ。鋭いね。
そして迎えるクライマックス。
ここで明らかになるのは、
ある政治体制によって押しつぶされたひとりの男の人生。
それも、近隣の噂が元となっているというのがやるせない」

----それに似た話ってほかでも聞いたような…。
ヴィッキー・チャオ主演の『初恋の想い出』だね。
こういう話って程度は違えど、
日本でも全く起こらないわけじゃない。
噂話が原因で、会社の中で左遷されたりとかもあるわけだし…」

----それって、話を矮小化してニャい?
「いやいや。
一度しかない人生を噂に左右されるという意味では、
同じだと思うよ。
ただ、その決定権を持つのが国の最高機関というのは怖い。
別の人生が全く選びとれないわけだから…」

----それじゃあ、娘が寡黙になっても仕方がないニャあ。
でも、そういう親に育てられた娘も窮屈だっただろうね。
肩身が狭く生きざるを得ないというか…。
「そう。
だからこそ、
次の言葉が胸に痛い。
『もし自分の気持ちを一度も表現しない言語で育ったら、
違う言語を習って新しい言葉で話す方が楽なの。
そうすれば新しい人間になれる』」

----ふうむ。
英語で話す方が自分自身が解放されるということだニャ。
「そういうことだね。
さて、映画は、父と娘ということもあり、
ぼくは、一連の小津安二郎の映画を思い出さずにはいられなかった。
ふたりが並ぶときの構図なんかも似ていたしね。
そしてそれに呼応するかのように、
ヘンリー・オーの演技が魅せる。
その佇まいの中に、
そこはかとなく漂わせる飄々とした軽み、
どことなく笠置衆を思わせるものがあったな」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「タイトルの意味は何なのニャ?」ぱっちり


それは言わない方がいいかも。映画を観たらわかる度

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画像はアメリカ版ポスター。
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