ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アライブ-生還者-』(@「シネマのすき間」)

2009-03-31 22:41:28 | 新作映画
-----この頃、あれは結局、どうなったの?ということ多くニャい。
たとえば、ほら。
ミャンマーの漁師二人がバスタブほどの大きさのアイスボックスに乗って
25日間もサメの多い海域を漂流していたという話。
あれって、ほんとうのことだったのかニャあ。

あらら。
勘の鋭い人は、もう気づいちゃったかニャ。
今日のカタログハウス「シネマのすき間」での話は、
イーサン・ホーク主演で
『生きてこそ』という映画にもなった実話を
ちょっと変わった形でドキュメンタリー化した
『アライブ-生還者-』

えっ、変わった形ってニャにかって。
まあ、覗いてみてよ。

          (byフォーン)


「これ、ほんと?猫の世界じゃありえないことニャ」身を乗り出す


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「LET‘S BUILDUP!」

2009-03-30 14:04:30 | Weblog
build sound 「BUILDUP!」


---あらら、これも映画じゃニャいよね。
「うん。でもねこの『BUILDUP!』サイトは、
2008年度のグッドデザイン賞、
2009年度のADFEST(アジア広告大賞)コーポレートサイト部門銅賞を受賞と、
国内は元より海外からも
そのクリエイティブ性が評価されたサイトなんだ。
実際に見てみたけど、なかなか楽しくって」

----どういうところが?
「一番のおススメは
『LET‘S BUILDUP!」』のコーナー。
これは建設現場で聞こえるあの様々な建設音を使って
自分のオリジナルの音楽を作って遊べる音楽ゲーム。
電動ドリルやクレーン、リズムのサンプル音楽パーツであるブロックを
BUILD UPしていきながら、
“音楽ビル”の完成を目指すという仕組み。
ブロックを設置した足場には工事をする作業員のアニメーションとともに音楽が流れ出し、
作りながらどんどん楽しくなってくるんだ。
自分が作ったオリジナル音楽は、
友人にメールで送ったり、サイト内で公開することも可能」

----他には?
「サイトのトップページ右下部にある「kensetsu FILMS」から、
建設ドキュメンタリー動画も公開中。
2年前だったか、ぼくも行ったことのある
金沢21世紀美術館の施工責任者、関塚所長が
建設におけるそのこだわりと魅力を淡々と静かな情熱をこめて語っているよ」

----ニャんだか、建設業界の戦略に取り込まれている気もするけど、
まあ、いいか。

 (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「意外と楽しいのニャ」いいねぇ

「オンチなぼくも楽しめた度


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『GOEMON』

2009-03-29 00:53:04 | 新作映画
----昨日話していた『これでも時代劇』ってこの映画のことだったんだ。
この監督の紀里谷和明って、
えいは、あまり買っていなかったんじゃなかったっけ?
「うん。前作の『CASSHERN』が、あまりにもビジュアル重視で、
物語としての整理のほうが
ほとんどなされていなかったという印象があるからね」

----今度もやはりそんな感じがするけど…。
第一、この映画のストーリー、
どこに書かれているものを読んでもピンとこない。
「う~ん。
かなり、史実をいじくっているからね。
この映画に出てくるのは、戦国時代の有名な武将や忍者たち。
しかしここでは、そのキャラクターだけを借用して、
自由にストーリーを練り上げているんだ。
いわば歴史上の人物を使ってのゲーム――と言って差しさわりがあれば、
もう一つの歴史。
そう、過去に材をとったSFだね」

----結局、どんなお話ニャの?
「主人公は天下の大泥棒、石川五右衛門(江口洋介)。
しかしその過去はといえば、霧隠才蔵(大沢たかお)と並ぶ優秀な忍び。
ともに織田信長(中村橋之助)に仕える二人だったが、
主君亡き後、自由を求めて旅立った五右衛門に対し、
才蔵は侍になることを夢見て石田三成(要潤)の手下になっていた。
だが、信長を殺した光秀の背後に羽柴秀吉(奥田瑛二)がいたことが発覚。
かくして二人の運命が再び交わり始める……。
これに、五右衛門と茶々(広末涼子)の恋が絡むと思えば、
いいんじゃないかな」

----確かに、それは大胆なお話だ。
秀吉が織田信長暗殺を後ろで操っていたなんて…。
「大胆なのは、
何もストーリーだけじゃないよ。
セットも服装もすべて時代考証関係なし。
ただ、安土桃山時代に存在しない素材は使わないという
ガイドラインはあったらしいけどね。
それでも織田信長の鎧は赤錆色でまるで中世の騎士のよう。
足軽たちなんて、まるで『スター・ウォーズ』のトルーパー。
主要人物のだれ一人としてちょんまげを結ってはいない。
極めつけが、だれも靴を脱がない(笑)。
そこで一句。
荒唐無稽なストーリーには荒唐無稽なビジュアルがよく似合う」

----その決めつけも、また大胆だニャあ。
「いや、ここまで徹底すれば、それはそれでなかなかのもの。
思うに紀里谷監督は『ロード・オブ・ザ・リング』や
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような
豊かなファンタジー世界を作り出したかったんじゃないかな。
以前の日本では、それは到底考えられなかったこと。
しかし、CGという
実写に比べてバジェットが格段に低いツールが生まれたことが
その“夢”を現実のものへと変えていった。
と、なると、後は『お金』ではなく、
そのイマジネーションを現実のものへと変えてくれる
才能あるスタッフとキャストがいればいいということになる。
この映画、そういう意味では
これからの日本映画を占う第一歩になるやもしれないね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「絢爛豪華とはこのことニャ」身を乗り出す


※感動はないけど、見ごたえはあった度
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「正体不明の製品広告。正体不明のイス」

2009-03-28 14:25:51 | Weblog
謎のイス
謎のイス



---あらら、ニャによ。このイス?
「いやあ、ぼくもよく分からないんだけど、
最近、体のあちこちが痛むのって
もしかしてパソコンに向かっている時の椅子が悪いんじゃないかと、
どこかにいいイスはないかと探していたら、
こんな動画を見つけたってわけ」

----でもPanasonicってなっているよ。
「そこがミソなんだろうね。
一見、まったく製品とは関係ない映像を見せちゃうという戦略。
でも4月6日には
その中に隠れている製品の正体が分かるらしいよ」

----ふうむニャんだろう?



 (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「{『なるほど』と言われてもニャあ」いいねぇ

※次は、これでも時代劇って映画を話す予定だ度


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『ウェディング・ベルを鳴らせ!』

2009-03-27 23:32:54 | 新作映画
(原題:Promets Moi)



----このタイトルからはまったく想像つかなかったけど、
これってエミール・クストリッツァ監督の
新作ニャんだって?
「そうだよ。
一見、スペイン映画あたりのコメディって感じだけど、
これはまぎれもなくクストリッツァ作品。
おそらく世界広しと言えども、
オープニング・カットを観ただけで
それがだれの映画か分かるのは現代だと、
このクストリッツァと
フィンランドのアキ・カウリスマキぐらいだろうね」

----へぇ~っ。それってどこで分かるの?
「現実ではありえないと思われるほどの
異常な<騒々しさ>かな。
この映画でも、
例のエミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラのメンバー、
ストリボリ・クストリッツァの
“ウンザ・ウンザ”サウンドに乗って、
大柄な男3人が小さな車に乗って大騒ぎしながら登場。
一方では、ボロ雑巾という言葉がぴったりの猫が
主人公の少年ツァーネの枕で
彼の起きるのを待っている。
ツァーネは、発明好きのおじいさんと暮らしていて、
自分の死期が近いと思い込んだおじいさんに
町へ行って、次の3つのことをしてくるように約束させられる」

----3つの約束?
「(1)牛を売ったお金で、聖ニコラスのイコンを買う。
(2)自分のため土産を買う。
(3)お嫁さんを見つける。
さてお話は、牛をつれて町へ出かけたツァーネが
そこで高層ビルや大胆な女の子に目を奪われながらも、
ひとりの美女ヤスナに一目ぼれ。
おじいさんの親友の息子の協力を得て、
マフィア一味が狙う中、
このヤスナを救い出し、結婚へ結び付けるというもの」

----あらら、オチまでしゃべっていいのかニャ?
「うん。この映画に限ってはね。
というのも、宣伝サイドも
この映画が『ハッピーエンド』であることを
前面に押し出している。
いま、ストーリーを少ししゃべってしまったけど、
実際はこんなものではなく、
もう波乱万丈。
絶対にありえないおかしなことばかりが次々に巻き起こる。
たとえば、物語の間中、空を飛んでいる男とかね」

----空飛ぶ男?
「そう。他にも娼婦のいる酒場だとか、
マフィアとの大乱戦とか…。
行定勲監督が『遠くの空に消えた』で目指したクストリッツァ世界、
その本家本元がこれ。
比較しちゃかわいそうだけど、
やはりクストリッツァはクストリッツァ。
ほかの監督ではその世界をまねするのは難しい。
エネルギー、バイタリティがケタ違いなんだ。
動物は人間と同列扱いで描かれ、
とにかくみんなけたたましい。
まるで沈黙が怖いかのように…」

----同じファースト・カットですぐに分かる作家でも
アキ・カウリスマキとは正反対ってわけだニャ。
そういえば、そういう個性的な作家って
昔はいっぱいいたよね。
フェリー二だとかパゾリーニだとか。
「うん。最近はとんと減ったなあ。
この映画、リンゴ風呂だとか、双眼鏡の中で回転するおっぱいだとか、
あるいは、大きく息を吸って(しかも声をあげて)のディープキスとか、
クストリッツァはならではのブラックな笑いが満載。
あまりにも強すぎるエネルギーに、
逆に引いてしまう人もいるかもしれないけど、
映画ファンなら押さえておいたほうがいい作品であることは間違いないと思うね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でもボロ雑巾はないニャ…」おっ、これは


※クストリッツァは日本の昔話から、この映画の着想を得たらしい度

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『守護天使』

2009-03-26 00:14:28 | 新作映画
----これってブロガーさんたちに大人気の
『キサラギ』を作った監督の新作だよね。
みんなの注目も高そう。
「そうだね。
『キサラギ』は異常なほどの人気を集めたからね。
ただ、あのときにも喋ったけど、
『キサラギ』はもともとお芝居。
まあ、この『守護天使』も原作ものではあるけど、
ビジュアル化されるのは初めて。
それだけに
佐藤祐市監督の真価が問われる一作と言えるだろうね」

----今度もコメディなの?
「確かにコメディの要素もあるけど、
前作ほど笑いっぱなしというわけじゃない。
物語を要約すると、ざっとこうなる。
妻(寺島しのぶ)の尻に敷かれている
薄給のサラリーマン・須賀啓一(カンニング竹山)。
彼は電車の中で、毎日見かけるやさしい女子高生が
気になってしようがない。
そんなある日、啓一は自分が勤める塾の元生徒、
ヒキコモリの佐々木(與真司郎)から
彼女、冨野涼子(忽那汐里)がHブログをやっていると聞かされる。
だが、やがてそれは何者かが涼子の名を騙ってのものであることが判明。
ふたりは、啓一と幼いころからの腐れ縁の
雀荘暮らしのチンピラ、村岡(佐々木蔵之介)とともに、
裏サイトの魔の手から彼女を助けるために、
体を張るのだった……」

----あららっ。またネットが絡むんだ。
「うん。しかも今回は凶悪犯罪やヒキコモリ、格差社会など、
<現代>がより前面に押し出されている。
だけど、さっきも言ったように
笑いの方を期待すると少し肩透かしかも。
今回のテーマは一言でいえば<恋>。
しかも<初恋>。
かわいい女子高生を助けるヒーローと言えば、
一般にはカッコいい男、もしくは強い男。
ところが、この映画では、
見てくれでは完全に損をしている、
そして力がない男が<心>で体当たりしていく。
それも、生まれて初めての恋をしたから…」

----ニャるほど。
それじゃあ、笑うわけにはいかないよね。
となると、見どころはどこ?
「俳優たちのキャラづくりかなあ。
寺島しのぶなんて、
わけのわからない方言を駆使。
最後まで彼女かどうか
観ていて自信が持てなかった。
佐々木蔵之介のオールバックも
彼の新境地って感じ」

----他には?
「ちょっとネタバレ気味になるけど、
『ウルトラマン』へのオマージュかな。
こういう作品を観ると、
いつも思うんだけど、
これは?と思えるワン・アイデア、
それが原作のものなのか映画オリジナルのものか?
今回は、ウルトラマンのカラータイマーがそれにあたる。
あと、途中で出てくる
怪しいデブ専雑誌の撮影。
これ、一見、必要がないように見えて、
クライマックスの伏線に。
ここもオリジナルかどうか知りたいところだね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャんだか、歯切れが悪いニャあ」もう寝る

※生きるってみっともないけど、それでいいんだ度

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『ザ・バンク 堕ちた巨像』(@「シネマのすき間」)

2009-03-24 21:49:08 | 新作映画
-----この頃、ニュースは
100年に一度の不況と、暗い話ばかり。
だからこんな映画も生まれるのかニャ。
フォーンが今日、
カタログハウス「シネマのすき間」で聞いたお話は、
主演こそクライヴ・オーウェンナオミ・ワッツとメジャー級だけど、
観ていて身震いがするほど怖くなる
現実にチョー即したサスペンス。
あっ、これはフォーンが聞いた話。
まだ観たわけじゃニャいよ。
タイトルは『ザ・バンク 堕ちた巨像』
画像もいっぱいあるから、
読んでみてね。
          (byフォーン)


「ほんとにこんなことが起こっているのかニャ」身を乗り出す


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『チェイサー』

2009-03-23 23:53:11 | 新作映画
(英題:The Chaser)

「いやあ。
久しぶりに重量級の映画に出会ったね。
配給の人から『自信作なので観て!』という趣旨の
メールをいただいていたこともあって、
ある程度の期待はしていたけど、
まさか、ここまでとは思わなかった」

----それはまた大絶賛だニャあ。
監督のナ・ホンジンって
いままで聞いたことがない名前だけど、
どこがそんなによかったの。
「じゃあ、まずはその設定から話をしよう。
『チェイサー』というだけあって、映画は
追う者VS.追われる者という対立の構図で進んでゆく。
主人公はふたり。
デリヘルを経営する元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)。
そして連続猟奇殺人鬼ヨンミン(ハ・ジョンウ)」

----あれっ。
そのヨンミンとやらが犯人と
そんなにあっさり特定しちゃっていいの?
ミステリー的な楽しみを奪うことにならニャい?
「いや。そこがこの映画の特徴の一つ。
情報をすべて提示した上で、
その世界の中に観客を
否応無しに引きずり込んでいくんだ」

----へぇ~っ。観客参加型というわけか?
「そう、まるで映画と観客の間でゲームをしているかのよう。
観客が受け身になりっぱなしの
ありきたりな映画とは、これは全然違う。
さて、話を元に戻すと…。
このジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。
ジュンホは、女たちが残した携帯の番号から
このヨンミンにたどり着く。
しかも、病気だというのに無理に仕事に行かせた
ミジン(ソ・ヨンヒ)をユンミンが指名したことから、
ジュンホは彼を捕まえようと、
彼女に行き先から携帯で連絡するように言う」

----ニャンだ。
じゃあ、話は早いじゃニャい。
「ところが
このヨンミンがミジンを呼び寄せた屋敷が
携帯の電波が届かないところ。
さあ、ここからサスペンスが一気に加速していく。
その屋敷で以前にも殺人が繰り返し行なわれていることを知るミジン。
観ているこちらも、ミジンの心理と一体化してハラハラ。
ところが、
ジュンホとヨンミンは意外と早い段階で鉢合わせに」

----でも、そこではジュンホはヨンミンが犯人とは
まだ知らないわけだよね。
「そう。分かっているのは観客だけ。
いつ彼がそれに気づくのか?
これまた観ていてハラハラドキドキ。
この映画の最大のオモシロさは
このように、観客の気持ちを見透かしたように
それを操りながら進んでゆく脚本の妙と、
役が乗り移ったかのような熱演を見せるふたりの俳優、
そしてそれを感情もろともフィルムに写し取る秀逸なカメラにある」

----ニャんだ。結局は、全部ということじゃニャい。(笑)
「そういうこと。
しかもこの映画でヨンミンは、
これまでだれも想像さえしたことがない
“不敵な宣言”を
しかも警察署でやってのけるんだ。
『女たちは俺が殺した。
そして、最後の女はまだ生きている』。
ジュンホは、ヨンミンが女たちを売り飛ばしたとしか思っていなかっただけに、
この予想外の発言に唖然」

----スゴいニャあ。
でもそれって警察署でのことしょ。
即逮捕のはずでは?
「ところが、
証拠不十分で彼は再び野に放たれてしまうんだ。
そこには韓国の法制度や政治状況なども絡んでくる。
ナ・ホンジンは、
そのような社会の仕組みについての批判をも織り込みながら、
息もつかせぬ緊迫感で
ことのなりゆきを追っていく。
それも観客の予想を常に裏切り続けながらね。
ミジンの身を心配するあまり、
ただ走って走って走り続けるジュンホ。
それを捕えようと一緒になって走るカメラ。
観る者の鼓動と一体化するこの興奮は『フレンチ・コネクション2』か、
はたまた『最も危険な遊戯』か。
そして訪れる驚愕のラスト。
いやあ、ここは『セブン』なんて目じゃないね」

----そりゃまた大胆な。言いすぎじゃニャいの?
「でも、この映画のリメイク権を
レオナルド・ディカプリオ&ワーナー・ブラザースが獲得と聞いたら、フォーンも納得するかも。
さすがに『殺人の追憶』とまではいかなくても
少なくとも『オールド・ボーイ』よりは
遥かにオモシロかったね」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ここまで褒めるとはフォーンもビックリだニャあ」身を乗り出す

※『チェイサー』と言ってもアラン・ドロンのそれとは違う度


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『バーン・アフター・リーディング』

2009-03-21 14:15:15 | 新作映画
(原題:Burn After reading)

「う~ん。観てから時間をおきすぎてしまったこともあって、
ちょっと喋りづらくなったな」

----ん?どういうこと?
これってコーエン兄弟の新作だよね。
確か彼らのコメディって好きなはずじゃなかったっけ。
「それはそうだよ。
特に『赤ちゃん泥棒』は最高。
この映画だって、それに負けやしない。
しかし、同じクライム・コメディでありながら
この映画は、とにかく話が混み入りすぎている。
登場するのは
i-podなしでは生きられない単細胞のジム・トレーナー、
色ボケの財務省エリート、
アルコール依存症のCIA局員とその妻、
そして整形願望の強い女性と、
“どこにもはいそうにない”ユニークなキャラクターばかり。
彼らがワシントンを舞台に、
1枚の極秘ディスクをめぐって
壮絶な争奪戦を繰り広げるというもの」

----ふん。その強烈なキャラクターを
ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、
フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン

豪華スターが演じるというわけだね。
「そう。この映画は、
彼らのノリノリ演技を、
絶対に先読みのできない物語の運びの中、
コーエン兄弟ならではのブラックな笑いと共に楽しむという趣向。
そうそう。ティルダ・スウィントン以外の役はみんなあて書きらしい。
なかでもブラッド・ピットの“頭が空っぽの筋肉バカ”は最高。
本人は『今まで築いてきたキャリアを崩壊させちゃう役だね』と
苦笑しているらしいけど、
ぼくは『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』よりも
こちらの演技の方を買うな」

----って、今回はそれだけ?
「実はこの映画の最後に、
こういうセリフが出てくる。
『手の焼ける一件だ』。
それをもじれば『手の焼ける映画だ』。
まあ、こういう映画はあれこれ言うよりも、
観て楽しんでと言うしかないね。
個人的には 『ノーカントリー』よりも、
こっちだね」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「うまく逃げたニャあ」身を乗り出す

※まあ、とにかく観てみる度

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『REPO/レポ』

2009-03-20 00:27:21 | 新作映画
(原題:Repo!:The Genetic Opera)


「あ~。久しぶりにやっちゃった。
一回、書いたのに全部消えてしまった。(涙)…」

----確か、もうすぐ公開だよねというところから始めた気が…。
「そうなんだ。
亜蘭真主美士さんのおススメの作品で
かなりグロい映画ということも…」

----どういう内容だったっけ?
「近未来。
奇病が流行して
臓器ローンのビジネスが始まる。
レポマンというのは
その臓器回収に従事する男で、
体から臓器をむしり取る。
だから血なまぐさく、グロいのも当然なんだ」

---あれっ。さっきと少し話し方が違う。
「それは仕方ないよ。
2度同じことを言うのは疲れちゃうから、はしょってんの。
さて、このレポマンには娘シャイロがいて、
一度も外の世界には触れたことがない。
というのも母親のマーニが血液の病気で
シャイロもその病気が遺伝しているから。
そこにジーン社のCEOロッティのマーニへの愛が絡み、
やがて物語は
それまで秘密とされていたことがすべて暴かれる
クライマックスのオペラ会場へと一気に流れ込む」

---そうそう。そうだった。
『ファントム・オブ・パラダイス』に
少し構成が似ていると…。
「うん。でもこの映画、全編セリフが歌。
ミュージカルの体裁を取っていることもあって
一般には
『ロッキー・ホラー・ショー』が引き合いに出されているようだ。
でも、あんなポップな感じはなく、
もっとダークで沈んでいる。
これも時代の違いなのかな。
各エピソードの始まりを
コントラストの強いアニメで語ったりするなど、
今っぽいところもあるけどね」

---あとキャスティングにも触れていなかった?
「盲目の歌手ブラインド・マグを演じるサラ・ブライトマンが圧巻ということね。
彼女、ブラインド・マグは手術で目が見えるようになるけど、
その代りにロッティに一生仕える契約をしている。
ここも『ファントム・オブ・パラダイス』を彷彿とさせる。
あとパリス・ヒルトン
整形中毒の娘という自虐的とも思える役柄。
なにせ顔が焼けただれるからね。
あっ、主演はアレクサ・ヴェガ
ポール・ソルヴィーノも出ているよ」

---う~ん。やっぱり、はしょりすぎ。



         (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「2回しゃべっているから大目に見てニャ」もう寝る

※初めからカルトを目指したような映画だ度

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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『クローズZERO II』

2009-03-18 23:23:08 | 新作映画
----この映画のこと聞いたのって
そんなに昔じゃニャいよね。
確か漫画の主人公・坊屋春道が登場する以前の話とか言ってたけど、
今度は、原作の映画化になっているのかニャ?
「いや、前作 『クローズZERO』とあわせて2本で漫画の前日譚。
今回は鈴蘭高校と因縁の深いライバル校、鳳仙学園の猛者たちが登場。
この両校は、かつての抗争で死者を出してというもの
停戦協定が結ばれていたんだけど、
それを知らない滝谷源治(小栗旬)の不注意な一発により、
再び戦闘モードに入る。
まあ、簡単にいえばこういうお話だね。
しかも、G・P・S(源治・パーフェクト・制覇)を認める者は校内に少なく、
それまでもっともトップに近い位置にいた芹沢多摩雄(山田孝之)はもとより、
彼が率いる芹沢軍団は源治に距離を置いている。
そんな中、ついに決闘の日が来る……」

----ニャるほど。結局は殴り合いのお話か。
前回、絶賛していたやべきょうすけは?
「片桐拳だね。
彼は、周囲には死んだと思われている。
しかし実は遠く離れた漁港でひっそりと、
額に汗しながら働いていた。
そこに、かつての抗争中に鳳仙学園のトップを刺して
ム所に入っていた鈴蘭OB川西昇(阿倍信之介)が出所してやってくる。
ここに、もう一つの悲劇のドラマが起こるという、
いわば二段構えの構成だ。
あと、漫画との関連性が
わずかではあるけども生まれてきているのも今回の特徴。
原作で人気が高い(らしい)鳳仙花のスーパールーキー、美藤竜也が登場。
この役を演じるのは三浦春馬
あっ、キャスティングではロックバンドRIZEのドラムス、
金子ノブアキも新人らしからぬ落ち着いた演技を見せてくれる。
あっ、
高岡蒼甫、桐谷健太、波岡一喜ら前回に引き続いての出演陣も
それぞれの持ち味を生かしているよ」

----前回、話題になった大バトルは?
「質量ともに前回よりパワーアップ。
しかし、今回は間違いなく>『ブルース・リー/死亡遊戯』を意識。
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』のときだったかな。
三池崇史監督は“ドラゴン世代”と指摘した記憶があるけど、
そのことを再確認。
クライマックス、鳳仙学園でのバトルでは、
攻め入ってきた鈴蘭高校のワルメンたちが
校舎を一回ずつ上がって、鳳仙学園のボスの待つ最上階、
つまりは屋上へと上がっていく」

----ニャるほど。それは確かに『死亡遊戯』。
「そう。それを集団でやろうとしたわけだ。
今回、三池監督の脳裏にあったのは
このことだとぼくは思うな」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「こんなに血だらけの映画でもヒットするのって不思議だニャ」小首ニャ

※思わず「男だねぇ~」と言いたくなる度

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『ハリウッド監督学入門』(@「シネマのすき間」)

2009-03-17 22:14:57 | 新作映画
-----一週間は早いニャあ。もう火曜日。
でも、こんなある意味、マニアックな映画を
カタログハウス「シネマのすき間」で聞けるとは思わなかったニャ。
えっ。ニャんの映画かって?、
その名も『ハリウッド監督学入門』
ねっ。
タイトルからしてニャんだかスゴそうでしょ。
『ザ・リング2』の撮影でハリウッドに招かれた
中田秀夫監督のお話。
『L change the World』と一緒に読んでくれると、嬉しいな。

          (byフォーン)


「ニャるほど。日本の監督がハリウッドで苦労するのも納得ニャ」小首ニャ


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『マックス・ペイン』

2009-03-16 17:37:34 | 新作映画
(原題=MAX PAYNE)

----ペイン?痛そうな名前だニャあ。“最高に痛い”(笑)。
「それはないよ。スペルが違うもの(笑)。
でも、主人公は痛みに耐えていることは間違いないけどね。
ということで、まずは設定を。
ニューヨーク市警の刑事マックス・ペイン。
彼は妻子を自宅で殺害された直後に帰宅。
犯人の一人を取り逃がしてしまっている。
それ以来、後悔の念にさいなまれ、
心の痛みに耐えながら、
たったひとりで憎き仇を追っているんだ」

----へぇ~っ。
主演はマーク・ウォルバーグだよね。
渋いキャスティング。
確かこれって初登場ナンバーワンと聞いたけど、
そんなに暗い話だったとは…。
「でもね。
これは元をたどれば
アメリカ生まれのコンピューター・ゲーム。
まあ、ある程度の入りは約束されていたんじゃないかな」

----そうニャんだ。
でもそのゲーム、フォーンは知らなかったニャ。
「それは仕方がないかもね。
日本では“18禁”でのリリースだし」

----えっ?そんなに過激なシーンがあるの?
「あっ、勘違いしないように。
Hな方面でのそれじゃなくて、
物語の背景にドラッグが扱われているんだ。
でも、このゲームがもっと話題になったのは、
ゲームで初めて“バレット・タイム”(マシンガン撮影)を取り入れたから。
それだけに映画化にあたってもビジュアル面での注目は高く、
このバレット・タイムのシーンは、
ファントムという最新のスローモーション・カメラによる撮影を敢行。
これがビジュアル・ショックとしては予想以上の効果を上げていて、
羽の生えた悪魔が人をビルからさらっていくときの映像や、
オフィスビル内での大銃撃戦など、
けっこう息を飲むシーンが多い。
あっ。これらの映像はトレーラーでも観ることができるよ」

----そういえば『007/慰めの報酬』のボンドガール、
オルガ・キュレリンコも出ているよね
「そう。彼女はセミヌードまで披露してくれるけど、
アクション的にはあまり活躍はしない。
エロチックな誘惑をするドラッグ中毒患者という役回り。
それよりもむしろ彼女の演じるナターシャの姉モナ役の
ミラ・クニスの方が大活躍。
マーク・ウォールバーグと一緒に銃を構える画像で紹介されているのは
こっちの方だね。
あとはジェフではない方のブリッジス。
そう、彼の兄ボー・ブリッジスが出ているのも
オールドファンにとってはうれしいところかな。
でも全体的には、寒々しい映像で、
観る人を選ぶ映画かもしれないけどね。
なにせ、オープニングの映像が
主人公が深い海の底に沈んで、死んでしまうかもというところだし」

---えっ、死んじゃうの?
「さあ、それはどうでしょう(笑)」


           (byえいwithフォーン)



フォーンの一言「でも結局、妻子は戻らないんだよニャ」複雑だニャ

※本当言うと、これがナンバーワンというのは、ちょっと驚いた度

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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『エンプレス・運命の戦い』

2009-03-14 23:18:06 | 新作映画
(原題:江山美人)


---ドニー・イェン、ケリー・チャン、レオン・ライか。
こういうのって好きな人にはたまらないんだろうニャあ。
「そうだね。
しかも古い中国を背景にした
一種の武侠アクション。
監督がチン・シウトンというのも嬉しいところだね」

----チン・シウトンって
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の監督だっけ。
「うん。あの映画でのワイヤー・アクションって
優雅さが妖艶さを引き出していたって感じ。
宮崎駿じゃないけど、その浮遊感が心地よかった。
それと……これは言っちゃってもいいのかな。
彼はこの浮遊感にこだわっていたんだなって言うのは、
この映画『エンプレス』を観て再確認。
なんと気球まで飛び出して
ちょっとした『ペイネ・愛の世界旅行』状態(笑)」

----えっ、キキュウ?
「そうなんだ。
ケリー・チャンとレオン・ライがランデブー(笑)」

----う~ん。どんな映画ニャのか想像がつかなくなっちゃった。
てっきり陰謀のお話かと…。
「それはそうだよ。簡単に言えば、これは燕国の王亡き後の権力をめぐる争い。
趙との戦いで敵の矢を体に受けて動きが取れなくなった王は
将軍・雪虎(ドニー・イェン)に後を託そうとする。
ところがこれを妬んだ王の甥の胡覇(グオ・シャオドン)は
自らその手で王に止めをさしてしまう。
それどころか
王位継承者に決まった王女・燕飛児(ケリー・チャン)の命をも狙おうとするんだ」

----あれっ?レオン・ライは?
「彼は山奥で隠遁生活を送る段蘭泉という男の役。
かつては朔月の戦士だった蘭泉は、
刺客の襲撃で瀕死の状態にあった飛児を救うんだ。
というわけで、ここに新たな愛が芽生える。
このシーンを観て思ったこと。
レオン・ライはこれまでいったいどれだけの映画で
こんな“おいしい”役を演じたんだろうということ。
隠遁生活を送るその場所がまるで
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』
イウォークの住処みたいだったこともあって、
ほんと、浮世離れしたロマンをかき立ててくれたね」

---でもアクション・シーンもあるんでしょ?
「もちろん。
さっきの刺客の襲撃に加えて、
趙と燕の戦い、
そして胡覇の裏切りなど、
見せ場はいっぱい。
しかも途切れることの無い音楽を伴奏に、
ウムを言わせず一気に見せきる。
悪く言えばタメがないというか、
緩急がないんだけど、
これも逆に言えば、
長いキャリアに基づいたチン・シウトンの自信の現れ。
ぼくは1980年代の香港映画を観ているようで
ちょっと懐かしかったね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そんなのどっちでもいいけど、
ほんとケリー・チャンってきれいだニャあ」いいねぇ


※レオン・ライの役どころが見モノだ度

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気球は香港のサイトで観ることができます。
画像はイギリス・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『バビロンA.D.』

2009-03-13 11:00:46 | 新作映画
(原題:Babylon A.D.)


----ヴィン・ディーゼルって、
ニャんだかすごく久しぶりって感じがするニャあ。
「うん。日本公開での主演作は『キャプテン・ウルフ』以来」
----それってフォーンとここで映画のお話を始めたころだよ
「そう。あれはコメディだったけど、
こんどは予告を見た限りではSF。
これはもしかして『リディック』のノリ?
とワクワクしていたんだけど、
これが意外とおとなしい。
それもそのはず、SFはSFでも近未来SF。
核汚染が進み、難民もあふれている一種のディストピアもの。
ぼくは知らなかったけど
モーリス・G・ダンテックという人の冒険SF小説が基になっているようだ。
それを『クリムゾン・リバー』
大ヒットを飛ばしたフランス出身のマチュー・カソヴィッツが監督。
1970年代のブロックバスター映画が好きというだけあって、
CGIに頼らない特殊効果が今回の世界観に貢献している」

----へぇ~っ。期待できそうじゃニャい。
「う~ん。
ただ、内容がねえ。
物語は、元傭兵のトーロップ(ヴィン・ディーゼル)が
マフィアのボスの依頼を受け、
モンゴルの人里離れた修道院に身を潜める謎の女オーロラ(メラニー・ティエリー)
シスター・レベッカ(ミシェル・ヨー)とともに、
ニューヨークまで運ぶというもの。
その中で、オーロラの超能力が発揮され、
やがて彼女にまつわる出生の秘密がわかってくる。
最初のうちはアクション映画臭が強く、
あれっ?と思っていると、
だんだんあり得ない話になってくる」

----でも、SFだからそれでいいんじゃニャいの?
「ところがハードSFというわけでもなく、
宗教SF…って、こういう言葉あるのかな(汗)」

----そういえばタイトルも宗教的。
でもキャストがスゴそうじゃニャい。
「うん。
皺こそ増えたものの存在感ありすぎのシャーロット・ランプリング
一方こちらは太りすぎていて誰だか分からなくなってしまった(笑)
ジェラール・ドパルデュー
後で気づいてびっくりの『マトリックス』シリーズのメロヴィンジアン
こと『ランベール・ウィルソンら、
癖のある俳優が次々と登場。
しかもみんな謎めいた役柄。
そして日本でも人気のK-1ファイター、ジェローム・レ・バンナ
ヴィン・ディーゼルと迫力のファイトを見せてくれる。
これはファンにはたまらないだろうな。
ただ、この映画、90分しかないのに、
なぜかやたら長く感じてしまったのも事実。
でも、そのわりには描き切れていない印象も。
もしかしたら、撮影所の意向でバッサリとカットされたシーンがあって、
それでテンポが狂ってしまったのかも。
なんだか、そんな感じがしたね」



           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ヴィン・ディーゼルってごっついけど、人懐っこい顔だニャ」もう寝る

※脇役を楽しむ映画だ度

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