ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『64-ロクヨン-』

2016-05-08 23:51:28 | Weblog

いまから『64 ロクヨン』の前後編を30分の休憩を挟んで一気見。
ここしばらく、
二部作の前編はテンション高く後編はユルユル、トーンダウンというケースばかりだったので、
今回はそうはならないことを切に願いながら開映の挨拶を静かに待つ。

(4月18日のTweetより)


----そうそう。
そんなこと呟いていたよニャ。
この映画、昨日から「前編」が公開されたんだよね。
あんまりタイムラインには上がってきてニャいようだけど…。
「う~ん。
テレビでやっていたというような話もあるし、
そういうのが裏目に出ているのかもね。
あの話なら、もういいや…って」

----でも、映画とテレビは違う。
それが、えいの基本的な姿勢だよニャ。
「うん。
まずは、その前編を観た直後のTweetから紹介。

『64ーロクヨンー・前編』。
もとより組織と個人の対立を描いた映画は(自分の)好みの世界ではあるが、
これはモノが違う。
なんど嗚咽が漏れそうになったことか。
二度観る勇気がない。嗚咽どころか号泣しそうだから。
誰だ?最近の日本映画はレベルが低いなんて言ったのは⁉

(4月18日のTweetより)

いやあ、
いまこうやって紹介しても、
自分の興奮が
少し恥ずかしいまでに出ているな」

----どういうところが
刺さったのかニャ?
オールスタームービーって感じだけど、
大味にはならなかったの?
「もちろん。
確かに役者は数多く出ているけど、
みんなそれぞれの味を生かした役どころ。

これもTweetから引用してみよう。

『64ーロクヨンー』。
物語構成の巧みさは原作にあるにしても、
それを「映画」としての見せ場の連続に仕立て上げたのが何よりも嬉しい。
主人公を演じる佐藤浩市が次々と日本を代表する俳優たちと対峙していく。
永瀬正敏のようなインディーズ系あり、
三浦友和のような大御所あり、瑛太のような若手あり。


『64ーロクヨンー』。佐藤浩市の対峙する相手をさらに細かく見てみよう。
吉岡秀隆は松竹、仲村トオルは東映。
そこに菅田俊、滝藤賢一、奥田瑛二、筒井道隆、赤井英和、小澤征悦、椎名桔平、綾野剛、緒形直人らが、
彼とのツーショット対決に参戦していく。これぞ日本映画の醍醐味だ。

(4月18日のTweetより)」

----ニャるほど。
これは役者を愛でる映画でもあるんだニャ。
「そういうことだね。
そしてそれゆえに、
後編も無問題。

『64ーロクヨンー・後編』。
ミステリーを二部に分けた場合、謎解きメインとなる後編は失速しがち。
だが新人キャストに頼らざるを得なかった『ソロモンの偽証』とは違って、
こちらは実力派俳優が演技の鎬を削る。
これだけの役者たちをまとめた瀬々敬久監督もさすが。これこそが演出力。

(4月18日のTweetより)」

----あらら。
いまさらだけど、
これはミステリー。
そういうことニャんだね。。
「うん。
簡単に言えば、次のようになる。
昭和の最後の年、
わずか7日間で終わった昭和64年に
ある少女の誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”が起こる。
だが警察は犯人を捕まえるに至らず、
14年もの月日が流れてしまう。
この捜査に携っていた三上義信(佐藤浩市)は、
いまでは警務部秘書課広報室の広報官として
県警記者クラブ対策をその主な業務としていた。
映画は、この三上と“ロクヨン”の関わりを軸に、
刑事部と警務部のあつれき、
県警記者クラブとの衝突など、
重層的に物語を語っていく」

----へぇ~っ。
それじゃ、収拾がつかなさそう。
「だよね。
ところが、そこがほんとうによくまとめてあるんだ。
これにはもちろん脚本のうまさもあるけど、
それを引き受ける役者の力に追うこところが大きい。
14年間、当時の関係者たちがどんな思いで日々を生きてきたのか、
スクリーンにチラッと姿を見せただけで、
その内に秘められた思いがこちらに伝わってくるんだ。

実は“ロクヨン”では
手痛い捜査ミスが起こる。
しかし上層部はこのミスを隠ぺい。
そのことにより出世の階段を上って言った者もいれば、
自責の念に捕われ、
警察を去っていった者もいる」

----へぇ~っ。
主人公の三上は、どっちニャの?
「彼は、
そのような隠ぺい工作があったことはおろか、
ミスの存在さえも知らなかった。
そして、
異動に次ぐ異動を甘受。
いろんな部署をたらいまわしにされ、
いまは刑事部さえも離れているんだ」

----ニャんか、
佐藤浩市らしくない役だニャ。
「そう。
これにはぼくも驚いた。
彼のこれまでのフィルモグラフィからは大きく外れる。
しかも、三上の娘は彼を嫌って家出。
娘からの連絡を待つ妻の精神状態は危険領域にある」

----内憂外患。
いわゆる四面楚歌ってヤツだニャ。
「そうだね。
この複雑なストーリーラインを整理するだけでも大変なはずなのに、
どのエピソードもそこに葛藤のドラマを持たせ、、
映画は最後の最後まで緊張感をもって走り続ける。
いやあ、ほんと感服したね。
しかもそのルックが懐かしい。
これは公開前日のtweetから引用。
まとまりなくなったけど、
今回はこれで締めよう。

明日からいよいよ『64ーロクヨンー』。
この映画、昭和40年代松竹の社会派ミステリーを観ている趣(ほんとうは東宝の映画なんだけど…)。
粒子が粗く、くすんだ青のフィルム(だと思う)が、あの時代へと連れ戻してくれるのだ。
昭和の最後の1日を描いた『前編』は特に…。ヒットを祈りたい。

(5月6日のTweetより)」

----ニャるほど。
いかにも、えいの好きそうな映画。
しかし、映画と違って、
ほんとまとまらないお喋りだニャ。

『ちはやふる』くらい人気が出てほしいのニャ」身を乗り出す

※世界よ、これが日本映画が誇る監督・俳優だ度

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猫ニュー

『シグナル』

2015-03-23 23:24:01 | Weblog


(原題:The Signal)


----おおおっ。
久しぶりの映画のお話。
まさか、ここからくるとは?
「うん。
やはりしゃべりやすいというのが決め手かな。
この映画、
いわゆる“先読み不能”のお話。
いや、もっと言えば“いま読み不能”」

----どういうこと?
「つまり、
いま現在、何が起こっているかが
観ている方にも分からないんだ。
もしかして、こうなんじゃないか、
ああなんじゃないか…と、
いろんな推測は成り立つわけだけど、
いまひとつ決めてに欠ける。
物語はそう難しくないんだけどね。
主人公はMIT(マサチューセッツ工科大学)に通うニック(ブレントン・スウェイツ)。
彼は、大学のパソコンにハッキングを仕掛けてきたハッカーの居場所を突き止めるため、
友人のジョナス(ボー・ナップ)やガールフレンドのヘイリー(オリヴィア・クック)とともにネバダを訪れる。
しかし、そこで何者かに拉致されてしまい、
気が付くと政府の隔離施設に監禁されていた…」」

----うん?
監禁、
そして何が起こっているか分からない…というと、
『CUBE・キューブ』を思い出すニャあ。
「そうだね。
ぼくもその映画は
チラっと頭をかすめた。
でも、監禁している人たちの姿が全く見えないあの映画と違って
こちらは彼を拉致している人々が姿を現す。
その一人がローレンス・フィッシュバーン演じる白い防護服の男。
彼はニックに隔離の理由を説明する。
それによると、
“何か”に感染されている…とのこと。
ここでぼくは、
今度は『キャビン』
さらには衆人環視の中での物語ということで
懐かしい『トゥルーマン・ショー』の記憶が甦った。
ただ、この2作品は、
少なくとも観客には何が起こっているのかは分かる仕組みとなっている。
ところがこの映画では、皆目見当がつかない。
そして物語は、さらに意外な方向へと転がっていく」

----ゴクッ。
ニャにが起こったの?
「うむ。
ニックの体にあることが施され、
その結果、彼は異常な能力を発揮するようになっていたんだ。
ここで、ぼくらは
ああ、ニックは宇宙人に改造手術を受けて、
ここの政府の人たちはその秘密、能力を解明しようとしているんだな…と思う。
ところがところが…」

----うわあ。早く先を聞きたい。
「だよね。
でもこれはここまでだな。
この後、ニックは昏睡状態のヘイリー、
さらには別のところに収容されていたジョナスとともに施設を脱出。
ところが、外にいる人たちの空気がどうもおかしい。
まるで宇宙人に魂を抜かれたような…。
あっ、ヤバいヤバい。
やっぱりここまでだな。
この映画、この奇妙なプロットを
この時代だからこそだれもが手にしうるVFX、つまりはCGを使って
自らのイマジネーションを最大限に魅せてくれる。
『ニューヨーク・ポスト』『12モンキーズ』『2300年未来への旅』『マトリックス』を引き合いに出し、
『USAトゥデイ』スタンリー・キューブリック、デヴィッド・リンチの再来と激賞。
その理由もよくわかる。
いわゆる情緒的な感動こそないけれど、
スクリーンに引き付けられたという意味では、
今年の一二といっても過言じゃないもの。
そうそう、ニックは事故で両足の自由がきかない。
それを苦にヘイリーとの関係を清算しようとしているなど、
彼ら3人のバックグラウンドの描き方も丁寧。
うむ。これは一見の価値あるね」




フォーンの一言「でも、こういう映画って
たいてい最後にがっくりということ多い度」身を乗り出す

※「でも、自分の感情を持って行かれてこその映画。たとえ、それがほら話に過ぎないとしてもだ度


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フォーン一周忌&ブログ11年目突入!(パンセ、ゆきちゃん画像紹介付き)

2014-07-18 23:38:16 | Weblog






----ねえ。今日が何の日か覚えてる?
「忘れるわけがないじゃない。
フォーンの命日。一周忌。
そしてブログを初めてまる10年。
つまり明日から11年目に突入」

----へぇっ。
覚えていてくれたんだ。
今日は何もなかったように、
3本も映画を観に行っちゃって。
で、その割には最近、
映画のお話も少ないし、
もう、興味がなくなったのかなと…。
「いやいや、そんなことないよ。
ただ、忙しくって、
以前に比べて見落としが多くなったのは確か。
でも、やはりあれだね。
フォーンが側にいないと、
なんだか喋っていてもむなしいというか、
力が入らないよ」

----う~ん。
そんなこともあろうかと思って、
ぼくはすぐにみゃん茶と相談して
他の猫さんを通わせたのに…。



「えっ、
それって、もしかして
ゆきちゃんのこと?」

----もちろん。
それにパンセもね。
大切にしてね。



「おいおい、フォーン。
いくらここが電脳空間だからって、
そこまで言うと
さすがに気恥ずかしくなっちゃうよ」

---いいじゃニャいの。
最近、世の中、殺伐として
いよいよ暗いしさ。
ブログでくらいはバカな夢を見ても…。
「う~ん。
天国にいるフォーンにそう言われちゃうと、
やはりブログ続けるべきかな。」

---そうだよ。
無理せず、マイペースでね。


フォーンの一言「フォーンも天国に行ってシニカルになったのニャ」身を乗り出す

※これからもよろしくだ度


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『2013年7月18日、フォーン 新たな旅立ち』(2)

2013-07-20 14:21:56 | Weblog

(最後に撮ったツーショット。まさか記念の一枚になるとは…)


「お~い。フォーン、フォーン」
----ニャんだよ。
こんな時間から。
まだ、お昼前じゃニャい?
「あっ、きたきた。
ほら、やっぱ呼べば来る

----ん、そういえば
昨日、お話の続きするんじゃなかった?
「いや、だって
今朝の8時から読経と火葬でしょ。
フォーンも落ち着かないかなあと思って…」

----あっ、そうだった、そうだった。
で、どこまで話したんだっけ。
このブログを始めたあたり?
「そう。ぼくもうっかりしていたんだけど、
実はブログを始めたのは
9年前2004年の7月18日。
10年目を迎えた2013年の同じ7月18日に、
フォーンはお空へ行っちゃった
ってワケ」

----最初の日、覚えているよ。
やはり暑かったよね。
確かタイトルが『今日も暑いにゃあ。(byフォーン)』
「そうなんだ。
最初は、こんな映画ブログにするつもりなくって、
コトリさんの知り合いのお花屋さんが飼っている黒猫さんが
ネットで大活躍しているのを見て、
『フォーンの方が可愛いぞ!』って」

----よく言うよ。
最初はフォーンのこと「みゃん茶!」って呼んで、
コトリさんから「フォーンがかわいそうだ」って。
「いやあ、ほんと悪かった。
まったくキャラが違うのにね。
みゃん茶は今でいうツンデレ。
人見知りが激しく“幻の猫”タイプ。
フォーンは、まったくそんなことなかったものね。
誰にでもなつき、基本的に人間が好きだったよね」

----不憫と言われたりもしたニャあ(笑)。
「みゃん茶がいなくなった後、何が辛かったかって、
トイレのある場所がぽっかり空いちゃったこと。
観葉植物を置いたりしてもみたけど、
かえっていないことを強調してしまう結果に…。
それで今回はそのままにしているんだ」

----トイレか。
ごめんね、おとといは。
せっかく新しいフォーンの砂、買いに行ってくれたのに。
無駄にしちゃって…。
「なに言ってんの。
こっちこそ、もっと早く交換しなくちゃだったよ。
話、元に戻すとさ、
フォーンがぼくの日常を喋るという形で始めた、
この『ラムの大通り』
ところがその日常というのが映画ばかり。
そこで形が会話による映画紹介になってきたんだ。
今確認したら、この9年間で
新作映画が1602本、公開後の映画が 122本。
計1724本の映画を紹介
していた」

----一年に200本近く。
最近は少なくなっていた割には、
ニャかニャかやるじゃん。
途中、会社を辞めたりとか、いろいろあったのに…。
そうそう、始めてすぐの頃、
他の猫さんに入れあげていたでしょ。
確か名前が…。
チップだね。
あれは夜の公園で出会った、やはり黒い猫。
ベンチに座ったら、ひょいと膝の上に。
でも連れて帰るわけにはいかず、
後ろ髪引かれる思いでその場を去って…。
その翌朝も見かけたんだけど、帰りにはもういなかった。
必死で探して、でも見つからない。
ところが4日後、ぼくが通っている総合病院の前で再会。
なんとぼくのこと覚えていて
病院の中まで後をついてくる。
もう、たまらなくなって後先考えず保護したってワケ」

----で、一時預かり先の方のところに。
毎週日曜日、チップに会いに通っていたんだよね。
帰ってきたら、他の猫さんの匂いが付いていたもの…。
「そうだね。
あれもフォーンに謝らなくちゃならいことのひとつだ。
一年後、ようやくチップのもらい先が見つかって…。
それからだね。フォーンをネコ可愛がりするようになったのは。
チップの分までと…」

----う~ん。複雑だけど許してやるかニャ。
「ありがとう(笑)。
そのチップが尿結石でぐったりなっているところを助けてくれたのが
山内アニマルセンターの山内先生。
CTで膀胱に石があるのを確認し、
その場で注射して取り出してくれた。
そのとき、周囲のだれもがチップに『痛くない、痛くない』と言うのに、
先生は『痛いよな。痛いことするんだもの』って。
これぞ名医の言葉だと思ったね。
今回も、こちらの病院に行けば大丈夫と…。
でも休診日だったんだ」

----でも、昨日電話していなかった?
「うん。
なぜ、フォーンがそうなったのか、
今からじゃ遅いかもだけど、どうしても知りたくて…。
もちろん、原因は解剖でもしなくちゃ分からない。
ただ、とても嬉しいことを言ってくれた。
『野生に近い動物ほど、気づいたときはすでに重体』。
自然界で生きる動物は弱みを見せまいとする。
結果、飼い主さんに対しても頑張るって…

----あっ、それ当たっているかも。
ふたりが出かけるまで気を張っていたもの。
フォーンが、えいを最後に見たの覚えている。
「うん。
二階でじっと見ていたよね。
ぼくは階段の陰から、顔を覗かせたり隠したり。
で、フォーンはいつもに比べ神妙な顔。
でも、ちらちらっと、二回コトリさんに目をやったんだ」

----そう。気づかれていたか。
あれは、「この人大丈夫?ぼくがいなくなっても…」の意味。
「えっ。そうだったんだ。
ツンデレみゃん茶のときは、
いつもと違って、その日は仕事に行くぼくを不安げに見て、小さく鳴いて…。
それでコトリさんに電話して
『やはり病院連れて行って』って頼んだんだよ」

----ふうん。
「もっともその二日前に、
家にはないはずの扉をみゃん茶が開けて真っ白な光の方に行く
そんな予知夢みたいなものを見たからってのもあるけど…。
その夢の中でぼくは『お~い、そっちには何もないよ』と。
それで目が覚めた瞬間、
みゃん茶がこの世のものとは思えない『ぎゃ~っ』て声を挙げたんだ」

----その夢の話は、何度も聞いたよ。
で、入院して、
今日は連れて帰れるぞという日に、
自動車事故にあった猫さんを見て、
またまたいやな予感がしたというんでしょ。
「あらら、それも話したっけ。
今回も実は吉祥寺からの帰り、
いつもにもない渋滞に巻きこまれて、
いやな胸騒ぎはしたんだけどね…。
ん、もう一時間もお喋りしている。
新しい世界に慣れないのに疲れたでしょ」

----それはいいけど、
えい、ほんとうに大丈夫?
帽子をかぶっているのをいいことに、
けっこうボロ泣きみたいじゃニャい。
出かけるときも、
フォーンがいつもいたところに
ちらっと目をやったり…。
「亡くなった猫さんに心配されるようじゃ、
もう、人間失格だ」

----(笑)
だから、早く次の猫さんと出会いニャって…。
そして『パシフィック・リム』が始まる前に話してよ。
「おいおい。
そんな冷たいこと言うなよ」

----そうじゃニャいよ。
その中に、フォーンが入るからさ。
そして早く、映画のお話聞かせてよ。
その猫さんに喋れば、
それはフォーンに喋っていることになるし、
その猫さんの質問がフォーンの言葉だよ。
ほら、気づいていなかった?
フォーンの中にも、
みゃん茶が入っていたんだよ。
みゃん茶は、ツンデレで自分から「可愛がって」って言えなかったから
フォーンの中で、その分も可愛がってもらっていたんだよ。

「・・・・・・・・・・。
じゃあ、ひとつだけお願い。
その猫さんにフォーンが入った証拠に、
朝、『お餌ちょうだい!』って、
これまでのように、ぼくの頭を叩いて起こしてよ。
そして顔を見たら『私じゃありませんよ!』と、そっぽを向く、
あの遊びやってよ

----う~ん。難しい注文だニャ。
ま、やってみるか。
まずは布団の中の
えいの足の指を噛むところからだニャ (笑)。

                 
(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「えいは泣き虫だからニャ。抜け毛用の手袋は変えた方がいいニャ」小首ニャ

※指を通した瞬間、感覚が甦る度
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『2013年7月18日、フォーン 新たな旅立ち』(1)

2013-07-18 23:16:52 | Weblog


(もらわれてくる前のフォーン。こんなに小さかった…)


(テーブルの上に手を伸ばすのが好き)



----ニャ、ニャんだよ、この変な匂い?
「これはカリフォルニアセージ
ネイティブ・アメリカンが神聖な儀式のときに使うんだ」

----へぇ~っ。どうしてそんなもの焚いているの。
「えっ。
なぜって、フォーンが旅立ってしまったからだよ。
分かっていて話しているでしょ」

----へへへっ。バレたか。
あまりに急で、ホワイトセージも摘みたて。
乾燥していないんだよね。
全然、燃えないもの。
「まったくフォーンったら。
しかし、今回フォーンの人気にはビックリしたね。
ツイッターで30人を超える人からお悔やみの言葉いただいたよ。
おかげで辛い気持が少し軽減された気がする。
さすがネット時代。
前の猫のみゃん茶のときは
ひとりで耐えていたもの。
でも、急だったね。
車で出かけて、
3時間半後に戻って来たときには
もう息を引き取っていたんだから…。
ごめんね。病院連れて行けずに。
今日休みで、明日行こうかと…」

----う~ん。でももう無理だったかもよ。
あまりにも急だったからね。
「実はコトリさんが
一ヶ月ほど前から『息が荒い』と言っていたんだ。
一回だけだけど、えっえっと咳き込んだというのも聞いていたけど、
フォーン、ぼくの前ではあまりにも元気だったじゃない。
目と目が合うと、出窓から降りてきて、
いつものように頭でゴツン、脚の周りをすりすり
そしてピョンと飛び乗るし…。
でも、昨日、飛び乗ったときの息があまりに荒くて、
えっ?と思ったんだ。
でも、思い返すと、その前から変だった。
帰ってきて、ご飯あげたのに、
そっちには目もくれず、
二階でボクとじゃれていたし。
今日の朝方も一緒にお布団の上でごろりごろり

----フォーン、そんなに頭いい方じゃないけど、
多分、本能的に遊んでいたかったんだね。
ほら、いつもお尻見せて上に乗るのに、
昨日はコトリさんの上で顔見せて
えいを覗きこんでいたでしょ。
「ごめん。
やはりそうだったんだ。
でも、今日は思いっきりなぜなぜ。
みんな、ぼくがあまりになぜるから、
フォーンはいつもピカピカだ!って。
フォーンも、
『こっちもお願いします。あっちもお願いします』って、
なぜている間、首を器用に回すものね。
なぜられるのがほんと好き」

----それはね。
最初の記憶があるから。
ほら、子供の頃、
フォーンは朝早くから大騒ぎして鳴きまくって、
しかも足首に噛みついて

みんなを困らせていたでしょ。
それで、えいはケージに入れて
枕元で
ケージの上から大丈夫、大丈夫って…

「そうだったね。
そういう話、し始めるとキリがないよね。
フォーンがみんなになつくようになったのは、
ぼくらが3日ほど旅行に行って帰って来たとき。
留守中に預けていた某動物病院での扱われ方があんまりで、
ずぶぬれになっていて、
にゃ~にゃ~って甘えて、
その日、ぐっすり12時間は寝たものね」

----あれはひどい思い出だったニャあ。
それに比べたら、ここはどんなに天国かと…。
予防接種でアレルギー反応が起きて
部屋中駆けずり回ったことも
…。
「あれも大変だったなあ。
どうなることかと。
もともと、フォーンは、
捨て猫だったところを拾われたんだよ。
覚えている?
一緒にいたのが、妹の黒猫びわ」

----あっちはしっぽが短かったからやめたんだよね…。
「違うよ。
フォーンは、ぼくとコトリさんの間にやってきて
それこそコトリと寝ちゃったんだ。
気を許しているというか、
それが『ボクをもらって!』と言っているように見えて…。
フォーンは、その方の家で2匹の猫、2匹の犬と一緒に育ったんだよ。
覚えている?」

----うん。覚えているよ
運命は不思議。
それがいつのまにか、
えいの映画の話のお相手になったんだものね。
「じゃあ、
この話はまた明日」

----えっ、明日、火葬場でしょ?
もういないよ。
「いや。
これは冗談じゃなく、
フォーンに限って
肉体はその入れものという気がしているんだ。
なんか、会おうと思ったら、
いつでも会える。
おそらく、それはこうして
いつもブログで喋っていたからだね。
だから、ぼくも少し救われているんだ

----そうか。
じゃあ、えいが怖くないなら
これからもちょくちょく出てこようかニャ。
「そう。
ぼくにとっては猫が化けても怖くない。
みゃん茶とフォーンに限ってだけどね」



「なんか、もう少し哀しんでほしい気もするのニャ」ぱっちり ※そりゃあ、胸は張り裂けそうだ度



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2012年 フォーンと無人島に行くならこの10本

2012-12-29 15:31:42 | Weblog
----9年目を迎えたフォーンとの映画おしゃべり」。
今年は珍しく“10本”ピッタリだね。
「ぼくはベスト10なんてガラじゃないし、
あえて10本だけを選ぶ意味も
実のところよく分かんない。
普通に好きな作品をあげていたら
今年は
日本映画だけでも20本超えちゃう。
そこで今年は初心に帰って
10日間を無人島で暮らすとき、
どれを持っていったら楽しいか?
そこを基準にしてみたんだ。

だから、アート系の作品はあまり入れていない。
サプライズをくれた『私が、生きる肌』『ライク・サムワン・イン・ラブ』の2本だけは、
あえて入れてみたけどね。
ほんとうは『ミステリーズ 運命のリスボン』
『ポエトリー アグネスの詩』『裏切りのサーカス』『ヒミズ』 あたりも入れたいところだけどね。
そうそう、作品としては素晴らしいけど、
テーマがヘビーすぎる『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ルート・アイリッシュ』
バイオレンス度が強い『アウトレイジ ビヨンド』『莫逆家族 バクギャクファミーリア』
引かれる作品ではあるけれど省いちゃっている 」

----あれっ?その『ライク・サムワン・イン・ラブ』は
ブログアップしていないよね?
「そうなんだ。
この中では『ウェイバック-脱出6500km-』もね。
まあ、今年はそれだけ忙しかったということで…」

----ほんとかニャ?(笑)
「まあまあ。
あっ、それと観ている間、日常を忘れさせてくれること。
これは変わらないよ」



「それでは…。

●1日目●『僕達急行 A列車で行こう』
■出発はココから。音楽に乗って楽しくGO!
●2日目●『おおかみこどもの雨と雪』
■無人島で暮らすこと。その意味を考えよう。
●3日目●『幸せへのキセキ』
■新しい生活への希望でワクワク。
●4日目●『サニー 永遠の仲間たち』
■でも、やはり昔は懐かしい。
●5日目●『桐島、部活やめるってよ』
■でも、今の時代の現実ってこうなのかなとも思う。
●6日目●『私が、生きる肌』
■あらら。ちょっと悪い心が頭をもたげてきたぞ。
●7日目●『ライク・サムワン・イン・ラブ』
■だからって、こんな歳の取り方はよくないと、東京に戻った後のことも考える。
●8日目●『ポテチ』
■やはり、やさしい心を持ちたいよね。
●9日目●『ウェイバック-脱出6500km-』
■ヤバい、そろそろ無人島を脱出したくなってきたぞ。サバイバルな用意はいいかな。
●10日目● 『人生の特等席』
■何事も終りよければすべてよし。気持ちよく新年を迎えよう!



----ニャんだか、あっさりだね。

「よく言うじゃない。
『たかが映画、されど映画』。
来年はもっとオモシロい映画が続々待機しているから
もう少しは喋られると思うよ」



フォーンの一言「果報は寝て待てニャのニャ」
もう寝る


※2012年の五つ星だ度


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『黒猫の不思議な旅~それはメールを届けるための一瞬の物語』

2012-12-06 23:09:32 | Weblog


それはメールを届けるための一瞬の物語




-----今日は、フォーンが喋っちゃいます。
というのも
3日前ほどに知ったこの動画、
ニャんと言ってもタイトルがいい。
『黒猫の不思議な旅』
う~ん、そそられちゃうよね。
お話のほうは、
『メールが届くまで』を例に、
DNSの仕組みをわかりやすく物語に見立てたもの。
フォーンもさっそく観てみたけど、
これが実に壮大。
まるでファンタジー映画。
この冬公開される映画の中の、
あの白の魔法使いそっくりな人も出てくるよ。

でも、それ観ただけで
ほんとうにDNSの仕組みなんて分かるのか…だって?

まあ、試しに観てみてよ。

観終わったとき、
その心に浮かぶ気持ちがそのまま字幕に出てくるから。

えっ、どこが作ったのかって?

「.jp」ドメイン名の登録管理業務と
ドメインネームシステムの運用を行なっている
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)。

これはそのプロモーションってワケ。
いやあ、フォーンもこの世界に入ってみたいニャあ。

身を乗り出す

    (byフォーン)


※えいより一言※だけど、フォーンよりかなり痩せた黒猫さんだ度

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「EXTRA BASS」重低音ダンスを“踊ってみた!”

2012-11-10 00:51:28 | Weblog


今注目の【ヘッドホン女子47】とは?



「EXTRA BASS」

-----今日は、フォーンが喋っちゃいます。
みなさん、近年“ヘッドホン”を身に付けた“女子”、
通称「ヘッドホン女子」が注目を集めていることをご存じですか?!

上の画像は、いま巷で話題のソニー 「ヘッドホン女子47 meets EXTRA BASS」のYouTube動画。

さて、なぜ「47」か!?
それは
全国47都道府県のヘッドホン女子の中からえりすぐりの総勢47組が選抜されたから。
この動画はご当地ネタを織り交ぜながら、その47名の「ヘッドホン女子」たちが
世界的コレオグラファー仲宗根梨乃さんの
「EXTRA BASS」重低音ダンスを“踊ってみた!”という構成。

彼女たちのダンスをフルバージョンで観たいという人は、
「The Headphones Park」の 「ヘッドホン女子47」のスペシャルサイト、
【ヘッドホン女子47 meets EXTRA BASS】をいますぐチェック!
全国から集まった動画にはヘッドホン女子のプロフィールや コメントも紹介。
彼女たちが話す方言や、名物・名所の紹介も見どころの一つ!

ちなみに、えいの出身地・福岡県のヘッドホン女子は眞島左紀さん
背景の大濠公園は子供のころから慣れ親しんだ場所だとか…。
浮見堂」の下をよくボートでくぐっていたらしいよ。


    (byフォーン)

フォーンの一言「大濠公園が写っていたのが、このCMを載せた決定打になったらしいのニャ」身を乗り出す

※えいより一言※眞島さんが来ているのは日本三大絣の「久留米絣」だ度

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画像はイギリス・オフィシャル・ダウンロードサイトより。

『神弓 KAMIYUMI』

2012-07-21 15:15:59 | Weblog
(原題:最終兵器 弓)


----『神弓』って、神話の話ニャの?
「いやいや、そうじゃないよ。
これは、ある家に伝わるう家宝の弓。
じゃあ、まずストーリーから
かいつまんで話すとしようか。
幼い頃に国家反逆罪で捉えられた父を、
目の前で殺された兄妹ナミパク・ヘイル)とジャイアン(ムン・チェウォン)。
ふたりは、父の友人キムにかくまわれ、
ひっそりと暮らしていた。
13年の月日が流れ、金の息子ソグン(キム・ムヨル)がジャインに結婚を申し込む。
ふたりが幸せを掴むことを確信し町を去るナミ。
だが、結婚式当日、
彼らの村が清の軍隊に攻撃され、
ジャインとソグンは捕虜になってしまう。
ナミは、妹を守れという、
父の最後の願いを全うするために生きてきたナミは、
父の形見である<神弓>を掴み、
妹を助け出すために追跡の旅に出る…。
という、これは追跡と奪還の映画。
映画もこの清の掠奪シーンから
それまでの、いささかのんびりしたトーンが急変。
俄かにオモシロさを増してゆく」

----でも、それって
アクション・オンリーの映画のような気がするけど…。
「うん。それはそのとおり。
でも、そこにアクションが生じるための必然が伴っているため、
どんなムチャがあっても、
その思いがあればありうるよな…と。
そうなると、もう、映画は観客との<勝負>に勝ったも同然。
『ありえない』などと思わせる以前に、
主人公ナミの妹を救いだしたいという思いの方が強く観客に伝わり、
その思いの前には、
普通にはありえないこと、
そう、奇跡さえも起きて当然となってくる」

----奇跡?
「たとえば逃げる途中、
ナミは崖を飛び越え、向こう岸に渡ろうとする。
その<飛び方>が
これまでだれも見たことがない方法。
崖の上から上へと飛ぶのではなく、
向こうの崖の岩肌に体をぶつけてしがみつくんだ。
『おいおい、お前忍者か?』と思ったね。
また、四方八方を囲まれた時に
彼がその場を逃げ去るために呼び寄せるのは!?…
ここは、もしかして?…
とは思ったけど、実際に<それ>を映像で観ると、
ほんとよくやるな!…という感じ。
映画は、このような形で
随所に見どころの<山>を持ってきつつ、
全体では弓を持って走るナミと
それを狙う弓矢のシーンで繋いでいく。
全篇、戦う道具を弓で通した映画なんて
後にも先にも、これしかないんじゃないかな。
それでいて、
人質を取っての弓でのにらみ合い、
あるいは、走る馬を狙って放たれる矢といった
西部劇でおなじみのシーンが次々に登場する」

----ニャるほど。
だからツイッターで
『銃を弓に変えたマカロニ武侠劇』という言葉を使ったんだ。
「そういうこと。
さて、ドラマ的には
1636年に起こった丙氏の乱が背景にある。
これは清が李氏朝鮮に侵入し、制圧したというもの。
清軍は50万お朝鮮人を捕虜として強制連行し、
奴隷市場で売買したらしい。
それに対して朝鮮の王は清の工程の前にひざまずき、
なすすべもなかったのだとか。
つまり、ここに描かれるように民たちは自力で帰っていったというわけだ。
“国家は個人のためには何もしないよ”という痛烈な皮肉の毒。
これもまた、この映画を際立たせているもののひとつだね」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「リュ・スンリョン扮する、清の猛将たちも迫力らしいのニャ」身を乗り出す

※彼らは、妙にホモチックに見えたりもする度…

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画像は

『アポロ18』

2012-03-12 23:54:50 | Weblog
(英題:Apollo 18)


「今日は『アポロ18』について話してみよう」
----そのタイトルって、
最近、よく耳にするけど、
アポロって17号までしかなかったんじゃニャいの?
「そうだね。
NASAはアポロ計画を20号まで計画していたにもかかわらず
なぜか17号で中止。
その後、宇宙計画はスカイラブ1号を始めとして、
宇宙ステーション計画へと移行していく。
この突然の計画変更がいろんな推測を読んだ。
片方には、実はNASAは月にとんでもないものを発見していた。
一方では、
いや、そもそも当時の技術では
月面着陸なんて不可能だったとする説までもある」

----そうだよね。
計画を止める必然性、あまり感じないもの。
「まあ、一般には
宇宙ステーションの方が月面探査よりも
現実的に意味があるということなんだろうけどね。
ただ、それでも<謎>は人々の想像を膨らませるもの。
この映画は、実は極秘裏にアポロ18号が月面へ向っていた…
という設定の元に作られた宇宙ホラー」

----えっ。これ、
ネットでその一部がアップされたとかいうけど、
ほんとうの話じゃニャいの?
「そこなんだけどね。
この設定自体、
今から40年ほど前だから成り立ったお話。
“極秘裏”の打ち上げは、この情報社会の現代ではありえない。
絶対にどこかにキャッチされてしまうはず。
そしてもうひとつ、これは明らかにモキュメンタリーってこと。
この映画を観た100人中100人が
最後には“作られたお話”と思うはず」

----どうして?
プレスには“このフィルム、信じるかはあなた次第”なんて書いてあるよ。
「でもその一方で、“いまブームのモキュメンタリー映画最新作!”(笑)。
だってエンド・クレジットを見たら
“監督”はいるし、CGは使われているし、
なんと“キャスティングディレクター”まで存在している。
というように、エンドクレジットはこれだけではなく延々と続く。
これも、ユニオンとの取り決めが理由なわけだけど、
おかげで、かつての“発見された映像”とのごまかしはきかなくなってしまった。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』とはもう時代が違う。
“モキュメンタリー”ということを前提に映画を楽しむということだろうね。
なにせ、それを拡大させた
POV方式で撮られた『クローバーフィールド/HAKAISHA』なんていう
超大作まで出てくる時代だから…」

----で、どういうお話ニャの?
「アポロ18号の乗組員が月面でとんでもないものを発見し、恐怖に駆られる。
しかし、地球では…?
ポイントは、彼らアポロ18号の乗組員は付きで何を発見し、どうなるのか?
ね、簡単でしょ。
さっきから言っているように
これは『カプリコン・1』の逆をいくホラ話だけど、
でもけっこう恐く作ってあるよ」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それにしてもこの手のモキュメンタリーってホラーが多いのニャ」もう寝る
※フェイク・ムービーの最高傑作は『オーソン・ウェルズのフェイク』だ度

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『ムサン日記~白い犬』

2012-02-26 17:19:20 | Weblog
----この映画って『ポエトリー アグネスの詩』の助監督をやっていた人が
監督しているんだって?
「そう。パク・ジョンボム
本作では製作・脚本、そしてなんと終焉までこなしている。
ヒロインのスギョンを演じているカン・ウンジン
イ・チャンドン監督に見出されて
『ポエトリー・アグネスの詩』では看護師役に扮しているなど、
両作品の関係は深い」

----脱北者の話って聞いたけど…?
「そう。北朝鮮から中国を経て、
韓国に逃れて来た人たちが、
いったい、そこでどんな暮らしをしているのか?――
彼らは、北の情報を知っているからといって
特別扱いを受けるわけでもなく、
また、その過去を同情されるわけでもない。
まともな職に就くことはできず、
結局は仲間内で集まり、
生きる方策を見出していく。
その中には、
闇ブローカーとして器用にわたり歩く人もいれば、
本作の主人公・スンチョルのように、
将来の展望が見えぬまま、
日々、ポスター貼りの仕事で糊口をしのいでいる人もいる。
映画は、このスンチョルの孤独と焦燥の日々を
教会で見かけた聖歌隊のスギョンへの思いとともに描いていく。
その日常とは、
ポスター貼りの縄張りをめぐって暴力を受けたり、
同居している兄貴分のギンチョルの不始末が元で、
脱北者の仲間から追われたり…」

----ニャるほど。
タイトルの意味は?
「ムサンというのは、脱北者が目指す北朝鮮と中国の国境の町。
そして白い犬は、スンチョンが拾ってきた犬。
最初は、この犬は、あんまり映画に関係ないのでは…という扱い。
でも、途中から徐々に大きなウエイトを占めてくる。
この犬なくしては、
本作は成立し得ないほど、深い印象を残すんだ」

----見どころはどこ?
「スンチョンが、自分の抱えている秘密を告白するシーンを始め、
この映画には、いくつかあるけれど、
なんと言ってもラストの衝撃に尽きる。
ここは詳しく話すのは避けるけども、
手持ちカメラで背後から写す長回しの映像。
その手法により、観る方は
何か起こる…という不安を抱かずにはいられない。
そして…。
ここの撮影が、どれだけ大変だったことか?
スタッフ全員に気を飲みながら行なったのでは?
ただ惜しむらくは、
いま、話したことと矛盾するけど、
その裏側を想像させてしまったことかな。
でも、それを差し引いても
これは近年まれにみるラストシーンだと思うよ」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「主人公の髪型が変なのニャ」複雑だニャ


" style="line-height:160%;">※あれはダース・ベイダーからの着想らしい度

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『サヨナラから始まること-DODA 』

2011-11-10 22:48:33 | Weblog
けっこう、胸にくるものが…。
ということで、とりあえず、ご紹介。
感想やフォーンの意見など、詳しくは後日。

サヨナラCOLOR
『サヨナラCOLOR』DODA


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「人間はセンチメンタルな生き物なののニャ」悲しい




※それはそうだけ度…。


コトリ・ロゴお花屋さんもよろしく。もうすぐ新タイアップ開始です。

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『ネロの牛乳カルボナーラ』

2011-10-09 14:46:30 | Weblog
-----『ネロの牛乳カルボナーラ』って映画のタイトルみたいだけど
ちょっと違うのニャ。

ネロって、どこかで聞いたことあるような気がしニャい?
そう、最近では『まほろ駅前多田便利軒』にも出てきて、
松田龍平演じる行天春彦が涙流して観ていた、
あの『フランダースの犬』のことなのニャ。
そのアニメとクラフトパルメザンチーズがタイアップ。

『クラフトパルメザンチーズ ×フランダースの犬 「幸せのカルボナーラ」』 では、
『ホワイトアウト』などで知られる真保裕一の脚本による
新作アニメも観られるんだ。
そこで、料理好きのえいは
その中で出てくる「幸せパスタ」に挑んでみたというワケなのニャ。

まず材料は…


はい。上のバスケットの中にあるものだけでできちゃう。
あっ、正確に言うと、パスタを茹でる塩とお水も必要だよ。


さて、そこで規定の時間、パスタを茹でる。
次に卵黄を牛乳とパルメザンチーズの中に割り入れ、
泡だて器でよくかき混ぜる。



そしてベーコンを3cm幅に切ってフライパンで炒める。

そこに茹であがったパスタとバターを入れる。
少しソースがもたりしてきたら火を止め、
黒コショウとパルメザンチーズで仕上げ。
(熱を入れすぎるとモロモロになってしまうのニャ。→実は少しなってる)




あっ、栄養のことを考えてアスパラガスを添えてあるんだって。
あと、コーヒーも合うからね。
市販のモノを買うより時間はかかるけど、
日曜日にはぴったりだよ。


          (byフォーン)

「写真写している間に少し冷めたから夜も食べるのニャ」ぼくも観たい



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まだ終わらないのかニャ。(怒るフォーン)

2011-09-14 01:01:50 | Weblog
  ということで、フォーンの写真。                 





フォーンの一言「次は、いつ話してくれるのかニャ」
ご不満




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『ラスト・ターゲット』

2011-06-07 22:40:50 | Weblog
(原題:The American)



----ジョージ・クルーニーって久しぶりだよね。
「うん、しかも最近は
『フィクサー』『マイレージ、マイライフ』など
硬めの作品への出演が続いていた彼けど、
この映画でクルーニーが演じているのは殺し屋ジャック。
スウェーデンで何者からか命を狙われた彼は、
イタリアの山岳地帯、中世に建てられた石造りの美しい町に身を隠す。
ジャックは〈組織〉から依頼された狙撃ライフル製作の仕事を最後に、
裏社会からの引退を決意するが…」

----犯罪に手を染める人が
“これを最後の仕事に”というの多いよね。
「そうだね。
最後だけ人完璧を期したいという気持ち、
そしてそこにプレッシャーも加わることで
映画としての緊張感が増すからじゃないかな。
で、ついでに言えば、
その最後の仕事がすんだら、
愛した女性と静かにどこかで…というのもパターン。
そういう意味では、これは王道。
偶然、鉢合わせしたかつての同僚が言っていたけど
『若い日のチョウ・ユンファがやったらピッタリ』。
ただ最後の仕事が“殺し”ではなく“狙撃ライフル製作”というのは珍しい。
しかも、その依頼に現れるのがマチルダ(テクラ・ルーテン)なる女性。
完成した減音器付き狙撃ライフルを
人気のない川べりで試し打ちするシーンは
この映画のひとつの見どころ」

----それがこの女性?



「いや。彼女は現地で知り合った娼婦クララ(ヴィオランテ・プラシド)。
一見、そうは見えないけどね。
昔で言えば、クラウディア・カルディナーレって感じかな。
なかなか肉感的。
で、そのマチルダはこっちだね」




----ニャるほど。
風貌からして裏組織の人って感じ。
ところで監督は?
「うん。
『コントロール』アントン・コービン
前作とはタッチをガラリ変えて、
静かに殺し屋の最後の仕事を見つめていく。
銃の製作過程なんかも、
部品集めから完成までが実に細かく紹介される。



そんな中に、聞いたことのあるメロディ。
あれっ、またエンニオ・モリコーネだと思ったら、
なんとテレビでセルジオ・レオーネ『ウエスタン』が。
こういう“遊び”もいやみなく映画に溶け込んでいたよ」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「風景もきれいだニャあ」身を乗り出す



※アペニン山脈の麓からアドリア海に向かって広がる山間地帯、アブルッツォというところらしい度

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画像はオフィシャルより。