※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。
(原題:MRS HENDERSON PRESENTS)
----この映画、全然知らないニャあ。
「実は、この映画の物語については
プレスにきれいにまとめてある。
あれこれボクが言うよりは、
それをそのまま紹介した方がいいかも。
『「ヘンダーソン夫人の贈り物」は、
イギリスで初めてヌードレビューを登場させた
ウィンドミル劇場のオーナーであるローラ・ヘンダーソンと、
支配人ヴィヴィアン・ヴァンダム、
そして勇気を奮って衣装を脱ぎ捨てた
ウィンドミル・ガールズを描いた、実話に基づく作品』」
----ほんとだ。分かりやすいや。
でも、いつ頃のお話ニャの?
「実際は1931年頃らしいんだけど、
あえて第二次世界大戦前夜の1937年に変えてある。
それによって
空襲の中でも決して劇場をクローズドにはしなかった
彼らの熱い思い、情熱が強調されているわけだ」
----監督はスティーヴン・フリアーズだっけ?
「うん。彼にとっては初のミュージカル映画でもあるわけだけど、
実にウエルメイドな仕上がりとなっている。
奇をてらわないオーソドックスな作り…。
安心して観れはするんだけど、
次の展開が読めてしまうため、
最初は意外性に乏しく、
これでいいの?って感じだったね。
でも、その難も前半だけ。
ヘンダーソン夫人と劇場のスター、モーリン、
そして支配人ヴァンダムが、仕事と恋をめぐって、
それぞれの意見をぶつけあうあたりから、
映画は加速度を増してオモシロくなってくる。
クライマックス、ヘンダーソン夫人が劇場を買い取り、
ヌードレビューを始めた真意が分かった時には、
目頭が熱くなったね。
ネタバレになるから詳しくは言えないけど、
なるほど、だから『贈り物』なんだとね…」
----あっ、それ分かった気がする。
これは若い男性への『贈り物』なんでしょ?
でも男=観る立場、女=観られる立場という、
この男女の役割の決めつけって、少し問題じゃない?
「あらら、言っちゃった。
でも、映画を観ている間は、
そんなことまったく感じさせないんだけどね。
途中、脱ぐのを恥ずかしがる女性たちの提案により、
男性スタッフも一緒に脱ぐシーンが挟み込まれている。
これもジェンダーフリーに対する監督の配慮かもね」
----えっ、それってボブ・ホスキンスも脱いじゃうの?
「そう。全部見えちゃう(汗)。
ボブ・ホスキンスとジュディ・デンチ、
彼らふたりが演じるのは、
まるで夫婦のようにストレートなケンカを繰り広げる
微妙な関係の男と女」
----ストレートで微妙?
よく分からないな?
「うん。
ふたりともそれぞれ強いプライドを持っているから
仕事上では思わず相手に対して辛辣になってしまう。
でも、そこには共に難局を乗り越え、戦ったと言う
同士的な連帯意識も横たわっている。
そんな彼らだけに、
いつしか友情を超えた感情が芽生えてくるというわけだ」
----戦いって、どういうこと?
「当時のイギリスはフランスと違って保守的。
舞台でヌードなんてとても考えられなかった。
そこでヘンダーソン夫人は、ある策略を練る。
かくして生まれたのが裸の女性たちによるタブロー(静止画)。
つまり、絵画は動かないから芸術と言う
当局の言い分を逆手に取ったわけだ。
そしてそれを上演したのがヴァンダム。
それだけに、ふたりが少しだけ殻を破り、
男と女として相手に近づこうとする
ラストのダンスシーンは感無量。
背景は夕闇迫るロンドン。
実景ではなく作り物なのは明らかなんだけど、
そこがまた、一昔前の映画の記憶をかき立てる。
幸福感で胸がいっぱいになってしまったね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ぼくが観てもいいのかニャ」
※これは拾い物だ度
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※画像はUKオフィシャルサイトの壁紙です。
※ちょっとCM。けっこう凝ってるかも。
(画像のどこでもクリックしたら動画が観られます)
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鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。
(原題:MRS HENDERSON PRESENTS)
----この映画、全然知らないニャあ。
「実は、この映画の物語については
プレスにきれいにまとめてある。
あれこれボクが言うよりは、
それをそのまま紹介した方がいいかも。
『「ヘンダーソン夫人の贈り物」は、
イギリスで初めてヌードレビューを登場させた
ウィンドミル劇場のオーナーであるローラ・ヘンダーソンと、
支配人ヴィヴィアン・ヴァンダム、
そして勇気を奮って衣装を脱ぎ捨てた
ウィンドミル・ガールズを描いた、実話に基づく作品』」
----ほんとだ。分かりやすいや。
でも、いつ頃のお話ニャの?
「実際は1931年頃らしいんだけど、
あえて第二次世界大戦前夜の1937年に変えてある。
それによって
空襲の中でも決して劇場をクローズドにはしなかった
彼らの熱い思い、情熱が強調されているわけだ」
----監督はスティーヴン・フリアーズだっけ?
「うん。彼にとっては初のミュージカル映画でもあるわけだけど、
実にウエルメイドな仕上がりとなっている。
奇をてらわないオーソドックスな作り…。
安心して観れはするんだけど、
次の展開が読めてしまうため、
最初は意外性に乏しく、
これでいいの?って感じだったね。
でも、その難も前半だけ。
ヘンダーソン夫人と劇場のスター、モーリン、
そして支配人ヴァンダムが、仕事と恋をめぐって、
それぞれの意見をぶつけあうあたりから、
映画は加速度を増してオモシロくなってくる。
クライマックス、ヘンダーソン夫人が劇場を買い取り、
ヌードレビューを始めた真意が分かった時には、
目頭が熱くなったね。
ネタバレになるから詳しくは言えないけど、
なるほど、だから『贈り物』なんだとね…」
----あっ、それ分かった気がする。
これは若い男性への『贈り物』なんでしょ?
でも男=観る立場、女=観られる立場という、
この男女の役割の決めつけって、少し問題じゃない?
「あらら、言っちゃった。
でも、映画を観ている間は、
そんなことまったく感じさせないんだけどね。
途中、脱ぐのを恥ずかしがる女性たちの提案により、
男性スタッフも一緒に脱ぐシーンが挟み込まれている。
これもジェンダーフリーに対する監督の配慮かもね」
----えっ、それってボブ・ホスキンスも脱いじゃうの?
「そう。全部見えちゃう(汗)。
ボブ・ホスキンスとジュディ・デンチ、
彼らふたりが演じるのは、
まるで夫婦のようにストレートなケンカを繰り広げる
微妙な関係の男と女」
----ストレートで微妙?
よく分からないな?
「うん。
ふたりともそれぞれ強いプライドを持っているから
仕事上では思わず相手に対して辛辣になってしまう。
でも、そこには共に難局を乗り越え、戦ったと言う
同士的な連帯意識も横たわっている。
そんな彼らだけに、
いつしか友情を超えた感情が芽生えてくるというわけだ」
----戦いって、どういうこと?
「当時のイギリスはフランスと違って保守的。
舞台でヌードなんてとても考えられなかった。
そこでヘンダーソン夫人は、ある策略を練る。
かくして生まれたのが裸の女性たちによるタブロー(静止画)。
つまり、絵画は動かないから芸術と言う
当局の言い分を逆手に取ったわけだ。
そしてそれを上演したのがヴァンダム。
それだけに、ふたりが少しだけ殻を破り、
男と女として相手に近づこうとする
ラストのダンスシーンは感無量。
背景は夕闇迫るロンドン。
実景ではなく作り物なのは明らかなんだけど、
そこがまた、一昔前の映画の記憶をかき立てる。
幸福感で胸がいっぱいになってしまったね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ぼくが観てもいいのかニャ」
※これは拾い物だ度
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※ちょっとCM。けっこう凝ってるかも。
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