「う~む。困った映画に出くわしてしまった」
----えっ。井筒和幸監督の新作でしょ。
評判よさそうだけど…。
「うん。
確かに、ここ数年の日本映画の中でも、
特筆すべき、屈指の問題作ではあるんだけどね。
タイトルから抱いていたイメージとは、
あまりにも違いすぎた」
----ヒーローショーって、
着ぐるみを着てバイトしている若者たちのお話じゃニャいの?
「確かにそれはそうなんだけど、
この映画が捉えている空気感があまりにもリアル。
テレビのヒット作を劇場版にした東宝の青春映画あたりとは180度違う。
現代のことを指し示す言葉に“閉塞感”というのがあるけど、
ここに登場する若者たちは、
事件が起こる前から、みんなそんな感じ。
体力の面も含め、どう考えたって、
ヒーローショーで将来食いつないでいけるわけはないのに、
そこから抜け出そうという感じもなく、ただ日々をやり過ごす。
でも、ちゃんと居酒屋で飲み騒ぎはするし、
異性と付き合うことには怠りない。
で、事件の発端も、
そんな仲間内での女をめぐるいざこざ。
主人公ユウキ(福徳秀介)のバイト仲間のノボルが
ユウキの先輩である剛志の彼女と寝たことがバレ、
ショーの最中に舞台上で大喧嘩を繰り広げる。
しかも、ことはそれで収まらず、
剛志はユウキも含め、悪友・鬼丸に頼んでノボルらをゆすろうとするが、
ノボルたちも、自衛隊上がりの勇気(後藤淳平)を引きいれて報復に出る。
さあ、そこからが暴走がエスカレート。
ついには決定的な犯罪が起こってしまう!」
----うわあ。怖そうだ。
「怖いなんてものじゃない。
ツイッターで先に観たともやさんが
久しぶりにすごいバイオレンスみたいなことを書いてられて、
えっ、バイオレンスって、北野武の新作『アウトレイジ』の方じゃないの…
なんて思っていたら、これがハンパじゃない。
井筒監督自身,『今回はとことんまでやりきった』と言っているけど、
確かに、暴力がいかにして発生して、
そしてそれがどう発展していくかを
これでもかというほどに執拗に描く。
ほんとうに観ているこちらが息苦しくなる。
しかも、たとえば勇気がバツイチの(実は子連れ)と付き合っているという、
その設定くらいはまだしも、
彼の母親が、自分と同じくらいの年頃の男と付き合っていて、
自宅でセックスしている……、
まあ、よくぞここまでって感じだ。
しかも、死体処理(言っていいのかな)のために、
ハローワークで人探ししたり、
その男にゆすられて消費者金融に金を借りに行ったり…。
ほんとうに地獄めぐり。
この事件に巻きこまれたユウキは、
自分もいつか殺されるのでは?
と、殺人に手を貸した自責と相まっての恐怖で、
神経やられ始めるし…」
----どうしてそんな映画作ったんだろう?
「最近は、こういう事件が実際に起こっているから、
監督としては看過できなかったんだと思う。
暴力を中途半端に見せるのではなく、
それがいかに怖いものであり、
それに手を染めたら、もう人生終わりだよと…。
ほんとうに、このバイオレンス描写は韓国映画なみだった」
----う~ん。
「でも、この映画が好きかと問われると、
一連のバイオレンス描写が多い韓国映画に比べて
そうだとは言えない。
だって、後味があまりにも…。
まさにSOSだ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「今の世の中を描いているからいいというわけにもいかないのだニャ」
※ジャルジャルのふたりはスゴい度
お花屋さん/">もよろしく。
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----えっ。井筒和幸監督の新作でしょ。
評判よさそうだけど…。
「うん。
確かに、ここ数年の日本映画の中でも、
特筆すべき、屈指の問題作ではあるんだけどね。
タイトルから抱いていたイメージとは、
あまりにも違いすぎた」
----ヒーローショーって、
着ぐるみを着てバイトしている若者たちのお話じゃニャいの?
「確かにそれはそうなんだけど、
この映画が捉えている空気感があまりにもリアル。
テレビのヒット作を劇場版にした東宝の青春映画あたりとは180度違う。
現代のことを指し示す言葉に“閉塞感”というのがあるけど、
ここに登場する若者たちは、
事件が起こる前から、みんなそんな感じ。
体力の面も含め、どう考えたって、
ヒーローショーで将来食いつないでいけるわけはないのに、
そこから抜け出そうという感じもなく、ただ日々をやり過ごす。
でも、ちゃんと居酒屋で飲み騒ぎはするし、
異性と付き合うことには怠りない。
で、事件の発端も、
そんな仲間内での女をめぐるいざこざ。
主人公ユウキ(福徳秀介)のバイト仲間のノボルが
ユウキの先輩である剛志の彼女と寝たことがバレ、
ショーの最中に舞台上で大喧嘩を繰り広げる。
しかも、ことはそれで収まらず、
剛志はユウキも含め、悪友・鬼丸に頼んでノボルらをゆすろうとするが、
ノボルたちも、自衛隊上がりの勇気(後藤淳平)を引きいれて報復に出る。
さあ、そこからが暴走がエスカレート。
ついには決定的な犯罪が起こってしまう!」
----うわあ。怖そうだ。
「怖いなんてものじゃない。
ツイッターで先に観たともやさんが
久しぶりにすごいバイオレンスみたいなことを書いてられて、
えっ、バイオレンスって、北野武の新作『アウトレイジ』の方じゃないの…
なんて思っていたら、これがハンパじゃない。
井筒監督自身,『今回はとことんまでやりきった』と言っているけど、
確かに、暴力がいかにして発生して、
そしてそれがどう発展していくかを
これでもかというほどに執拗に描く。
ほんとうに観ているこちらが息苦しくなる。
しかも、たとえば勇気がバツイチの(実は子連れ)と付き合っているという、
その設定くらいはまだしも、
彼の母親が、自分と同じくらいの年頃の男と付き合っていて、
自宅でセックスしている……、
まあ、よくぞここまでって感じだ。
しかも、死体処理(言っていいのかな)のために、
ハローワークで人探ししたり、
その男にゆすられて消費者金融に金を借りに行ったり…。
ほんとうに地獄めぐり。
この事件に巻きこまれたユウキは、
自分もいつか殺されるのでは?
と、殺人に手を貸した自責と相まっての恐怖で、
神経やられ始めるし…」
----どうしてそんな映画作ったんだろう?
「最近は、こういう事件が実際に起こっているから、
監督としては看過できなかったんだと思う。
暴力を中途半端に見せるのではなく、
それがいかに怖いものであり、
それに手を染めたら、もう人生終わりだよと…。
ほんとうに、このバイオレンス描写は韓国映画なみだった」
----う~ん。
「でも、この映画が好きかと問われると、
一連のバイオレンス描写が多い韓国映画に比べて
そうだとは言えない。
だって、後味があまりにも…。
まさにSOSだ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「今の世の中を描いているからいいというわけにもいかないのだニャ」
※ジャルジャルのふたりはスゴい度
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