ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『私の中のあなた』

2009-08-30 12:20:00 | 新作映画
(原題:My Sister's Keeper)


「いやあ、これは実に話しにくい映画だ。
観れば途中から想像がつくとはいえ、どこから喋っていいのやら」

----う~ん。どういうこと?
そんなに喋りにくいんだったら、フォーンの方から聞いちゃおうかな。
これはキャメロン・ディアスが初めてお母さん役をやったというのが話題の映画だよね。
「もう姉のドナーにはならない。」って、
この妹を演じているのが『リトル・ミス・サンシャイン』
アビゲイル・ブレスリンってことでいいのかニャ。
「そうだね。
アビゲイルが演じているのは、アナ。
彼女は、白血病の姉ケイト(ソフィア・ヴァージリーヴァ)を救うために、
ドナーとして“創られて”きた」

----“創られて”?
その言い方ってちょっと酷くニャい?(汗)
「そうだよね。でもそれが事実だから仕方がない。
つまり、彼女は人工授精で生まれたわけだ。
いわゆる試験管ベビー。
もしも姉のドナーとして適応できなければ彼女は生まれていなかったというところが、
あまりにも残酷。
小さい頃から、アナは体の至るところを姉のために提供。
そのつらさ、そして痛みは想像に余りある。
子供だし、両親に逆らうことはできない。
そんなある日、母親サラはアナから信じられない知らせを受ける。
『もう、姉のために手術を受けるのは嫌。
自分の体は、自分で守りたい』と。
なんと、アナは費用を工面してテレビで活躍の弁護士キャンベル(アレック・ボールドウィン)を雇う。
かくして、裁判が始まるが…」

----う~ん。アナの気持ちも分からないでもないけど、
それだと姉を見捨てることになってしまう…。
「そこなんだよね。
なぜ、アナがこのような決断をしたのか?
映画は、それぞれの過去を回想として織り込むことで、
この問題の持つ多面性を余さず見せていく。
そのため、観客としても、
あるときは母親サラの立場、あるときはアナの気持ち、
そして、もちろんもっとも深く描かれるケイトに寄りそったりで、
自分の中で結論が出せないまま、驚愕の結末へとなだれ込んでいく。
ぼくは、この監督ニック・カサヴェテスの前作、
『きみに読む物語』が苦手。
今回もあわないだろうなあと、半ば覚悟していたんだけど、
全編ハイテンションで、ぐいぐいとクライマックスまで牽引する、
その語り口についつい引き込まれてしまった。
よく「抑制された演出」という映画評論家の常套的な褒め言葉があるけど、
これはそれに真っ向から挑むようにパワフル。
一見、ヒステリックにも見える高揚した演出だけど、
それも計算のうちなんだろうなあ。
その落ち着く先が、分かったときには、
もう涙が出て止まらなかったね」

----難病ものが嫌いなえいにしては珍しいニャあ。
そう言えば、この監督、
『ジョンQ ―最後の決断―』でも医療の問題を扱っていたよね。
「そうだね。
人の命というのは、彼にとっての最大のテーマなんだろうね。
そして今回はこの映画の趣旨に呼応して集まったかのように、、
俳優たちの演技のアンサンブルが素晴らしい。
たとえば父親役のジェイソン・パトリック
母親に離婚の決意を突きつけてまで、
娘ケイトを彼女が望む海へと連れ出すシーンなんて思い出しただけで泣けてくる。
あと、判事を演じたジョーン・キューザック
彼女は事故で実の娘を亡くしたという過去を持っている」

----う~ん。でも、そうやって聞いていると、
やはり少し、できすぎた話という気も…。
「確かにそれはあるけどね。
ケイトが病院で知り合う同じ病気のテイラーとの初恋エピソードもね。
このテイラーを演じたトーマス・デッカ―と、
ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァはともに剃髪しての熱演。
ただ、その悲恋にしてもただ涙、涙にせず、
きちんと母親の立場などが描かれている。
決してぼくの好みのタイプではないけど、これは良作。
おそらくヒットすると思うな」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「アビゲイルも、大きくなったニャあ」身を乗り出す


でも最後、数年後のアビゲイルはちょっと無理がある度

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『あなたは私の婿(ムコ)になる』

2009-08-28 18:13:26 | 新作映画
(原題:The Proposal)

----ぷっ。思わず噴き出しちゃう。
このタイトル、ありえニャい。
「そうだね。
ぼくも長いこと映画観てきたけど、
ハリウッド映画の邦題で“婿(ムコ”)をタイトルにした映画の記憶がない。
でもそれだけにスゴいインパクト。
もう、これはタイトルの勝利だね」

----あらら。映画の内容は?
「このタイトルから想像つくように、
まず男女の関係としては女性主導型。
で、それがありえるのは、
この映画のように、女性が男性の上司、しかも年上の場合」

----そ、それは問題発言。
ちょっと決めつけがすぎると思うけど…。(汗)
「あららゴメンゴメン。
じゃあ、そろそろストーリーを。
マーガレット(40歳)は出版社の編集長。
確かに仕事はできるものの、できすぎて、みんなから恐れられている。
彼女のアシスタントを務めているアンドリュー(28歳)なんて、
いつもこの恐るべき上司の顔色をうかがってばかり。
そう、少しでもミスすると即クビの可能性があるからだ。
近年の映画で言えば
『プラダを着た悪魔』でのメリル・ストリープ&アン・ハサウェイってところかな。
そんなある日、
カナダ人のマーガレットはビザの申請ミスで国外退去を命じられてしまう。
となると、彼女の椅子はこの会社になくなる。
これはヤバい。マーガレットの頭にひらめいたのは、
アンドリューと結婚すること。
だが、入国管理官の目は厳しく…」

----へぇ~っ。ここにも最近よく映画に取り上げられている
入国管理の問題が出てくるんだ…。
「そういうこと。
ラブコメにまで、その問題が影を落としている。
さて、話を元に戻すと、
アンドリューはマーガレットを伴って生まれ故郷のアラスカへ。
というのも、そこではアンドリューの89歳の祖母の誕生日パーティが予定されていた。
婚約者として一緒に付いて行ってビックリ。
なんと、アンドリューの実家はその土地の資産家…」

----それ、似た話、最近どこかで聞いたよ。。
あっ、そうだ。『サマーウォーズ』
「うん。偶然とはいえ、あのアニメにそっくり。
もちろんこちらでは地球の終わりみたいなことは起きないけどね(笑)。
さて、アンドリューの大家族に迎えられ、
心のこもったもてなしを受けているうちに、
マーガレットの心にも変化が…。
と、これも定石だね。
この手のラブコメは、最初はいがみ合っていても、
最後はラブラブ…」

----まだ、演じる俳優の方を聞いていないけど…。
「マーガレットにはサンドラ・ブロック
いつの間にか、この人はラブコメの女王に。
さて、問題(?)なのはアンドリューを演じている俳優。
これがいま話題のライアン・レイノルズ
彼は、ピープル誌2008年の『もっともセクシーな男』の一人にあげられている。
でも、もっと彼を有名にしたのがスカーレット・ヨハンソン
実はヨハンソンの私生活のパートナーがこのライアン・レイノルズなんだ。
この映画、なんとこのライアン・レイノルズがサンドラ・ブロックと
素っ裸で抱き合うシーンが!
もっともセックスしているわけじゃなく
裸で鉢合わせという設定。
でも、これにはヨハンセンもハラハラだったろうね」

----えっ。また、そんな話で終わらせるの?
結婚の映画なんだから、もうちょっと夢のある話もしてよ。
「(笑)そりゃそうだ。
この映画、ラブコメだけあって、
下ネタ以外でもけっこう笑えるシーンが多い。
たとえば、おなかをすかせたワシに犬がさらわれたり、
おばあちゃんがとんでもない仮病を使ったり…。
あとは、アラスカの島々の変化に富んだ地形、建物。
それと、代々、アンドリューの家に伝わるウェディングドレスも息をのむと思うよ。
まあ、なかには、町で人気の男性ストリッパーなんて
あまり見たくないものもあったけど…」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「どうして最後はそうなるかニャあ」ご不満

それは映画だから仕方ない度

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『男と女の不都合な真実』

2009-08-27 23:11:51 | 新作映画
(原題:The Ugly Truth)

----あらら。確かこれもだいぶ前に観ていたはずでは?
「いやあ。
ちょっと話すタイミングが遅れちゃって…。
なかなか楽しい作品ではあったんだけどね。
その昔、よくあったハリウッドならではのラブ・コメディ。
いわゆる“反発しあいながらも惹かれあう男女”ってヤツだね。
この手の常套として、ヒロインは美人で頭が切れる。
本作では地方局の美人プロデューサー、アビー。
演じるのは 『幸せになるための27のドレス』キャサリン・ハイグル
だが、彼女は完璧すぎる自分に似合う男性を求めるあまり、
なかなか理想の彼とはめぐり合えないでいる。
そんなアビーの前に、ある日、
ハンサムな医者のコリン(エリック・ウィンター)が現れる。
しかし、友だち以上の関係にどうしても進むことができない。
そのアビーに恋愛指南することになるのが
テレビの恋愛カウンセラーとして人気上昇中のマイク。
下品でHな男の本音トークが売り物の彼に、
アビーは最初反発を抱くが…」

----ちょっと待って。
そのマイクはだれが演じているの?
ジェラルド・バトラー
これって意外なように見えてピッタリ。
いまどき珍しい肉食系って感じ。
この濃さは、もしかしたらジョージ・クルーニー以来かも。
さて、このマイクによって、アビーは大変身を余儀なくさせられる。
なにせ、マイクの担当コーナー『アグリー・トゥルース(醜い真実)』は
大反響を呼んでいて、
その理由というのが、男と女の真実をぶちまけているから」

----そうか。それじゃあアビーも気にかけずにはいられないよね。
「さてそのマイクいわく、
アビーの理想の恋人は頭で描いたもので、
男の本音が分かってはいない。
ということで、
自分の言う通りにすれば間違いなしという
マイクのアドバイスに従い、髪はふんわりカール。
そして体の線を強調したドレスを着るなど、
アビーは涙ぐましい努力を続ける…」

----もう、先は読めた。
結局、アビーはマイクに惹かれていくわけだ。
でも、この映画、R15+。
この程度の話でどうして?
「いやあ。どう言ったらいいんだろう。
まず、その言葉が野蛮というか卑猥というか…。
その昔、監督のスタンリー・キューブリックは、
『フルメタル・ジャケット』で、
やんわりとした訳し方をした日本版に異を唱えて、
字幕担当者を変えさせたことがあったけど、
今回の<言葉>もなかなかスゴイ。
よくぞ、キャサリン・ハイグルはこんな言葉を喋ったもの。
これってある意味、女優生命を賭けている。
字幕翻訳した栗原とみ子さんもグレート!
おそらく、日本での字幕史上初じゃないかと思われる、
そのものずばりの言葉が出てくるんだ。
そのついでに言えば、
バイブ・パンティなるものも登場。
まあ、これは塚本晋也監督も
『六月の蛇』黒沢あすか
似たようなことをやらせていたけど…」

----あら~っ。こんな話になるとは…(汗)。
フォーンには、ちょっと過激すぎる!
今夜は、もうおしまい。


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「このお話、ちょっとあせったニャあ」もう寝る

子供とフォーンは早く寝る度

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『デビル・ハザード』

2009-08-26 23:09:25 | 新作映画
(原題:The Devil′s Tomb)

----いきなり、とんでもないタイトルの映画を持っていたニャあ。
「う~ん。
ここのところ、あまりにも折り目正しい映画が多かったし、
このあたりでちょっとこういうのもいいかなと…」

----“デビル”ということは“悪魔”が出ると思っていいの?
それとも何かのメタファー?
チラシを見る限りでは戦争アクションっぽいけど…。
「正直言って、このビジュアルは損しているね。
ぼくも最初は、これって戦争映画かと…。
ところが蓋を開けてみれば、大オカルト大会。
チラシの裏に書いてある
『これは、もうひとつの「天使と悪魔」だ』は、
さすがに言いすぎだと思うけど、
リードコピーの中にある
『エクソシスト』『惑星ソラリス』『ゾンビ』『シャイニング』『エイリアン』
まだうなずけないでもない。
ただ、同じ『エイリアン』でも『エイリアン2』

----それは分かるニャ。戦争映画だもの。
でも、ここにタルコフスキーはありえないのでは?(笑)
「いや、それが、
元ネタは『惑星ソラリス』。
実は、この映画の物語自体はシンプル。
中東の砂漠地帯の地下900メートルで発見された謎の遺跡。
CIAは考古学の専門家ウェスリー(ロン・パールマン)博士を中心とした調査隊を派遣し、
極秘に調査を行うが、なぜか消息を絶ってしまう。
そこでウェスリー博士の娘でもあるCIAのエリッサ・カーデル博士は、
戦争のプロフェッショナル、マック(キューバ・グッディング・Jr.)率いる
7人の精鋭からなる傭兵部隊を雇い入れ、
調査隊の救出作戦を開始する!」

----ニャるほど。
まあ、普通に考えられるのは、そこでエリッサと部隊の衝突が起こる!
「そうだね。それがあるから事態は悪い方へ悪い方へと進んでいく。
悪い方向に進むから、観ている方としてはスリリング。
さて、このサスペンスにどのようにオカルトが絡むかというと…。
なんと、その遺跡には、
顔中疱疹だらけの神父が生き残っていた!
しかも、この神父はバチカン所属。
胸には刃物で刻まれたような十字の傷痕、
そして口からは奇妙な液体を噴き出す…」

----ニャるほど。確かに『エクソシスト』。
オカルトホラーだ。
「そういうことだね。
で、問題なのはここ。
救出に向かった彼ら傭兵たちは、
それぞれに幻覚を見始める。
それがグラマーな全裸美女ならまだしも、
堕胎してこの世には生まれ来なかったはずの娘…」

----それは趣味が悪い。
「まあ、後は想像がつくよね。
これは、ここに棲む人間の常識を超えた存在が彼らに見させている悪夢。
で、これが『惑星ソラリス』たるゆえん。
しかし、この存在とは宇宙の生き物ではなく、
神によって封じ込められた堕天使。
そう、話は突如として“最後の審判”じみてくる。
で、このあたりになると、もうツッコミどころだらけ。
でも、それを言い始めたら、
この手の映画は終わり。全然楽しめなくなる。
というわけで、深く追求するのを止めて、
憑依されたグロテスクに姿を変えた“元人間”の恐怖と、
それを
赤い肉片と、ぐちょぐちょの髄液になるまでぶっ飛ばすガンアクションを
きゃあきゃあ言いながら(ぼくは言わないけど)楽しむってことかなあ」

----なるほど。それで
“戦慄のエクソシスト・バトルロワイヤル”。
“壮絶なるアルマゲドン・ウォーズ”。
まったく、宣伝する方もよく考えるニャあ
「しかも、もっとスゴイのは、
このラストが、いかにも続編がありますよって終わり方をしていること。
監督はジェイソン・コネリー
彼はなんとショーン・コネリーの息子なんだって。
実は、レイ・ウィンストンまで出ているという、
まあ、好きな人にはたまらない豪華(?)キャスティング・ムービーだけど、
このウィンストンの役は、ネタバレになるし、言わない方が無難だろうね」

---え~っ。ネタバレなんかまである映画ニャの?


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「まさかどんでん返し系じゃニャいよニャあ」なにこれ?

さすがにそれはない度

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『九月に降る風』(@「シネマのすき間」)

2009-08-25 22:32:10 | 新作映画
-----今日の映画、
『九月に降る風』って、どんなお話か、
そのタイトル聞いただけで想像がついちゃう。
そう、これは間違いなく青春映画。
しかも、そのウエットな感じからしてハリウッドじゃないよね。
どうして、いつもこういうノスタルジックなのばかり?って、
ちょっと斜に構えて聞いたら、
「あの井筒和幸監督も言っていた。
『青春映画が映画だ!』」って開き直られちゃった。

まあいいか。これはあんまり取り上げたことのない台湾の映画。
それも、プロ野球の八百長という実話が背後にあるというんだから、
ちょっと変化球ニャのかも(シャレじゃニャいよ)。
しっかし、裏社会が絡むとスポーツも汚くなるよね。
それに比べて、昨日の甲子園決勝戦はすごかったニャあ。
そう、日本文理(新潟)-中京大中京(愛知)の熱戦。
まさか、9回裏、しかも2死から、
あそこまで追い上げるなんて。
携帯のワンセグで観ていてもハラハラ。
えっ、で、この映画、どういうお話かだって?
いつものようにその中身については「シネマのすき間」を見てね。

           (byフォーン)

「暑い季節には熱い試合が似合うのニャ」2009.4.7フォーン


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『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』

2009-08-23 15:59:23 | 映画
----ちょっと遅いよ。
この映画、もう昨日始まっているじゃニャい。
「ごめんごめん
東宝の映画って、次々に公開されて
ちょっと話すのが追いついていかないんだ。
しかもそれに加えて、これは完成したのが公開間近だったからね」

----ふうん。そういうことか。
この映画って、きつねを追っていた少女が森の中に迷い込み、
不思議な水たまりに手を入れると、
異世界に引きずり込まれるって話だよね。
どことなく『ふしぎの国のアリス』って感じ…。
「そうだね。
ヒロイン・遥をその不思議な世界に連れて行く“テオ”も、
実際はきつねではなくて、
きつねのお面をかぶっているだけ。
どちらかというと、うさぎみたいな生き物だしね」

----その不思議な世界がホッタラケの島ってわけだね。
ところでホッタラケって、どういう意味ニャの?
「ほったらかしみたいなニュアンスかなあ。
その島は、人間が忘れてほったらかしにしたものでできているんだ。
遥は、そこで子供のころに亡くなってしまった母親の形見の手鏡を探す。
簡単に言えば、これはそういうお話だね。
そこには、男爵という、人間の機械文明に憧れて
独自の世界を築いている悪者がいる。
男爵は、ある目的のため鏡をたくさん集めていて、
その中でも最も重要な役割を果たすのが、遥の探している手鏡」

----「かくして、遥の大冒険が始まる!」というわけだね。
「うん。
その中でもうひとつ、重要な役割を果たすのが、
遥が幼いころに持っていた羊の人形コットン。
いつしか、忘れ去られ、やはりここに連れてこられたコットンとの再会が、
この映画のドラマチックな部分でのハイライトかな」

----う~ん。でも、その話、どこかで聞いたことがあるような…。
分かった。『トイ・ストーリー2』だ。
あの映画も、忘れさられたおもちゃたちの怒りと悲しみが軸となっていた。
「ぼくもそれを思い出したね。
同じCGアニメだし。
さてこの映画、
最初の舞台は武蔵野ということになっている。
自然部分は2Dで描かれ、どちらかというと水彩画っぽい。
一方、人間はもちろんのこと、
ホッタラケの島のパートは3DCGで描かれ、
思いっきりイマジネーションに富んだ世界を展開する。
色調も日本映画とは思えないほどポップでカラフル。
しかもパステルカラーがほどよく使われている。
そういう意味では、なかなか見ごたえあった。
ただ、もうそろそろ『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の呪縛からは脱してほしいな」

----どういう意味?
「地下世界を行くのに、
必ず狭いレールの上をトロッコのようなものに乗って進む。
これだけはもう見飽きた。
だれか、まったく違うイマジネーションを出してくれないかなあ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンも、コットンにはなりたくないのニャ」ご不満


それは大丈夫だ度
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『BALLAD 名もなき恋の歌』

2009-08-21 22:12:14 | 新作映画
※ちょっと辛口な部分もあります。
※もうしわけありませんが、各ファンの方は公開されてからお読みいただくことをお勧めします。


----これって、以前、映画話していた
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』の実写版でしょ?
しんちゃんが泣いているチラシを観たことある。
でも、例の事件で公開がどうなるか、フォーンもハラハラ。
結局、公開されるんだね。
「そう、よかったよかった。
ただ、個人的にはその前作
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の方が好きなんだけどね。
さて、この実写版、監督が『ALWAYS 三丁目の夕日』山崎貴
冒頭部分は小学生の下校風景。
彼のデビュー作の『ジュブナイル』みたいな小学生群像劇で行くのかと…。
でもなあ…」

----でも?
「確かに原恵一が監督を務めた一連の『クレしん』のコンセプトは、
『大人も子供も笑って泣ける映画』。
でも、それって、あのしんちゃん独特のギャグの中にあったからこそ、
より生きていたという気がするんだ。
今回の実写版は、このギャグがすっかり消えて
いわば普通のタイムスリップ。
主人公もしんのすけでなく真一。
つまりは、普通のSFの枠におさまってしまった。
もっとも『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を知らない人が観たら、
感動するとは思うけどね。
事実、ぼくの隣の人もすすり泣いていたし…」

----う~ん。でもこれって、そんなに泣ける話だったかニャあ?
「うん。話のベースとなるのは
真一(しんちゃん)がタイムスリップした戦国時代における
武将とお姫さまの身分違いの恋だしね。
アニメの方は、その設定に加えて緻密な時代考証がなされていた。
この実写版でも、たとえば合戦シーンなんかで、
長槍隊がまず槍で、しかも突くのではなく叩きあうようにして戦うなどという、
これまで大河ドラマなんかで描かれていたのとは一味違う斬新な描写があったけど、
それがかえって迫力を弱めている。
洋画だと、それに近いこだわりでは『ブレイブハート』があった。
でも、あちらは圧倒的な数の兵隊がいたわけだから…。
この場合、そこまで時代交渉にこだわったのがよかったのかどうか?
もとよりファンタジーの要素が強いわけだし、
もう少し開き直って
のびのびと描いた方がよかったんじゃないかなあ。
ファンタジーと言えば、
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』以来、
定版となった感のある
“城壁よじ登り”も出てくるんだけど、
これが申し訳ないけど貧弱に見えてしまう。
資金、物量面では『ロード・オブ・ザ・リング』にかなうわけないんだし、
こちらも別のアプローチを観てみたかった気がする」

----役者の方はどうニャの?
「実は、主演の彼が
未来から持ち込まれたビールを飲んで気持ちよく酔うシーンがあって、
ちょっとドキッ。
しかもこれって後にもう一回出てくる。
ここはみんなびっくりすると思うよ。
ぼくのいちばんのお気に入りは、母・美佐子を演じた夏川結衣
その表情、ちょっとしたしぐさが
『クレヨンしんちゃん』の野原みさえそっくり。
これは、かなり意識していると、ぼくは睨んだね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「“バラッド”と“バラード”は違うらしいのニャ」複雑だニャ


そういえば、三丁目じゃないけど、夕日が印象的に使われる度

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『カイジ 人生逆転ゲーム』

2009-08-20 22:39:28 | 新作映画
「いやあ。こんな映画とは思わなかった。
怖いなんてもんじゃない。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……」

----あらら。また大げさな…?
これって、藤原竜也がギャンブラーに扮した映画でしょ?
「いやいや。
ぼくもそう思い込んでいたところ、
これがまあ、とんでもないお話。
毎日、自堕落な日々を送っていたフリーターの伊藤カイジ。
彼は友達の借金の連帯保証人になっていたことから、
ある日、遠藤(天海祐希)という
謎の女性にその返済を迫られる。
利子が何倍にも膨れ上がったその借金は
今のカイジにとても返せるものではない。
やむなく彼は、
一夜にしてそれを帳消しにできるというゲームに参加するため、
エスポワールなる謎の船に乗り込むことになる。
そこに現れたのが、この船を仕切る帝愛グループの利根川(香川照之)
「勝つことがすべて!勝たなきゃゴミ!
勝ちもせず生きていることこそ論外!!」と挑発する利根川。
かくして彼は、同じような借金を背負った男たちと
<限定ジャンケン>に挑むが…」

----へぇ~っ。SFチックじゃニャい。
「う~ん。確かに観方によればジョージ・オーウェルあたりが描いた世界、
たとえば『動物農場』のようなディストピアものだけど、
その生々しさは、より現実に酷似した感じがするんだね。
この後に出てくる超高層ビルの間の<鉄骨渡り>が怖いのは、
ぼくが高所恐怖症だから少し割り引くとしても、
地下の労働施設の描き方がまた目を覆いたくなるほど苛酷。
この映画は、もともとはコミックということらしいけど、
こんなのに日々接していれば、
若い人たちが『映画『蟹工船』の描き方が甘い』と言うのも分かる気がしてくる。
そう、その労働描写だけでなく、ここには
こんな地獄でも、さらに弱いところから搾取しようという
恐怖の構図が描かれるているんだ」。
その中心人物、班長・大槻を松尾スズキが好演していて、
これがまたリアル。
さて、そこでカイジが知り合うのが佐原。
この役を松山ケンイチが特別出演という形で
映画を引き締める」

----それって『デス・ノート』の組み合わせだニャ。
「そう。贅沢だよね。
そして圧巻なのが<Eカード>の勝負。
ここは、もう生きるか死ぬか。
藤原竜也と香川照之の必死の形相は観ていて身震いがしてくる」

----ふうん。でもどう見ても後味のよさそうな話じゃニャいニャあ。
「そうなんだ。
最初の限定ジャンケンのシーンに山本太郎が出ていることもあって、
ちょっと、あの『バトル・ロワイアル』を思い出したね。
思うに、あの頃から、小説、コミック、そして映画は
平成独自の“戦慄”をまとってきたような気がする。
観ていて顔が硬直してくる。
生きるか死ぬか、食うか食われるか?
あそこには、数年前から
やたらと口にされている“自己責任”の原点があったような…。
この映画は、そのビジュアルもそうだけど、
いわゆる勝ち組が負け組を罵倒する言葉が超過激。
特報の最初にも
「ようこそ。クズの皆様」とある。
いやあ、まいったね。
ぼくとしてはこの映画は、
こういう勝ち組負け組が当たり前の価値観となっている現代社会を痛烈に批判していると、
そう取りたいけど、
人によっては、
こんな社会で生き残るにはいまのままの生き方ではだめだと、
フリーターやニートに発破をかけていると取るかもしれない。
現に、仮プレスには“人生は逆転できるという熱いテーマ”、
“カイジの「決してあきらめない」という姿勢”
“観終わったときの爽快感”といった言葉が並ぶ。
いろんな意味で
映画も社会も一筋縄ではいかなくなってきたという気にさせられたね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「“共生”という言葉はどこに消えたのかニャ」小首ニャ

ぶるぶる。ぼくなんかがビール飲んじゃいけない気にさせられた度

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『サイドウェイズ』

2009-08-19 23:26:07 | 新作映画
----あれっ。数年前に『サイドウェイ』っていう
アカデミー賞を賑わせた映画があったけど、
これってそれとタイトルがそっくり。
「うん。これは第77回アカデミー賞で脚色賞を受賞した
あの『サイドウェイ』の日本リメイク」

----ということは、お話も同じってこと?
「じゃあ、まずは4年前に話した
『サイドウェイ』のストーリーをこちらにコピペ。
主人公は離婚のショックから立ち直れないでいる作家志望の男マイルス。
ワイン通の彼は、結婚を目前に控えた友人ジャックと連れだって
カリフォルニアのワイナリーへとワイン・ツアーに出かける。
ところがジャックは少し落ち目とはいえ現役の俳優。
女の子をナンパすることしか頭にない。
そんなふたりの前に、ワイン好きな女性マヤが現れて...。

このマイルスにあたるのが
バツ一の売れないシナリオライター・道雄(小日向文世)。
一方、ジャックにあたるのが大介(生瀬勝久 )。
彼はTVで忍者を演じたこともある元人気俳優。
マヤは麻有子(鈴木京香)。
道雄は、かつて彼女の家庭教師をしていたという設定に変えられている。
つまり一種の“青春プレイバック”(笑)。
そして大介がナンパするのがミナ(菊池凛子)」

----へぇ~っ。オモシロいキャスティング。
これって山梨かどこかでロケしたの?
「ぼくも、このリメイク話が起こる前、
もし日本で撮るなら山梨かな?と予想したことがあるけど、
やはり日本では無理。
土地的に狭いし、第一ワインを飲んで運転…はそれだけでありえない、
結果は、オリジナルと同じカリフォルニアに現地ロケ。
(ただしオリジナルはサンタバーバラ、こちらはナパ)
監督をはじめスタッフも現地、つまりハリウッドの人たちなんだ。
音楽は日系5世のジェイク・シマブクロ
そしてそれ以外の挿入曲は
渡辺貞夫の『California Shower』、ケニー・ロギンスの『デンジャー・ゾーン』、
ジョニー・ナッシュの『アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ』etc…。
そしてエンドクレジットに流れるのは
シンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』…と、80年代テイスト満載」

----いまの日本はどこを見回しても不況一色。
こういう、リッチなお話を描くには
80年代テイストでも借りなくてはということかニャあ。
「もしかしたら、
そういうことなのかも知れないね。
ダメ中年それぞれの悩みにスポットを与えていて、
物語自体はとてもオモシロいけど、
いまの時代にはそぐわない気がしないでもないからね。
おそらく企画段階では、
日本をここまでの閉塞感が覆うとは
だれも予想だにしてなかったのでは…?
まあ、だからこそ、こういう形での一週間ワイン・ツアーというのは
逆に観る側の憧れを誘う部分でもあるわけだけど…」

----ニャんとも回りくどい言い方(笑)。
そういう中でオリジナルの魅力は生かされてたのかニャ?
「これも前回をコピペすると、
陽光を受けて一面に広がるブドウ畑、草の上のランチ、ワイナリーでの試飲。
こういう基本は抑えられていた。
あと、細かい笑いやクライマックスも基本的にはオリジナルを踏襲。
生瀬勝久はトーマス・ヘイデン・チャーチのオールヌードに対抗して(?)、SMルック。
あっ、彼が足をあげて車のトランクを閉めるシーンは見モノ。
試写室では『わっ』と驚きの声が上がっていたよ。
一方の小日向文世もポール・ジアマッティ同様、酔いつぶれて、
ワインをガブ飲み。
池に飛び込み大騒ぎ。
けっこう楽しめたね。
思うに、この映画、
オリジナル版がアカデミー脚色賞をとるほどのよくできたお話だけに、
実力のある俳優が演じれば、
それだけで成功率の方は高いということかも。
ただ本心を言うと、冒頭、
主人公のモノローグによる状況説明のナレーションが延々始まったときは、
どうなるかと思ったのも確か」

----ふうん。ところで結末はオリジナルと同じなのかニャ?
「いや。
道雄が日本からきたということを考慮に入れて、
ワン・エピソードが追加。
ここもなかなかうまい。
オリジナル版を観ている人は、一瞬、あれっ?となると思うよ」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そのラストだけでも知りたいニャ」小首ニャ

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『女の子ものがたり』(@「シネマのすき間」)

2009-08-18 10:44:19 | 新作映画
-----いきなりだけど大後寿々花って知ってる?
昨日の『カムイ外伝』の中にも出てきた女優。
確か『SAYURI』『北の零年』などで、天才子役って言われたんだよね。
そうそう、『遠くの空に消えた』
「バカだな。君たち」とか言ってた、あの子。
あっ、今年は『おっぱいバレー』にも出ていたっけ。
すっかり長くなってしまったけど、実は今日のお話
『女の子ものがたり』は彼女が主演。
えっ、深津絵里だろうって。
う~ん。この映画はね、西原理恵子の自叙伝的性格を持っていて、
自分の分身でもある女性漫画家がスランプに陥り、
自堕落な日々を繰り返している。
そんな彼女が
若手編集者から「先生、友だちいないでしょう?」と言われたことをきっかけに、
きらきら輝いていた子供から少女時代が甦ってくるというもの。
といっても、よくあるノスタルジーをセピアに描いたものではなく、
どちらかと言えばポップでカラフル。
女の子たちの任侠的なまでのカッコよさ、
そして強さがいいんだって。
いつものようにその中身については「シネマのすき間」を見てね。

           (byフォーン)

「くどいけど、大後寿々花なのニャ」2009.4.7フォーン


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『カムイ外伝』

2009-08-16 14:10:38 | 新作映画
----やっとこの映画のお話だね。
ずいぶん長い間、喋らなかったけどその意味ってあるの?
「どう言ったらいいのか、
日が経つにつれて、何から話していいか難しくって。
逆に言うと、一言で終わるんだけどね。
それはオモシロいってこと。
この映画には崔洋一監督ならではの
エネルギッシュな映画の魅力が詰まっている。
ただ、それは泥臭くて垢ぬけてはいない。
だからいまの映画を観なれた人にはどうかな?っていうのもあるけどね。
たとえば、CGだのワイヤーアクションだの、
そのレベルとかを話し出すと、
おそらく不満もいろいろと出てくると思う。
でも、それらをカバーするだけの熱さと言うか勢いが
映画そのものにあるんだ」

----確か、これってケガ人続出で
そのひとり、菊池凛子小雪に変わったんだよね。
「そう。小雪は
あの『ラスト・ブラッド』
ではCG多様で
アクションが全く生かされていなかったけど、
ここでは、アクションもいけることを証明して見せた。
物語の方は、有名な白土三平の漫画。
何度か中断されては続いている中から、
「スガルの島」編を原作にしている。
だから、いつものようにここではストーリーがどうのこうの言うのは意味ない。
物語はシンプル。
掟に縛られた世界に嫌気がさし、忍の世界を抜け出した忍者カムイ。
しかしそれは裏切り者として、追っ手と戦う運命を背負うことでもあった。
そんなある日、彼はひとりの漁師と出会うが…。
と、こういうもの。
ぼくのように原作を読んでいない人は、
後半の驚く展開に目を奪われると思うけどね」

----へぇ~っ。
そういうものなんだ。
ちょっと聞いておきたいのは
なぜ「外伝」と付いているか?
「カムイ伝」とは、どう違うの?。
「『カムイ伝』は反差別、反権力などの社会思想が色濃く映し出されている。
それに対して、『カムイ外伝』では、
抜け人として逃亡を続けるカムイの内面を深く描いている…。
と、まあ、これもプレスの受け売りにすぎないけどね。
ただ、その観点から見ると、
この映画はよくできている。
というのもカムイの絶望感、孤独感、そして無常観が
映画全編を支配するんだ。
漁師・半兵衛(小林薫)とその妻・スガル(小雪)、
そして娘・サヤカ(大後寿々花)一家と知り合い、
やっと平安な生活が訪れるかに見えたカムイ(松山ケンイチ)。
ところが、それも束の間、思いもよらぬ事態に見舞われる。
それも、カムイが抜忍だったからという、
まさにこの世の地獄に直面させられるわけだ」

----そうそう。松山ケンイチだったよね。
どう、合ってた?
「最初、キャスティングを聞いたときは、
耳を疑ったけどね。
いかにも平成の人って感じでスタイルよすぎ。、
果たして、この昭和を代表する忍者漫画世界に合うかなって。
ところがよくよく見つめていると、顔もなかなか似ている。
この松山ケンイチで『カムイ』をシリーズ化してほしいと、
今はそう思うな」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「土屋アンナの顔が怖いのニャ」もう寝る


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『TAJOMARU【タジョウマル】』

2009-08-14 23:05:33 | 新作映画
----これって『羅生門』と同じく
『藪の中』がモチーフになっているんだって?
「うん。『羅生門』では三船敏郎が演じた多襄丸を主人公にした完全オリジナルストーリー。
『傷だらけの天使』『異人たちとの夏』市川森一
脚本に参加して作られたというのも話題になっている。
でもオリジナルと言っても、
もともとの話にあったエッセンスは生かされていて、
“真実はひとつ。
でも、人によって観た角度が違うことで、その証言が異なってくる”という形を取っている」

----いわゆる“ポイント・オブ・ビュー”だね。
それはそうと、この映画、キャッチコピーすごいよね。
「日本人よ、
生き方に迷ったらこの男に会いに来い!」

“この男”というのが小栗旬演じる多襄丸ってことでいいの?
「まあ、そうだね。
実は多襄丸というのは天下の大盗賊。
でも、ひとりではなくて、
この多襄丸を殺した者が、
彼の持つ劔とともに、その名前も受け継ぐことになっている。
この映画でも、最初は松方弘樹が演じていて、
えっ?って感じ」

----ふうん。で、どんなお話ニャの?
チラシなどのシノプシスを読んでもよくわからニャいんだけど…。
「そうだね。
チラシにはこう書いてある。
『時は乱世。何不自由ない家柄に生まれながら、
大盗賊「多襄丸」を名乗ることになった男。
血肉を分けた兄、弟のようにかわいがってきた家臣、そして心の底から愛した女……。
誰よりも信じていた者たちのまさかの裏切りによって一変した人生。
しかし、何もかも失くした絶望の淵にあってなお、
思いもよらぬところに見つけた友情の絆。
信頼と不信がすっかり逆転したかに見えたそのとき、再び、そのすべてが揺らぎ始める。
多襄丸に起こった出来事のひとつひとつに裏があり、
裏から見れば同じひとつの出来事がまったく違って見えてくる……。
どんでん返しに次ぐどんでん返し。ひっくり返る信頼と裏切り。
見えない真実に翻弄される多襄丸が、最後にたどり着く場所とは?』」

----ほんと、ちんぷんかんぷん。
それだけ聞くと脳内SFチックにも見えるし…。
一回ごとに時空が変わるような形で同じ物語が繰り返されるのかなと…。
「でも、実際はそういうものじゃなかった。
次期管領職を約束された名門・畠山家の長男・信綱(池内博之)。
次男・直光(小栗旬)も兄がその職を継ぐものと思っていた。
ところが八代将軍・足利義政(萩原健一)から、
先ごろの流行り病で亡くなった大納言の娘・阿古姫(柴本幸)を妻に娶り、
その財産を受け継いだほうを管領職に就ける、という突然のお達しが下る。
義政の狙いは、大納言が遺した金塊を手に入れること。
しかし兄弟の幼馴染である阿古姫は、今は直光の許嫁になっていた。
もしかして、弟が金塊も管領職も手に入れるのでは?
疑心暗鬼に陥った信綱のその心の隙に、
幼い頃、屋敷に盗みに入って捕らえられ、直光に助けられて以来、
畠山家の家臣として兄弟同然に育ってきた桜丸(田中圭)が付けいる」

----ニャんだ。意外とシンプルなお話じゃニャい。
「そうでしょ。
『SF/サムライ・フィクション』中野裕之監督作品とは思えないほどの素直なお話。
映像も比較的オーソドックスだしね。
ただ、駆け落ち同然に逃げた直光と阿古姫を
大盗賊・多襄丸(松方弘樹)が襲ったあたりから話がややこしくなる。
阿古は、自分がこうなったのは直光のせいだと言い、
多襄丸に直光を殺してくれと頼むんだ」

----ひぇ~っ。怖い。
「映画は、最初、この
“悪女と男のひたむきな愛”の路線で作られる予定だったけど、
それだけだとメジャーでは通用しないと変更になったらしいよ。
ま、それはともかく、この映画の見どころは
一にも二にも、小栗旬の演技。
いやあ、これは見直したね。
完全に役に入り込んでいる。
後でプレスで知ったけど、
事実、彼の役への入れ込み方はそうとうなもの。
クライマックスのワンシーン、
その場面を演じていた記憶が小栗旬にはまったくないらしい。
なにせ、『よーい、スタート!』って言われた次の瞬間、
気づいたらお風呂に入っていた。
と、こう言うんだから。
また、左右時間差で出る涙にも驚き。
これまで、彼は映画で泣くシーンでは目薬を使っていたのだとか。
それがこの話に関しては
『監督、何回でも撮ってくれ! 何回でも自然に泣けるから』。
1日20回以上、リハーサルから自分が映ってないところまで全部泣いてて、
多いときは1日に50回は泣いていたらしい」

----分かった。分かった(笑)。
今日はよく喋るニャあ。
それでこの映画の言いたいことはニャんニャの?
「それはね。
桜丸の生き方と直光(多襄丸)を対比させるとよく分かる。
桜丸は、自分を拾ってここまで育ててくれた周りへの感謝も、
長い友情も振り切って、
義正の寵愛を利用し、その気持ちを読むことでうまく立ち回る……
このことによって自分を生き長らえさせるばかりか、
権力までをも手中にしようとするわけだ。
これって、現代の拝金主義、金の集まるところについていこうとする生き方。
それをこの映画は一刀のもとに斬り捨てる。
だから快感なんだ。
ただ、桜丸はもとも芋を泥棒しようとした少年。
そういう人間は、一生その性根が治らないという決めつけはどうかと思うけどね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「いやあ、ほんとよく喋った。やべきょうすけはどこ行ったのニャ」もう寝る


久しぶりの萩原健一。『影武者』での演技を思い出した度

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『しんぼる』

2009-08-13 10:10:36 | 新作映画
「いやあ。まいったまいった。
いったい、この映画、みんなどういう紹介しているんだろう?」

----あらら。頭抱えちゃって。
これって松本人志『大日本人』に続く監督第二作だよね。
前作は確か、試写会が行なわれなかったけど、
今回は観られたわけだし、お話できるんじゃないの?
「いやいや。
それが、今回も最近はやりの“ここは喋らないでね”のお願いが…。
しかもいくつもある上に、
そのすべてが映画のキーポイントとなる部分。
結局は何もしゃべれなくなってしまう」

----あっ、だからか。
7月に試写が始まっていながら、
ストーリーらしきものが書かれたものが
どこにも見当たらないのは…。
「そう。どこもここも
松本人志が記者会見で喋った
『閉じ込められた男がどうにかして脱出を図るのですが、
いろんなことに巻き込まれていくというか巻き込んでいくというか……。』
『ま、ほとんどボクしか出てないんです。
ある外国人さんが出てくる以外は……。』
で、
お茶を濁しているというか、
それ以上、書きようがない。

でも、観て分かったのは、
この言葉って本当に事実そのまま。
特に巻き込んでいくというかの部分。
ここがポイントだね。
“お願い”にはそこを詳しくは言わないようにと書いてあるわけだし、
ほんとうはそれさえも言ってはいけなかったんだろうけど、
松本人志のリップサービスというか、口が滑ったというか…。

あとは、これはもう、オフィシャルのシノプシスに乗っているから
話していいんだろうけど、
ある外国人=メキシコのプロレスラー
まあ、このあたりかな」

----えっ。今日はそれでおしまい?
「あっ。そうだね。
タイトル『しんぼる』の意味。
これはオフィシャルの最初の動画を観れば、
何のことか分かるかもよ。
ヒントが含まれているから…。
で、映画の結論。
それは松本人志自体もある“しんぼる”だったと…」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャんだか禅問答みたいだニャ」ちょっと怒るニャ


もう少しは喋らせてほしい度

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『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』(@「シネマのすき間」)

2009-08-11 10:57:34 | 新作映画
-----もう、ほんとビックリ!。
ニャんと、あのマイケル・ジャクソンの娘の父親は自分だと、
とんでもない人が名乗りをあげちゃった。
その人の名はマーク・レスター
えっ、そんな人知らないよだって!?
マーク・レスターというのは『小さな恋のメロディ』
主役の男の子ダニエルを演じた、かつての名子役。
この“かつての”に意味があって、
いまは彼は芸能界から足を洗って整体師をしているらしい。
マイケルとは生まれた年も同じで親交が深かったらしい。
で、ちょっと気になったのが
じゃあジャック・ワイルドはどうしているのかってこと。
ニャんと、彼はもう亡くなっていたんだって。
これまたショック!
ん、今日は「シネマのすき間」の日じゃないかって?
そう、実はそこで聞いてきた
『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』
その中に、このマイケル・ジャクソンのお話が出てくるってわけ。
ブラック・ミュージックの歴史に詳しくなれるこの映画、
いつものようにその中身については「シネマのすき間」を見てね。

           (byフォーン)

「知られざるエピソードがいっぱいなのニャ」2009.4.7フォーン


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『キラー・ヴァージンロード』

2009-08-09 14:18:33 | 新作映画
----これって、俳優の岸谷五朗が監督したんだよね。
どんな映画になっているか、ちょっと楽しみ。
「そうだよね。
彼はキャリアも長いし、いろんな映画に出ている。
カメラの向こう側に回りたいという意欲は
けっこう前からあったんじゃないかな。
いきなり、オープニングはミュージカル風の展開。
『嫌われ松子の一生』と言って褒めすぎだとすれば
『いぬのえいが』のオープニング・エピソード『うちの子No.1』。
佐野史郎と渡辺えり子のかけあいを想像すると分かりやすいかな…」

----確か上野樹里木村佳乃の共演だよね。
主人公はふたりいるってこと?
「メインは上野の方だと思うけどね。
彼女が演じるのは“結婚したい女”・沼尻ひろ子。
幼い頃からなにをやらせてもいつもビリッけつ。
“どん尻ビリ子”のあだ名を持つ彼女は、
同僚や先輩を差し置いて、ついに明日の結婚式を迎えることに」

----そのシーンがミュージカル風ってこと?
「そう。お局様の
春日先輩を演じる高島礼子とのつばぜり合いが
とにかく観ていて楽しい。
そして続いて起こるのが、大家さんとの悲劇。
なんと、大家さんはひろ子のストーカーだった。
彼が、あの手この手を使って彼女とのツーショットを撮っていたという
その設定も笑える。
この役を演じる寺脇康文もまたノリノリ。
さて、そこに“ある偶然”が重なって、この大家さんは死んでしまう。
この“ある偶然”が、またオーバーな超スローモーション。
某ビールメーカーの山崎努と豊川悦司を思い出してもらうと分かりやすいかも。
さて、困ったひろ子は、とんでもなく大胆な行動に。
スーツケースに大家さんを詰め込んで富士の樹海へ。
そこで、彼女が出会ったのが“死にたい女”・小林福子。
美貌の持ち主でありながら、
なぜか男に恵まれずなんども自殺を試みるものの、
どうしても死ねないという彼女も同じく
『♪また死ねなかった!私、死ねないのよ』と、
ミュージカル風に歌い踊り出す。
かくして出会ったふたりは、
“死体を連れて、どこまでも”の、奇想天外な旅を続ける」

----ニャるほど。これは一種のロードムービーだニャ。
「そういうこと。
旅を続けるふたりの前には次々とおかしな人々が登場。
そしてその旅に、結婚式というタイムリミットが設けられているのがミソ。
ミステリーあり、ロマンスあり、ドタバタあり。
そこに、幼い頃からひろ子をかわいがってくれたおじいちゃん(北村総一朗)との
ちょっぴり悲しい思い出までノスタルジックに挟み込む。
まあ、これは監督・岸谷五朗が映画への思いを詰め込もうと
あれもこれも、やろうとした映画だね。
最初の映画ということもあって
どうしても気負いがあるのは仕方ないし、
ところどころ、そのやりすぎに付いていけない部分もあるけれど、
思いの強さは十分に伝わる。
そういう意味では、愛すべき作品と言えるかな」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これはだまされてと思って観てみるのニャ」ぱっちり


CGから大がかりな舞台的セットまでやりたい放題楽しい度

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