ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』

2013-09-29 22:15:46 | 新作映画
(英題:Cold War)

----『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』
ニャんだか説明的なタイトル。
でもこれって、
香港電影金像奨を9部門も受賞しているんだよね。
「うん。
宣伝サイドも“『インファナル・アフェア』以来の傑作”と謳っている」

----香港映画でポリスアクションときたら、
どうしてもそれを引き合いに出したくなるのは仕方ニャいよね。
で、観てみてどうだった?
「いやあ、正直これは楽しめたよ。
実はこの映画、監督はふたり体制
しかも、どちらも本作でデビュー。
観る前は、
いくら香港のアカデミー賞と言われる賞を多数受賞したからって、
あまり高望みはしない方が…と思っていたんだけど、これが嬉しい勘違い。
とにかく脚本が凝っている。
ざっとストーリーを説明すると、
香港の繁華街で爆破事件が起こり、
その直後に5人の警官が車両ごと行方不明になる。
海外出張中の警察長官に代り
行動班を率いる副長官のリー(レオン・カーファイ)が指揮を執ることに。
5人の中に自分の息子ジョーがいることを知った彼は、
犯人からの身代金要求に対して
各組織の人員を全て動員した前代未聞の人質救出作戦『コードネーム:コールド・ウォー』を遂行する。
だが、もうひとりの副長官“保安管理班”を率いるラウ(アーロン・クォック)は、
リーの公私混同ともとれる操作方法に疑問を抱く--」

----ニャんだか先が読める気がするニャあ。
「まあ、これまでに作られた映画を思い出して、
いろいろと想像しちゃう話ではあるよね。
実際は、思わぬ方向へとどんどん話が転がっていくんだけどね。
さて、ここまでの見どころは、
リーとラウ、ふたりの副長官の鍔迫り合い。
それぞれ、少しでも優位に立とうと、
ある局面では、それぞれ自分に有利な規則を盾に互いを恫喝したり、
別の局面では、水面下で相手陣営の部下を自分の方に引き入れたり…」

----でもだれが見ても
それはラウの方が正しい判断って気がする。
リーは息子が人質で熱くなっているようにしか見えない。
「そうだね。一見ね。
でも物語はここから大きく動く。
長官からの一報によってリーに代わってラウが臨時長官となり、
作戦の指揮を執ることに。
ところが、
犯人から要求された身代金の引き渡しのため、
自ら取引現場に向かったラウは、
高速道路で犯人グループに襲撃されてしまう。
この銃撃戦でラウは
腹心の部下ビンセント(チン・ガ―ロウ)を失ってしまう。
哀しみに心臓が潰れそうになるラウ。
しかしことはそれだけで終りはしなかった…」

----ゴクッ。
ニャにが起こるの?
「実は、
犯人グループが狙ったのは別の現金輸送車。
ここのいきさつを説明すると
ややこしくなりすぎるし、
またネタバレに近くもなっちゃうので割愛。
と言っても、ここもまたミスリードを織り込んだ
脚本の妙が働いている部分でもあるんだけど…。
とにかく、このときに
警察の金6000万HKドルが失われてしまう。
そしてそれはラウが絡んでいるのではないか…と、
汚職捜査機関の調査が入るんだ」

----ニャあるほど。
でも、それって少し不自然な気もするニャあ。
ラウは実際に自分の部下を亡くし、深く傷ついているんだし…。
「だよね。
だけど、ここもアーロン・クォックの演技の妙で、
ラウが実際には何を考えているのか分からない、
一筋縄ではいかない人間のように見せていくんだ。
さて、ここでまた新たな人物が物語に深く関わってくる。
それは汚職捜査機関の調査主任チョン(ア―リフ・リー)。
チョンは、次期長官を狙うリーがラウの存在を恐れ、
彼がラウをはめたのではないかという容疑をかける。
そこでリーを取り調べることに。
このときのレオン・カーファイの演技も見モノ。
警察の表も裏も知り尽くしている彼は、
まだうら若き調査主任に対して威風堂々。
決してひるまない。
そんな中、いよいよこの事件の黒幕が姿を現す…。
と、まあ、なんのかんの言いながら
結局はストーリーを長々と喋ってしまったけど、
やはりこの映画は、
原作に頼ることなく、
ふたりの新人監督
リョン・ロクマンサニー・ルク
オリジナルの共同脚本によってこれだけの話を仕上げたというのが
ぼくがもっとも舌を巻いたところ。
そこに、香港を代表するスターをキャスティングしたんだから
オモシロくならないはずがない」

----それはそうかもニャ。
でも、よくそんな新人たちの映画に
それだけの大物スターが出てくれたニャあ。
「これについては
リョン・ロクマンがこう語っている。
『当初からリーをレオン・カーファイ、
ラウをアーロン・クォックに演じてほしいと思っていました(中略)。
どの役者にオファーするかということは、
すべて劇中のキャラにかかっていると思います。
「ある俳優のためにそのキャラを書くと俳優はその誠意に答えるものだ」と
作家リリアン・リー(『さらば、わが愛/覇王別姫』も言っていました。
この映画の脚本をレオン・カーファイに渡したとき、
彼は開口一番「リーという役は私のために書いたのか?」と言いました。
私は即座に「もちろん!」と答えましたよ』

----う~む。いい話だニャあ。


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「アンディ・ラウも出ているらしいのニャ」小首ニャ

※アクション・シーンももちろん見ごたえある度


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『サプライズ』

2013-09-25 23:50:46 | 新作映画
(原題:You‘re Next)


----これまた怖そうな映画だニャ。
「うん。その想像は
ピタリ当たっている。
なにせ血まみれのゴアムービー
痛いの、なんのって…」

----よく目を開けていられたニャ。
「う~ん。
もう慣れてきたのかなあ。
それとも監督(アダム・ウィンガード)の演出が巧くって、
そっちの方は、あまり気にならなかったのかも…」

----ん、どういうこと?
「だって、これって
ほんとありきたりの映画。
両親の結婚35周年を祝うために
子どもたちとそのパートナー、
計10名が集まるんだけど、
そこに突如、キツネ、ヒツジ、トラなどのアニマルマスク集団が現れ、
クロスボウの矢でひとりずつ殺していくという話」

----それは確かにありふれているニャ。
10名の中に手引きしている者がいるっていうのも読めちゃう。
でも、チラシとかには
「アニマルマスク集団も、そして家族すらも
予期しなかった結末へと進んでいく」とあるみたいだけど…。
「そこなんだよ。
あるひとりの女性(シャー二・ヴィンソン)が
突然、“大反撃”を始めるんだ。
最初のひとりをやっつけるときなんて、
これでもかとばかりに頭を打ち続ける。
相手の顔の判別もつかなくなるほど。
それを見て、ぼくはこれってサイコ系?って…。
さて、なぜこの女性はそんなに強いのか?
その理由がふるっている。
実は彼女は“サバイバルキャンプ”で育っていた…」

----ぷっ。そんニャのあり。
いくらオモシロくするためとは言え、
無理すぎニャい?
「冷静に考えたらね。
ところがこの映画、
アニマルマスク集団の襲撃がひとときも休むことなく続くものだから、
『助かるためには、とにかく彼女に頼るしかない』と、こうなっちゃう」

----つまり、この映画の軸は
そのサバイバルキャンプ育ちの
スーパーウーマンの“働き”ということだニャ。
「そういうこと。
外からの侵入を防ぐため
窓の内側には釘を打ち付け板を、、
そして入り口のドアには斧を…
というようにブービートラップを仕掛けて回る。
そんな中、ぼくがもっとも感心したのは、
彼女が最後のひとりをやっつけるとき。
不利な体勢からナイフを突き立てやすいように
握りをサッと変えること」

----へぇ~っ。ディテールもしっかりしてるんだ。
「そういうことだね。
あと、伏線の張り方。
ブービートラップに誰も引っ掛かることなくそのままというのじゃ、
映画として宙ぶらりん。
というわけでこれも見事にラストで回収。
しかも笑いを取る形でね。
それと注目してほしいのが、
原題でもある『You‘re Next』。
途中、この言葉は血文字の形で何度も登場。
そして最後の最後に…。
と、これだけ見どころが豊富だったら、
ぼくの苦手な、血がどば~っも、痛覚刺激も
映画を構成するために欠かせない一要因として
自然に受け入れてしまう。
さっき、演出が巧いと言ったのは
こういうことなんだ」

                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ほんとかニャ。ちょっと誉めすぎじゃニャいのかニャ」複雑だニャ


「" style="line-height:160%;">「" style="line-height:160%;">※この邦題は裏切らない度

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『マッキ―』

2013-09-22 22:12:27 | 新作映画
(原題:Eega)



----おっ。最近、また人気を盛り返しているインド映画だ。
その割には、観に行くのって久しぶりのような?
「うん。
インド映画って、
前回ブームのきっかけとなったのが
『ムトゥ・踊るマハラジャ』の大ヒット。
ところがその後、二匹目のどじょうを狙ったインド映画が
ゾクゾクと日本に上陸。
しかし、正直言って
最初のインパクトを越えるものはなかった。
しかも、あの長さ。
3時間近くあるものだから
観ながらにして早々と後悔させられることも…。
で、またまた今回のブーム。
その中にあってこれを選んだのは
正直言うと、
ひとつにはそのランニングタイムの短さかな。
なんと2時間強しかない。
インド映画はフォーンも知っての通り、
歌あり踊りあり。ドラマの方も山あり谷ありで、
ほんとうに盛りだくさん。
3時間越えはある意味仕方がない。
それがここでは2時間にコンパクトにまとめられているんだから、
もしかしてこれはいけるかなと…。
もちろん、本作はそのアイデアの妙もあったけどね」

----アイデアって…。
ハエが悪人と戦うというヤツ?
「そう。
これまでハエをモチーフとした映画は
『蠅男の恐怖』、そのリメイクの『ザ・フライ』などがあるけど、
いずれも等身大のモンスター。
ところがこの『マッキ―』ではほんとうにハエになっちゃう」

----そんな小さくて戦うことできるの?
「これがいわゆる盲点ってヤツ。
目の前で始終ブンブンと音を立てられていたら、
夜、ゆっくり休むこともできない。
しかもあちこちすばしこく飛び回っていて、
捕まえることができない」




----他の人には分らない苦しみってヤツだよね。
「そういうこと。
この映画の悪役スディーブだって
まさか最初は、自分がハエに狙われているなんて思いもしない。
それがあるとき、ふと
このハエは自分が殺した男ジャニの生まれ変わりではないかということにと気づく」

----えっ、そのスディーブって男が
ジャニを殺したってわけ?
「うん。
スディーブは建設会社の社長で強欲な野心家。
これまでもあらゆるものを手に入れてきた。
その中には、女も含まれているんだけど、
自分が新しく目を付けた女性ビンドゥが
なんと、冴えない貧乏青年ジャニに気があることを知る。
それで、早々と彼を殺してしまうんだね。
そして何食わぬ顔でビンドゥに取り入っていくわけだけど、
そこに転生したハエ、つまりはジャニが登場。
行く先々でスディーブの邪魔をしていく…と、こういう話だ」

----そのハエはCGだよね。
「もちろん。
そしてそのCGのハエというのが、
実物と誇張とのうまい塩梅で作られている。
なかでも悪者を痛めつけたときに片腕(前足)を突き上げる勝利のポーズがいい。
それと、武器を手に突進してゆく姿。
ゴーグル、マスクを着けさせたのも功を奏していると思う」

----そのゴーグル、マスクは
だれがどうやって着けたの?



「ビンドゥ。
彼女は
繊細な手作りアクセサリーを作るマイクロイ・アーティスト。
ハエの正体を知ったビンドゥはすっかり姿を変えた元恋人と共に
スディーブに復讐をしていくわけだ。
こういう物語の場合、
ヒロインが最後までハエの正体を知らないで
いつ気づくのか、
観る者をハラハラさせながら映画を引っ張っていく方法もあるけど、
これは早々とヒロインにその正体を明かして
物語を新たな方向へと導く。
前者だと“泣きながら笑う”映画になることが多いけど、
これは“笑いながら泣く”、そういう映画だね」

----へぇ~っ。泣けるんだ。
「うん。
その理由は、まあ言わない方がいいだろうな。
それはともかく、このハエの動き、
そのカメラワークはCGならではのもの。
ぼくは、CG多用の映画はあまり好きな方ではないけど、
これは別。
まずCGありきから、着想が広がり、
そこから新たな映像世界の領域を獲得している。
ちょっとした見モノだね」


                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「インド映画のCGがここまで進んでいるとは思わなかったニャ」身を乗り出す

※観たら人に話したくなる映画だ度

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『ウルヴァリン:SAMURAI』

2013-09-20 19:31:14 | 映画
(原題:The Wolveirin)


----これ、オモシロかったニャあ。
試写の予定をとり止めてまで、
フォーンを連れて行ってくれて、ほんとよかった。
「それはなにより。
ツイッターを見ていると、
あまりにも賛否が両極端だったもので…。
でも、否定している人たちの意見には
この映画に整合性というか
こう、あらねばならない…というのが多かったワケ。
いやいや、この手の映画にそれはないだろうと、
逆に火がついちゃってね」

----確かに、ありえない話だものね。
でも、それを言っちゃうと、
こんなヒーローがいることからしてまずあり得ない。
「そういうこと。
この映画の監督ジェームズ・マンゴールド
その“ありえない”を前提に作っている。
だから、
『こんな日本ですみません』…がない。
堂々としている。
だからビジュアルのオモシロさは
際限なく広がってゆく。
その極とも言えるのが“新幹線の上でのバトル”」

----あれは見ごたえあったニャあ。
これを“振り落とされるはず”なんて思ったらもうダメだよね。
「うん。
超人と忍者の戦いだからね(笑)。
ありえなさを指摘するのではなく、
もしも超高速列車の上で超人が戦ったら
どんな戦いになるか?
そのビジュアルを追求してくれたことに
もう、素直に感謝したい。
そりゃあ、日本人から見れば
おかしなところはいっぱい。
増上寺の屋根の上で武器を持って身構えていたら
だれか騒ぎだすだろう…とか、
秋葉原、高田馬場、上野が
すべて隣り合わせだったりとか…。
だけどこれは、コミックの延長としての日本。
もし、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が日本にいたら、
どこに行ってどんなことをすれば
よりオモシロいか…、
それがこの映画の基本軸となっている」

----パチンコとかラブホテルとか…(笑)。
「まあ、
そういうのはこれまでにもなかったワケじゃないけど、
今回は市電や海辺のバスまで出てくるからね」

----そういえば『007は二度死ぬ』では
丸ノ内線が出てきたんだったよニャ。
「おっ、
いいところであの映画を出してくれたね。
ぼくは、この作品はかなり初期ジェームズ・ボンド
とりわけ『007は二度死ぬ』を意識していると思う」

----そうそう、Wヒロイン(TAO、福島リラ)だったものね。
「うん。
あの映画は漁師に偽装したスパイが海辺の村で日本人女性と結婚、
こちらは治癒能力を失ったミュータントが日本人女性と港町で愛し合う」

----この治癒能力を失うという設定には
さすがにフォーンも驚いたニャあ。
「モチーフが“永遠の命”の是非だものね。
不老不死研究に没頭する大富豪ということで、
ぼくはも楳図かずおの『14歳』が頭をよぎったな」

----ニャるほど。
でも、それだけ褒めているにしては
最後の方では少し欠伸も…。
「やはり、
途中から筋、
それにラスボスが誰かすぐ読めちゃうし、
しかもこのラスボス、
アマダンチウムの鎧をまとっているから動きが重い」

----ヴァイパーだっけ。
あの蛇のような舌を持つ女医者のほうがよかったのに。
「いや、あれはボンドガールで言えば、
『007/ロシアより愛をこめて』に出てくる
スペクターのローザ・クレッブのようなもの。
やはり特殊な技の使い手というところで
止めておかなくちゃだよ」


                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「我らが真田広之は悪役だったのニャ」複雑だニャ

※飛行機が怖い、お箸を立てる、ウルヴァリンの意外な姿が見られる度

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『死霊館』

2013-09-16 14:14:27 | 新作映画
(原題:THE CONJURING)




----もう。
夏も終るというのに、
ニャんでこんな怖そうな映画を?
またまた眠れなくなるじゃニャい。
「うん。
これは、
『ワイルド・スピード』シリーズの新作を任せられたことでも話題の
ジェームズ・ワン監督の新作ホラー。
フォーンも知ってのとおり、ワン監督は『ソウ』シリーズで人気爆発。
超現象スリラー『インシディアス』
続編『Insidious Chapter2』の全米公開も間近に控えている
名うてのヒットメーカー」

----これも、その超現象ものだよね。
タイトルは、ちょっと昔のB級のノリだけど…。
「そうだね。
日本ヘラルド映画あたりの作品にありそう。
内容としては『エクソシスト』の流れを引くオカルトホラー。
そしてもうひとつのポイントは、
これが実話であるということなんだ。
ということで簡単に紹介
1960年代から活躍を始めたウォーレン夫妻。
それまでにも数々の心霊現象を解決し、
その名を馳せてきた彼らだが、
実は事件の多くは、
その大半が科学的に解明できるものであった。
そんな中、夫妻が100%本物と認め、
あまりにも邪悪すぎるために、40年以上もの間、極秘にしてきた事件が
この映画で語られるロビン家の物語。
時は1971年、
ロジャー(ロン・リビングストン)とキャロリン(リリ・テイラー)のロビン夫妻、
そして5人の娘たちは、
ロードアイランド州ハリスヴィルの、
の中にとポツンと建つ古びた一軒家に越してくる。
新しい生活に胸躍らせる一家。
だが、なぜか愛犬のセイディーは決して中に入ろうとしなかった。
そして翌朝、セイディーは変わり果てた姿に…」

----ぶるぶる。もういいよ。
「あっ、ヤバいヤバい。
でも我慢してもう少し聞いて。
誰もいない空間に語りかける幼い末っ子、
外より気温が低い部屋に漂う異様な匂い、
母親の体に浮かぶ覚えのない痣、
真っ暗な地下室から聴こえる手をたたく音、
家に体当たりして自殺する鳥たち、
鬼が目隠しすると、ひとり増えているかくれんぼ…。
さらには、寝ている間に脚を引っ張られたり、
ある決まった時間に時計が止まったりと、
これまでこの手の映画で見てきた、さまざまな超現象が次々と起こる。
もちろん、監督が監督だけに、
そのショック演出はお見事。
地下室から2階まで<縦>のキャメラの動きで
観る者を飽きさせないんだけどね」

----“飽きさせない”?
怖がり屋のえいにしては
ニャんだか余裕だニャあ。
「それはおそらく、
戦慄シーンがあまりにも矢継ぎ早に
畳みかけられてくるからだろうね。
ぼくはやはり日本のオカルトホラーの方が怖いな」

----これは前から思っていたんだけど、
悪魔ってキリスト教を貶めようと現れることが多いじゃニャい。
ということは、このオカルト的事象って西洋でしか起こらないような…。
「そういう意味では、
これは、フムと思ったね。
この物語で狙われる家族は
実は“洗礼”を受けていない。
つまりクリスチャンじゃないんだ。
ということは、
あまり彼らを狙っても効果がないのでは…と」

----ニャるほど。
そういえば、あの『エクソシスト』にも
それに言及した台詞があったような気がしたけど…
「あの映画はずいぶん昔に観たけど、
ぼくもリーガン(リンダ・ブレア)の母クリス(エレン・バースタイン)と神父の会話の中に、
キリスト教関連のシーンがあったような記憶がある。
さて、この映画では
パトリック・ウィルソン扮するエド・ウォーレンは
カトリック教会が唯一公認した悪魔研究家。
一方、彼の妻ロレイン(ヴェラ・ファーミガ)に透視能力がある。
そして映画は、
このふたり、それぞれの<愛>を試すかのように、
物語が進んでいくんだ。
最愛の妻を危険な目にあわせまいとする夫、
いや、それを一緒にやり遂げてこその夫婦と思う妻。
この愛の葛藤が本作最大の特徴かもしれないね」



                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「ニャんだか、ちゃちゃっとまとめたニャ」なにこれ?

※それでも、これが実話だと言われるとさすがに怖い度

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これはかなり怖いです。
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『地獄でなぜ悪い』

2013-09-10 15:13:47 | 新作映画

----あれっ。
この映画、お盆の頃に観たはずニャのでは…?
「そうだね。
ちょっと喋らないでいると、たまるたまる。
でも、ツイッターは便利だね。
その時、ふと思ったことのメモ代わりにも使えて…。
これがけっこう後で役に立つ」

----ふうん。
たとえばこの『地獄でなぜ悪い』だと、
どうニャるの?
確か、園子温監督の新作だよね。
「これはね。
最初にツイートしたのが
これは「35ミリに愛をこめて・深作欣二の夜」という映画だった。
音楽も『仁義なき戦い』の有名なフレーズを使用しているしね」

----ということはヤクザ映画ってわけだニャ?
「うん。
そこに“映画”が大きく絡んでくる。
この作品、実は<ふたつの物語の出会い>によって構成されているんだ。
ひとつは、少年時代から自主映画を作り続け、
いつかは永遠に刻まれる1本の映画を撮ることを夢見ている映画監督志望の平田(長谷川博己)と、
その平田率いる自主映画集団『ファック・ボンバーズ』の物語。
もうひとつは
獄中の妻・しずえの夢をかなえるために、
娘・ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画製作に乗り出した武藤組組長・ムトウ(國村隼)の物語。
だが、そのミツコは男と撮影現場から逃亡してしまう。
妻の出所まで数日しかないため、
武藤は手下のヤクザたちを使って自主映画の製作を決意。
ようやくミツコの身柄を確保した彼が
連れの男・公次(星野源)にオトシマエをつけさせようとすると、
ミツコから『この男は映画監督だ』と告げられる。
しかし公次は、ミツコに言いくるめられて連れられてきた単なる通りすがりの男。
だが、自分を映画監督と偽らなければ命がない。
撮影準備が始まり、ヤクザたちは公次を質問攻めにするが、
もちろん映画の作り方など何も知らない。
発狂寸前に陥った公次は逃亡するが、直ぐに捕まってしまう。
その時、彼は奇跡的にもファック・ボンバーズと出会う。
平田は夢の映画が遂に実現すると狂喜。
かくしてヤクザとの混成チームによる映画作りが始まる!」

----ニャんだか、ややこしいニャあ。
第一、その公次というのが絡まなければいけない理由が分らニャい。
主人公がだれか分かんなくなっちゃう。
確か、これに加えて堤真一も出ているんだよね。
「う~ん。
もしかしたら、
ふたつの物語がすぐに繋がるのは、あまりにも調子よすぎるということなのかも…。
でも思うに、公次の存在というのは
ヤクザと映画製作集団の話の中、ちょっと距離を置くことで
映画の暴走にブレーキをかけているということかもしれないね」

----映画の暴走?
「うん。
ここからはすべて、映画、映画、映画。
平田が考えた映画、
それは
殴り込みをそのまま撮影するという真の実録ヤクザ映画
そのために彼は
ミツコに思いを寄せる敵対ヤクザ組織の組長・池上(堤真一)まで撮影に利用してしまう。
そして観客は、この公次同様、
その映画撮影現場へと“巻き込まれ”ていくんだ」

----そういえば、その中で作られている自主映画って35ミリだとか…?
「うん。
ここではビデオじゃなく伝統の映画作り、
その舞台裏がカリカチュアされて描かれる。
実を言うと、この撮影シーンが始まるまでは、
映画は、意図的な凡庸さを<演出>している、
観たときぼくはこうも呟いている。
『<スコープサイズの自主製作映画>という肌触りが始終ついて回る。』ってね。
そしてこう続けているんだ。
『自主映画っぽさを感じるのは記録媒体の問題ではない。
アマチュア特有の、これといったキメ画のなさ、弾けぬ笑いなど、
およそ今の園監督からは到底考えられない<画>が続くのだ。
だがそれも意図のうち。35ミリを手にしてからは一転。
血まみれの<地獄行進曲>がそのこと(作為)を裏付ける』

後で知ったんだけど、
この『地獄でなぜ悪い』は園監督の20年前のオリジナル脚本に加筆したものとか。
そのときの気持ちを残したいということの表れが、
このような手法を選びとらせたんだろうね」




         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「どうやらこれはコメディということなのニャ」小首ニャ

※笑うには、あまりに血糊が多いけ度


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『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』

2013-09-07 12:46:32 | 新作映画

----また、日本映画だ。最近続くニャあ。
「うん。今年は豊作だと思う。
実はこの映画、試写も4回と少なくて
初めは迷ったんだけど、
アンテナがピンと…」

----へぇ~っ。
監督の古厩智之って人、
あんまり相性が良くなかったのでは?
「そうだね。
彼もPFF出身なんだけど、
最初の商業映画『この窓は君のもの』のとき現場で途方に暮れていたとか、
あるいは『まぶだち』で登場人物の心の内を聞かれて
『ぼくにも分りません』なんて話したりで、
あまりいい印象はなかったんだ。
でもメジャーで撮った『ロボコン』あたりから垢ぬけてきて
『ホームレス中学生』もかなりオモシロかったよ」

----今回は、その商業路線?
「いや、そういうわけでもない。
原作は人気作家・喜多川泰が書いたベストセラー。
いま、フォーンに話すためにプレスを一読したんだけど、
これを映画化するために、
監督の方で脚色しているところも多い。
この脚色というのは、
それこそ“映画にする”ためのものであって、
ここはこのように描こうという
監督の考えをはっきり打ち出しているということ。
その軸として主人公・和也をダメな性格に設定。
だから、この映画にはピンと芯が通っているんだ。
物語は簡単で、
『東京は臭い。』と、いかにも行ったことがあるような嘘を突いた
高校生の和也(佐野岳)が、その証拠作りに東京へ。
ところがスカイタワー前で金を盗まれ、
さらには帰りの飛行機に乗り遅れて途方に暮れてしまう。
そこを救ったのが空港の売店員の昌美(杉田かおる)」

----まさか、そこでヤバい関係に?
「まさかまさか。
それどころか、宿を借りながら
あたりまえのようにそこにいる和也に
今のあんたの価値はゼロみたいなことを言い放つ。
その彼女に、別れて住む息子へのプレゼントを私に行くことを頼まれる和也。
かくして、彼の旅が始まる…という話」

----ふむ。これはいわゆるロードムービーだニャ。
「そう。
ロードムービーの魅力、その特徴は、
行く先々で人と出会うことで
主人公が変容していくところにある。
ここでは主人公がやはり変容、
それも成長していく姿が出会いの中で描かれている。
しかも、その出会う人々が
みんないちように『また、会おう』と言う。
いいお話だよね」

----その出会う人々って?
「これはね。
その職種もそうだけど、
それを演じている俳優が見モノ。
昌美の別れた夫で静岡に住む散髪屋の秋山に塚本晋也
デコトラ運転手・柳下にイッセー尾形
知多半島の魚仲買人・島津に嶋田久作
田舎町で一人暮らしの女性に唯野未歩子
その中には、生ける屍みたいになっている人もいれば、
人生掛けて彼に説教する男もいれば、
精神を病んでしまっている母親もいる。
しかもこの映画が巧いのは
彼ら“オトナ”の方を写すことで画としてのおもしろさを出すと同時に、
和也が受け身であることも見せていくんだ」

----それがいつからか逆転するってことだニャ。
「そうだね。
そのころには彼の顔も引き締まっている。
いやあ、最初はヌルイ学園モノのように見えた映画が
こんな形で進展していくとは思わなかったよ」

----じゃあ。
ラストはクラスに戻ってきた和也?
「いや、それが違うんだな。
実は、ぼくはこの映画を観ながら
“こんな風に終ったらいいな”と考えていたことがある。
なんと映画はそのとおりのエンディングを迎えた。
このラストカットは、
そういう意味でも長く記憶に残るね」




         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「若いうちに両親以外のオトナに出会うことは人生に意味があるのニャ」身を乗り出す

※それが将来を決める度


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『ペコロスの母に会いに行く』

2013-09-04 23:09:37 | 新作映画

----あれれ。これって
今日観たばかりの映画だよね。
こんなに早く喋るの、珍しくニャい?
「そうだね。
それは、この作品が
ぼくにとって喋りやすいタイプの映画というところもあるだろうね」

----でも監督が森崎東。
『ニワトリはハダシだ』、喋るのずいぶん苦戦していたよ。
あのときは正直言って、
何言ってんのかまったく分らなかった。
「あらら。
あれは確かに一筋縄で行く映画じゃなかったからね。
森崎東監督といえば、
一般には人情喜劇の監督のように思われているけど、
それだけでくくれはしない。
かなり癖のある映画を作る監督。
それもあってか松竹を飛び出して、
いまではフリーで活動している」

----でも、今回取り上げた題材は認知症、介護。
原作はベストセラーとなった
漫画家・岡野雄一のエッセイコミック
泣けて心温まる映画になっていそうな気が…?
「そこなんだよね。
正直言ってぼくも最初聞いたときは、
なぜ森崎東監督が…?って思ったもの。
でも、観てみて納得。
やはり、森崎東監督は反骨の作家だった。
確かに、入り口は認知症とその介護。
ところが
観終わった後に強く心に残るのは
主人公ゆういち(岩松了)の悩みや母への思い、
介護の苦労ではなく、
認知症を発症した母みつえ(赤木春恵)の心の中。
彼女の心に甦る若い日々(原田喜和子)…」

----ふうん。
そのみつえさんの青春っていつごろなの?
「昭和初期だね。
彼女の母親は多産で、彼女は10人兄弟の長女上。
子どもたちは、みな畑仕事を手伝わなくてはならなかった。
そんな中、彼女はピカドン(原爆)のキノコ雲をその目で見る。
と、実は、この映画は
ここから森崎東監督の反核メッセージが強く前面に出てくる。
当然のようにぼくは
『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』
『ニワトリはハダシだ』
との関連を考えないわけにはいかなかった。
そしてそこから立ち上がってくるのは、
森崎映画ならではの大いなる生命賛歌、女性賛歌
『生きとかんば。何が何でも生きとかんばならん』――
これは、売春街で春をひさいでいる
みつえの幼なじみ・ちえこ(原田知世)の言葉」

----ニャるほど。
最近の映画は、そういうのあまりないよね。
「特に平成になってからね。
喰うか喰われるかの殺伐とした映画、
国家の管理もやむなしの映画、
そんな中にあって、この映画は
昭和の日本映画が持っていた
社会の底辺で生きる人に心寄せる人情というものが残っている」

----それは長崎という舞台とも関係あるかもよ。
「そうそう。
それはぼくもそう思った。
だからこの映画のクライマックスを
長崎ランタンフェスティバルに持ってきたのはよく分かる。
地方で映画を撮るとき、
お祭りを入れるのはだれもがよくやることだけど、
これほど意味を持たせた使い方はそうはない。
しかし、あのクライマックス、
原作にもあるのかな?
まるで、浅田次郎文学を読んでいる味わい。
ちょっと確かめてみようかな」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「介護の話はどこ行ったのニャ」小首ニャ

※いや、それもきっちり描かれてはいるのだ度}


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『R100』

2013-09-01 18:31:41 | 新作映画


----しっかし、暑いニャあ。
こんなときは頭の中を空っぽにするしかニャいなあ。
「よしよし。
それにはこれ。
ほら」

----ニャんだよ。
その『R100』って。
18歳未満禁止のR18なら聞いたことあるけど…。
「おおっ。
いいところ突いてきたね。
ぼくなんか、このRはルートとか、
あるいは角度とかを言っているのか…なんて、
まったく見当違いのこと考えていたもの」

----もう、映画のことに携わっていながら
ニャさけない。
で、どんなお話だったの?
「ゴメンゴメン。
この映画、
ほら、あの松本人志監督の新作。
観る前までは、とんと分らない。
しかも、また今回も
『公開時のお楽しみとさせて頂きたく』と、
3つのポイントの紹介を控えるようとの“お願い”が配布されている」

----そこって重要なところ?
「う~ん。
ぼくにとっては、あんまり。
そういう意味じゃ、逆に喋りやすいかな。
物語は、またまたシンプル。
主人公は都内有名家具店に勤務する片山貴文(大森南朋)。
一見、カタブツに見える彼だが、
実はある秘密があった。
なんと謎のクラブに入会してしまったのだ。
以降、さまざまなタイプの美女たちがボンテージ姿で
片山の日常に突然現れては、
彼をこれまでに体験したことのない世界へといざなっていく。
そう、このクラブの特徴は
いつやってくるか分からない緊張感”。
だが、彼女らが職場や家庭にまで現れるようになったことから
生活に支障をきたすようになる。
耐えきれなくなった片山はプレイの中止を求めるが…」

----う~ん。
それほど複雑でもないニャあ。
奇抜ではあるけど…。
「プロット自体はね。
しかし、この映画のオモシロさは
そのようなストーリー部分ではなく、
この世界を構築している世界観にある。
ぼくは、この物語の背景は昭和30年代と思って観ていたんだけど、
もしかしたら、パラレルワールドでのできごとなのかもしれない。
というのも、
彼の着ているコート、息子のセーターといったファッション、
そして彼らの住む家、
あるいは電話ボックスなど、
全編に渡ってノスタルジー色ぷんぷん。
これが思った以上に徹底していて、
上原謙や佐分利信が主人公の映画を観ている気分に。
でも、そこまでやるんだったら、
なぜ、あそこに高層ビルがあるの?とか、
あるいは、
あの時代、まだ一般車にドアミラーは付いてなかったでしょ?
と、そういうところが目についてしまう」

----ニャるほど。
第一、上原謙や佐分利信は
ボンテージの女性に責められる映画には出ないよ(笑)。
で、その美女たちは誰がやっているの?
大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、
富永愛、佐藤江梨子、渡辺直美
…」

----また、バッラバラだニャあ。
でも、みんな大物ばかり。
「そこが今回の売りのひとつだね。
男優の方も
渡部篤郎、松尾スズキ、前田吟らが出演。
また、警官役で松本人志自身が…。
そして彼の妻役でYOU
さて、ここがぼくのポイント。
物語の奇抜さと
落ち付いた昭和の風景のアンバランスさを楽しんでいるうちはよかったんだけど、
後半、彼ら彼女らが姿を消して、
次のステップに移ってからが転調、ギアチェンジ。
なんというかバラエティのノリになっちゃうんだ。
これを最後まで描く力量不足の失速と見るのか、
いや、普通の映画で終らせてたまるかという
彼の映画界への殴りこみと見るか、

そこは人によって違うだろうね。
ともあれ、異色作ではあるよ」



                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「『大日本人』『しんぼる』もそうだったニャ」なにこれ?

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