----堺雅人と山田孝之か…。
ふたりの顔合わせって初めてニャんだよね。
「そうだね。
ふたりとも、いまの日本映画を代表する実力派。
だけど、これまで
それぞれのフィールドで活躍していて、
重なることがなかったってことだろうね」
----山田孝之って、
どちらかというと暴力的な映画への出演が多かった気がする。
「うん。
最近でも『闇金ウシジマくん』で見せた
汗一つ書かない冷酷な取り立て業者とかね。
一方の堺雅人は、
あの独特の微笑もあってか、
気の弱い役柄が多かった。
最近では『ツレがウツになりまして。』などもそう。
たまにサスペンスなどに出ても
『ゴールデンスランバー』のように人のいい役柄だったり…。
で、正直行くと、
ぼくは、あの微笑を止めた演技ってできないのか?
そう思っていたこともあるんだ。
ところが、この映画『その夜の侍』ではそれを完全に封印。
曇った分厚いレンズのメガネの奥、
大きく見開かれた焦点の定まらない目。
それだけで異常性をいやと言うほど漂わせる。
いわゆる“関わりたくない”中年男を演じている」
----へぇ~つ。
どんな役柄ニャの?
「一言で言えば、
かつて交通事故で妻(坂井真紀)を失って以来、
喪失感を抱え、絶望的な日々を送っている男。
小さな工場の社長である彼、中村健一は、
毎日、留守電に遺された妻・久子の最後の言葉を
繰り返し聞きながら、
妻を轢き殺した男への復讐の日を待っている」
----その妻を轢き殺した男を演じるのが山田孝之ってワケだね?
「うん。
彼が演じる犯人・木島宏は、
そのことにおける反省の気持ちなど微塵もない。
事故を起こした時も、
そのことより、
周りから漂ってくるサバ味噌の匂いの方に気を取られ、
同乗していた友人・小林(綾野剛)が
警察へ届け出ようとするのを制してしまう。
だが、そんな彼も最近気になることがある。
それは一ヵ月前から執拗に届けられる
『お前を殺して俺も死ぬ。決行まで後○日』の脅迫状。
木島は、久子の兄・青木(新井浩文)に、
自分が脅されていることを告げ、
逆に金をせびりとろうとする…」
----ひえ~っ。
どうしようもない男だニャ。
「そうなんだよね。
映画は、
この脅迫する者、脅迫される者という、
通常のパターンを大きく壊してゆく。
二年間の服役後も木島の傍若無人ぶりは変わらず、
同僚の星(田口トモロヲ)に言いがかりをつけてリンチ、
一方で女警備員・(谷村美月)を手篭めにしたり…」
----……。どうして誰も通報しニャいの?
「ひとつには、
木島の暴力が怖いから。
そして、もうひとつは
なぜか、彼に彼らを引き付ける要素があるから。
この、頭では割り切れない行為が
ちょっとした笑いをもたらし、
それがこの映画のスパイスにもなっている。
健一の周りにしてもそう。
彼を立ち直らせようとして
青木が用意するお見合いの席。
それが場末のスナック。
しかもそこで場違いなカラオケが歌われたりする。
カラオケと言えば、
“決行”前夜に健一が過ごすホテトル嬢。
ここでまたまた、安藤サクラが、
『愛と誠』に続いて
素晴らしい喉を披露する」
----でも、クライマックスは
初めから分かっているワケだよね。
その“決行”の夜でしょ?
「それはそう。
しかし、この映画では
その舞台を“雨の夜”に設定。
まるで石井隆映画を思わせる名シーンを作り上げる。
ここで健一は、果たして何を言い、そしてどのような行動に出るのか?
その後の、喧嘩慣れしていない男の
リアルな格闘と共にこれは見逃せないよ」
フォーンの一言「新井浩文の役柄は『ゆれる』を思いこさせるニャ」
※監督は「。その戯曲の映画化だ度
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ふたりの顔合わせって初めてニャんだよね。
「そうだね。
ふたりとも、いまの日本映画を代表する実力派。
だけど、これまで
それぞれのフィールドで活躍していて、
重なることがなかったってことだろうね」
----山田孝之って、
どちらかというと暴力的な映画への出演が多かった気がする。
「うん。
最近でも『闇金ウシジマくん』で見せた
汗一つ書かない冷酷な取り立て業者とかね。
一方の堺雅人は、
あの独特の微笑もあってか、
気の弱い役柄が多かった。
最近では『ツレがウツになりまして。』などもそう。
たまにサスペンスなどに出ても
『ゴールデンスランバー』のように人のいい役柄だったり…。
で、正直行くと、
ぼくは、あの微笑を止めた演技ってできないのか?
そう思っていたこともあるんだ。
ところが、この映画『その夜の侍』ではそれを完全に封印。
曇った分厚いレンズのメガネの奥、
大きく見開かれた焦点の定まらない目。
それだけで異常性をいやと言うほど漂わせる。
いわゆる“関わりたくない”中年男を演じている」
----へぇ~つ。
どんな役柄ニャの?
「一言で言えば、
かつて交通事故で妻(坂井真紀)を失って以来、
喪失感を抱え、絶望的な日々を送っている男。
小さな工場の社長である彼、中村健一は、
毎日、留守電に遺された妻・久子の最後の言葉を
繰り返し聞きながら、
妻を轢き殺した男への復讐の日を待っている」
----その妻を轢き殺した男を演じるのが山田孝之ってワケだね?
「うん。
彼が演じる犯人・木島宏は、
そのことにおける反省の気持ちなど微塵もない。
事故を起こした時も、
そのことより、
周りから漂ってくるサバ味噌の匂いの方に気を取られ、
同乗していた友人・小林(綾野剛)が
警察へ届け出ようとするのを制してしまう。
だが、そんな彼も最近気になることがある。
それは一ヵ月前から執拗に届けられる
『お前を殺して俺も死ぬ。決行まで後○日』の脅迫状。
木島は、久子の兄・青木(新井浩文)に、
自分が脅されていることを告げ、
逆に金をせびりとろうとする…」
----ひえ~っ。
どうしようもない男だニャ。
「そうなんだよね。
映画は、
この脅迫する者、脅迫される者という、
通常のパターンを大きく壊してゆく。
二年間の服役後も木島の傍若無人ぶりは変わらず、
同僚の星(田口トモロヲ)に言いがかりをつけてリンチ、
一方で女警備員・(谷村美月)を手篭めにしたり…」
----……。どうして誰も通報しニャいの?
「ひとつには、
木島の暴力が怖いから。
そして、もうひとつは
なぜか、彼に彼らを引き付ける要素があるから。
この、頭では割り切れない行為が
ちょっとした笑いをもたらし、
それがこの映画のスパイスにもなっている。
健一の周りにしてもそう。
彼を立ち直らせようとして
青木が用意するお見合いの席。
それが場末のスナック。
しかもそこで場違いなカラオケが歌われたりする。
カラオケと言えば、
“決行”前夜に健一が過ごすホテトル嬢。
ここでまたまた、安藤サクラが、
『愛と誠』に続いて
素晴らしい喉を披露する」
----でも、クライマックスは
初めから分かっているワケだよね。
その“決行”の夜でしょ?
「それはそう。
しかし、この映画では
その舞台を“雨の夜”に設定。
まるで石井隆映画を思わせる名シーンを作り上げる。
ここで健一は、果たして何を言い、そしてどのような行動に出るのか?
その後の、喧嘩慣れしていない男の
リアルな格闘と共にこれは見逃せないよ」
フォーンの一言「新井浩文の役柄は『ゆれる』を思いこさせるニャ」

※監督は「。その戯曲の映画化だ度
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