----これってさ、ずいぶん前に観ていたじゃニャい。
いままで、お話しなかったのは、
そうでもなかったっということ。
「そんなことないよ。
今年観た邦画でも、一二を争うオモシロさ。
予告を観た段階では
さして期待していなかったんだけど、
そのストーリーよりも
語り口、そしてキャラクターの設定が最高」
----おおっ。久々に出たニャ。語り口。
「うん。物語は、ざっとこういうもの。
古の都・京都。二浪して晴れて京大生となった安倍(山田孝之)は、
『京大青龍会』という正体不明の怪しいサークルに入ってしまったことから、
千年に渡り伝承されてきた謎の祭り"ホルモー"に翻弄されていく…。
原作は万城目学。
日本古来の陰陽道を取り入れた奇想天外な設定で
ベストセラーになっているようだ。
ぼくは原作を読んでいないから比較はできないけど、
どうやら、オニ(式神)は20cmから30cmに変更されているらしい」
----えっ、オニなんて出てくるの?
「そう。しかもそのオニを操るためには
『オニ語』を発しなくてはならない。
その『オニ語』がとにかくふざけているんだけど、
そこにさらにパパイヤ鈴木の手になる
奇妙奇天烈なポーズが加わるんだ。
ストーリーそのものよりも、
この映画は、その『オニ語』対決が見モノだね」
----う~ん。よくわからないニャあ
第一、対決ってニャによ?
「それがいわゆるホルモー(笑)。
このお祭りは4大学対抗により、
ひとり100匹のオニを操って行われるんだ。
特訓によって彼らは、『吉田代替りの儀』を行う。
しかもそれは吉田神社で裸になって『レナウン娘』を踊るというもの。
もう、ここは大爆笑。
なにせそれを率先してやるのが荒川良々。
あれっ。フォーン笑わないの?」
----だって、千年前に大学あるわけニャいよ。
バカバカしいや。
「まあ、そういうこと言い出したらきりがない。
でもいいの、この映画は。
たとえば、山田孝之演じる安倍は、
いかにももてない男の代表という感じでダサい。
最近続いたバイオレンス・チックな役とは正反対。
で、彼の恋のライバルとなる男に石田卓也。
その彼と『GSワンダーランド』で共演した栗山千明がまたスゴい。
彼女が演じる楠木ふみは“凡ちゃん”と呼ばれている。
その理由が大木凡人そっくりだから。
ビートルズどころではないマッシュルームカットに、
黒縁のメガネ。
これを外すのは、なんと最後にちょこっとだけ。
で、『ゲロンチョリ』」
----ニャ、ニャんだ。
そのゲロンチョリって。
「これがさっき話した『オニ語』。
他にもアギュリッピとかパーイ・ロンとか、
いろいろあるけど、山田孝之と一緒にポーズを決める、
このゲロンチョリが最高。
さて、お話は、大学生だけあって、
恋のさや当てというか駆け引きというか、
まあ、そんな話が間に挟まりながら、
ホルモーで大失態を犯した高村に、
周囲が再起を促す話などが絡まっていく。
この高村を演じるのが濱田岳。
いやあ、彼はいい役者になった。
『フィッシュストーリー』と併せて観ることをお勧め。
今回はちょんまげにもなるからね」
----そ、それは観てみたい気も…。
監督は誰ニャの?
「『釣りバカ日誌』をいくつか手がけた本木克英。
『ドラッグストア・ガール』でははじけきれなかった彼が
ここではもうやりたい放題。
やはり撮影所育ちは違うということを痛感させられたな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「本木監督の『ゲゲゲの鬼太郎』も妖怪ものだよニャあ」
※あれより遥かにいい。第一、笑える度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
いままで、お話しなかったのは、
そうでもなかったっということ。
「そんなことないよ。
今年観た邦画でも、一二を争うオモシロさ。
予告を観た段階では
さして期待していなかったんだけど、
そのストーリーよりも
語り口、そしてキャラクターの設定が最高」
----おおっ。久々に出たニャ。語り口。
「うん。物語は、ざっとこういうもの。
古の都・京都。二浪して晴れて京大生となった安倍(山田孝之)は、
『京大青龍会』という正体不明の怪しいサークルに入ってしまったことから、
千年に渡り伝承されてきた謎の祭り"ホルモー"に翻弄されていく…。
原作は万城目学。
日本古来の陰陽道を取り入れた奇想天外な設定で
ベストセラーになっているようだ。
ぼくは原作を読んでいないから比較はできないけど、
どうやら、オニ(式神)は20cmから30cmに変更されているらしい」
----えっ、オニなんて出てくるの?
「そう。しかもそのオニを操るためには
『オニ語』を発しなくてはならない。
その『オニ語』がとにかくふざけているんだけど、
そこにさらにパパイヤ鈴木の手になる
奇妙奇天烈なポーズが加わるんだ。
ストーリーそのものよりも、
この映画は、その『オニ語』対決が見モノだね」
----う~ん。よくわからないニャあ
第一、対決ってニャによ?
「それがいわゆるホルモー(笑)。
このお祭りは4大学対抗により、
ひとり100匹のオニを操って行われるんだ。
特訓によって彼らは、『吉田代替りの儀』を行う。
しかもそれは吉田神社で裸になって『レナウン娘』を踊るというもの。
もう、ここは大爆笑。
なにせそれを率先してやるのが荒川良々。
あれっ。フォーン笑わないの?」
----だって、千年前に大学あるわけニャいよ。
バカバカしいや。
「まあ、そういうこと言い出したらきりがない。
でもいいの、この映画は。
たとえば、山田孝之演じる安倍は、
いかにももてない男の代表という感じでダサい。
最近続いたバイオレンス・チックな役とは正反対。
で、彼の恋のライバルとなる男に石田卓也。
その彼と『GSワンダーランド』で共演した栗山千明がまたスゴい。
彼女が演じる楠木ふみは“凡ちゃん”と呼ばれている。
その理由が大木凡人そっくりだから。
ビートルズどころではないマッシュルームカットに、
黒縁のメガネ。
これを外すのは、なんと最後にちょこっとだけ。
で、『ゲロンチョリ』」
----ニャ、ニャんだ。
そのゲロンチョリって。
「これがさっき話した『オニ語』。
他にもアギュリッピとかパーイ・ロンとか、
いろいろあるけど、山田孝之と一緒にポーズを決める、
このゲロンチョリが最高。
さて、お話は、大学生だけあって、
恋のさや当てというか駆け引きというか、
まあ、そんな話が間に挟まりながら、
ホルモーで大失態を犯した高村に、
周囲が再起を促す話などが絡まっていく。
この高村を演じるのが濱田岳。
いやあ、彼はいい役者になった。
『フィッシュストーリー』と併せて観ることをお勧め。
今回はちょんまげにもなるからね」
----そ、それは観てみたい気も…。
監督は誰ニャの?
「『釣りバカ日誌』をいくつか手がけた本木克英。
『ドラッグストア・ガール』でははじけきれなかった彼が
ここではもうやりたい放題。
やはり撮影所育ちは違うということを痛感させられたな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「本木監督の『ゲゲゲの鬼太郎』も妖怪ものだよニャあ」
※あれより遥かにいい。第一、笑える度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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追い込まれて発するホルモォォォォォォ~を
なかなか文章ではそこまで緊迫感が伝わってこなかったんですけど
さすが映像。顔変わっちゃいますもんね。
ホラーかと思いました。(笑)
原作の段階では高村サイコーで
まして濱田岳だから申し分ないやと思ってたんですが
映画みてすっかり凡ちゃんにハマって
しまいました。
ぶっきらぼうだけどかわいい♪
京都府がスポンサーになったげてもいいくらい
観光名所がめっちゃ盛り込まれた作品で
いい宣伝になったんとちゃいますか?
「初雪の恋」以上だったかと・・・。
この映画の凡ちゃんは、ほんとうに最高でした。
栗山千明の役者魂に触れた。
そんな気がしました。
ぼくは残念ながら京都には詳しくありませんが、
地元関係者にとってはたまらないだろうなと、
そんな推測ができる仕上がりでした。
舞台は京都・・・その街の中を駆け抜ける子鬼千匹が
テレビゲームのピクミンのようで、実はそんなところからも
OKだった作品なんですが、高村くんの暮らす学生寮が
もう、懐かしいテイスト溢れてて笑ってしまいました。
猫自身は、寮体験していませんが、友人が寮生活していたときに
遊びにいった感じが、まさにあんな雰囲気(笑)
すごかったなぁ~~~~っと。
彼は同志社でしたが……。
そういえば、麻雀しに行って、一人負けしたなあ(笑)。
松竹も変わろうとしているのだと思います。
そしてそれに答えることのできる
撮影所上がりの監督がいる。
これからが楽しみです。