(原題:Changeling)
-----これってクリント・イーストウッド監督の新作だよね。
彼とアンジェリーナ・ジョリーの組み合わせって
少し意外な気がするニャあ。
「うん。観る前はぼくもそう思ったんだけど、
観ているうちになるほどと…。
というのも、
これが思ったよりも極めて社会性の強い内容だったんだ」
----“チェンジリング”って、
ヨーロッパの民話で、
妖精が人間の子供をさらった後に置いていく妖精の子供のことでしょ?
「本来はそういうことみたいだね。
この映画でも、
クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)の息子ウォルターが謎の失踪。
5ヶ月後に彼はイリノイ州で発見され、
警察が連れ帰ってくるところから物語が大きく動き出す。
というのも、その子はどう見ても別人。
しかし彼は本人だと言い張り、
警察も『息子ではない』と言う
クリスティンの訴えをまったく聞き入れない」
----そんなことってあるの?
「なんと、驚くことにこれが実話なんだ。
で、このプロットだけ聞いたら、
これは怪奇ミステリーのたぐいかと思ってしまう。
たとえば最近では『永遠のこどもたち』のようにね。
ところが、この映画はそこから思わぬ方向に発展。
自分たちの非を認めたくない警察は、
クリスティンをロサンゼルス病院の精神病棟に送ってしまうんだ。
そこでの拷問としか思えない電気治療が実にショック。
記憶の片隅にある『カッコーの巣の上で』を思い出したね。
そして、病棟のアンジェリーナ・ジョリーと言えば、
これは彼女がオスカーを受賞した『17歳のカルテ』だ」
----ニャるほど。アンジー起用の理由が見えてきた。
「この映画の企画は、
ジャーナリスト出身の脚本家J・マイケル・スラジンスキーが
市役所の地下室に保管されていた
焼却寸前の古い資料に目を通したことからスタート。
それがブライアン・グレイザーとロン・ハワードの注意を引いたということのようだ」
----ロン・ハワードって、あの監督の?
「そう。
アカデミー作品賞受賞の『ビューティフル・マインド』を始め、
『シンデレラマン』『アポロ13』など、
ハワード自身もトゥルーストーリーの映画化が多い。
その彼が監督を依頼したわけだから、
目に狂いがあるはずはない。
しかし、それにしても
イーストウッドの熟練した演出には驚かされたね。
とにかく、観ていて一瞬たりとも飽きることがない。
先の読めないストーリーを一気に見せていくんだ。
その背景には、腐敗した警察権力に対しての戦う姿勢。
しかもそれを女性に行なわせていることがスゴい」
----あらら、その発言大丈夫?
それって差別になっていない?
「いやいや。
ぼくがではなく、時代がなの。
そう、
この時代、女性というだけでまだ差別が残っているんだ。
冒頭の方で『女性だな』という
一見、意味不明の警察側の言葉が出てくるけど、
これが後々効いてくるんだ。
ポイントは『コード12』」
----ニャに、それ?
「まあ、そこは観てのお楽しみということで…。
劇中、その時代にしては大胆なまでに汚い言葉が
クリスティンより先に入院している女性から飛び出す。
驚く彼女に続いて放たれる言葉が、また光っている。
『時には使うべき言葉を使わなくては。
失うべきものがなくならないうちにね』」
----ニャルほど、深い。
そういえば人気のジョン・マルコヴィッチも出ているよね。
「あっ、これは嬉しかったね。
『ザ・シークレット・サービス』以来のイーストウッドとの共演。
しかも役柄が、いつになくストレート。
クセのある俳優の彼をこのような形で使うのもイーストウッドならでは。
さらなる新作『グラン・トリノ』も評判いいみたいだし、
彼の活躍は、映画ファンにとっては本当に嬉しいよね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「これ、オモシロそうだけど実話だから複雑だニャ」
※う~む。子を持つ母親が観るとかなり辛い度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。)
-----これってクリント・イーストウッド監督の新作だよね。
彼とアンジェリーナ・ジョリーの組み合わせって
少し意外な気がするニャあ。
「うん。観る前はぼくもそう思ったんだけど、
観ているうちになるほどと…。
というのも、
これが思ったよりも極めて社会性の強い内容だったんだ」
----“チェンジリング”って、
ヨーロッパの民話で、
妖精が人間の子供をさらった後に置いていく妖精の子供のことでしょ?
「本来はそういうことみたいだね。
この映画でも、
クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)の息子ウォルターが謎の失踪。
5ヶ月後に彼はイリノイ州で発見され、
警察が連れ帰ってくるところから物語が大きく動き出す。
というのも、その子はどう見ても別人。
しかし彼は本人だと言い張り、
警察も『息子ではない』と言う
クリスティンの訴えをまったく聞き入れない」
----そんなことってあるの?
「なんと、驚くことにこれが実話なんだ。
で、このプロットだけ聞いたら、
これは怪奇ミステリーのたぐいかと思ってしまう。
たとえば最近では『永遠のこどもたち』のようにね。
ところが、この映画はそこから思わぬ方向に発展。
自分たちの非を認めたくない警察は、
クリスティンをロサンゼルス病院の精神病棟に送ってしまうんだ。
そこでの拷問としか思えない電気治療が実にショック。
記憶の片隅にある『カッコーの巣の上で』を思い出したね。
そして、病棟のアンジェリーナ・ジョリーと言えば、
これは彼女がオスカーを受賞した『17歳のカルテ』だ」
----ニャるほど。アンジー起用の理由が見えてきた。
「この映画の企画は、
ジャーナリスト出身の脚本家J・マイケル・スラジンスキーが
市役所の地下室に保管されていた
焼却寸前の古い資料に目を通したことからスタート。
それがブライアン・グレイザーとロン・ハワードの注意を引いたということのようだ」
----ロン・ハワードって、あの監督の?
「そう。
アカデミー作品賞受賞の『ビューティフル・マインド』を始め、
『シンデレラマン』『アポロ13』など、
ハワード自身もトゥルーストーリーの映画化が多い。
その彼が監督を依頼したわけだから、
目に狂いがあるはずはない。
しかし、それにしても
イーストウッドの熟練した演出には驚かされたね。
とにかく、観ていて一瞬たりとも飽きることがない。
先の読めないストーリーを一気に見せていくんだ。
その背景には、腐敗した警察権力に対しての戦う姿勢。
しかもそれを女性に行なわせていることがスゴい」
----あらら、その発言大丈夫?
それって差別になっていない?
「いやいや。
ぼくがではなく、時代がなの。
そう、
この時代、女性というだけでまだ差別が残っているんだ。
冒頭の方で『女性だな』という
一見、意味不明の警察側の言葉が出てくるけど、
これが後々効いてくるんだ。
ポイントは『コード12』」
----ニャに、それ?
「まあ、そこは観てのお楽しみということで…。
劇中、その時代にしては大胆なまでに汚い言葉が
クリスティンより先に入院している女性から飛び出す。
驚く彼女に続いて放たれる言葉が、また光っている。
『時には使うべき言葉を使わなくては。
失うべきものがなくならないうちにね』」
----ニャルほど、深い。
そういえば人気のジョン・マルコヴィッチも出ているよね。
「あっ、これは嬉しかったね。
『ザ・シークレット・サービス』以来のイーストウッドとの共演。
しかも役柄が、いつになくストレート。
クセのある俳優の彼をこのような形で使うのもイーストウッドならでは。
さらなる新作『グラン・トリノ』も評判いいみたいだし、
彼の活躍は、映画ファンにとっては本当に嬉しいよね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「これ、オモシロそうだけど実話だから複雑だニャ」
※う~む。子を持つ母親が観るとかなり辛い度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。)
なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。
こういう時代があったということにビックリではあるんですが、別の子供をあてがって事件解決…なんてすぐにバレるような事を堂々とやってたというのが驚きでしたね。
ま、お陰(?)で裁判シーンの馬鹿な言い訳が面白かったですけどね♪
あんな、誰が観ても分かる「嘘」をついちゃうなんて
本当にビックリ。
そうそう、書き忘れてしまいましたが
この映画「法廷サスペンス」の要素まであって、
(しかも聴聞会(?)と同時進行)
最後まで眼が離せませんでした。
公式サイトで映像観ると、アンジーが別人に見えました^^;
映画的には、とっても期待感煽られています。
公開は2月のようなので、手帳にメモして楽しみに待ってます。
これは実に見応えありました。
アンジーも、他の映画とは全然違う。
本来持っている実力を遺憾なく発揮していました。
映画そのものも
最後まで引きつけられること
間違いなし。
期待して大丈夫。請け合います。
事実の話とのことですが、まったく真相を知らずに見ていたので、探偵の居ないミステリーサスペンスを見ているような感覚にも陥りました。
>『時には使うべき言葉を使わなくては。
失うべきものがなくならないうちにね』
実践する夫人がカッコ良かったですね。
夫人の変化が手に取るように分り、アンジーの底力を感じたました。
ほんとアンジーとイーストウッドって組み合わせすごく意外でした。
マルコヴィッチ、大好きな俳優さんです♪
今回はストレートな役でしたけどやっぱり良かった
イーストウッド翁の演出力に脱帽でした。
自ら主演している「グラン・トリノ」もますます
楽しみになってきました。
そうなんです!時間は2時間20分くらいと
長いのに、私も、一瞬も時間のことは考えなかたです!次に何が起こるのか、どうなるのか、
先の読めない展開に、どんどん惹き込まれて
いきました。
コード12もびっくりでした。腐敗したロス市警
なんでもまかり通っていたんですね(ーー;)
ミリオンダラーベイビーは苦手でミスティック
リバーは好きな私なんですが、この作品も
好きです^^
グラントリノも面白そうですよね。
そちらも早く観たいです(^_-)-☆
彼の一挙手一投足が渋く格好よく見えましたよ。