ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『黒い家』(韓国版)

2008-02-29 13:49:08 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(英題:The Black House)

----このタイトル、聞いたことがあるニャあ。
「だろうね。
原作が貴志祐介のベストセラー小説。
かつて森田芳光監督によって、内野聖陽、大竹しのぶ主演で
映画化もされているもの」

----でも今度のは日本映画じゃニャいよね。
「うん。韓国の新人シン・テラ。
心理的にじわりじわりきた
森田監督作品に比べて
もっとストレートなホラーになっているね。
お話は、有名だから簡単に。
生命保険会社の査定員チョン・ジュノ(ファン・ジョンミン)が
面識のない顧客パク・チュンベ(カン・シニル)の家に呼び出され、
そこで息子の首吊り自殺シーンを目撃させられる。
もしかして、これは自分にかけられた罠ではないかと疑うジュノ。
なかなか下りてこない保険金に業を煮やしたチュンベは
毎日のようにその請求に現れる。
だが、その裏にはもっと恐ろしい事実が隠されていた…」

----あ~っ。そいう話だったね。
やっと思い出してきた。
大竹しのぶがやった役は、だれがやってるの?
「ユ・ソン。
ちょっと美しすぎて、
反社会性人格障害という設定がそこまでは見えず、
冷たい美人という方に見えちゃうのが辛いな。
ツッコミどころも多い映画だけど、
ただ、ちょっと『ブレードランナー』を
意識した作りになっているところが
オモシロかったね」

----えっ。とんでもない映画を引き合いに出してきたね。
どこが?
「ネタバレになるから詳しくは言えないけど、
観たらすぐ分かるよ。
そのシーンを模倣するときに
映画のテーマも
ちゃんとそこにあわせているからね。
ユ・ソン演じるシン・イファは
ここでは、もはや人間ではなく怪物として描かれる。
一方、ジョンミンは
かつて弟の自殺を目の当たりにし、
今度はチュンベの息子の死。
“これ以上、人の死を見たくない”。
で、ここで“人間とは?”の命題が出てきて
彼によって自問自答が行なわれるんだ。
まあ、これ以上は言わない方がいいね」


               (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「怖そうな映画だニャ」もう寝る


※ここまでヤルとはある意味驚きだ度
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<キスミント
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『フィクサー』&アカデミー賞感想

2008-02-27 10:44:09 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:Michael Clayton)

----これって、アカデミー賞にも
たくさんノミネートされていたよね。
結果はティルダ・スウィントンの助演女優賞だっけ?
「う~ん。これは大穴じゃないのかな。
少しビックリしたね」

-----えっ、どういうこと?
「その前に、他の賞についても少し。
作品賞の 『ノーカントリー』は、まあ大方の予想通り。
主演男優賞 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイス、
助演男優賞のハビエル・ハルデム。
このふたりは、共にスケールのでっかい“怪物”役。
あと、やはり意外と思われているのが
『エディット・ピアフ 愛の賛歌』のマリオン・コティヤール。
ここは激戦区だっただけど、
やはりこのヒロインも一種の“怪物”。
ティルダ・スウィントンもその流れだね。
これまであまりハリウッドが描かなかった役。
あっ。ここまでじゃないけど
やはりアカデミー主演女優賞を受賞した
『ネットワーク』のフェイ・ダナウェイが近いかな。
話は変わるけど、
『ヒトラーの贋札』が外国語映画賞を取って、
いよいよ意気盛んなドイツ映画だけど、
やはりこれはハリウッドの多くを占める
ユダヤ系の人たちの琴線に触れるということもあるのかも」

-----そんな中での『フィクサー』。
「うん。
このタイトルは止めてほしかった。
『フィクサー』というと、
どうしてもジョン・フランケンハイマーの名作が頭に甦ってしまう。
脚本はダルトン・トランボ。
主演のアラン・ベイツがアカデミー主演男優賞にノミネート。
今回のこの映画でそれが忘れられてしまわないかと心配」

-----へぇ~っ。そんな映画あったんだ。
ところでこちらはどういう内容ニャの?
「ここで言うフィクサーは
法律事務所に所属しながらも
決して表に出てくることはなく裏で仲介にたって交渉をまとめる
いわば“もみ消し屋”。
主人公は、そのフィクサーであるマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)。
彼の今回の仕事は
製薬会社の弁護を担当する同僚の弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)が
良心の呵責に苛まされて、
事実の暴露を決意しようとするのを止める役目。
いつものように活動を開始したマイケルだが、
数日後にアーサーの死亡を知る。
かくして映画は、企業の隠蔽工作にとどまらぬ
予想を遥かに超えた巨大な陰謀に自らが巻き込まれていることに気づく…」

-----あれっ。ティルダ・スウィントンは?
「でしょ?
これが信じられないくらいに出番が少ない。
海外評でも、クルーニーやウィルキンソンの演技は絶賛されているのに、
スウィントンについての言及は少ない。
ただ、今回のアカデミー賞の流れから言っても彼女の役柄も“怪物”。
実は思っていたのと全然違っていて、終わってみて
なるほどあのときの“あれ”はそこからきていたのか…と分かったって感じ」

----う~ん。よく分からないニャあ。
「そうだね。
海外では『大統領の陰謀』『コールガール』『コンドル』など
70年代のスリラーを引き合いに出している。
この映画、実を言うと最初からクルーニーが狙われ、
アーサーの暗殺現場も描かれて、
その<闇>が観客に見える形になっている。
その分、ここではそれ以外の情報を喋るのは
抑えようと思ったわけ。
でも観た人の意見も聞きたいなあ。
そうそう、マイケル・クライトンが弟の借金に追われていて
自らもギャンブルにハマっているというのも
キャラクター作りとしてはオモシロかったね」


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ちょっと興味がわいたニャ」ぼくも観たい

※クルーニー、この役にあってる度

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『キスミント「水鉄砲編」0225』(幕間:CMタイム)

2008-02-26 00:51:43 | Weblog
キスミント

※↑画面のどこでもクリックすると動画が現れます。


-----ニャにニャに、これ?
「久しぶりのネットCM」
-----そうか。
前回、話してくれた映画と
ちょっとタイトルが似ていたからニャにかと思った。
でも、懐かしいファッションだね。
「う~ん。サイケっぽいか(笑)。
でも送られてきたメールによると
“映像クリエイター、グラフィックデザイナー等、
フレッシュな若手8組が、
それぞれの個性を最大限に打ち出し、
オリジナリティのある感性で表現するWeb CM”。
しかも“制作されたCMは、
動画メディアサイト『emo-TV(http://emo-tv.jp/webcm/)』
にて、評価とコメントを投稿することが可能なユーザー参加型”とある」

---う~ん。よく分からないニャあ。
「ぼくも(笑)。
0225ってなんだろう?
殺しのライセンスじゃないよね」



        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンはマスカット好きだニャ」ぱっちり


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『ミスト』

2008-02-24 15:47:09 | 新作映画
(原題:The Mist)

----「ミスト」って霧のことだっけ?
「うん。
原作がスティーヴン・キング。
それをフランク・ダラボンが監督したってわけ」

----それって『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビだ。
また感動路線ニャの?
「いや。あまり感動という形ではくくらない方がいいだろうね。
この映画、大論争が勃発したというしね。
映画では小説での終わり方と異なっていて、
それ用につけ加えた結末が…。
そのことが物議をかもしているんだ」

----へぇ~っ。よくも高名な原作者がそんな改変許したね。
「それこそ信頼関係だろうね。
『もし私がこのラストを思いついていたら、
小説の中で使っていただろうね』とキング。
つまり、この新ラストは原作者のお墨付きってワケだ。
実は、ダラボンとキングは先ほどの2本だけでなく
短編『312号室の女』の映画版というのもある。
これは、かつてスティーヴン・キングが行なった大胆な企画、
“1ドルで自分の短編を映画化する許可を与えよう”
という中から生まれたもの」

----それまた太っ腹だニャあ。
「学生や野心を持った映画制作者たちへの
キングの支持表明だったらしいよ」

----ニャるほどね。
で、そろそろこの映画…。
「うん。冒頭こそ嵐で、その後の撮影法も全然違うけど、
いま話題の『クローバー・フィールド/HAKAISHA』を連想。
なんといっても突然、街がパニックに襲われるしね。
しかも“その何者か”は突然街を包み込んだ霧の中にいて、
その中に入った人間たちを捕食してしまう。
正確に言うと、食べるだけじゃなく他にも利用するけどね…」

----うわあ。怖そうだなあ。
「霧の中から突然現れるだけに、
その怖さはひとしお。
大きな昆虫のような生き物が光を求めて窓ガラスに体当たり。
それを捕まえようとして翼竜のような不気味な生き物も現れる」

----そこ。どこニャの?
「主人公はポスター画家のデヴィッド(トーマス・ジェーン)。
彼はそのとき、嵐で壊れた家を修理するため
息子と一緒にスーパーマーケットに来ていたんだ。
で、彼は霧の向こうに、棘のある触手を持った怪物を見る。
彼の忠告を聞かずに怪物に殺されてしまう若者…」

----ニャるほど。
ほんとうに怖いのはその怪物よりも
人間同士の諍いってワケだニャ。
「そういうこと。
スーパーに閉じ込められた中で起こる
主導権争いや自我のぶつかり合い、
狂信的な女性の演説と、彼女にすがる者…
極限状況が進むにつれて
その恐怖はみるみる膨らんでいく。
よくある話と言えば、それでおしまいだけど、
こういう事態になったら、
ふむ、理性が後退していくだろうなという、
その過程はきっちり描かれていたね。
カメラは常時2台回し、
しかも撮影についての裁量権もある程度委ねていたとか。
映画を観たところ、特撮も多いし、
ほんとうにそんなこと可能かなとも思うけど…」

---俳優はあまり有名じゃニャいようだけど?
「確かに。
でもキング作品やダラボン作品の常連で固めているんだ。
デヴィッドを演じるトーマス・ジェーンは『ドリームキャッチャー』、
それに『パニッシャー』が有名かな。
『ポロック 2人だけのアトリエ』でアカデミー賞助演女優賞受賞の
マーシャ・ゲイ・ハーデンが先ほど話した狂信的な女性役。
他にもキング原作のテレビ映画に出ている
アンドレー・ブラウアー、フランシス・スタンハーゲン…。
あらかじめそういうことを知っていたわけじゃないけど、
観ていて、最初はテレビっぽいなとも思ったね。
もしかして、超ビッグスターが出ていないからかな」



               (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「しっかし、人間は怖いニャ」おっ、これは


※う~ん、それにしてもあのラストだ度
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『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

2008-02-23 15:48:12 | 新作映画
----これってブログ小説から生まれたんだって?
「うん。
そういうこともあって
実はあまり期待してなかったんだけど…。
いやあ、先入観はダメだね。
これはなかなかの作品」

----タイトルだけ聞くと、
バカバカしそうだけど…。
「それは間違いない(笑)。
原付自転車のスピード違反で
駐在さん(佐々木蔵之介)に捕まった高校生・西条(石田卓也)。
その復讐のため、ママチャリ(市原隼人)を中心とした仲間たちが、
バカバカしいまでにチンケな復讐(?)を企て、
次第にそれがエスカレートしていくというもの」

----ん?確か似たようなのあったニャあ。
村上龍の映画化『昭和歌謡大全集』がそうじゃニャかった?
「いやいや、これはあんな壮大なホラ話じゃないよ。
一応実話に基づいているということになっているし、
犯罪と言えるかどうかのギリギリの、いわばお遊び」

----じゃあ、権力相手に云々というヤツでもニャいんだ。
「そういうこと。
映画の途中まで、
ぼくはこれは徹底した“青春オバカムービー”と捉え、
こういう映画もあってもいいんじゃないのと思ったくらい。
1979年が背景となりながら、ノスタルジー色はまるでない。
もちろん、その頃の流行とかも織り込まれているけど、
それも笑いへと転化。
たとえば。ママチャリのお母さんに扮するのが石野真子。
親子で会話しているところに、
ママチャリに気がある和美がやってくる。
倉科カナ演じるこの子の胸がやたらと大きく、
そこに彼の目がいくと、バックに流れるのが
石野真子の『あなたも狼に変わりますか』(笑)。
しかもカメラが引くと、
アイドル時代の石野真子のポスターがあって、
現在の石野真子と2ショットに。
音楽も加え、石野真子三位一体」

----へぇ~っ。
「このボイン(笑)も、ドラマの伏線になっていて
後半、この和美に対して
ママチャリが
『今日は花火だね』
『そうだね』と答える和美。
と、次の言葉が『ブラジャー貸して』(笑)」

----なんか、わからニャイけどスゴいニャあ(笑)。
「実は、この映画、
バカバカしい“戦争ごっこ”のエピソードを重ねながら
最後は、ほろっとさせるエピソードを入れている。
でも、だからといって『青春オバカムービー』の基本は崩さない。
彼らにとっては卒業式はまだまだ先の
現在進行形。
こういう映画も、元気が出るから好きだな。
そうそう、『仲間と約束したから』のセリフが出てくるけど、
あの仲間で大陸を西に旅する映画よりも
説得力あったな」

----ありゃ、言っちゃった。


(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「楽しそうだニャあ」もう寝る

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『バンテージ・ポイント』

2008-02-20 17:13:04 | 新作映画
(原題:Vantage Point)

----このタイトル、どういう意味?
「“有利な地点、見晴らしの利く地点”といった意味だね。
スペインのサラマンカで開催された
テロ撲滅の国際サミットに出席したアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)。
彼が広場で演説しようとした瞬間、
何者かに狙撃されてしまう。
続いて起こった大爆発!
この重大な事態に対して、
シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)が立ち向かう。
簡単に言えば、こういうお話だね。
で、物語はその現場にいた人物たち
8つの視点から語られる」

----へぇ~っ。
じゃあ、そのトーマスとやらは
8人の証言を一つひとつ検証するってわけ?
「いや、そういう展開じゃないんだ。
彼は、TVニュース番組撮影の中継車に乗り込み、
テープを観ただけで、すぐに真相に気づく。
いったい、そこで彼は何を見たのか?
というわけで、この後、
映画は時間をリワインド。
そこに居合わせた他の人たちの視点を入れることで、
観客が彼の見たものを推理するという仕組み。
ここで、その一つひとつを紹介するのはヤボ。
話としては、これくらいの紹介でいいかな」

----じゃあ、見どころはそのリワインド方式?
「そうだね。
たとえば大統領は8回撃たれた姿が出てくる。
また、それぞれの人の視点のエピソードの中に、
他の人が、これまた何回も出てきて
同じことを喋り、
同じ行動を行なう。
しかし、それを捉えるカメラの角度は変わっている。
つまり、俳優は同じことを何度も演じているわけだ。
ある意味、この映画の最大のオモシロさはそこだね。
たとえば旅行者を演じるフォレスト・ウィテッカー。
彼の視点で描けば、当然彼が主人公になる。
でも他の人の視点だと、
彼はその他大勢の一人にすぎなくなる。
つまり、最初こうだと思っていた人物像が、
他の人の視点が重層的に重ねられるうちに
観客にも違って見えてくるんだ」

----ふうん。ということは
俳優たちは毎回、演技の仕方も変えてるわけ?
「そういうことだね。
デニス・クエイドの言葉に耳を傾けてみよう。
『自分が自分を見る見方と、
他人が自分を見る見方は異なる。
自分のキャラクターの視点から語られるストーリーでの演じ方と、
視点が他のキャラクターに移ったときの演じ方は変えている。
そしてさらに他のキャラクターに移ればまた演じ方じゃ変わる。
ある人間に対する見方が、二人の人間で一致することは決してない』」

----う~ん。
それは何回も観て確認したくなりそうだニャ。
「うん。これも後でビックリなんだけど、
舞台となる広場が、
まさかのセットだったっていうし…。
ここも、もう一回、確認したいな」


       (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャんだか、スリリングそうだニャあ」ぼくも観たい

マシュー・フォックス、シガニー・ウィーヴァー。渋いキャスティングだ度
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『ジャンパー』

2008-02-18 21:52:48 | 新作映画
(原題:JUMPER)

----ジャンプする人-----それってニャに?
どうやらSFっぽいけど…。
「うん。もともとは
スティーヴン・グールドによる
ヤング・アダルト向けSF小説らしい。
いわゆるテレポートの超能力を持った青年のお話だね」

----ヘイデン・クリステンセンが主人公やるんでしょ。
「うん。それに加えて
なんと『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルが出演。
そして彼ら、ジャンパーを発見して抹殺しようとする
秘密組織パラディンのリーダーにサミュエル・L・ジャクソン」

----それって『スター・ウォーズ』シリーズのふたりだ。
キャストはなかなかみたいだけど、
内容はお子さま向けって感じだニャあ。
「いや、そこで
映画では、
この“ジャンパー”の世界に
神話と歴史を新たに作っているんだ。
ジャンパーは神の領域を侵したと考えるパラディンの存在もその一つ」

----ニャるほどね。
それで、空間移動の追っかけっこが始まるわけだね。
あれっ。でも移動できるのはパラディンだけじゃ…?
「そうだよ。
そのために“ジャンプ”のためのルールが作ってある。
たとえば、ジャンパーが地面に繋がれたり
地面に固定されているときはジャンプできない…。
一方のパラディンはこれを利用して、
銃のように発射される鎖“テザー”で彼らを捕捉し、
電荷をかけて動けないようにする。
また、ジャンパーがジャンプすると、
時間と空間に裂け目ができて、
そこをたどってジャンパーの後を追うことができるとかね」

----ふうん。
そういえばこの映画、
日本ロケも話題になったよね。
「うん。最近のハリウッド映画で日本を描くと、
なぜかこうなるって感じだけど、
ネオンに輝きながらも、
なぜかくすんでいる夜の都会に蠢く人々の姿が写される。
でも、渋谷、新宿、新橋をベンツが猛スピードで走り回るシーンは
けっこう見せてくれるよ」

----でも、それも特撮中心ニャのでは?
「確かにそうかもしれないけど、
昔ながらの手作りの手法も取り入れている。
これはプレスの引用だけど、
ジャンパーが姿を消すときは、
まず監督が『フリーズ』と言う。
そして俳優が全員動きを止めた中、
ジャンパーがフレームから出ていって、
カメラはちょっとだけ後ろに下がる。
そこで監督が『フリーズ解除』と言ってアクション再開。
もちろん、後でデジタル処理はしてるみたいだけど、
なんだか聞いただけでも楽しそうな撮影でしょ」

----ニャるほど。
「東京だけでなく、
エジプトのスフィンクスやローマのコロッセオ、
エンパイア・ステート・ビルの展望台、ロンドンのビッグベンと、
世界の名所が一度に観られる。
そのラストからしても、
この映画に続編ができるのはほぼ間違いないだろうね。
あっ、そうそう。大事なことを一つ言い忘れていた。
主人公デヴィッドが憧れるミリーの少女時代を
『テラビシアにかける橋』のアナソフィア・ロスが演じている」

---うわあ。それだけでも観たくなっちゃうニャあ。

               (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これは気楽に楽しめそうだニャ」ぱっちり


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『パラノイドパーク』

2008-02-17 20:47:33 | 新作映画
(原題:Paranoid Park)


「こういう映画がいちばん苦手だなあ」
----ん?これってガス・ヴァン・サントの新作だよね。
確か、事故とはいえ人を殺してしまった少年が
後になって、その事実の重さに気づく…そんな話じゃなかった。
「そう。一言で言えばね。
撮影にクリストファー・ドイルを迎えていて、
それだけでこの映画が、
お話を語るタイプのものじゃないことが分かる。
映像で表現領域を広げていってるんだ」

----なんだ。分かってるじゃニャい。
「うん。このくらいはね。
でも、海外、特にフランスのレビューなんか読むと、
あ~あ、自分はなんにも分かっていないと落ち込んでしまう」

----たとえば?
「その前に、このタイトルの意味から。
この映画は、ポートランドに実在する
バーンサイド・スケートパークというのが舞台。
もともとは麻薬密売人や娼婦がたむろしていたところに、
スケートボーダーや地が勝手にセメントを流し込んで作ったらしい。
この主人公の少年アレックスは、
ある日、そのパークで不良グループに声をかけられて
貨物列車の飛び乗りに誘われる。
ところが一人の警備員が彼らに気づき、
警棒で殴って降ろそうとする。
スケートボードで警備員を振り切るアレックス。
そのとき、警備員はバランスを崩して別の列車の下敷きに。
この後の映像が凄まじく、息を飲んでしまう」

----お話だけだと、分かりやすそうだけど…。
「じゃあ、そろそろフランスのレビューを紹介。
まず『ル・モンド誌』
『殺人が起こり、アレックスがその重大さに気づくまでには時差がある。
(中略)
本作の演出の原則は、アスファルトの危険に対峙するスケートボードの原則でもある。
ジャンプの完璧な空中芸の高揚感、
けたたましい音をともなう着地による現実回帰、
その相反する両極間の往復運動は、
我に帰ったアレックスの現実回帰の衝撃度に連動している」

----スゴいこと言うニャあ。
「次に『カイエ・デュ・シネマ誌』。
『原作では主人公は現実の世界との直面を余儀なくされ、
自分の行為の責任をとることで、
イノセントな時代との決別を迎えるが、
映画では、
事故がむしろヴァン・サントの小天使を解放し、
テーマパーク(遊園地)に姿をかえた世界の運動や物質の
美学的な発見へと少年を誘うのである』」

----頭、痛くなりそう。
「ぼくなんて、この映画、何か言うとしたら。
ヒッチコック『サイコ』の引用としてのシャワーのシーン、
そしてフェリーニ映画の音楽くらい」

----えっ?フェリーニ映画?
「うん。『魂のジュリエッタ』と
『フェリーニのアマルコルド』の音楽が使われているんだ。
そこはちょっと驚きだよ」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「よく分からないニャあ」小首ニャ

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『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』

2008-02-16 11:16:31 | 新作映画
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(原題:Away from Her)

「映画ってときどき、思ってもいない出会いがあるものだけど、
この作品もその一つだね」

----えっ、そうニャの。
こういうアルツハイマーを扱ったようなお話は、
えいは、タイプじゃニャいと思ってた。
「うん。そのとおりだね。
たとえば
まず老齢の人を描いた映画が苦手。
最近では『いつか眠りにつく前に』とかも…」

----でも、気に入ってしまったってわけだ。
「うん。この映画、
たとえば『私の頭の中の消しゴム』のように、
徐々に発病していくというのとは違っていて、
最初からそれを見せちゃう。
あっ、まずは簡単なプロットから。
主人公は、結婚生活44年目となるフィオーナ(ジュリー・クリスティ)と
グラント(ゴードン・ピンセント)。
アルツハイマーの診断を受けたフィオーナは、
躊躇する夫を振り切って自ら老人介護施設への入所を決断する。
やむなく施設の下見に行くグラント。
ここの描写がまず素晴らしい。
広間のソファーで他の患者への面会客の様子を
じっと見ているグラント。
最初はにぎやかなその広間から
面会客の姿が一人消え、二人消え、
後に、患者だけが残されたときの
なんとも言えない寂寥感」

----へぇ~っ。
監督はだれニャの。
「なんと女優のサラ・ポーリー。
そのキャリアのほとんどが、
非メジャー作品の彼女。
最初のうちは、その色合いが
彼女が出演した『スウィート ヒアアフター』の監督
アトム・エゴヤンそっくり。
正直言って観る前は、あまり彼女らしくない
素直なテーマを選んだものだと、
訝っていたんだけど、
これが、思いもかけない展開を示す」

----どんな風になっていくの?
「入所一ヶ月後、
面会禁止期間が過ぎて、
妻の元を訪れた夫が目にしたのは、
自分のことをまったく忘れている妻の姿。
まあ、ここまでは誰しも想像つくよね。
ところが、彼女には新しい恋人オーブリーができていた」

----そ、それはスゴい。
「もちろん、これは原作ものだから、
そのお話自体をどうのこうの言うつもりはない。
ただ、やはり一筋縄ではいかないお話を選んだなとは思ったね。
その恋人オーブリー(マイケル・マーフィ)は車椅子姿だし、
肉体的関係があるわけではないんだけど、
やはり、そこには複雑な感情が渦巻く。
夫グラントは、そのうちに、
もしやこれは彼女の演技ではないかと
疑い始めるんだ。
かつて、妻がいるにもかかわらず
若い女性と遊びまくった自分への罰とね…。
このあたりの、感情の揺らぎ、そしてそれを目で表現する
ゴードン・ピンセントが実に素晴らしい」

----そういえば、
ジュリー・クリスティ、
アカデミー賞主演女優賞候補になっているよね。
「そうそう。
彼女の演技は、もう絶品。
この映画の最大の特徴、それはクリスティ。
果たして、その口から次にどんな言葉が飛び出すのか、
この緊張の一瞬。
アルツハイマーという病気の設定からして、
彼女が演技で夫を罰し続けているとは
常識的には考えられないけど、
もしかして、そういうこともあるのではないかと、
彼女を見ていると、そう思えてしまう。
つまりここでこの純愛映画は
サスペンス、そしてミステリーをも含んでくるんだ。
『ドクトル・ジバゴ』『華氏451』の若さはないとは言えど、
やはりその姿は美しい。
あの頃からのファンだった自分としては
ぜひ、彼女にもう一度オスカーを取って欲しい」

----でも結局、演技だったわけじゃニャいんでしょ。
「さあ、それはどうかな。
この後も実は映画は意外な展開を見せて、
最後は、見方によってはハッピーエンド。
でも、別の見方によっては
とても皮肉な結末を迎える。
このシニカルさが、サラ・ポーリーらしいとも言える。
愛のために男が決断したこと、
それは他の人の人生を巻き込んでいく。
でも、その果てに待つのは……。
ほんとうは、全部話してしまいたいけど、
プレスでも途中以降の展開については触れていないので、
ここまでにしておこう。
ただ、オーブリーの妻(オリンピア・デュカキス)が絡んだ時制の入れ替え。
この脚色の巧さには言及しておきたい。
アカデミー脚色賞ノミネートも納得。
それとタイトルはあえて明かさないけど、劇中の使用曲にもね」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「人間には、忘れたい記憶もあるのかニャ」小首ニャ

※このラストの余韻はあまりにも複雑だ度

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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

2008-02-14 23:09:12 | 新作映画
(原題:There Will Be Blood)

----この映画も確かオスカー最多ノミネートだね。
「うん。
観てみて、それも納得。
これは、実にオスカーにふさわしいスケールの作品だ」

----よく宣伝では
『市民ケーン』とか『ジャイアンツ』を
引き合いに出しているよね?
「そこが、まずぼくの興味を引いたんだ。
『市民ケーン』はともかくとして
名作を言うときに
アカデミー監督賞受賞のみの『ジャイアンツ』を持ってくるというのが、
なんとなく中途半端な気がしてね。
もっとも個人的には、
『ジャイアンツ』は大好きな映画なんだけど…」

----でも観たら、それも納得?
「うん。これは
『ジャイアンツ』と同じく石油王のお話なんだね。
『ジャイアンツ』は201分もの長尺の映画。
この『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』も156分。
ところが、途中一度たりとも時計目がいくことはない。
よくできた映画というのは、
ほんと時間が気にならないものだと、
改めて思ったね」

----ふうん。
石油王ということは、
この映画、
主人公が石油を見つけて大金持ちになるお話?
「うん。
簡単に言うとそういうこと。
その一攫千金を夢見る男ダニエルをダニエル・デイ=ルイスが熱演。
ここまで悪意に満ちた、しかも人間嫌いの主人公というのは
アメリカ映画では、ちょっと珍しいかも。
彼は人間を好きになったことがない。
だからたくさんの金を手にしようとするのも
人と関わらないでいいようになるため---ということなんだね」

----mmmm。
『リトル・ミス・サンシャイン』のポール・ダノも出ているよね。
「『リトル・ミス・サンシャイン』では
『神は死んだ』のニーチェにかぶれていた長男を演じていた彼が、
ここでは狂信的牧師の役。
まるで取り憑かれたように説教をするシーンは見モノ。
この映画は、このふたりの対立、対決を軸に物語が進んでゆく」

----へぇ~っ。
対立は分かるけど、対決もあるの?
「うん。しかも何度もね。
殴り合いもあって、これは少し西部劇っぽくもあったね。
まさにハリウッドが描き続けてきた男の世界。
ビジュアル的にも、
酸欠を起こしそうな地中での石油採掘に始まり、
真っ黒な石油の噴出、
そして油井やぐらの爆発炎上と、大迫力。
それらのスペクタクル性豊かな映像が、
いつか観た
太陽が沈んだ後のマジックアワーの光の中で、
シルエットとともに展開するんだから
興奮しない方がおかしい。
そうそう、冒頭20分なんてセリフが一切なし。
レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによる
耳障りな不協和音だけ。
このシーン、
人によっては『2001年宇宙の旅』の冒頭を
引き合いに出しているようだ」

----それはスゴそうだね。
でも、よく分からないニャあ。
いまどきこんな映画作って意味あるの?
「う~ん。
これはぼくが勝手に考えたことなんだけどね。
この映画、
ある意味、現在のアメリカ批判になっているんじゃないかな。
現在の世界の紛争。
そのほとんどは石油を中心とした資源の奪い合い。
そしてパイプラインが通っている地域で行なわれている。
で、この映画を観ると、
もう100年以上も前から
すでにそれは
アメリカ国内で始まっていたことが分かる。
結局、欲に駆られた彼らが
19世紀後半から
20世紀初頭に国内でやってきたことを、
20世紀、そして21世紀と世界に広げている。
そこに原理的宗教というものが絡んできているところも、
現代と変わりない。
なんだか、そんな気がしたね」


               (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「確かに、これはオスカーに近そうだニャ」おっ、これは

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※激しい映画だ度
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『ダージリン急行』

2008-02-13 11:33:01 | 新作映画
(原題:The Darjeeling Limited)


「これはまた紹介が難しい映画だなあ」
----えっ、父親が亡くなって以来、
疎遠になっていた3人の兄弟が
失われた日々を取り戻すために
長男の呼びかけでインドで列車に乗って旅する----
それだけのお話じゃニャいの?
「うん。それだけだから難しい。
監督が『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』
『ライフ・アクアティック』のウェス・アンダーソン。
今回もまたまた、ある家族の物語。
いつものようにドラマというより、
彼の作り出す、そこはかとない哀しみを含んだ
とぼけた味わいを楽しむ映画だね」

----好きな人にはたまらないってヤツだね…。
「そうだね。
冒頭、ビル・マーレイがこの列車に乗り遅れ、
でも、後ろから走ってきた次男(エイドリアン・ブロディ)が間に合う。
そこからして、人を食っている。
この大スター、ビル・マーレイの話はそれっきり。
後で、ワンカット出てくるけどほとんどカメオ扱い。
そうそう、ナタリー・ポートマンもカメオで出演。
そのシーンなんか、カメラが横移動で客席の中を次々に見せていく」

----『ライフ・アクアティック』の潜水艦の中と同じだ。
「おっ。フォーンはいいこと言ってくれたね。
あの潜水艦は黄色、イエロー・サブマリン。
この映画も、どこかビートルズの60年代サイケの香りがする。
インドとビートルズは切っても切れない関係。
長男(オーウェン・ウィルソン)、三男(ジェイソン・シュワルツマン)が
列車を追って走るところをスローモーションで捉えたシーンなんて、
彼らのユル~い服装なども加わって、
ちょっとした『マジカル・ミステリー・ツアー』。
もちろん写し方は全然違うけど
雰囲気があの映画を思い出させる」

----でも、それって大変そう。
どうやって列車に飛び乗るところを撮影したんだろう?。
「なんでも、撮影用に
列車一台を借り受けたらしいよ。
インドの実際の列車にオリエント急行、
ユーロ横断列車、それに
“20thセンチュリー・リミテッド”の雰囲気を合体。
内装も独自なんだって」

----でもニャんだか
この列車、インドっぽいよ。
「インドの伝統的な織物や染め物を使っているからね。
つまり、これは完全に作られた架空の列車。
だから物語自体も、おとぎ話と言ってもいい。
ウェス・アンダーソンのイマジネーションの世界なんだ」

----そういえば、
トレーラー観たら
ジェイソン・シュワルツマンなんか
ホテルのバスローブ着て走ってた。
これってありえないよね。
アジアを低く見てニャい?
「う~ん。
それは微妙だね。
彼らから見れば、やはり西洋とは別世界。
どう写しても、自分たち中心になってしまう。
あっ、ただ、あのバスローブは、
ジェイソン・シュワルツマンがパリから拝借してきたもの。
実は、この映画のプロローグとして
20分弱の短編『ホテル・シュヴァリエ』が併映。
そこで彼とある女性(ナタリー・ポートマン)の
ミステリアスな男と女のドラマが繰り広げられる。
これが、まったくテイストが違って緊迫感に満ちている。
ウェス・アンダーソン、こんなこともできるんだ…って感じ。
舞台がヨーロッパ、パリということもあるんだろうね。
それを観た後、このインドでのお話を観ると、
土地が人を変えるのかなとも、思っちゃうね」




(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「一言じゃ分からない映画だニャ」小首ニャ

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『幽霊VS宇宙人』

2008-02-09 11:53:36 | 新作映画
----ぷっ。変なタイトルの映画だね。
これも、いわゆるオバカ・ムービーってやつ?
「う~ん。そうとも言えるかな。
実はこれはオムニバスなんだ」

-----えっ、嘘でしょ。
「いまや、世界に進出した清水崇監督が
盟友・豊島圭介とともに始めたシリーズ。
最初に作られた作品は2003年に下北沢で上映されたらしい」

-----ということは、まだ『呪怨』の頃だよね。
「うん。で、これはその第3弾。
なんとナビゲーター的な形でハリセンボンが登場。
『幽霊VS宇宙人』を映画館に観にきた二人が、
上映前と休憩、そして上映後で映画に絡むコントを見せてくれて、
これがなかなか楽しい」

-----へぇ~っ。ところで映画はどういう内容ニャの?
「清水崇監督の作品は
『ロックハンター伊右衛もん』。
これは有名な『東海道四谷怪談』をモチーフに、
その物語を現代に甦らせた私小説チンピラもの。
主人公の名前も“竜二”(笑)。
そこに宇宙人の侵略を絡ませたというもの。
怖いというよりも笑える作品だったね。
一方の豊島圭介監督の『略奪愛』は
トビー・フーパー『スペース・バンパイア』を思わせる
宇宙人による地球男性の精力吸い取り話。
そこに、これまたなぜかイタコが絡んでくる(笑)」

-----あっ、じゃあ、この会田誠のビジュアルイラスト。
口のとんがった女は、
その精気を吸い取っているところだったんだ。
「そういうことだね。
ぼくは、実はこの映画を観ながら、
なぜか70年代の映画を思い出していたんだ。
もちろん携帯とかも出てきて、
設定そのものは現代なんだけど、
髪型、服装、画の構図から質感、さらには
くぐもったような音に至るまで、
あの頃の日本映画そっくり。
で、あとでプレスを見てみたら
ふたりは、どうやら最初からその線を狙っていたらしい。
豊島監督に至っては『天使のはらわた・赤い教室』まで意識したとか。
ただ、あの『赤い教室』は、
あの頃の映画にしては引きの画も多く、
ちょっと異質だったとボクは思うけどね」

----あれっ、それで終わり?
「うん。
見どころは喋ったつもり。
あとは、こういう映画に興味がある人が…って感じかな。
あっ、『あしたのジョー』とホットパンツも見どころだよ」

----よく分かんないニャあ。

        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「怖くはないのかニャ」ぼくも観たい

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『ノーカントリー』

2008-02-08 12:09:05 | 新作映画
(原題:No Country for Old Men)

----これって、アカデミー賞の本命と言われている映画でしょ?
確か最多8部門ノミネートで、
他の映画賞でもゾクゾク受賞。
「うん。2月5日現在で
作品賞23冠。
助演男優賞25冠。監督賞21冠。
各映画賞計96部門受賞。まさに快挙だね」

-----監督はコーエン兄弟だっけ。
「そう。
今回はふたりで監督を務めている。
コーエンという名が日本で初めて表に出てきたのは、
80年代に、アメリカのインディーズ映画が注目された頃。
でも彼らはジム・ジャームッシュら
他のオフビートな作家たちと違って
デビュー作『ブラッド・シンプル』の頃から、
すでに植えるメイドの映画の雰囲気を持っていた。
2作目『赤ちゃん泥棒』なんてジェットコースター・コメディ・ロードムービー(笑)。
この『ノーカントリー』は『ブラッド・シンプル』と同じく、
テキサスで撮影されていて、
やはり犯罪をモチーフにしている」

-----コーエン兄弟の犯罪映画といえば
『ファーゴ』が有名だよね。
「あ~、あれは傑作だったね。
借金返済のための偽装誘拐という、
つまんない犯罪がとんでもない惨劇へと発展していく。
この映画も似たところがあって、
たまたま見つけたお金をネコババしたために、
冷酷な殺人者(ハビエル・バルデム)に
地獄の果てまで追われる男(ジョシュ・ブローリン)の
追跡と逃亡の物語。
そこにその事件を追う保安官(トミー・リー・ジョーンズ)や
また別の追っ手(ウッディ・ハレルソン)が絡んでくる」

-----ふうん。
ところでその助演賞を総ナメにしているのはだれニャの?
「ハビエル・バルデム。
このキャラはとにかく強烈。
自分の決めたルールに忠実で、
他の人の話を聞く耳は一切持たない。
自分が少しでも気に入らないとすぐに殺してしまう。
ただ、コインの裏表の賭けでそれを決めるときもあるけど…。
殺人に使う空気銃も
酸素ボンベを改良したようなもの。
他にも、殺人犬の川泳ぎなど
見どころ満載。
でも、これはあまり前情報を入れない方がいいかもね」

-----コーエン兄弟らしさって言うのは、どんなとこ?
「まずは、そのキャラ設定だろうね。
世の中には、自分の想像もできない
とてつもない“怪物”がいるということ。
これは『ファーゴ』もそうだ。
その“怪物”との遭遇により、
人生はとんでもない方向へと転がり始め、
そうなると、もう
後戻りはできなくなる。
それと、暗闇を生かした撮影。
『ブラッド・シンプル』のクライマックスの銃撃を
思い起こさせるシーンにゾクゾク。
あっ、これも詳しくは言わない方がいいな」

----ということは、えいも大絶賛?
「いやあ。
そこが微妙でね。
この映画、彼ら初の原作もの。
原作のコーマック・マッカーシーはピューリッツァー受賞に輝く純文学者。
彼には“国境三部作”の一本で
『すべての美しい馬』(マット・デイモン主演)という映画化作品もある。
あの映画は、馬を愛する少年のメキシコへの旅立ちを描きながら、
そこに失われゆく西部への哀惜が描かれていた」

----そういえば、あったね。
「よく覚えてたね。
本作『ノーカントリー』も、やはりメキシコへの越境が描かれる。
主人公は、トミー・リー・ジョーンズの形を取っていて、
続発する過激犯罪、その異常性が自分の理解を超えることへの
彼の嘆きからスタートする。
いわゆる、犯罪とそれを引き起こす崩壊した人間性だね。
それは、ある意味、分かるところもあるんだけど、
やはりアメリカをよく知る者でないと
完全には理解できないのではないかと、
そう思うわけだ。
テキサスの大荒野を背景としているのも
もちろん意味あってのことだと思うし…」

----でも、それってやはりアメリカ人には受けそうだニャあ。


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「みんなこの映画、怖いと言うニャ」もう寝る


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『アメリカを売った男』

2008-02-06 21:40:09 | 新作映画
(原題:Breach)


「いやあ。この映画はオモシロかった。
こう言っては失礼かもだけど、
ほんと拾い物」

-----えっ?ということは
観る前はあまり期待していなかったってコト?
「そうだね。
ぼくの苦手な 『グッド・シェパード』タイプの映画かと…。
あちらはCIA、こちらはFBI。
その内幕を
渋く押さえた演出で描いているのではと、
そう思ったわけだ」

-----でも、違ってたってことだね。
「うん。ジョニー・デップの『フェイク』ほどの
シャープさと緻密さには欠けるけど、
なかなかサスペンスフルな作品に仕上がっていたよ」

-----『フェイク』が出てくるということは
囮捜査官ものニャの?
「いや、そうじゃなくてこれは、
20年以上に渡って
FBIのみならずCIA、ホワイトハウス、
国防総省、国家安全保障局の極秘文書を
大量にKGBに売り続けていたFBI捜査官ロバート・ハンセンが
逮捕されるまでの2ヶ月間を描いたもの。
彼の裏切りはアメリカを標的としたテロや
次々と発覚した不祥事に大きく関わっていると言われている」

-----20年以上ということは、
ソ連、ロシア両方ということだね。
「いいところに気づいたね。
この映画は、冷戦後、本格的なスパイ映画が
作りにくくなっている中にあって、
久しぶりに緊迫に富んだスパイ映画となっている。
しかも、オモシロいのは、
それだけの事件を起こした人物だけあって、
この映画の主人公は
自分の身に危険が差し迫っていることにも当然気づき始める。
『ついに自分も終わりか?』という恐怖と焦り。
最初は傲慢だったハンセンのその変化をクリス・クーパーが熱演」

----あれっ?ライアン・フィリップは?
「彼は、FBI訓練捜査官オニール役。
新しく創設された情報保護部で
ハンセンの下に就くことを求められる。
最初は、彼をマークせよと言われるものの、
その理由は明かされない。
仕事に燃える野心家のオニールは、
この任務を不服とするが…」

----ニャるほど。その葛藤もオモシロいわけだ。
「そう。妻には自分の仕事の内容は明かせない。
ところがハンセンは彼の家族にまで接近してくる。
ハンセンの勘も当然鋭く、
今回の辞令を疑い、
オニールを怪しんでいるわけだ」

----いやあ、事実は小説より奇なりだニャ。
「そういうこと。
監督は『ニュースの天才』の監督ビリー・レイ。
やはり“偽装”を描いたこの映画で彼は、
アナキン・スカイウォーカーのイメージが付きすぎそうになった
ヘイデン・クリステンセンから新生面を引き出している。
さて、簡単に他のキャストにも触れておこう。
オニールに指示を出す上司にローラ・リニー。
彼女とともにこの事件を暴くチームを組むブリザック役にデニス・ヘイスバート。
彼は『24 TWENTY FOUR』の大統領役でおなじみ。
そうそう、この映画、ラストのセリフと
それを口にするクリス・クーパーの演技もお見逃しなく」


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「おっ。これはいいかもだニャ」おっ、これは


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※ヘイデン・クリステンセン『ニュースの天才』はこちらに少し書きました。

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『ガチ★ボーイ』

2008-02-05 23:10:23 | 新作映画
----これってガチンコ・ボーイってこと?
「そう。
一種の青春グラフィティだね。
ただ、これまで青春を描くときに多かったロックや映画ではなく、
ここではプロレスに、その材を求めている」

----ふうん。元々はお芝居だったんでしょ?
「そうらしいね。人気劇団・モダンスイマーズの舞台らしい。
ただ、その内容を聞くと分かるけど、
これはとても映画向き。
主人公の五十嵐(佐藤隆太)は
事故で頭を打って以来、
寝るとその日にあったことを
すべて忘れてしまう
高次脳機能障害を患っている」

----あっ、ほんとだ。
それって『50回目のファースト・キス』
「よく気づいたね。
プレスには
『博士の愛した数式』や『メメント』、
あるいはこの夏公開の『パコと魔法の絵本』が
引き合いに出されていたけど、
やはりこれは『50回目のファースト・キス』。
ただ、あの映画がその患者(ドリュー・バリモア)を恋した
男(アダム・サンドラー)目線だったのに対して、
こちらは患者からの目線」

----ふうん。じゃあ、恋の話が中心になるの?
「いや、それもないわけじゃないけど
あくまでもワン・ノブ・ゼム。
五十嵐はプロレスと出会ったことで、
頭が覚えていなくとも
体が覚えていることで
生きる実感を取り戻していくんだ」

----ニャるほど。意外とシリアスなストーリーニャんだね。
「そういうこと。
この映画、
一見、オフザケの能天気ムービーかと思いきや、
実はかなりシリアス。
しかし、ぼくはそれらのテーマ的な部分よりも
クライマックスのガチンコ・バトルに心揺り動かされたね。
ここは、なんとNO STUNT、NO CG。
そのため痛みが直に伝わってくる。
しかもカメラはロングに引いているのだから、ごまかしようがない。
『燃えよドラゴン』よりも『ドラゴン/怒りの鉄拳』を買う自分としては、
ある意味嬉しい映画だね」

----ふうん。でもこの手の映画って
よく、大音量の音楽をバックに
試合の省略を重ねながら
いつしかファイナル・ラウンドというのが多いよね。
「『ロッキー』パターンだね。
もちろんこの映画では、
そんな姑息なこともしていない。
映画そのものもガチンコってわけだ。
実は、観る前は
あまりいい評判を聞いていなかったんだけど、
ブロガーの方の中に絶賛の評を見つけて…」

----やはり、映画は自分の目で確かめなくちゃ
ダメってことだニャ。


(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「映画は自分の目で確かめるニャ」ぱっちり


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