ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アバター』

2009-12-26 10:53:55 | 映画
(原題:AVATAR)


----世界中が首を長くして待っていた映画だニャ。
『タイタニック』以来、12年ぶりとなる
ジェームズ・キャメロン監督作だよね。
究極の3Dということで注目度は高かったよね。
「うん。3Dは目が疲れるし、
スクリーンも暗く見えるということで
あまり好きではなかったぼくも、これだけは楽しみに。
でも、思っていたのとは違ったなあ」

----そう、内覧試写での評判も良かったみたいだけど…?
「うん。2Dで3回ほどあったみたい。
友人の一人は大感激。
それによると、これはもうイベントで、
その昔、『スター・ウォーズ』
テアトル東京に観に行ったことに匹敵するのだとか…。
これは、とても分かりやすい譬えで、
ぼくの期待も高まる一方。
たとえば、これは現代アートだけど直島の地中美術館
ジェームズ・タレル『オープン・フィールド』を観たときのように、
その空間の中に放り出されたような感覚が味わえるのかと…。
ところが座った場所が悪かったのかなあ。
よくできている立体映画という感じ。
あっ、飛び出す映画じゃないよ」

----でも、ジェームズ・タレルのような抽象的なものと違って、
いろんな世界が体験できるんでしょ?
「そうだね。始まっているから
ストーリーは、喋らなくていいよね。
『ポカホンタス』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のように、
異文化の中に入っていった男のお話。
まあ、今の時代を象徴していて、
環境の要素が大きくクローズアップされてくる。
と、ちょっと斜に構えているぼくだけど、
それでもホームツリーが倒れるシーンでは涙が込み上げてきたもの。
あと、サナターやバンシーなど、惑星パンドラの動物たちが
エイリアンに向かって戦うところかな」

----エイリアン?
「うん。惑星パンドラから見たら、
地球人たちこそがエイリアン(異星人)。
つまり、これはアメリカのイラク侵攻が背景にあるとも言えるだろうね。
ただ、その結末を見ると、
『そう、うまくいくかな。また攻めてくるんじゃないの?』と、
心配してしまうけども…」

----う~ん。それって楽観的すぎるということなのかニャ。
でも、そこに希望を見ようとしているのかもよ。
「どうやら三部作になるようだから、
結果的には、その布石とも言えるわけだけど…。
それはさておき、
個人的に好きなのは、ケサランパサランみたいな浮遊物が飛び交う
幻想的な夜のパンドラの森。
その昔、小説で『真夏の世の夢』を読んで想像したような感じ。
あと、自分にとって意外だったのは、
クライマックスのマイルズ大佐(スティーブン・ラング)と、
主人公ジェイク(サム・ワーシントン)が戦うシーンかなあ。
マイルズ大佐『エイリアン2』パワーローダーを思わせるスーツをまとうわけだけど、
とにかく、しつこい。
しかしそれでいて飽きない。
ジェイクにしても翼竜レオノプテリクスから
飛行体に飛び乗り、墜落しながらも追い詰めていく。
いやあ、改めてキャメロンはアクション監督だということを再認識したね。
フィルモグラフィを振り返っても『タイタニック』は異色だ。
そうそう、闘う女が魅力的なのも彼の作品の特徴の一つ。
今回、ぼくのおススメはシガーニー・ウィーバーゾーイ・サルダナよりも
ミシェル・ロドリゲスだね」

----へぇ~っ。彼女は次回も出るのかニャ。
「mmmmm……」

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「続編の3Dはもっとスゴくなってるのかニャ」ぼくも観たい

※なにごとも期待しすぎは禁物だ度


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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。TB頂きました。 (ミスト (MOVIE レビュー))
2009-12-26 13:02:14
私は、この映画はもちろん映像が凄くて完成度の高い大作なのは分かっていたけど、あのアバターを受け入れられるかが疑問だったので、期待していませんでした。でも見始めたら、余りにもパンドラの星が素晴らしかったので引き込まれてしまってアバターの容姿も気になりませんでしたし面白かったです。私もミシェル・ロドリゲスさん好きです。私は、彼女を知ったのはTVドラマの「LOST」でアナ=ルシアと言う元ロサンゼルス市警の警察官と言う設定の役で、グループのリーダー各の強い女性を演じていてカッコよかったです。これからも注目の女優さんですね!
返信する
観てきました (あかん隊)
2009-12-26 16:54:16
えいさんのレビューを探していたところでした。(笑) 久しぶり(TDLのMJ作品「キャプテンeo」を子どもたちと観て以来のこと)でした。3D映画。はやりメガネが重く、映像は暗いので、ときどき外してみましたが、裸眼では3D映像はきちんと観られませんね。(当たり前)
2Dの方が、明るくてイイかもしれない、と思いました。苦手意識が浮上してます。(汗)

とはいえ、映像的にはたいへん手間(とお金と時間)のかかった作品であることは確かで、十分とはいえないまでも、162分をさほどあきさせずにみせているあたり、さすがだと感心しました。
返信する
あっ! (miyu)
2009-12-26 17:11:07
これ3部作なんですか?
ん~そっかぁ~次はどんな展開になるのかなぁ?
ちょっと分かりませんが、
あたしはとても楽しみました。
ミシェル・ロドリゲスはあたしも好きなんですが、
相変わらず男前でしたね( ´艸`)
「T2」のサラ・コナーみたいでした。
返信する
■ミストさん (えい)
2009-12-26 23:03:39
こんばんは。

ぼくも、あの「青い」容姿がついていけるかなと思ったのですが、
まったく気になりませんでした。
もし、これをキャメロン監督が
地球上の人種差別なんてそういうものだよ…
というところまで見越してのことだとしたら、
やはりそれは刮目に値しますよね。
返信する
■あかん隊さん (えい)
2009-12-26 23:08:24
こんばんは。
お久しぶりです。
ぼくも『キャプテンEO』にはビックリしたクチです。
思うに、3Dであの時の衝撃を超える作品には出会っていないなあ。
この映画、もし2Dで観たら、もっと入り込めたのかな…なんてことも少し思いました。
異世界を描いた作品では、『ロード・オブ・ザ・リング』の方が感動しました。
世界観としては『アバター』の方が好きなのですが、
これは「物語」の差なのでしょうか?

でも、おっしゃるように、これだけのものを作る手間と
それに賭けた熱意は、震えがくるほどに素晴らしいもの。
やはり非凡な人は、その徹底ぶりとスケールが違いますね(あたりまえですが)。
返信する
■miyuさん (えい)
2009-12-26 23:10:22
こんばんは。

キャメロンは、もとより3部作として考えていて、
今回の大ヒットを受けて、製作を決定したようですよ。
ただ、この完璧主義から行くと、
最終作ができるのがいつになるかは
不明ですが…。
返信する
やっぱり(笑) (ひろちゃん)
2009-12-26 23:31:23
えいさんは、戦う女、気の強い女が好きなんですねえ(笑)
確かミシェル姐さんはカッコよかったですけど
(笑)

えいさんは思っていたのと違ったようで
イマイチって感じでしたか?(^^;
私は映像、お話ともに大満足だったんですが^^

3DはいつもTOHOで観ていて、メガネが頑丈なのはいいけれど、重いし、暗いし(^^;
だったんですが、今回は109で観たのですが
メガネが軽く暗さもヒルズほどは暗くならず
観易かったです♪

3部作なんですか(*_*)
でも最終作がいつになるかわからないんですね
(^^;スターウォーズみたいに時間がかかったら
どうしましょ(ーー;)
返信する
■ひろちゃんさん (えい)
2009-12-26 23:45:43
こんばんは。

はい。昔からアマゾネスが好きです(笑)。
なるほど、シネコンによってメガネも違うわけですね。
今回、ぼくはムービックスでした。
「観るのではない。そこにいるのだ」にはならなかったです(汗)。
そう、『スター・ウォーズ』の例も頭をよぎりました。
どこかで目にしたのですが、
サム・ワーシントンも
年齢のことを気にしているようでしたよ。
返信する
おはようございます。 (ボー)
2009-12-27 07:17:13
私も3Dの恩恵(笑)はあまり感じなかったです。なんででしょうね。
となると、おもしろいけど、普通の映画のような。。。
この映画、ミシェル・ロドリゲス一押しなのは同感です!
続編を考えているとは思いませんでした。実現したらラッキー程度に構えているほうがよさそうかも?
返信する
やっぱり (rose_chocolat)
2009-12-27 07:32:14
えいさんの感想を読んでいると、3D作品は3Dで観賞するべく作られているというのがよくわかります。
『カールじいさん』を2D試写で観賞だったんですが、かなり物足りなさを感じまして。 そういう感覚と近いのでしょうか。
本作は3Dで観賞でしたので、たくさん余韻に浸ることはできましたが。。。

ミシェル・ロドリゲス、私も好きですよ。
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