ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『THE 4TH KIND フォース・カインド』

2009-12-18 22:01:01 | 新作映画
※ネタバレに加えて、ちょっと辛口な部分もあります。
※もうしわけありませんが、ご覧になってからお読みいただくことをお勧めします。



(原題:The 4th Kind)

----あれれ、この映画、
最初12月23日公開だったのに早まったんだね。
「そうなんだよ。
ということで、ついに喋ることができる!
でも ネタバレがあるので、
ここ、後から覗いてもらった方がいいかも…」

----ネタバレって…。
これって、超常現象か何かを扱った映画でしょ。
アラスカ州の町ノームで実際に起こった事件を再現したとか…。
多くの住民が不眠に悩まされたうえに、
行方不明になっているんだよね。
「うん。そういうことになっているね。
でも、それはいわゆる宣伝の仕方というか、
日本での売り方の方で、
これは
まあ、モルダーとスカリーが担当するような事件。
それもその軸となっている宇宙人。
アメリカのオフィシャルを観ると、すぐ分かるけどね」

----あらら、言っちゃった。
「今日が初日で、いわゆる前宣伝は終わったということで、
そろそろ喋ってもいいんじゃないかな。
観た人も多いだろうし…。
この宇宙人が題材というのは、
実はすでにタイトルで明らかになっている」

----えっ、どういうこと?
「ヒントはスピルバーグが監督した宇宙人第一弾映画にある。
その映画『未知との遭遇』の原題はというと、
『Close Encounters of the Third Kind』
つまり、第三種接近遭遇これがContact。
この映画は、その宇宙人との遭遇をさらに次の段階、Abductionへと進めたもの、
そう考えると、内容もおのずと想像がつくというもの。
そう、テレビの『X-ファイル』でスカリーが体験したことだね」

----ニャるほど。そういうことか。
これは第四種接近遭遇
さて、それは分かったけど、
もうひとつの問題、
これが実話かどうかということだけど…?
「これは、実話じゃないね。
もし、製作者たちが実話と思わせたいんだとしたら、
これはいくつかのミスを犯している。
フォーンは、自分が人に存在を知られたくないとき、
素顔と名前とどっちを隠すと思う?」

----それは、やはり顔でしょ。
名前は、同じものがいくつもあるけど、
顔は基本的にその人だけ。
それが明らかになると、
その人だって、特定できちゃうもの。
「だよね。
ところがこの映画では、
それが逆になっている。
記録フィルムの形で顔を出しながら、
本人の身の安全のためだかなんだかの理由で名前は出さない…となっている」

----それ、おかしい(笑)。
顔を出したら、だれか絶対に分かっちゃうよ。
その人を知っている人が地球上に全くいないなら別だけど…。
「もうひとつのおかしな点は、
この事件に対して、現地の保安官(?)は、
まったくノーコメント。
ところが最後には、その保安官側から写した映像が出てくる。
非協力なんだから、その映像が手に入るはずはない。
という、これらいくつかの理由で、
この映画はぼくには
ノレなかった…と、こういうわけだ。
決して、アイデアはきらいな方じゃないし、
ツメが甘いのが残念だね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ミラジョヴォのこと話してないニャ」なにこれ?

※いま観たら、アメリカの予告はモザイクで顔を特定できなくしてあった度


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