-----これまたいかにもサンダンス映画祭って感じのビジュアルだね。
「鋭いね。SF、サスペンス、それにフィルムノワールなど、
いろんなジャンルを複合させたこの手の作品は、
ここしばらくのインディーズのはやりだね。
昔で言えば“カフカ的不条理世界”ってヤツ。
あるアパートで一人の男が体験する奇妙な現象を、
オレンジ色を強調した照明の中、
悪夢のような、もどかしさで描いていく」
-----もどかしさ?
「うん。夢の中って、現実と空気の密度が違う。
空気に少しジェルが混じったような感じというか、
思うように行動がとれず、もどかしさを感じる。
(これってぼくの場合だけかも知れないけど…。)
しかも主要人物は喋ってるんだけど、
他の人たちは出てこないか、出てきてもせいぜいオブジェ扱い。
そう、これこそが、この“カフカ的不条理世界”の特徴のような気がする。
理性でははかりきれない、ある変化が主人公に起こり、
その後はだれかに操られているかのよう。
謎を解こうにも解けやしない」
------にゃるほどね。で、どういうお話なの?
「うん。プログラマー、サイモンのところに、
中身が空っぽの箱が次々と送られてくる。
サイモンは気味が悪くなり、隣人たちに対して疑心暗鬼となる。
そこで彼は運び屋の友人サイモンに相談。
部屋を完全ロックするけど、それでも箱は送られてくる。
やがて、この箱はこのアパートで変死した他の住人にも
送られていたことが分かる。
やがてサイモンは、あるメーカーの牛乳ばかり買い始める』
-----意外とオモシロそうじゃない。
「うん。ただ、この手の映画の特徴で
映像が汚らしささえ感じさせるほどにくすんでいる。
これは人によって好き嫌いが別れるかも。
あと、残念なのは、この箱の送り主がだれか、
そしてその目的までも分かってしまうこと。
“カフカ的不条理世界”を描くんだったら、
なるほどと思う結末は用意しない方がよかった。
部屋に運び入れたのが誰かまで分かっちゃうしね。
その点、あの『CUBE』なんかは、そのあたりがいさぎよかった」
-----結局、何が起こったの?
「それはネタバレになるからここでは喋らないよ(笑)。
あと、見どころはロケ地のルーマニアかな。
ドラキュラが生まれた地(トランシルヴァニア)だけあって、
怪奇幻想にはもってこいの町並みだ。
あとキャスティングも凄い。サイモンにはジェレミー・シスト。
さらにはデボラ・カーラ・アンガー、ウド・キア、ランス・ヘンリクセンと、
どうやって集めたんだろうと思うくらいに脇が豪華。
ウド・キア演じるデリックが作ったアダム・ロボットも不気味だ。
あ~、こういうとき、思い切って画像を載せたくなるね」
(byえいwithフォーン)
※夢の中度

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「鋭いね。SF、サスペンス、それにフィルムノワールなど、
いろんなジャンルを複合させたこの手の作品は、
ここしばらくのインディーズのはやりだね。
昔で言えば“カフカ的不条理世界”ってヤツ。
あるアパートで一人の男が体験する奇妙な現象を、
オレンジ色を強調した照明の中、
悪夢のような、もどかしさで描いていく」
-----もどかしさ?
「うん。夢の中って、現実と空気の密度が違う。
空気に少しジェルが混じったような感じというか、
思うように行動がとれず、もどかしさを感じる。
(これってぼくの場合だけかも知れないけど…。)
しかも主要人物は喋ってるんだけど、
他の人たちは出てこないか、出てきてもせいぜいオブジェ扱い。
そう、これこそが、この“カフカ的不条理世界”の特徴のような気がする。
理性でははかりきれない、ある変化が主人公に起こり、
その後はだれかに操られているかのよう。
謎を解こうにも解けやしない」
------にゃるほどね。で、どういうお話なの?
「うん。プログラマー、サイモンのところに、
中身が空っぽの箱が次々と送られてくる。
サイモンは気味が悪くなり、隣人たちに対して疑心暗鬼となる。
そこで彼は運び屋の友人サイモンに相談。
部屋を完全ロックするけど、それでも箱は送られてくる。
やがて、この箱はこのアパートで変死した他の住人にも
送られていたことが分かる。
やがてサイモンは、あるメーカーの牛乳ばかり買い始める』
-----意外とオモシロそうじゃない。
「うん。ただ、この手の映画の特徴で
映像が汚らしささえ感じさせるほどにくすんでいる。
これは人によって好き嫌いが別れるかも。
あと、残念なのは、この箱の送り主がだれか、
そしてその目的までも分かってしまうこと。
“カフカ的不条理世界”を描くんだったら、
なるほどと思う結末は用意しない方がよかった。
部屋に運び入れたのが誰かまで分かっちゃうしね。
その点、あの『CUBE』なんかは、そのあたりがいさぎよかった」
-----結局、何が起こったの?
「それはネタバレになるからここでは喋らないよ(笑)。
あと、見どころはロケ地のルーマニアかな。
ドラキュラが生まれた地(トランシルヴァニア)だけあって、
怪奇幻想にはもってこいの町並みだ。
あとキャスティングも凄い。サイモンにはジェレミー・シスト。
さらにはデボラ・カーラ・アンガー、ウド・キア、ランス・ヘンリクセンと、
どうやって集めたんだろうと思うくらいに脇が豪華。
ウド・キア演じるデリックが作ったアダム・ロボットも不気味だ。
あ~、こういうとき、思い切って画像を載せたくなるね」
(byえいwithフォーン)
※夢の中度




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