ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『丘を越えて』

2008-03-30 22:16:45 | 新作映画
----これも昭和を舞台にした映画だよね。
「うん。ただ、ここで描かれているのは
最近流行りの1960~70年代ではなく
昭和初期だね。
銀座通りをモボやモガが闊歩していた頃」

----ニャに。そのモボとかモガって…。
「モダンボーイ、モダンガールのこと。
プレスによると、
この時代というのは、日本にサラリーマンが誕生し、
飛行機が空を飛び、地下鉄が開通し、映画館が建ち並び、
大工場が出始めた頃----となる。
つまり現代の原点だね」

----うわあ、それは
スゴく活気があっただろうね?
「うん。それと同時に“”もね。
こ夢の映画は、
当時はまだ珍しかった“仕事をする女性”葉子(池脇千鶴)が主人公。
彼女は江戸情緒を残す下町育ちの娘。
そんな葉子が洋装で菊池寛(西田敏行)のところへ面接に」

----えっ、菊池寛って
あの芥川賞・直木賞を創設した…。
「なんだか、
それって猫の言葉じゃなくないか(笑)。
まあいいか。
それはさておき、
彼は文藝春秋社の創設者でもある。
つまりは社長。
葉子は、その菊池寛の私設秘書になるんだ。
映画は、この二人に加えて
母国の社会と文化の変革をと野心を燃やす
朝鮮の貴族出身の馬海松(西島秀俊)を交えた
三角関係が軸となって話が進んでゆく」

----若い美女をめぐる権力者と美青年。
よくある話のような気も…。
「まあ、物語の骨子は確かにありふれているけど、
実在の人物が中心となっている上に、
日本と朝鮮の関係、リストラなど、
今の時代にも通じる問題を散りばめ、
しかも華やかなファッション、その時代特有の言葉遊び、
そして昭和歌謡やダンスと、眼も耳も楽しませてくれる。
結果、映画としては、きわめて魅力的な素材になったと思うね」

----ふうん。ところでこれは実話ニャの?
「いやいや、猪瀬直樹の小説。
彼自身も直木三十五の役で特別出演。
菊池寛と、小説の芸術性について対談しているよ。
あっ、そうそう。
今野勉が脚本を手がけているのも話題だね。
でも、なんと言っても一番感慨深かったのが
この映画の監督が高橋伴明だということ。
彼は早大闘争に参加し、除籍されて中退。
その後も若松プロなどで活躍。
イメージとしては武闘派という感じ。
その彼がこんな大人の映画を作るとは…」

----確か『火火』もそうじゃなかった?
「うん。もともと高橋監督は
早稲田では映画研究会に所属。
学生時代からピンク映画の現場でアルバイト。
やはり根っからの“映画の人”なんだろうな。
このラストを観て、そう思ったよ」

----でも、そこは教えてくれニャいんでしょ?
「もちろん」

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャんだか楽しそうだニャ」身を乗り出す

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『築地魚河岸三代目』

2008-03-29 21:56:47 | 新作映画
「う~ん。こういう映画はどこから話したらいいんだろ」
----ん?ちょっと悩んでいるようだニャあ。
「うん。
実はこれも人気コミックの映画化。
ストーリーもありふれていて、
リストラを宣告することを上司に命じられた
エリートサラリーマン・赤城旬太郎(大沢たかお)が
恋人・明日香(田中麗奈)の実家である
築地魚河岸の仲卸店『魚辰』の仕事を手伝っているうちに、
自分の本当にやりたいことを見つけていくというもの。
まあ、恋人の実家の仕事を旬太郎が知らなかったり、
はたまた、築地の仕事時間がはっきりしていないなど、
いくつもツッコミどころはあるけれども、
それも原作の範疇だしなあ」

----だったら、えいお得意の
“語り口”で攻めてみたら?
「じゃあ、そこから話すか。
この映画は、監督が懐かしの松原信吾。
彼は松竹大船撮影所に助監督として入社。
81年に『なんとなく、クリスタル』、
86年に『青春かけおち篇』を監督後、
TVドラマの世界に活躍の場を移してしまう。
つまり、これは彼の平成に入っての劇場初監督作品。
そのタッチはいい意味で昭和的。
まるで“寅さん”を思わせる。
そう、会話の間だとか、てらいのない笑いとかね」

----でも、それって俳優にかかる負担が大きそう。
「おっ鋭いね。
この映画、実はキャスティングがなかなかいい。
それも脇役のね。
柄本明、伊東四朗といった重鎮に加え、
荒川良々、マギー、温水洋一など、
築地で働く人々を劇団系の人々で固め、
ギャグ中心の安易なお笑いには走らないようにしている。
一方では六坂直政が銚子漁港の荷主に。
伊東四朗も出ているし、
少し『スーパーの女』を思い出しもしたけどね」

----他には佐野史郎に大杉漣、
江口のりこに甲本雅裕か…。
確かに顔ぶれだけでもオモシロそうだ。
でも、物語があまりにも単純すぎニャい?
「う~ん。
実はここに、伊原剛志と森口瑶子を交えた
“絡まりあった恋”と“魚辰三代目”のゆくえ、
さらにはある人の“出生の秘密”まであるんだけどね」

----あらら、一気にお話が広がってきた。
「もっと言えば、そこに
これがビックリの鈴木一真演じる片岡青果の若旦那まで絡んでくる。
まあ、でもやはり見どころは主演の大沢たかおかな。
この映画では川に飛び込んだり、頭から水をぶっかけられたり。
ほんとうに彼の役者魂には頭が下がる」

----でも、それが役者の仕事じゃニャいの?
「あらら…。
それを言っちゃあ、おしまいよ」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ゴクッ。お魚べたいニャ」身を乗り出す

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『譜めくりの女』

2008-03-28 23:13:46 | 新作映画
※映画の核に触れる部分もあります。カンの鋭い人はご注意を。
※ 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:La tourneuse de pages)


----『譜めくりの女』って変なタイトル。
しかも“女”っていうのもイヤな響き。
いったい、どういうお話ニャの?
「いやあ、ぼくも観る前は
普通のドラマなのかなと思っていたんだけど、
なんとこれが、ある郊外の邸宅の中で起こるサスペンス。
お話は全然違うけど、
その昔、ジュリアン・デュビビエの遺作
『悪魔のようなあなた』を観たときの記憶が甦ったね」

----サスペンスというのはちょっと意外だニャあ。
「でも、だからこそ“女”なんだろうね。
“譜めくりの少女”だと寄宿舎&乙女ものみたいだし、
“譜めくりの娘”だと時代がかったコスチュームものになる」

----(笑)それって、決めつけが過ぎニャい。
で、結局、どんなお話ニャの?
「これが実に簡単に説明できちゃう。
少女メラニーの夢は、ピアニストになること。
ところが実技試験で審査員である人気ピアニスト、
アリアーヌ(カトリーヌ・フロ)が取った無神経な態度に翻弄され、
その夢をあきらめてしまう。
やがて妖しいまでに美しく成長したメラニー(デボラ・フランソワ)は
交通事故の後遺症で人前で上がるようになってしまっていたアリアーヌと再会。
アリアーヌは自分の演奏の成功の鍵を握る“譜めくり”を、
メラニーに依頼するのだったが…」

----ふうん。その無神経な態度って?
「あまり詳しくは言えないけど、それはサインに関係あること。
と言うのもこのサインというのは、
ある意味、映画の伏線になっているんだ。
最終的に彼女はサインで復讐を果たすからね」

----う~ん。よく分からないニャあ。
その復讐って、
わざと違う箇所で“譜めくり”をするんじゃニャいの?
「ぼくも途中まではそう思っていたけど、
さすがにそこまで単純なものじゃなかったね。
メラニーはアリアーヌの心の奥深く入り込むことで、
彼女の気持ちをさらに不安定に。
そしてついには夫婦間の愛や信頼といったところにまで
手を伸ばしていくんだ。
わずか85分しかない映画だけど、
こういう心理サスペンスというのは、
最近あまり見かけなかっただけに懐かしかったね。
もっとも、そのきっかけとなるサインに関するシーンは、
実際にはありえないような出来事。
そこで引っかかってしまったらノレないかもだけど…」

----ふうん。そういえばカトリーヌ・フロって
『地上5センチの恋心』のヒロインの人だよね。
「うん。あのとぼけた感じはどこへやら、
傲慢さと追いつめられた不安。
その両方を繊細に表現していた。
一方のデボラ・フランソワは『ある子供』で若い母親を演じ注目を浴びた子。
今回は、露出度の高い水着姿で悩殺してくれるよ」

----悩殺とは、また古いニャあ(笑)。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「サインが鍵ニャのだニャ」いいねぇ

※カトリーヌ・フロのピアノ演奏もスゴい度
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『ファクトリー・ガール』

2008-03-25 22:34:22 | 新作映画
(原題:Factory Girl)

「いやあ、こんな変わった映画とは思わなかったな」
----えっ、そうニャの。
1960年代のポップカルチャー・シーンを描いているとかで
観る前から楽しみにしていたじゃニャい。
「それはそう。
だって、アンディ・ウォーホルやボブ・ディランが話の中心というんだから、
これは期待して当然。
ところがこの映画、
監督のあの時代に対する思い入れがどうも感じられない」

----時代再現がなされてニャいってこと?
「いやいや。
それはよくできているとおもうよ。
当時の関係者たちにインタビューを重ね、
かなり忠実に再現したみたい。
問題は、この映画のヒロインであるイジー・セジウィック(シエナ・ミラー)が、
あまりにも世間知らず。
ウォーホル(ガイ・ピアース)にいいように使われ、
足りないと言うか、軽薄にしか映らないってこと」

----ちょ、ちょっと待って。
その言い方だと、ウォーホルって悪い人みたいじゃニャい?
「まあ、それを“悪い”と言うかどうかはさておき、
ここに描かれているウォーホルは、
マザコンで容姿コンプレックスを持ち、
有名になりたい病に捕われ、
さらには人を平気で傷つけ利用し、
しかも嫉妬深い」

----あらら、まったくいいところないじゃニャい。
「そうなんだよね。
この映画を観て、
ウォーホルを好きになる人ってあまりいないと思う。
物語は、
サンタバーバラの由緒ある名家に生まれたイーディ・セジウィックが、
その美貌によりウォーホルの目に留るところから進んでいく。
ウォーホルはイーディの母親に、
『彼女は有名になる』と太鼓判を押す。
すると母親は
『彼女は有名以上のものを持っている』と返す。
イーディの先祖は
ジョージ・ワシントンのアメリカ独立宣言署名の場に同席していたというほどの名士。
価値観がまったく違うんだろうね」

----ニャんだか、それ聞いてると、
ウォーホルって俗っぽく感じる。
「でしょ。
その彼女のいる世界を強烈に否定する存在として、
当時のカウンターカルチャーのもう一人の雄
ボブ・ディラン(ヘイデン・クリステンセン)を登場させるんだ。
ディランの登場でウォーホルのファクトリーは緊張に包まれる。
しかも彼はウォーホルに棘のある言葉を投げつけ、
イーディを外の<真実>の世界に連れ出そうとする」

----ちょ、ちょっと待って。
じゃあ、そのウォーホルのファクトリーは
ディランによれば“偽物”ってこと?
「う~ん。
カポーティやミック・ジャガーを始め、
アーティスト、詩人、ミュージシャンなど、
多くのセレブが集まっていたのは間違いないけど、
ウォーホルの知らない人や単なるジャンキーもいたようだ。
そこでイーディは彼らに誘われ、ドラッグに染まってしまうんだね」

----悲惨な話だニャあ。
「でしょ。
この手の話って
『レクイエム・フォー・ドリーム』がそうだったように、
ホント、救いがない。
かつてはファッション・リーダーとして『ヴォーグ』とも契約していたイーディ。
それだけに最後の方は観ていて辛かったね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「キツそうな映画だニャあ」おっ、これは

※ディランは、映画ではビリーに変えてある度&そういえばファクトリーに猫さんもいた度

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『僕の彼女はサイボーグ』

2008-03-24 16:30:31 | 新作映画
----『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨンが監督?
でも出ているのはれっきとした日本人だよね。
「そう、小出恵介に綾瀬はるか」
----タイトルからするとSFチックな感じだけど…。
「主人公は大学生ジロー。
毎年、自分で自分の誕生日を祝う悲しい彼だが、
その年だけは様子が違った。
なんと、突然キュートな“彼女”(綾瀬はるか)が現れ、
一緒に誕生日を祝ってくれる。
だが、なぜか彼女は姿を消してしまう。
そして一年後、再びその女性が姿を現す。
だが、どこか雰囲気が違う。
なんと“彼女”の正体は、
未来の自分が現在の自分を守るために送り込んだサイボーグだった!」

----ニャんだか。『ターミネーター』みたい。
いや『ドラえもん』か?
「いいところ突いてきたね。
二回目の出現なんて、まさに『ターミネーター』が
現代に現れたときとそっくり。
しかも、超人的なパワーを発揮するんだ。
最初は『Gガール 破壊的な彼女』かとも思ったくらい(笑)」

----韓国映画だし、
その後、ジローは“彼女”に恋心を募らせていくわけだニャ。
「(笑)。そのとおり。
正直言うと、最初のうちは、
いかにも韓国青春映画という感じの
その能天気なテンポに、あきれていたんだ。
小出恵介も、
こんな演技、恥ずかしいんじゃないかと…。
それでも映画が成り立たせるには、
てらいを捨てることが必要なのかなとまで考えたくらい」

----彼って、チャ・テヒョンに似てなくニャい。
「うん。ちょっとした表情の作り方とかね。
まあ、それはどっちでもいいんだけど
とにかく、お話がてんこもり。
レストランでの銃乱射、学校ジャックといった
アクション&サスペンス系のエピソードに加えて、
今は姿を消したジローの村、
つまり彼の少年時代にタイムスリップするなどという、
“泣かせ”のシーンまである。
そして、ついには東京大地震!」

----えっ。地震なんて起きちゃうんだ。
「うん。
これはスゴいスペクタクルだったね。
映画とは分かっていても観ていて怖くなる。
こんな地震がきたらどうしようと…。
あっ、でもこういうぼくみたいな気の小さい男に
この監督の作品はピッタリなのかも」

----どういうこと?
「『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』、
この二作に共通するのは“強い女と弱い男”。
今回もこのパターンを踏襲している。
いつも、窮地に陥った彼を助けるのは“彼女”。
おそらく、これは監督の願望なんだろうな」

----ニャんか、それって軟弱だニャあ。
「確かに、この映画は人を選ぶかもね。
その設定ばかりでなく
エピソードも感情も、そして音楽も
クァク・ジェヨン演出は、あいかわらず過剰。
でも、それでもぼくはラストのワンショットにやられたね。
不意をつかれたって感じで思わずジ~ン。
自分の望みうるエンディングを作り出すためには、
タイムパラドックスなどおかまいなし。
クァク・ジェヨン。
この人は、やはりロマンチストだ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「どんなラストなのかニャ」小首ニャ


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※ここからはCM。
映画とは関係ありません。この車も出ていなかったと思います。

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『幻影師アイゼンハイム』

2008-03-22 19:35:27 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。
これは映画をご覧になってからお読みください。
あっ、チラシもお読みにならない方がいいです。


(原題:THE ILLUSIONIST)

----これってスティーヴン・キングが
「繰り返し何度も観たくなる!特別な1本!」と言っている映画だよね。
「う~ん。その気持ちは分かるけどね。
アカデミー賞にノミネートされたディック・ポープの撮影といい、
ある意味、『ある日どこかで』にも通じる
ロマンチシズムとリリシズムがある。
そうそう、この撮影に関しては
モノクロームのイメージを残す
19世紀末のカラー撮影手法オートクロームや
手回しカメラといったイメージを監督が提案したらしい。
それでも、これはないんじゃないのと思うのは、
そのコピーだね。
“『ショーシャンクの空に』以来の爽快なラスト!!”-----
これはないだろう。
もう、それだけでラストが読めてしまう」

----まあまあ押さえて。
で、どんなお話だったの?
「19世紀末ウィーン。
アイゼンハイム(エドワード・ノートン)という名の幻影師が
幼い頃、引き離されたソフィ(ジェシカ・ビール)と再会する。
だが、彼女はいま皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)の婚約者。
アイゼンハイムとソフィの密会に気づいたウール警部(ポール・ジアマッティ)は
皇太子にそれとなく二人の関係を知らせる。
レオポルドは彼にアイゼンハイムを潰すよう命じるが…。
ここまでにしておこうかな」

----あらら。
「この映画、ツッコミどころは多いものの、
人によっては愛すべき作品になりそうな気配。
時代を再現した美術、衣装、撮影。
そして切ない愛の物語。
それだけに、
クドいようだけど
結末を想像させるこのコピーは
止めてほしかったな」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そう言われると、かえって観たくなるニャ」身を乗り出す

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『噂のアゲメンに恋をした!』

2008-03-21 21:58:08 | 新作映画
(原題:Good Luck Chuck)

----またまた、ふざけたタイトルの映画だニャあ。
「うん。
タイトルもだけど、中身もね。
まずはそのふざけたストーリーから説明しちゃおう。
主人公はチャーリー・ローガン。
彼は子供の頃に、
回転させたビンが指した相手とキスをするゲーム“スピン・ザ・ボトル”で
好きでもないゴスロリ少女とキスをしなくてはならなくなる。
ところがチャーリーはそれを拒否。
そのため彼女に呪いをかけられてしまう。
まあ、ざっとこういうお話なんだ」

----それって、どんな呪いニャの?
「チャーリーと付き合えば、
う~ん、もっとはっきり言えば
一夜を共にすれば、
その女性は、次に必ず運命の男性とめぐり逢えるというもの。
噂が噂を呼び、
幸せを求めて多くの女性たちが彼の元へ。
モテモテで有頂天のチャーリー。
ところが、彼が水族館のペンギン飼育係キャムに本気で恋してしまったことから、
話は俄然ややこしくなる。
もしキャムと寝れば、彼女は次の男性と幸せになってしまう。
あせった、チャーリーは
我を忘れた『愛してます!』作戦に出て…」

----ほんとだ、内容もふざけてる(笑)。
これって主演はジェシカ・アルバだよね。
「うん。今回もギリギリのセクシー姿を披露。
しかもドジでお茶目と、
ファンにはたまらないと思うな」

----でも、こんなタイトル付けたんだから、
ある意味、覚悟して臨む必要がありそうだね。
「そう。
チャーリーが女性と関係を持つシーンが
もう驚くほどポルノチック。
スプリット画面で
一度にいくつもの愛の光景(?)を写し出しちゃう。
なんでもアメリカでは当初PG13だったのを
R指定に変えて、
それでこんな思いきった撮影ができたらしい」

----あれっ、日本ではどうなんだろう?


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ニャンともHな映画だニャ」もう寝る

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画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。
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『ひぐらしのなく頃に』

2008-03-20 22:36:14 | 新作映画
----この映画って、もともとはPCゲームだって聞いたけど?
「うん。ほんとうかどうかは知らないけど、
発売当初の販売枚数はわずか50枚。
その後、口コミを中心に熱狂的な人気を集めて
コミック連載、TVアニメ、小説、PS2と広がったらしい」

----どういうところが人気を集めたのかニャあ?
「これも実際に体験したわけじゃないから、
チラシを引用すると
“練り込まれた謎の壮大さと、
楽しかった日常が突然失われる恐怖。
一度足を踏み入れたらやめられない、
スリルと興奮が交錯する魔力”とある」

----つまりそれって、ミステリーホラー?
「う~ん。
映画を観た限りでは、
オカルト的な要素が強かったけどね。
及川中監督はこのPCノベルゲームに触れたことはなく、
原作を読破し、全貌を知るのには一ヶ月かかったとか。
で、最初はほぼ全編に渡るダイジェスト版的なシナリオを書き、
それを原作者・竜騎士07に読んでもらい、
そのアドバイスにより<鬼隠し編>に絞ったようだ」

----ふうん。よくわからニャいけど、
密度が濃くなったということなのかな?
「そうだね。
映画の印象だけで言うと、
物語としては『ウィッカーマン』に近かったね。
昭和58年初夏。
東京から雛見沢村に引っ越してきた前原圭一は、
村の小さな分校で
レナ、魅音、沙都子、梨花らと仲よくなる。
だが、ある日、この村に伝わる『秘密』を知ってしまう。
それは、毎年、祭りの夜に
1人が死に、1人が消えるという怪事件が発生しているというもの。
そして、今年もやはりその事件は起こり、
やがてそれは彼の身にも襲いかかってくる----。
見どころは、その少女たちを演じる
飛鳥凛、松山愛里、あいか、小野恵令奈といった美少女たち。
なかでも飛鳥凛、松山愛里の<大きな眼>は怖い。
一瞬にしてかわいい笑顔が恨みと怒りが混在した眼へと変わるんだ」

----及川中監督って『富江』とか
ホラーで有名だよね。
「うん。
実を言うと
ぼくはその昔、
及川中が脚本を書いた『ザ・ファースト・ステージ The First Stage』
(これ、知っている人ほとんどいないだろうな…)のとき、
彼にインタビューしたことあるんだ。
とても気さくな人で、
しかもほんとうに映画が好きなんだなということを
感じさせてくれる初々しい好青年だった。
この映画でプレスの写真を見て
ちょっとビックリ(笑)」

----少し話がそれてニャい。
「ゴメンゴメン。
しかし、監督デビュー作
『オクトパスアーミー シブヤで会いたい 』から、もう18年。
監督として、着実にキャリアを重ねてきただけあって、
さまざまな恐怖演出を駆使。
しかもそれに加えて
大自然の夕景などの叙情的風景や
思春期ならではの心の微妙な揺らめきも取り入れていて
ぼくとしては十分に楽しめたね。
なかでも、前原圭一の描き方がいい。
前の学校でいじめられていたという過去を持つ彼が
転校生として
最初は舐められまいと突っ張っていたのに、
美少女たちに囲まれてすぐにいい気に。
ところがそれが一瞬にして恐怖へ。
この時期の少年たちにとって少女、
とりわけ制服の少女というのは
ある意味不可解、未知のミステリアスな存在。
それが<恐怖>という形で
心理的に結びついていく。
この描き方が好きだね。
演技する少女たちがそこまで理解していたかどうかは
少しクエスチョンだけど…」



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フォーンの一言「フォーンも眼は大きいニャ」ぱっちり

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『休暇』

2008-03-19 10:28:18 | 新作映画
----最初に確認したいんだけど、
これってどこの国の映画?
「(笑)。日本映画だよ。
確かに、このタイトル、
一昔前の中近東か東欧の方のイメージあるよね。
でも原作は『魚影の群れ』『うなぎ』(原作:「闇にひらめく」)の吉村昭。
なかなか奥の深いお話だったよ」

-----どういうお話ニャの?
「主人公は刑務官・看守部長の平井透(小林薫)。
未婚のまま年を重ねた彼に結婚の話が舞い込んでくる。
母が亡くなり、すでに有給休暇を使い果たしているため
新婚旅行をあきらめていた彼だが、
その挙式前日に死刑囚の金田真一(西島秀俊)の刑の執行が決まる。
晴れの日を前にした部下に嫌な気持ちを起こさせまいと
平井を処刑執行の担当から外そうとする三島副看守長(大杉漣)らの思惑をよそに、
平井は自ら支え役を務めることを申し出る」

----??
「なんと処遇部長・執行指揮官(利重剛)からこの支え役を務めれば
一週間の休暇が与えられるという通達があったんだ。
『お前、人のだ命をなんと思っているんだ』
平井に詰め寄る三島。
『主任だって、この仕事で飯を食ってるんじゃないですか』----
周囲は騒然となって…」

-----うわあ。あまり聞いたことのない内容の映画だニャあ。
それにしても、その支え役ってニャに?
「絞首刑で上から落ちてきた受刑者を支える、
いわゆる死刑執行補佐。
執行後、ときに受刑者はまだ生きているときもあるから、
これは壮絶だ。
映画は、その平井が新婚旅行に向う列車の中から始まり、
お見合いから結婚式に至るまで、そして拘置所での死刑執行までの日々を
中に挟み込みながら描いていく」

-----ふうん。
やはりキツそうな映画だニャあ。
見どころはどこ?
「一つは、なかなかその心の内が覗けない平井の日常。
何を考えているのか、
その表情からはいっこうに窺い知れない彼を
小林薫が見事に表現している。
『歓喜の歌』など映画への出演が相次いでいるけど、
これは近年の彼のベストアクトだと思う。
それと西島秀俊。
いつもながらの寡黙な演技。
でも、その神経が鋭く研ぎすまされていることが
ちょっとした表情の変化から窺い知れる。
看守たちの微妙な言葉の変化、
そして足音の違いなどで、
ついに訪れたその日が分かってしまうんだ。
それに気づいたときの感情の爆発、絶望の慟哭には
ふだんおとなしい役が多い彼らしからぬ
凄まじい激情が溢れていた」

-----そうか、刑執行の日は
あらかじめ教えないんだよね。
しかし、知られないようにするのも気を使いそう。
「うん。
そのとき、受刑者に何が起こるか予測がつかないからね。
しかし、この映画で初めて知ったけど、
この看守たちというのは厳格な階級社会。
絶対に逆らえない上命下服となっている」

-----ふうむ。人の命を終わらせることを仕事とするんだものね。
一方で、主人公は新しい生活を築くというわけか。
「そうなんだよね。
妻となる美香役には大塚寧々。
映像的にはそれほど凝ったことをしているわけではないけど、
この撮影にあたっては
おそらく徹底した取材を重ねたんだろうというのは窺える。
とにかく緊迫感で1時間55分を見せきる。
あっ、その連れ子と死刑囚にある関連性を持たせているところも
もしかしたら、これは映画としての脚色かも…」

----それってニャに。
あっ、簡単には言えないか…。

        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「死刑って、人間だけだよニャ」複雑だニャ

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『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』

2008-03-17 21:58:05 | 新作映画
(原題:Mr. Brooks)

----これって“指紋の殺人鬼”って呼ばれている男の話だよね。
どこから、そんな名前がついたの?
「うん。この映画の主人公ブルックス(ケビン・コスナー)は殺人を犯すと、
その現場に被害者の指紋を意図的に残すんだ」

----普通はそんなことしたら
証拠が残りそうなものだけど?
犯人の特定にも結びつきやすくなるし…。
「まあ、そこが映画たるゆえんだね。
リアリティよりもアイデアによるオモシロさが先。
殺人鬼ブルックスは
成功したビジネスマンにして寛大な慈善家。
でも、殺人の衝動が抑えきれないでいる。
数年前に最後の殺人を犯して
しばらく鳴りを潜めていたんだけど、
“内なる声”が
またもや彼を犯行へと駆り立てていく」

----ケビン・コスナーと言えば、
ミスター・アメリカってイメージが強いけど、
これは意外なキャスティングだニャ。
「そうだね。
しかもその“内なる声”を
『バンテージ・ポイント』で大統領に扮したウィリアム・ハートが
喜々として演じている。
ほら、漫画でよくある
天使の声と悪魔の声が耳元で囁くヤツ。
その悪魔の方だけがビジュアル化されていると思ったら
これは分かりやすいかも」

----ふうん。じゃあ、その犯人の内面を
ずっと見せていくわけ?
「いや、この映画は
そこに、さらなる物語を用意する。
ブルックスの犯罪を向いのアパートに住むカメラマンのスミス(ディーン・クック)が目撃----」

----ありゃりゃ大変だ。
彼は警察に通報?
それともブルックスを強請るのかニャ?
「強請る方。でもそれだけじゃないんだね。
ブルックスに自分の目の前で
もう一度殺人をやってくれというんだ」

----ニャに、それ?
「普通は“なに?”って思うよね。
覗きの常連者でもあるスミスは、
殺人を目撃したときにこれまでにない興奮を感じた----
まあ、こういうわけだ。
そこにこの事件を追う女性刑事アトウッド(デミ・ムーア)が絡んでくるんだけど、
実は彼女にも私生活上の悩みがあった…」

----混み入ってるニャあ。
「そこがこの映画の長所でもあり欠点でもあるかな。
大詰めで行なわれる殺人が
あまりにも作りこまれている。
本来、ブルックスは“内なる声”に逆らい、
足を洗おうと努力しているという設定。
それまでの彼の行動から見ても
この殺人はちょっと計画的すぎる…」

----でも、映画としては
それくらい凝ったストーリーにした方がいいのかもニャ。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「何度も言ってるニャ、殺人鬼はいやニャ」もう寝る

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『イースタン・プロミス』

2008-03-15 14:40:37 | 新作映画
(原題:Eastern Promises)

----この映画、ヴィゴ・モーテンセンが
アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたんだよね。
「うん。だけど、
もっと多くの賞にノミネートされてもよかったんじゃないかな。
デヴィッド・クローネンバーグの、
これはいい意味での成熟を感じさせてくれた作品だったね」

----クローネンバーグって
ホラーというイメージがあるけど…。
「そうだね。
でも近年では
ドラマ志向が強くなってきている。
とはいえ前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』もそうだけど、
目を背けたくなるような
直接的なバイオレンス描写が多いのは変わらない。
今回のこの映画は、
その冒頭から間違いなくクローネンバーグ印。
観客の予想をはぐらかすような展開の妙も含めて
実によくできた導入部だ」

----脚本は誰ニャの?
「『堕天使のパスポート』のスティーヴ・ナイト。
前作がロンドンに住むアフリカ人とトルコ人のお話。
こんどは、ロシアなど東欧からやってきた人々を軸に、
人身売買を題材にしている」

----えっ、そんなキツいお話ニャの。
「この映画のヒロイン、アンナ(ナオミ・ワッツ)は助産師。
子供を身籠った14歳の少女の帝王切開に立ち会ったことがきっかけで、
彼女の持っていた日記をもとにその身元を割り出そうとする。
少女は死に、アンナは生まれてきたこの子どもだけでも
故郷へ送り届けようと思ったわけだ。
しかしアンナはロシア人のハーフでありながら、ロシア語がわからない。
日記に挟まれていたロシアン・レストランのカードを手に、
その店を訪ねたアンナは、
そこでロシアン・マフィアの運転手をしている
ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)という謎めいた男に出会う。
そして、それがきっかけで
彼女は今まで知ることのなかった裏世界へと近づいていく」

----ニャルほど、ストーリーだけでもオモシロそう。
でも、クローネンバーグ印ってのは?
「う~ん。
これはかねてより思っていたことだけど、
このクローネンバーグはビジュアルを重視する監督。
特に、メタモルフォゼした人間の異様な姿が
彼の世界を特徴づける。
代表作『ザ・フライ』が分かりやすい例だね。
今回は普通のドラマだけに
その『ザ・フライ』や
『ラビッド』のような目を引く肉体の変化はないけど、
ロシアン・マフィアを特徴づけるタトゥーがそれの代わりをする。
主人公ニコライは、マフィアの一員として認められるための儀式として
ある印を体に刻み付ける。
痛みを伴うそのタトゥーが、彼の新しい存在の証になるんだ」

----で、それをヴィゴ・モーテンセンが…というワケだニャ。
「うん。
このタトゥーを観客に見せるため、
彼は全裸にならなくてはならない。
しかも物語の流れからも、
この全裸シーンは必要不可欠な仕組みとなっている。
公衆浴場で繰り広げられる、この全裸ファイトシーンは、
ちょっと信じられないほどの壮絶さ。
そこでは「見えた」「見えない」などということを気にするのが
恥ずかしくなるほどの
ギリギリの命のやり取りが行なわれる」

----ゴクッ。
「それに加えて
映像的にも、
まるでかつてのソ連映画を見ているかのような
澱んだ寒々しい色調と触感。
これは撮影だけでなく衣装の人にも敬意を表したいなと、
その名前を確認したら
デニース・クローネンバーグ。
監督のお姉さんだ。
そうそう、スタッフとしては音楽ハワード・ショアの貢献も大きいね。
クローネンバーグの世界を知りつくした音作りで、
こちらもクラシカルな雰囲気を醸し出している」

----俳優では、ほかに誰が出ているの?
「ボスにはアーミン・ミュラー=スタール。
その息子で情緒不安定なキリルにヴァンサン・カッセル。
これはちょっと見モノ。
いかにも、こういう人いるよなって感じの二代目バカを好演。
映画通の人たちには受けそうだ。
それと、アンナの叔父役に、
『早春』という名作で知られる監督のイェジー・スコリモフスキー。
彼はしばらく監督業を離れていたけど、
今年、新作『America』を撮るのだとか。
こちらも観たいなあ」

----でも、話聞いていると、
残酷シーンとかファイト・シーンばかり。
ドラマの方はどうニャのよ。
ヒーローとヒロインがいるんだから
愛のお話もありそうだけど…。
「いやあ。これがまた素晴らしい。
愛とまで言っていいのかどうか、
ふたりの心が通いあう瞬間の映像は絶品。
場内からはすすり泣きも洩れていた。
こんなことクローネンバーグの映画では珍しい。
ぼくがあれこれ言うより、
まずは観てみることをオススメするね」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「怖そうだけど、観てみるニャ」複雑だニャ


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『最高の人生の見つけ方』

2008-03-13 20:52:24 | 新作映画
(原題:The Bluckest List")

----あれっ。ジャック・ニコルソンと
モーガン・フリーマンの間に挟まれているこの人は?
「ありゃりゃ、知らないかな。
俳優としてもよく出ているんだけどね。
彼は、この映画の監督ロブ・ライナー。
『スタンド・バイ・ミー』の監督と言ったら分かるかな。
以後、『恋人たちの予感』『ミザリー』などヒット作を連発。
ぼくは彼の映画よりも、
その父親カール・ライナーの『オー!ゴッド』が大好きなんだけどな」

----あ~あ。そうか。
最近では『迷い婚 すべての迷える女性たちへ』もそうだっけ?
「うん。ちょっとセックス的な表現も入れはするものの、
彼は本質的には
家族で安心して楽しめる映画を作り続けている監督。
映画を離れてたプライベートでも
恵まれない子どもたちの問題などに力を入れている。
でも今回は、その子どもの方ではなく
余命半年を宣言されたふたりの老人が主人公。
勤勉実直な自動車整備工カーターと、
大金持ちの豪腕実業家エドワード。
出会うはずのない二人が、人生の最後に病院の一室で出会い、
死ぬまでに実行したい“棺桶リスト(バケット・リスト)”を作り、
人生のやり残したことを一緒にかなえていくというもの。
映画は、最初はいがみ合っている二人が仲よくなる過程を
よどみなく描いていく」

----でもニャんだか、予定調和って気がするね。
「うん。しかも行く場所がピラミッドだったり、
チョモランマだったり香港だったり。
世界の名所が次々と出てくる」

----まるで 『ジャンパー』みたいだ(笑)。
「配役も、自動車整備工がモーガン・フリーマン、
豪腕実業家がジャック・ニコルソンと予想通り。
ただ、ちょっと変化球も入れてあって、
実はカーターは、家族のために自分の夢を犠牲にしてきたという
忸怩たる思いを抱いている」

----よくできたマジメな男というだけじゃないんだ。
「そう。
それともう一つ、巧いなと思うのは
『死ぬまでにしたい10のこと』じゃないけど、
『スカイダイビングをする』『ライオン狩りに行く』といった
具体的なイメージがつきやすい願望のほかに、
『赤の他人に親切にする』涙が出るほど笑う』
『世界一の美女にキスをする』といった
主観的なものが織り込まれ、
それが彼らの人生と見事に絡み合っているところ。
このあたりが人情派ロブ・ライナーだね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「なかなか、いい感じだニャ」うららかフォーン


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『ブラックサイト』

2008-03-12 14:54:41 | 新作映画
(原題:Untraceable)

----“ブラックサイト”って
ネットのアブナいサイトのこと?
「うん。
この映画は、そのキャッチコピー
『FBIサイバー捜査官を追いつめる、66億人の好奇心』が
内容の全てを言い表している」

-----?
「冒頭で犠牲になるのは猫さん。
そのこともあって、あんまり詳しくは言いたくないんだけど、
この映画の犯人はネットで殺人を中継。
最初のうち、被害者はまだ生きているんだけど、
その処刑の様子をライブ中継しているサイトへのアクセス数が増えるに従って
被害者は死に近づいていくという仕組みになっているんだ。
たとえば、出血を早める抗凝固剤を点滴注入。
その量がアクセス数の上昇に従って
増えていくといったようにね」

-----にゃんとも極悪非道ニャ。
でも、ネット専門のFBIとかいるわけでしょ。
ニャんで捕まらないの。
「原題が『Untraceable』=追跡不能。
この犯人は海外のサーバーを利用。
その上、強制閉鎖してもIPアドレスを絶えず変更して
無限にコピーを繰り返すんだ」

-----でも、これって
単なる劇場型の快楽殺人?
それとも裏に何かあるのかニャ。
「まあ、それ以上は言わない方がいいだろうね。
この映画の第一の見どころは
ダイアン・レイン扮する主人公のFBI捜査官ジェニファー。
その役どころとしては
ちょっとジョディ・フォスターの『羊たちの沈黙』を思わせるけど、
彼女よりもっと年上。
『マルサの女』じゃないけど、子供がひとりいるという設定が
役柄にうまくいかされていたと思う。
そうそう、彼女はシャム猫と暮らしていて、
それが、この事件の犯人と冒頭の事件の犯人を結びつける直感にも作用するんだ」

-----じゃあ、細かい箇所にも気を使った
凝った映画になっているんだ…。
「う~ん。
ただ、犯行場所の割り出しが偶然性に頼っているのと
クライマックスが
結局は、昔ながらの王道的な戦いというのがね…。
あっ、そうそう。
もう10年以上前になるけど、
同じソニー配給の映画で
『ザ・インターネット』というのがあったけど、
あの頃はまだインターネットが普及していなく、
当時、宣伝の人は、
インターネット知らなくても分かるかかどうか気に病んでいたっけ。
なんだか隔世の感があるね」



        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「とんでもない犯人だニャ」ご不満

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※ちょっとCM。これからの季節にピッタリ。
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『パリ、恋人たちの2日間』

2008-03-11 10:57:34 | 新作映画
(原題:2 Days in Paris)

----今日は機嫌がよさそうだね。
観に行く前とは全然違う。
「うん。
久しぶりに、
心から楽しませてくれる映画に出会ったって感じ。
あのインテリ臭が強いジュリー・デルピーが監督。
しかも“パリのウディ・アレン”なんて言われていたから
絶対に、自分には合わないと思ってたんだけど、
まさかこんないい裏切りが待っているとは…」

-----ウディ・アレンということは、
自意識過剰のインテリ人の悩みを
コメディ・タッチで描いてるの?
「いやいや。
そうじゃなかったんだね、これが。
まず設定を話そう。
フランス人写真家マリオン(ジュリー・デルピー)と
インテリアデザイナーのジャック(アダム・ゴールドバーグ)。
付き合って2年。ニューヨークで一緒に暮らしているふたりは
マンネリ気味の関係をリフレッシュしようと、ヴェネチアに。
その帰途、マリオンの故郷パリへ寄ったところ、
彼女の過去が次々と明るみに。
英語が話せないジャックのフラストレーションはたまる一方で…」

-----ははあ。アメリカとフランスの
カルチャーギャップを描いたものニャンだニャ。
「そう。
しかもマリオンの両親が、これまたおおらかと言うか
いじわるな質問で彼を試したりするものだから
ジャックのイライラは最高潮に。
この両親を演じるのがジュリー・デルピーの実の両親
アルベール・デルピーとマリー・ピレ。
ここには、演技を越えたオモシロさがあったね」

-----楽しそうな映画ということは、
ニャンとなく分かったけど。
それだけで、えいが好きになるというのも不思議。
「うん。実を言うと
映画ファンを喜ばせるようなギャグが
至るところに散りばめられているんだ。
たとえば、ジャックがサングラスを選ぶとき、
『どっちがゴダールにみえる?』。
あるいはドアーズを好きでもないジャックが
ジム・モリソンのお墓参りをしたがる理由が
ヴァル・キルマーがジムを演じたから…」

-----あれっ、デルピー、
猫さんを抱っこしてるよ。
「この猫さんの名前がまたふるっている。
なんとジャン=リュック。
これはもちろんゴダールから取っている。
あっ、そうそうこのジャン=リュックは5kgを越えているんだ。
それで分かったんだけど、
5kg越えると、飛行機では客席に一緒に乗れないらしいよ。
フォーンも無理だね」

-----よっぽど、いいもの食べたんだニャ。
「ジャン=リュックが食べたのは
賞味期限すれすれのフォアグラ。
でもフォーンだって、あん肝食べて
病院で呆れられたことあったじゃない。
まあ、いい勝負だね」

-----そ、それは。
ちょっと映画の話からズレていない。
「いやあ、とにかく観てもらうしかないね、これは。
デルピーは、監督に加えて製作、主演、音楽、編集、
それに主題歌まで担当。
そうそう、撮影はさすがに彼女じゃないけど、
これも映画の雰囲気にピッタリ。
会話のシーンなんて
アップなのに手持ちで写していて、
ライブ感覚がとてもよく出ている。
おまけに、パリの風景もたっぷりと楽しめるしね。
これまで、巨匠たちの映画にたくさん出ているデルピーだけど、
変に肩肘張らず、
自分なりの世界をしかも映画的に出していて、
ほんと好感が持てたよ。
そうそう、忘れないうちに。
ダニエル・ブリュールも出演。
プレスとかには“意外な役柄”と書いてあったけど、
これは彼にピッタリだよ」



        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「楽しそうな映画だニャ」いいねぇ

※これがウィットだ度


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※ここからはCM。
映画とは関係ありません。この車も出ていなかったと思います。

kaffik_img_0000000163.jpg

↑よかったらCLICKしてみてください。動画が現れます。
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『山桜』

2008-03-10 12:13:22 | 新作映画
----「本のページをめくるように
父の原作の映画を観たのは初めての経験でした」。
これって藤沢周平の長女・遠藤展子さんの言葉だよね。
「うん。
最高の宣伝惹句だね。
ぼくは藤沢周平の原作を読んでいるわけではないけど、
映画を観た限りでは、
約20ページの短編を大切に丁寧に作っている感じは受けたな」

-----どういうところにそれを感じたの?
「まずはキャスティングかな。
今の若手(?)の中で
東山紀之ほど、
侍姿がこれほど凛々しく似合う俳優はいない。
いままでなぜ彼を起用しなかったんだろうと思ったね。
おそらく、
原作のテーマを現代に重ねあわせようという観点の方が
重視されていたんだろうな。
今回は、主人公・野江を取り巻く3人の母を演じる女優たちも
ベテランがそろい踏み。
富司純子、永島瑛子、
そして何よりも驚いたのが檀ふみ。
彼女をスクリーンで観るの、久しぶりじゃないかな」

-----そんな中で、
主演の田中麗奈は現代的な顔。
少し浮いてない?
「いや、監督が篠原哲雄。
田中麗奈の代表作の一本、
『はつ恋』を監督しているし、
彼女のいいところを知りつくしている。
そしてあの映画のクライマックスが…」

-----あっ、桜だ…。
「そういうことだね。
さてこの映画は、
不幸せな結婚を繰り返した女性・野江が
かつてお見合いしながら結婚を見送った手塚弥一郎と
山桜の樹の下で再会するところから始まる。
折しも、彼らの住む海坂の地では
諏訪平右衛門(村井国夫)が豪農と組んで私腹を肥やし続けていた。
諏訪が権勢を振るうにつれ、
そのおこぼれに預かろうと、次第に増えていく取り巻き陣。
手塚は、我が身を犠牲にして彼に刃を振るうが…。
このあたりの描写も今の時代に受けるかも」

-----でも、主人公は、
あくまでも野江だよね。
物語の主軸は少し違いそうだけど…。
「うん。そうだね。
篠原監督の言葉をちょっと紹介しよう
『人は簡単には幸せにはなれない。
互いを想う気持ちを持ちながら、
我慢に我慢を重ねた後にとめどなく心を震わす瞬間こそ
幸せへの出発なのだと藤沢先生の文学は教えてくれた』。
映画は、この野江に訪れる<幸せへの出発、その瞬間>が
実に映画的に描かれる。
ここには、富司純子の存在感も大きく作用。
そして、そこに<山桜>が見事に絡んでくるんだ。
あと、個人的に嬉しかったのが大名行列の遠景ショット。
これも久しぶりに観た気がしたな」


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フォーンの一言「今年の桜は、いつ咲くのかニャ」小首ニャ

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