ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『クローサー』

2005-02-28 20:24:17 | 新作映画
-----『クローサー』って、ナタリー・ポートマンが
アカデミー助演女優賞にノミネートされてた映画だよね。
「うん。まずその前に今日発表のアカデミー賞。
いやあ、思ってたのとは大違い。
ここでアカデミー予想、喋らなくてよかった。
『アビエイター』がここまで冷遇されるとは---。
マーティン・スコセッシ、
やはりニューヨーク派というのがいまも響いてるのかな?」

-----それはきっと他の人がいろいろ言ってくれるよ。
それより、今日の映画は?
「う~ん、フォーンには喋りにくい映画だな。
ずばりテーマは、
“セックスの存在がおよぼす愛への影響。”
出てくるのは4人の男女。
ダン(ジュード・ロウ)、アリス(ナタリー・ポートマン)、
アンナ(ジュリア・ロバーツ)、ラリー(クライブ・オーウェン)」

-----大物スターばかりじゃない。いいから話してよ。
「小説家志望のジャーナリスト、ダンは
ストリッパーのアリスと一緒に暮らしている。
ダンはフォトグラファーのアンナに惹かれ、彼女を口説こうとする。
アンナもダンに魅力を感じるものの、彼に恋人がいることから敬遠。
それから半年後、
チャットでアンナになりすますというダンの悪戯がきっかけで
医師のラリーは、アンナと偶然に出逢い結婚へ。
しかしそれでもダンはアンナのことが忘れられない。
さらに4ヶ月後、アンナの写真展で、
ついに運命の4人が顔をあわせてしまう。
その後は、もう4人の関係入り乱れ。
で、なにが凄まじいかって、
お互いに自分のパートナーが別の男と関係を持ったことに気づくと、
その関係があったかどうかをパートナーにとことん問いつめ、
セックスの中身まで根掘り葉掘り聞き出すんだ。
特に男の方がね」

-----うわあ、とてもカップル向きじゃないにゃ。
「そのとおりだね。
見せると言う意味での過激なセックスシーンこそないけど、
会話がなんともすごい。
ジュリア・ロバーツなんて、
よくぞこんな露骨なセリフを次々と言えたものだと、その点は感心。
でもほんと生々しいよ」

-----ナタリー・ポートマンはどうにゃの?
「彼女はストリッパーという役柄上、大胆に露出。
でもセリフは一番印象に残る、いわばもうけ役。
『負けるのか抵抗するのか…その瀬戸際の瞬間がある。
私には今がその瞬間よ』
『女は服を脱がなくても嘘をつくのがうまいのよ。
セックスの最中でもね』
そしてとどめが
『嘘もつきたくないし真実も話したくない。
だから-----もう終わり』
あ~、ヘビーな映画だった。
あっ、そういえば監督がマイク・ニコルズ。
昔『愛の狩人』なんて
原題がズバリ(調べてね)の映画を撮ってたっけ」

      (byえいwithフォーン)

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『阿修羅城の瞳』

2005-02-26 10:53:37 | 新作映画
-------この映画、試写会が大盛況だったんだって?
「『阿修羅城の瞳』なんてタイトルからして魅力的だからね」
-------あまり映画っぽくないよね。
「そうなんだ。これは元はと言えば劇団☆新感線の舞台。
それを観て『これは現代の歌舞伎だ』と思ったという市川染五郎。
彼を主役に松竹とコラボレイトし、2000年、2003年に上演。
今回は、大ヒットしたその芝居を
『陰陽師』(これはいただけなかったけど)の
滝田洋二郎監督が映画化したというわけなんだ」

-------そういえば時代劇っぽいにゃ。
「時は、文化文政。人の世を滅ぼさんと江戸の町を跋扈する鬼たち。
そんな鬼を祓うために幕府は『鬼御門』を結成。
日々、暗闘を繰り返している中、
一人の男と一人の女が運命的な出逢いを果たす。
男は、人気舞台役者の病葉出門。
彼はかつて『鬼御門』副長として“鬼殺し”の異名をとっていたが、
5年前のある事件をきっかけに引退。
女は、盗賊団“闇のつばき”の一人、つばき。
彼女は5年より前の記憶をなくしている。
この二人の運命の恋に、鬼の王・阿修羅復活の物語が絡んでくるんだ」

------いよいよ、映画っぽくないにゃあ。
「でもこれは日本映画のこれからの可能性を示す映画かも知れない」
-------えっ、どういうこと?
「だって考えても見てよ。
ハリウッドにはミュージカルという非リアルなジャンルがある。
中国だって、アン・リーやチャン・イーモウが武侠映画なんて、
現実からは遠く離れた作品を撮っている。
一方、日本といえば
80年代、小劇場ブームが起こったにもかかわらず、
つかこうへいや第三エロチカの一部の作品を覗いては、
本格的に映画化されていない。
これってすごくもったいないと思うんだ」

-------それはお芝居のよさはお芝居でしか出せないってことじゃ?
「そうなんだね。だからこの映画は重要と思う。
その壁を取り払おうとしている。
芝居では抽象・省略が許される。
でも映画では一部の表現法を除いては全部見せるのが前提。
しかも映画の場合、ディテールまでクリアに映し出されるため、
中途半端な美術・装置は命取りになってしまう。
そのため、これまではその劇作家の個性的なイマジネーションを
完璧に映像にすることは至難の業だった。
ということもあって、
みんなこの手の世界にチャレンジすることを敬遠してたというわけさ。
ところがいまの時代、CGの隆盛でそれが可能に。
ただ、この映画ではあえてCGは抑えめにしたらしいけど」

-------えっ、なんで?
「CG合成だと、ほとんどはグリーンバック。
でも、それだと役者もリアルな芝居が叶わないということかららしい。
その分、ミニチュアが多用されてるんだけど、
これも昔に比べて格段に進歩。
CGで作ったモノとの見極めがほとんどつかないほどだった」

-------プレスのスチール見てると、
なんだかオーバーアクトに見えるけど....。
「映画初主演となる市川染五郎の起用も含めて、
芝居がかったその演技も認めたいと思うんだ。
だってミュージカルだって、いわばオーバーアクトだろ?
一つの映画を作るときにはその“世界”に見合った芝居でいいと思う。
よく言われる『抑制された演出』なんてのは、
このような映画を語るときにまで引き合いに出すべきではない。
もちろん、そんな映画もあっていいけどね...」

-------でも、その考え方ってけっこう叩かれるかもね?
「そこにあるものをキャメラで写し取る、
もちろんそれも映画だけど、
故・伊丹十三監督が言うように
『フレームの中に世界を作る』、これも映画の一つの方向性。
映画ならではの嘘、これはぼくの好きな世界だね。
あっ、そうそう余談だけど、
エンディング曲は『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』。
スティングの歌い下ろしらしいよ。
日本では彼が歌った映画音楽だけを集めたCDが発売されるんだってさ」

      (byえいwithフォーン)

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『わが家の犬は世界一』

2005-02-24 23:52:05 | 新作映画
「戌年でもないのに、今年はなぜか犬の映画が多い。
しかもこれまたフォーンの前では話しにくい映画。
というのもこれは
未登録で飼っていた犬を公安(警察)から取り上げられた男ラオが、
犬を取り戻すために孤軍奮闘するお話。
夜の公園で犬を取り締まる警察、犬の肉を売り買いする業者など、
ペットと暮らす者にとっては正視できないシーンが続出。
いったいどこの国のどの時代の話?と言いたくなるが、
なんとこれはお隣り、中国の現在(いま)。
中国では1990年代に入ってから、犬をペットとして飼うのが大流行。
ところが95年に衛生上の問題から
犬の飼育に厳重な制限がなされたのだとか。
その登録料が5000元-------と言われてもピンとこないが、
日本円で換算すると約70000円にもなるのだとか」

-------ふうん、ぼくのためだったらその金払える?
「あちゃっ、フォーンいつ戻って来たんだい。
(これは話をシフトせねば…)
いや、この映画はね。大事な犬を助けるため、
タイムリミット18時間の中、
あの手この手をつくす飼い主ラオの姿を描くんだ。
彼はコネも使えば、替え玉作戦も行う。
若い警官にタバコ代と称して賄賂を贈っては
『いい年して恥ずかしくないのか?』とあきれられる。
でも、このお父さんラオに取っては
口うるさい妻や反抗的な息子より、
無条件で慕ってくれる愛犬カーラがかわいくて仕方がないわけ。
犬だけが自分を認めてくれる…」

-------もしかして、それって自分と重ねてない(笑)?
ま、それはともかくとして、これまた涙、涙の映画ってわけ?
「いやいや、それが全然違うんだ。
映画は生き別れの悲しみといった
センチメンタルな情緒へは向わない。
北京市(権力)が一方的に決めたことに
理不尽と思いながらも従わざるをえない犬愛好家たち(庶民)。
監督は、むしろこのラオの奪還作戦を通して、
現代中国社会への<違和感>を表明している気がする。
おそらく、ぼくも含めてこの映画を観た多くの人たちは、
当局に対して怒りを感じる-------というより、
それ以前にあきれてしまうに違いない。
胡同(フートン)の空き地で警棒を叩き、手を打ち鳴らして
犬を誘き寄せる警官たちの滑稽さと不気味さ。
これって、声高に当局を批判するプロパガンダより、
よっぽど効果的な画だと思うよ」

-----このお父さんもいい感じだにゃ。
「うん、チャン・イーモウの『活きる』で有名になったグォ・ヨウ。
『活きる』撮影の時も村中の犬から慕われた(本当か?)ほどの犬好きなのだとか。
一説には『中国の寅次郎』とも言われているらしいけど、
この飄々とした風采は捨てがたい味があるね」

      (byえいwithフォーン)

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『メールで届いた物語(ストーリー)』

2005-02-23 23:04:07 | 新作映画
------今日の映画は、いまはやりのオムニバスだね。
「そう、『メールで届いた物語(ストーリー)』っていうんだ。
全部紹介すると収拾がつかなくなるから
ストーリーに関してはプレスの引用・抜粋で…。
●亡き恋人へ手紙を送り続ける病気の少女と
郵便配達員の交流を描いた『mail』。
●男に振られた女がチェーンメールをきっかけに
奮闘する姿を綴った『CHANGE THE WORLD』。
●二人のサラリーマンによって送られる怪しいメールの
引き起こす恋の顛末『アボカド納豆。』。
●携帯メールで架空請求詐欺をする男が
ある女性と出会ったことで辿る運命を描いた
『やさしくなれたら…』。
この4つの恋愛模様を“メール”をモチーフに描いているわけさ」

-------ずばり、おススメはどれ?
「『アボカド納豆。』(笑)。
まずタイトルがいい。インパクト十分。
自分で実際に作ってみたくなる」

------冗談はいいから、見どころはどこ?
「本命の女性を見つけ結婚を考えている先輩・藤井(大倉孝二)と
複数女性との交際を誇りにしている後輩・山口(岡田義徳)。
先輩は後輩が本当に意中の人に思われているかを確かめるため、
『不幸の手紙』ならぬ『幸せの呪文』をメールで送ることを考えつくんだ。
『アボカド納豆。』というタイトルで送られるその呪文の中身は
『これは幸せの呪文です。あなたの好きな人にこの呪文を送って下さい。
そうすれば、その人とは永遠の絆を結ぶ事ができます』というもの。
ただし、送り主が自分と分からないように
別の人の携帯から送らなくてはならない」

------なんか、実際に使えそうな手だにゃ(笑)。
「映画は、この二人のかけあいが実に絶妙。
全編ハイテンションのまま、物語は思わぬ方向へ走り出していく。
つくづく映画は脚本、
そしてそれを演じられる役者がいなくては
始まらないということが分かったね。
監督は鈴木元。こちらの演出も手慣れていて
深酒の翌朝、自分はだれの本命でもないことを思い知り憔悴している山口の前を
一人の青年が爽やかにランニングしていくなどという心憎いシーンもある」

------でも、そういう意味で言えば
次の『やさしくなれたら…』も北村一輝主演で
期待ができそうだけど?
「うん。こちらはハードボイルド・メロドラマ。
北村の役者イメージ=アウトローが
うまく脚本に生かされている。
監督は哀川翔主演のVシネマでデビューした鳥井邦男。
渡辺哲、津田寛治と脇もコワモテで固め、
しっかりと自分の世界を打ち出している。
ただ、けっこう古めかしい世界ではあるんだけどもね」

      (byえいwithフォーン)

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『ベルリン、僕らの革命』

2005-02-22 22:42:48 | 新作映画
------『ベルリン、僕らの革命』?
これって現代(いま)のことだよね。
「そう。でもその中で語られるのは資本主義の弊害。
かつて世界的に火がついた学生運動の時代を
思い起こさせる映画となっていた」

------ふうん、いまの時代には合わないわけだにゃ。
「主人公はヤンとピーター、若者二人の義賊(?)。
その名も『エデュケーターズ(教育者)』というんだ。
彼らは大金持ちの邸宅に忍び込んでは
高級な調度品を積み上げたり配置がえしたりして勝手にレイアウト。
そして「ぜいたくは終わりだ」という置き手紙を残していく。
決して盗んだりなんかはしないんだ」

------盗んで貧しい人に配ればいいのに?
「そうも思うよね。
さて、ヤンとピーターは同居するほど仲がいい。
ところがピーターの旅行中、ヤンがピーターの恋人ユールに、
二人の秘密を明かしてしまう。
で、このユールというのが資産家の高級車に追突して
賠償金の支払いで借金づけの身。
ヤンの話を聞いたユールは彼を誘い、
その憎き金持ちの家に忍び込んで
家の中をめちゃくちゃにしちゃうわけだ。
ところがなんとユールがそこに携帯を忘れてしまう…」

------分かった。それを取り返しに行ったら
見つかってしまったというパターンだにゃ。
「正解(笑)。しかもヤンとユールが急接近。
これまた『突然炎のごとく』から『冒険者たち』
『明日に向って撃て!』を彷彿させる懐かしいシチュエーションだ。
それはともかくこの映画が少しひねってあるのは、この資産家の設定。
彼はかつての学生運動の闘士。
そんな彼が若者の敵として誘拐される方に回ってしまう」

------ふうむ、なんとなくリアルな感じ。
「さて、ここからがこの映画にノレるかどうかの分かれ目となるんだけど、
この資産家が軟禁先の山小屋で彼ら若者と議論を始める。
しかしいまの若者たちには
悲しいかな、それほどの理論構築はできていない。
逆に資産家の方は、誘拐軟禁された身でありながら余裕さえ漂い始める。
なんと、逃げ出すチャンスがありながら
ゆっくりくつろぎ、料理まで始めたりするんだ。
完全に若者たちのことを見切っている。
ビジネス、ビジネスの毎日の中、
この状況を<休息>と捉え、楽しんでるかのように....。
この山小屋でのシーンは緊迫には向わず、いわばオフビート感覚。
試写室では外国人を中心に笑いも起こった。
でも、ここをもう少し短く切った方がよかったんじゃないかと思うな。
間延びしてる気もする」

(※ここからは少しネタバレ注)
「実はプレスに『どんでん返し』と書いてある。
この物語自体、どうにでも結末がつけられるのに、
どんでん返しもないだろうと...。
すると確かに、ぼくが思ったのとは正反対のエンディング。
本来は『どんでん返し』という言葉を使うこと自体ルール違反と思うけど、
この映画は逆にそれによって
ラストまでぼくの気持ちを引きつけてくれたから、
まあよしとするかな」

------なんだ認めちゃうわけか。いい加減な基準だにゃ。
      (byえいwithフォーン)

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先日ご紹介した「バンジージャンプする」の主演女優
イ・ウンジュが亡くなったそうです。自殺だったとか。
観たばかりだったのでとてもショックです。
ここにご冥福をお祈りします。
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『ウィンブルドン』

2005-02-21 20:39:44 | 新作映画
----『ウィンブルドン』って、
だれがどう考えてもテニスの映画だよね?
「もうこれがプレスで確認しなくてもいいくらい、
シンプルなストーリー。
主人公はかつて世界ランク11位までいったベテラン選手ピーター。
今では119位にまでランクを下げてしまっている彼は
ワイルドカードでウィンブルドン出場の機会を得たものの、
この大会での引退を決意している。
ところがそんな彼の前に現れたのが
優勝候補と目される若手の女性プレイヤー、リジー。
彼女は『リラックスするために、ハメをはずさない?』と、ピーターを誘う」

-----えっ、ふたりの関係は“お遊び”にゃの?
「うん。コーチでもある彼女の父親はとても厳格
『テニス以外のことは全て邪魔』とアドバイス。
リジーも感情を乱す“恋”なんてとんでもないと考えてるわけさ」

-----分かった。でもふたりには“恋”が芽生えてしまうわけだにゃ。
「そのとおり---って、これあたりまえか(笑)。
ところがこの恋はピーターにはプラスに左右するものの、
リジーにとっては微妙なバランスの崩れとなってしまう。
さて、ふたりの愛と試合の行方やいかに?というお話さ」

-----やっぱりね。印象的なシーンってある?
「この『ウインブルドン』は
『ノッティングヒルの恋人』や『ラブ・アクチュアリー』など
ロマンチックな映画で知られるワーキング・タイトルの作品。
今回も気持ちのいい音楽をあしらいながら、
爽やかな愛の物語を見せてくれる。
ピーターとリジーが深夜、想像上でラリーをするシーンなんて
ちょっと気恥ずかしくなるくらいスウイート。
リジーが高いロブを上げる。
その見えないボールを見上げるピーター。
彼の目線がいつまでも降りてこないのを不思議に思ったリジーが
一緒に空を見上げるとそこには彗星が…。そして
(沈黙)
そうそう、『ノッティングヒルの恋人』と同じく
セレブの恋を扱ってるだけに
ふたりの愛の巣を嗅ぎ付けたマスコミが大挙押し掛けるなんて、
どこかで観たことがあるシーンも出てきたな」

------ところで試合の行方は?
「そんなの言えないよ(笑)。
ただね、負けが濃厚だったピーターがリジーの声援で甦る。
これってプレスリーや我らが加山雄三=若大将映画の頃から
変わらないパターン」

------あらら、答を言ってるじゃん。
「いいんじゃないの。
これって、結局はみんなが望むところに落ち着く
“お約束映画”なんだから。
そうそう、ジョン・マッケンローが解説者として出てる他、
かつての一流プレイヤーが多数出演。
そちらの興味も尽きないと思うよ」

      (byえいwithフォーン)

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『コンスタンティン』

2005-02-20 12:46:42 | 新作映画
-------先月31日に2277人目となる殿堂入りを果たしたばかり。
キアヌ・リーヴスっていまノリにノッてるよね。
「大ヒットした『マトリックス』シリーズだけでなく
『恋愛適齢期』などでの演技も高く評価されたしね。
ただ『マトリックス』でアクションの新しい方向性を打ち出した彼だけに
次はどんなアクション映画をチョイスするのか?
『コンスタンティン』は、個人的にもとても興味があったんだ」

-------予告編を観た限りでは、またダークヒロインって感じだけど。
「そうだね。今回はネオどころじゃない。
主人公のコンスタンティンは、普通の人間には見えない、
この世に属さないものたちの姿を見分けられる能力を持っている。
彼は誰にも理解してもらえない自分の能力に絶望し、かつて自殺を試みたんだ。
ところが地獄の底へ送られた上、たった2分間で生き返らせられてしまう。
自殺者の死後の行き先は地獄しかない。
そこで彼は天国へのチケットを入手しようと日々、戦い続けているんだ」

-------へえ~。これはオモシロそうだにゃあ。
で、だれと戦ってるわけ?
「この映画によると、我々が住むこの世は天国と地獄の間にあり、
そこでは神も悪魔も直接的な接触を制限されている。
代わりに彼らは“地上に影響を及ぼす者たち=ハーフ・ブリード”を送り込む。
彼らハーフ・ブリードたちは
人間に囁きかけるわことが許されているわけだけど、
ときどき人に取り憑いてしまう悪魔もいる。
コンスタンティンはそんな悪魔たちを地獄に送り返すのさ」

-------なるほど、エクソシストだにゃ。
「そうだよ。いきなり悪魔払いの儀式から始まる。
ところが今回はいつもと違う......そう感じたコンスタンティンは
謎の死を遂げた双子の妹の真相解明を求めてきた
女刑事アンジェラと共に立ち上がる----というわけだ」

-------お話はだいたい分かったから見どころをあげてよ。
「やはりこの壮大なイメージを映像化したSFXだろうね。
激しい風と灰が舞い上がり炎が吹き上がる灼熱の地獄。
その中を下級悪魔と呼ばれる
魂もなければ頭部もない悪魔が執拗に獲物を追いつめてくる。
コンスタンティンが、現世で悪魔と戦うさまざまな武器も見モノ。
十字架像から作られた『聖なるショットガン』はともかく、
『悪魔の棲む家』でキーキー鳴いてたという虫が入ってる
『スクリーチ・ビートル・ボックス』なんてのまである」

-------キアヌの演技はどうなの?
「これがまたすごい。
声がすごくしわがれていて、
こんなヒーローって見たことないって感じ」

-------それはまたなぜ?
「15の頃から1日に30本ものタバコを吸っていたため、
あと1年の命しかない進行性末期肺ガンに冒されてるんだ」

-------ちょ、ちょっと。
「コンスタンティンは医者に寿命を延ばしてくれと懇願するし、
天国へ行くことを心から切望している。
『悪いことをしちゃダメ。こうなりますよ』(笑)。ちょっと教条的。
でも雰囲気はフィルム・ノワール的なんだけどね。
と、まあいろいろと見どころを書いたけど、
まったく不満がないわけでもないんだ」

------と言うと?
「ここでは明かせない、オチとなるクライマックスの展開だね。
なんか、急に力が抜けた感じ。
SFXを含め、映像的にも力が入ってるところと、
そうでないところのムラがある。
また、キリスト教に精通してるか否かによっても、
受け止め方は違ってくると思う。
でも、トータル的には楽しめるし、
同じこの世の終末を描いた『エンド・オブ・デイズ』とは
比較にならないくらいいいよ」

      (byえいwithフォーン)

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『コックリさん』

2005-02-19 10:17:36 | 新作映画
-------こういうオカルトものって苦手じゃなかったっけ?
「うん。でも恐いもの見たさで引きずり込まれていく。
ところが、なんなのこれ?まったく恐くない。
舞台は韓国。転校してきた女生徒がいじめられて、
友達と一緒にコックリさんをやって呪いをかける。
すると、次々といじめっ子たちが怪死を遂げていくというもの」

------けっこう恐そうじゃにゃい?
「なんのなんの。演出がまったくなってない。
この手の映画の場合、恐怖を感じさせるには
(1)観客の意表を突く形での恐怖現象の現れ。
さらに高度な技術の場合は、
(2)観客の予想通りの出現でありながら恐怖の『ため』が出来ている。
このどちらかが必要なんだけど、
まず(1)に関しては、
『出るぞ出るぞ』ならぬ『こりゃ、出るよね』と思ったら、
『はいっ!』て感じで霊魂が出てくる。
しかもその特殊メイクが、いかにもって感じ。
一生懸命に恐怖メイクしてるのが裏目に出ている。
(2)は(1)も出来てないのに望むべくもない。
フレーム内のどこに恐怖の主体を配置したらいいのか、
そしてどのタイミングでどの時間出したらいいのか、
改めてジャパニーズ・ホラーはそのあたりが上手いと思った」

------なんだか、踏んだり蹴ったりだにゃあ。
「最後にもう一つ。
オカルトホラーで一番恐いケース、
それは登場人物が理由もなく取り憑かれて呪われる場合。
『リング』では死のテープを観たことがきっかけ、
そして『呪怨』に至っては、たまたまそこにいたという理由だけで
呪いの対象となってしまう。
これらは観客にとっても起こりうるし、防ぎようがないから恐いわけだ。
何か悪いことをしたから呪われるというわけじゃない。
正しく生きてさえいれば大丈夫という道徳観はここでは通用しない。
ところがこの映画『コックリさん』は因縁話。
呪いの理由は明らかな上、
主人公が恐怖の客体でありながら主体にも変わる。
観客としては主人公の気持ちになって今まで怖がっていたのに、
急にその子が恐怖を与える立場に変わる。
まるでゾンビ。
これじゃあ、観客は主人公が受けた恐怖に同化することはできないよね」

------今日は手厳しいにゃあ。
明日の『コンスタンティン』はお手柔らかに。

(byえいwithフォーン)

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『ハウス・オブ・ザ・デッド』

2005-02-18 00:07:06 | 新作映画
------『ハウス・オブ・ザ・デッド』って、
ゲームの映画化なんだって?
「うん。しかも『バイオハザード』などと同じ
ゾンビ・シューティング・ゲームらしい。
らしい、というのは、やったことないからなんだけど(笑)」

------それにしてもゾンビ映画が最近増えてきたね。
『28日後…』、それに『ドーン・オブ・ザ・デッド』。
「そうなんだ。しかも若者の一人が彼らのおかれた状況を
ロメロのゾンビ映画にたとえるシーンまである。
いまさらゾンビ映画をやってもオリジナル性を出すのは難しい。
そこで、すでにロメロ映画などでゾンビを知っている世代の体験とすることで
少しでも新しさを出そうとしたんじゃないかな。
物語からして、島で行われるパーティに参加した若者一行が
ゾンビたちに襲われると言う、なんの変哲もないものだからね。
でも、お約束の女の子のヌードはたくさん出てくるから大丈夫(笑)。
あと、キャスティングでオモシロいのは彼らを島に連れていく船長。
演じているのはなんとユルゲン・プロホノフ!」

------もしかして『U・ボート』の艦長やった人?
「そうなんだ。若者の一人が彼を観て
『U・ボート』を思い出すという楽屋オチもある。
しかもその名前がカーク。
『あんたがカークでオレがスポック』なんて
『スタートレック』を引き合いに出して、
その艦長を怒らせるシーンなんかもあるんだ」

------ゾンビそのものの違いとかはあるの?
「う~ん、これは言っていいんだろうな。
この映画がつまんないのは、彼らゾンビに意思らしきものがあること。
本能ではなく考えながら襲ってくる。
その分、得体の知れない恐怖はないね」

------なぜそんなことに?
「というのも、このゾンビは、ある人物が作り出したと言う設定」
------ひや~っ、それはなんとも大胆。
「その作り主が誰かは言えないけど、
この映画のラストはゲームの前日譚となってるらしいよ。
ま、ありふれたオチと言えばそれまでだけど」


(byえいwithフォーン)

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『バンジージャンプする』

2005-02-16 22:47:07 | 新作映画
------今日の映画はいま人気のイ・ビョンホンだね。
『バンジージャンプする』って明朗な青春映画って
感じのタイトルだけど?
「そうなんだよね。ところが中身は思いっきり違ってた。
なんとこれまた時空を超えるラブ・ファンタジー」

------えっ、そうなの?
「物語は1983年。どしゃ降りの雨の日に始まる。
大学生のソ・インウ(イ・ビョンホン)の傘の中に
ひとりの女性が飛び込んでくる。
以来、インウはその子のことが気になり、
別れたバス停で彼女を待つ日々が続く。
やがて彼女はテヒ(イ・ウンジェ)という
同じ大学の彫刻科に学ぶ女性と分かる。
ま、この後はお定まりで、ふたりは急接近。
雨の日、大喧嘩のあと、ホテルで結ばれる。
ところがインウが兵役に行く日、
見送りに来るはずのテヒは現れない。
そして物語は2000年3月へ」

------すごく飛ぶね。
「そうだね(笑)。でもここからが困ってしまう。
プレスに『設定は絶対に記述しないように』
書いてあるため、話すことができないんだ。
それでもここまではOKかなと言う部分を話せば、
彼は高校教師になっている。
ところが、男生徒のヒョンビンが
テヒと同じ質問をしたり、
彼女との想い出のライターを持ったりしている。
果たしてその謎は?---というのがキーポイント。
やはりこれは言えないんだろうな」

------じゃあ、これで今日は終わりなの?
「それじゃあ、あんまりだから、
思ったことを一つ二つ。
まず83年の描き方。この大学生の雰囲気、会話が少ししらじらしい。
日本で言えば日活の60年代青春映画みたい。
これは風景や生活水準で少し話が違うかも知れないけど、
『友へ/チング』のときも
少年時代の町角があまりに古めかしくて
韓国からの留学生に疑問をぶつけたことがある。
答は『その頃は日本より発展が遅れてたんです…』。
これもそんなものかも知れないね。
映像もハイキーでありながらそこにセピア色を重ねることで、
あえて古さを出してるって感じだったな」

------イ・ビョンホンは20前後の学生と
40がらみの男を演じてるわけ?
「そうなんだ。この映画の頃、彼自身は30歳。
オクテな学生をやるには少し無理があったと思う。
でもその分、妻子を抱える後半は本来の持ち味が出てたと思うね」

------共演のイ・ウンジェって?
「ときどき飯島直子みたいな表情になる成熟した女性。
ファッションも大人っぽくって、
当時の日本の女性がこんなだったな…って感じかな。
こちらは当時、日韓にあまり差がなかったのかも」

------しかし、あんまり映画とは関係ない話だにゃ(笑)。
                  (byえいwithフォーン)
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※(ひとりごと)しかし氷雨だったのに人が多かった。補助席まで...。
イ・ビョンホン人気はすごい。
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『鉄人28号』

2005-02-14 23:52:51 | 新作映画
--------今夜はいよいよ『鉄人28号』だね。
試写に行くまで、けっこう不安そうだったけど
観た感想はどうだったの?
「そうだね。こういう映画って、
観る人の価値観によってまったく違ってくる。
原作にいかに忠実に映画化されてるかをポイントにおく人もいれば、
空想科学ものでありながらリアリティを言う人もいる。
さらにはいまの時代。これだけCGやSFXが発達してくると、
その技術だけを取り上げて、映画のよしあしを語る人も出てくる」

--------で、えいの場合はどうなの?
「物語自体は正義が悪をやっつける勧善懲悪ものだけに、
そこにポイントをおくことはほとんど無意味。
ぼくとしては、映画でどのような世界観を展開しているのか-----
それにもっとも興味を引かれたね。
当初、『少年』や『冒険王』の表紙を思わせる試写状を見たときには、
これは『スカイキャプテン』のレトロ路線でくるのかなと期待。
でもサイトで予告を見ると、映像に陰影がなくなんとも平板。
鉄人もブラックオックスもまるで模型のようにピカピカ。
ここでちょっと不安を抱いたわけだ」

--------で、どうだったの?やっぱりガッカリ?
「いや、これがそうでもないんだ。
これまでディテールにリアリティを追求した
『スター・ウォーズ』などの映画に慣れすぎたせいか、SFとはいえ、
機械や宇宙船が汚れたり錆び付いてないと不自然に思ってたんだけど、
この鉄人28号はいま生まれたばかり。
ピカピカに光っているのも逆に当たり前だったってわけだ。
しかも視覚効果の松本肇は
『抜けるような青空の下で戦うロボット』を目指したというから野心的。
夜の方がごまかしがきくのにね」

--------ふうん。この鉄人28号と、ガンダムなんかの違いってあるの?
「『鉄人28号』は巨大ロボットの元祖的存在。
人間の操縦で動くわけだけど、
その操縦は離れた場所からリモートコントローラーにて行われる。
しかもこのロボットは一切<武器>を持っていない」

---------えっ、武器なしでどうやって戦うの?
「それは2本の腕から繰り出されるパンチ。
力が強いから持ち上げて投げ飛ばしたりも出来る。
ということは操縦者次第で強くもなれば弱くもなり、
正義にもなれば悪の手先にも変わるわけだ。
この映画でも、最初は主人公である正太郎少年の操縦が未熟なため
鉄人の動きがスローだったり止まったり。
そのあたりが実にリアルだったよ。
まるで起重機が動いてるみたいで......」

---------テーマとかはどうなの?まったくないの?
「いま話したように、正太郎少年の成長とともに
鉄人28号の力も目覚めてゆく。
一度は敵のブラックオックスに叩きのめされ
自信喪失になった正太郎少年を
もう一度奮い立たせるのは友情、そして父との絆。
これって『鉄人28号』が生まれた時代の
漫画や読み物に多く見受けられたテーマ。
これは、その時代を生きた大人たちを懐かしくさせるばかりでなく、
いまの時代を生きる少年たちにこそ必要なものという気がするな」


(byえいwithフォーン)

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『バッド・エデュケーション』

2005-02-11 10:49:44 | 新作映画
----アルモドバルの映画って、最近日本で受けてるよね。
どう?こんどのもヒットしそう?
「う~~む。どうだろう。
彼の映画って女性賛歌みたいなところがあったけど、
今回はホモセクシャルが前面に出てるからなあ。
しかも寄宿学校内の神父による少年への性的虐待が描かれる。
花村萬月の『王国記』シリーズを思い出してしまった」

-----えっ、じゃあバイオレンスもあるの?
「まさか(笑)。でもこれも精神的なバイオレンスを受けた少年の
トラウマを軸にした映画とも言えるかもね。
構成はぼく好みの入れ子型。
主人公は映画監督(フェレ・マルチネス)。
その彼のもとに役者志望の<男>(ガエル・ガルシア・ベルナル)が現れる。
主人公=監督の少年時代の友人を名乗る<男>は一冊の脚本を持参。
映画はその脚本の映像化へと移っていく。
ここは映画監督のイメージとして提示。
スクリーン・サイズもワイドからビスタに変わる」

-----なんか、ややこしそうだにゃあ。
「そうでもないからご心配なく。その脚本と言うのが、
ホモの“舞台女優”が少年時代の初恋の男と再会。
彼が金がないことを知り、
かつて自分を性的に弄んだ神父のところへ
そのことについて書き記した本を持って行き、
金を強請りとろうとするというものなんだ」

-----なるほど確かに入れ子構造だ。
映像はどうなの?あいかわらずのアルモドバル節?
「そうだね。オープニングは目が痛いほどの原色の部屋。
でも不思議と下品なケバさはない。
これは“舞台女優”のメイクや衣裳も同じ。
まるでフィルムノワールの中のファム・ファタル。
音楽の方も「ムーンリバー」なんてロマンチックな曲を
神父の前で少年に歌わせ、
澄んだ抒情の中にその残酷さを際立たせる。
ぼくがこの監督に共感するのは、その映像と語り口。
映画のオモシロさって、
監督がどれだけ自分独自の世界を構築してるか、
自分ならではの空気感を醸し出すかにあると思うんだけど、
このアルモドバルは、
まさにそのために色や音楽を配置しているという気がする」

-----じゃあ、物語は重要でないの?
「そんなことないよ。
物語もその世界を構築する重要なファクター。
この映画だって、いままで話したストーリーで終りというわけではない。
むしろここからが始まり。
実は主人公の友人は数年前に死んでいたことが分かる。
じゃあ、ここに現れた<彼>は何者?そしてその目的は?
映画は謎を抱えたまま、
観る者を不思議なアルモドバル迷宮へいざなっていく。
しかもそこに、いくつものテーマを提示していくんだから
これぞ映画の醍醐味ってヤツだね」

-----そのテーマって?
「それはいまここで語ってはいけないことだと思う。
それこそネタバレに繋がってくるからね。
でもかなり<痛い>映画であることは確か。
これがアルモドバルの半自伝的要素を含んだものと
示唆されるラストも強烈だったね」


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『ドッジボール』

2005-02-09 22:33:42 | 新作映画
-----『ドッジボール』っていまでも小学生やってるのかな?
懐かしいよね。
「懐かしさもあるけど、恥ずかしさもある。
なんなんだろうあれ。変な競技だよね。
大きなゴムのボールを相手めがけてぶつけあう。
取られたらさっと逃げて…」

------なにがそんなに恥ずかしいの?
「だって、その大きなボールが自分の顔とかお尻とかに当たるんだもの。
この映画に製作も兼ねて出演しているベン・スティラーも言っている。
『誰もが子供の頃のドッジボールに対する恐怖と栄光、
そして、屈辱とその時に経験した感情的な痛みと傷を抱えている』と。
さらに続けて『ショー・ビジネスで働いている連中の大半は、
ドッジボールがヘタだったはずだから、今、
その時の憂さを晴らしているはずさ』って」

------ベン・スティラーが出ているの?
「これが不細工なフレディ・○ーキュリー
(ファンの人ごめんなさい)とでも言いたくなる
とんでもないメイクで、初めだれかと思ってしまった。
彼が演じているホワイト・グッドマンはフィットネス経営者。
ヴィンス・ヴォーン扮する主人公ピーターを追い詰める、いわば悪役だ」

------なんだか見えてきたぞ。
ヴィンスは貧乏ジムを経営していて、
ホワイトはその買収を画策しているんだね。
でもなぜ、そこにドッジボールが絡むの?
「簡単だよ。自分のジムを手放さないためにはお金が必要。
そこでピーターたちはラスベガスで行われる
ドッジボールの世界大会に出場して賞金を稼ごうとするわけだ」

------これまた、どこかで聞いたようなお話。
「この手の映画をオモシロくするには
チームメイトがみな“個性的オチコボレ”でなくてはならない。
“これでは勝てるはずない、だってドジなヤツばかり.....”というのが必要。
これは『がんばれ!ベアーズ』以来、“オチコボレ奮戦スポーツ映画”の鉄則だ。
この映画でもチアリーダーを目指す男、自分を海賊だと信じている男など、
奇想天外なキャラが続々登場して、観る者を飽きさせない」

------ということは、けっこう笑えるんだ?
「笑えるなんてもんじゃないよ。
細かいギャグが波状的に炸裂!
これは絶対に製作者たちが楽しみながら作ったに違いないね。
敵チームの女性ドッジボーラー(空前絶後の容姿!)が登場した時は、
場内にどよめきが起こったほどだ」

------でも、この映画って中身からっぽの気がする。
「そこがまたおかしいんだ。
エンド・クレジットでホワイトが言う。
『オモシロいけど中身がないのがハリウッド映画の欠点』
(※ここ、例によって正確ではないです)。
でも、笑わせよう、楽しませようという
製作側の努力がビシビシ伝わってくる。
CGなしというドッジボールの試合だって、
思っていた以上にサスペンスフルだし、
好きだな。こういうの」

-------全米?1になったのにはそれだけの理由があると言うことだね。
               (byえいwithフォーン)

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『コントロール』

2005-02-08 22:50:21 | 新作映画
------レイ・リオッタにウィレム・デフォー、
すごい顔合わせだにゃあ。
片方が凶悪殺人犯って、どっちが演ってるの?
「そう、そこそこ。そこがポイント。
どちらも強面、悪役顔。
脇役として個性を発揮する二人が
スクリーンで激突しているというのが、この映画の魅力。
で、正解はレイ・リオッタ。
ウィレム・デフォーは神経薬理学者を演じてる」

------『スパイダーマン』を思い出すにゃあ。
マッド・サイエンティストってこと?
「そう思わせるところがミソだね。
物語はリオッタ扮する凶悪犯リー・レイが
致死注射で処刑されるところから始まる。
ところがなぜか目が覚めて
目の前にはウィレム・デフォー演じるコープランド博士が...。
そう、彼は死んだように見せかけられていただけ。
ある医学プロジェクトに被験者として
無期限参加することを条件に、
再び生きる選択肢を彼に与えようと言うわけだ

-------ふむふむ。メディカル・サスペンスですにゃ。
「この実験と言うのは薬で被験者の激しい気性を押さえ、
脳の性質を変え、その凶暴な正確を修正しようというもの。
実際にこんなことやったら、
とんでもない人権問題になりそうだけど、
そこは映画の中。
後は、この個性派ふたりの駆け引きが始まる」

-------駆け引き?
「そうなんだ。この薬自体、まだ効用は明らかでない。
つまり、ここでリー・レイが穏やかになったとしても
薬が効いたように見せてるだけの
彼の<演技>かも知れない」

-------なんでそんなことする必要あるの?
「それは逃亡のチャンスを窺うためだね。
現に、最初はそれで博士たちがだまされる。
この駆け引きサスペンスに加え、彼を狙う暗殺者や、復讐者も現れ、
さらにサスペンスは膨らんでいく。
果たしてリー・レイの凶暴な性格はおさまったのか?
薬は彼を<コントロール>できたのか?
それとも彼の演技に博士が<コントロール>されてるのか?」

------なかなかオモシロそう。でもその割には公開規模が小さいにゃ。
(※以下、ネタバレ注)
「うん。やはりこの手の映画は地味だということになるのかもね。
監督がティム・ハンター。
『聖者の眠る街』でもそうだったけど、
職人的手堅さはあるけど、カタルシスがない。
観客がこうなってほしいというエンディングを迎えないんだ。
ただ今回は最後にとんでもないどんでん返しが待ち受けている。
でも、このどんでん返しはどうも納得がいかない。
途中の重要なエピソードとつじつまが合わないんだ。
これは公開が始まったら話すかもだけど....」

------う~ん、なんだろう?

(byえいwithフォーン)

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『海を飛ぶ夢』

2005-02-07 22:20:31 | 新作映画
-----おやおや、アカデミー賞外国語映画賞
ノミネート作品というのに渋い顔してるにゃあ。
「う~ん。実話という重みがあるから語りにくいけど...」
-----けど、なに?
「物語の性質上、仕方がないんだけど、
とにかくここには全編にわたって“死”の匂いが立ちこめている。
これは“映画=生の喜び”として味わいたいぼくにとっては苦痛」

------どんなお話なの?
「主人公のラモン・サンペドロは大好きな海で起きた事故により
首から下が不随の身になってしまう。
以後、部屋の窓から意識だけを外の世界に飛ばし、
ベッドで寝たきりの生活を28年間送ったラモンは、
自らの死を選び取ることで、生の自由を獲得しようとするんだ。
そしてその尊厳死を求める彼の闘いはついに法廷へと持ち込まれる。
一方、ラモンの周りには、
彼に死を思いとどまらせようとするロサ、
法廷での弁護を申し出るフリアなど、
さまざまな女性が現れる…」

------ふうむ分かった。そういうさまざまな女性たちの登場により、
死生観の対立軸を紹介していくわけだにゃ。
「そういうことだね。
その中には弟の死の選択に厳しく反対する兄のホセや、
ラモンに影響を受け成長していく甥のハビなどもいる。
そう、みんながみんな彼の意見に賛成というわけではないんだ。
このラモンを取り巻くキャストのアンサンブル演技は
本作の見どころの一つ。
ロサ、フリアなどの主要キャラクターはもちろんだけど、
ぼく個人は、むしろ憎まれ役とも言えるホセを演じた
セルソ・ブガーリョがいちばん印象に残ったね。
弟の介護のため海をあきらめ農夫になったというホセ。
その陽に焼けた顔に深い皺が刻まれ、
彼の過ぎ去った年月と苦渋を際立たせる。
一方、ラモンは逆に色は白く肌はつやつや」

-------えっ、なんで?
「彼は動けないからベッドから離れられないものの
病魔に襲われてるわけではないからね。
介護もしっかりしてるし、栄養面でも問題なさそう。
このあたりが、なんかリアルだったなあ。
そうそう、55歳のラモンを
35歳のハビエル・バルデムが演じてるのも驚き」

------でも監督はもっと若いんだよね。
「うん。32歳のアレハンドロ・アメナーバル。
ぼくは彼の『オープン・ユア・アイズ』『アザーズ』も
好きなんだけど、こんどだけは肌にあわなかった。
もちろん映像の吸引力はあいかわらず強く、スクリーンに目は釘付け。
とはいえ末期の一部始終を見せられるとね.....。
伊丹十三の『大病人』で三國連太郎が逝くシーンを思い出してしまった。
でもこれって逆にいえば、
死を選び取らざるをえない人の姿を通して
観客に“生きていることの意味”を問い、
敬虔な感謝の気持ちの上で“意味ある生を”というメッセージを
放ってるのかも知れないんだけどね」

       (byえいwithフォーン)

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