ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『アイ アム ア ヒーロー』

2016-04-24 22:14:49 | 映画
『アイ アム ア ヒーロー』、ヒット祈願。
ゾンビ映画の範疇を超えた、
これは本気のアクション・バイオレンス。(4月23日のTweetより)


『アイ アム ア ヒーロー』
ある意味、今年一番の衝撃。
ゴア描写はハンパなく、一撃必殺の銃弾の前に、次々とゾンビの頭がぶっ飛んでいく。
エンドクレジットに流れる曲も安易にタイアップに逃げはしない。
佐藤信介監督の本気度100%のゾンビ映画。
しかしこの血の海地獄、本当にシネコン大丈夫?
(3月28日のTweetより)

----これ、いまTwitterで話題になっている映画だよね。
ゾンビ映画って嫌いなはずじゃなかったっけ?
「うん。
確かにぼくの好きなジャンルとは言えない。
でも、この映画はその範疇を超えているんだ。
ゾンビという枠で観るんじゃなくって、
そのジャンルにのっとりながら、
佐藤信介監督は
従来の日本映画の壁を壊そうとしているんだ」

----それって、
血のりドバ~ッみたいなこと?
「それもある。
クライマックスでは
ゾンビ相手に100発近くの銃弾が浴びせられ、
そのたびに
ゾンビの頭が次々と破壊されていく。
あの『キングスマン』を観ても分かるように、
ハリウッド映画でさえも
流血描写を避けるべく、
いかにして他の方法に置き換えるかで苦心惨憺」

----う~ん。
分からない気がしないでもないけど、
なんか納得いかないニャあ。
「もちろん、
直截的表現さえあればいいてわけじゃない。
でもね、今の日本映画ってね、
自分で自分を縛りすぎている。
世論の突き上げを恐れて
小さく小さくまとまっていってる。
そのいい例が『風立ちぬ』に始まる“タバコ”論争」

----あ~あ。
子供たちに悪影響を及ぼすって、
禁煙団体がクレームをつけたあれ?
「うん。
それってスゴクおかしくない?
だってそれだったら、
まず“銃”規制からはじめなくちゃならない。
でもそうなると、
かっこいいガンマンなんて
もう映画では望めなくなる。
ヤクザのドスもね。
危険な刃物だからダメ(笑)。
ぼくは佐藤信介監督はこの問題に極めて意識的だと思う。
だからこそ、
闘いがすんだ後に、
長澤まさみに
おいしそうに深くタバコを喫わせるんだ。
これなんて、昔の映画では当たり前の表現。
でも、昔の映画だからよくて
今の映画じゃダメなんて言っていたら、
映画の中における伝統さえ引き継がれなくなる。
ぼくは、あの人体破壊が意識的なものであるということを
このタバコのシーンによって確信したね。
そうそう、観てすぐに
ノラネコさんの『無伴奏』でのタバコのシーンについてのtweetにコメントしたことが…。

まあ、あれはそういう時代でしたからね。
実は『アイ アム ア ヒーロー』では長澤まさみが、深々と喫うのですが、
映画≠煙草の風潮に敢えて逆らったかのような、
監督の「負けるものか精神」に痛く感服しました
(3月29日のTweetより)」

----う~ん。
「もちろん。
それだけじゃないよ。
『ブラインドネス』を想起させる
グループ内の覇権争いを始め、
物語的なオモシロさもある。
ラストワンとして登場する
モンスター・ゾンビとの死闘も、
伏線が上手く張られていて
なるほどここでこう使うかって感じ。
そしてもうひとつ、
ゾンビ映画としてのユニークさも捨てがたいものが…」

----“走るゾンビ”でしょ?
でも、それ
ザック・ズナイダーがやっているよね。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』で。
「もちろん。
でもそれだけじゃないんだ。
もうひとつのtweetを紹介。

『アイ アム ア ヒーロー』。
この映画のユニークなところは、
ZQN=ゾンビに人間時代の属性による言動、行動の差異を付けたところ。
映画はそれに応じた動き、攻撃(嚙みつき)を丁寧に描いていき、
そこに恐怖、あるいは笑いが生まれてくる。
カメラアングル、照明が決まりに決まるラストはゾクッ!


今も、このラストカットは鮮やかに瞼に残っている。
実はこれらのtweetをしたとき、
スタッフの藤原カクセイさんからコメントを頂いた。
そのお返事のtweetに
この映画に対するぼくの思いは凝縮されている。

『こちらこそありがとうございました。
特撮、カークラッシュなど、すべてにおいて、日本映画にありがちな遠慮がなく、
撮影現場を覗き見たい気持ちでいっぱいでした。
』」

----ちょっと熱すぎニャい?
後で恥ずかしくならなきゃういいけど…。

「第一、主演はだれなのニャ?」身を乗り出す

大泉洋有村架純もいい度

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『オデッセイ』

2016-02-22 22:15:53 | 映画

「こんなに星が写らない宇宙ものも珍しい『オデッセイ』。
よく引き合いに出される『ゼロ・グラビティ』よりは好きかな。
主人公に悲愴感があまり漂わないところが、
なるほど宇宙飛行士になる人は器が違うわと…。
あとよく問題となる邦題。付けた人の気持ちも分かる。
救出クルーからすればあれはまさしく。」(観た直後のTwitterより)

(原題:The Martian)

----ほほ~っ。噂の『オデッセイ』
これって、あれでしょ。
火星に一人置き去りにされた男が
救助が来るまでの間を
いかにして生き延びるかという…。
「そう。
これがTwitterではやたらと評判いいんだ。
否定的な意見は、ひとつふたつだけ。
他はもう大絶賛の嵐」

----どういうところが人気あるの?
「ちらちらと目に入ってくる情報からすると、
『元気が出る』。
『悪い人がいない』。
なかには
『こんなすがすがしい気分で映画館を出たのはいつ以来だろう?』
なんてのもある。
まあ、これを目にしただけでも
映画の中身は想像ついちゃうけど、
ほんとそのとおりのポジティブな映画」

----でも、ちょっと信じられないニャ。
どうやって火星でひとり生き抜いたんだろう?
「そのポイントの一つは、
主人公が植物学者ということ。
自分の持てる科学的な知識を総動員して
この危機を切り抜けていくんだ」

----ニャるほど。
でもそうは言っても
未知の世界に一人っきり。
しかも酸素や水もないわけでしょ。
パニックに落ちらないのが不思議。
「そこなんだよね。
この映画を高く評価する人の中には、
日本映画みたいに、
大声をあげての怒鳴りあいもなければ、
パニックでおかしくなる人もいない…
ということを指摘する人もいる」

---実際はどうだったんだろう?
「この映画、
リドリー・スコット監督の頭の中には
おそらく
観た人が気持ちよく映画館を後にできる映画を作ろう』という
強い意志があったのではないかという気がする。
冷静に考えたら、
この状況で、正常でいられることは難しい。
たとえそれが
宇宙飛行士として
常人の想像もつかない厳しいトレーニングを受けていたにしてもね。
マット・デイモン演じるこの主人公だって
何度も絶望に落ちいったに違いない。
でも、監督はあえてそこは見せない。
観客の鑑賞後の気持ちまで考えて作っているんだ

---で、それは成功したということだニャ?
「うん。
たとえば外壁を取り払ってテープ補修した火星脱出のロケット。
漫画チックなこの設定にしても
それはやりすぎなんじゃないの?
と、だれもツッコんだりはしない。
その後の
ジェシカ・チャスティンの手を掴みぐるぐる宇宙空間を回るシーンなど、
まるでダンスを踊っているかのよう。
映画を観ることで心を幸せな気持ちで観たす。
これは、そのことを念頭に作られた映画、
ぼくはそんな感じがしたな」


フォーンの一言「しかし、日本では宇宙の映画はなぜか当たるニャ」身を乗り出す

※それはやはり夢があるからだ度
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『スティーブ・ジョブズ』(ダニー・ボイル監督版)

2016-02-14 17:47:24 | 映画

(原題:Steve Jobs)




『スティーブ・ジョブズ』。始まったので一言。
この映画、第三幕目=クライマックスに訪れる、ある感動のショットは1秒あるかないか。
きっちりと伏線の回収がなされます。くれぐれもお見逃しなきよう。(Twitterより)


----『スティーブ・ジョブズ』
もう始まっちゃってるよね。
「うん。
最近の映画って、
核心を喋ろうとすると、
人によっては
『それネタバレ!』となっちゃうことが多くって、
かえってこの映画のような公開後のタイミングがいいのかなって…。
ただ、この映画に限って言えば、
興行的な苦戦を強いられていると聞いたこともあるかな」

----でもそれは仕方ないんじゃニャいの?
同じタイトルの映画が
2~3年前に公開されたばかり。
「ジョブズをアシュトン・カッチャーが演じたヤツだね。
他の題材ならともかく、
同一人物にスポットを当てているわけだし、
ぼくも正直、
はて、どんなもんだろうと…」

----でも、オスカー作品賞にこそノミネートはされなかったものの、
アメリカでの評判はすこぶるよかったような…。
こうやって喋っているのも
その2本に違いはあったってことでしょ?
「うん。
観た直後にぼくがTwitterで呟いたのがこう。

『まるで会話舞台劇。
マイケル・ファスベンダー版「スティーブ・ジョブズ」。
ダニー・ボイルは、
ジョブズがプレゼンを行なった3大製品の発表直前40分の舞台裏に絞って、
その特異な個性の秘密に迫る。
ジョブズの退社、
復帰のくだりに詳しくない人は
アシュトン・カッチャー版で予習することをお勧め」


ぼく自身、この映画、
もしアシュトン・カッチャー版を観ていなかったら
よく分からなかったと思う。
彼の昔からの仲間ウォズアニック(セス・ローゲン)や
部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)あたりとの関係ならともかくとして、
外部から迎えたCEOスカリー(ジェフ・ダニエルズ)のくだりは
少し分かりづらいと思う。
ジョブズという人は
アメリカン・ドリームを実現させた
本国では知らない人はいないような偉人。
とはいえ、一般の日本人はどこまでそのアップダウンを知っているか…」

----アップダウン?
「うん。
ジョブズは自分が創立したアップル社を一回追われている。
しかも自分が招いたスカリーにね。
そこで新たにNextを立ち上げるんだけど、
今度はスカリーが失脚し、
アップルがNextを買収するという形で戻ってくるんだ。
さて、この映画はその大きな2つの転機を
いずれも製品発表会の当日に絞って、
しかも自分の娘リサとの関係を大きくフィーチャーしながら描く」

---ニャるほど。
それは脚本の妙というヤツだニャ。
「そう。
Twitterではこの脚本化についての評判がすこぶる高い。
さすがアーロン・ソーキンというようにね」

---だれ、その人?
『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞した人。
続く『マネーボール』でもやはりオスカー・ノミネートされるなど、
いま注目の人ではあるんだ。
もっともショービズ界で注目されたのは意外に古く
トム・クルーズ主演で映画化された『ア・フュー・グッドメン』
ブロードウェイ戯曲から。
オールドファンには
『アメリカン・プレジデント』『冷たい月を抱く女』なんてのもある。
確かに、会話だけで構成された200ページの脚本なんて聞くと、
話題になるのもうなずける。
でも、不思議なことに
ほとんどの人が
この映画がダニー・ボイル監督作品ということをスルーしている」

---ダニ^・ボイル監督って、
『スラムドッグ$ミリオネア』でオスカーを取っているよね。
「うん。
続く『127時間』でもノミネートされた。
オモシロいのは、この2作品に限らず
彼の映画は作劇法が一策ごとに異なっているということなんだ。
もとより『シャロウ・グレイブ』『トレインスポッティング』という
インディーズ映画で注目を集めた彼だけど、
その後、コメディからゾンビ、SFまで、
ジャンルや手法にとらわれうことなく描いている。
映画研究家から見たら、
『あっ、これはダニー・ボイル』という断言はできないと思うな。
実は、そういうレビューを読んでみたい、
そのこともあって、今回、この作品にしてみたんだけどね」

---ニャるほどね。

フォーンの一言「それにしても『口先ひとつで、世界を変えた男』はないよニャ」身を乗り出す

※まあ、昔の仲間からも「君は何もできない」みたいに言われていたけ度

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『森のカフェ』

2015-12-13 19:27:15 | 映画

悩める若き哲学研究者の前に現れた森の妖精?
だがそのメルヘンチックな謎は瞬く間に現実の物語の中に回収。
代りにもう一つの秘密のヴェールが剥がされていく…。
『森のカフェ』を観ることは、その心を地上の引力から解き放つ魔法の時間を過ごすこと。
これは映画館の暗闇の秘密を知った者の映画だ。



----う~ん。
持って回った言い方。
意味がよく分からないニャあ…。
「う~む。
フォーンをしてもそうか。
この映画はね、
Twitterでお世話になっている榎本憲男監督の作品」

----あ~あ。
その監督なら聞いたことがある。
確か、
『見えないほど遠くの空を』を撮った人だよね。
「うん。
あの映画は映画製作をしている若者たちの話、
しかも自分の学生時代に関わりのある懐かしい場所が物語の舞台ということもあって、
懐かしさ交じりで観ていたんだけど、
後半、物語が思わぬ方向へ転がっていく。
脚本としてのオモシロさも見せてくれただけに、
今回もひそかに期待していたんだ。
ところが、Twitterでのつぶやきを観ていると、
あまりにもメルヘンな物語。
しかもヒロインは歌まで歌うという。
果たして、どんな映画になるのか
次第に不安も入ってきてはいたんだ」

----ニャるほど。
「実際、
映画は、これぞフェアリーテールというか、
おとぎ話のような展開を見せる。
なにせ哲学研究者の前に現れた少女が
『ようこそ森のカフェへ』だもの。
二回目に現れたときには
ギターを抱えて歌まで歌う。
そこは何も特別な森じゃない。
主人公が住んでいる場所のすぐ近く。
おいおい、どうなるんだこれは?
と、こちらはそう思うわけ。
ところが榎本監督は、
この裏に隠された秘密というか、
仕掛け>をあっさりと見せてくれるんだ。
このヴェールの剥がし方も
映画を観る人の楽しみの一つだから、
ここで教えるわけにはいかないけどね」

----ふうん。
じゃあ、メルヘンには
ならニャいじゃん。
「いやいや。
ところがそこに、
もう一つの隠された<秘密>が立ち上がってくる。
ファンタジーをベースにね。
このストラクチャーがぼくはとても気に入ってしまった。
気づく人は早くから気づくんだろうけど、
その<秘密>が
主人公とヒロインの間で通底しているんだね。
で、主人公は
少女の歌に自分の抱えている研究のテーマに通じるものを見る。
それはデカルトの心身二元論

---えっ、そんな難しいものが出てくるんだ。
よく理解できたニャあ。
「いやいや。
脳みそが怠けきっているいまのぼくには到底無理。
でも、これはいったい何を言おうとしているんだろうと考えてみたくなる不思議な力を
この映画は持っているんだね。
考えることの心地よさというか…。
最近の映画って、
いかに観るほうに伝わりやすくするか、
それが上手くできていればいるほど
いい映画として高評価を得やすい。
ところがこの映画は、哲学をテーマにしているだけあって、
そんな昨今の流れに与してはいない」

---じゃあ、人によっては
つまらないんじゃないのかニャあ。
「いや、
その思考とは別に
目の前で展開する映像が
秋の枯葉を軸に
色、構図など、
これまた心地よく計算されている。
たとえ主人公が言っていることが分からなくても、
いつしか足が地上からふわり舞い上がったような
不思議な時間に包まれるんだ。
このあたりの魅力を言葉にするのは難しい。
こういうと反感を買うかもしれないけど、
これは多くの映画を観てきた者だったら分かる感覚」

---ニャるほど。
それが“暗闇の秘密を知った者の映画” という言葉になるんだニャ。
「そう。
そしてそれは誰にでも作れるものではない。
Twitterを見ればわかるけど、
榎本監督は、
脚本の構成や
キャメラの位置について
常に論理的に思考している。
この映画、76分しかない小品。
でも、その中身はきわめて豊かだと思うな」


フォーンの一言「歌もいいらしいのニャ」身を乗り出す

※音楽をあまり覚えられないぼくが口ずさんでしまった度
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『WATCHA(ウォッチャ)』(映画、ドラマ、アニメのレコメンドアプリ)

2015-10-20 15:01:10 | 映画


----あれれっ?
『WATCHA(ウォッチャ)』
そんな映画、聞いたことないニャあ。
「うん。
ちょっと今日は、
新しいアプリの紹介をしようかと…」

----アプリって、
あのスマホなんかでよく聞くヤツ?
えいは、Twitterばかり…。
そのおかげでブログの方に来てくれなくなったし。
フォーンとしてはあまり嬉しい話にはなりそうにないニャ。
「ごめんごめん。
でも確かに
スマホを使うようになってから
パソコンに向かう時間が少なくなったのも事実だね。
一日のスケジュール、電車の乗り換え、天気予報。
カメラにナビにラジオ。さらにはネットプリントと、
もう、生活のほとんどがカバ-できちゃう」

----でしょ?
それに加えて、
また新しいアプリ…。
いったいどんなのが出てきたワケ?
「これはね。
海外では160万人以上にも上る人たちが利用している
WATCHAというアプリ。
その構成はこんな感じ。
自分が観た作品のレビューを★による評価付きで書いてポスト。
それが集積されてデータベースとなり、
『(人気=高評価)ランキング』、
あるいは『(ジャンル別)おすすめ』として紹介される」




----そうか、
これから映画を観ようという人の参考になるわけだニャ。
「そういうこと。
その『ジャンル』も
さまざまなタグが…。
たとえば『母』『患者』『リング』『森』『伝説』などなど…」

---ニャるほど。
サスペンスだのラブだのと言うのとは
ちょっと違うってことだニャ。
「うん。
サスペンスひとつとっても
『警官』『刑事』『強盗』『捜査』、あるいは『復讐』と、実に細かい。
自分が観た映画をレビューして投稿するとき、
どこに入れるのか?
それを考えるのも一興。
ためしに『神』というタグを見てみたら
『タイタンの戦い』や『エクソダスー神と王―』と一緒に
『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』は『エミリー・ローズ』なんかがあったりもする。



でも、ぼくがこのアプリで最も楽しめたのは
実は別のところにあるんだ。
それは最初の登録の時にウォーミングアップとして行う『評価』」

---『評価』?
「うん。
『さあ、まずは試してみよう』…とばかりに、。
いろんな映画がビジュアル付きで出てくるんだ。
で、その中の見た作品に自分なりの★評価をつけていくワケ」




---あらら、★つけるの嫌っていたじゃニャい?
「そうだね。
映画と映画との間に優劣をつけて、
それを公表するというのが
これまであまり納得いかなかったんだ。
でも、
自分の頭の中で遊ぶには、
これはけっこう楽しいものだということがよく分かった。
あまり肩ひじ張らずに、
気分でサクサクっと付けていく。
初めにやったとき、
もうこれが止まらなくて気が付くと
すぐ三ケタに」

---あ、そうか。
どの作品が出てくるのか分からないから
余計に楽しいんだニャ。
うん。フォーンもやってみようかニャ。

※「アニメ」と「TVドラマ」もあります。


フォーンの一言「フォーンもハマったのニャ」身を乗り出す

※次はどの映画が出てくるか? その意外性が楽しい度

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『GONINサーガ』

2015-09-27 14:07:08 | 映画
『GONINサーガ』。
「お約束」を封印した竹中直人の殺し屋。
渾身の力で映画に臨んだ根津甚八。
やはりオリジナルキャストの存在感は凄い。
そして現(うつつ)と幻の間(あわい)を見せてくれる佐藤浩市!
物語の軸を通し、しかも石井隆監督ならではの映画表現で締めくくるクライマックスに身震い。


----あれれっ。
この映画、もう始まっちゃってるよ。
ほんとは別の映画の話をするんじゃなかったけ?
「うん。
最初は『アクトレス~女たちの舞台~』のつもりだったんだけど…。
ほら、最近のここでの映画紹介の方法、
まずはTwitterでのつぶやきから…でいこうとしたら、
そこまで遡ることができなくって…」

----いかにここを放置していたかってことだニャ。(怒)
でも、まさか代わりにこのバイオレンスがくるとは…。
でもこれって、正式な続編と思っていいの?
ほら『GONIN2』なんてのもあったじゃニャい。
「それは気になるところだよね。
女性のみで集団クライムサスペンスを作り上げた
『GONINN2』とは違って
こちらは正真正銘、
その後の『GONIN』

----でも、あの映画って
主要人物、全員死んでいなかった?
「そう。
この映画は、彼らの次の世代、
いわば子供たちの物語。
それもそれぞれが抱える理由での復讐譚」

----その割には、
前作と同じ俳優が出ているよね。
佐藤浩市、鶴見辰吾、永島敏行、竹中直人…。
そうそう、根津甚八がこの映画だけということで復活しているのも話題。
「あっ、根津甚八は前作で生き残っていたという設定。
しかし、その他の人たちは、
冒頭で語られるのダイジェスト、
あるいは途中で織り込まれる回想が中心。
ただ、竹中直人だけは別だね。
一転して凄みのある殺し屋を演じている。
これが酸素吸入器を引きずりながら動いているという、
他の人ではちょっと考え付かない設定」

----さっき、凄みって言っていたけど、
今回の俳優たちは優しすぎニャい。。
「そうなんだよね。
主演の東出昌大とか、顔つきが端正すぎて、
前作の底に流れていた“怖さ”は失せていた気がする。
ぼくは前作『GONIN』を思い出すときにすぐ浮かぶのは
部屋に追い詰められた椎名桔平、横山めぐみ
精神に異常をきたす竹中直人
そして後半、それまでのだれよりも凄みをもって
突然現れるビートたけし
実をいうと、それ以外の細かいところは覚えていない」

----えっ?それでも付いていけるの?
「一回観ていればね。
でも初めての人だと、
何が何かわからないかも。
そういう意味では、
前作をDVDなりで観ておくか、
少なくともシノプシスを読んでおいた方がいいだろうね」

----ふうむ。
それでもこの映画を紹介しようと思ったからには
ワケがありそうだニャ。
「それは
この作家・石井隆監督ならではの映画としてのカタルシスだね。
監督デビュー作『天使のはらわた・赤い眩暈』
あるいは代表作の一本『ヌードの夜』などに観られるように、
石井監督の映画には“死者の想い”が映像化されることが多い。
ここでは、それに加えて
石井監督と根津甚八の出逢いの作品『月下の蘭』のイメージ復元を試みている。
夜だの、雨だのばかりが取りざたされることが多い
石井隆監督映画だけど、
『花と蛇』『甘い鞭』のように
クライマックスで現実からあちらの世界へ飛ぶことも…。
やはり刺激的な監督だと思うよ」




フォーンの一言「でも、やはり雨と夜は徹底しているらしいのニャ」身を乗り出す

「やはり独自の世界観と語り口を持っている映画は魅力的だ度


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『Mommy/マミー』

2015-06-21 20:27:34 | 映画

(原題:Mommy)




----あらら。今頃、この映画?
世間では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で盛り上がっているというのに、
ニャんだか対極の映画…。
「まあ、
あれはすでに喋っちゃっているわけだし、
この作品は、以前からすごく気になっていて…。
というのも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と同じく
この映画に対しては否定的な意見を目にしたことがない。
しかも人によっては、
監督のグザヴィエ・ドラン
他の監督たちとは一線を画する、
フェリーニやキューブリックと並ぶ天才だとまで…。
彼の『トム・アット・ザ・ファーム』は観ているけど、
そこまで言い切っちゃうかなと…。
これは観ないわけにはいかない」

----で、どうだったのかニャ。
「う~ん。
確かにスゴイことはスゴイ。
2時間半近く、
まったく飽きることはない。
ただ、ぼくが興味を惹かれたところと
一般にこの映画が高く評価されているところとは
微妙に違うような気が…」

----どういうこと?
「どう言ったらいいんだろう?
この映画は、シングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)を軸に進んでいく。
彼女は注意欠陥多動性障害の息子スティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)を抱え、
どんなことがあっても彼をかばいぬこうとする。
そのふたりにもうひとりの女性、
隣の家に住む休職中の高校教師カイラ(スザンヌ・クレマン)が
絡むことで物語が進行していく。
そこで描かれるのは、
どんなことがあっても息子を守り抜こうとする母親の愛。
経済的に行き詰っている彼女は、
息子が犯した放火によって
被害者から多額の賠償金を要求されている。
この窮地を脱するべく
ギリギリの選択を選び取るも、
スティーヴによって
希望の芽を摘み取られてしまう」

----う~ん。
それってひどすぎるニャあ。
いくら障害を抱えているとしたって…
写真を見たところ、彼、
もういい年じゃニャい。。
「そうも言えるよね。
15歳だし、
まったく分別がつかないという感じでもない。
ただ、この障害特有の
ある種、潔癖さに基づいた衝動が
理性で自分を抑えて常識的に生きることこそが是とされる
この一般社会では
はみ出し者となってしまうんだ。
でも、モラルにとらわれないその生き方が
“悪”と言い切れるのか?
この映画で重要な役割を果たす隣人のカイラ、
彼女は吃音気味で
人とはうまく話せない。
しかしスティーヴの前ではそれが治ってしまうんだ」

---ニャるほど。
分からない気がしないでもないニャ。
でも、そうやって聞いていると、
この映画、
そんなに特別な映画でもないような…。
強烈な個性の母と息子の話…。
「そんな気がしちゃうよね。
さて、ぼくが引っかかったのは、
これが<架空の国の話>になっているところなんだ。
この映画で最初に流れるテロップはこう。
『ある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。
2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。
公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。
発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、
法的手続きを経ずに養育を放棄し、
施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。
ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる。』

極論すればこれはSF。
この物語を成立させるために、
監督はわざわざありもしない法律を作り出しているのだから…」

---でも、それだからこの映DarkGoldenrod画がダメと言っているわけじゃないよね。
「うん。その逆。
ぼくが思ったのは、
もしこの法律がなかったら、
果たして事態はどうなっていただろう?ということ。
さっきのテロップに戻るけど、
監督も『ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる』と言っている。
つまりこれは、
人の運命、それはその環境でいくらでも変わりうるということを意味する」

---あ~あ。
だから小林政広監督の『日本の悲劇』
「そうなんだ。
あの映画も、
父親の個性の強さといったらこの映画の比じゃない。
なにせ息子のために自死を選び取るんだから。
そして監督は、それを決して“立派な行為”とは言っていない。
それはタイトルですでに明らか。
“日本”の“悲劇”」

---ニャんか、
話が飛んじゃっていない?
「ごめんごめん。
もちろんこの映画の魅力はそこだけで語れるわけじゃない。
正方形サイズの画面での世界の切り取り方。
そして何よりも主演ふたりの
役が乗り移ったかのような熱演。
とりわけアンヌ・ドルヴァル。
ラストで彼女が見せる嗚咽をこらえたその顔は、
『サンダカン八番娼館・望郷』田中絹代の慟哭に匹敵。
ぼくの中にいつまでも焼き付いて離れないこと間違いないね」




フォーンの一言「他のブロガーさんはどういう風に観ているのかニャ」身を乗り出す

※「映像や音楽も含めて、ぼくもそれが知りたい度


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『ワイルド・スピード SKY MISSION』

2015-04-18 18:21:58 | 映画

(原題:FAST & FURIOUS 7)



----あれれっ。
フォーンそっくりの黒猫さんだ。
確か、“黒色は永久欠色”と言っていなかったかニャ?
「あっ、それはそうなんだけど、
この子は女の子だから…」

----ニャんだか、いい加減なルール。
で、今日は?
このままじゃ消滅するんじゃないかって
フォーンは気が気じゃないよ。
「そうか。
心配してくれていたか…。
じゃあ、もう始まっている映画だけど、
話題の『ワイルド・スピード SKY MISSION』をちゃちゃっと」

----え~。てっきり、
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』かと。
アカデミー賞も取っているじゃニャい。
「う~ん。
まあ、これは喋りやすさの違いだね。
この『ワイルド・スピード SKY MISSION』だって
主人公のドミニクに扮するヴィン・ディーゼル
『来年のアカデミー賞は確実』と太鼓判。
まあ、それは難しいだろうけどね。
これまでこういうエンターテイメント一本槍の映画で
アカデミー作品賞というのは
ちょっと記憶にないし」

----だよね。
話だっていつもと変わらニャいんでしょ?
「うん。
公道レース好きの男たちが高級車や名車をブッ飛ばして、
巨大犯罪組織に挑むというもの。
今回、その敵デッカードに扮するのはジェイソン・ステイサム
彼は、かつてドミニク(ヴィン・ディーゼル)が撃破した
オーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)の兄。
元特殊部隊出身というだけあって
どんあシチュエーションでもそれに応じた戦術を知り尽くしている。
オープニングエピソードの病院内での非情な殺戮。
一仕事終えて彼が外に出ると、
建物はどこかの戦跡を思わせる悲惨なありさま。
このつかみだけで“この映画はイケる”、
そんな気になったね。
ま、後は今回の副題(邦題)から想像つくように
“空からの爆走”。
ただ、これにしても一度だけじゃなく
二度三度と“空飛ぶ車”が異なる趣向で出てくる」

----ニャるほど。
その“SKY MISSION”は観てのお楽しみってことだニャ。
「そうだね。
この映画、アクションも度胆抜くけど、
やはりベースがしっかりしているところが飽きさせない要因のひとつ。
記憶を失ったドミニクの恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)。
そして急逝したポール・ウォーカーと妻の物語。
ここについては礼儀上、深くは触れないけど、
彼が亡くなってもその記憶はいつまでもスクリーンに残る。
そのことを、
本シリーズのテーマでもある“家族”の中に溶け込ませた脚本の見事さにだけは言及しておこう。
おそらく過去のフッテ-ジを使用しているのだろうけど、
その表情、とりわけ澄んだブルーアイがもう泣けて泣けて。
ほんとうに、この映画のラストシーンは
語り継がれる名場面になっていたと思うよ」




フォーンの一言「ところで新しい黒猫さんの名前はニャんなのニャ?」身を乗り出す

※「カノン(花音)。これからもよろしくだ度


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『アメリカン・スナイパー』

2015-02-21 15:07:03 | 映画

※ご覧なった人専用。後の方で少しネタバレに触れています。

(原題:AMERICAN SNIPER)


----いよいよ始まったね、この映画。
話しにくいとか言っていなかったっけ?
「そうなんだよね。
どうしようか迷って、
でもどうしても言っておかなくては…
と思ったことがあって、
公開されるまで
我慢我慢で待っていたんだ」

----それって、
噂のラストのこと?
「うん。
でも、それについては後にするかな」

----じゃあ、
ニャにを話してくれるの?
この映画が、
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた人の自叙伝をということくらいは、
フォーンだってもう知っているよ。
もしかして戦闘描写のこと?
「う~ん。
確かに戦闘描写は凄まじい。
ありふれた表現になってしまうけど、
ここには、
戦争の真っただ中にに観客が放り出されてしまったような、
そんな戦慄と恐怖がある。
そして何よりも驚くのは
それを84歳にもなる男、
クリント・イーストウッドが監督しているということ。
84歳だよ。
ほぼ同年齢の監督に、
ゴダールウディ・アレンがいて
彼らもやはり最前線で映画を精力的に作り続けてはいるけれど、
これだけのスケールのものを作っているわけではない。
その精神力、そしてそれを支えている体力を考えると、
もうこれは驚異でしかない」

----確かに。
その原動力ってニャんだろう?
「ベースにあるのは、
やはり”映画への思い”だろうね。
少しでも多くの映画をこの世に残しておきたいという…。
そこにさらに
自分が伝えたいメッセージが加わる」

----そこのメッセージの話ニャんだけど、
これは、9.11後のお話ニャんでしょ。
主人公は国の人々を守るべく戦地へ行っているんだよね。
愛国主義的な映画ニャの?
「そこがこの映画で、
もっとも論議を交わされるところだろうね。
クリント・イーストウッドは共和党寄りだし、
国を守るということと、
戦争で人々の命が失われること、
そのどちらについて強く訴えたいのか? 」

----そうそう。
そこが最も興味があるところ。
「そこがこの映画で、
もっとも論議を交わされるところだろうね。
クリント・イーストウッドはもともと共和党寄りだし、
国を守るということと、
戦争では多くの人々の命が失われること、
そのどちらについて強く訴えたいのか?
そこでまず基本として押さえておきたいのが、
この映画で語られる
主人公クリス・カイル(クリス・クーパー)の少年時代。
彼と彼の弟に、
父親は、
世の中の人間には3種類いるということを教える。
それは”羊”と”狼”と”番犬”。
多くの人間が”羊”の中、
クリスは、他者を守ることに全力を尽くす人間になろうとする。
そんな彼が
海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員となり、
イラクへと向かったのは、
至極、自然なこと。
だが、そのクリスにもやがて綻びが出てくる」

----綻び?
「うん。
自分が戦地へ向かっている間、
家を守る人は誰もいないことになる。
自分は”番犬”の道を選びながら
最も弱い”羊”を守れない。
しかし、国という大きなくくりの中で見れば、
彼は立派な”番犬”となっている」

----ニャるほど。
「結局、
彼は4回もイラクへ向かうわけだけど、
目の前で多くの戦友を失う。
最後にアメリカへ戻った彼は、
国の中でも人の役に立とうと、
戦場で体の一部を損なったり、
心を病んでしまった人の手助けをしようとするが… 」

----ゴクッ。
「さて、ここまで。
ここからはご覧なった人専用。少しネタバレに触れます。
結局はその活動が原因である悲劇が起こる。
実は
これは史実で『フォックスキャッチャー』と同様、
アメリカの人たちなら知っていること。
だから、海外ならではのネタバレなんだけど、
問題はそのことよりも映画の表現法。
ラストは、葬儀のシーンがドキュメンタリーで流れ、
日本ではニニ・ロッソで有名な『夜空のトランペット』が流れる。
実はこの原題は『Funeral』なんだね。
そしてそこからがさらに問題。
エンドロールはまったくの無音。
これについては
試写会で宣伝部の人が初めに触れていることもあり、
ギリギリ許容範囲なのかもとは思うけど、
難しいところ。
彼ら宣伝サイドも映写事故に思われないようにという配慮だったんだろうし…。
しかし、ここがサイレントということは
後で考えてもとても重要な意味を持つ。
それはエンドロールの役割。
ここには映画に携わった人たちすべての名前がクレジットされる。
そこが無音であるということ。
そう、これは製作者全員による【黙祷】を意味している。
さあ、そこからイーストウッドの意図をどう読み取るか?
それは観た人次第だろうね」




フォーンの一言「エンドロールに日本で勝手な音楽を入れるというのは、ほんとによくない風潮ということが分かるのニャ」身を乗り出す

※「夜明けのトランペット」がエンニオ・モリコーネ作曲で『続荒野の一ドル銀貨』の挿入曲だったとは⁉




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兵士たちに捧げる葬送曲.....夜空のトランペットから
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「2014 無人島に20+1日間。フォーンと観るならこの映画」

2015-01-04 22:20:31 | 映画



----ふう。年が明けちゃった。
もう、このまま消えちゃうのかと…。
「なんか、最近はこんな話ばかりしているね。
読んでいる人も飽きちゃったかも…。
ということでいきなり本題。
今年は
A面[好きにならずにいられない]
B面[忘れじのショット]の各10本で」

----その違いってなんニャの?

「A面[好きにならずにいられない]は、
本でいうところの「ページをめくる手が止まらなかった」映画。
異性にたとえれば「理由なんかない。君に夢中」。
対するB面[忘れじのショット]は、
それまで意識していなかったのに「えっ。いいじゃん」の瞬間との出会い」

----う~ん。
分ったような分らないような…。
じゃあ、まずはA面からだね・

「うん
一気に行くね。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
『ラッシュ/プライドと友情』
『東京難民』
『あなたを抱きしめる日まで』
『そこのみにて光り輝く』
『猿の惑星・創世記<ジェネシス>』
『ジャージー・ボーイズ』
『レッド・ファミリー』
『紙の月』
『インターステラー』

あっ、これは公開順ね。
それでは次にB面」

----ちょ、ちょっと待ってよ。
一本一本へのコメントは?
「だから、さっき言ったじゃない。
これらの作品は、
もう最初から最後まで夢中で入り込んだ映画。
それ以外に理由なんてない」

----そこを
「なぜ夢中になったんだろう?」
と考えなくちゃ、
映画に真摯に取り組んでいるとは言えないのでは?
「う~ん。
きついこと言うなあ。
それは次のB面で。
こっちには具体的に理由があるから…。
『あっ、これがぼくの映画だ!』と、
姿勢を正してスクリーンに向かい直した瞬間が…」

----ニャんだかダマされているような気もするけど…。
まあ、いいや。
それ、話してみてよ。


「◯『ドラッグ・ウォー 毒戦』
これはクライマックスのカーチェイス&銃撃戦。
もう、これがいつ終るのか、
果たしてだれが生き残るのか、
まったく先が読めない。
それまで
映画の視点をどこに置いているのかを、
あえて分からなくしていた意味がここで生きてくる。
『小さいおうち』
吉岡秀隆のもとへ向かおうとする松たか子
黒木華が必死に思いとどまらせるシーン。
このシーンはワンショットワンシーン。
まるでサスペンス映画を見ているかの趣
『LIFE!』
主人公の憧れの女性が
グリーンランドで突然現れ、
ギターを抱えて
デヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」を歌うシーン。
こんなところに彼女がいるはずはないのに、
それに勇気づけられ、
彼は次の一歩、れた海を行くヘリに飛び乗る。
空想が現実を動かしてゆく、
これはまさに<映画>そのものの魅力

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
これは、猫に尽きる。
地下鉄の中、
窓に映る自分を多くく開いたその眼で
驚いたように見つめる。
こんな猫の描き方を見たのは初めて。
『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』
これは、いろいろあるな。
まあ、普通にはラストの、
あの奇祭をあげるところだけど、
ぼくは伊藤英明の、
自分のイメージを払拭しようとしたかの演技に魅せられた。
手前を行くトラック。
光石研に声かけられた伊藤英明
遠くから走って追いつき飛び乗るまで。
このワンショット撮影は高揚したな。
これを可能にしたのも彼の鍛え抜かれた体力あってこそだね。
『X-MEN:フューチャー&パスト』
これも超個人的な選定。
未来から73年へと向かったウルヴァリン。
彼がが目覚めるときにバックで流れる曲が
ロバータ・フラックの『愛は面影の中に』
これはクリント・イーストウッドの初監督作『恐怖のメロディ』に使われていた曲。
もとより、ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマン
イーストウッドの若いころにそっくり。
おそらく本作の監督ブライアン・シンガーも同じことを思ったんじゃないかな。
ここに『愛は面影の中に』を持ってくるというのは、
ある意味、確信犯としか思えない。
『るろうに剣心 京都大火編』
これも役者。とりわけ藤原竜也
全身が包帯だらけで
わずかに目と鼻と口が覗くだけ。
役者のウリ、その一つでもある顔を隠し、
それでもなお凄まじいオーラを発する。
その彼の最初の登場シーンがまた素晴らしい。
燃え盛る炎の中、
天井には彼を追って返り討ちにあった警官たちが幾人も吊るされている。
まるでインフェルノ。
そのイメージをここまで再現した美術!
これは感慨深かったな
『福福荘の福ちゃん』
主演の大島美幸もだけど、
ここでは大物カメラマンを演じる北見敏之の怪演を推したい。
首にその形も卑猥なカメラをぶら下げて
自分勝手な芸術論を述べる。
いかにも業界にいそうなその俗物ぶりが、
物語の先に暗雲をたちこめらせ、
観る者の気持ちをざわざわ、
落ち着かなくさせる。
『超能力研究部の3人』
これは、一種のフェイクドキュメンタリー。
そのこと自体はさほど珍しくないけど、
映画製作の舞台裏(バックステージ)でそれ=フェイクをやるとは!?
まさに虚を突かれたってヤツ。
なかでも秋元真夏を本気にさせるためを、
相手役の女の子たちに罵倒させるシーンはもうハラハラ。
この映画の、
それこそフェイクではないドキュメンタリーが観てみたい。
『0.5ミリ』
これも役者。
というかその起用法だね。
どちらかというと
威勢がよく右寄りの言動で知られる津川雅彦
ここでは、繰り返し繰り返し、
先の大戦に対する反省。
戦争はよくないと述べ続ける。
あのような大物にそういう演技をつけるなんて
この監督、安藤桃子は相当に肝が据わっているなと…」

----ふう~。
ほんと一気だったニャ。
聞いてて疲れたのニャ。
「あっ、一本オーバーしちゃうけど、
『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』
も追加」

----おっ。久々のフランス映画。
「巴里からNYにきても相変わらずダメダメの人生を送っているグザヴィエ。
ところがひとつの“愛”がいま去っていくのを目にして、
心の中にざわめきが起こる。
この幸せだけは逃がさないと街中を疾走、愛しい人の後を追う。
カメラはバストショット、横移動。
そんな映画をぼくが嫌いになれるワケがない。
そう、映画も人生も幸せになったところで終ってほしい」



フォーンの一言「う~ん。今年はもっと話してほしいのニャ」
もう寝る


※2014年の五つ星だ度


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『猿の惑星:新世紀<ライジング>』

2014-09-21 19:10:48 | 映画
(原題:Dawn of the Planet of the Apes)



----これって、フォーンも
こそっと隠れて一緒に観た映画。
ニャんだか、スゴく評判いいよね。
「そうだね。
個人的には前作『猿の惑星・創世記<ジェネシス>』の方が好きだけど、
今回の作品は、
堂々たる風格を備えた
文句のつけようのない作品」

----ふうん。そんなによかったかニャ。
あまり目新しさは感じなかったけど…。
「うん。
いま考えると、確かに。
でも、日を追うごとに心にのしかかってくるんだ。
それは、ここで描かれている“戦争の始まりの構図”が、
現代の世界、とりわけいまの日本とは無縁ではないからだろうね」

----“戦争のはじまりの構図”か…。
それって、でも一言で言えば“憎しみ”だよね。
ありふれていなかった?
「う~ん。
ここは後で詳しく話すかな。
その前に物語を振り返ってみよう。
舞台は、
天性のリーダーシップを備えた猿のシーザー(アンディ・サーキス)が
仲間を率いて人類への叛乱を起こして10年後。
彼ら猿たちは、森の奥に文明的なコロニーを築いていた。
一方、約90%が絶滅した人類のわずかな生存者グループは、
荒れ果てた都市の一角に身を潜めて暮らしていた。
シーザーは、自分たちのコロニーを守り、
人類とはそれぞれの棲む領域を分けることで互いに共存しようとしている」

----いわゆる“平和主義者”ってことだよね。
「そうだね。
ところが、そこに人間の足音が聞こえてくる。
と言っても、彼らは初めから猿と戦おうと思っていたワケじゃない。
自分たちの暮らしを維持するために必要な電力を確保するため、
猿の棲む領域内にある水力発電所を修理して動かそうと、
こう考えたワケだ」

----電気がないと、
世界のどこかにまだ生きている可能性がある
他の人々との連絡さえも取れなくなるからだったよね。
それにしても、原子力発電所が壊滅というのがリアルだったニャあ。
「う~ん。
それはリアルかどうか…。
原子力発電所がすべて壊滅していたら、
こんな形で、猿も人間も生き残れてはいるとは
とても思えないもの。
と、まあ、このことに関わらず、
細かいアラはまだいくつもある。
たとえば
猿に不信感と怨みを持っている男を、
二度目もまた同行させることもそう」

----これは、もう絶対に無事には済まない。
フォーンだって、すぐに分っちゃたもの。
「で、想像した通りやはり問題が起こる。
映画がまだ封切られたばかりで未見の人も多いから、
これ以上は詳しくは言えないけど、
この新たな人類と猿の戦争勃発の影には、
過去の怨念>からくる相手への<根強い不信>がある」




----しかも、それは<裏切り>の形をとって表面化するんだよね。
「そう、こここからはもう一気呵成。
大スペクタクル・アクション。
人類の棲むコミューンを、馬に乗った猿が襲撃。
まるで、かつての西部劇によくあったインディアン襲撃のように…」




----そう、あそこはスゴかったニャあ。
旧シリーズの方は、
いま観ると、まだのどかというか…。
「うん。
ここがいわゆる技術の進歩というヤツ。
さて最初の話に戻そう。
フォーンが言うように
ここに描かれている、怨念、不信、裏切りといった
一部の人(猿)の悪意から戦争へなだれ込むという構図は、
確かに、そう目新しいものではない。
でも、日本を含む今の世界は
そういう危うい状況の中、
バランスが崩れないように必死に保とうとしている人たちと、
隙あらば、それを壊してしまおうという者がいる。
シーザーは、
いったん均衡が崩れてしまうともう終わりだと考えている。
なぜって
いったん仕掛けられたら最後、
決して許さず報復に出るのが人間だということを知っているからだ」

----つまり人類が平和を維持するには
細かい神経と努力がが必要ということだニャ。
「そうだね。
あるときは忍耐も…。
シンプルだけど、力強いこのメッセージ。
それを寓話の中に描く。
こノ映画はまさしく
元祖『猿の惑星』のDNAを受け継いだ作品と言えるね」




フォーンの一言「『新』であると同時に『真・猿の惑星』でもあるのニャ」身を乗り出す
※このシリーズ、どこまでいいくのか期待は大だ度


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画像はオリジナル・ポスターより。
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『アメリカン・ハッスル』『なんちゃって家族』

2014-02-02 17:22:22 | 映画
(原題:AMERICAN HUSTLE/WE’RE THE MILLERS)


----あ~あ、とうとう
『アメリカン・ハッスル』
お話をしてくれないまま。
『メイジ―の瞳』もそう。
『なんちゃって家族』なんてとっくに始まっちゃってるよ。
フォーンが天国に行っちゃったからって、
これはちょっとサボりすぎ。
「う~ん。
とにかく時間がなくて…。
分った。それでは今日は
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
これでどうだ」

----う~ん。
でも『アメリカン・ハッスル』も聞きたかったニャあ。
「じゃあ、さわりだけ。
あれはね。
いわゆる詐欺師のお話。
詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、
その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。
彼らはFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、
無罪放免を条件に囮捜査に協力させられる。
で、その標的となったのがカーマイン市長(ジェレミー・レナー)。
ところがそれをアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が邪魔をする…というお話。
アカデミー賞で演技賞部門を総なめしていることでもわかるように、
それぞれの演技、
というかそれ以前に彼らのキャラ作りが楽しい。
クリスチャン・ベイルは、まさかのズラ&ぶよぶよのお腹。
ブラッドリー・クーパーはパンチパーマで、
ジェレミー・レナーはリーゼント。
なかでももうけ役はジェニファー・ローレンス
ひとりで『007/死ぬのは奴らだ』を熱唱するシーンは、
ただただ唖然。
これは先日、観た『早熟のアイオワ』のプレスで知ったんだけど、
彼女は実は、自分で歌が下手と自覚。
それをこれは逆手に取った演技とも言える。
監督のデヴィッド・O・ラッセル
ジェニファーとの付き合いは長いし、
そのことを知った上でのこのシーンだろうね」

----詐欺師のお話ってことは、
最後は『スティング』のように、だれか騙されるの?
「もちろん。
観客も、他の登場人物たちもね。
最後の最後はしてやったりのところに落ち着く。
とは言え、、これがそこまで評価されている理由というのは、
ぼくにはよく分からなかったね。
一方、ヤケに評判のいい『なんちゃって家族』。
これもある意味、人をだますお話。
主人公は麻薬密売人のデヴィッド(ジェイソン・サダイキス)。
マリファナと金を奪われた彼は、
その穴を埋めるためにメキシコから麻薬を運ぶことに。
だが国境をという難関が彼の前に横たわる。
そこでデヴィッドは、
この密輸を家族旅行に見せかけることを思いつく」

----その家族のひとりを演じるのが
ジェニファー・アニストンってワケだニャ。
「そう。
彼女の役は元ストリッパー。
これがまた筋肉質の引き締まった体。
デミ・ムーアがやはりストリッパーを演じた『素顔のままで』を思い出したな。
で、残りの二人が童貞の青年ケニー(ウィル・ポールター)、
万引き常習犯ケイシー(エマ・ロバーツ)。
なんとも凸凹の彼らだけど
こんな家族でも旅をしていくうちに心が通い合っていく…
という、やはりこれも『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』と同じくロードムービー。
あらら、二作ともけっこう喋っちゃったね
これは『ネブラスカ~』は明日以降だな」

----え~っ。
「あっ、ひとつだけ。
この『なんちゃって家族』は、
オマケのNG集が久々によくできている。
アドリブが多くて、
出演者たちが和気あいあいと楽しくやっているのがスクリーンから伝わってくる。
なかでもオーラスに使われる
TV『フレンズ』のネタは最高。
このときのジェニファー・アニストン
固まった表情だけでも観る価値ありだよ」



フォーンの一言「そういえば『ダラス・バイヤーズ・クラブ』は税関で嘘をついて薬運んでいたニャ。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も人をだまして儲けていた。
人間は悪い奴ばかりなのニャ」小首ニャ

※ほんと、なぜかそういう映画が集まった度

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『ウルヴァリン:SAMURAI』

2013-09-20 19:31:14 | 映画
(原題:The Wolveirin)


----これ、オモシロかったニャあ。
試写の予定をとり止めてまで、
フォーンを連れて行ってくれて、ほんとよかった。
「それはなにより。
ツイッターを見ていると、
あまりにも賛否が両極端だったもので…。
でも、否定している人たちの意見には
この映画に整合性というか
こう、あらねばならない…というのが多かったワケ。
いやいや、この手の映画にそれはないだろうと、
逆に火がついちゃってね」

----確かに、ありえない話だものね。
でも、それを言っちゃうと、
こんなヒーローがいることからしてまずあり得ない。
「そういうこと。
この映画の監督ジェームズ・マンゴールド
その“ありえない”を前提に作っている。
だから、
『こんな日本ですみません』…がない。
堂々としている。
だからビジュアルのオモシロさは
際限なく広がってゆく。
その極とも言えるのが“新幹線の上でのバトル”」

----あれは見ごたえあったニャあ。
これを“振り落とされるはず”なんて思ったらもうダメだよね。
「うん。
超人と忍者の戦いだからね(笑)。
ありえなさを指摘するのではなく、
もしも超高速列車の上で超人が戦ったら
どんな戦いになるか?
そのビジュアルを追求してくれたことに
もう、素直に感謝したい。
そりゃあ、日本人から見れば
おかしなところはいっぱい。
増上寺の屋根の上で武器を持って身構えていたら
だれか騒ぎだすだろう…とか、
秋葉原、高田馬場、上野が
すべて隣り合わせだったりとか…。
だけどこれは、コミックの延長としての日本。
もし、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が日本にいたら、
どこに行ってどんなことをすれば
よりオモシロいか…、
それがこの映画の基本軸となっている」

----パチンコとかラブホテルとか…(笑)。
「まあ、
そういうのはこれまでにもなかったワケじゃないけど、
今回は市電や海辺のバスまで出てくるからね」

----そういえば『007は二度死ぬ』では
丸ノ内線が出てきたんだったよニャ。
「おっ、
いいところであの映画を出してくれたね。
ぼくは、この作品はかなり初期ジェームズ・ボンド
とりわけ『007は二度死ぬ』を意識していると思う」

----そうそう、Wヒロイン(TAO、福島リラ)だったものね。
「うん。
あの映画は漁師に偽装したスパイが海辺の村で日本人女性と結婚、
こちらは治癒能力を失ったミュータントが日本人女性と港町で愛し合う」

----この治癒能力を失うという設定には
さすがにフォーンも驚いたニャあ。
「モチーフが“永遠の命”の是非だものね。
不老不死研究に没頭する大富豪ということで、
ぼくはも楳図かずおの『14歳』が頭をよぎったな」

----ニャるほど。
でも、それだけ褒めているにしては
最後の方では少し欠伸も…。
「やはり、
途中から筋、
それにラスボスが誰かすぐ読めちゃうし、
しかもこのラスボス、
アマダンチウムの鎧をまとっているから動きが重い」

----ヴァイパーだっけ。
あの蛇のような舌を持つ女医者のほうがよかったのに。
「いや、あれはボンドガールで言えば、
『007/ロシアより愛をこめて』に出てくる
スペクターのローザ・クレッブのようなもの。
やはり特殊な技の使い手というところで
止めておかなくちゃだよ」


                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「我らが真田広之は悪役だったのニャ」複雑だニャ

※飛行機が怖い、お箸を立てる、ウルヴァリンの意外な姿が見られる度

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『リンカーン』

2013-04-21 22:36:48 | 映画
(原題:Lincholn)

-----今日は、フォーンが喋っちゃいます。
20日って、ムービックスだとかワーナーマイカルだとかが1000円均一料金。
ということで、フォーンも一緒に。
ところが予告編が始まってビックリ。
フォーンでも分かるほどに、
セリフの音がこもっているの。
効果音や音楽ははっきりしているのに、
なぜかセリフだけが…。
予告のうちに直してもらおうと、
えいは外に飛び出して係の人に。
ところが本編が始まってもまだそのまま。
で、再び外へ。
係の人が何度もテストして分かったのは、
アンプが悪いということ。
結局30分ほど押しちゃった…。
あれあれ、映画から話がそれちゃった。
まず何を観たかを言わなくっちゃ。
今日観た映画、
それはアカデミー賞の本命とも言われたスピルバーグ監督『リンカーン』
どうだったか?って…。
う~ん。驚いたニャ。
『プラトーン』を思わせる激しい戦争シーンに続いて
リンカーンがスクリーンに登場。
その瞬間、本人がいるのかと…
思わず息を飲んじゃった。
それくらいに、もうそっくり。
彼が演じているのは
この映画でアカデミー主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイス
この時代、
まだ電気がなく、顔の半分には影ができちゃう。
真上からのフラットな照明じゃないから、
ごまかしも効きやすいよね…なんて言ったら怒られちゃうかな。
でも、驚いたのは物語の方。
リンカーンなんて聞くと
「人民の人民による人民のための政治」なんて言葉を思い出す。
でも、ここで描かれているのは
自分の政治目的である
合衆国憲法修正第13条を議会で可決するためなら
いかなる手段を選ばぬ策士としての姿。
しかも、その意を汲んで
周りも
共和党内をまとめ、民主党から票を集めるための政治工作に奔走する。
“政治”っていうのは今も昔も変わらないんだなと…。
だって、この票集めの軸、それは
それぞれの弱いところを突くってことニャんだもの。
選挙に落ちたらただの人、というけど、
そういう落ちること確実な人に
<就職>斡旋、その約束をしていくわけ。
で、一方では、リンカーンの家庭の危機的状況も描いちゃう。
こういう描き方が今の時代の映画なのかニャ。
えいも、
「子供のころ読んだ偉人の伝記小説とはずいぶん違うね」と言っていた…。
大人の映画なのかもしれないけど少し寂しい気もするニャ。

(byフォーン)

フォーンの一言「昔から政治家、いや人間の本質は変わらないってことなのかなニャ
悲しい

※サリー・フィールド、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、そしてハル・ホルブルック
周りも豪華だ度


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『シュガー・ラッシュ』

2013-04-03 15:22:16 | 映画
(原題:Wreck-It Ralph)




----この映画、
ディズニー・アニメ映画史上最大のヒット作、
日本でもスゴイ人気ニャんだって?
ゲームセンターのゲームが舞台って、
小さくまとまっちゃいそうだけど、
いったいどんなお話ニャの?
「いやいや、
この物語の広がり方はスゴイ。
なにせ、いくつものゲームにまたがって
お話が展開していくんだから…。
ということで、まずはその物語から…。
主人公は、フェリックスが活躍するアクション・ゲーム『フィックス・イット・フェリックス』
ビルを壊していく敵キャラを30年間も演じている大男のラルフ
ゲームの中の住人たちからいつも嫌われている状況にうんざりしていた彼は、
ヒーローのメダルを手に入れようと、
コンセントを伝わって自分のゲームの世界を抜け出してしまう。
潜りこんだのは最先端のシューティング・ゲーム
『ヒーローズ・デューティ』
そこで運よくメダルを手に入れたラルフだが、
敵キャラ、サイ・バグの卵を踏み潰し孵化させてしまう。
脱出ポッドに乗った彼らは
お菓子だらけの世界でレースが繰り広げられるゲームの世界へ移動してしまう」




----ニャるほど。
それが『シュガー・ラッシュ』というわけだね。
「そう、ここまでで一回、
この物語の魅力を整理してみよう。
実を言うと、
全篇が見どころで語り尽くせないんだけどね。
夜中、子供たちが寝静まった頃を見てゲームが動きだす…
これは『トイ・ストーリー』
もっと遡れば童話の『くるみ割り人形』。
子どもならば、だれしもが想像したことのあるこの設定で
あっという間に観客の心を掴んでしまう。
そして、最初に登場する『フィックス・イット・フェリックス』、
これが初期のアーケードゲーム、
そう、『ドンキーコング』あたりを思い出すと分かりやすいかも。
そのキャラが、解像度がまったく違う世界へ行くという、
その発想だけでもワクワクドキドキ。
そしてさらに巧いなあと思うのが、
ここにもう一つの冒険が重なってくるところ。
ラルフがいなくなったことで、
『フィックス・イット・フェリックス』は大騒ぎに。
ゲームの不具合を子供に指摘され、
ゲームそのものが店から撤去される運命になったのだ。
翌朝の開店までにラルフを連れ戻さなくてはと、
フェリックスは『ヒーローズ・デューティ』へ。
そこで他のゲームに行ったサイ・バグを退治するために
出発しようとしていたカルホーン軍曹と出会った彼は、
ともに『シュガー・ラッシュ』へ向う。
というわけで、ここにタイムリミット・サスペンスの要素が加わってくる。
一方のラルフは『シュガー・ラッシュ』で
仲間外れにされてレースに出ることを禁止されている少女ヴァネロペと出会う。
敵役と仲間はずれ…。
互いにその世界で疎外と孤独を味わっているふたりは、
最初こそ反発しながらも
やがて心の深いところで共鳴し合っていく。
もう、ここまでくると、
ディズニーがどうのというよりも、
ハリウッド映画が繰り返し描いている王道ヒューマンドラマ
そこに、
ディズニ―・アニメ伝統のカーレース、プリンセス・ストーリーを織り込んでいく」

----ふむふむ。
それは興奮するのも分かるニャあ。
「ラルフは壊し屋。
なのに、ここではヴァネロペのために
レーシングカーを作ってあげるという、
この設定もいい。
そして訪れる、これ以上は望みようもない至福のエンディング…。
とにかく
これは隅々まで神経が行き届いた最高の映画だったよ」






「エンドクレジットが始まってもだれも立ち上がらなかったらしいのニャ」2009.4.7フォーン


※MOVIX昭島が場内を明るくするのを止めていてよかった度

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