ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『純喫茶磯辺』

2008-04-30 13:45:56 | 新作映画
※一部、見どころに触れています。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----邦画週間第2弾は、また変なタイトル…。
「そう。この“純喫茶”というのが
なんとも古めかしい。
でも、いまでこそスターバックスとかドトールとかに押されてるけど、
その昔は、この純喫茶というのは、
ちょっと背伸びした高校生なんかのたまり場。
ぼくなんか、高校だけでなく大学の頃、
部屋が暑くて
この純喫茶で試験勉強していたもの
クーラーなんか学生が買えない時代だし…」

-----で、その純喫茶がなぜいま頃?
「主人公の磯辺裕次郎(宮迫博之)は、
8年前に妻・麦子(濱田マリ)が家を出て以来、
高校生の一人娘・咲子(仲里依紗)と公営団地に二人暮らし。
ある日、父が急死したことで多額の遺産が舞い込むことになり、
彼はそれをもとに、喫茶店経営を始めることを決意。
というのも、偶然入った喫茶店で、
マスターが美女と楽しく会話しているのを目撃したから」

-----ニャンか、動機が不純。
“純喫茶”なのに(笑)。
「まあ、この映画はそこがポイントだからね。
『純喫茶磯辺』の店名ばかりか内装もダサイその店が
咲子は恥ずかしくてたまらない。
一方、裕次郎は勢いから、江頭(近藤春菜)を雇ったもの客はさっぱり。
そこにバイトを探していた美人の素子(麻生久美子)が現れたモノだから、
裕次郎は江頭を言いくるめてクビに。
だが、それを機に『純喫茶磯辺』は
常連客が入り浸り大繁盛…」

----ははあ。これで映画としてのお膳立てはできたニャ。
「うん。映画は
この後、裕次郎の素子への想い。
そして常連客の小説家・安田(和田聰宏)に惹かれる咲子。
さらには素子に対する咲子の反発などが軸になって、
物語が進んでゆく。
この映画の監督、吉田恵輔という人の作品を観るのは、
実はこれが初めてだけど、
ぼくとしては大いに楽しめたね」

----どんニャところが?
「ダメオヤジ裕次郎の下心見え見えの姿に
咲子は娘として嫌悪感さえ感じるんだけど、
でもそれは元妻・麦子の言葉を借りれば
『いつまでも青春していたい。
恋する気持ちは咲子と同じ』。
こういうのって嬉しいじゃない」

----(笑)えいも大人になれないニャあ。
「あと、登場人物それぞれのユニークな造型、
そしてそれらを
ある空間の中に押し込んで
一種の緊張状態を作り出す、その計算された語り口。
たとえば、最初の頃、素子は観客から見てあれっ?と思う意外な行動に出る。
また、途中で元カレが現れて突然、彼女をぶん殴るシーンがある。
実はこれらは、次のクライマックスの伏線になっている」

----それ語っちゃっていいの?
「だから、最初に※注を付けたの。
居酒屋で素子は咲子に思いっきりなじられる。
『あんた、人の気持ち考えたことないでしょ?』って。
ところが、この居酒屋では実は父・裕次郎が彼女に
プロポーズをする予定だった。
咲子と素子がそんなことになっているとは知らず、
トイレから戻ってきた裕次郎の前で、
素子はとんでもないことを言い始める。
さすがにここは明かせないけど、
もう、このシーンだけでお釣りがくるくらい
ドキドキしてオモシロかったね」

----ふうん。よくわからニャイけど、
そんな役を麻生久美子がヤルっていうのも珍しいね。
「そうなんだ。
とても彼女が口にするとは思えない下ネタなセリフが
ぽんぽん出てくる。
一方、清純派のイメージが強い仲里依紗にも、自分の匂いを嗅がせたりと、
かなりタブー破りの役者演出。
しかし、目下絶好調の仲里依紗にとっても
これはそれこそ本領発揮の作品。
『ガチ★ボーイ』でしか彼女を知らない映画ファンは
改めて彼女のよさを見直すことは間違いないと思うよ」



        (byえいwithフォーン)

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『百万円と苦虫女』

2008-04-29 13:11:45 | 新作映画
----いよいよゴールデンウィークだね。
「うん。ここでは
『邦画週間』にしちゃおうかな」

----ということは『少林少女』とか『砂時計』とか…。
「いやいや、そういうところを微妙に外しながら喋るのがここ。
まずは『百万円と苦虫女』」

----ニャ、ニャんだ。そのタイトル?
「これは、最近話題のタナダユキという女性監督の作品。
しかも久しぶりに蒼井優が主演ということで話題になっている。
彼女が扮する主人公の鈴子は、
ひょんな事件に巻き込まれて犯罪者扱いに。
実はこれは猫さんがきっかけだけど、
あまりにも惨いから飛ばしちゃうね。
さて、そのことで傷ついた彼女は、家族の元を離れ、
100万円貯まるたびに
別の土地に引っ越しをするという生活を始める」

----それは、人と深く付き合いたくニャいということだね。
「そう。
海の家での短期アルバイト、
山里での桃もぎり、
そして地方都市のホームセンター。
行く先々で、鈴子はさまざまな人々に出会う。
でも決して心許さない。
そんな彼女が、ちょっぴり恋をして…」

----ごめん。ちょっと言っていい。
あまり、たいした話じゃニャい気がする。
「まあね。
彼女が家を飛び出してからのエピソードが3つしかないけど、
これ、テレビシリーズ化して12本くらい続けた方がいい。
そんな気がしたね。
ただ、この映画でぼくが目を引いたのは
そこに描かれる彼女の生き方よりも、
そのディテール。
チラシの裏にも載っているけど、
昔のバスクリンのようなお湯とか、
笹野高史扮するオジさんの、
ちょっと喋ってはマイクをぐいっと上に上げるキメのポーズ、
そして森山未来演じる亮平が指摘する鈴子の『困ったような笑い顔』とか、
そういう監督の人間観察によって生まれたと思われる
キャラクター造型がこの映画をオモシロくしている。
あっ、このエンディングもなかなか後を引くよ」


           (byえいwithフォーン)

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『ラスベガスをぶっつぶせ』

2008-04-27 15:46:24 | 新作映画
(原題:21)

----『24』ならまだ分かるけど
この原題の『21』って、どういうこと?
「トランプのブラックジャックって聞いたことないかな。
ディーラーとプレーヤーが1対1で勝負して、
合計の数が21に近い方が勝ちという…」

----ああっ。それなら分かる。
これ、カード・ゲームのお話ニャンだ。
「うん。この映画は
マサチューセッツ工科大学(MIT)に実在した
天才学生ジェフ・マーの実話が基になっている。 
ジェフはその頭脳と才能を活かして
ブラックジャックの必勝法=カード・カウンティングを習得。
それを用いて、ラスベガスを攻略したんだ」

----へぇ~っ。そんな必勝法があるなら
すぐにお金持ちになれるじゃニャい。
えいも、やったら?
「それができるなら苦労はしないさ。
カード・カウンティングというのは、
カードのシャッフルや残り枚数、
すでに使用されたカードの札目などから、
出目を計算するということのようなんだけど、
映画を観ているだけじゃ、
それがどうやってなされるのかまったくもって分からない」

----それはギャンブル映画としては致命的だね。
「う~ん。
この天才学生たちを
チームとして組織化してラスベガスに引率する
ミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)の言葉を借りれば
これはギャンブルではないということのようだ」

----ギャンブルじゃなかったらニャによ。。
「ビジネス(笑)。
だから、彼らは熱くなって賭けたりなんかはしない」

----でも、それじゃドラマとしては
オモシロくないね。
「うん。そこで映画はチーム内の不協和音を描くことで、
ドラマを盛り上げてゆく。
しかも、カジノのルール違反者を取り締まる者との
手に汗握るチェイスもある」

----取り締まる?
悪いことしているわけじゃないのに…。
「そう。
実を言うとそこもよく分からないんだけどね。
どうも、カジノではカード・カウンティングは御法度ということらしい。
さて、この取り締まる男の役にローレンス・フィッシュバーン。
そして彼とは因縁の関係にあるミッキー教授を演じているのが
原作に惚れ込み、
自ら映画化権を買って出たというケヴィン・スペイシー。
この教授の役も彼が気に入っていたキャラクターというから、
さぞ魅力的な役と思いきや、
これがとんでもないワル。
さすがケヴィン・スペイシーって感じ」

----そういえば、主人公の男を演じている
ジム・スタージェスってカッコいいね。
だれかに似ている。
「映画の中では自ら『よくトム・クルーズに似ていると言われる』と言うシーンも。
でも、ぼくはどっちかというと、
その演技にトビー・マグワイアを重ねたけどね。
そうそう、彼はブロードウェイ・ミュージカル『スパイダーマン』の
最有力候補でもあるらしい。
数々の映画賞にノミネートされた『アクロス・ザ・ユニバース』でも主演。
この映画も近々公開されるから楽しみだな」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「女性がケイト・ボスワースということ言ってないニャ」身を乗り出す

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『スターシップ・トゥルーパーズ3』

2008-04-26 14:56:37 | 新作映画
(原題:Starship Troopers 3 : Marauder)

----まさか、このシリーズがこんなに続いていくとは思わなかったニャあ。
「だよね。日本のホームページには『完結』の文字が踊っているけど、
ぼくにはまだまだ続きそうな気がするね」

----これって、けっこう好戦的な映画だったよね?
「うん。
ここにきてそれはさらに進んでいる。
泥沼化する戦争の継続に異を唱えるものは
公開処刑、縛り首だからね。
しかもそれは車椅子の者にも行なわれるという容赦なさ」

----ふうん。確か
今回は第1作の主人公ジョニー・リコが復活しているんだよね。
「そう。
キャスパー・ヴァン・ディーンの再登場。
彼は11年前惑星Pの戦いで名を馳せ、
いまは大佐に昇格して、
バグズの侵攻に脅かされる連邦軍防御の要、
植民惑星ロクサンで指揮を取っている。
そこに連邦軍総司令官であり、
戦意高揚の歌『死に日和』を大ヒットさせた人気歌手でもある
オマー・アノーネ(スティーヴン・ホーガン)が
ディック・ハウザー将軍(ポリス・コドジョー)、
そして宇宙艦隊旗艦ジェロニモの艦長で、
ハウザーの恋人ローラ・ベック(ジョリーン・ブラロック)を伴い視察に訪れる。
そんな中、バグズの群れが防御壁を突破。
一帯はたちまち殺戮の舞台に。
ハウザーはアノーキとベックを先にジェロニモの帰艦させるが、
戦艦も攻撃を受けて撃沈。
やむなく惑星OM-1に不時着する----。
今回の流れはざっとこういう感じかな」

----でも、そういう好戦的な映画って
今のアメリカの空気には合わないのでは?
「ぼくも初めは『なんでここまで…』と思っていたけど、
後になって
これはこの未来社会を戯画化して描くことで
ファシズムの危険性を警鐘しているのでは…と思えてきたね。
というのも、物語は
戦いの現実よりも軍規を重視するハウザー将軍の男の意地と
それによる判断ミスで進んでいく。
さらには、それと並行して
連邦軍のエノロ・フィド提督(アマンダ・ドノホー)による不穏な動きも描かれる。
彼女はローラ艦長からの救難信号を無視するんだ」

----えっ、それってクーデターでは?
だってそこには総司令官もいるんだよね。。
「そう。
まあ、その理由は後で分かるんだけど、
問題なのはその事実をハウザー将軍に教えたということで
通報した女性まで処刑されること。
ここまでくれば完全に恐怖政治だ。
やはりこの映画は、そのまま受けとってはいけないんだろうね」

----ふうん。ところで特撮の方はどうニャの?
「バグズはともかくとして、
ビックリしたのは
パワード・スーツ“マローダー”が出てくること。
これがガンダムのモビール・スーツそっくり。
『おいおい、日本のマネかよ……』と思ったけど、
実はこれはハインラインの原作にすでにあるらしい。
予算などの諸事情で1作目には登場しなかったらしい」

----そうニャンだ。
じゃあ『エイリアン2』でリプリーが操作したあの機械も
元ネタはどっちか、気になっちゃうよね。


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「前売りには“マローダー”ミニフィギュアが付くのニャ」おっ、これは


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『ランボー 最後の戦場』

2008-04-25 16:01:36 | 新作映画
(原題:John Rambo)

----この映画ってRー15指定になったんだよね。
「うん。ここまでやっちゃえば、それも仕方ないかなあ」
----そんなに激しいの?
「ここまでの大量血飛沫は
“ブラッド・バレエ”と言われた『ワイルドバンチ』以来じゃないかな。
あちらは、まだ銃撃戦だけど、
この映画はそれに加えて残虐な大量殺戮があるからね」

----それは、でも少し問題だよね。
スタローンは確か、
ミャンマーの軍事政権から虐げられ、
虐殺されるカレン族の実情を知ってもらおうと
この映画を撮ったんでしょ。
「そう。
だから配給サイドも宣伝には相当に苦慮しているみたいだ。
もらった資料には
“バイオレンスを売り物にする映画ではなく、
暴力を描きながら、暴力を否定する反戦映画の側面が多分にありますので、
そこを誤解されない様にみなさまに伝えていければ……”と、
なぜRー15になったかの理由が書いてあるばかりか、
なんと映倫からのコメントまで載せている」

----えっ?それは興味深いニャあ。
「じゃあ、読み上げるよ。
『村人の虐殺、女・子供への暴力といじめ、
戦闘中の首・腹など肉体損壊の描写の頻度が多く、
15歳未満の鑑賞には不適切ですので
『R-15』に指定しました』。
もう、これ以上はまったく必要ないほどの端的な描写説明。
ただ、そこにもう一言つけ加えるなら
これらのシーンはグリーンバックによるCGではなく
昔ながらのロケによって撮影されている。
それだけに、そのバイオレンス描写は
観る者に“痛み”を感じさせるだけの“力”を持っているんだ」

----でも、そこまでやっちゃうと
ミャンマーからのクレームがつきそうだけど…。
「うん。
軍事政権は『ランボー』シリーズDVDの発売を禁止。
それに対してスタローンは軍政との対決も辞さない
という強気の態度に出ているようだ」

----mmmmm。
「一方、反政府組織からは
『この映画は、暴力的で残酷な現状を忠実に表現し、
反テロを奨励する素晴らしい作品だ』との声が挙がり、
民主化を進める上でのシンボルとなっているようだけど、
ぼくらは実際のところはどうなのかを
この目で見て知っているわけじゃないから、
ただもう、観て驚くしかない。
なぜって、ここで描かれているのは
いわゆる政府軍に見えないんだ。
ジャングルの中で、
こんな殺戮、レイプ、そして酒宴を繰り返していて
果たして国として成り立つのか、
まずそこが不思議で仕方がない」

----ふうん。じゃあ少し話を変えて、
これって『最後の戦場』となっているけど…。
ほんとうに終わり?
「ある意味、ランボーの生きざまに決着がつくからね。
彼は今回、
傭兵たちと一緒に敵と戦う。
そこで彼ら傭兵に言い放つセリフがランボーをよく表している
『こんなところにいたいと思う奴はいない。
だが、これが俺たちだ。そしてこれが俺たちの仕事だ』。
その彼も実はそれまでは死んだように暮らしていた。
ところが今回、
キリスト教支援団の女性サラ・ミラーとの出会いによって変わってゆくんだ。
自分と向かい合う中で生まれたその言葉が、またいい。
『ムダに生きるか、何のために死ぬか---お前が決めろ』」

----うわあ。ほんとカッコいいニャあ。
映画って、歴史に残るセリフが生まれることがあるけど、
これもその一つになりそうだね。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンにはとても観られそうにないニャあ」もう寝る


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『ブルー・ブルー・ブルー』

2008-04-23 22:58:03 | 新作映画
(原題:Newcastle)

----これってオーストラリアのサーフィン・ムービーだよね。
「うん。タイトルだけ聞くと、
一瞬、ドキュメンタリーかと…。
実際はドラマなんだと分かってからも
思っていたのとかなり違ったね」

----どういうところが?
「サーフィン映画というと、
ぼくはどうしても『ビッグ ウェンズデー』を
思い出してしまう。
だからこの映画もてっきり
サーファーの青春を追ったものかと…。
あるいは去年のウィンドサーフィン 『Life 天国で君に逢えたら』みたいに
試合の転戦を描いたりとか…」

----ニャンとなくそういう気するよね。
「ところがこれが、なんと一拍二日もの」
----えっ?旅のお話ニャの。
「半分あたり(笑)。
舞台はオーストラリアのニューカッスル。
17歳のジェシーはワールドチャンピオンを目指し、
いつかはこの街を抜け出したいと願っていた。
かつてはチャンピオンも夢ではない実力を持っていた
異兄弟のヴィクターでさえも、
いまは港で働いていている。
彼はそのような人生を送るのだけは絶対に嫌だったんだ。
ところがジェシーはまさかの予選落ち。
そこで彼を慰めるべく、仲間のネイサンやアンディが
ジェシーが思いを寄せるデブラも誘って週末旅行へ。
そこに運動オンチの弟ファーガスも同行」

----ニャルほど、それで一泊二日ニャんだね…。
「うん。このあたりは
昔ながらの青春映画という感じで懐かしかったね。
いつの時代でも男の子、女の子の考えることは同じ。
絶好のサーフポイントにテントを張って
たき火を囲んでふざけあって、
ロマンチックになった後はHになだれこみ…。
でも取り残される者もいれば、
女の子には興味がない者もいる。
ぼくはネイサンが自作の『歌』を
別の男に横取りされたシーンが胸につまったね」

----どういうこと?
「その男はギターを弾きながら
ネイサンが作った『歌』を女の子に捧げている。
ネイサンは『それはぼくが作った曲』と呟くんだけど、
彼女の目には、もうその男だけ。
まったく彼を見向きもしない。
まあ、ここは本筋じゃないけど、
こういう細かさがこの映画のよさ。
ただ、その翌朝、ある事故が起こってからは
ぼく的にはトーンダウン」

---やはり、夜の海は高揚する(笑)。
「まあね。
実を言うと、
この映画、これまでに作られた他のサーフィン映画に比べると
パイプラインも大きくないし、
波もそんなに高くない。
なんかスケールが小さく感じる。
ただ、そこに変なリアリティが…。
彼らがサーフィンを楽しむ海の遠景に
大きなタンカーが横たわっていて、
海を窮屈に見せているんだ」

---窮屈?
「そう、それは彼らにとって一種の壁なんだね。
その船に石炭を運び込む人生か、
それともその向こうへ行けるのかという…。
そのあたりが見ていてなんとも苦しく、
サーフィンでありながら
青い空や海のように突き抜けきれなかったところなのかも…」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「夏も近いんだニャあ」複雑だニャ


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『MONGOL モンゴル』

2008-04-22 22:40:40 | 映画
(原題:Mongol)

----これってアカデミー外国語映画賞にノミネートされたんだったよね。
浅野忠信主演ということで大きな話題を呼んでたみたいだけど…。
「そうだね。
映画は、
チンギス・ハーンがモンゴルの統率者となるまで……
父の毒殺、かつての父の部下の裏切り、
そして復讐、異国での投獄、無二の友との雌雄を決する戦い----を描いている」

-----ふうん。そうか。
ということは
これはストーリーに関して語るものではないよね。
史実なわけだから……。
となると見どころはどこ?
雄大な自然、スペクタクル溢れる戦い、
それともやはり浅野忠信なのかニャあ。
「ちょ、ちょっと待って。
これは完全な史実というわけではないんだ。
以下、オフィシャルサイトからの流用だけど
重要だからコピペするね。
『当時の歴史を記した「元朝秘史」によれば、
チンギス・ハーンの人生には、空白の期間があるという。
セルゲイ・ボドロフ監督は、
「おそらく捕らえられ、牢に繋がれていたのだ」と考える
ロシアの歴史学者レフ・グミリョーフの説を大胆に取り入れ、
架空都市・タングート王国で長い間監禁されるテムジンを描いた。
「これは物語上、とても重要だ」と彼は語る。
「ロシアの19世紀の革命家やスターリン時代に
長い年月を獄中で過ごした人々の何人かが、
後に哲学者や偉大な人物となったように、
テムジンが瞑想し深く考える月日を持たなければ、
後のチンギス・ハーンは存在しなかったのではないか」と考えたからだ』。

この牢獄に繋がれたシーンを頂点として
浅野忠信の目の演技はスゴい。
同じ日本人としてのひいき目を除いてもね。
観ているうちに
いつしか彼が日本人俳優ということを忘れてしまうもの」

-----ふうん。でもなぜ、いまごろこの映画を?
「思うに、それは異文化への畏敬の念じゃないかな。
この映画を観て分かったのは、
モンゴルにはその民族独自のものの捉え方、
守らねばならない掟というものがある。
たとえば結婚相手の女性は目が細いほどいい……」

----えっ、それどういいうこと?
「目が大きいと、悪魔(だったかな)が入ってきやすいんだって」
----あらら。
「この映画によると、
チンギス・ハーンは子供の頃に何度も
敵に捕えられている。
でも『子供は殺してはならない』という掟に従って生き延びる。
また、『主人を自由に選び乗り換えることができる』というのも
よそでは見かけない約束事だ。
これらのモンゴル特有の掟がなければ
チンギス・ハーンは存在しえなかった」

----ヨーロッパでは将来ヤバいと思ったら、
その血筋を徹底的に絶やすため
赤ん坊の命まで奪おうとするからね
「そう、
それはキリストが産まれたときのエピソードでも明らか」

----ニャるほど。文明の対立が激化する中、
相手のよさをもっと知ろう。
いまや世界はキリスト教文化だけではない。
この映画は、そういう高い志を掲げているということニャのかな。

        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「浅野忠信、カッコいいニャあ」身を乗り出す

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『クローバーフィールド/HAKAISHA』

2008-04-21 21:22:42 | 映画
(原題:CLOVERFIELD)

----これって今年最初のイベントムービーだよね。
「うん。徹底した秘密戦略に出たからね。
最初はタイトルさえ出さなかったというんだから、
これまた大胆だ」

----でも自由の女神の首が転がってくるシーンとかは
予告にも出てきたし、
みんな逃げ惑っているからエイリアンものかと…。
「まあ、そうは言っても
情報は洩れてくるもので、
ぼくも昨年、原稿を書くためにネットで一生懸命調べて
結局、アレが出てくるということが分かってしまった…」

----じゃあ、興味半減したでしょ?
「いや、設定が
“かつてセントラルパークと呼ばれた場所で見つかったビデオ”。
これだけで最後がどうなるのか
とにかく確かめたくなったね」

----でも、えいの苦手な
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』パターンって聞いたけど。
「全編ハンディカム撮影だからね。
でも、それを言うならば 『REC レック』にそっくり。
たとえば暗くなってカメラのライトで照らしたりとか、
暗視カメラで敵を見つけたりとか…。
もしかしてこの『REC レック』からインスパイアされたんじゃないかな」

----それでもけっこう満足そうな顔してるけど…。
「うん。なんと言ってもプロットはしっかりしている。
主人公たちの紹介の仕方にしても実に巧く、
最後まで行動する人々の顔が
観客に印象に残るような登場のさせ方をしているんだ。
ただ、途中で地下鉄を歩くシーンでは
あらら『0:34 レイ_ジ34_フン』の感じで終わっちゃうのかと
少し、危惧したけど、
すぐに地上に戻ってきたし」

----『ディセント』にもならなかったわけだ(笑)。
「そういうことだね。
それともう一つ気に入ったのは、
主人公が彼女と別れており、
そのことを悔やんで
部屋の中で身動きが取れなくなったその子を救出に向うこと。
ちょっと、ここなんかは涙がにじんだね。
まさか、この映画で泣かせられるとは…。
さらに言えば、この映画
現代のイラク戦争をイメージとしてダブらせている。
戦火の中の人々は、
このように理不尽な暴力で
ただただ逃げ惑うしかない…。
そう言う意味でぼくは
これは徹底した反戦映画のように感じた。
上から目線でなく、名もない普通の人々からの目線で
大きな災厄を描いている。
ただ、映画館を出て
いつもは余韻が残るんだけど、
これは、あ~あ、現実に戻ってよかったって感じが強くて、
そこが微妙なところかな」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「思っていたのとだいぶ違うようだニャ」身を乗り出す


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『名探偵コナン 戦慄の楽譜<フルスコア>』

2008-04-20 22:30:54 | 新作映画
----やはり、今年もゴールデンウイークの
興収No.1はこの映画にニャるのかな。
「おそらくね。
ここまでくると、もう『寅さん』。
大枠はいつも同じ。
コナンたちが事件に巻き込まれ、
その謎を解く中で、
蘭の命が危険にさらされる。
それと絡みあうように
コナン、いや新一の蘭への思い、
そして前作に引き続き蘭と園子の友情が語られる」

----でも、毎回、
趣向を凝らしているみたいだけど…。
「うん。今回はクラシック。
実はこの『名探偵コナン』の原作には
クラシックをモチーフにしたものが多い。
作者がその方面に詳しいのかも。
そういう意味でも 、これは巧くハマっていたんじゃないかな。
パイプオルガン、『アヴェ・マリア』、『アメージング・グレイス』、
ストラディバリウス、そして絶対音感と、
クラシックが好きな人にはたまらないアイテムが
次々と出てくるよ」

----物語は、どういうものだっけ?
「高名な元ピアニストで
現在では日本有数のパイプオルガニスト・堂本一輝。
彼の主催する音楽アカデミーの教え子たちが
次々と殺されていく。
彼、堂本は近々、自分が作った音楽ホールの
こけら落としコンサートを開く予定。
しかし、魔の手はそこにも迫る!-----
まあ、ほんとうはもっと複雑だけど、
ざっと、こういう話だね」

----そうか、ミステリーだから
あんまり喋るわけにはいかないものね。
「それもあるけど、
今回は話が少々複雑すぎるんだ。
でも、ここまでやらないと
今のミステリー・ファンは納得しないのかな。
ぼくなんか最初の方で、少し人間関係が見えなくなって…。
でも、危機また危機のスリルが訪れるクライマックスにはまたもやゾクゾク。
あのテーマ曲にのってミステリーからアクションへと
一気になだれ込むこの快感は、
観た者でしかないと分からないだろうね。
そうそう、恒例の冒頭に行われるシチュエーション説明は、
いよいよもって長く詳しく…。
そしてそれにあわせるかのように、
テーマ曲もフルオーケストラで流れていたよ」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンは、クラシック聞くと落ち着くニャ」もう寝る

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『映画 クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者(キンポコのゆうしゃ)』

2008-04-19 23:12:28 | 新作映画
----ゴールデンウィーク、恒例のアニメだね。
まずはクレヨンしんちゃんかあ……。
今回の見どころはどこ?
「本郷みつる、12年ぶりの復帰ということかな。
彼は初期、第1作~4作目までを監督し、
いずれも大ヒットに導いている。
とりわけ最初の2作は20億円を超える興収を記録しているんだ」

-----ふうん。その頃の観客は子供がメインだったのかニャあ。
「いや、今でもメインは子供でしょ。
ただ、大人が泣ける作品が続いたってコトだけで。
最近は、時代劇になったり西部劇になったり、
はたまたホラーになったりといろんなジャンルで
しんちゃんが活躍してきたけど、
今回はホラー混じりのファンタジー」

-----えっ?
「といっても、『ロード・オブ・ザ・リング』や
『ナルニア国』のような世界じゃない。
地球を闇によって支配しようとする
暗黒の世界“ドン・クラ-イ”のアセ・ダク・ダーク。
ふたつの世界を繋ぐ鍵を握るのが、しんのすけ。
そこでダークの手先、マック・ラ・クラノスケや
プリリン・アンコックが、しんのすけの元へ。
それを知った謎の少年(?)マタ・タミは、
しんのすけを守るためダークに立ち向かう!」

----ぶっ。変な名前ばかり。
「まあ、タイトルも話もかなり変だけどね。
でも見どころはけっこう多い。
このドン・クラーイの住人たちは“ヘンジル”という力を持っていて、
夜の街を原色のシュールな世界に変えてしまうんだ。
他にも戦闘機やドラゴンに化けた敵と
ピンクや紫に染まった不思議な空の中で戦うシーンとかもあったけど、
この街の造型、美術が最高だったね」

----ふうん。しんちゃんというと
家族みんなで戦うというイメージがあるけど、
今回はひとりニャの?
「敵が現れるのは夜。
トイレに起きるしんちゃん以外は
みんなは寝ているんだ。
もっともクライマックスでは、
彼らは手をあわせて敵に立ち向かうけど、
それでも時間の流れを止められてしまい、
けっこう苦戦する。
マタ・タミのキャラが、しんちゃんテイストから
あまりにかけ離れているのが少し残念だけど、
これはこれでなかなか楽しめる作品だと思うよ」


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「シロの他にクロも出てるニャか!」身を乗り出す

※次回も楽しみだ度

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コメント

特別企画:フォーン、キタッー!

2008-04-18 21:33:11 | Weblog

きた~っgif


----こ、これ。ニャンなりか?
「うん。
ある目薬メーカーのキャンペーンで募集していた
『「キタ顔」製作プロジェクト』にフォーンの顔で応募してみたわけ。
そこで書いてもらった手描きイラストの顔は松岡昌宏(TOKIO)の顔を構成する
モザイク・アートのピースとなるんだって」

----えっ、じゃあフォーンも、
もう松岡くんになってるの?
「なってたね~っ(笑)。
顔の右上の髪の生え際」

----どうすれば見られるのニャ?
「フォーンの顔をクリックしてごらん」
----うわあ、ホントだ。
でも、この顔、どこかおかしいニャあ。
「そうなんだよ。
まるで黒豹みたい。
なんか変、と思ったらおヒゲがない」

----それは、あんまり(汗)。
「ただなんだから、
贅沢言わないの。
この画像とイラストからもクリックできるようにしておくから、
フォーンもときどき覗いてみたら…」


フォーンきた~っ!  kita~xtu.

※今年は「キタ顔」写真応募先着1万名に、
応募写真そっくりの手描き似顔絵をプレゼント。
ブログのプロフィール欄にも使える携帯の待ち受け画像や
ランダムに似顔絵が切り替わるブログパーツ、
さらに携帯向けデコメ素材などをプレゼント-----とのことです。
(ちなみにぼくはもう、もらいました)
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『シューテム・アップ』

2008-04-17 22:28:49 | 新作映画
(原題:Shoot'Em Up)

----この映画、なかなか興味深いキャスティングだね。
「うん。主人公のガンマン、スミスにクライヴ・オーウェン。
彼と行動を共にする娼婦ドンナにモニカ・ベルッチ。
そしてマフィアのボス、ハーツにポール・ジアマッティ。
プレスには『アメリカ版“ジョン・ウー・アクション”』と書いてあったけど、
確かにその通り。
もう、最初から最後まで徹底してガン・アクションを貫いていたね」

----へぇ~っ。いったいどういうお話ニャの?
「冒頭、妊婦がある一味に追われている。
それをたまたま見かけたホームレスのスミスが、
その後を追って銃撃戦に巻き込まれる。
そのさなかに、赤ちゃんが産まれて
なんと、スミスは銃でへその緒を切ってしまう」

----ニャに、それ?
「このシーンに象徴されるように
この映画は一言で言えば荒唐無稽。
母親はあっけなく死に、マフィアはなぜか今度は赤ちゃんを狙い、
スミスは子連れ狼に。
果たしてこの赤ちゃん、なぜ狙われる…?
なんて考える暇もないほど、
大量の銃弾が飛び交う」

----ははあ~っ。
まだ、ドンナが出てこないけど?
「スミスがなぜドンナのもとを訪ねたかというと、
彼女が売春宿で母乳プレイをしているから。
つまり、赤ちゃんにお乳を与えるためというわけ」

----ホント、荒唐無稽だ。
「でもまあ、ある意味、
これは銃マニアのための映画とも言えるかな。
銃が発射されるまでの過程を
いろんな形で見せてくれる。
たとえばスミスは両手をめちゃめちゃにやられてしまう。
それでも銃弾を発射させるにはどうするか?
ここなんて『続荒野の用心棒』以来の
凄まじい発想だったと思うね。
もちろん、ネタバレになるから詳しくは言えないけどね。
あと、銃をトイレに落としてしまい
分解して拭きあげる。
それでもまだ湿っていて使えないものだから
トイレの乾燥機で乾かすなんてのもある」

----う~む。ふざけたマカロニウエスタンと思えばいいのかニャ?
「超人的なガンプレイ、
あるいは多くの敵に囲まれて
それでも主人公には弾は絶対にあたらず、
相手は次々と死ぬなんてのは
確かにマカロニだけど、
さっきも言ったように
この映画はジョン・ウーの影響が大きい。
その発想の原点は『ハードボイルド/新・男たちの挽歌』で
チョウ・ユンファが病院で赤ん坊を抱いて銃撃戦を交えるシーンから。
撮影にも『狼/男たちの挽歌・最終章』のピーター・バウがあたっているしね。
飛行機から落下しながら撃ち合ったり、
銃撃戦の最中にセックスしたり。
まあ、よくここまでと言いたくなるほどに
とんでもないシーンが次々と出てくるよ」

----そう言えば、クライヴ・オーウェンって、
ボンドの候補にもなった人だよね。
「うん。ところがここでのスミスの暮らしぶりは
ハイテクの正反対。
それどころかダーティに徹している。
なにせ部屋に入るときはペットのネズミを使って
ドアを開けるんだから。
監督のマイケル・デイヴィスいわく
『ブルーカラーのボンド映画』(笑)」

----ニャにそれ?
「まあ、観てみてよ。(笑)
それとこの映画、
いつもスミスがニンジンをかじっているのが特徴。
しかもこれが武器になる。
あっ、そうそう。
彼がハーツに言うセリフが『What's up ,doc? (どったの先生)』。
これはバックス・バニーの決めゼリフ」

----あっ、そうか。
バニーもニンジンかじっているしね。


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「もう、ほんとびっくりニャ」ぱっちり


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『P2』

2008-04-16 23:24:10 | 新作映画
(原題:P2)

----またホラーだ。続くニャあ。
「そう言わないでよ。
見応えのある邦画がいくつも待機してるんだけど、
ただ、喋るには少し気力がいる作品ばかり。
で、サクッといけるこの作品から話そうと…」

----ふうん。そうニャんだ。
まあいいや。
ところで『P2』って、どういう意味?
「地下2階のこと。
この映画は、クリスマス・イヴに
駐車場に閉じ込められた女性の恐怖を描いたもの。
その内容が、盗撮・ストーキング・拉致監禁と、
日本で起こった事件と酷似していることもあって、
エロチック描写がほとんどないにも関わらず
R18指定となっている」

----でも、これまでにも
そういう映画はあったし、
そんなにまで珍しい設定ではないよね。
「うん。
ただ、この手の作品って、
これまでいつも
どこか調子がいいなって感じがしてたのも事実。
もし犯人に狙われたヒロインが
逆の行動、たとえば右でなく左に行く---を選んでいたら、
物語は先に進まず
映画がそこで終わってたってコトもしばしば」

----でも、この映画はそうじゃないんだ…。
「うん。
今回のケースでは犯人(ウェス・ベントリー)が全てを掌握している。
たとえば、途中で通報を受けたパトカー警官が
現地の調査にやってくるシーンがある。
これまでの映画だと、
そこでヒロインが彼らに発見してもらえないのは
偶然性に強く起因していた。
でも、今回は犯人が積極的に妨害工作を行なうんだ。
結果、観ている方も、
なるほどこれならと納得せざるを得ない。
いやそれ以前にハラハラドキドキしてしまう」

----ニャるほどね。
「もう一つ。
ヒロイン(レイチェル・ニコルズ)が聡明なこと。
これもたとえば『0:34 レイ_ジ34_フン』あたりとの違いだ。
『あ~あ、それやっちゃダメだ』というようなミスは
彼女はほとんどしない。
しかもリプリー並みの強さを発揮して反撃するんだ。
まあ、これを現実的じゃないと受け止める人もいるかもしれないけどね」

----ふうん。意外と高評価だね。
監督は誰ニャの?
『ハイテンション』に俳優として出演していたフランク・カルフーン。
その『ハイテンション』の監督アレクサンドル・アジャと
同映画で共同脚本とセカンド・ユニットを務めたグレゴリー・ルヴァスールが
共同脚本及び製作。
映画としても、
『マッドマックス』を下敷きにしていると思われるところもあってニヤリ」

----えっ、どこが?
あっちは近未来の荒野。
まったく違いそうだけど。
「それは内緒。
でも喋りたいなあ」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「怖いときは目、瞑るのニャ」もう寝る

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『火垂るの墓』(実写版)

2008-04-15 23:32:58 | 新作映画
----この映画って確かアニメになかった?
「うん。高畑勳監督のジブリ作品だね。
『となりのトトロ』と併映されたこともあって。
知らない人はいないくらいに有名。
実写化には相当な勇気がいったんじゃないかな」

----でも、それでも映画化したわけだ。
「そうだね。
当初は『紙屋悦子の青春』が遺作となった
黒木和雄監督で企画が進行。
彼を師と仰ぐ『誰がために』の日向寺太郎監督が
すべてを引き継いだということらしい」

----お話は、神戸空襲で病身の母を亡くした兄妹が
西宮の遠い親戚宅を訪ねるものの、
冷たい仕打ちに耐えきれず、
2人で防空壕の中で生活する……
確か、こんな感じだったよね。
「そう。
高畑勳版は、情感たっぷり。
また、当時5才11ヶ月だった白石綾乃の
節子の声が観る者の涙を誘った」

----そうだったよね。
フォーンも、いつ観ても泣いちゃうもの。
今回も、やはりボロボロになりそう。
「う~ん。
ところが、これが最初から最後まで
徹底したリアリズムで押し通しているんだ。
泣かせようという意図はあまり感じなかったね」

----へ~っ。でもそれも一つの見識ニャのかも。
「そうだと思うよ。
原作の舞台である兵庫にオールロケ。
木村威夫監修による見事な美術と相まって
あの時代をその空気感に至るまでリアルに再現している」

----それは一見の価値ありだね。
「木村威夫の存在は相当に大きかったみたいだ。
『戦争体験者にとって、
あのときのことを再現しても意味がない。
再現ではなく、表現するんだ。
体験の有無は関係ない』
こう言って、彼は
映画化にプレッシャーを感じる日向寺監督を励ましたらしい」

----「再現ではなく、表現」。う~む。名言だ。
俳優はどうだったの?
「今回も節子を演じた女優が素晴らしい。
演じているのは畠山彩奈。
撮影当時、まだ5歳だったようだけど、
果たして彼女に死の意味とか本当に理解できているのか…。
おそらく、自分の役の状況を把握しないまま演じているんだろうけど、
そこがかえってリアルな4歳の少女・節子を生み出している。
『ポネット』でヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を最年少受賞した
ヴィクトワール・ティヴィソルを思い出したね」

----そうか。彼女の役も母の死と直面していた。
「この映画、他にも驚くようなキャスティングがなされていて、
まず2人の母親役に7年ぶりの映画出演となる松田聖子。
目立ちたがり屋のイメージが強い彼女が
顔をほとんど包帯で覆い隠して被災者を演じている。
そして圧巻なのが意地悪なおば役の松坂慶子。
普通、こういう汚れ役は、
顔からして鬼婆風の作りをするものだけど、
彼女はもとよりそういうタイプではない。
でも、観ていてぶん殴りたくなるくらい憎たらしい。
ある意味、松坂慶子の底力を感じた映画だったね」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも悲しいお話だよニャ」悲しい


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『ブレス』

2008-04-13 21:39:56 | 新作映画
(原題:Breath)

----キム・ギドクって監督、
韓国ではあんまり人気がないって聞いたけど?
「そういう話もあるね。
『自分の映画を国内で公開しない』という
彼自身の発言も人々の耳目を集めている。
しかし、これだけ作家性が強いというか
個性的な監督も、そうそうはいないと思うけどね」

-----今回は、台湾のチャン・チェンを
主人公に起用しているよね。
言葉の壁とかは大丈夫だったの?
「まあ、今回は彼のセリフが一切ないからね。
チャン・チェンが演じる主人公チャン・ジンは
獄中で自殺未遂を繰り返している死刑囚。
そのニュースをテレビで観た主婦のヨン(チア)は、
彼を訪ねて刑務所を訪れる。
そして彼に四季と歌をプレゼントするんだ。
面会室いっぱいにその季節の壁紙を貼り、
自分はその季節の服を着て、
そしてその季節の歌を歌い踊る」

-----あれっ、その歌と季節はともかく、
それってどこかで聞いたようなお話。
『接吻』だね。
でも、こちらはあの映画と違って
チアには夫(ハ・ジョンウ)がいる。
彼は浮気を続けていて
それが彼女を苦しめ、その心を閉ざしてしまっているんだ」

----ふうん。でもそんな勝手な面会許されるの?
「なんと、刑務所の保安課長はそれを許すどころか、
2人の間に何が起こるかを観察。
で、キスしようとした瞬間止めたりしながら、
徐々にふたりが近づく距離を接近するよう操作する」

----ニャんだか、嫌らしいニャあ。
「だよね。
実はこの保安課長役をキム・ギドク自身が演じている。
つまり、監督の視線ってことだね。
ネタバレになるから
これ以上は詳しくは言えないけど、
この映画の落としどころが
毒があるというか、実に皮肉っぽい。
ほんとうにそれでいいの?って感じ。
さらに、その落としどころ前のシーン、
ここも重要なポイントなんだけど、
なんとも複雑な気持ちにさせられる映画だね。
あ~あ。詳しく話せないのがもどかしい」

-----フォーンの方がもどかしいよ(笑)。

        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これ、ニャんだろうニャ」複雑だニャ

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