(原題:You Will Meet a Tall Dark Stranger)
----ウディ・アレンってほんと多作。
つい最近も公開されたばかりのような気がするけど…。
「『ミッドナイト・イン・パリ』だね。
ただ、本作『恋のロンドン狂騒曲』はそのひとつ前の作品。
彼の作品では、多くの場合、
女がいなくては人生の意味がないと思っている男が主人公。
それは年齢などとは関係ない。
むしろ“老いてなお盛ん”。
たとえば近年では『人生万歳!』がそうだった」
----ニャるほど。
今回も、その“老いらくの恋”に添ったお話?
「うん。
主人公は、アンソニー・ホプキンス扮するアルフィ。
彼は長年連れ添ってきたヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)と、
結婚40年目にして破局を迎える。
動揺したヘレナは自殺未遂を起こし、
ひとり娘のサリー(ナオミ・ワッツ)は困惑する。
だが、彼女自身も一発屋小説家の夫ロイ(ジョシュ・ブローリン)との間に問題を抱えている。
サリーは勤務先のギャラリー・オーナーのグレッグ(アントニオ・バンデラス)に胸ときめかせ、
ロイは自宅の窓越しに見かけた赤い服の美女・ディア(フリーダ・ピント)の虜になっていく……」
----スゴく贅沢な顔ぶれだね。
「そうだね。
ウディ・アレンほど、
俳優たちからリスペクトを受けている監督もいない。
彼から声をかけられれば、
だれしもが喜んでそのオファーに応えるんじゃないかな」
----彼の眼鏡にかなった…
それだけでも光栄ってことだよね。
「そういうこと。
『カメレオンマン』『カイロの紫のバラ』、
そして『ミッドナイト・イン・パリ』のように、
映像のオモシロさで見せる作品もあるけど、
元よりギャグライターとしてショービズ界に入ってきただけあって、
アレン作品は軽妙洒脱な会話がその生命線。
つまり、役者としての技量が試される世界なんだ。
この映画では、
ふた組のカップルのそれぞれ悩みから始まって
あれよあれよと言う間に
4つの恋物語が並行して進んでいく。
この恋に落ちるスピードの速さは
ウディ・アレン映画に勝るものはないんじゃないかな。
そして彼はそこから始まる恋の欲望模様をシニカルに見つめる。
『人生はから騒ぎにすぎない』とね」
----でも、
そんな愚かな人間ばかり追っかけて
映画を撮っている理由が分からないニャあ。
いくら皮肉屋さんでもやりすぎだよ。
「う~ん。
ぼくはウディ・アレンという人は
“どうしようもないからこそ” 人間が好き、
“不完全”だからこそ人間がいとおしい…
そう思っているような気がしてならないんだ。
そうじゃなければ、こうも次から次へと
運命に見放される人間を描きはしない。
なあんて、ぼくの考えが甘いのかもしれないけどね」
フォーンの一言「人間は、ほんと懲りないのニャ」
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※画像はイタリア版ポスターより。