----タイトルのヴェンデッタってどういう意味ニャの?
「字幕やプレスでは“血の復讐”となっていた」
----と言うことは、これは復讐譚ニャんだ?
「うん。一応はね。
復讐の理由は観て確認してもらうことにして、
まずは映画の概略を話そうかな。
舞台は独裁国家と化した近未来のイギリス。
放送局に勤めるイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、
絶体絶命の危機に見舞われたところを
“V”と名乗る仮面の男に命を救われる。
Vは恐怖政治に抑圧された市民を暴君の手から解放しようとする救世主。
しかし一方では、怨念にかられた血の復讐鬼でもあった。
放送局をジャックした彼は、『11月5日を思い出せ』と民衆を煽動する」
----「11月5日を思い出せ」……?
それってジョン・レノンになかった?
「『リメンバー』だね。それにマザーグースの一節にもある。
でも、もともとは1603年に起こった“火薬陰謀事件”に端を発しているらしい。
当時、英国教会の弾圧に耐えかねた13人のカトリック教徒が
国家を転覆しようと国会議事堂の爆破を計画。
しかし11月5日未明、
火薬の点火係として貴族院の地下に潜んでいたガイ・フォークスが逮捕。
このレジスタンスは事前に計画が洩れて失敗に終わるんだ。
映画は、その過去のエピソードから始まり、近未来へと続いていく。
このVの仮面も、そのガイ・フォークスの顔がモデルになっているようだ」
----ニャるほど。
だから、あんな親しみのわかない顔になってるんだ。
そう言えばこの映画は、
脚本がウォシャウスキー兄弟と言うことがウリになっているよね
「うん。引用好きのウォシャウスキー兄弟らしく
キーワードが至るところに散りばめられている。
爆破の際のBGM、隠れ家の壁の画、Vが観るビデオ…。
ただ、それらは主人公たちの言葉で語られるから、
『マトリックス』に比べて分かりやすいけどね」
----ウォシャウスキー兄弟と聞くと、
どうしても斬新なビジュアルを期待しちゃうけど…。
「監督はこれが第一回作となるジェイムズ・マクティーグ。
ウォシャウスキー兄弟の映画ほどじゃないけど、
独特の雰囲気を作ろうとはしているよ」
----でも舞台がロンドンだから、
それだけでもオモシロそう。
「地下鉄は閉鎖。
夜は外出禁止令が布かれて無人。
まるでゴーストが出てきそうな
どんよりとしたロンドンの空気は
第二次世界大戦直後のイギリス映画の記憶を呼び起こす。
ただ、それが行き過ぎて、逆に近未来と言う感じが失せていた」
----Vのコスチュームも古めかしいしね。
そう言えばナタリー・ポートマン、坊主頭になっていたね。
「うん。これはメイクとかではなく、本当に頭を丸めたらしい。
でも髪がなくても目を見張るほど美しい。
ナタリーにとってはいいアピールになったかも」
----Vの仮面を被った人がたくさんいる
ビジュアルを見たことあるけど……。
「それが何かは言えないけど、ここがクライマックスと考えて間違いないよ。
この映画では最も異様というか、とんがっているシーンだ。
そうそう、言い忘れていたけど、
このVに扮しているのはヒューゴ・ウィービング」
----『マトリックス』のエージェント・スミスや
『ロード・オブ・ザ・リング』のエルロンドをやった人だよね。
あまりヒーロー顔じゃないけど、素顔は見せているの?
「それも観てのお楽しみ」
(byえいwithフォーン)
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※画像はアメリカのオフィシャルより。
「字幕やプレスでは“血の復讐”となっていた」
----と言うことは、これは復讐譚ニャんだ?
「うん。一応はね。
復讐の理由は観て確認してもらうことにして、
まずは映画の概略を話そうかな。
舞台は独裁国家と化した近未来のイギリス。
放送局に勤めるイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、
絶体絶命の危機に見舞われたところを
“V”と名乗る仮面の男に命を救われる。
Vは恐怖政治に抑圧された市民を暴君の手から解放しようとする救世主。
しかし一方では、怨念にかられた血の復讐鬼でもあった。
放送局をジャックした彼は、『11月5日を思い出せ』と民衆を煽動する」
----「11月5日を思い出せ」……?
それってジョン・レノンになかった?
「『リメンバー』だね。それにマザーグースの一節にもある。
でも、もともとは1603年に起こった“火薬陰謀事件”に端を発しているらしい。
当時、英国教会の弾圧に耐えかねた13人のカトリック教徒が
国家を転覆しようと国会議事堂の爆破を計画。
しかし11月5日未明、
火薬の点火係として貴族院の地下に潜んでいたガイ・フォークスが逮捕。
このレジスタンスは事前に計画が洩れて失敗に終わるんだ。
映画は、その過去のエピソードから始まり、近未来へと続いていく。
このVの仮面も、そのガイ・フォークスの顔がモデルになっているようだ」
----ニャるほど。
だから、あんな親しみのわかない顔になってるんだ。
そう言えばこの映画は、
脚本がウォシャウスキー兄弟と言うことがウリになっているよね
「うん。引用好きのウォシャウスキー兄弟らしく
キーワードが至るところに散りばめられている。
爆破の際のBGM、隠れ家の壁の画、Vが観るビデオ…。
ただ、それらは主人公たちの言葉で語られるから、
『マトリックス』に比べて分かりやすいけどね」
----ウォシャウスキー兄弟と聞くと、
どうしても斬新なビジュアルを期待しちゃうけど…。
「監督はこれが第一回作となるジェイムズ・マクティーグ。
ウォシャウスキー兄弟の映画ほどじゃないけど、
独特の雰囲気を作ろうとはしているよ」
----でも舞台がロンドンだから、
それだけでもオモシロそう。
「地下鉄は閉鎖。
夜は外出禁止令が布かれて無人。
まるでゴーストが出てきそうな
どんよりとしたロンドンの空気は
第二次世界大戦直後のイギリス映画の記憶を呼び起こす。
ただ、それが行き過ぎて、逆に近未来と言う感じが失せていた」
----Vのコスチュームも古めかしいしね。
そう言えばナタリー・ポートマン、坊主頭になっていたね。
「うん。これはメイクとかではなく、本当に頭を丸めたらしい。
でも髪がなくても目を見張るほど美しい。
ナタリーにとってはいいアピールになったかも」
----Vの仮面を被った人がたくさんいる
ビジュアルを見たことあるけど……。
「それが何かは言えないけど、ここがクライマックスと考えて間違いないよ。
この映画では最も異様というか、とんがっているシーンだ。
そうそう、言い忘れていたけど、
このVに扮しているのはヒューゴ・ウィービング」
----『マトリックス』のエージェント・スミスや
『ロード・オブ・ザ・リング』のエルロンドをやった人だよね。
あまりヒーロー顔じゃないけど、素顔は見せているの?
「それも観てのお楽しみ」
(byえいwithフォーン)
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※画像はアメリカのオフィシャルより。