----変なタイトルだね、
あまり期待できないニャあ。
「だよね。ぼくも最初聞いたときはそう思ってたんだけど、
監督がケラリーノ・サンドロヴィッチと聞いて
俄然観に行く気になったね」
----そうか、えいは『1980』好きだったものね。
「うん。今回も舞台は80年代。
それも1986年という、なんとも微妙な時代に
高校生だった若者のお話なんだ。
主人公の賢三(石田卓也)は高校二年生。
仲間と映画研究会らしきものを作り、
くだらない話で盛り上がるヤツらを尻目に
『オレはアイツらと違う』と思いながら、
アンダーグラウンドなロックを聴いている。
そんな彼が密かに想いを寄せているのが美甘子(黒川芽以)。
彼女をヒロインに映画を作りたいと叶わぬ願いを抱いている賢三だったが、
なんと名画座で思いもかけぬ出会いを果たしてしまう。
美甘子もやはり映画ファンだったんだね」
----う~ん。ここまで聞いただけでも
ニャンとも酸っぱいニャあ。
「うん。
この映画はぼくが体験したのとは違う時代の青春を描いているけど、
やはり共通項と言うか普遍性を感じたね。
しかも映画を媒介にしているだけに、
余計に親近感を感じてしまう。
賢三が観に行った映画は今関あきよしの『フルーツ・バスケット』。
そこで出会った美甘子と交わす会話が
ジョン・カーペンターやジョージ・A・ロメロ。
しかも『マーティン』だったりする。
もう、映画ファンはたまらないね。
しかも二人が一緒に観に行くオールナイトが石井聰亙特集。
上映されているのは僕の目に間違いがなければ『突撃!博多愚連隊』
そして『狂い咲きサンダーロード』。
さらには、美甘子の人生に決定的なターニングポイントを与えるのが
大林森監督(笑)」
----それだけ映画の話が出てくると、
それは嬉しいよね。
「うん。それだけで映画の見方が甘くなってしまう。
ここに描かれているのは、結局は『虹の女神 RainbowSong』と同じく男目線の女性。
いわゆる男が望む女性。
初めてのデート=オールナイト、
そして別れ=踏み切り。
この二つのシーンはぼくの記憶に永遠に残ること間違いないね」
----ヒロインの黒川芽以も久しぶりじゃニャい。
「ぼくは彼女の映画デビューの『クラヤミノレクイエム』の頃からのファンなんだけど、
その後、あまりにも多くの同じ年代の女優が出てきて、
いつしかその陰に隠れてしまった感があったよね。
『問題のない私たち』も『青空のゆくえ』もよかったんだけどな」
----そうか、『問題のない私たち』が沢尻エリカ
『青空のゆくえ』が多部未華子共演。
「ついでに言えば
『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状』は
いま旬の堀北真希だったりする。
ちょっと話がそれたけど、この映画は他の出演者も超個性的。
なかでも山崎一と犬山イヌコは絶品だね。
主演の石田卓也も彼らに負けじと体重を8Kgも増加!」
----それはスゴいニャあ。
「映像としても、
あえて褪色させてソフトフォーカスをかけたような淡い感じにしている。
これも彼らの青春が記憶の彼方で
もはや消えそうになっていることを表しているんだろうね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「せつなそうな映画だニャ」
※原作は大槻ケンヂだ度
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あまり期待できないニャあ。
「だよね。ぼくも最初聞いたときはそう思ってたんだけど、
監督がケラリーノ・サンドロヴィッチと聞いて
俄然観に行く気になったね」
----そうか、えいは『1980』好きだったものね。
「うん。今回も舞台は80年代。
それも1986年という、なんとも微妙な時代に
高校生だった若者のお話なんだ。
主人公の賢三(石田卓也)は高校二年生。
仲間と映画研究会らしきものを作り、
くだらない話で盛り上がるヤツらを尻目に
『オレはアイツらと違う』と思いながら、
アンダーグラウンドなロックを聴いている。
そんな彼が密かに想いを寄せているのが美甘子(黒川芽以)。
彼女をヒロインに映画を作りたいと叶わぬ願いを抱いている賢三だったが、
なんと名画座で思いもかけぬ出会いを果たしてしまう。
美甘子もやはり映画ファンだったんだね」
----う~ん。ここまで聞いただけでも
ニャンとも酸っぱいニャあ。
「うん。
この映画はぼくが体験したのとは違う時代の青春を描いているけど、
やはり共通項と言うか普遍性を感じたね。
しかも映画を媒介にしているだけに、
余計に親近感を感じてしまう。
賢三が観に行った映画は今関あきよしの『フルーツ・バスケット』。
そこで出会った美甘子と交わす会話が
ジョン・カーペンターやジョージ・A・ロメロ。
しかも『マーティン』だったりする。
もう、映画ファンはたまらないね。
しかも二人が一緒に観に行くオールナイトが石井聰亙特集。
上映されているのは僕の目に間違いがなければ『突撃!博多愚連隊』
そして『狂い咲きサンダーロード』。
さらには、美甘子の人生に決定的なターニングポイントを与えるのが
大林森監督(笑)」
----それだけ映画の話が出てくると、
それは嬉しいよね。
「うん。それだけで映画の見方が甘くなってしまう。
ここに描かれているのは、結局は『虹の女神 RainbowSong』と同じく男目線の女性。
いわゆる男が望む女性。
初めてのデート=オールナイト、
そして別れ=踏み切り。
この二つのシーンはぼくの記憶に永遠に残ること間違いないね」
----ヒロインの黒川芽以も久しぶりじゃニャい。
「ぼくは彼女の映画デビューの『クラヤミノレクイエム』の頃からのファンなんだけど、
その後、あまりにも多くの同じ年代の女優が出てきて、
いつしかその陰に隠れてしまった感があったよね。
『問題のない私たち』も『青空のゆくえ』もよかったんだけどな」
----そうか、『問題のない私たち』が沢尻エリカ
『青空のゆくえ』が多部未華子共演。
「ついでに言えば
『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状』は
いま旬の堀北真希だったりする。
ちょっと話がそれたけど、この映画は他の出演者も超個性的。
なかでも山崎一と犬山イヌコは絶品だね。
主演の石田卓也も彼らに負けじと体重を8Kgも増加!」
----それはスゴいニャあ。
「映像としても、
あえて褪色させてソフトフォーカスをかけたような淡い感じにしている。
これも彼らの青春が記憶の彼方で
もはや消えそうになっていることを表しているんだろうね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「せつなそうな映画だニャ」
※原作は大槻ケンヂだ度
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