----なんかベタなタイトルだにゃ。
「うん、でも観てみたら納得。
これってコール・ポーターの半生を描いた映画。
で、なぜこのタイトルかというと、
五線譜(音楽)に乗せて妻への愛を贈ったということなんだね。
ハリウッドには昔から『愛情物語』『グレン・ミラー物語』など
音楽家の夫婦愛を謳った作品が多いけど、
これもその流れを汲む作品と言えるだろうね」。
----じゃあ、古めかしいんだ?
「確かに、作りがミュージカル仕立てになっていることもあり、
古めかしいと言えなくもないけど、
冒頭で、演出家が晩年のコール・ポーターを劇場へいざない、
その前で、彼の半生を描いたドラマが始まるというように、
けっこう凝った仕掛けになっている。
それも“舞台劇”として始まるように見せながら、
“映画”として映し出す。
それを観ながら晩年のコール・ポーターが注文をつけていくんだ」。
----そういう“作り”って好きにゃのでは?
「そう。
たとえば劇中のコール・ポーターが
リハで低音を出せない歌手に歌唱指導をしていて、
そのままキャメラが半回転すると
本番の公演になっていて客が映り、
さらに半回転するとその歌手は衣裳を着て歌ってる…
なんて写し方は映画のマジック。好きだね」。
----にゃるほどにゃ。
「あと、ハリウッド的なミュージカル=
劇中の人が突然歌い出すという手法と、
70年代以降に現れた舞台上でだけ歌う音楽映画の手法が
巧みに混じりあっているのもオモシロかった。
エルヴィス・コステロ、ナタリー・コール、シェリル・クロウ、
アラニス・モラセットなど、一流ミュージシャンも出てるし…。
それと色だね。
いかにもMGMミュージカル風のベタ~ッとした色。
テクニカラー時代を思い起こして懐かしかったよ」。
----なんかベタボメじゃにゃいの。
「いや、そうでもないんだけどね。
音楽に頼りすぎた分、
主人公たちの心の動きが、
あまりよく伝わってこない。
奥さん役のアシュレイ・ジャッドなんか熱演ではあるけど、
“なぜ”が見えず、結果だけ見せられてる気がしたね」。
----でも、最近喋った中では、けっこういい線行ってた方だと思うにゃ。
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「うん、でも観てみたら納得。
これってコール・ポーターの半生を描いた映画。
で、なぜこのタイトルかというと、
五線譜(音楽)に乗せて妻への愛を贈ったということなんだね。
ハリウッドには昔から『愛情物語』『グレン・ミラー物語』など
音楽家の夫婦愛を謳った作品が多いけど、
これもその流れを汲む作品と言えるだろうね」。
----じゃあ、古めかしいんだ?
「確かに、作りがミュージカル仕立てになっていることもあり、
古めかしいと言えなくもないけど、
冒頭で、演出家が晩年のコール・ポーターを劇場へいざない、
その前で、彼の半生を描いたドラマが始まるというように、
けっこう凝った仕掛けになっている。
それも“舞台劇”として始まるように見せながら、
“映画”として映し出す。
それを観ながら晩年のコール・ポーターが注文をつけていくんだ」。
----そういう“作り”って好きにゃのでは?
「そう。
たとえば劇中のコール・ポーターが
リハで低音を出せない歌手に歌唱指導をしていて、
そのままキャメラが半回転すると
本番の公演になっていて客が映り、
さらに半回転するとその歌手は衣裳を着て歌ってる…
なんて写し方は映画のマジック。好きだね」。
----にゃるほどにゃ。
「あと、ハリウッド的なミュージカル=
劇中の人が突然歌い出すという手法と、
70年代以降に現れた舞台上でだけ歌う音楽映画の手法が
巧みに混じりあっているのもオモシロかった。
エルヴィス・コステロ、ナタリー・コール、シェリル・クロウ、
アラニス・モラセットなど、一流ミュージシャンも出てるし…。
それと色だね。
いかにもMGMミュージカル風のベタ~ッとした色。
テクニカラー時代を思い起こして懐かしかったよ」。
----なんかベタボメじゃにゃいの。
「いや、そうでもないんだけどね。
音楽に頼りすぎた分、
主人公たちの心の動きが、
あまりよく伝わってこない。
奥さん役のアシュレイ・ジャッドなんか熱演ではあるけど、
“なぜ”が見えず、結果だけ見せられてる気がしたね」。
----でも、最近喋った中では、けっこういい線行ってた方だと思うにゃ。
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