ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『五線譜のラブレター』(byえいwithフォーン)

2004-09-30 20:22:39 | 新作映画
----なんかベタなタイトルだにゃ。
「うん、でも観てみたら納得。
これってコール・ポーターの半生を描いた映画。
で、なぜこのタイトルかというと、
五線譜(音楽)に乗せて妻への愛を贈ったということなんだね。
ハリウッドには昔から『愛情物語』『グレン・ミラー物語』など
音楽家の夫婦愛を謳った作品が多いけど、
これもその流れを汲む作品と言えるだろうね」。

----じゃあ、古めかしいんだ?
「確かに、作りがミュージカル仕立てになっていることもあり、
古めかしいと言えなくもないけど、
冒頭で、演出家が晩年のコール・ポーターを劇場へいざない、
その前で、彼の半生を描いたドラマが始まるというように、
けっこう凝った仕掛けになっている。
それも“舞台劇”として始まるように見せながら、
“映画”として映し出す。
それを観ながら晩年のコール・ポーターが注文をつけていくんだ」。

----そういう“作り”って好きにゃのでは?
「そう。
たとえば劇中のコール・ポーターが
リハで低音を出せない歌手に歌唱指導をしていて、
そのままキャメラが半回転すると
本番の公演になっていて客が映り、
さらに半回転するとその歌手は衣裳を着て歌ってる…
なんて写し方は映画のマジック。好きだね」。

----にゃるほどにゃ。
「あと、ハリウッド的なミュージカル=
劇中の人が突然歌い出すという手法と、
70年代以降に現れた舞台上でだけ歌う音楽映画の手法が
巧みに混じりあっているのもオモシロかった。
エルヴィス・コステロ、ナタリー・コール、シェリル・クロウ、
アラニス・モラセットなど、一流ミュージシャンも出てるし…。
それと色だね。
いかにもMGMミュージカル風のベタ~ッとした色。
テクニカラー時代を思い起こして懐かしかったよ」。

----なんかベタボメじゃにゃいの。
「いや、そうでもないんだけどね。
音楽に頼りすぎた分、
主人公たちの心の動きが、
あまりよく伝わってこない。
奥さん役のアシュレイ・ジャッドなんか熱演ではあるけど、
“なぜ”が見えず、結果だけ見せられてる気がしたね」。

----でも、最近喋った中では、けっこういい線行ってた方だと思うにゃ。




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『2046』(byフォーン)

2004-09-29 19:41:50 | 新作映画
-----にゃあ。えいは、頭を抱えてました。
この映画、まったくのお手上げだそうです。
試写が終わった後、知っている人に声かけられて
「分からない」と思わず呟いてしまったとか。
いやストーリーは分かるのだそうです。

2046年を舞台にした近未来小説「2046」を、
ホテルの2046号室で書く作家チャウ。
その内容は、互いに恋い慕う数名の男女が
<2046>という場所にたどり着こうとするというもの。
やがてチャウは日本人の恋人をモデルにしたこの物語の中の男が、
自分自身であることに気づく…。

でも、それから先の深みに、えいは入っていけないのだそうです。
途中で、「これって『花様年華』の続編的設定?」
と思ったそうですが、ウォン・カーウァイに詳しくないので
断定できないとか。
「でも、主人公が同じ名前で同じ職業だしなあ…」と呟いてました。
それじゃあ、あんまりなのでいくつか情報を。
まず、木村拓哉が冒頭しか出ないという噂は全くの嘘。
そしてもうひとつ、おもしろい記事を見つけたとか。
「日本公開が10月23日。これは『2046』の数字の半分」。
ま、今日はこんなとこかにゃ。


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『ヴィタール』塚本晋也(byフォーン)

2004-09-27 19:16:05 | 新作映画
----今日は、えいが呟いていたことを聞き書き。
『ヴィタール』というのは塚本晋也と言う監督の映画らしい。
この監督って、いままで“都市と肉体”をモチーフにしていたのだとか。
でも、“肉体”は最も身近な自然。
今度の映画では、その肉体の内部に深く深く入り込むことで、
心や意識の問題に触れようとしているらしい。
果たして人間の意識は肉体のどこにあるのか?
この永遠のテーマの答を、
監督は人体を切り刻む中で探そうとしているかのようだって。
なんのことかよく分からないよね。

というわけでまず物語を見てみよう…。

交通事故で記憶を失った男・高木が、
なぜか医学書に興味を持ち始め、大学の医学部へ。
と、彼が2年になった時、
その時の事故で死んだ恋人・涼子が運ばれてくる。
彼女は「自分を献体に」と、遺言を残していたんだね。
高木は涼子の解剖をするうちに、
楽しかった彼女との時間がフラッシュし、違う時空に行く。
普通に考えると、これは記憶の回復のはずなんだけど、
高木にとっては、どちらも現実のように見える。
果たして----!?

という話なんだけど、
これをハリウッドとかフジテレビとかがやると、
実は「男の方が臨死状態でそのときに見ていた悪夢でした」とか、
すさまじいオチがつくところなんだけど、
相手は塚本映画、そんなSFの方向にはいかないんだって。
わざわざ高木に
「自分は人類が絶滅した後の火星のロボットかなんかで
いろんな記憶の断片を見ているのかも」
(このセリフ正確じゃないから突っ込まないでね)。
みたいなことを喋らせて、
この映画はそんなんじゃないよとサインを送ってるらしい。

その高木が見る涼子と一緒のイメージが
塚本監督には珍しいカラッと明るい沖縄でのロケ。
「肉体という暗黒のトンネルをくぐり抜けて、
ようやく広い世界に一歩踏み出した気分です」
とは
塚本監督の言葉。
えいと違って、言うことがカッコいいよね。
コメント

『酔画仙』(byフォーン)

2004-09-24 19:39:18 | 新作映画
----この『酔画仙』という映画は、
韓国の巨匠イム・グォンテクの作品。

伝説の天才画家チャン・スンオプの生きる姿を、
19世紀末を再現したオープンセットの中、
息を飲む映像美とともに描いていく。

そんな彼の鬼気迫る生きざまををどうのこうの言うのは、
えいの考える「映画を喋る楽しみ」とは遠く離れているらしく、
ここの趣旨とは違ってくるそうだ。
だからと言って、この映画がつまらなかったのかというと、
そうでもないらしいから複雑。

「たとえば黒澤明の映画は観ていてオモシロイけど、
後でいろいろ喋ろうと言う気にならないだろう。
『よくできてるわ』の言葉だけでいい。
監督が自分の描きたい世界を自信を持って描いた。
そんな感じなんだね」。


ま、いろんな映画があると言うことかにゃ
あっ、主演は『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク。
監督はこの作品でカンヌ国際映画祭監督賞受賞なんだって。


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『ターンレフト ターンライト』(byえいwithフォーン)

2004-09-22 19:49:30 | 新作映画
----『LOVERS』以来の金城武主演作だにゃ。
こんどのはどうだった?
「うん、これぞ香港映画の王道という感じのラブストーリー。
最近では韓国映画に押されていたけど
観ている方がテレてしまうほどにベタな“運命の愛”を描けば、
やはり香港映画はピカイチだね」。

----あれっ?舞台は台北なのでは?
「そうなんだけど、監督はジョニー・トー、ワイ・カーファイのコンビ。
これはワーナー・ブラザース映画初の中国語作品……ということで、
より幅広いマーケッティング、観客層を考えて、
監督は香港、舞台は台湾にしたんだろうね。
共演も香港女優ジジ・リョンだし。
彼女は金城武とは『君のいた永遠(とき)』でも共演している。

----で、お話は?
「引っ込み思案な音楽家ジョンと詩をこよなく愛する音楽家イブ。
ふたりは、ひょんなことで知り合い仲良くなるんだけど、
実は学生時代にも同じようなきっかけで出会いながら、
そのまま別れてしまっている。
ほどなく、ふたりはその最初の出会いのときのことを思い出すんだけど、
折からの雨で、互いに教えあった電話番号の数字が消えてしまい、
またまた連絡がとれなくなってしまうんだ。
ところが実はふたりは壁一枚を隔てた隣同士!
果たして、彼らの愛の行方は?----というお話さ」。

----ふうん、タイトルの意味は?
「原題が『向左走・向右走』。
イブはドアを出て左に、ジョンは右に。
それでお隣さんながら、
いつまでたっても、ふたりは顔をあわせられないんだね。
そこに、お定まりの恋を邪魔する男女が現れて
映画はコメディの要素を深めていく。
そのひとり、テリー・クワンは日本の深津絵里タイプ。
なかなかいいキャラクターだったよ」。

----金城武はどうだったのかにゃ。
「彼は、この手のラブコメ・ファンタジーがピッタシ。
特に赤ちゃん相手に自分の心を吐露するなんて演技は
他の人がやったらクサくなるところだけど、
彼がやったら、自然に受け入れてしまう。
ただ、金城もこの手の役は年齢的にそろそろきびしくなるかも」。

----なるほどね。
「でもいずれにしろこの冬、一番のスウイートな映画。
デートムービーには最適だね」。



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『予言』(恐怖新聞)(byえいwithフォーン)

2004-09-21 18:44:42 | 新作映画
----なんかしばらくぶりだにゃ。
ぼく知ってるよ。外の猫ばかり気にしてたんでしょ。
「あらら、なんだかダンプルドア校長に対してむくれてる
ハリー・ポッターみたいだな(笑)」。

----だって、楽天の日記にも書いてたし、
「携帯写真日記」にだって、その猫の写真載せてた。
よ~し、グレてやる。
「まあまあ、抑えて抑えて。
さあ、怖い映画の話するよ。
つのだじろうの漫画「恐怖新聞」を元にした『予言』だ。
久しぶりだから、簡単にポイントだけ喋るね。
「恐怖新聞」で娘の死を予言された男が、
その直後に目の前で娘の事故死を目撃。
それ以来、ショックから立ち直れず、妻とも離婚。
3年後、そんな彼の元に再び「恐怖新聞」が届いて、
新たな死を“予言”。
でも、その“予言”を変えると、自分が変死してしまうんだ。
だからと言って放っておくと、
新聞を受けとった者は
とりつかれたようにその予言を書きまくり、
あっという間に、老化していく。
どっちの道を選んでも地獄。
結局は何もしないのがいいということになる。
ところがそんな中、「恐怖新聞」は元妻の死を告げる。
さあ、果たして彼は…?というわけさ。」

----ほほう、凝ってるにゃ。で、怖かったの?
「話がどうのというのは、原作ものだからあまり関係ない。
問題はどれだけ怖いか?ということになる。
監督は鶴田法男。『リング0~バースデイ~』の監督だ」。

----あれって、あんまり怖くなかったのでは?
「うん。『リング0~バースデイ~』は
いわゆる幽霊ものとしての怖さは薄かった。
でも、ラストの『夢かと思ったら現実だった』という、
あの救いのなさは、ほんとうの意味での恐怖だと思う。
今回も、クライマックスで
生きているのか死んでいるのか、
現実なのか夢なのか、
終わりのない恐怖が延々と繰り替えされる。
いわゆる明けない夢(こんな言葉あったっけ?)。
もしかして、これは監督の“死”のイメージなのかも。
三上博史、酒井法子も役にあってたと思うよ」。

----今日はもう1本あったよね。
「フランスのアニメ『ベルヴィル・ランデブー』ね。
話長くなったし、こちらもちゃんと喋りたいので、
これは後日だね」。


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『赤いアモーレ』(byえいwithフォーン)

2004-09-17 19:30:20 | 新作映画
----おっ、ペネロペ・クルスだね。ん、イタリア映画。
彼女がイタリア女性やってるの?
「そう、原作がイタリア三大文学賞の一つに数えられる
ストレーガ賞を受賞した
マルガレート・マッツァンティーニの「動かないで」。
これを彼女の夫のセルジオ・カステリットが脚本・監督、
さらには主演している。
舞台もイタリアで、ペネロペは
完璧なイタリア・アクセントを喋るために
3~4時間ぶっ続けで特訓したらしい」。

----映画はどうだったにゃ?
「簡単な粗筋を言うと、
主人公は医師。ある日、彼女の娘が交通事故で瀕死の重体となり
彼の勤める病院に運ばれてくる。
そこで手術が始まるんだけど、
その眼前に一人の女性=イタリアが幻影として現れる。
彼女を見つめる医師の脳裏には、
イタリアとの出会い、そして愛の日々が甦る」。

----ふうん。娘が危篤というのに、随分な父親だにゃ。
「そうなんだ。ぼくも最初はそう思った。
第一、この男、最初はほとんど強姦のようにして
イタリアの体を奪ってるし。
調子いい男の論理(そんなものあるのか?)で
彼女との関係をずるずる続けていく。

(※ここからネタバレ注)
イタリアには子供ができ、男は妻との別れを決意するんだけど、
それを言おうとした時になって妻にも子供ができたことが発覚。
イタリアは自分から身を引くべく、子供を堕すものの、
それが元で彼女は命を失ってしまう。
で、その死んだはずの彼女が現れて
彼の娘の命を見守り奇跡を起こす。
つまりはこれはイタリア映画伝統の
<貧しき最下層の女性の聖>を謳ったもの。
情感たっぷりのカンツォーネも懐かしく、
ベタなメロドラマと言えないこともないけど、
崇高な愛の映画とも言える。
情感たっぷりのカンツォーネも手伝って
不思議な懐かしさを感じさせる映画だったね。

----今日は、よく喋るにゃ。
少しは、ノレたってことかにゃ。
「まあね。後ろに座っていた女性はグシュグシュ。
ぼくはそこまでは感情移入できないけどね」。

----できたら、怖いにゃ。

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『TUBE』『ハッスル!』(byえいwithフォーン)

2004-09-16 20:45:04 | 新作映画
----なんだか浮かない顔だね。
「そう、2本とも長いだけでなんだかなあって感じ。
『TUBE』は韓国のアクション映画。
プロット読んだ限りでは『スピード』『新幹線大爆破』の線かなと
少し期待していただけに失望も大きかったね。
冒頭からアクションはド派手。
ここがスゴすぎると、後が尻すぼみというのはよくあること。
今回はさすがにそれはなかったんだけど、
登場人物それぞれの感情が描き出されていないため、
ドラマに入り込んでいけない。
第一、主人公の刑事がスーパーヒーローすぎる。
何度電車から落ちても骨折一つせず無傷でカムバック。
あるときは電車の下から、あるときは電車の上から侵入。
しかも暴走する電車に何度飛び乗ったことか!?
それほどの頑強な肉体を持っているんだったら、

(ここからは※ネタバレ注)
なぜ、あの大詰めで電車から飛び下りないんだ!
と映画の根本に関わる疑問を抱いてしまう。
映画に嘘があってもいいし、
それは逆に映画の世界を作るために必要だけど、
その嘘の世界の中で一貫したものを作らないとね。
都合のいい時だけ、日常の常識に戻られたんじゃついていけない」。

----ふむ、分かる気もするにゃ。
もう1本は?
「これはチリの映画。
日本を震撼させた、あのアニータが出ている。
最初は、年上の女性に憧れる青春映画かと思いきや、
いつしか犯罪映画となり、最後は全てを失った女性の話に。
しかもそれを時制を崩して3人の視点から3回見せる。
でも、この手法にあまり意味が感じられない。
ただ、映画を長くしただけだね」。

----今日も厳しいにゃあ。

コメント

『巴里の恋愛協奏曲』(byえいwithフォーン)

2004-09-15 19:30:37 | 新作映画
----このミュージカル、オドレイ・トトゥら
フランスの俳優がそのまま歌ってるんだって?
「そうなんだ。ただ、厳密にはオペレッタになるらしい」。
----その違いって?
「ミュージカルが多くの場合マイクを使うのに対して、
オペレッタはオペラと同じく自然な生の声(ベルカント)。
もちろん、これは元となった舞台での話。
で、オペラはアン・ハッピーエンド、オペレッタはハッピーエンド、
ミュージカルはそのどちらもありらしい。
この映画『巴里の恋愛協奏曲』もハッピーエンドの典型。
恋の火遊びを楽しんでいるかに見える人妻を中心に、
彼の夫、彼女に言い寄る男二人、その一人に恋する乙女、
さらには昔の夫、そして妹が協奏曲ならぬ狂騒曲を演じる。
それらは複雑に絡み合い、決してほどけないように見えて、
最後にはすべてパッと解決してしまう。
こんなに調子いい話はないけど、
そもそもがオペレッタという現実ばなれした手法だから
ニコニコしながら観られるんだ」。

----監督のアラン・レネって?
「かつては『去年マリエンバートで』などの
難解な映画を撮っていた人。
ゴダールやトリュフォーと同じ頃に出てきた人で、
ヌーヴェル・ヴァーグのセーヌ左岸派の旗頭のように言われていたはずだけど、
いつしかこんなオシャレな映画を撮るようになっていたんだね。
年取って丸くなったと言うべきか?」

----年取って枯れるよりいいんじゃにゃいの。

コメント

初期ティム・バートン短編(byえいwithフォーン)

2004-09-14 19:58:37 | 映画
----今日は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』だったんだっけ。
確かビデオでしか観てなかったんだよね。どうだった?
あれっ、ムズかしい顔してるな。
「うん、やはりぼくにはこれは肌があわないな。
最初から最後まで音楽がずっとかかりっぱなしで落ち着けない。
で、それに乗せて彼のダークなイメージが延々と続くだけ。
だれに感情移入することもなく、ノレないまま終わったな」。

----でも、そのイメージというのが独創的なんでしょ?
「いや、それは観る人それぞれの価値観だからね。
ただ個人的には、ハロウィン・タウンの道が
どこもここも曲がりくねっているというのは
視覚的にオモシロかったけど」。

----だけど、お話はラブ・ファンタジーなんだよね?
「それはサリーにとっての話で、
ジャックが彼女を好きになったのも突然としか見えず、
なんだか、とってつけた感じだったね。
こういうストップモーション・アニメって作るの大変だし、
深い物語性や心理面までとても手が回らなかったんだろうな」。

----珍しくキビしいにゃ。ティム・バートン嫌いなの?
「いや、今回初めて観た『ヴィンセント』とかは
6分しかないけど、おそらく彼の少年時代の投影と思われる
怪奇好きで孤独な少年の心象風景が
『カリガリ博士』風の美術の中に展開していてスゴく楽しめたし、
30分の『フランケンウィニー』も
怪獣映画や怪奇映画へのオマージュがいっぱい。
交通事故でなくなった犬をフランケンシュタインのように甦らせる、
という話のオモシロさもさることながら、
少年の犬への愛情がきちんと描きこまれ、
しかもラストでは素晴らしい奇跡が起こる。
ありえないようなお話でも観た後は幸福な気持ちになれるんだ。
こんな映画なら大歓迎だな」。


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『隣のヒットマンズ全弾発射』(byフォーン)

2004-09-13 19:57:44 | 新作映画
----今日はフォーンがえい(アニキ)から聞いた話を喋るにゃ。
なんでもこの映画、続編らしい。
でも、「前作がそんなにヒットしたわけでもないから、
このタイトルはキツいのでは」
と言ってた。
お話も「前作を観ていないと、最初のうちは辛いかも」とも。
前作は、悪妻(今回は出ていないロザンナ・アークェット)に悩まされる
主人公の歯科医(マシュー・ペリー)。
隣に越してきたヒットマン(ブルース・ウィリス)と、
その妻(ナターシャ・ヘンストリッジ)。
そして、ヒットマン志望の歯科医助手(アマンダ・ピート)。
彼らの愛と欲望が錯綜するクライム・サスペンス。
しかもコメディなのだとか。
今回は、そんな彼らが前作の生き残りの復讐に遭うと言うものらしい。
「ちょっとでも喋ると、映画の骨子に触れることになるから
話しづらい」
と言ってたにゃ。
ということは、単なるアクション・コメディでなく、
なにかどんでん返しでもあるのかにゃ。

コメント

『エレファント・マン』(byえいwithフォーン)

2004-09-12 17:26:35 | 映画
----これって昔の映画だよね。
「そう、もうすぐリバイバル公開するんだ。
監督はデヴィッド・リンチなんだけど、
当時、彼の名はまだ知られてなく、
感動ヒューマニズム映画として売っていてたのさ。
予告も、主人公の顔を見せないのはもちろんのこと、
アンソニー・ホプキンスの涙顔ばかり」。

----でも大ヒットしたんでしょ?
「うん。お涙ちょうだいプラス
怖いもの見たさとでも言うのかな。
その年のナンバーワン・ヒットだったと思う。
ところが、その後、デヴィッド・リンチが
ヘンな監督だと言うことが徐々に知れ渡ってくる。
TVでは「ツイン・ピークス」をやったり、
映画も『ブルーベルベット』だの『ロスト・ハイウェイ』だの
『マルホランド・ドライブ』だのだね」。
だからかどうか、今回の試写ではかなり笑いが起きたよ。
あまりにもリンチ=エキセントリックが知れ渡り、
“裏があるに決まってる”と観てる方も斜に構えたんだろうね」。

-----どんなとこで笑いが起きたの?
「たとえば、エレファント・マンが
身だしなみを整えるところとかだね。
おそらく、以前だったらここも涙を誘ってたような気がする」。

-----なるほどね。で、アニキはどう感じたの?
(※ここからはネタバレ注)
「いやあ、考えさせられたよ。
彼が劇場に芝居を観に行って紹介され、みんなの拍手を受ける。
その夜、彼の趣味であるペーパークラフトを完成させた後、
『終わった』と言ってベッドに横たわるんだけど、
そのとき、タブーであった“普通の寝姿”になる。
でもこの寝方だと、彼は死んでしまうんだ。
彼は、ただそれを試しただけなのか?
ぼくは『終わった』の言葉が、ペーパークラフトの完成だけでなく、
『これでやっと他の人と同じように認められた。
もう満足だ、やっと終わった』の意味。
つまり一種の自殺に取れたね。
ただ、その前に『また芝居に行こう』と言ってるのは気になるけど…。
で、ラストは星空。
彼のもう1本のストレートな映画、
『ストレート・ストーリー』のラストと同じだったね」。

----ふむ。同じ映画でも時代が変わると、
違った評価がされるということだにゃ。
ぼくも、そうかにゃ。
コメント

『ガーフィールド』(byフォーン)

2004-09-11 20:17:08 | 新作映画
----今日はアニキは仕事でたくさんのビデオを
観なくてはいけないらしい。
というわけで、ゆっくり話せないとかで、
ぼくが聞いた話を代わりに喋るにゃ。
昨日観たもう一本の映画『ガーフィールド』は
有名なオレンジ色の猫のキャラを
CGを使って映画に仕立て上げたらしい。
映画でもオレンジは
このガーフィールド以外には使われてないのだとか。
で、アニキが言うには
「猫を主人公にするのは犬好きのハリウッドでは珍しい。
でも結局、この猫が犬に意地悪して、
その犬が危機に陥ったため助けに行くんだ」
と言ってた。
うん、これってどこかで聞いたことあるにゃ。
ああ~『トイ・ストーリー』かあ。
で、声の吹き替えがビル・マーレイ。
日本語吹き替えは藤井隆だって。
そう言えば、彼らは『ロスト・イン・トランスレーション』で
共演してたっけ。
そうそう、アニキ、「ガーフィールドは六平直政に似てる」って。
それは言いすぎだろう。
いくら、わちふぃーるどが好きだからって…。
コメント

「エイプリルの 七面鳥」(byえいwithフォーン)

2004-09-10 23:54:38 | 新作映画
-----七面鳥って、感謝祭に食べるヤツだよにゃ。
だとしたら、11月の第4木曜日。エイプリルって...?
「うん。ぼくもそこがひっかかってたんだけど、
このエイプリルとは女の子の名前なんだ」。

-----ふうん、どんなお話なの?
「典型的な中流家庭の家に生まれたエイプリル。
彼女は家との折り合いが悪く家を飛び出したまま
長らく家族との交流が途絶えていたんだ。
ところが母親がガンだと知り、
感謝祭の日に、苦手なはずのお料理で
恋人と同棲中のアパートに家族を迎えようとする。
でも、子供の頃から悪いことを重ねているエイプリルだけに、
『食べられるはずない』と、なかなか信用してもらえない。
映画は、このエイプリルが七面鳥の料理を作ろうとしながら、
オーブンが壊れてしまい悪戦苦闘するさまと、
母親とその一行が娘の家に車で向かう道中の
小さないさかいとが交互に描かれていく」。

-----よさそうだにゃ。
「確かに。エンディングは読めるけど、
母親を演じるパトリシア・クラークソンの好演で
けっこうスリリングに展開していく。
よい母親とか悪い母親とかいう次元でなく、
難病も手伝ってすっかりシニカルになってしまったひとりの女性を
“まるごと”演じている。
不信や焦燥といった<負>の感情の吐露が実にうまいんだ。
でも何よりも嬉しかったのは、
“人生やり直しがきくんだよ”という前向きなメッセージ。
それまで野放図に生きていたエイプリルが
一生懸命、時計の針を戻し、失われた時間を埋めようとする。
人間関係の回復はありえるんだという作り手側の姿勢が
ほんとうに心を温めてくれる。
監督は『ギルバート・グレイプ』の
原作・脚本を書いたピーター・ヘッジズ」。

----そうか、あれも家族の物語だったよね。
「うん。1時間20分という時間の中に
あれこれエピソードを欲張ることなくきちんと収めている。
そのムダのなさも観ていて心地よかったな」。



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『感染』(byえいwithフォーン)

2004-09-09 23:57:03 | 新作映画
----『感染』ってホラーだっけ?
「そう、日本のホラーって海外的に評価されていて、
今回の企画は6人の監督がそれぞれ1本ずつのホラーを作って
海外でも公開されるという、画期的なものなんだ。
で、その最初を飾るのがこの作品。
一言で言えば、病院内に未知のウイルスがはびこるというもの。
いわゆる院内感染だね。
ところがオモシロイのは、
この病院が経営難で、医療機器は底をついているし、
みんなくたくたにくたびれている。
そのため医療事故で死者を出してしまう。
で、かんかんがくがくの上、
事故を隠ぺいすることに。
そこに未知のウィルスを持った患者が運び込まれてくるんだね。
これに冒された人は一様に緑色の液体を吐く。
最初は宇宙から来たウイルス状のエイリアンかと思ったよ」。

----なんだか『X-ファイル』みたいだね。
「そうなんだ、外国受けするかもね。
そこにちゃんとジャパニーズ・ホラー的な
ゴースト描写も入れてあるし。
けっこう怖く、オチもしっかりしている」。

----そうか俳優はどうだったのかにゃ?
「佐藤浩市が主演と言うこともあって、
映画に風格が出ている。
あとは佐野史郎だね。
冬彦さんを思わせる怪演だったよ。
『完全なる飼育/赤い殺意』に続いて本領発揮だね」。

----冬彦ってヘんな名前(笑)。
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