ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

ぼちぼちいきます。

2006-10-28 22:37:38 | 映画
---ねぇ~。そろそろ起きてよ。
映画の話、どうなっちゃってるのよ。
「いやあ。それがまた
なんとも今は書こうにも書けなくて…」

----ん?どういうこと??
「まあ。一言では言えないわなあ。
ちょっとばかり休みをもらってしまったけど、
また、そろそろ始めなくちゃあね。
嬉しいことにメルマガへのお誘いもきているし」

----えっ。そうニャの?。
「れがあるFさんという方から
『サラバンド』のところで、お話をいただいて……。
なんだか、その気になってきた」

----でも、その前に
まずはたくさんいただいた
コメントへのお返しだね?
「はい。少しずつですが、
再開してゆきます。
また、よろしくお願いします」

                                          (byえいwithフォーン)


※また、よろしくお願いしますだ度
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猫ニュー

『スネーク・フライト』

2006-10-15 21:29:55 | 新作映画
---「2006年、ヘビがジャンボを、ジャックする。」
オモシロそうじゃニャい?
「なんと言っても数千匹の毒蛇がジャンボ機を制圧するんだからね。
まあ、奇抜と言えば奇抜。
普通なら直ビデオ行きの作品だけど、
主演のサミュエル・L・ジャクソンがノッているからね。
つまり彼の熱意で全国超拡大公開となったわけだ」

----でもなぜ、そんなにたくさんの毒ヘビが飛行機に?。
「それがまあ聞いてよ。
FBI捜査官が護送する殺人事件の目撃者を抹殺するために
キングコブラなど数千匹の毒ヘビを貨物室にいれたというわけだ」

----ありゃりゃ、テロリストたちがマネしたら困っちゃうね。
「しかもこのヘビはタイマー式でケージが開いて外に出て行き、
しかもフェロモンによって攻撃的性格にされている。
これが通気口や配線部を通って這いずり回り、
襲いかかかるんだから好きな人にはたまらないだろうね」

----でも、その分、えいみたいに
ヘビが苦手な人には最初からダメってワケだ?(笑)
「mmmmmmm」
                                       (byえいwithフォーン)


※まあ、ひとつのアイデア勝負だ度
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猫ニュー


『武士の一分』

2006-10-10 22:48:08 | 新作映画
----この日、スゴい台風が接近していたよね。
朝10時からじやお客も少なかったんじゃない。
「いやいやそれがどうして。これが補助席が出るほどの超満員。
山田洋次にキムタクとくれば、それもうなずけるかな」

----たしか、山田洋次は「最初に高倉健に会ったときのようだった」と
キムタクを大絶賛だよね。
それって眉唾っぽく感じていたんだけど、偽りなかったというわけ?
そもそもキムタクって言うと何をやっても器用で同じと言う気がするけど、
それを抑えていたと言うこと?
「そうだね、物語はカンタンで
殿の毒味役を仕事としている下級武士が
毒に当たり盲目に、
このままでは暮らしていけない。
そこに言いよるお代官。
彼に妻が手込めにされたことを知った主人公は
「武士の一分』として憎き敵を斬るための修業を重ねる」

---オっ、『座頭市』か?
「だね。でもここで強調しておきたいのは
キムタクはメアキということ。
目が見えないのに、怜悧な目線で不貞を働いた妻を見据える。
ここはゾッとしたね、
それだけ私怨もスゴいと言うことだけどね、
だからこそ馬屋跡の河原での決闘は
これまでの比ではない。
『藤沢周平=山田洋次三部作』でも特筆すべきものになると思うね。
あと、みどころは脇役たち。桃井かおりや笹野高史のコメディリリーフぶり。
緒形拳の存在感、坂東三津五郎の好色さ
もちろん風などの特機、また長沼六男の撮影美も忘れがたいね」


   (byえいwithフォーン)

※だれにも一分はある度

フォーンの一言「で、一分って何ニャ?」バレました?

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猫ニュー

『父親たちの星条旗』

2006-10-09 23:37:08 | 新作映画
(原題:Flags of Our Fathers)


「さて今日の作品は小手調べというかプロローグだけ喋るよ」
---どういうこと?
「この映画は日米の激戦地<硫黄島>を日米両方の角度から描いたものなんだ。
もちろん、これはこれ一話でも成り立ってはいるけど、
やはり両方を観てから語るのが正解だと思う。
この『父親たちの星条旗』は
かの有名なジョーローゼンテールが撮った
6人の兵士が硫黄島に旗を立てる写真がモチーフ。
実はそれが2度目に建てた<やらせ>を写したものであって、
最初に建てた連中はことごとく戦死し、
また、2度目の写真に写っている
メンバーも3人しか生き残っていない、という話なんだ」

----つまりは、すり替えられたってわけでだね。
「うんそう。そして本当の星条旗は別にありながら、
この写真のインパクトがあまりにも強く
政府はそれをイベント化することで
彼ら3人を戦時国際キャンペーンにかり出そうとする。
つまりここに、生き残った3人それぞれの苦悩が描かれるわけだ

----ニャンだかイーストウッド向きのテーマだね。
上陸シーンはスピルバーグ『プライベート・ライアン』。
「さらに言えば『史上最大の作戦』かな。
海外線を真俯瞰で写して映像は凄まじい迫力。
ま、これはCGだろうけどね」(というわけで『硫黄島からの手紙』に続く)

  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「もう一本も早く観たいニャ」ぱっちり

※まあ、迫力ある度

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猫ニュー

『トゥモロー・ワールド』

2006-10-08 12:42:32 | 新作映画
(原題:Children of men)

----これってアルフォンソ・キュアロンの新作だよね。
彼のフィルモグラフィって、どこか変わってるよね
「うん。今度は近未来SFだしね。
しかも赤ちゃんが生まれなくなって
ついに人類に明日への希望がなくなった世界」

---でも、そういうのって安っぽくなりそう。
「いや、ところがね。
実にリアルなんだ。
町の風景もきている服も今の時代とそう変わりはしないし、
差別もあればゲリラもいる。
そんな中、エネルギー省のセオ(クライヴ・オーエン)は
彼の元妻(ジュリアン・ムーア)の一味ににさらわれる。
いまや反政府組織のリーダーである
彼女の目的は<通行証>を手に入れること。
最初は拒否していた彼だが、結局は求めに応じる。
で、ここからが目を見張るんだ。
セオたち5人を乗せてアジトに向かう車が突如襲撃を受ける。
目の前に火がついた車が飛び出すんだ。
慌てて車をバックで逃げ出すセオたち。
と、そこに今度はバイクの若者が追ってくる。
この車の外と中が12分のワンショット……と思いきや、
これはそう見えるような撮影手法を駆使したらしい、
窓の外も含め360度撮影できてカットつなぎが
まったくないように見える。
プレスにあった『8分を超えるクライマックスにワンショット撮影』とは
まさにこれかと思ったけど、それが違うんだね」

----まだ何かあるの?
「紛争が
続く路上から、
主人公たちがビルの中に入っていき、
自由の戦士とともに外の攻撃から身を守り反撃する。
部屋から部屋、フロアからフロアへのワンショット。
『THE 有頂天ホテル』『ブレーキング・ニュース』も目じゃないね」

----ふうん。それってゲリラ戦?
「後半は、ほとんどシネマヴェリテ風。
セリフも少なくドキュメンタリーを観ているかのよう。
そこにゲリラだからまるで60年代ゴダールみたい」

----なんだかアルフォンソ・キュアロンらしくないね。
うん。彼ってもっと耽美的な作家と思っていた。
もっと緑の色に固執していたし。
でもヴェネチア国際映画祭でオゼッラ賞を受賞というから、
エマニュエル・ルベッキの撮影がスゴいってことかな。
「あと、音楽がオモシロくて。
キング・クリムゾンの『クリムゾンキングの宮殿』が流れ、
セリのヒッピー崩れの長髪の友人(マイケル・ケイン)は
『ルビー・チューズ・デイ』がお気に入り曲。
なんだか親しみを感じてしまった。
とはいうもの、この映画のタッチは、なかなか野心的。
主人公が最初にいたオフィスとの関係なんて
途中から全く描かれなくなって、
彼は仕事を捨て戦いの中に身を投じていく。
ただ、それだけに日劇1に向いているかははなはだ疑問だけどね」

----しかしなぜセオは政府からも追われるの?
反政府組織の目的は?
「それは映画を観てね」
                                      (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「猫さんは生まれているのかニャ?」複雑だニャ


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猫ニュー

『守護神』

2006-10-07 10:59:39 | 新作映画
----久しぶりだね。
「いやあ、いろいろあって
なかなか書く気力が起きなくてね。
この三連休に少しずつアップしていこうかと…」

----で、最初がこれってわけ?
ケビン・コスナーの映画の中でも一番のヒットとか言われているよね。
でも彼も、こうしてアシュトン・カッチャーと並ぶと老けて見えるね。
「うん。映画もその老け具合をストーリーに取り入れている。
悲しいけど仕方がないよね」

----タイトルの意味は、なんなの?
「海で溺れた人を救ってくれると言う伝説の存在。
これまた大胆なタイトルを付けたものだけど、
要はアメリカ沿岸警備隊。
海で起こった遭難において緊急出動して
人命を救う人たちの話だ」

----それじゃ、『海猿』と同じじゃない?
「そういうこと。
物語は主人公のベン(ケビン・コスナー)が
ある救出任務の際、
目の前で大切な相棒を失ってしまい、
心と身体に深い傷を負って現場の第一線を退き、
レスキュー隊員のエリートを養成するA級学校へ
教官として赴任することから始まる。
そこに、元高校の水泳チャンプである
訓練生ジェイク(アシュトン・カッチャー)も入学してくる。
でもジェイクは仲間を信頼せず、時に暴走」

----それは伊藤英明とは違うね。
ライバルを演じた海東健の方だ。
「このあたりがハリウッドっぽいと言えば言えるかも。
ベンが仕事にのめり込みすぎ、
妻ヘレンが彼の元を去るところもね。
この映画は、結局、彼ら訓練生の苛酷な訓練の日々が描かれるわけだけど、
これが、また厳しいなんてもんじゃない。
実際にレスキュー・スイマーになれるのは
志願者のわずか1%にも満たないというんだから…」

----うわあ。その言い方って『トップガン』だ。
「それに『愛と青春の旅だち』を加えてもいいかも。
いわゆる熱き男のサクセスストーリーだ。
構造がみなそっくり。
卒業式では制帽を放り上げるのかと思ったよ」

----でもそれで終わりってことないんでしょ?
「そう。
ベンは古巣であるアラスカの基地に復帰。
ジェイクもそこに赴任し、再会。
ところが、ある出動において
ベンは仲間を失ったトラウマに苛まされる」

----そういえばジェイクも過去がありそうだったよね。
天賦の才能がありながらも暴走してたんでしょ?」

そう。一心不乱に訓練にのめり込んでた彼の心の傷を癒したのがベン。
ここではそれが逆転してしまう。
この後の展開は、まあ言わない方がいいだろうね」


                                          (byえいwithフォーン)


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『レディ・イン・ザ・ウォーター』

2006-10-02 00:57:28 | 映画
----これってシャマラン監督の新作だよね。
『サイン』の時と同じで試写がなかったみたいだけど?
「うん。
ただ、申し込んだら観ることできたみたい。
おそらく特集などを組む媒体に対しては
回しているんじゃないかな…」

----ということは、また秘密主義。
ラストのドンデン返しとかあるのかニャあ?
「いや、そうじゃなかったね。
よくよく考えてみたら
『サイン』だってドンデン返しはなかった。
思うに、今回は彼のこれまでの作品では
この『サイン』に一番似ている気がする」

----どういうところが?
「つまり、
ジャンル・ムービーをそのまま撮ったってこと。
この『レディ・イン・ザ・ウォーター』ではファンタジー。
『サイン』がかつてのB級SFをトップスターで
現代に甦らせながら、
たいした工夫もなくそのまま終わるのと同じく。
これも、ただ筋を追っているだけ。
しかも物語があまりにも単純。
プールに現れたストーリーと名乗るナーフ(ブライス・ダラス・ハワード)が
恐ろしい怪物に追われ自分の世界に戻れない。
アパート管理人のクリーブランド(ポール・ジアマッティ)は、
住人たちと協力して
彼女をもとの世界に戻そうとする」

----えっ。それだけ?
「うん。
ただ、アパートの住人たちがそれぞれに
ストーリーが帰るためのキーとなる役割を担っていて、
だれがどの役かと言う<部分>で
映画の<幅>を広げてはいる。
でも結局、そこに重きを置いているため
世界が狭く閉じてしまっているんだ。
あと、これもあきれたんだけど、
アパートに住む東洋人の母親がこの物語を知っていて、
いちいち彼女にその話を聞きながら進んでゆく。
そのため、この物語も予定調和となり、
驚きがまったくない」

----でもクリーチャーとか出てくるんでしょ?
「う~ん。
これについては
映画が終わった後、
ある女性が喋っていた言葉を耳にしたので
それを紹介しよう。
『やはり犬猿の仲なんだ』」

----なに、それ?

                                       (byえいwithフォーン)


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※画像はアメリカ・オフィシャルサイトの壁紙です。